シスコ ワイヤレス ゲートウェイは LoRa® テクノロジーを導入したゲートウェイで、LoRa Alliance が定義した LoRaWAN™ 仕様に準拠しています。低データ レートとバッテリ駆動のエンド デバイスによる長距離接続が要求される、IoT の導入を可能にします。このゲートウェイは IP67 グレードの屋外用製品として、最大 16 のアップリンク チャネルを備え、また TDoA と RSSI による位置情報もサポートしています。
シスコ ワイヤレス ゲートウェイは、クラス A/B/C タイプのエンド デバイス、GPS クロック タイミング同期、チャネル ダイバーシティ、拡散率、アダプティブ データ レート(ADR)をサポートしています。また、863 ~ 870 MHz(EU)、865 ~ 867 MHz(インド)、902 ~ 928 MHz(米国)、915 ~ 928 MHz(オーストラリア)、923 MHz(東南アジア)など、LoRa Alliance 用に定義された地域別周波数プロファイルもサポートしています。
シスコ ワイヤレス ゲートウェイは、Semtech™ バージョン 2 ゲートウェイ ハードウェア リファレンス デザインに準拠しています。これには 2 つの Semtech SX1301 ベースバンド チップセットが組み込まれ、最大 16 のアップリンク チャネルがサポートされているため、16 個のデータ パケットを同時に受信できます。この機能によってスペクトル使用率が周波数帯域幅 4 MHz まで向上し、システム全体の容量が増大します。
このゲートウェイには、TDoA と RSSI を利用した位置情報用に設計された、FPGA、DSP、および高精度の GPS が組み込まれています。消費電力が多い従来の GPS チップセット組み込みエンドポイントに比べて、シスコ ワイヤレス ゲートウェイは、GPS チップセットなしのエンドポイントの位置を低消費電力で特定できます。
シスコ ワイヤレス ゲートウェイではソフトウェア設定によって、完全なダイバーシティやダイバーシティなしなど、複数のチャネル ダイバーシティの組み合わせが可能です。チャネル ダイバーシティは、特に位置情報が要求される環境で、エンドポイントからゲートウェイまでの良好な無線信号リンク パスを見つける際に役立ちます。
シスコ ワイヤレス ゲートウェイは、Cisco 809 および 829 産業用サービス統合型ルータの仮想インターフェイスとして設定し管理できます。この設定によって、シスコ ワイヤレス ゲートウェイで LoRa 無線アクセスが可能になり、IR809/IR829 では、ギガビット イーサネット、光ファイバ、4G/LTE、Wi-Fi などの IP バックホールが提供されます。また、組み込みのファスト イーサネット バックホールによってスタンドアロン ユニットとしても機能し、LAN スイッチ、ルータ、Wi-Fi AP、またはその他の IP インターフェイスへのアクセスが可能になります。
IR809/829 の高度な Cisco IOS 機能により、パブリック インターネットを経由してバックエンド プラットフォームに接続する、堅牢でセキュアなデータ パスを簡単に確立できます。セキュリティ、ファイアウォール、ルーティング、QoS など、Cisco IOS の高度な機能により、セキュリティが不十分で信頼できないネットワークの活用における課題を容易に解決できます。このゲートウェイでは、OS に Linux Container(LXC)が組み込まれています。このアプローチでは、専用の CPU とメモリ リソースを使用して、サードパーティ製ソフトウェアをホスト OS から厳密に分離します。
シスコ ワイヤレス ゲートウェイは、Cisco IoT Field Network Director(IoT FND)によって完全に管理されます。Cisco IoT FND は、事前定義された設定データを自動ダンロードするゼロタッチ プロビジョニング機能、ファームウェア アップグレード、設定ファイルのバックアップと復元、IPSEC トンネルの自動セットアップとモニタリング、ゲートウェイ情報ダッシュボード、アラーム レポート、パフォーマンス統計情報などを提供しています。
LoRa® の名称および関連するロゴは、Semtech Corporation またはその子会社の商標です。Semtech、Semtech ロゴ、および LoRa® は、Semtech Corporation の登録商標です。LoRaWAN™ は Semtech Corporation の商標です。