この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
[管理(Management)] タブを使用すれば、管理ユーザは次のことを行えます。
[HTTP アクセス(HTTP Access)]:HTTP アクセス モードを有効にするには、[HTTP アクセス(HTTP Access)] ドロップダウン リストから [有効(Enabled)] を選択します。 これにより、Web ブラウザで http://<ip-address> を使用してコントローラの GUI にアクセスできます。 有効にしない場合は、[無効(Disabled)] を選択します。
デフォルト値は [無効(Disabled)] です。 HTTP アクセス モードの接続は、セキュリティで保護されません。
[HTTPS アクセス(HTTPS Access)]:HTTPS アクセス モードを有効にするには、[HTTPS アクセス(HTTPS Access)] ドロップダウン リストから [有効(Enabled)] を選択します。 これにより、Web ブラウザで http://ip-address を使用してコントローラの GUI にアクセスできます。 有効にしない場合は、[無効(Disabled)] を選択します。
デフォルト値は [有効(Enabled)] です。 HTTPS アクセス モードの接続は、セキュリティで保護されます。
[Telnet アクセス(Telnet Access)]:Telnet アクセス モードを有効にするには、[Telnet アクセス(Telnet Access)] ドロップダウン リストから [有効(Enabled)] を選択します。 これにより、ラップトップのコマンド プロンプトを使用して、コントローラの CLI へのリモート アクセスが可能になります。 有効にしない場合は、[無効(Disabled)] を選択します。
デフォルト値は [無効(Disabled)] です。 Telnet アクセス モードの接続は、セキュリティで保護されません。
[SSHv2 アクセス(SSHv2 Access)]:Secure Shell バージョン 2(SSHv2)アクセス モードを有効にするには、[SSHv2 アクセス(SSHv2 Access)] ドロップダウン リストから [有効(Enabled)] を選択します。 SSHv2 は Telnet のセキュリティをさらに強化したバージョンであり、データ暗号化およびセキュア チャネルを使用してデータを転送します。 有効にしない場合は、[無効(Disabled)] を選択します。
デフォルト値は [有効(Enabled)] です。 SSHv2 アクセス モードの接続は、セキュリティで保護されます。
コントローラの異なるタイプの管理アクセスを有効または無効にするには、次の手順を実行します。
管理者のユーザ名とパスワードを設定しておくと、権限のないユーザによるコントローラの設定変更や設定情報の表示を防ぐことができます。
管理者のユーザ アカウントは、Mobility Express のコントローラにログインして、ワイヤレス ネットワークをモニタおよび設定するために必要です。 管理者アカウントには、読み取り/書き込み(Read/Write)権限、または読み取り専用(Read Only)権限を設定できます。
GUI を使用して管理者アカウントを作成するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | [新規ユーザを追加(Add New User)] をクリックします。 | ||
ステップ 2 |
[アカウント名(Account Name)] フィールドに、管理者のユーザ名を入力します。
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ステップ 3 |
[アクセスポイント(Access)] ドロップ ダウン リストから [読み取り/書き込み(Read/Write)] または [読み取り専用(Read Only)] を選択します。 読み取り専用(Read Only):読み取り専用権限を持つ管理者アカウントが作成されます。 管理者ユーザは、コントローラの設定を表示できるだけで、この設定を変更することはできません。 読み取り/書き込み(Read/Write):読み取り権限と書き込み権限を持つ管理者アカウントが作成されます。 管理者ユーザは、コントローラの設定の表示および変更を行うことができます。 |
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ステップ 4 |
[新しいパスワード(New Password)] フィールドに管理者のユーザ アカウントの新しいパスワードを入力します。
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ステップ 5 | [パスワードの確認(Confirm Password)] フィールドに、パスワードを再度入力します。 | ||
ステップ 6 | 変更内容を保存するには、[適用(Apply)] をクリックします。 |
CLI を使用して管理者アカウントを作成するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | Mobility Express のコントローラ CLI にログインします。 |
ステップ 2 |
次の CLI コマンドを使用して管理者ユーザを作成します。 (Cisco Controller) >config mgmtuser add <username> <password> <read-only | read-write> To view the list of all the admin accounts, use the CLI below (Cisco Controller) >show mgmtuser |
GUI を使用して管理者アカウントを編集するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 |
[編集(Edit)] をクリックします。
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ステップ 2 |
パスワードを変更して [適用(Apply)] をクリックします。
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CLI を使用して管理者アカウントを編集するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | Mobility Express のコントローラ CLI にログインします。 | ||
ステップ 2 |
次のコマンドを使用して、既存の管理者のユーザ アカウントを編集します。 (Cisco Controller) >config mgmtuser password <username> <password>
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GUI を使用して管理者アカウントを削除するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 |
GUI で [削除(Delete)] をクリックします。
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ステップ 2 |
[OK] をクリックして確認します。
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CLI を使用して管理者アカウントを削除するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | Mobility Express のコントローラ CLI にログインします。 |
ステップ 2 |
次のコマンドを使用して、既存の管理者のユーザ アカウントを削除します。 (Cisco Controller) >config mgmtuser delete <username>
