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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Integrated Management Controller(IMC)の Web ベース管理インターフェイスに存在する複数の脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が、該当するシステムの基盤となるオペレーティングシステムで任意のコードまたはコマンドを実行し、root に権限の昇格を行う可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-cimc-cmd-inj-3hKN3bVt
該当製品
脆弱性のある製品
これらの脆弱性は、デバイス設定に関係なく、Cisco IMC の脆弱性のあるリリースを実行する以下のシスコ製品に影響を与えます。
| 製品 | CVE ID | Cisco Bug ID |
|---|---|---|
| 5000 シリーズ エンタープライズ ネットワーク コンピューティング システム(ENCS) | CVE-2026-20095 CVE-2026-20096 |
CSCws00370 CSCws00378 |
| Catalyst 8300 シリーズ エッジ uCPE | CVE-2026-20094 CVE-2026-20095 CVE-2026-20096 |
CSCws00363 CSCws00368 CSCws00376 |
| スタンドアロンモードの Cisco UCS C シリーズ M5 および M6 ラックサーバー | CVE-2026-20094 CVE-2026-20095 CVE-2026-20096 CVE-2026-20097 |
CSCwr60021 CSCwr60889 CSCwr60894 CSCwr60925 |
| UCS E シリーズ サーバー M3 | CVE-2026-20095 CVE-2026-20096 |
CSCws00370 CSCws00378 |
| UCS E シリーズ M6 サーバー | CVE-2026-20094 CVE-2026-20095 CVE-2026-20096 |
CSCws00363 CSCws00368 CSCws00376 |
| スタンドアロンモードの UCS S シリーズ ストレージ サーバー | CVE-2026-20094 CVE-2026-20095 CVE-2026-20096 |
CSCwr60021 CSCwr60889 CSCwr60894 |
上記のリストに含まれる Cisco UCS C シリーズ サーバーの事前設定済みバージョンをベースとするシスコアプライアンスも、Cisco IMC UI へのアクセスを公開している場合は、これらの脆弱性の影響を受けます。対象となるシスコ製品は次のとおりです。
- Application Policy Infrastructure Controller(APIC)サーバー
- Business Edition 6000 および 7000 アプライアンス
- Cisco Catalyst Center アプライアンス(旧称:Cisco DNA Center)
- Cisco Telemetry Broker アプライアンス
- Cloud Services Platform (CSP)5000 シリーズ
- Common Services Platform Collector(CSPC)アプライアンス
- Connected Mobile Experiences(CMX)アプライアンス
- Cisco Connected Safety and Security UCS プラットフォーム シリーズ サーバー
- Cyber Vision Center アプライアンス
- Expressway シリーズ アプライアンス
- HyperFlex エッジノード
- ファブリック インターコネクトを使用しない HyperFlex データセンター(DC-NO-FI)展開モードの HyperFlex ノード
- IEC6400 エッジ コンピューティング アプライアンス
- Cisco IOS XRv 9000 アプライアンス
- Meeting Server 1000 アプライアンス
- Nexus Dashboard アプライアンス
- Prime Infrastructure アプライアンス
- Prime Network Registrar Jumpstart アプライアンス
- Cisco Secure Endpoint Private Cloud アプライアンス
- Secure Firewall Management Center(FMC)アプライアンス(旧称:Firepower Management Center(FMC))
- Cisco Secure Malware Analytics アプライアンス
- Cisco Secure Network Analytics アプライアンス
- Cisco Secure Network Server アプライアンス
- Cisco Secure Workload サーバー
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの「脆弱性のある製品」セクションに記載されている製品のみが、これらの脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、これらの脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- UCS B シリーズ ブレード サーバ
- Cisco UCS C シリーズ M7 および M8 ラックサーバー
- ファブリック インターコネクトに接続した、UCS Manager または Intersight 管理モード(IMM)の UCS C シリーズ ラックサーバー
- UCS X シリーズ モジュラーシステム
- Unified Edge
シスコは、CVE-2026-20094 が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- 5000 シリーズ ENCS
- UCS E シリーズ サーバー M3
- ファブリック インターコネクトに接続した、UCS Manager または Intersight 管理モード(IMM)の UCS S シリーズ ストレージサーバー
シスコは、CVE-2026-20095 および CVE-2026-20096 が、ファブリック インターコネクトに接続した、UCS Manager または Intersight 管理モード(IMM)の UCS S シリーズ ストレージサーバーに影響を与えないことを確認しました。
