この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ここでは、設置場所で Cisco NCS 4216 の設置を準備する方法について説明します。
Cisco NCS 4216 の設置を開始する前に、けがや機器の損傷を避けるために、この章の安全に関する注意事項を確認してください。
また、Cisco NCS 4216 の取り付け、設定、またはメンテナンスを行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco NCS 4200 Series Aggregation Routers』に記載されている安全上の警告を確認してください。
ここでは、Cisco NCS 4216 の安全に関する注意事項について説明します。
このマニュアルに記載される警告の翻訳を確認するには、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco NCS 4200 Series』を参照してください。
警告 | アプライアンスはアース付コンセントに接続する必要があります。ステートメント 0414 |
警告 | けがの危険を避けるもしくは減少するため、製品が不規則な環境状況にさらされた場合や製品が不当に扱われた場合、もしくは製品の一部でも破損している場合は、この製品を使用しないでください。専門知識のあるサービス担当者にご相談ください。製品を自分で修理することは絶対に避けてください。ステートメント 0416 |
警告 | 感電、火災、ケガの危険性を抑えるため、通路沿いや家具の周辺に電源ケーブルを配置することは避けてください。ステートメント 0417 |
警告 | この製品は、規格 IEC 60950-1 に基づいた通常の環境での使用を目的としています。この製品を車内、船上、航空機内、患者とつながっている医療用途アプリケーションで使用しないでください。また、湿気、ほこり、振動や水の浸水にさらされた環境においても使用しないでください。ステートメント 0418 |
警告 | 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001 |
警告 | 設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004 |
警告 | ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。次のガイドラインは、安全に作業を行ってもらうために用意してあります。この装置は、ラックに 1 つだけの場合は、一番下に搭載するようにしてください。ラックに複数の装置を設置する場合は、最も重い装置を一番下に設置して、下から順番に取り付けます。ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。ステートメント 1006 |
警告 | この装置は、立ち入りが制限された場所への設置を前提としています。立ち入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。ステートメント 1017 |
警告 | 火災の危険性を抑えるため、必ず 26 AWG 以上の太さの電話線コードを使用してください。ステートメント 1023 |
警告 | ポートの上にある適格性を示す記号に×印が付いている場合は、EU 規格に準拠する公衆網にこのポートを接続しないでください。このタイプの公衆網にポートを接続すると、ルータの重大な障害または損傷の原因となることがあります。ステートメント 1031 |
警告 | バスタブ、洗面台、台所のシンク、洗濯機の周辺や、湿度の高い地下室、スイミング プールの近くなど、水のある場所の近くでは、この製品を使用しないでください。ステートメント 1035 |
警告 | 防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。ステートメント 1036 |
警告 | 電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。ステートメント 1037 |
警告 | 雷雨時には電話(コードレス型を除く)を使用しないでください。雷によって感電する危険性があります。ステートメント 1038 |
警告 | ガス漏れを報告するには、ガス漏れの近くで電話を使用しないでください。ステートメント 1039 |
警告 | 本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。ステートメント 1040 |
警告 | TNV に接触しないように、シャーシを開く前に電話線を取り外してください。ステートメント 1041 |
警告 | システムの過熱を防ぐため、周囲温度が推奨範囲の最大値である 149°F(65°C)度を超える場所ではシステムを使用しないでください。ステートメント 1047 |
警告 | シャーシは、建物に恒久的に固定されたラックに取り付ける必要があります。ステートメント 1049 |
警告 | 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051 |
警告 | 開いた状態では、クラス 1M レーザー光線が放射されます。光学機器で直接見ないでください。ステートメント 1053 |
警告 | クラス I(CDRH)およびクラス 1M(IEC)レーザー製品です。ステートメント 1055 |