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最初の Wireless Express セットアップ ウィザードを実行する際に、Cisco Mobility Express コントローラでのシステムの日付と時刻がまず設定されます。
Wireless Express のセットアップ時に日付と時刻を設定しなかった場合、日付と時刻を同期化するように Network Time Protocol(NTP)サーバを設定できます。 コントローラ上のタイム ゾーンの設定には、グリニッジ標準時(GMT)が基準として使用されます。
NTP サーバを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 |
左ペインで [管理(Management)] > [時刻(Time)] を選択します。
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ステップ 2 |
[タイムゾーン(Time zone)] ドロップダウン リストから必要なタイム ゾーンを選択します。
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ステップ 3 | [NTP 状態(NTP State)] ドロップダウン リストから [有効(Enable)] を選択します。 | ||
ステップ 4 |
[NTP ポーリング間隔(NTP Polling Interval)] フィールドに、ポーリング間隔を秒単位で入力します。
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ステップ 5 | [NTP サーバ(NTP Server)] フィールドに NTP サーバの IPv4 アドレスを入力します。 | ||
ステップ 6 |
[適用(Apply)] をクリックします。
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CLI を使用して Mobility Express のコントローラに NTP サーバを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | Mobility Express のコントローラ CLI にログインします。 |
ステップ 2 |
次のコマンドを使用して CLI から NTP サーバを設定します。 (Cisco Controller) >config time ntp server <index> <NTP IP Address> <index> 1 as only one NTP server is supported on Mobility Express controller (Cisco Controller) >config time ntp interval <interval> <interval> Enter NTP polling interval, between 3600 and 604800(in seconds). |
ステップ 3 |
次のコマンドのいずれかを使用して、タイム ゾーンを設定します。 (Cisco Controller) >config time timezone location <location_index> (Cisco Controller) >config time timezone delta <delta_hours> <delta_min> <delta_hours> Enter the local hour difference from Universal Coordinated Time (UTC). <delta_mins> Enter the local minute difference from Universal Coordinated Time (UTC). |
ステップ 4 |
次のコマンドを使用して、時間設定とともに現在の日付と時刻を表示します。 (Cisco Controller) >show time |
GUI を使用して日付と時刻を手動で設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | [タイムゾーン(Time zone)] ドロップダウン リストから必要なタイム ゾーンを選択します。 |
ステップ 2 |
[タイムゾーン(Time zone)] に基づいて時間を設定するには、[現在地から時刻を自動で設定(Set Time Automatically from Current Location)] のチェックボックスをオンにします。
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ステップ 1 | [時刻を手動で設定(Set Time Manually)] フィールドの [日付(Date)] アイコンをクリックして日付を変更します。 |
ステップ 2 | [時刻を手動で設定(Set Time Manually)] の [時刻(Time)] アイコンをクリックして、ドロップダウン リストから時刻を選択します。 |
ステップ 3 |
[適用(Apply)] をクリックします。
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CLI を使用して日付と時刻を手動で設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | Mobility Express のコントローラ CLI にログインします。 |
ステップ 2 |
次のコマンドを使用して時刻を手動で設定します。 (Cisco Controller) >config time manual <MM/DD/YY> <HH:MM:SS> |
ステップ 3 |
次のコマンドのいずれかを使用して、タイム ゾーンを設定します。 (Cisco Controller) >config time timezone location <location_index> (Cisco Controller) >config time timezone delta <delta_hours> <delta_min> <delta_hours> Enter the local hour difference from Universal Coordinated Time (UTC). <delta_mins> Enter the local minute difference from Universal Coordinated Time (UTC). |
ステップ 4 |
次のコマンドを使用して、時間設定とともに現在の日付と時刻を表示します。 (Cisco Controller) >show time |
Cisco Mobility Express コントローラのソフトウェア アップデートは、コントローラの Web インターフェイスを使用して実行できます。 ソフトウェア アップデートによって、コントローラのソフトウェアと、関連付けられているアクセス ポイントすべての両方が確実に更新されるようになります。 古いソフトウェアがインストールされているアクセス ポイントは、マスター AP への参加時に Mobility Express ソフトウェアに自動的にアップグレードされます。 コントローラに参加する AP は、その Cisco Mobility Express ソフトウェアのバージョンをマスター AP のバージョンと比較し、不一致の場合、その新しい AP はソフトウェアのアップグレードを要求します。 マスター AP では、TFTP サーバから新しい AP への新しいソフトウェアの転送を容易にします。
アクセス ポイントへのソフトウェアのダウンロードは、ソフトウェアを同時にダウンロード中の AP が 2 つ以下になるように自動的に順序付けられ、アップグレードが必要な AP すべてが新しいイメージのダウンロードを完了するまで、そのキューの更新を続けます。
