auto qos classify
QoS ドメイン内で信頼できないデバイスの Quality of Service(QoS)の分類を自動的に設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで auto qos classify コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
auto qos classify [police]
no auto qos classify [police]
構文の説明
police |
(任意)信頼できないデバイスの QoS ポリシングを設定します。 |
コマンド デフォルト
auto-QoS 分類は、すべてのポートでディセーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS Release 15.2(7)E1 |
このコマンドが導入されました。 |
使用上のガイドライン
QoS ドメイン内の信頼インターフェイスに QoS を設定する場合は、このコマンドを使用します。QoS ドメインには、デバイス、ネットワーク内部、QoS の着信トラフィックを分類することのできるエッジデバイスなどが含まれます。
auto-QoS がイネーブルの場合は、入力パケットのラベルを使用して、トラフィックの分類、パケットラベルの割り当て、および入力/出力キューの設定を行います。
出力キュー |
キュー番号 |
CoS からキューへのマッピング |
キュー ウェイト(帯域幅) |
ギガビット対応ポートのキュー(バッファ)サイズ |
10/100 イーサネットポートのキュー(バッファ)サイズ |
---|---|---|---|---|---|
プライオリティ(シェイプド) |
1 |
4、5 |
最大 100% |
25% |
15% |
SRR 共有 |
2 |
2、3、6、7 |
10% |
25% |
25% |
SRR 共有 |
3 |
0 |
60% |
25% |
40% |
SRR 共有 |
4 |
1 |
20% |
25% |
20% |
auto-QoS は、デバイスが信頼インターフェイスと接続するように設定します。着信パケットの QoS ラベルは信頼されます。非ルーテッドポートの場合は、着信パケットの CoS 値が信頼されます。ルーテッドポートでは、着信パケットの DSCP 値が信頼されます。
auto-QoS のデフォルトを利用するには、auto-QoS をイネーブルにしてから、その他の QoS コマンドを設定する必要があります。auto-QoS をイネーブルにした後 で、auto-QoS を調整できます。
auto-QoS がイネーブルのときに自動的に生成される QoS の設定を表示するには、auto-QoS をイネーブルにする前にデバッグをイネーブルにします。debug auto qos 特権 EXEC コマンドを使用すると、auto-QoS のデバッギングがイネーブルになります。
これは、auto qos classify コマンドが設定されている場合のポリシーマップです。
policy-map AUTOQOS-SRND4-CLASSIFY-POLICY
class AUTOQOS_MULTIENHANCED_CONF_CLASS
set dscp af41
class AUTOQOS_BULK_DATA_CLASS
set dscp af11
class AUTOQOS_TRANSACTION_CLASS
set dscp af21
class AUTOQOS_SCAVANGER_CLASS
set dscp cs1
class AUTOQOS_SIGNALING_CLASS
set dscp cs3
class AUTOQOS_DEFAULT_CLASS
set dscp default
これは、auto qos classify police コマンドが設定されている場合のポリシーマップです。
policy-map AUTOQOS-SRND4-CLASSIFY-POLICE-POLICY
class AUTOQOS_MULTIENHANCED_CONF_CLASS
set dscp af41
police 5000000 8000 exceed-action drop
class AUTOQOS_BULK_DATA_CLASS
set dscp af11
police 10000000 8000 exceed-action policed-dscp-transmit
class AUTOQOS_TRANSACTION_CLASS
set dscp af21
police 10000000 8000 exceed-action policed-dscp-transmit
class AUTOQOS_SCAVANGER_CLASS
set dscp cs1
police 10000000 8000 exceed-action drop
class AUTOQOS_SIGNALING_CLASS
set dscp cs3
police 32000 8000 exceed-action drop
class AUTOQOS_DEFAULT_CLASS
set dscp default
police 10000000 8000 exceed-action policed-dscp-transmit
(注) |
デバイスは、コマンドライン インターフェイス(CLI)からコマンドが入力された場合と同じように、auto-QoS によって生成されたコマンドを適用します。既存のユーザ設定では、生成されたコマンドの適用に失敗することがあります。また、生成されたコマンドで既存の設定が上書きされることもあります。これらのアクションは、警告を表示せずに実行されます。生成されたコマンドがすべて正常に適用された場合、上書きされなかったユーザ入力の設定は実行コンフィギュレーション内に残ります。上書きされたユーザ入力の設定は、現在の設定をメモリに保存せずに、デバイスをリロードすると復元できます。生成されたコマンドの適用に失敗した場合は、前の実行コンフィギュレーションが復元されます。 |
auto-QoS をイネーブルにした後、名前に AutoQoS を含むポリシーマップや集約ポリサーを変更しないでください。ポリシーマップや集約ポリサーを変更する必要がある場合、そのコピーを作成し、コピーしたポリシーマップやポリサーを変更します。生成されたポリシーマップの代わりに新しいポリシーマップを使用するには、生成したポリシーマップをインターフェイスから削除して、新しいポリシーマップを適用します。
(注) |
auto-QoS をディセーブルにするには、auto-QoS コマンドを手動で削除する必要があります。 |
no mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、auto-QoS によって生成されたグローバル コンフィギュレーション コマンドをディセーブルにします。QoS がディセーブルの場合は、パケットが変更されないため、信頼できるポートまたは信頼できないポートといった概念はありません。パケット内の CoS、DSCP、および IP precedence 値は変更されません。トラフィックは Pass-Through モードでスイッチングされます。パケットは書き換えられることなくスイッチングされ、ポリシングなしのベスト エフォートに分類されます。
ポートの auto-QoS をディセーブルにするには、no auto qos classify インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このポートに対して、auto-QoS によって生成されたインターフェイス コンフィギュレーション コマンドだけが削除されます。auto-QoS をイネーブルにした最後のポートで、no auto qos classify コマンドを入力すると、auto-QoS によって生成されたグローバル コンフィギュレーション コマンドが残っている場合でも、auto-QoS はディセーブルと見なされます(グローバル コンフィギュレーションによって影響を受ける他のポートでのトラフィックの中断を避けるため)。
例
次の例では、信頼できないデバイスの auto-QoS 分類をイネーブルにし、トラフィックをポリシングする方法を示します。
Device(config)# interface gigabitethernet2/0/1
Device(config-if)# auto qos classify police
設定を確認するには、 show auto qos interface interface-id 特権 EXEC コマンドを入力します。