危険場所での設置に関する安全ガイドラインおよび警告

危険場所での設置に関する警告および注意事項


警告


ステートメント 1071 - 警告の定義

安全上の重要な注意事項

装置の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。使用、設置、電源への接続を行う前にインストール手順を読んでください。各警告の冒頭に記載されているステートメント番号を基に、装置の安全についての警告を参照してください。

これらの注意事項を保管しておいてください。



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ステートメント 1017 - 立ち入り制限区域

この装置は、出入りが制限された場所に設置されることを想定しています。熟練者、教育を受けた担当者、または資格保持者のみが立ち入り制限区域に入ることができます。



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ステートメント 1022 - デバイスの切断

感電または火災のリスクを軽減するため、容易にアクセス可能な切断装置を固定配線に組み込む必要があります。



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ステートメント 9001 - 製品の廃棄

本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。



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ステートメント 1046 - 装置の設置または交換

感電のリスクを軽減するため、装置を設置または交換するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。

装置にモジュールがある場合は、提供されたネジで固定してください



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ステートメント 1062 - 取り外し前の電源の切断

爆発の危険性:必ず、本機器の電源を切るか、または周囲が危険な状態でないことを確認してから、本機器のコネクタを接続または取り外してください。この機器に接続する外部接続は、製品に付属されているネジ、スライドラッチ、ネジ式コネクタ、またはその他の方法で固定してください。



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ステートメント 1074 - 地域および国の電気規則への適合

感電または火災のリスクを軽減するため、機器は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。



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装置またはネットワーク上のデバイスに電源が入った状態でコンソール ケーブルを接続または接続を取り外すと、電気アークが発生する可能性があります。これは、危険場所への設置中に爆発を引き起こす原因となります。電源が入っていないことを確認するか、またはそのエリアが危険でないことを確認してから作業を進めてください。



注意    


この装置は、クラス I、ディビジョン 2、グループ A、B、C、D または危険場所以外での使用に対応しています。


安全を確保し、適切に設置するために、次の安全に関する注意事項を読み、その指示に従ってください。

  • Cisco Catalyst IW9167E Heavy Duty アクセスポイントは、アンテナを上向きにして垂直に設置するように設計されています。他の取り付け方向では、防爆準拠に必要な IP66/67 およびタイプ 4X 保護等級を損ないます。

  • 安全性と性能を考慮して、設置場所を選択してください。電力線と電話回線は類似していることに注意してください。どのような架空線であっても、感電事故の危険性があると見なすようにします。

  • 電力会社にお問い合わせください。設置計画を伝え、設置案を実際に見て確認するよう依頼してください。

  • 取り付けを開始する前に、取り付け手順を綿密に計画します。マストやタワーを正常に構築できるかどうかは、作業の連携に大きく依存します。各作業員はそれぞれ特定のタスクを受け持ち、そのタスクの内容とタイミングを認識している必要があります。1 人の作業員が作業の責任者となって指示を出し、トラブルの兆候がないかを注視します。

  • アクセス ポイントおよびアンテナの設置時には、次の点に留意してください。

    • 金属製のはしごを使用しない。

    • 雨の日や風の強い日には作業しない。

    • 適切な衣服を着用する。靴底とかかと部分がゴム製の靴、ゴム製の手袋、および長袖のシャツまたはジャケットを着用する。

  • アクセス ポイントを持ち上げる際はロープを使用します。組み立て部品が落下しかけた場合は、その場所から離れ、部品をそのまま落としてください。

  • アンテナ システムの一部が電力線に接触した場合は、その部分に触ったり自分で取り除こうとしたりしないでください。現地の電力会社にお問い合わせください。電力会社の担当者が安全に取り除きます。

事故が発生した場合は、ただちに有資格者に連絡してください。

設置前のその他の考慮事項

ここでは、クラス I、ディビジョン 2、ゾーン 2 の危険場所に設置する Catalyst IW9167EH-HZ アクセスポイントを準備する際の特別な考慮事項について説明します。


(注)  


このマニュアルでは、コンジットの取り付けに関する具体的な手順については説明していません。設置技術および手順が、設置する地域の Class I、Division 2/Zone 2 の防爆規格に適合していることを確認する必要があります。

(注)  


3/4 インチ NPT コンジットを Catalyst IW9167EH-HZ モデルの I/O ポートにねじ込むことはしないでください。

設置する前に Loctite 565 スレッドシーラントをネジ山に塗布する必要があります。適切に設置するには、使用するポートごとに認定された 1/2 インチの NPT コンジット、グランド、またはアダプタを用意する必要があります。(たとえば、Sealcon 社では認定されたグランドとアダプタを提供しています。https://www.sealconex.com/?ex=9wkuir-fln65y-13897wy-drrs7y を参照してください)。