マスター AP では、TFTP サーバから従属 AP へのイメージの転送を容易にします。 AP のイメージは、要求に応じて TFTP サーバから保存および提供されます。
Mobility Express ネットワークをアップグレードする前に、次の前提条件が満たされていることを確認します。
ソフトウェア アップデートの前提条件
ソフトウェア アップデートの順序:
TFTP サーバが実行されているデバイスに cisco.com から AIR-AP1850-K9-ME-<version>.zip ファイルまたは AIR-AP1830-K9-ME-<version>.zip ファイルをダウンロードします。 このファイルを解凍して AP のイメージを抽出します。
[ソフトウェア更新(Software Update)] ページで TFTP のパラメータを設定します。
Mobility Express ネットワークへのイメージのプレダウンロードを開始します。
Mobility Express のコントローラおよび関連付けられたアクセス ポイントの再起動またはスケジュールされた再起動を行います。
(注) |
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ソフトウェア アップデートを開始するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 |
cisco.com から TFTP サーバが実行されているマシンに AIR-AP1850-K9-ME-<version>.zip ファイルまたは AIR-AP1830-K9-ME-<version>.zip ファイルをダウンロードします。
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ステップ 2 |
AIR-AP1850-K9-ME-<version>.zip ファイルを解凍して AP のイメージを抽出します。 |
GUI を使用してソフトウェアをアップデートするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 |
Mobility Express のユーザ インターフェイスにログインして、[管理(Management)] > [ソフトウェア更新(Software Update)] を選択します。
システムに Mobility Express の現在のバージョンが表示されます。 |
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ステップ 2 |
[IPv4 アドレス(IPv4)(IP Address (IPv4))] フィールドに値を入力します。
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ステップ 3 |
解凍した AP のイメージの [ファイルパス(File Path)] を入力します。
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ステップ 4 | [Tftp パラメータの保存(Save Tftp Parameters)] をクリックします。 | ||
ステップ 5 | イメージのプレダウンロードを開始するには、[今すぐ更新(Update Now)] または [後でスケジュール(Schedule Later)] をクリックします。 | ||
ステップ 6 |
イメージのプレダウンロードが開始したら、[イメージのプレダウンロード ステータス(Preimage Download Status)] を展開してそのステータスを表示できます。
イメージのプレダウンロードが完了すると、ステータス ダッシュボードに [更新が完了しました(Update Complete)] が表示され、Mobility Express ネットワークを再起動するようにユーザに通知されます。 |
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ステップ 7 |
イメージのプレダウンロードが完了したら、新しいソフトウェアを実行するために、Mobility Express ネットワークを再起動する必要があります。 イメージのプレダウンロードに [今すぐ更新(Update Now)] を選択した場合、Mobility Express ネットワーク内のすべての AP を再起動するには、[再起動(Restart)] をクリックします。
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ステップ 8 | 数分後に、Mobility Express にログインし、[ソフトウェア更新(Software Update)] ページに表示される新しいバージョンを確認します。 |
CLI を使用して Cisco Mobility Express ネットワークをアップグレードするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | Telnet または SSH を使用して Mobility Express のコントローラが実行されている Cisco 1850 AP にログインします。 | ||
ステップ 2 |
次のコマンドを使用してデータ タイプを指定します。
(Cisco Controller) >transfer download datatype ap-image |
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ステップ 3 |
次のコマンドを使用して転送モードを指定します。
(Cisco Controller) >transfer download ap-images mode tftp |
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ステップ 4 |
次のコマンドを使用して TFTP サーバの IP アドレスを指定します。
(Cisco Controller) >transfer download ap-images serverIp <IP addr> |
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ステップ 5 |
次のコマンドを使用して、TFTP サーバ上の AP のイメージのパスを指定します。
(Cisco Controller) >transfer download ap-images imagePath <path to AP images>
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ステップ 6 |
次のコマンドを使用して AP にイメージをプレダウンロードします。 (Cisco Controller) >transfer download start 出力: Mode........................................... TFTP Data Type...................................... ap-image TFTP Server IP................................. 10.1.1.77 TFTP Packet Timeout............................ 10 TFTP Max Retries............................... 10 TFTP Path...................................... ap_bundle_8.1.112.30/ This may take some time. Are you sure you want to start? (y/N) y TFTP Code transfer starting. Triggered APs to pre-download the image. Reboot the controller once AP Image pre-download is complete.
