データセンター ユーザ事例

ソネット株式会社、“世界最速” を謳う新サービスの基盤に Cisco UCS を採用

シスコ ユニファイド コンピューティング システム導入事例
学校法人 関西医科大学

多くのユーザが安心して利用できるインターネット接続サービスを長年にわたって提供しているソネット株式会社は、環境の変化やユーザの価値観の多様化をスピーディに捉え、新たな価値の提供に努めている。“世界最速”を謳う新サービス「NURO 光」はその 1 つであり、同社はインフラに Cisco Unified Computing System を採用することで、構築期間の大幅な短縮、運用管理の負担抑制、顧客への高品質なサービス維持という数々の目標を達成している。

導入の経緯
新サービスの基盤構築を早期に行うには Cisco UCS が最適と判断
人員やコストなど運用面の課題解決にも期待

下り通信速度で最大 2Gbps を実現※1し、個人宅向け商用 FTTH サービスで“世界最速”を謳う※2ソネット株式会社の「NURO 光」。2013 年 4 月のサービス開始から、そのパフォーマンスとリーズナブルな価格で注目を集めている。また、モノトーンを基調とした印象的なプロモーション展開も関心の的となっている。

同社はこのサービスを展開するためのインフラ(サーバ システム)に、インテル® Xeon® プロセッサーを搭載した Cisco Unified Computing System (以下 Cisco UCS)を採用。期待どおりの効果を実現し、社内の評価も高まっているという。

基幹ネットワークシステム部の今林正裕氏は、Cisco UCS 採用の理由を次のように話す。

「今回のサービス基盤構築は、サービス開始に向けて短期間で構築を完了すること、ランニング コストをできるだけ小さくすることを求められており、これらの要求に確実に応えるためのシステムとして Cisco UCS は最適だと考えました。ネットワークを含めたシステム全体の統合管理というコンセプトには強く共感できますし、発表当時から注目していた製品です。最近は他社のサーバ製品でも統合管理を謳うものが一般的ですが、Cisco UCS は後発であることの強みとして、コンセプトの一貫性や実際の作り込みのレベルがまったく違うと思います。これは、短期間、低コストを目指す我々には一番の魅力でした。」

検討段階では構築後の運用や管理にかかるコストについても試算を行い、他社製品を導入した場合との違いを明確にして、Cisco UCS の優位性を示したとのこと。基幹ネットワークシステム部の松原雅信氏は、次のように話す。

「Cisco UCS で実現される統合管理は、構築時はもちろん、後の運用にも大きな効果をもたらす期待がありました。シスコの“ワイヤ ワンス(Wire Once)”という考え方は魅力的で、ランニング コストを含めトータルで考えたときに、とても有利になると思ったのです。少ない人員で円滑に運用でき、都度データセンターに行かなくてもすむようにすることは、検討段階から目標の 1 つでした。」

また、今回の導入を機に、同社としてサーバ システムの選択肢を増やしておきたいという気持ちもあったと今林氏は話す。

「通常は、あるベンダーの製品を導入して特に問題が生じなければ、次回も運用実績やノウハウを持った同じベンダーの製品を採用することが多いのですが、その結果としてサーバの選択肢が 1 社だけになってしまうことには不安がありました。機能、パフォーマンス、コストなどさまざまな面で選択肢があり、規模や要件に応じて最適なものを選べるようにすることも大切ではないかと考えていました。今回は、Cisco UCS がぴたりとはまり、ベストな選択ができたと思います。」

※1 NURO ネットワークからお客様宅(ご利用場所)に設置する宅内終端装置(ホームゲートウェイ)へ提供する最大速度
※2 個人宅向け商用 FTTH サービス市場において。Informa Telecom & Media 2013 年 4 月時点調べ

構築プロセス
現地設定作業は 2 日で完了という飛躍的な工期短縮を達成
Cisco UCS の統合管理性の高さを改めて実感

以前に他社のブレード サーバを導入した際は、構築だけで数か月を要したという。今回の Cisco UCS 導入では、現地(データセンター)での設定作業が 2 日、障害テストの日数を含めても 1 週間ほどと飛躍的な短縮を実現。これらの作業はすべて同社が直接行っており、事前準備を合わせて 2 〜 3 週間で必要とされる作業をすべて完了した。これは期待以上だったと今林氏は話す。

「今回の構築作業はすべて自分たちで行っています。通常ブレード サーバの導入時には構築ベンダーに依頼しているのですが、コストやスケジュールを踏まえて自分たちで行うという判断をしました。これは、当社にインフラ全体を見渡せるエンジニアがいることと、また事前にシスコのトレーニングを受けて Cisco UCS の設定プロセスなどを体系的に理解できていたことも関係しています。チャレンジングな判断でしたが、期待以上の結果が出せました。Cisco UCS はエンジニアの期待どおりに扱える製品であると思います。」