シスコは、CVE-2026-20097 が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- 5000 シリーズ ENCS
- Catalyst 8300 シリーズ エッジ uCPE
- UCS E シリーズ サーバ
- UCS S シリーズ ストレージ サーバ
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために別の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。さらに、いずれかの脆弱性の影響を受けるソフトウェアリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
CVE-2026-20094:Cisco IMC のコマンドインジェクションの脆弱性
Cisco IMC の Web ベースの管理インターフェイスの脆弱性により、読み取り専用権限を持つ認証されたリモートの攻撃者が、該当システム上でコマンドインジェクション攻撃を実行し、root ユーザーとして任意のコマンドを実行できる可能性があります。
この脆弱性は、ユーザー入力の検証が不適切なことに起因します。攻撃者は、巧妙に細工されたコマンドを該当するソフトウェアの Web ベース管理インターフェイスに送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は基盤となるオペレーティングシステムで root ユーザーとして任意のコマンドを実行できるようになります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグ ID:CSCwr60021、CSCws00363
CVE ID:CVE-2026-20094
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:8.8
CVSS ベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
CVE-2026-20095 および CVE-2026-20096:Cisco IMC のコマンドインジェクションの脆弱性
Cisco IMC の Web ベースの管理インターフェイスにおける 2 つの脆弱性により、admin レベルの権限を持つ認証されたリモートの攻撃者が、該当システム上でコマンドインジェクション攻撃を実行し、root ユーザーとして任意のコマンドを実行できる可能性があります。
これらの脆弱性は、ユーザー入力の検証が不適切なことに起因します。攻撃者は、巧妙に細工されたコマンドを該当するソフトウェアの Web ベース管理インターフェイスに送信することにより、これらの脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は基盤となるオペレーティングシステムで root ユーザーとして任意のコマンドを実行できるようになります。
攻撃者が root になると、新たなセキュリティへの影響が生じる可能性があります。そのため、シスコは、これらの脆弱性にセキュリティへの影響の評価(SIR)のスコアとして「中」ではなく「高」を割り当てました。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
バグ ID:CSCwr60889、CSCws00368、CSCws00370、CSCwr60894、CSCws00376、CSCws00378
CVE ID:CVE-2026-20095、CVE-2026-20096
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:6.5
CVSS ベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N
CVE-2026-20097:Cisco IMC のリモートコード実行の脆弱性
Cisco IMC の Web ベースの管理インターフェイスにおける脆弱性により、admin レベルの権限を持つ認証されたリモートの攻撃者が、root ユーザーとして任意のコードを実行できる可能性があります。
この脆弱性は、Web ベース管理インターフェイスでユーザーが指定した入力の検証が不適切なことに起因します。攻撃者は、該当デバイスに巧妙に細工された HTTP 要求を送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトすることができます。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は root ユーザーとして、基盤となるオペレーティングシステムで任意のコードを実行する可能性があります。
攻撃者が root ユーザーになると、新たなセキュリティへの影響が生じる可能性があります。そのため、シスコは、この脆弱性に SIR のスコアとして「中」ではなく「高」を割り当てました。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグ ID:CSCwr60925
CVE ID:CVE-2026-20097
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:6.5
CVSS ベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコでは、回避策や緩和策(該当する場合)は、修正済みソフトウェアリリースへのアップグレードが利用可能になるまでの一時的な解決策であると考えています。これらの脆弱性を完全に修正し、本アドバイザリに記載されているような将来のリスクを回避するために、シスコでは、本アドバイザリに記載されている修正済みソフトウェアにアップグレードすることを強く推奨します。
修正済みリリース
次の表では、左の列にシスコソフトウェアのリリースを記載しています。右の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこれらの脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。このセクションの表に記載されている適切な修正済みソフトウェアリリースにアップグレードすることをお勧めします。
Cisco 5000 シリーズ ENCS および Cisco Catalyst 8300 シリーズエッジ uCPE
