SD-Routing デバイスの設定グループについて

デバイスがオンボードされると、Cisco Catalyst SD-WAN Manager は該当する設定に基づいてデバイスをプロビジョニングします。設定グループを使用することで、このプロビジョニングプロセスが合理化されます。

Cisco SD-WAN Manager の設定グループは、デバイス固有の設定を作成して SD-Routing デバイスに適用するためのシンプルで再利用可能な構造化されたアプローチを提供します。設定グループは、機能プロファイル、機能、およびサブ機能で構成されます。

  • 設定グループ:設定グループは機能または設定の論理グループであり、Cisco SD-WAN Manager によって管理されるネットワーク内の 1 つ以上のデバイスに適用できます。このグループ化は、ビジネスニーズに基づいて定義およびカスタマイズできます。

  • 機能プロファイル:機能プロファイルは、さまざまな設定グループ間で再利用できる設定の柔軟な構成要素です。必要な機能、推奨される機能、または独自に使用される機能に基づいてプロファイルを作成し、プロファイルを組み合わせてデバイス設定を完成させることができます。

  • 機能:機能プロファイルは機能で構成されます。機能は、さまざまな設定グループ間で共有する個々の機能です。

Cisco Catalyst SD-WAN Manager では、設定グループを作成する方法がいくつか用意されています。
設定グループの作成 [Configuration] メニューを使用した SD-Routing の設定グループの作成 CLI 設定グループを使用した設定グループの作成 プロファイル設定グループを使用した設定グループの作成 ワークフローライブラリを使用した SD-Routing の設定グループの作成

設定グループの前提条件

設定グループを使用するために必要な Cisco SD-Routing デバイスの最小ソフトウェアバージョンは、Cisco IOS XE リリース 17.13.1a です。

設定グループでサポートされるデバイス

設定グループのプロビジョニングは、次のプラットフォームでサポートされます。

  • Cisco Catalyst 8000V シリーズ エッジ プラットフォーム、Cisco Catalyst 8200 シリーズ エッジ プラットフォーム、Cisco Catalyst 8300 シリーズ エッジ プラットフォーム、Cisco Catalyst 8500 シリーズ エッジ プラットフォーム

  • Cisco 1000 シリーズ サービス統合型ルータ。ただし、ISR1100-4G/6G および ISR1100X-4G/6G は SD-Routing モードをサポートしていません。

  • Cisco Catalyst IR1100 高耐久性シリーズ ルータ

[Configuration Group] メニューを使用した SD-Routing の設定グループの作成

Cisco Catalyst SD-WAN Manager の [Configuration Group] メニューは、SD-Routing デバイスの設定を組み立てるための構成要素を提供します。推奨される方法は、既存のデバイスか新しいデバイスかによって異なります。

CLI 設定グループを使用した設定グループの作成

Cisco Catalyst SD-WAN Manager の [Configuration Groups] メニューから、SD-Routing デバイスの設定グループを簡単に作成できます。既存の SD-Routing デバイスを Cisco SD-WAN Manager にオンボードした後、CLI 設定グループを使用してデバイスの実行コンフィギュレーションをロードし、設定を変更してから、これらのデバイスに展開します。

SD-Routing デバイスの CLI 設定グループを作成するには、説明されている手順を実行します。

始める前に

  • オンボードしたデバイスが Cisco SD-WAN Manager で到達可能であることを確認してください。

  • 展開に必要な設定を確実に理解しておいてください。

手順


ステップ 1

Cisco Catalyst SD-WAN Manager のメニューから[Configuration] > [Configuration Groups]の順に選択し、[Solution] で [SD-Routing] を選択します。

ステップ 2

[Create Configuration Group] をクリックします。

ステップ 3

名前と説明を追加し、[CLI Configuration Group] を選択してから [Create] をクリックします。

ステップ 4

[CLI] ペインで到達可能なデバイスを選択し、実行コンフィギュレーションをロードします。デバイス構成に YANG モデルが関連付けられていない場合は、その旨がプロンプトに示されます。

ヒント

 

デバイス構成は[Configuration] > [WAN Edge List]を選択するとデバイスの横に表示されます。デバイスを選択してから [Action] ボタンをクリックして、サポートされていない構成を確認します。

ステップ 5

[Yes] をクリックして実行コンフィギュレーションに保存します。


次のタスク

設定グループと SD-Routing デバイスの関連付けおよび展開

プロファイル設定グループを使用した設定グループの作成

Cisco Catalyst SD-WAN Manager の [Configuration Groups] メニューから、SD-Routing デバイスの設定グループを簡単に作成できます。構成要素(機能プロファイル、機能、サブ機能)をすばやく組み合わせて設定グループを作成し、それを展開して SD-Routing デバイスをプロビジョニングできます。

SD-Routing デバイスのプロファイルベースの設定グループを作成するには、説明されている手順を実行します。

始める前に

展開に必要な設定を確実に理解しておいてください。

手順


ステップ 1

Cisco Catalyst SD-WAN Manager のメニューから[Configuration] > [Configuration Groups]の順に選択し、[Solution] で [SD-Routing] を選択します。

