この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco® Industrial Ethernet(IE)1000 シリーズ スイッチは、IT ネットワークの知識が限られている業務テクノロジー(OT)ユーザー向けに設計されたコンパクトで堅牢なスイッチです。IE 1000 シリーズ スイッチにより、従来の工場ソリューションからデジタル ソリューションへの移行が容易になります。機械メーカーと Machine-to-Machine(M2M)ソリューションにとって、GUI ベースのライト マネージド スイッチである IE 1000 は、魅力的なエントリ レベルの製品です。IE 1000 は、過酷な温度環境下にある狭い場所への設置に適しています。Power over Ethernet(PoE)に対応しており、IT 管理も必要ありません。
IE 1000 は、工場オートメーション、インテリジェントな交通システム、市街監視プログラム、ビル オートメーションなど、小型で容易に管理できる堅牢な製品を必要とする産業用イーサネット アプリケーションに最適です。
Cisco IE 1000 シリーズ スイッチは、Cisco IE 2000、IE 3000、IE 4000、IE 5000 シリーズ スイッチなど、シスコの関連する産業用スイッチから成る現行の産業用イーサネット ポートフォリオを補完するものです。
IE 1000 は、企業ネットワークに容易に設置できます。使いやすい Web デバイス マネージャによって、簡単ですぐに使える設定とシンプルな運用管理が提供されるので、複数の高度で安全なサービスを産業ネットワークで実現できます。
この項の図は、この製品ファミリのさまざまなスイッチ モデルで使用できるさまざまなコンポーネントの概要を示しています。すべてのモデルが示されているわけではありません。
図 1 Cisco IE-1000-4P2S-LM の前面パネル
注: さまざまな構成を使用できます。すべての構成にすべてのポートまたはスロットがあるわけではありません。
全二重モードまたは半二重モードのいずれかで 10 Mb/s または 100 Mb/s で動作するように、10/100BASE-T ダウンリンク ポートを設定できます。また、これらのポートには IEEE 802.3AB に準拠した速度とデュプレックスの自動ネゴシエーションを設定することもできます(自動ネゴシエーションはデフォルトの設定です)。自動ネゴシエーションを設定した場合、ポートは接続先装置の速度とデュプレックスを検知し、処理能力をアドバタイズします。接続先装置も自動ネゴシエーション機能をサポートしている場合、スイッチ ポートは最良の接続(両側の装置がサポートしている最高回線速度、および接続先装置が全二重通信をサポートしている場合は全二重)になるようにネゴシエーションを実行し、その結果が自動的に設定されます。いずれの場合も、接続先装置との距離が 328 フィート(100 m)以内でなければなりません。100BASE-TX トラフィックではカテゴリ 5 のケーブルが必要です。10BASE-T トラフィックには、カテゴリ 3 またはカテゴリ 4 のケーブルを使用できます。
スイッチをワークステーション、サーバ、ルータ、Cisco IP Phone に接続する場合は、ケーブルがストレート スルー ケーブルであることを確認します。
IEEE 802.3u 100 Mb/s SFP モジュール アップリンク スロットは、マルチ モード(MM)光ファイバ ケーブルまたはシングル モード(SM)光ファイバ ケーブルによる全二重 100/1000 Mb/s 接続を提供します。これらのポートは、デュアル LC コネクタを受け入れる SFP 光ファイバ トランシーバ モジュールを使用します。SFP の仕様でケーブルのタイプと長さを確認してください。
SFP モジュールはスイッチのイーサネット SFP モジュールであり、他の装置との接続を可能にします。スイッチ モデルに応じて、これらの現場交換可能なトランシーバ モジュールは、アップリンクおよびダウンリンク インターフェイスを提供します。このモジュールには、光ファイバ接続用の LC コネクタがあります。サポートされる SFP モジュールの一覧については、 データ シート を参照してください。
図 2 Cisco IE-1000-4P2S-LM の上部パネル
DC 電源は、上部パネルのコネクタを介してスイッチに接続します。本スイッチは DC 電源のデュアルフィードが可能です。2 つのコネクタにプライマリとセカンダリの DC 電源(DC-A と DC-B)を接続できます。図 1を参照してください。各電源コネクタには LED ステータス インジケータがあります。
スイッチの電源コネクタは、スイッチのシャーシに取り付けられています。各電源コネクタには DC 電源を終端するためのネジ端子があります。すべてのコネクタは付属の非脱落型ネジでスイッチの上部パネルに固定されます。
パネルには電源コネクタのラベルがあります。プラスの DC 電源接続端子は「 + 」とラベル付けされ、マイナスの端子は「 – 」とラベル付けされます。
スイッチは単一の電源またはデュアル電源で動作します。2 つの電源装置が正常に動作している場合、より高い電圧の DC 電源からスイッチに電力が供給されます。電源の一方が故障した場合は、もう一つの電源がスイッチに電力を供給し続けます。
アラーム コネクタを介してスイッチにアラーム信号を接続します。スイッチは 1 つのアラーム出力リレーをサポートします。アラーム コネクタは上部パネルにあります。
アラーム コネクタには、3 つのアラーム線接続端子があります。コネクタは付属の非脱落型ネジでスイッチの上部パネルに固定されます。
アラーム出力回路は、ノーマル オープン接点とノーマル クローズ接点のリレーです。スイッチの設定により、障害を検知したらリレーコイルに通電してリレー接点の両方の状態を切り替えます(ノーマルオープン接点を閉成、同時にノーマルクローズ接点を開放)。アラーム出力リレーは、ベルまたはライトなどの外部アラーム装置の制御に使用できます。
アラーム コネクタの詳細については、ケーブルおよびコネクタを参照してください。
LED を使用して、スイッチのステータス、動作、およびパフォーマンスをモニタできます。図 3および に、前面パネルの LED を示します。
図 3 Cisco IE 1000 スイッチの LED(PoE モデルのみ)
スイッチは、1 つまたは 2 つの DC 電源で動作します。各 DC 入力端子には、対応する DC 入力のステータスを表示するための LED があります。回路に電力が供給されている場合、LED は緑色に点灯します。電力が供給されていない場合、LED の色はアラーム設定によって異なります。アラームが設定されていれば、電力が供給されていない場合に LED は赤色に点灯しますが、それ以外の場合、LED は消灯します。
スイッチがデュアル電源を使用している場合、より電圧の高い電源からスイッチに電力が供給されます。DC 電源の一方に障害が発生すると、もう一方の DC 電源からスイッチに電力が供給され、対応する電源ステータス LED が緑色に点灯します。
電源入力が最小有効レベルを下回ると、電源 A と電源 B の LED はスイッチに電力が供給されていないことを示します。入力電圧が有効レベルを超えた場合にのみ、電源ステータス LED はスイッチに電力が供給されていることを示します。
スイッチの背面パネルには、DIN レールに取り付けるためのラッチがあります。図 4を参照してください。ラッチにはバネが付いており、スイッチを DIN レールに装着するときに下がり、スイッチを DIN レールに固定すると元の位置に戻る仕組みになっています。