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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Secure Firewall Threat Defense(FTD)ソフトウェアのGeolocation-Based Remote Access(RA)VPN機能の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、設定されたポリシーをバイパスし、国または地域に基づいてHTTP接続を許可または拒否できる可能性があります。
この脆弱性は、URL文字列が完全に解析されないために存在します。攻撃者は、巧妙に細工されたHTTP接続をターゲットデバイス経由で送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は設定されたポリシーをバイパスし、接続が拒否されるはずのネットワークにアクセスできる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-ftd-ravpn-geobypass-9h38M37Z
このアドバイザリは、Cisco Secure Firewall ASA、Secure FMC、およびSecure FTDソフトウェアセキュリティアドバイザリバンドルの2025年8月リリースの一部です。アドバイザリとリンクの一覧については、『Cisco Event Response: August 2025 Semiannual Cisco Secure Firewall ASA, Secure FMC, and Secure FTD Software Security Advisory Bundled Publication』を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、シスコデバイスでCisco Secure FTDソフトウェアリリース7.7.0が実行されており、位置情報ベースのRA VPNが有効にされている場合、この脆弱性の影響を受けます。
位置情報ベースのRA VPN機能は、Cisco Secure FTDソフトウェアリリース7.7.0で新しく追加されました。設定の詳細については、『Cisco Secure Firewall Threat Defenseリリースノート、バージョン7.7.x』および『Secure Firewall Threat DefenseでのリモートアクセスVPN用の位置情報ベースポリシーの設定』を参照してください。
脆弱性のある Cisco ソフトウェアリリースの詳細については、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションにリストされている製品だけがこの脆弱性の影響を受けることが知られています。
シスコは、この脆弱性がCisco Secure Firewall Adaptive Security Appliance(ASA)ソフトウェアおよびCisco Secure Firewall Management Center(FMC)ソフトウェアには影響を与えないことを確認しました。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Cisco Secure Firewall ASA、Secure FMC、およびSecure FTDソフトウェア
お客様がCisco Secure Firewall ASA、Secure FMC、およびSecure FTDソフトウェアの脆弱性による侵害の可能性を判断できるように、シスコはCisco Software Checkerを提供しています。このツールを使うことで、特定のソフトウェアリリースに関連するすべてのシスコ セキュリティ アドバイザリを検索でき、それぞれのアドバイザリで言及された脆弱性を修正した最初のリリース(「First Fixed」)を特定できます。 また、該当する場合には、Software Checker により判別されたすべてのアドバイザリに記載のすべての脆弱性が修正された最初のリリース(「Combined First Fixed」)を特定できます。
このツールを使用するには、「Cisco Software Checker」ページの手順に従います。または、次のフォームを使用して、特定のソフトウェアリリースに影響を及ぼす脆弱性を検索します。このフォームを使用するには、次の手順に従います。
- ツールで検索するアドバイザリを選択します。すべてのアドバイザリ、セキュリティへの影響の評価(SIR)が「重大」または「高」のアドバイザリのみ、またはこのアドバイザリのみを選択します。
- 該当するソフトウェアを選択します。
- 該当するプラットフォームを選択します。
- リリース番号を入力します。たとえば、Cisco Secure Firewall ASAソフトウェアの場合は9.20.3.4、Cisco Secure FTDソフトウェアの場合は7.4.2と入力します。
- [チェック(Check)] をクリックします。
Cisco Secure FTDデバイスのアップグレード手順については、該当する『Cisco Secure FMC upgrade guide』を参照してください。
関連情報
最適なCisco Secure Firewall ASA、Secure FMC、またはSecure FTDソフトウェアリリースの判別に関しては、次の推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。セキュリティ アドバイザリでより新しいリリースが推奨されている場合は、そのアドバイザリのガイダンスに従うことをお勧めします。
Cisco Secure Firewall ASAの互換性
Cisco Secure Firewall ASA アップグレードガイド
Cisco Secure Firewall Threat Defense 互換性ガイド
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2025年8月14日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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