VM パフォーマンスの最適化

VM のパフォーマンスの最適化については、次の項を参照してください。

推奨される UCS 設定

RAID が設定された UCS サーバでは、パフォーマンスを向上させるために、RAID コントローラの [要求された書き込みキャッシュポリシー(Requested Write Cache Policy)] を [ライトスルー(Write Through)] ではなく [ライトバック(Write Back)] に設定することが推奨されます(デフォルト設定)。[ライトバック(Write Back)] オプションを使用する場合の欠点は、キャッシュ内のデータがディスクに書き込まれる前にシステム障害が発生した場合に、一部のデータが失われる可能性があることです。そのため、RAID コントローラの [要求された書き込みキャッシュポリシー(Requested Write Cache Policy)] を [良好なBBUのライトバック(Write Back Good BBU)] に設定することを推奨します。このモードでは、バッテリ バックアップ ユニット(BBU)が取り付けられ、充電されると、コントローラはライトバックキャッシングを有効にします。これにより、データ保護とパフォーマンスのバランスが良くなります。

NUMA の最適化

仮想 CPU を正しく設定しないと、Non-Uniform Memory Access(NUMA)のパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。この問題を回避するには、1 つの仮想マシンで使用する仮想 CPU が、1 つの NUMA ノードより多くならないように設定します。そうしないと、複数の NUMA ノードでスケジュールされた場合に、メモリアクセスが低下します。これは一般に、1 つの CPU ソケットの物理コアの総数よりも多くの仮想 CPU を仮想マシンに割り当てないことを意味します。

ハイパースレッディングの考慮事項

ハイパースレッディングの仮想 CPU を使用する場合、一般的な CPU 使用率は 100% ではなく 30% であることに注意してください。これは、メインスレッドが停止し、待機しているときに、他の作業を実行できるようにするためです。実際の数は、ワークロードによって異なります。