|
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ステップ 7 |
次のコマンドを使用してプレダウンロードのステータスを確認します。 (Cisco Controller) >show ap image all 出力: Total number of APs............... 3 Number of APs Initiated.........................1 Predownloading....................2 Completed predownloading..........0 Not Supported.....................0 Failed/BackedOff to Predownload...0 Primary Backup Predownload Predownload Next Retry Retry Failure AP Name Image Image Status Version Time Count Reason –––––––––––––– –––––––––– –––––––-- –––––––– ––––––––– ––––––– –––– ––––– AP6412.256e.0e78 8.1.112.21 8.1.112.21 Predownloading –– NA NA APAOEC.F96C.D640 8.1.112.21 8.1.112.21 Predownloading –– NA NA 3600-gemini 8.1.112.21 8.1.112.21 Predownloading –– NA イメージのプレダウンロードが AP で完了するのを待機します。 (Cisco Controller) >show ap image all
Total number of APs............... 3 Number of APs Initiated.........................1 Predownloading....................2 Completed predownloading..........0 Not Supported.....................0 Failed/BackedOff to Predownload...0 Primary Backup Predownload Predownload Next Retry Retry Failure AP Name Image Image Status Version Time Count Reason –––––––––––––– –––––––––– –––––––-- –––––––– ––––––––– ––––––– –––– ––––– AP6412.256e.0e78 8.1.112.21 8.1.112.21 Complete –– NA NA APAOEC.F96C.D640 8.1.112.21 8.1.112.21 Complete –– NA NA 3600-gemini 8.1.112.21 8.1.112.21 Complete –– NA |
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ステップ 8 |
プレダウンロードが完了したら、次のコマンドを使用してシステムをリセットします。 (Cisco Controller) >reset system 出力: The system has unsaved changes. Would you like to save them now? (y/N) y Configuration Saved! System will now restart! |
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ステップ 9 | Mobility Express にログインして、プライマリ イメージのバージョンを確認します。 System に新しいバージョンが表示され、Backup Image に前のバージョンが表示されます。 |
目次
- Mobility Express ネットワークの管理
- 管理アクセス
- GUI を使用した管理アクセスの設定
- CLI を使用した管理アクセスの設定
- 管理者アカウントの管理
- GUI を使用した管理者アカウントの作成
- CLI を使用した管理者アカウントの作成
- GUI を使用した管理者アカウントの編集
- CLI を使用した管理者アカウントの編集
- GUI を使用した管理者アカウントの削除
- CLI を使用した管理者アカウントの削除
- Mobility Express コントローラの時間の管理
- GUI を使用した Mobility Express コントローラでの NTP サーバの設定
- CLI を使用した Mobility Express コントローラでの NTP サーバの設定
- GUI を使用した Mobility Express コントローラでの日付と時刻の手動設定(方法 1)
- GUI を使用した Mobility Express コントローラでの日付と時刻の手動設定(方法 2)
- CLI を使用した Mobility Express コントローラでの日付と時刻の手動設定
- Cisco Mobility Express ソフトウェアのアップデート
- GUI を使用した Cisco Mobility Express ネットワークのアップデート
- CLI を使用した Cisco Mobility Express ネットワークのアップデート
[管理(Management)] タブを使用すれば、管理ユーザは次のことを行えます。
管理アクセス
GUI を使用した管理アクセスの設定
