シスコ,
ルータにIBM APPNサポートを追加 DLSw+も出荷開始
May 22, 1995 No. 9525 5月15日,シスコシステムズ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ,社長兼CEOジョン・チェンバース)は,1995年捉3四半期(暦年)にルータ用ソフトウェアにIBMのAPPN (Acvanced Peer-to-Peer Networking)を追加すると発表しました。これにより,シスコルータは,IBMプロトコルが混在するネットワーク間で,既存のSNAトラフィックとネイティブなAPPNトラフィックの両方を扱えるようになおます。
シスコは,イーサネット,トークンリングをはじめFDDI, フレームリレー,SDLC,ATM,メインフレーム・チャネル・アタッチメントなどをサポートしていますが,さらにAPPNをサポートすることで,ネットワーク設計にさらなる柔軟性をもたらします。
シスコのAPPNサポートは,ノースキャロライナ州リサーチ・トライアングル・パークとカリフォルニア州サンノゼにあるシスコ施設で共同開発・実験されました。
APPNはシスコのルータ用ソフトウェア(Internetwork Operating System)に追加されます。これにより現在シスコルータでサポートしているIPやRSRB(remote source-route bridging),その他のプロトコルと共にネイティブSNAルーティングを実現します。
初期リリースではネットワークノード (Network Node)をフルサポートする予定です。
- 既存SNAトラフィックがAPPNネットワーク上にもたらされる事を可能にするDLUR(Dependent Logical Unit Requester)
- アプリケーションごとにSNAトラフィックの優先順位を付けられるIBM COS(Class of Service)
- APPNをデータ・センターに持っていくことによりエンド・ツー・エンドのソオューションを提供するメインフレーム・チャネル間のAPPNデータのルーティング機能
続くAPPNリリースでは中間ノードでのプロセスを減らし、SNAセッションのロスのなくし,ネットワーク切断箇所を回避するルーティングによりAPPNネットワークの性能とパフォーマンスを飛躍的に改良するHPR (High Performance Routing)を追加する予定です。
今回の発表に際して,シスコのIBMインターネットワーキング ディレクターニック・フランシスはつぎのようにコメントしています。
「シスコIOSにAPPNを追加することにより、私達はIBMインターネットワーキングの要求に合う選択肢をお客様に提供するというコミットメントを強化しているのです。APPNは本来のSNAルーティングの図を完結させます。メインフレーム・アタッチメントとCOSを直結し、クライアント/サーバー・アプリケーションのマルチプロトコル・サポートを得ながら現存すお3270アプリケーションへのユーザの投資を守るのです。」
シスコは,第三世代DLSwであるDLSw+ついても5月より出荷を開始しました。DLSwとは,データリンクスイッチングの略で,IP上でSNAをルーティングするための仕様です。過去4年間に渡りSNAインターネットワーキングの分蜜でリーダーシップを取ってきたシスコは,DLSw標準との相互運用性を確保しながら,さらに機能拡張したDLSw+を94年11月に発表しています。
▼本ニュースリリースに関するお問い合わせは,弊社マーケティング本部
前田・松田(Email info-jp@cisco.com, FAX. 03-5211-2820)までお願いいたします。
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