この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco Network Services Orchestrator(NSO)は、サービスプロバイダーや大手企業で実績を上げてきた、マルチベンダー/クロスドメイン対応の自動化プラットフォームです。組織の基盤となる物理および仮想インフラストラクチャにビジネスのインテントを適用するためのブリッジとして機能します。
自動化およびオーケストレーション戦略の最終的な成功は、組織の物理および仮想インフラストラクチャの変化に対してハイレベルのインテントを結びつけることができるかどうかにかかっています。物理インフラや仮想インフラの速度や信頼性、機能に弱点があると、戦略全体を損なう可能性があります。
NSO は、自動化およびオーケストレーションの各フレームワークと、基盤となる物理および仮想インフラとの間で、堅牢かつ高度なブリッジを提供します。豊富なノースバウンド ソフトウェア インターフェイスを備えているため、NSO はさまざまなツールやシステムと簡単に統合できます。拡張可能なサウスバウンド アーキテクチャにより、NSO は多様なベンダーや複数のドメインにも対応できます。
NSO はサービススタックの最上部と最下部を緩やかに結びつけているため、アプリケーションオーナーやサービスオーナーの負担を軽減します。インフラ導入の細部まで考える必要がなくなるため、イノベーションと顧客エクスペリエンスへの注力が可能になります。運用担当者は、アプリケーション環境やサービス環境への悪影響を心配せずに、インフラの最適化に注力できます。
ブリッジとしての NSO
10 年近くの歴史を持つ Cisco NSO は、大規模で複雑な Tier-1 サービスプロバイダーや企業のお客様によって使われる中で進化を遂げてきました。シンプルなデバイスのターンアップからクロスドメインの自動化、高度なフルライフサイクルサービス管理まで、あらゆる分野で自動化を支援してきました。NSO の実環境での成功は、一連の独自の機能によって生み出されています。
· 既存のビジネスシステムや運用ツールチェーンへの直接的な統合を可能にする、豊富で多様なノースバウンド API とソフトウェア インターフェイスのセット
· ネットワーク エレメント ドライバ(NED)を使用して、シスコと、150 社以上のベンダー製の物理および仮想デバイスへのアクセスを仲介するマルチベンダー対応デバイス抽象化レイヤ
· 構成情報と状態情報の両方に対応する、グローバルにスケーラブルで可用性の高いデータストア
· 状態の整合性維持やトラブルシューティング、監査のための高度な統合ツール
· NFVI MANO や Secure Agile Exchange などのユースケース用に事前作成された機能パックや、カスタム開発による拡張性
これらの機能を組み合わせることで、豊富な機能と比類のない柔軟性を備えた、高速で信頼性の高いスケーラブルなクロスドメインのマルチベンダー自動化ソリューションを提供します。
表 1. NSO は実際のメリットを備えた豊富な機能セットを提供
機能 |
メリット |
包括的なソフトウェア |
●
ノースバウンドシステムへの統合は、多様な API
、SW
インターフェイス、および言語バインディングを
使用して簡単に統合できます。プログラムベースまたは RPC ベースのプロトコル(NETCONF/ RESTCONF など)から、Erlang 、Java 、Python 、C などの言語バインディングに至るまで幅広く利用できます。Web UI や一連の CLI などのヒューマンツーマシン(H2M )インターフェイスも利用できます。 |
マルチベンダー |
●
ネットワーク
エレメント
ドライバを通じて、
Cisco®
インフラストラクチャに加え、
170
社を超えるサードパーティのデバイスおよびクラウドサービスもサポート
|
クロスドメイン |
●
単一ツールによりクロスドメインサービスを自動化
|
疎結合によるサービス |
●
アプリケーション開発やサービス開発を迅速化し、導入とインフラ運用を簡素化
|
高い拡張性 |
●
機能は API
を通じて拡張が可能
● Network Function Virtualization Orchestration
(NFVO
)や Secure Agile Exchange
(SAE
)などの機能をアドオン機能パックにより追加可能
|
高いスケーラビリティ |
●
ほぼ無制限の水平方向のスケーラビリティ
|
モデルベース |
●
デバイスやサービスへの追加や変更を簡素化することで俊敏性を向上
|
信頼できるトランザクション |
●
設定変更をデータベース形式でコミット
●
コンフィグ適用前の確認と、エラー発生時の自動ロールバック
●
一貫性のある状態を確保する双方向同期
|
高可用性の共通データ |
●
グローバルにスケーラブルで可用性の高いデータストア
●
コンフィグ状態および運用データについての正確な情報源
|
ネットワーク全体の CLI |
●
設定コマンドはデバイス固有のコマンドに自動変換
|
正確な制御 |
●
リアルタイムできめ細かなデバイスとサービスの制御
|
可視性 |
●
詳細なロギングおよび監査証跡
●
サービスと、サービスが消費するリソースの関連付け機能
|
インテリジェントなサービスライフサイクル管理 |
●
作成操作を基に変更および削除操作を自動生成することでサービス開発を短縮
|
柔軟な消費モデル |
● 1
年間および 3
年間のライセンスとスマートライセンス
|
Cisco NSO には、次の 3 つのアーキテクチャ コンポーネントが含まれます。
1. モデル駆動型のプログラムインターフェイス:シンプルなデバイスのターンアップや構成管理から、洗練されたフルライフサイクルサービス管理まで、あらゆるものを制御可能
2. 高速で拡張性に優れた高可用性データストア:信頼できる単一の情報源として機能
3. デバイス抽象化レイヤ:ネットワーク エレメント ドライバ(NED)を使用して、シスコ製の、および 170 社以上のベンダー製の物理および仮想デバイスへのアクセスを仲介
仮想ネットワーク機能(VNF)を管理するために NSO と連携する独立した製品、Cisco Elastic Service Controller(ESC)も含めたアーキテクチャを図 2 に示します。
Cisco NSO に備わったモジュラ型の柔軟なアーキテクチャ
Cisco NSO には以下の 3 つの要素があり、すべて個別にライセンスが提供されます。
1. 各 NSO サーバーのソフトウェアライセンス。実際の NSO サービスの実行、データストアの管理、ノースバウンドソフトウェアとの通信などを担当します。プライマリサーバーごとに、バックアップサーバー用の特別な高可用性(HA)ライセンスを利用することもできます。
2. Network Element Driver(NED)ライセンス。特定のネットワークデバイス(ルータやファイアウォールなど)を NSO サーバーによって自動化するソフトウェア用のライセンスです。
3. 管理権(RTM)ライセンス。ネットワークデバイスを NSO で管理可能にします。
自動化戦略を成功させるには、NSO などのツールも大切ですが、それと同じくらい重要なのが人材とプロセスです。そのため、自動化のプロセスに着手する際には人材とプロセスの強化も欠かせません。そこでシスコ サービスでは、アドバイザリから導入やサポート、カスタマイズに至るまで、プロジェクトのライフサイクル全体をカバーするサービスを提供しています。各種の製品やサービスに関連するプロフェッショナルサービスは、それらを提供するシスコのソリューション プラス パートナーからも提供されています。
シスコの企業の社会的責任(CSR)レポートの「環境保全」セクションでは、製品、ソリューション、運用・拡張運用、サプライチェーンに対する、シスコの環境保全ポリシーとイニシアチブを掲載しています。
次の表に、環境保全に関する主要なトピック(CSR レポートの「環境保全」セクションに記載)への参照リンクを示します。
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