コマンド スケジューラ(Kron)

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報および警告については、Bug Search Tool およびご使用のプラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

コマンド スケジューラの制約事項

コマンド スケジューラのポリシー リスト内に指定する EXEC CLI は、プロンプトを生成するものや、キーストロークで強制終了できるものであってはいけません。コマンド スケジューラは完全に自動化された機能として設計されており、手動による介入はできません。

コマンド スケジューラ(Kron)について

コマンド スケジューラ

システム起動用コマンド スケジューラ(KRON)ポリシー機能は、システム起動時にコマンド スケジューラをサポートできるようにします。

コマンド スケジューラを使用すると、省略していない EXEC モードの CLI コマンドを、特定の間隔で、特定の日時に、またはシステム起動時に、1 回実行するようにスケジュールできます。当初 Cisco Networking Service コマンドで動作するよう設計されたコマンド スケジューラは、より広範なアプリケーションになりました。Cisco Networking Service イメージ エージェント機能を使用すると、ファイアウォール外のリモート デバイスやネットワーク アドレス変換(NAT)アドレスを使用するリモート デバイスは、コマンド スケジューラを使用して周期的に CLI を起動してデバイスで稼働するイメージを更新できます。

コマンド スケジューラには 2 つの基本的なプロセスがあります。ポリシー リストは、同時刻または同間隔で実行される、完全修飾された EXEC CLI コマンドを含む行で構成されます。次に、1 つまたは複数のポリシー リストが一定間隔後、特定の日時、またはシステム起動時に実行されるようスケジューリングします。スケジュールした各オカレンスは、1 回のみまたは繰り返し実行するように設定できます。

コマンド スケジューラ(Kron)の設定方法

コマンド スケジューラ ポリシー リストおよびオカレンスの設定

コマンド スケジューラのオカレンスは、スケジュール イベントとして定義されます。ポリシー リストは、一定間隔後、特定の日時、またはシステム起動時に実行されるように設定します。ポリシー リストは、1 回、ワンタイム イベントとして、または繰り返しイベントとして実行できます。

コマンド スケジューラ オカレンスは、関連付けられたポリシー リストが設定される前にスケジューリングできますが、ポリシー リストが実行されるようスケジューリングする前にポリシー リストを設定するように勧める警告が表示されます。

始める前に

EXEC Cisco Networking Service コマンドのコマンド スケジューラ ポリシー リストをセットアップし、コマンド スケジューラ オカレンスを設定して、Cisco Networking Service コマンドを実行するまでの時間または間隔を指定するには、次の作業を実行します。

コマンド スケジューラ ポリシー リスト

ポリシー リストは、1 行以上の完全修飾 EXEC CLI コマンドで構成されます。kron occurrence コマンドを使用してコマンド スケジューラによってポリシー リストが実行されるときに、ポリシー リスト内のすべてのコマンドが実行されます。異なる時刻に実行される CLI コマンドには別のポリシー リストを使用します。編集機能はありません。ポリシー リストは設定した順序で実行されます。エントリを削除するには、cli コマンドの no 形式の後に適切な EXEC コマンドを使用します。既存のポリシー リスト名を使用すると、新しいエントリはそのポリシー リストの最後に追加されます。ポリシー リスト内のエントリを表示するには、show running-config コマンドを使用します。ポリシー リストが 1 回だけ実行されるようスケジューリングされている場合は、実行後は show running-config コマンドでポリシー リストは表示されません。

ポリシー リストは、ポリシー リストがスケジューリングされた後に設定できますが、各ポリシー リストは、実行するようスケジューリングされる前に設定する必要があります。

コマンド スケジューラ オカレンス

クロック時間は、コマンド スケジューラ オカレンスが実行されるようスケジューリングする前に、ルーティング デバイスに設定する必要があります。クロック時間が設定されていない場合、kron occurrence コマンドを入力すると、警告メッセージがコンソール画面に表示されます。クロック時間を設定するには、clock コマンドまたは Network Time Protocol(NTP)を使用します。

コマンド スケジューラによって実行される EXEC CLI は、ルーティング デバイス上でテストして、プロンプトを生成したり、キーストロークで実行が中断したりすることなく実行されるかどうかを確認する必要があります。CLI 構文エラーがある場合、コマンド スケジューラはそのポリシー リスト全体を削除してしまうため、初めにテストしておくことが重要です。ポリシー リストを削除する場合は、CLI の依存関係によってエラーが発生しないようにします。

conditional キーワードを kron policy-list コマンドに指定すると、エラーが発生した場合にコマンドの実行は停止されます。


(注)  

