この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブ ランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco Sensor Connect for IoT Services
Cisco Sensor Connect for IoT Services ソリューションにより、Cisco Catalyst ワイヤレス インフラストラクチャを介して高度な BLE 機能を提供できます。このソリューションの主要なコンポーネントは、Cisco IOx アプリケーションである IoT オーケストレータです。これは、ソフトウェアバージョン Cisco IOS-XE 17.15.3 以降を実行している既存の Cisco Catalyst 9800 ワイヤレス コントローラ プラットフォームに展開できます。Cisco Sensor Connect for IoT Services ソリューションにより、BLE デバイスを安全にオンボードおよび制御し、Message Queuing Telemetry Transport(MQTT)を使用してデータテレメトリを利用することができます。
表 1. マニュアルの変更履歴
| 日付 |
説明 |
| 2025 年 8 月 5 日 |
リリース 1.2.0 の更新 |
| 2025 年 9 月 2 日 |
「既知の問題」の項に CSCwq83768 に関する情報を追加しました |
● Cisco Spaces Smart Operations
● Cisco Spaces ACT
● Cisco Spaces Unlimited
● Cisco Wireless Advantage
この項には、サポートされている Cisco AP および Catalyst 9800 コントローラのリストが記載されています。
サポートされるアクセスポイント
表 2. 新機能および変更情報
| AP モデル |
VID |
スキャンモード |
伝送モード |
デュアルモード(スキャンおよび送信モード) |
ペアリングを使用しない BLE デバイス接続 |
ペアリングを使用した BLE デバイス接続 |
BLE デバイスの最大同時接続数制限 |
| Cisco Catalyst 9105AXI または 9105AXIT |
VID 02 以下 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
8 |
| VID 03 以上 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
|
| Cisco Catalyst 9105AXW または 9105AXWIT |
VID 01 以下 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
8 |
| VID 02 以上 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
|
| Cisco Catalyst 9115AX |
— |
対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
— |
| Cisco Catalyst 9120AX |
VID 06 以下 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
8 |
| VID 07 以上 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
|
| Cisco Catalyst 9130AX |
VID 02 以下 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
8 |
| VID 03 以上 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
|
| Cisco Catalyst 9124AX |
— |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
| Cisco Catalyst 9136(I) |
— |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
| Cisco Catalyst 9162(I) |
— |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
| Cisco Catalyst 9164(I) |
— |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
| Cisco Catalyst 9166(I) |
— |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
| Cisco Wireless 9172(I)(Cisco IOS XE 17.15.3 以降) |
— |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
| Cisco Wireless 9172(H)(Cisco IOS XE 17.17.1 以降) |
— |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
| Cisco Wireless 9176(I/D1) |
— |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
| Cisco Wireless 9178(I) |
— |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
| Cisco Wireless IW9167 Heavy Duty シリーズ アクセスポイント
(Cisco IOS XE 17.15.3 以降) |
— |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
| Cisco Wireless 9179F |
— |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
8 |
注:
● Cisco Catalyst 9115 AP は、スキャンおよびアドバタイジング用に Sensor Connect for IoT Services 機能でサポートされていますが、ハードウェアパフォーマンスの既知の制限事項により、高密度な BLE ユースケース、遅延の影響を受けやすい BLE ユースケース、またはミッションクリティカルな BLE ユースケースを実現する場合は、この AP モデルを使用することは推奨されません。
● アクセスポイントの VID については、「Field Notice」の「How to Identify Affected Products」の項を参照してください。
サポート対象のコントローラ プラットフォーム
● Cisco Catalyst 9800-L ワイヤレスコントローラ
● Cisco Catalyst 9800-40 ワイヤレスコントローラ
● Cisco Catalyst 9800-80 ワイヤレスコントローラ
● Cisco Catalyst CW9800M ワイヤレスコントローラ
● Cisco Catalyst CW9800H1 および CW9800H2 ワイヤレスコントローラ
リリース 1.2.0 の新しいソフトウェア機能
表 3. リリース 1.2.0 の新機能
| 機能 |
説明 |
| すべての BLE フレームのサポート |
すべてのシスコのアクセスポイントは、すべてのタイプの BLE フレーム(一般的な検出可能なアドバタイズメントおよび一般的ではない検出可能なアドバタイズメント)のスキャンとレポートをサポートしています。この機能は、デフォルトで有効化されています。 |
| 許可リストフィルタリング |
BLE アドバタイズメント フィルタリング用の設定可能な許可リストが、アクセスポイントレベルで使用されます。許可リストフィルタにより、MAC アドレスがフィルタと一致するすべてのアドバタイズメントが受け入れられます。フィルタエントリは、完全な MAC アドレスの長さまでの任意の長さにすることができます。AP または AP プロファイルごとに最大 64 個のフィルタがサポートされます。ランダムなプライベート MAC アドレスは、引き続きデフォルトでフィルタ処理されています。この機能には、アクセスポイント側に 17.15.3 APSP 以降のイメージが必要です。サポートされていないアクセスポイントイメージ(17.15.3 以前など)でこの機能が有効になっている場合、許可リストフィルタ機能は 17.15.3 APSP 以降のリリースでのみ使用可能であるため、このアクションによってアクセスポイントが非同期状態に設定されます。 |
| デフォルトで無効なスキャンモード |
このリリースでは、スキャンモードがデフォルトで無効になっています。この機能により、スキャンを有効にする前に許可リストを適切に設定できるため、潜在的な BLE アドバタイズメントのフラッディングを防止できます。 スキャンが有効になっている以前のバージョンからアップグレードした場合、設定はそのまま残ります。ただし、必要のない場合は AP でのスキャンを無効にして、状況に応じてフィルタを適用し、不要なアドバタイズメントによって発生するノイズを減らすことを推奨します。この推奨事項を含むバナーが、アップグレード後に表示されます。 |
| デフォルトプロファイルの設定 |
このリリースでは、デフォルトの送信および設定プロファイルを設定してカスタマイズすることができます。 |
| CW9800M、CW9800H1、および CW9800H2 の拡張性が向上 |
このリリースでは、オンボード済みの BLE デバイスとオンボード済みでない BLE デバイスでのより高いアドバタイズメントレートのサポートが利用可能になります。詳細については、「System Configuration」の表 1 を参照してください。 |
次のページに掲載されている IoT オーケストレータ(Spaces Orchestrator Software)イメージをダウンロードします。
https://software.cisco.com/download/home/286323456/type
さらにサポートが必要な場合は、Cisco TAC にお問い合わせください。
● CSCwq56528:Catalyst 9800 コントローラで Cisco Sensor Connect for IoT Services を 1.2.0 リリースから 1.1.0 リリースにダウングレードすると、ダウングレード後に IoT UI にアクセスできなくなります。コントローラの CLI では IoT アプリケーションが実行状態であると示されますが、UI はロードされず、関連するポートは非動作状態のままになります。回避策は、Day 0 状態からアプリケーションをインストールすることです。
● CSCwq58181:それぞれが固有の MAC プレフィックス(固有の最初のオクテットなど)を持つ 64 台を超える BLE デバイスをオンボードした後に、新しいフィルタプロファイルを作成しようとすると、エラーが発生します。エラーメッセージには、必要なすべての MAC プレフィックスがフィルタに含まれていないことが示されます。
回避策:
◦ サポートされる BLE MAC プレフィックスまたはフル MAC の最大数は、AP のフィルタごとに 64 個です。そのため、回避策は、この制限が遵守されるようにデバイスのオンボーディングを元に戻すことです。
◦ 最初に必要なフィルタリングを適用し、適用されたプレフィックスに基づいてデバイスをオンボードします。
● CSCwq50607:Cisco Catalyst 9105 AP でコアファイルが生成されます。これは、show flash cores コマンドを使用して確認できます。この問題は、接続動作が実行された場合にのみ、次の Cisco 9105 AP でのみ発生します。
◦ VID 02 以下の Cisco Catalyst 9105AXI または 9105AXIT
◦ VID 01 以下の Cisco Catalyst 9105AXW または 9105AXWI
AP がまだ BLE デバイスをスキャンしていない場合、AP を再起動するとクラッシュループから抜け出すことができます。前述の Cisco 9105 AP は接続動作に使用しないことを推奨します。アクセスポイントの VID の詳細については、Field Notice(https://www.cisco.com/c/en/us/support/docs/field-notices/724/fn72424.html)の「How to Identify Affected Products」の項を参照してください