警告 | スイッチ内部にはユーザが保守できる部品はありません。筐体を開けないでください。ステートメント 1073 |
警告 | これは、クラス A 準拠装置であり、工業用の EMC 要件のために登録されます。営業担当者または購入者はこれを認識する必要があります。このタイプを誤って販売または購入した場合、住宅用途タイプと交換する必要があります。ステートメント 294 |
警告 | 本製品はクラス A 製品です。国内環境で本製品を使用すると、電波障害を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザが十分な対策を講じるように求められることがあります。ステートメント 340 |
警告 | This equipment is in compliance with the essential requirements and other relevant provisions of Directive 1999/5/EC. |
安全を確保して、機器を保護するため、次のガイドラインに従ってください。このリストには、生じる可能性のある危険な状況がすべて網羅されているわけではありません。そのため、注意を怠らないでください。
ルータで作業をする場合は、次の安全上の注意事項に従ってください。
このマニュアルに記載される警告の翻訳を確認するには、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco NCS 4200 Series』を参照してください。
警告 | 装置が設置されている建物の外部に接続する場合は、認定された回線保護機能内蔵のネットワーク終端装置を介してポートを接続してください。ステートメント 1044 |
警告 | 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051 |
警告 | 開いた状態では、クラス 1M レーザー光線が放射されます。光学機器で直接見ないでください。ステートメント 1053 |
警告 | クラス 1(CDRH)およびクラス 1M(IEC)レーザー製品です。ステートメント 1055 |
警告 | 未終端の光ファイバの末端またはコネクタから、目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。光学機器で直接見ないでください。ある種の光学機器(ルーペ、拡大鏡、顕微鏡など)を使用し、100 mm 以内の距離でレーザー出力を見ると、目を傷めるおそれがあります。ステートメント 1056 |
警告 | ビームを直視しないでください。または光学機器で直接見ないでください。ステートメント 1011 |
警告 | 目に見えないレーザー光が放射されています。ステートメント 1016 |
警告 | ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への電磁干渉(EMI)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の冷気の流れを適切な状態に保つことです。システムは、必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で運用してください。ステートメント 1029 |
警告 | システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。作業を行うときは注意してください。ステートメント 1034 |
警告 | 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051 |
警告 | シャーシでの作業または電源の近くでの作業の前に、DC 装置の回路ブレーカーの電源を切断してください。ステートメント 12 |
警告 | 電力系統に接続された装置で作業する場合は、事前に、指輪、ネックレス、腕時計などの装身具を外してください。金属は電源やアースに接触すると、過熱して重度のやけどを引き起こしたり、金属類が端子に焼き付いたりすることがあります。ステートメント 43 |
警告 | 電力線交差による偶発的な放電を防止するために、構内配線は、構外配線および電源ケーブルと離して配置するか、またはアースされたシールドを使用して、構外配線および電源ケーブルから構内配線を分離します。電力線交差は、落雷などと同様、電力サージの原因となる事象です。構外配線は、電力線交差に耐えられるように設計されています。構内配線は、過電流および過電圧から保護する機能を備えたデバイスによって電力線交差から保護されています。ただし、落雷または電力サージの際に構内配線が構外配線や電源ケーブルの近くにあるか、またはシールドされていない場合、構内配線に接続されているインターフェイス、機器、および近くの人体に危険な放電が起こることがあります。ステートメント 338 |
警告 | システムの電源接続の前に高リーク電流アース接続を行う必要があります。ステートメント 342 |
警告 | 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001 |
警告 | 次の手順を実行する前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認してください。ステートメント 1003 |
警告 | 設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004 |
