概要
Cisco Catalyst 9200および9200Lスイッチには、さまざまなモデルがあります。これらのモデルは、次の3つの主要なカテゴリに分類できます。
(a)任意の数のポートを備えた非Power over Ethernet(PoE)モデルは、2つのスロットのいずれかで125 Wの電源のみをサポートします。これらのモデルは、モデル名の「T」で識別できます。
(b) 24ポートのPoEモデルでは、2つのスロットのいずれかで600 Wの電源のみサポートこれらのモデルは、モデル名の「24P」で識別できます。
(c) 48ポートのPoEモデルでは、2つのスロットのいずれかで1000 W(1KW)の電源のみをサポートします。これらのモデルは、モデル名の「48P」で識別できます。
つまり、各Catalyst 9200またはCatalyst 9200Lスイッチは、ワット数が1つだけの電源をサポートします。
問題
上記3つのカテゴリのCatalyst 9200および9200Lスイッチは、それぞれ固有のワット値の電源をサポートします。サポートされていない電源が誤って挿入された場合は、次のようなsyslogが表示されます。
%PLATFORM_FEP-1-FRU_PS_INCOMPATIBLE: Switch 1: power supply A is incompatible and will be turned off
解決方法
この3つのカテゴリのC9200/C9200Lスイッチ用の電源モジュールを誤って組み合わせてしまっている可能性があります。Catalyst 9200および9200Lスイッチでは、2つのスロットのどちらかに複数のワット量の電源を交換可能に使用できないため、上記のsyslogがスローされます。このsyslogは、スイッチ番号(スタック内)と、互換性のない電源が挿入された電源スロット(AまたはB)を示します。取り外して、サポートされている電源モジュールと交換します。
クイックリファレンスとして、Catalyst 9200およびCatalyst 9200Lスイッチの電源互換性マトリクスを示します。
C9200シリーズスイッチ |
サポートされる電源モデル |
注 |
C9200-24T、C9200-48T |
PWR-C6-125WACまたはPWR-C5-125WAC |
これら2つのC5およびC6のバリアントには、機能上の違いはありません。スロットAとスロットBで組み合わせることが可能 |
C9200-24P、C9200-24PB、C9200-24PXG |
PWR-C6-600WACまたはPWR-C5-600WAC |
これら2つのC5およびC6のバリアントには、機能上の違いはありません。スロットAとスロットBで組み合わせることが可能 |
C9200-48P、C9200-48PB、C9200-48PXG |
PWR-C6-1KWACまたはPWR-C5-1KWAC |
これら2つのC5およびC6のバリアントには、機能上の違いはありません。スロットAとスロットBで組み合わせることが可能 |
C9200Lシリーズスイッチ |
C9200L-24T-4G、C9200L-48T-4G、C9200L-24T-4X、C9200L-48T-4X |
PWR-C5-125WAC |
C6バリアントはC9200Lではサポートされていません。スロットAとスロットBで使用できる唯一の電源です |
C9200L-24P-4G、C9200L-24P-4X、C9200L-24PXG-4X、C9200L-24PXG-2Y |
PWR-C5-600WAC |
C6バリアントはC9200Lではサポートされていません。スロットAとスロットBで使用できる唯一の電源です |
C9200L-48P-4G、C9200L-48P-4X、C9200L-48PXG-4X、C9200L-48PXG-2Y |
PWR-C5-1KWAC |
C6バリアントはC9200Lではサポートされていません。スロットAとスロットBで使用できる唯一の電源です |
参考資料
Catalyst 9200データシート