  • 同時に実行するようスケジューリングできるポリシー リストは 31 個以下です。
  • 単発オカレンスをスケジュールした場合は、オカレンスの実行後に show running-config コマンドを使用しても、そのオカレンスは表示されません。
>

手順の概要

  1. enable
  2. configure terminal
  3. kron policy-list list-name [conditional ]
  4. cli コマンド
  5. exit
  6. kron occurrence occurrence-name [user username ] {in [[numdays: ]numhours: ]nummin | at hours:min [[month ] day-of-month ] [day-of-week ]} {oneshot | recurring | system-startup }
  7. policy-list list-name
  8. exit
  9. show kron schedule

手順の詳細

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

enable

例:


Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

  • パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:


Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

kron policy-list list-name [conditional ]

例:


Device(config)# kron policy-list cns-weekly

新規または既存のコマンド スケジューラ ポリシー リストの名前を指定し、kron-policy コンフィギュレーション モードを開始します。

  • list-name が新規の場合は、新しいポリシー リスト構造が作成されます。

  • list-name が既存のものである場合は、その既存のポリシー リスト構造にアクセスします。ポリシー リストは設定した順に実行され、編集機能はありません。

  • オプションの conditional キーワードを使用すると、エラーが発生した場合にコマンドの実行は停止されます。

ステップ 4

cli コマンド

例:


Device(config-kron-policy)# cli cns image retrieve server https://10.19.2.3/cnsweek/ status https://10.19.2.3/cnsstatus/week/

指定されたコマンド スケジューラ ポリシー リストのエントリとして追加される完全修飾 EXEC コマンドおよび関連する構文を指定します。

  • 各エントリは、設定した順にポリシー リストに追加されます。

  • この手順を繰り返して、同時刻または同間隔で実行する他の EXEC CLI コマンドをポリシー リストに追加します。

(注)   

プロンプトを生成したり、キーストロークで実行が中断されたりする EXEC コマンドは、エラーとなります。

ステップ 5

exit

例:


Device(config-kron-policy)# exit

kron-policy コンフィギュレーション モードを終了し、デバイスをグローバル コンフィギュレーション モードに戻します。

ステップ 6

kron occurrence occurrence-name [user username ] {in [[numdays: ]numhours: ]nummin | at hours:min [[month ] day-of-month ] [day-of-week ]} {oneshot | recurring | system-startup }

例:


Device(config)# kron occurrence may user sales at 6:30 may 20 oneshot

新規または既存のコマンド スケジューラ オカレンスの名前とスケジュールを指定し、kron-occurrence コンフィギュレーション モードを開始します。

  • このコマンドの設定時に開始するタイマーが設定されたデルタ時間間隔を指定するには、 in キーワードを使用します。

  • 日時を指定するには、at キーワードを使用します。

  • コマンド スケジューラ オカレンスを 1 回または繰り返しスケジューリングするには、oneshot キーワードまたは recurring キーワードのいずれかを選択します。オカレンスをシステム起動時にする場合は、オプションの system-startup キーワードを追加します。

ステップ 7

policy-list list-name

例:


Device(config-kron-occurrence)# policy-list sales-may

コマンド スケジューラ ポリシー リストを指定します。

  • 各エントリは、設定された順にオカレンス リストに追加されます。

(注)   

ポリシー リスト内の CLI コマンドが、プロンプトを生成したりキーストロークによって中断されたりすると、エラーが生成され、そのポリシー リストは削除されます。

ステップ 8

exit

例:


Device(config-kron-occurrence)# exit

kron-occurrence コンフィギュレーション モードを終了し、デバイスをグローバル コンフィギュレーション モードに戻します。

  • この手順を繰り返して、グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 9

show kron schedule

例:


Device# show kron schedule

(任意)コマンド スケジューラ オカレンスのステータスおよびスケジュール情報を表示します。

次の例では、設定されている全コマンド スケジューラ オカレンスのステータスおよびスケジュール情報が表示されます。


Device# show kron schedule
Kron Occurrence Schedule
cns-weekly inactive, will run again in 7 days 01:02:33 
may inactive, will run once in 32 days 20:43:31 at 6:30 on May 20