警告 | この製品は、設置する建物に短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。-48/-60 VDC の取り付けの場合、ワイヤは 40 A の回路ブレーカーで最小 6 AWG および 8 AWG です。ステートメント 1005 |
警告 | この製品は、設置する建物に短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。 |
警告 | バッテリが適正に交換されなかった場合、爆発の危険があります。交換用バッテリは元のバッテリと同じものか、製造元が推奨する同等のタイプのものを使用してください。使用済みのバッテリは、製造元が指示する方法に従って処分してください。ステートメント 1015 |
警告 | この装置は、立ち入りが制限された場所への設置を前提としています。立ち入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。ステートメント 1017 |
警告 | ユニットの電源がオフかオンかに関係なく、WAN ポートには危険なネットワーク間電圧があります。感電を防ぐため、WAN ポートの近くで作業するときは注意してください。ケーブルの接続を外すときは、ユニット側ではない方から先に取り外してください。ステートメント 1026 |
警告 | 電源が入った状態で電源およびリレー コネクタを接続または切断すると、電気アークが発生する可能性があります。これは、危険な場所での設置中に爆発を引き起こす原因になる可能性があります。スイッチおよびアラーム回路に電力が供給されていないことを確認してください。電源が誤ってオンにならないようにし、そのエリアが危険でないことを確認してから、作業を進めてください。電源およびリレー コネクタの非脱落型ネジをしっかり締めないと、コネクタが誤って外れたときに電気アークが発生する可能性があります。ステートメント 1058 |
警告 | 装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。ステートメント 1018 |
警告 | いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐ手が届く状態にしておいてください。ステートメント 1019 |
警告 | 感電を防ぐために、安全超低電圧(SELV)回路を電話網電圧(TNV)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が、WAN ポートには TNV 回路が組み込まれています。一部の LAN ポートおよび WAN ポートでは、共に RJ45 コネクタが使用されています。ケーブルを接続する際は、注意してください。ステートメント 1021 |
警告 | 容易にアクセス可能な二極切断装置を固定配線に組み込む必要があります。ステートメント 1022 |
警告 | 火災の危険性を抑えるため、必ず 26 AWG 以上の太さの電話線コードを使用してください。ステートメント 1023 |
警告 | この装置は、アースさせる必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 1024 |
警告 | 必ず銅の導体を使用してください。ステートメント 1025 |
警告 | この装置には複数の電源装置接続が存在する場合があります。すべての接続を取り外し、装置の電源を遮断する必要があります。ステートメント 1028 |
警告 | 怪我またはシャーシの破損を防ぐために、モジュール(電源装置、ファン、またはカードなど)のハンドルを持ってシャーシを持ち上げたり、傾けたりすることは絶対に避けてください。これらのハンドルは、シャーシの重さを支えるようには設計されていません。ステートメント 1032 |
警告 | バスタブ、洗面台、台所のシンク、洗濯機の周辺や、湿度の高い地下室、スイミング プールの近くなど、水のある場所の近くでは、この製品を使用しないでください。ステートメント 1035 |
警告 | 防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。ステートメント 1036 |
警告 | TNV に接触しないように、シャーシを開く前に電話線を取り外してください。ステートメント 1041 |
警告 | この装置の設置および保守は、保守担当者(AS/NZS 3260 で定義)が行ってください。この装置を誤って汎用コンセントに接続すると危険な場合があります。主電源コネクタの電源を抜く前、ハウジングが開いている間、または主電源コネクタの電源を抜く前でハウジングが開いている間に、通信回線を切断する必要があります。ステートメント 1043 |
警告 | この製品は、設置する建物に回路短絡(転倒)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。ステートメント 1045 |
警告 | 装置を設置または交換する際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046 |
警告 | 電源およびリレー コネクタの非脱落型ネジをしっかり締めないと、コネクタが誤って外れたときに電気アークが発生する可能性があります。ステートメント 1058 |
警告 | この機器は接地されることを前提にしています。通常の使用時にホストが接地されていることを確認してください。 |