松原氏は、設定項目の内容などをしっかり決めていたこともポイントだったと付け加える。

「Cisco UCS の統合管理ツールである Cisco UCS マネージャの使い方や、実際の設定手順などをトレーニングで把握できていたのは大きかったと思います。さらに、現地で入力するパラメータはあらかじめ検討、確定しておいて、当日はそれを反映していく段取りで進めたので構築自体は 1 週間ほどで完了できました。準備期間も含めると、当初の見積もりどおり 2 〜 3 週間かかったということになりますが、それでも大幅な短縮になったことは確かですね。」

また、構築時の手戻りがほとんどなく、非常にスムーズだったと松原氏は話す。

「一般的にサーバの構築で設定を入れ込んでいくとき、こちらの設計どおりに反映され、作業が進んでいくことはあまりないような気がします。多数の製品を組み合わせた環境では、あるポートの接続がうまくいかないといった理由でスケジュールが一気にずれてしまうことも珍しくありません。ですが、今回の Cisco UCS の設定ではそうしたことがほとんどなく、非常に順調だったのが印象的です。こういうところにも、最初から統合管理を意識して開発された製品ならではの強みがあると感じました。」

導入効果〜
今後の展開
構築から運用まで期待どおりの成果を得て満足度は高い
リソース増強を図りつつ安定した基盤としていっそうの活用を目指す

現在、Cisco UCS の運用管理はすべてリモートで対応しており、仮想マシンのセットアップなど一連の作業は順調に行われているとのこと。サービス提供に支障を来すような出来事も特になく、非常に安定した運用を実現していると今林氏は話す。

「コスト、人員ともに、導入前に期待していたことがほぼそのとおりに実現されています。特に人員については、リモート管理のツールがあり、すべて使える環境を整えているので、それらの利用を徹底しています。部品交換などで保守ベンダーの方にデータセンターで作業いただくことはありますが、我々は基本的にすべてリモート対応です。何かあったとき現地に見に行くほうが安心という気持ちもわかるのですが、そうした体制を組むと必要な人数やコストに影響が及びますし、担当者の負担や見えないコストの増加にもつながるので、避けたいと考えていました。これほど理想的な運用を実現できているのは、Cisco UCS の管理性の高さのおかげと言えます。」

システム構成図

システム構成図
※画像をクリックすると、大きな画面で表示されますpopup_icon

多数の仮想マシンを運用している関係で、CPU の利用率に対してメモリ容量が少ない点は直近の課題となっているという。今後増強して、システムのリソースを確保する予定と松原氏は話す。

「仮想マシンを使っていると、メモリが不足するのはよくあることでしょう。Cisco UCS は一般的なブレード サーバよりもメモリを多く搭載できるので、近い時期に増設することにしています。

システム構成自体を大きく変える予定はないのですが、実際に使ってみるといくつか課題や懸念も出てくるので、サービスと紐づいたところの影響を少なくするために工夫していくことができればと考えています。冗長化や、設計としてのアイデアなど検討しているところです。」

最後に、今林氏は今回の Cisco UCS 導入から現在までを次のようにまとめる。

「Cisco UCS は、その管理性の高さはもちろん、物理的な接続ケーブルの削減も可能で、非常に優れたサーバ システムだと改めて実感しています。ブレード(シャーシ)、ネットワーク、ストレージの接続を集約するファブリック インター コネクトの存在をはじめ、随所に統合管理を主軸としたシスコのアプローチが表れているのもポイントでしょう。導入、構築、運用と、すべての面でこちらの期待に応えていることには、とても満足しています。

今後は、コストや人員の現状を保ちつつ、新たな課題にどう対処していくかが重要になると思っています。

高品質なサービスをお客様にリーズナブルなコストでご提供するには、必要十分なインフラが求められます。Cisco UCS はその要件を確実に満たし、今後も重要な役割を担い続けることは間違いありません。」

NURO 光

世界最速※1の光ファイバー サービス「NURO 光」

個人宅向けの商用 FTTH サービスとして世界最速※1となる、下り最大 2Gbps /上り最大 1Gbps ※2 を実現。無線 LAN とセキュリティ機能を標準装備。さらに、回線使用料とプロバイダ料金がコミコミで月額基本料金 4,980 円※3からというシンプル&リーズナブルな価格もポイントです。

● 下り最大 2Gbps
大容量ファイルのダウンロード、高精細映像のストリーミングなどさまざまなインターネット サービスを快適に利用できます。家庭内でテレビをはじめ、PC、スマートフォン、ゲーム機、タブレットなど複数の機器を同時に接続しても、合計最大 2Gbps の通信速度でリッチコンテンツを楽しめます。