ステップ 2

[Create Configuration Group] をクリックします。

ステップ 3

名前と説明を追加し、[Create] をクリックします。

ステップ 4

[System Profile]、[Transport&Management Profile]、[Service Profile] を作成し、これらのプロファイルに機能を追加します。機能とサブ機能の追加方法については、機能プロファイルへの機能とサブ機能の追加を参照してください。

ヒント

 

[Workflow Library] から、上記のプロファイルを使用して SD-Routing の設定グループを自動作成できます。ワークフローライブラリを使用した SD-Routing の設定グループの作成

ステップ 5

[CLI Add-on Profile] を作成して、他の設定グループ機能では使用できないデバイス設定を追加します。これらのコマンドを [CLI Configuration] エリアに追加するか、[Import Config File] をクリックして、設定をインポートして保存できます。


次のタスク

設定グループと SD-Routing デバイスの関連付けおよび展開

機能プロファイルへの機能とサブ機能の追加

始める前に

事前に設定グループを作成する必要があります。

手順

ステップ 1

Cisco Catalyst SD-WAN Manager で、SD-Routing の設定グループを選択し、[...] をクリックして編集します。

ステップ 2

機能プロファイルをクリックして開きます。

ステップ 3

[Add New Feature] をクリックして、ドロップダウンリストから機能を選択します。

ステップ 4

機能の名前を入力します。名前の最大長は 128 文字で、英数字のみを使用できます。

ステップ 5

機能の説明を入力します。説明は英数字とスペースのみを使用して、2048 文字以内で指定します。

ステップ 6

必要に応じてオプションを設定します。一部のパラメータには範囲のドロップダウンリストがあり、パラメータ値として [Global]、[Device Specific]、または [Default] を選択できます。表に記載されているようにプリファレンスを選択します。

ステップ 7

必要に応じてサブ機能を追加します。

ステップ 8

[Save] をクリックして、機能プロファイルに機能を追加します。


次のタスク

設定グループと SD-Routing デバイスの関連付けおよび展開

設定グループと SD-Routing デバイスの関連付けおよび展開

このタスクでは、設定グループの設定の確認、デバイスと設定グループの関連付け、および 1 つ以上の SD-Routing デバイスのプロビジョニングを行います。

始める前に

選択した設定グループが SD-Routing の設定グループであることを確認します。

手順


ステップ 1

Cisco SD-WAN Manager で、前に作成した設定グループを選択します。

ステップ 2

[+ Add] をクリックして、リストからデバイスを確認します。 [Save] をクリックして、選択したデバイスに設定グループを割り当てます。

ステップ 3

設定変更をプロビジョニングするには、[Deploy] をクリックします。

ステップ 4

設定変更をプロビジョニングするデバイスを選択します。[Next] をクリックします。

ステップ 5

デバイスごとに、設定に基づいて変数を確認または更新します。[Next] をクリックします。

ステップ 6

デバイス設定の変更内容を確認する場合は、[Preview CLI] をクリックします。

デバイス設定が正しくない場合、画面の左上にエラーメッセージが表示され、問題が強調表示されます。

  1. 設定グループに戻り、無効な設定を特定して修正します。

  2. [Deploy Configuration Group] ワークフローで [Deploy] をクリックしてデバイスの設定変更をプロビジョニングして、変更を再度確認します。

  3. デバイスを選択して、[CLI] ペインで設定変更を縦並びまたは横並びで表示します。削除された設定は赤色で強調表示され、新しい設定は緑色で強調表示されます。

  4. 戻って展開を続行します。

ステップ 7

展開ステータスを表示して、ログでデバイスのプロビジョニング完了が示されていることを確認します。


ワークフローライブラリを使用した SD-Routing の設定グループの作成

[Workflow Library] に表示される [Create SD Routing Config] ワークフローは、SD-Routing デバイスの設定グループを作成する際の流れを示す簡素化されたワークフローです。これは、設定グループをすばやく作成するための代替手段です。

始める前に

手順


ステップ 1

Cisco SD-WAN Manager のメニューから[Workflows] > [Workflow Library] > [Create SD-Routing Config]の順に選択します。

ステップ 2

名前と任意で説明を入力し、クリックして SD-Routing の設定グループを作成します。

ステップ 3

設定グループを選択し、必要なプロファイルを追加します。詳細については、プロファイル設定グループを使用した設定グループの作成を参照してください。


次のタスク

設定グループと SD-Routing デバイスの関連付けおよび展開

[Deploy Configuration Group] ワークフローを使用した SD-Routing デバイスの展開

始める前に

SD-Routing の設定グループを作成し、1 つまたは複数のデバイスを設定グループに関連付けておく必要があります。

手順


ステップ 1

Cisco SD-WAN Manager のメニューから[Workflows] > [Workflow Library]の順に選択します。

ステップ 2

[Deploy Configuration Group] ワークフローを開始します。

ステップ 3

ワークフローの指示に従ってください。