警告 | スイッチまたはネットワーク上の装置に電源が入った状態でコンソール ケーブルを接続したり、切断したりすると、電気アークが発生する可能性があります。これは、危険な場所への設置中に爆発を引き起こす原因となります。電源が入っていないか、またはそのエリアが危険でないことを確認してから、作業を進めてください。装置の動作を確認するには、設置前に危険ではない場所で POST を実施してください。ステートメント 1065 |
警告 | 装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074 |
警告 | DC 電源端子には、危険な電圧またはエネルギーが存在している可能性があります。端子が使用されていない場合は必ずカバーを取り付けてください。カバーを取り付けるときに絶縁されていない伝導体に触れないことを確認してください。ステートメント 1075 |
電気機器を取り扱う際には、次の注意事項に従ってください。
さらに、電源は切断されているが、電話回線またはネットワーク ケーブルにはまだ接続されている機器を取り扱う場合は、次のガイドラインに従ってください。
設置場所の電源を調べ、クリーンな電力(スパイクやノイズのない電力)が供給されていることを確認してください。必要に応じて、電力調整器を取り付けてください。
警告 | この機器にはアース接続が必要です。グリーンおよびイエローの 6 AWG アース線を使用して、ホストを接地点に接続した状態で使用してください。ステートメント 383 |
静電放電(ESD)によって機器が損傷し、電子回路に不具合が生じる可能性があります。静電放電は、電気プリント基板の取り扱いが不適切な場合に生じ、障害あるいは断続的障害を引き起こします。モジュールの取り外しおよび交換時は、静電放電防止手順に必ず従ってください。
(注) | 機器の安全を確保するために、静電気防止用リスト ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は、1 ~ 10 Mohm でなければなりません。 |
ここでは、Cisco NCS 4216 の設置を計画する方法について説明します。
Cisco NCS 4216 システムの使用または作業時には、次の一般的な注意事項に従ってください。
この章で説明するすべての設置場所の準備作業を実行して確認するには、次のチェックリストを使用してください。
Cisco NCS 4216 には、特定の環境動作条件があります。温度、湿度、高度、および振動がルータのパフォーマンスおよび信頼性を左右する可能性があります。次に、適切な動作環境を準備できるように、固有の情報を示します。
Cisco NCS 4216 は、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco NCS 4200 Series Aggregation Routers』に記載されている EMC、安全性、および環境規格に適合するように設計されています。
Cisco NCS 4216 は Telcordia GR-63-Core の屋内規格に準拠しています。
Cisco NCS 4216 の環境モニタリングによって、過電圧や過熱状態による損傷からシステムおよびコンポーネントが保護されます。正常なシステム動作を維持し、不要なメンテナンスの手間を省くには、設置作業を行う前に、設置環境の条件を整えておく必要があります。設置後は、「システムの仕様」で説明されている環境特性が設置場所で維持されるようにしてください。
プラント外部の設置(セル サイト キャビネット、仮設小屋など)の場合は、空気汚染、埃、湿気、昆虫、有害生物、腐食ガス、汚染大気やその他の外気中の反応性素子から Cisco NCS 4216 を保護する必要があります。このレベルの保護を実現するために、ユニットを完全に密閉されたラックまたはキャビネットに設置することを推奨します。このようなキャビネットの例には、Telecordia GR487 に準拠した熱交換器を備えた IP65 キャビネットが含まれます。温度は、側面から側面で –40 ~ 65 ºC、エアー プレナムを使用して –40 ~ 55 ºC の範囲内で維持する必要があります。
適切な場所にシステムを配置できるように、Cisco NCS 4216 の物理特性を理解しておいてください。詳細については、「システムの仕様」の項を参照してください。
最初にインターフェイス モジュール キャリアを Cisco NCS 4216 ルータに取り付けてから、RSP3 を取り付ける必要があります。また、IM は下方のスロットから上方のスロットへと(スロット 0、スロット 1 と続く)順番に取り付けてください。
すべての空のスロットには A900-IMA-BLANK を取り付ける必要があります。
冷気は、ルータの右側にあるファン トレイによって Cisco NCS 4216 内を循環します。次の図に示すように、エアー フローは横方向(前から後)です。
ファン トレイは吸気口から冷気を取り込み、シャーシ内に空気を循環させることにより、内部コンポーネントの動作温度を許容レベルに維持します。
次のガイドラインは、機器のラック コンフィギュレーションを計画するときに役立ちます。
4 ポスト密閉型ラックに Cisco NCS 4216 を取り付けるには、ラックの前面扉および背面扉を取り外すか、穿孔してその 65 % 以上を開口にする必要があります(800 mm ラックの場合は 70 %)。
4 ポスト閉鎖型ラックにシャーシを取り付ける場合は、シャーシの両側に 6 インチ(15.24 cm)以上のスペースを確保してください。