注: Cisco 5000 シリーズ ENCS および Cisco Catalyst 8300 シリーズ エッジ uCPE で Cisco IMC をアップグレードするには、プラットフォームの Cisco Enterprise NFV インフラストラクチャ ソフトウェア(NFVIS)をアップグレードする必要があります。Cisco IMC は、ファームウェアの自動アップグレードプロセスの一環としてアップグレードされます。
| Cisco NFVIS リリース | 最初の修正済みリリース(ENCS) |
|---|---|
| 4.15 以前 | 4.15.5 |
| Cisco NFVIS リリース | 最初の修正済みリリース(uCPE) |
|---|---|
| 4.16 以前 | 修正済みリリースに移行。 |
| 4.18 | 4.18.3 (Apr 2026) |
| 26.1 | 脆弱性なし |
Cisco UCS C シリーズ M5 ラックサーバー
| Cisco IMC のリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
|---|---|
| 4.2 以前 | 修正済みリリースに移行。 |
| 4.3 | 4.3(2.260007) |
Cisco UCS C シリーズ M6 ラックサーバー
| Cisco IMC のリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
|---|---|
| 4.2 以前 | 修正済みリリースに移行。 |
| 4.3 | 4.3(6.260017) |
| 6.0 | 6.0(2.260044) |
UCS E シリーズ M3
| Cisco IMC のリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
|---|---|
| 3.2 以前 | 3.2.17 |
UCS E シリーズ M6
| Cisco IMC のリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
|---|---|
| 4.15 以前 | 4.15.3 |
UCS S シリーズ ストレージ サーバー
| Cisco IMC のリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
|---|---|
| 4.2 以前 | 修正済みリリースに移行。 |
| 4.3 | 4.3(6.260017) |
注:Cisco UCS C シリーズ サーバーの事前設定済みバージョンをベースにしたシスコ アプライアンスについては、Cisco IMC ソフトウェアを上記の表に記載の修正済みリリースのいずれかに管理者が直接アップグレードできます。手順については、『Cisco Host Upgrade Utility(HUU)ユーザーガイド 』を参照してください。ただし、次の表に記載されているアプライアンスは例外です。これらのアプライアンスについては、「修復方法」の欄にある手順に従ってください。
| シスコ ハードウェア プラットフォーム | 最初に修正された Cisco IMC リリース | 修復方法 |
|---|---|---|
| Cisco Telemetry Broker アプライアンス | 6.0(2.260044)(M6) | ファームウェアアップデートm6-ctb-firmware-6.0-2.260044.isoを適用します。 |
| IEC6400 エッジ コンピューティング アプライアンス | 4.3(6.260017)(M6) | IEC6400-HUU-4.3.6.img を使用して HUU アップグレードを適用します。 |
| Cisco Secure Endpoint Private Cloud アプライアンス | 4.3(2.260007)(M5) 4.3(6.260017)(M6) |
バージョン 4.2.5 以降にアップグレードしてから、『TechNote』に記載されている手順を実行します。 |
| Cisco Secure Firewall Management Center アプライアンス | 4.3(2.260007)(M5) 4.3(6.260017)(M6) |
ホットフィックス FX を適用します。 |
| Cisco Secure Malware Analytics アプライアンス | 4.3(2.260007)(M5) 4.3(6.260017)(M6) |
アウトオブバンド ファームウェアの更新 ISO の手順を使用して、ファームウェアを更新します。 |
| Cisco Secure Network Analytics アプライアンス | 4.3(2.260007)(M5) 6.0(2.260044)(M6) |
M5 の場合は、patch-common-SNA-FIRMWARE-20260210-M5-REL.iso をインストールします。 M6の場合、m6-sna-firmware-6.0-2.260044.isoをインストールします。 |
| Cisco Secure Network Server アプライアンス | 4.3(2.260007)(M5) 4.3(6.260017)(M6) 6.0(2.260044)(M6) |
Cisco Secure Network Server 3600 シリーズまたは Cisco Secure Network Server 3700 シリーズ のファームウェア アップグレード ガイドの説明に従って、BIOS および HUU のアップグレードを適用します。 |
シスコの Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正済みリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。
出典
これらの脆弱性を報告していただいた ING Hubs Poland 社の Grzegorz Misiun 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
| バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
|---|---|---|---|---|
| 1.1 | Cisco Secure Network AnalyticsおよびCisco Telemetry Brokerの修正情報を更新。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2026年4月22日 |
| 1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2026 年 4 月 1 日 |
利用規約
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