トラブルシューティングのヒント

コマンド スケジューラのコマンド操作のトラブルシューティングを行うには、特権 EXEC モードで debug kron コマンドを使用します。デバッグ コマンドは注意して使用してください。生成される出力量によってデバイスの動作が遅くなったり、停止したりすることがあります。

コマンド スケジューラ(Kron)の設定例

例:コマンド スケジューラ ポリシー リストおよびオカレンス

次に、Cisco Networking Service コマンドを含む 2 つの EXEC CLI セットを実行するように、cns-weekly という名前のコマンド スケジューラ ポリシーを設定する例を示します。そして、そのポリシーを他の 2 つのポリシーと一緒に、7 日と 1 時間 30 分ごとに実行するようにスケジュールします。


kron policy-list cns-weekly
cli cns image retrieve server http://10.19.2.3/week/ status http://10.19.2.5/status/week/
cli cns config retrieve page /testconfig/config.asp no-persist
exit
kron occurrence week in 7:1:30 recurring
policy-list cns-weekly
policy-list itd-weekly
policy-list mkt-weekly

次に、Cisco Networking Service コマンドを実行してリモート サーバから特定のイメージを取得するように、sales-may という名前のコマンド スケジューラ ポリシーを設定する例を示します。そして、そのポリシーを 5 月 20 日の午前 6:30 に一度だけ実行するようにスケジュールします。


kron policy-list sales-may
cli cns image retrieve server 10.19.2.3 status 10.19.2.3
exit
kron occurrence may at 6:30 May 20 oneshot
policy-list sales-may

次に、Cisco Networking Service コマンドを実行してリモート サーバから特定のイメージを取得するように、image-sunday という名前のコマンド スケジューラ ポリシーを設定する例を示します。そして、そのポリシーを毎週日曜日の午前 7:30 に実行するようにスケジュールします。


kron policy-list image-sunday
cli cns image retrieve server 10.19.2.3 status 10.19.2.3
exit
kron occurrence sunday user sales at 7:30 sunday recurring
policy-list image-sunday

次に、Cisco Networking Service コマンドを実行してリモート サーバから特定のファイルを取得するように、file-retrieval という名前のコマンド スケジューラ ポリシーを設定する例を示します。そして、そのポリシーをシステム起動時に実行するようにスケジュールします。


kron policy-list file-retrieval
cli cns image retrieve server 10.19.2.3 status 10.19.2.3
exit
kron occurrence system-startup
policy-list file-retrieval

その他の参考資料

関連資料

関連項目

マニュアル タイトル

Cisco IOS コマンド

『Cisco IOS Command References』、すべてのリリース

Cisco Networking Service コマンド:コマンド構文の詳細、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト設定、使用上の注意事項、および例。

『Cisco IOS Cisco Networking Services Command Reference』

Cisco Networking Service 設定エンジン(CE)

『Cisco CNS Configuration Engine Administrator Guide, 1.3』

標準および RFC

標準/RFC

タイトル

この機能によりサポートされる新規または変更された標準/RFC はありません。またこの機能による既存の標準/RFC のサポートに変更はありません。

--

MIB

MIB

MIB のリンク

この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。

選択したプラットフォーム、Cisco ソフトウェア リリース、およびフィーチャ セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

シスコのテクニカル サポート

説明

リンク

シスコのサポートならびにドキュメントの Web サイトではリソースをオンラインで提供しており、マニュアル、ソフトウェア、およびツールをダウンロードできます。これらのリソースは、ソフトウェアをインストールして設定したり、シスコの製品やテクノロジーに関する技術的問題を解決したりするために使用してください。この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html

コマンド スケジューラ(Kron)の機能情報

次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースのみを示しています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
表 1. コマンド スケジューラ(Kron)の機能情報

機能名

リリース

機能情報

コマンド スケジューラ(Kron)

Cisco IOS XE Release 2.1

12.3(1)

12.2(33)SRA

12.2(33)SRC

12.2(33)SB

12.2(33)SXI

12.2(50)SY

コマンド スケジューラ機能は、一部の EXEC CLI コマンドの実行を特定の時刻または特定の間隔でスケジュールする機能を提供します。

この機能により、次のコマンドが導入または変更されました。cli debug kron kron occurrence kron policy-list policy-list show kron schedule

システム起動用コマンド スケジューラ(Kron)ポリシー

12.2(33)SRC

12.2(50)SY

12.2(33)SB

12.4(15)T

システム起動用コマンド スケジューラ(Kron)ポリシー機能は、システム起動時にコマンド スケジューラ機能をサポートできるようにします。