Cisco NCS 4216 を支えるラック下の床は、ラックとその他すべての搭載機器の合計重量を支えられる強度があることを確認してください。
フル構成された Cisco NCS 4216 の重量を評価するには、「システムの仕様」を参照してください。
床荷重要件の詳細については、『GR-63-CORE, Network Equipment Building System (NEBS) Requirements: Physical Protection』を参照してください。
Cisco NCS 4216 には、特定の電源および電気配線要件があります。これらの要件を満たすことによって、信頼できるシステム動作が保証されます。Cisco NCS 4216 用に設置場所の電源を準備するときには、次の注意事項および推奨事項に従ってください。
注意 | この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。 |
(注) | Cisco NCS 4216 の設置は、該当するすべての規格に準拠する必要があります。また、使用が認められるのは、銅の導体と組み合わせた場合に限られます。金具を固定するアース ボンドは、適合性のある材料にする必要があります。また、金具や結合材料の緩み、劣化、電食が起きないものにする必要があります。シャーシ アースとセントラル オフィスまたはその他の内部アース システムとの結合は、最低限、6 AWG ゲージのワイヤ、銅のアース導体を使用して行う必要があります。 |
次の表に、Cisco NCS 4216 シャーシの最大消費電力と構成可能なハードウェア コンポーネントを示します。最大消費電力値は、シャーシに取り付けられた PSU の数よって左右されません。
ハードウェア コンポーネント |
最大消費電力 |
---|---|
電源 X 2、ファン トレイ X 1、RSP3C-400W X 1 を含むルータのシャーシ |
(約)500 W |
NCS4216-RSP(アクティブ) |
230 W |
NCS4216-RSP(スタンバイ) |
219 W |
NCS4200-1T8LR-PS(8 ポート 1GE SFP および 1 ポート 10 GE インターフェイス モジュール) |
29 W |
NCS4200-8T-PS(8 ポート 10 GE SFP インターフェイス モジュール) |
57 W |
NCS4200-2Q-P(2 ポート 40 GE SFP インターフェイス モジュール) |
53 W |
NCS4200-1H-PK(1 ポート 100 GE SFP インターフェイス モジュール) |
62 W |
NCS4200-1T8S-10CS(8 ポート低レート CEM インターフェイス モジュール搭載の OC-192 インターフェイス モジュール(10G HO/10G LO)) |
92 W |
NCS4200-48T1E1-CE(48 T1/E1 TDM インターフェイス モジュール) |
35 W |
NCS4200-48T3E3-CE(48 T3/E3 TDM インターフェイス モジュール) |
52 W |
Cisco NCS 4216 ごとに専用の電気回路が必要です。二重化電源にする場合は、電源モジュールごとに別々の回路を用意し、電源冗長機能が損なわれないようにする必要があります。
Cisco NCS 4216 には DC 電源によって電力を供給できます。機器がアースされていて、パワー ストリップ定格に従っていることを確認してください。パワー ストリップに接続する全製品の合計アンペア定格が、定格の 80% を超えないようにしてください。
Cisco NCS 4216 の電源の詳細については、「電源装置に関する情報」を参照してください。
ここでは、設置場所の配線およびケーブル接続に関する注意事項を取り上げます。Cisco NCS 4216 をネットワークに接続できるように設置場所を準備する際は、各コンポーネントに必要なケーブル タイプとともに、ケーブルの制限事項を考慮してください。シグナリングの距離制限、電磁干渉(EMI)、およびコネクタの適合性を検討します。使用できるケーブル タイプは光ファイバ、太いまたは細い同軸、ホイル ツイストペア、シールドなしツイストペアです。
さらに、トランシーバ、ハブ、スイッチ、モデム、チャネル サービス ユニット(CSU)、データ サービス ユニット(DSU)など、必要なその他のインターフェイス機器も検討してください。
作業を開始する前に、ケーブル配線に関する次の重要注意事項を読んでください。
Cisco NCS 4216 を設置する前に、そのすべての外部機器とケーブルを用意します。発注については、シスコのカスタマー サービス担当者にお問い合わせください。
ネットワークの規模およびネットワーク インターフェイス接続間の距離は、次の要因にも左右されます。
次の項に示す距離および速度制限は、シグナリング目的の場合に IEEE が推奨する最大速度および距離です。Cisco NCS 4216 を設置する前に、この情報を参考にしてネットワーク接続を計画してください。
配線が推奨距離を超える場合、または配線が建物間にまたがる場合は、近辺で発生する落雷の影響に十分に注意してください。雷などの高エネルギー現象で発生する電磁波パルスにより、電子装置を破壊するほどのエネルギーが非シールド導体に発生することがあります。過去にこのような問題が発生した場合は、電力サージ抑止やシールドの専門家に相談してください。