静電放電の回避

危険場所での静電気の放電を防ぐため、絶縁体にのみ触れるか、設置場所の静電気を継続的に放電する手段を使用してください。

メンテナンスの実施

アクセス ポイントは、可動部品、フィルタ、潤滑油、または機械的接触部品を採用していないため、最小限の定期保守または予防保守で済みます。ただし、危険場所に設置する場合は定期検査を実施し、アクセスポイントが問題なく動作していることを確認する必要があります。ここでは、危険場所に設置されたアクセス ポイントのメンテナンスの実施について説明します。

アクセス ポイントの使用の中止

アクセスポイントの使用を中止する場合は、アクセスポイントの電源を切ってから、カバーを開けて入力配線を取り外してください。AC 配線を取り外す場合は、アース接続を最後に取り外してください。

定期検査の実施

アクセスポイントの検査を定期的に行い、危険場所の環境で密閉性を保ったまま正常に動作していることを確認する必要があります。

検査手順

周期

O リングの密閉性と外側の電気的接続部の老化、腐食、およびアース抵抗の大きさを検査します。

3 年ごと

カバーおよび Liquid-Tight アダプタのガスケットの気密性を検査します。

5 年ごと

防爆標準規格およびマーキングの文字列

特定の使用条件

  • ケーブルグランド/コンジットは、IP66//67 定格に適合するように ATEX/IECEx 認定のものを使用します。ケーブルグランド/コンジットのエントリのサービス温度は 80.2°C(176.36°F)です。

  • 危険場所での静電気の放電を防ぐため、絶縁体にのみ触れるか、設置場所の静電気を継続的に放電する手段を使用してください。

  • この装置は IEC 60664-1 で定義されている汚染濃度 2 以下の環境でのみ使用できます。


    (注)  


    回路は、IEC 60664-1 で定義されている過電圧カテゴリ II に限定されるようにプロビジョニングを行う必要があります。
  • 装置への供給端子のピーク定格電圧値の 140% を超えないレベルに設定された過渡保護が提供される必要があります。

  • 意図しない損傷からアンテナを保護するための対策が、デバイスに対して施されている必要があります。注:アンテナを使用しない場合は、アンテナキャップを取り付ける必要があります(最大トルク範囲:6.2 〜 9.7 インチポンド)。

  • アンテナには LMR-240/LMR-400/LMR-600 同軸ケーブルのみを使用でき、最大許容ケーブル長は 150 フィート(45.72 メートル)です。

  • アクセスポイント機器では、特定のアンテナのみを使用できます。アクセスポイント機器にアンテナを取り付ける場合の取り付け手順を参照してください。

  • 取り付け位置は垂直位置で、電源差し込み口が下向きになるようにする必要があります。

防爆の認証および証明には次の標準規格が使用されました。

UL 121201, Ed. 9

CSA C22.2 No. 213、第3 版

CAN/CSA C22.2 No. 60079-0:19、第 4 版

CAN/CSA C22.2 No. 60079-7、第 2 版、AMD 1

CAN/CSA C22.2 No. 60079-11、第 2 版

CAN/CSA-C22.2 NO. 60079-31:15

EN IEC 60079-0:2018

EN 60079-7: 2015+A1:2018

EN 60079-11:2012

EN 60079-31:2014

UL 60079-0、第 7 版

UL 60079-7、第 5 版

UL 60079-11、第 6 版

UL 60079-31、第 2 版

IEC 60079-0、第 7 版

IEC 60079-7、第 5.1 版

IEC 60079-11、第 6 版

IEC 60079-31、第 3 版

GB 3836.1-2010

GB 3836.3-2010

GB 3836.4-2010

GB 3836.9-2014

Catalyst IW9167EH-HZ モデルには、次の防爆マーキング文字列が用意されています

クラス I、ディビジョン 2、グループ A、B、C、D

クラス 1、ゾーン 2、AEx ic ec IIC T4 Gc

ゾーン 22 AEx ic tc IIIC T90°C Dc

II 3G Ex ic ec IIC T4 Gc

II 3D Ex ic tc IIIC T90°C Dc

Ex ic ec IIC T4 Gc Ex ic tc IIIC T90°C Dc

UL 24 ATEX 3310X

IECEx UL 24.0093X

25-KA4BO-0329X

25-KA4BO-0330X

25-KA4BO-0331X

25-KA4BO-0332X