● 最大速度 450Mbps の無線 LAN が標準装備
お客様宅内に設置いただくホームゲートウェイ(ONU)は、無線 LAN 機能(IEEE802.11a/b/g/n、2.4GHz/5GHz 対応)を標準搭載。最大実行速度 450Mbps※4 の無線 LAN も一緒にご利用いただけます。別途機器の追加は不要です。

● 安心のセキュリティ サービスも標準装備
ウイルス対策、個人情報保護など豊富な機能を備えた総合セキュリティ サービスを標準装備。PC(Windows、Mac)、スマートデバイス(Android)など最大 5 台まで利用可能です。

● 簡単設定
PC での利用は、お客様宅内に設置いただくホームゲートウェイ(ONU)と PC を有線接続するだけ。無線 LAN 機器の接続も、キーを 1 つ入力するだけと簡単です。

● 高品質な回線で安心してインターネットが使える
光ファイバー通信の国際標準規格 GPON※5を採用。NTT 東日本の光ファイバー回線を利用して、お客様宅内からインターネットまで So-netが end-to-end で高品質なサービスを提供しています。

● 1都6県で展開
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県の対象エリアで、戸建ておよび2階建て以下の集合集宅にお住まいの方が対象です。

※1 個人宅向け商用 FTTH サービス市場で世界最速となります。
(Informa Telecom & Media 2013 年 4 月時点調べ)
※2 通信速度は NURO ネットワークからお客様宅(ご利用場所)に設置する宅内終端装置(ホームゲートウェイ)へ提供する最大速度です。インターネットご利用時の実行速度は、お客様のご利用環境や回線の混雑状況などにより変化します。
※3 表記価格は「NURO 光 G2 V」コースの月額料金(税込)となります。

  • 別途、契約事務手数料 840 円、基本工事費 31,500 円(1,050 円 × 30 カ月/分割払い)が必要です。
  • 「NURO 光 G2 V」は、2 年間の継続契約が申込の条件となります。継続期間は 2 年ごとに自動で更新されます。 継続契約期間中に解約をされる場合は、契約解除料 9,975 円がかかります。
※4 技術規格上の最大値であり、実使用時の速度を示すものではありません。
※5 GPON(Gigabit capable passive optical network)
ITU-T で標準化された光ファイバー通信における伝送規格の 1 つです。

Intel、インテル、Intel ロゴ、Xeon、Xeon Inside は、アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。

インテル® Xeon ® プロセッサー

インテル® Xeon ® プロセッサー搭載
業界最高水準のパフォーマンスを実現
Cisco Unified Computing System

導入ソリューション

  • Cisco Unified Computing System
    • B シリーズ
  • Cisco UCS 6248UP
    • ファブリック インターコネクト
  • Cisco Catalyst 3750 スイッチ
  • Cisco MDS 9124
    • ファブリック スイッチ

導入前の課題、検討事案

  • 新サービス「NURO 光」の早期提供に向け、インフラ構築に要する期間を短縮したいと考えていた。
  • データセンターに赴かずに一連の対応を可能にする運用体制を整え、人員やコストの負担を抑えたいと考えていた。
  • 従来のサーバ ベンダーとは異なる製品を導入して実績とすることで、今後のビジネス展開における選択肢を広げたいと考えていた。

導入効果

  • 現地設定作業は 2 日(障害テストを含めて 1 週間)、準備期間を合わせて 2 〜 3 週間と、構築期間を飛躍的に短縮できた。
  • 統合管理性の高さ、リモート管理ツールの活用によって、少ない人員で効率よく運用できる体制を実現し、コストへの影響も抑えられている。
  • 導入前に期待した効果をすべて実現できており、確固たる実績を得られた。
ネットワーク基盤事業部門
基幹ネットワークシステム部
通信システムインフラ課
今林 正裕 様

ネットワーク基盤事業部門
基幹ネットワークシステム部
通信システムインフラ課
今林 正裕 様

ネットワーク基盤事業部門
基幹ネットワークシステム部
通信システムインフラ課
松原 雅信 様

ネットワーク基盤事業部門
基幹ネットワークシステム部
通信システムインフラ課
松原 雅信 様

ソネット株式会社

ソネット株式会社
本社所在地
東京都品川区大崎 2 丁目 1 番 1 号
ThinkPark Tower
設立
1995 年 11 月 1 日
資本金
79 億 6900 万円(2013 年 3 月 31 日現在)
従業員数
773 名(2013 年 3 月 31 日現在連結)
477 名(2013 年 3 月 31 日現在単独)

1996 年 1 月、ソニーグループの ISP(インターネット サービス プロバイダ)として、「So-net」の名称でインターネット関連サービスをスタート。インターネット利用環境の変化、お客様の価値観の多様化など時代の変遷を踏まえ、「新しい価値の提供」をビジョンに積極的な通信サービス展開を図っている。ブロードバンド会員数は 226 万人(2013 年 9 月末)。