RSP は、ローカル コンソール アクセス用の端末またはコンピュータを接続するコンソール ポートを提供します。ポートは RJ45 コネクタを備えており、IEEE RS-232 規格で指定された推奨距離の RS-232 非同期データをサポートします。
ある程度の距離にわたって配線する場合は、干渉として遊離信号が配線に誘導されるリスクがあります。干渉信号が強い場合、データ エラーや機器の損傷を引き起こすことがあります。
ここでは、干渉の原因および Cisco NCS 4216 システムへの影響を最小限に抑える方法について説明します。
DC 電流を動力とするすべての機器は、EMI を引き起こす可能性のある電気エネルギーを伝達し、他の機器の動作に影響を与えることがあります。EMI の代表的な発生源は、機器の電源コードおよび電力会社からの電力供給ケーブルです。
強力な EMI は、Cisco NCS 4216 の信号ドライバおよびレシーバを破壊し、電力線を通じて設置機器に電力サージを発生させることにより、電気的障害を引き起こすこともあります。このような問題が起きることはめったにありませんが、いったん起きると深刻な事態になります。
これらの問題を解決するには、専門知識および特殊な機器が必要であり、時間もコストも相当かかる場合があります。しかし、電気環境のアースおよびシールドが適切であることを確認し、電力サージを抑制する必要性に十分配慮することができます。
Cisco NCS 4216 でサポートされる電極磁気に関するコンプライアンス標準については、Cisco NCS 4216 の『Regulatory Compliance and Safety Information』を参照してください。
電磁場が長距離に及ぶ場合、RFI(無線周波数干渉)が伝達される可能性があります。建物の配線がしばしばアンテナの役割を果たし、RFI 信号を受信して、配線上で EMI をさらに増やします。
アース用導体を確実に施設してプラント配線にツイストペア ケーブルを使用すると、プラント配線から無線干渉が発生することはほとんどありません。推奨距離を超える場合は、データ信号ごとにアース導体を 1 つずつ使用し、高品質のツイストペア ケーブルを使用してください。
ここでは、Cisco NCS 4216 のラックマウントに関する注意事項を説明します。
安全を確保するために、ラックマウントに関する次の注意事項を守ってください。
Cisco NCS 4216 は、米国電子工業会(EIA)の装置ラックに関する規格(EIA-310-D 23 インチ)に適合する 2 支柱または 4 支柱の 23 インチ装置ラックに搭載できます。ラックは最低 2 支柱で、シャーシをマウントするための取り付けフランジを備えている必要があります。
注意 | いずれのタイプであっても、ラック装置にシャーシをマウントするときには、シャーシに取り入れる空気が 65 °C を超えないようにする必要があります。 |
2 つの支柱にある取り付け穴の中心線間の距離は、18.31 インチ ± 0.06 インチ(46.50 cm ± 0.15 cm)でなければなりません。
Cisco NCS 4216 は、次の特性を備えたラックに設置することを検討してください。
(注) | Cisco NCS 4216 は密閉型ラックに設置しないでください。これは、内蔵コンポーネントの動作温度を許容範囲内で維持するために、シャーシの冷気の流れが妨げられないようにする必要があるためです。側面の扉を取り外したとしても、密閉型ラックにルータを設置した場合は、エアー フローが妨げられ、シャーシの横に熱がこもり、ルータ内部が過熱状態になる可能性があります。閉鎖型ラックを使用する場合は、ラックのすべての側面にエアー ベントがあり、十分な換気が行われることを確認してください。19 インチ ラックにエアー プレナムを取り付けるには、Flat Rack Post(支柱のみのフラット ラック)タイプを選択します。 |
ラックの配置は、人の安全、システム メンテナンス、およびシステムが「システムの仕様」に記載された環境特性の範囲内で動作できるかどうかを左右します。次のガイドラインに従って、Cisco NCS 4216 に適した場所を選択してください。
Cisco NCS 4216 がラック内で最も重量がある場合、または唯一の装置である場合は、最下部または最下部近くにルータを設置して、ラックの重心をできるだけ低くしてください。
電子機器の適切な配置の詳細については、『GR-63-CORE, Network Equipment Building System (NEBS) Requirements: Physical Protection』を参照してください。
ラックの前面と背面に少なくとも 3 フィートの隙間を空けてください。このスペースによって、Cisco NCS 4216 コンポーネントを取り外し、日常の保守およびアップグレードを容易に行うことができます。
混み合ったラックには Cisco NCS 4216 を設置しないでください。また、同じラック内の他の装置から引かれたケーブルが、ルータ カードのアクセスにどのように影響するかを検討してください。
十分なエアーフローを確保し、シャーシ内部の過熱を防止するために、シャーシの側面を遮るものがないようにしておく必要があります。
通常のシステム メンテナンスに必要なスペースは、次のとおりです。
設置時および動作時に問題が起きないように、機器の位置および接続を考えるときには、次の一般的な注意事項に従ってください。