手順Mobility Express のコントローラの [管理アクセス(Management Access)] インターフェイスは、コントローラのインバンド管理や、エンタープライズ サービスへの接続に使用されるデフォルトのインターフェイスです。 また、コントローラとアクセス ポイント間の通信にも使用されます。 Mobility Express のコントローラでサポートされる管理アクセスには次の 4 つのタイプがあります。
[HTTP アクセス(HTTP Access)]:HTTP アクセス モードを有効にするには、[HTTP アクセス(HTTP Access)] ドロップダウン リストから [有効(Enabled)] を選択します。 これにより、Web ブラウザで http://<ip-address> を使用してコントローラの GUI にアクセスできます。 有効にしない場合は、[無効(Disabled)] を選択します。
デフォルト値は [無効(Disabled)] です。 HTTP アクセス モードの接続は、セキュリティで保護されません。
[HTTPS アクセス(HTTPS Access)]:HTTPS アクセス モードを有効にするには、[HTTPS アクセス(HTTPS Access)] ドロップダウン リストから [有効(Enabled)] を選択します。 これにより、Web ブラウザで http://ip-address を使用してコントローラの GUI にアクセスできます。 有効にしない場合は、[無効(Disabled)] を選択します。
デフォルト値は [有効(Enabled)] です。 HTTPS アクセス モードの接続は、セキュリティで保護されます。
[Telnet アクセス(Telnet Access)]:Telnet アクセス モードを有効にするには、[Telnet アクセス(Telnet Access)] ドロップダウン リストから [有効(Enabled)] を選択します。 これにより、ラップトップのコマンド プロンプトを使用して、コントローラの CLI へのリモート アクセスが可能になります。 有効にしない場合は、[無効(Disabled)] を選択します。
デフォルト値は [無効(Disabled)] です。 Telnet アクセス モードの接続は、セキュリティで保護されません。
[SSHv2 アクセス(SSHv2 Access)]:Secure Shell バージョン 2(SSHv2)アクセス モードを有効にするには、[SSHv2 アクセス(SSHv2 Access)] ドロップダウン リストから [有効(Enabled)] を選択します。 SSHv2 は Telnet のセキュリティをさらに強化したバージョンであり、データ暗号化およびセキュア チャネルを使用してデータを転送します。 有効にしない場合は、[無効(Disabled)] を選択します。
デフォルト値は [有効(Enabled)] です。 SSHv2 アクセス モードの接続は、セキュリティで保護されます。
コントローラの異なるタイプの管理アクセスを有効または無効にするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [管理(Management)] > [アクセスポイント(Access)] をクリックします。 [管理アクセス(Management Access)] ページが表示され、有効になっているアクセス タイプの数が表示されます。 ステップ 2 各アクセス タイプについて、[有効(Enabled)] または [無効(Disabled)] を選択します。
(注) アクセスを少なくとも 1 つ有効にする必要があります。いずれも有効にしない場合、管理者ユーザが Mobility Express のコントローラからロックアウトされるため、アクセスを再度提供するためには、コンソールを使用して変更する必要があります。
ステップ 3 [適用(Apply)] をクリックします。
管理者アカウントの管理
GUI を使用した管理者アカウントの作成
手順
ステップ 1 [新規ユーザを追加(Add New User)] をクリックします。 ステップ 2 [アカウント名(Account Name)] フィールドに、管理者のユーザ名を入力します。
(注) 管理者のアカウント名は一意である必要があります。 管理者のアカウント名では大文字と小文字が区別され、最大で 24 文字のスペースを含まない ASCII 文字を使用できます。
ステップ 3 [アクセスポイント(Access)] ドロップ ダウン リストから [読み取り/書き込み(Read/Write)] または [読み取り専用(Read Only)] を選択します。 読み取り専用(Read Only):読み取り専用権限を持つ管理者アカウントが作成されます。 管理者ユーザは、コントローラの設定を表示できるだけで、この設定を変更することはできません。
読み取り/書き込み(Read/Write):読み取り権限と書き込み権限を持つ管理者アカウントが作成されます。 管理者ユーザは、コントローラの設定の表示および変更を行うことができます。
ステップ 4 [新しいパスワード(New Password)] フィールドに管理者のユーザ アカウントの新しいパスワードを入力します。 ステップ 5 [パスワードの確認(Confirm Password)] フィールドに、パスワードを再度入力します。 ステップ 6 変更内容を保存するには、[適用(Apply)] をクリックします。
CLI を使用した管理者アカウントの作成
Mobility Express コントローラの時間の管理
GUI を使用した Mobility Express コントローラでの NTP サーバの設定
手順
ステップ 1 左ペインで [管理(Management)] > [時刻(Time)] を選択します。
ステップ 2 [タイムゾーン(Time zone)] ドロップダウン リストから必要なタイム ゾーンを選択します。
(注) タイム ゾーンを変更するには、NTP 状態を無効にしてタイム ゾーンを変更してから、NTP 状態を有効にします。
ステップ 3 [NTP 状態(NTP State)] ドロップダウン リストから [有効(Enable)] を選択します。 ステップ 4 [NTP ポーリング間隔(NTP Polling Interval)] フィールドに、ポーリング間隔を秒単位で入力します。
(注) ポーリング間隔の範囲は 3600 ~ 604800 秒です。
ステップ 5 [NTP サーバ(NTP Server)] フィールドに NTP サーバの IPv4 アドレスを入力します。 ステップ 6 [適用(Apply)] をクリックします。
(注) NTP サーバとの日付と時刻の同期化は、コントローラの再起動ごと、およびユーザ定義のポーリング間隔ごとに実行されます。
CLI を使用した Mobility Express コントローラでの NTP サーバの設定
手順
ステップ 1 Mobility Express のコントローラ CLI にログインします。 ステップ 2 次のコマンドを使用して CLI から NTP サーバを設定します。 (Cisco Controller) >config time ntp server <index> <NTP IP Address> <index> 1 as only one NTP server is supported on Mobility Express controller(Cisco Controller) >config time ntp interval <interval> <interval> Enter NTP polling interval, between 3600 and 604800(in seconds).ステップ 3 次のコマンドのいずれかを使用して、タイム ゾーンを設定します。 (Cisco Controller) >config time timezone location <location_index>(Cisco Controller) >config time timezone delta <delta_hours> <delta_min> <delta_hours> Enter the local hour difference from Universal Coordinated Time (UTC). <delta_mins> Enter the local minute difference from Universal Coordinated Time (UTC).ステップ 4 次のコマンドを使用して、時間設定とともに現在の日付と時刻を表示します。 (Cisco Controller) >show time
CLI を使用した Mobility Express コントローラでの日付と時刻の手動設定
手順
ステップ 1 Mobility Express のコントローラ CLI にログインします。 ステップ 2 次のコマンドを使用して時刻を手動で設定します。 (Cisco Controller) >config time manual <MM/DD/YY> <HH:MM:SS>ステップ 3 次のコマンドのいずれかを使用して、タイム ゾーンを設定します。 (Cisco Controller) >config time timezone location <location_index> (Cisco Controller) >config time timezone delta <delta_hours> <delta_min> <delta_hours> Enter the local hour difference from Universal Coordinated Time (UTC). <delta_mins> Enter the local minute difference from Universal Coordinated Time (UTC).ステップ 4 次のコマンドを使用して、時間設定とともに現在の日付と時刻を表示します。 (Cisco Controller) >show time
Cisco Mobility Express ソフトウェアのアップデート
手順Cisco Mobility Express コントローラのソフトウェア アップデートは、コントローラの Web インターフェイスを使用して実行できます。 ソフトウェア アップデートによって、コントローラのソフトウェアと、関連付けられているアクセス ポイントすべての両方が確実に更新されるようになります。 古いソフトウェアがインストールされているアクセス ポイントは、マスター AP への参加時に Mobility Express ソフトウェアに自動的にアップグレードされます。 コントローラに参加する AP は、その Cisco Mobility Express ソフトウェアのバージョンをマスター AP のバージョンと比較し、不一致の場合、その新しい AP はソフトウェアのアップグレードを要求します。 マスター AP では、TFTP サーバから新しい AP への新しいソフトウェアの転送を容易にします。
アクセス ポイントへのソフトウェアのダウンロードは、ソフトウェアを同時にダウンロード中の AP が 2 つ以下になるように自動的に順序付けられ、アップグレードが必要な AP すべてが新しいイメージのダウンロードを完了するまで、そのキューの更新を続けます。
マスター AP では、TFTP サーバから従属 AP へのイメージの転送を容易にします。 AP のイメージは、要求に応じて TFTP サーバから保存および提供されます。
Mobility Express ネットワークをアップグレードする前に、次の前提条件が満たされていることを確認します。
ソフトウェア アップデートの前提条件
ソフトウェア アップデートの順序:
TFTP サーバが実行されているデバイスに cisco.com から AIR-AP1850-K9-ME-<version>.zip ファイルまたは AIR-AP1830-K9-ME-<version>.zip ファイルをダウンロードします。 このファイルを解凍して AP のイメージを抽出します。