システム動作が環境特性の範囲内で維持されるように、また、システムの熱放散を補うことができる温度の空気が得られるように、Cisco NCS 4216 の設置場所には十分なエアーフローを確保してください。詳細については、「エアー フローに関する注意事項」を参照してください。
設置を支援し、行った作業、作業者、作業時期を記録できるよう、次の表に記載する Cisco NCS 4216 の設置チェックリストをコピーしてください。これを使用して、各手順の完了と検証を記録します。チェックリストが完成したら、新しい Cisco ルータに関する他の記録とともにサイト ログに保管します。
タスク |
確認者 |
日付 |
---|---|---|
シャーシの受領日 |
||
シャーシおよびすべてのアクセサリの開梱 |
||
インターフェイスのタイプおよび個数の確認 |
||
安全に関する注意および注意事項の確認 |
||
インストレーション チェックリストのコピー |
||
サイト ログの作成およびバックグラウンド情報の記入 |
||
設置場所の電源電圧の確認 |
||
設置場所の環境仕様の確認 |
||
必要なパスワード、IP アドレス、デバイス名などの準備 |
||
必要な道具を用意しました |
||
ネットワーク接続機器の準備 |
||
ケーブル管理ブラケットの取り付け(任意であるが推奨) |
||
DC 電源とルータに接続された DC 電源コード |
||
ネットワーク インターフェイス ケーブルおよびデバイスを接続 |
||
システム電源を投入 |
||
システム ブートが完了(STATUS LED が点灯) |
||
SPA が動作可能 |
||
システム バナーの表示後に、正しいソフトウェア設定が表示されることを確認 |
サイト ログは、ルータの設置および保守に関連するすべてのアクションを記録するものです。ルータの作業者全員がすぐに参照できるように、サイト ログはシャーシのそばに保管してください。
取り付け前にサイト ログを作成します(コピーを作成するために使用できるサイト ログの例、およびサイト ログの詳細については、付録 A「サイト ログおよび製造業者」を参照してください)。
各 Cisco NCS 4216 シャーシは、個別に箱に梱包された状態で出荷されます。以下の図を参照してください。
1 |
パレット |
6 |
波形のスペーサ |
2 |
パレット デッキ ボード |
7 |
段ボール箱 |
3 |
底部の発泡スチロール |
8 |
エッジ プロテクタ |
4 |
上部の発泡スチロール |
9 |
テープ |
5 |
トレイ |
— |
シャーシの頻繁な移動は想定されていません。電源やネットワーク接続の都合で、後からシャーシを移動させなくてもすむように、システムを設置する前に、設置場所の準備を適切に整えておいてください。
シャーシを持ち上げる際は、常に次の注意事項に従ってください。
警告 | 怪我またはシャーシの破損を防ぐために、モジュール(電源装置、ファン、またはカードなど)のハンドルを持ってシャーシを持ち上げたり、傾けたりすることは絶対に避けてください。これらのハンドルは、シャーシの重さを支えるようには設計されていません。シャーシの構成部分であるハンドルを使用するか、下端の下にあるシャーシをつかむことでのみ、装置を持ち上げます。ステートメント 163 |
ルータおよびそのコンポーネントの設置およびアップグレードには、次の道具と機器が必要です。
(注) | ケーブルの仕様の詳細については、「トラブルシューティング」を参照してください。 |
警告 | この装置の設置または交換は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 49 |
シャーシが届いたら、次の手順に従ってください。また、梱包内容チェックリストを使用してください。
コンポーネント 説明 シャーシ Cisco NCS 4216 シャーシ(NCS4216-SA) ファン トレイ(A907-FAN-E) 電源(A900-PWR900-D2) RSP(NCS4216-RSP) インターフェイス モジュール アクセサリ キット(NCS4216-STRT-KIT) シャーシのラックマウント ブラケット(23 インチ EIA) 3 組のネジ: ケーブル管理ブラケット x 8 2 本の 10-32 ネジを備えたアース ラグ x 1。 RJ-45/RJ-45 クロス ケーブル x 1 RJ-45/DB-9(メス)アダプタ x 1 ANSI:12-24 x 0.50 平型プラス ネジ ETSI:M6.0 x 20 平型プラス ネジ NCS4216-DOOR エアー プレナム(A907-F2B-AIR) エアー プレナム キット x 1 静電放電リスト ストラップ(使い捨て式) 使い捨てリスト ストラップ x 1(任意) マニュアル Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco NCS 4216 オプション品 次のオプション機器の箱を確認してください。
(注) | ほとんどのシスコ製品マニュアルはオンラインで入手できます。Cisco NCS 4216 の付属マニュアルには、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco NCS 4200 Series Aggregation Service Router』およびオンラインで利用できるさまざまなマニュアルとそのリンクが記載されている『Cisco NCS 4200 Series Aggregation Service Router Documentation Roadmap』が含まれます。 |