[ソフトウェア更新(Software Update)] ページで TFTP のパラメータを設定します。
Mobility Express ネットワークへのイメージのプレダウンロードを開始します。
Mobility Express のコントローラおよび関連付けられたアクセス ポイントの再起動またはスケジュールされた再起動を行います。
(注)
- AP へのイメージのプレダウンロードは、イメージを同時にプレダウンロード中の AP が 2 つ以下になるように自動的に順序付けられます。
- イメージのプレダウンロード中にサービスの中断は発生しません。 すべての AP へのイメージのプレダウンロードが完了した後に、Mobility Express ネットワークの手動またはスケジュールされた再起動をトリガーする必要があります。
ソフトウェア アップデートを開始するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 cisco.com から TFTP サーバが実行されているマシンに AIR-AP1850-K9-ME-<version>.zip ファイルまたは AIR-AP1830-K9-ME-<version>.zip ファイルをダウンロードします。
ステップ 2 AIR-AP1850-K9-ME-<version>.zip ファイルを解凍して AP のイメージを抽出します。
GUI を使用した Cisco Mobility Express ネットワークのアップデート
手順
ステップ 1 Mobility Express のユーザ インターフェイスにログインして、[管理(Management)] > [ソフトウェア更新(Software Update)] を選択します。
システムに Mobility Express の現在のバージョンが表示されます。
ステップ 2 [IPv4 アドレス(IPv4)(IP Address (IPv4))] フィールドに値を入力します。
(注) TFTP サーバを管理インターフェイスと同じネットワーク上に配置することを推奨します。
ステップ 3 解凍した AP のイメージの [ファイルパス(File Path)] を入力します。
ステップ 4 [Tftp パラメータの保存(Save Tftp Parameters)] をクリックします。 ステップ 5 イメージのプレダウンロードを開始するには、[今すぐ更新(Update Now)] または [後でスケジュール(Schedule Later)] をクリックします。 ステップ 6 イメージのプレダウンロードが開始したら、[イメージのプレダウンロード ステータス(Preimage Download Status)] を展開してそのステータスを表示できます。 イメージのプレダウンロードには、次のようなさまざまな状態があります。
[プレダウンロード中(Predownloading)]:この状態の場合、AP はそのフラッシュにイメージをアクティブにダウンロードします。
[開始済み(Initiated)]:この状態の場合、イメージのプレダウンロード要求が AP に送信されます。
- [バックオフ(BackedOff)]:イメージのプレダウンロードが 2 つの AP で開始されると、次の 2 つの AP が特定されて
[開始済み(Initiated)] 状態に移行されます。 最初の 2 つの AP へのイメージのプレダウンロードの後、[開始済み(Initiated)] 状態の AP が [プレダウンロード中(Predownloading)] 状態に移行されます。 イメージのプレダウンロードが最初の AP のセットで完了する前に [開始済み(Initiated)] 状態のタイマーが切れると、[開始済み(Initiated)] 状態の AP が [バックオフ(BackedOff)] 状態に移行されます。
。
(注) AP が [バックオフ(BackedOff)] になるたびに、[アップデート試行(Update Attempts)] のカウントが 1 つ増えます。
[完了(Completed)]:イメージのプレダウンロードが AP で完了しました。
イメージのプレダウンロードが完了すると、ステータス ダッシュボードに [更新が完了しました(Update Complete)] が表示され、Mobility Express ネットワークを再起動するようにユーザに通知されます。
ステップ 7 イメージのプレダウンロードが完了したら、新しいソフトウェアを実行するために、Mobility Express ネットワークを再起動する必要があります。 イメージのプレダウンロードに [今すぐ更新(Update Now)] を選択した場合、Mobility Express ネットワーク内のすべての AP を再起動するには、[再起動(Restart)] をクリックします。
(注) イメージのプレダウンロードに [後でスケジュール(Schedule Later)]を選択して [再起動時刻を設定(Set Reboot Time)] を指定した場合は、再起動がスケジュールされた時刻に実行されるため、AP の [再起動(Restart)] をクリックしないでください。
ステップ 8 数分後に、Mobility Express にログインし、[ソフトウェア更新(Software Update)] ページに表示される新しいバージョンを確認します。
CLI を使用した Cisco Mobility Express ネットワークのアップデート
手順
ステップ 1 Telnet または SSH を使用して Mobility Express のコントローラが実行されている Cisco 1850 AP にログインします。 ステップ 2 次のコマンドを使用してデータ タイプを指定します。 (Cisco Controller) >transfer download datatype ap-imageステップ 3 次のコマンドを使用して転送モードを指定します。 (Cisco Controller) >transfer download ap-images mode tftpステップ 4 次のコマンドを使用して TFTP サーバの IP アドレスを指定します。 (Cisco Controller) >transfer download ap-images serverIp <IP addr>ステップ 5 次のコマンドを使用して、TFTP サーバ上の AP のイメージのパスを指定します。 (Cisco Controller) >transfer download ap-images imagePath <path to AP images>
(注) イメージのプレダウンロードを正常に終了させるために、AP のイメージへのパスが正しいことを確認してください。
ステップ 6 次のコマンドを使用して AP にイメージをプレダウンロードします。 (Cisco Controller) >transfer download start出力:
Mode........................................... TFTP Data Type...................................... ap-image TFTP Server IP................................. 10.1.1.77 TFTP Packet Timeout............................ 10 TFTP Max Retries............................... 10 TFTP Path...................................... ap_bundle_8.1.112.30/ This may take some time. Are you sure you want to start? (y/N) y TFTP Code transfer starting. Triggered APs to pre-download the image. Reboot the controller once AP Image pre-download is complete.
ステップ 7 次のコマンドを使用してプレダウンロードのステータスを確認します。 (Cisco Controller) >show ap image all
出力:
Total number of APs............... 3 Number of APs Initiated.........................1 Predownloading....................2 Completed predownloading..........0 Not Supported.....................0 Failed/BackedOff to Predownload...0 Primary Backup Predownload Predownload Next Retry Retry Failure AP Name Image Image Status Version Time Count Reason –––––––––––––– –––––––––– –––––––-- –––––––– ––––––––– ––––––– –––– ––––– AP6412.256e.0e78 8.1.112.21 8.1.112.21 Predownloading –– NA NA APAOEC.F96C.D640 8.1.112.21 8.1.112.21 Predownloading –– NA NA 3600-gemini 8.1.112.21 8.1.112.21 Predownloading –– NAイメージのプレダウンロードが AP で完了するのを待機します。
(Cisco Controller) >show ap image all
Total number of APs............... 3 Number of APs Initiated.........................1 Predownloading....................2 Completed predownloading..........0 Not Supported.....................0 Failed/BackedOff to Predownload...0 Primary Backup Predownload Predownload Next Retry Retry Failure AP Name Image Image Status Version Time Count Reason –––––––––––––– –––––––––– –––––––-- –––––––– ––––––––– ––––––– –––– ––––– AP6412.256e.0e78 8.1.112.21 8.1.112.21 Complete –– NA NA APAOEC.F96C.D640 8.1.112.21 8.1.112.21 Complete –– NA NA 3600-gemini 8.1.112.21 8.1.112.21 Complete –– NAステップ 8 プレダウンロードが完了したら、次のコマンドを使用してシステムをリセットします。 (Cisco Controller) >reset system出力:
Mobility Express が実行されている Cisco 1850 が再起動し、続けて残りの AP が再起動します。The system has unsaved changes. Would you like to save them now? (y/N) y Configuration Saved! System will now restart!ステップ 9 Mobility Express にログインして、プライマリ イメージのバージョンを確認します。 System に新しいバージョンが表示され、Backup Image に前のバージョンが表示されます。