● CSCwq83768:Cisco Sensor Connect for IoT Services リリース 1.2.0 には、次の CVE に関連付けられているサードパーティの Netty コンポーネントがあります。
CVE-2025-55163:https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2025-55163
この潜在的な問題は、ポート 43626 を介したシスコアクセスポイントと Sensor Connect 間の gRPC 接続に限定され、他のポートまたはサービスには影響しません。影響を受ける Netty コンポーネントは新しい製品バージョンでは更新されているため、今後のリリースにはこの脆弱性はありません。現在、リリース 1.2.0 に使用可能な回避策はありません。
Cisco Sensor Connect for IoT Services 1.2.0 の未解決の問題
表 4. リリース 1.2.0 の未解決の問題
| 不具合 ID |
タイトル |
| Silabs NCP での不正な形式のスキャンパケット |
|
| アクセスポイントイメージがダウングレードされると、BLE ファームウェアが更新されない |
Cisco Sensor Connect for IoT Services 1.2.0 の解決済みの問題
表 5. リリース 1.2.0 の解決済みの問題
| 不具合 ID |
タイトル |
| 500 台を超える AP に Tx/スキャン設定ポリシーを送信する際にエラーが発生する |
|
| 切断されたアクセスポイントに設定を送信すると、Sensor Connect for IoT Services にエラーメッセージが表示される |
|
| Sensor Connect for IoT Services ダッシュボードのグラフで、AP 数について一貫性のないデータが表示される |
|
| IoT オーケストレータを再起動またはアップグレードすると、AP インベントリの Tx/スキャンプロファイルがデフォルトプロファイルにリセットされる |
|
| Sensor Connect for IoT Services で管理者パスワードを変更できない |
|
| Sensor Connect for IoT Services REST API インターフェイスが、モビリティ有効状態で無期限にブロックされる可能性がある |
Cisco Sensor Connect for IoT Services に影響を与える C9800 コントローラおよび AP の解決済みの問題
次の表に、Cisco Sensor Connect for IoT Services ソリューションを実行したときに発生する可能性がある、C9800 コントローラおよびアクセスポイントに影響を与える既知の解決済みの問題を示します。そのため、表を確認し、既知の修正が含まれているソフトウェアリリースを使用することを推奨します。
表 6. Cisco Sensor Connect for IoT Services に影響を与える C9800 コントローラおよび AP の解決済みの問題
| 不具合 ID |
タイトル |
| IoT オーケストレータを停止しようとすると、C9800 で [IoT Services] ページがスタックする |
|
| IoT 無線を無効にすると、Sensor Connect for IoT Services UI で AP が切断状態になる可能性がある |
|
| アップグレードに失敗し、ロールバックに成功したときに、Oper テーブルのアプリケーションイメージ名が更新されない |
|
| 6 つを超える VirtualPortGroup インターフェイスが設定されている場合、C9800-L ワイヤレスコントローラが動作を停止する可能性がある |
|
| Sensor Connect for IoT Services の ulimit の増加 |
|
| C9800 コントローラのリロードまたはアップグレードによって設定テーブルが更新されない |
|
| Sensor Connect for IoT Services と Cisco Spaces コネクタ間のシームレスなスイッチのサポート |
|
| アップグレードまたはリロード後に Sensor Connect for IoT Services を開始できない |
|
| ワイヤレスコントローラへのアップリンクのフラップ後に、AP GRPC ステータスがダウンと表示される可能性がある |
|
| AP への接続が成功する前に、ERR_DEVICE_ALREADY_CONNECTED が応答される |
|
| 17.15.4[SST]:BLE トランスポートでメモリリークが確認される |
● Cisco Sensor Connect for IoT Services Quick Start Guide
● Cisco Sensor Connect for IoT Services Configuration Guide
● Cisco Sensor Connect for IoT Services Programmability Guide
● Cisco Sensor Connect for IoT Services Online Help
● シスコからタイムリーな関連情報を受け取るには、Cisco Profile Managerでサインアップしてください。
● 重要な技術によりビジネスに必要な影響を与えるには、シスコサービスにアクセスしてください。
● サービスリクエストを送信するには、シスコサポートにアクセスしてください。
● 安全で検証済みのエンタープライズクラスのアプリケーション、製品、ソリューション、およびサービスを探して参照するには、Cisco DevNet にアクセスしてください。
● 一般的なネットワーキング、トレーニング、認定関連の出版物を入手するには、Cisco Press にアクセスしてください。
● 特定の製品または製品ファミリの保証情報を探すには、Cisco Warranty Finderにアクセスしてください。
シスコのバグ検索ツール
シスコのバグ検索ツール(BST)は、シスコ製品とソフトウェアの障害と脆弱性の包括的なリストを管理するシスコバグ追跡システムへのゲートウェイです。BST は、製品とソフトウェアに関する詳細な障害情報を提供します。
マニュアルに関するフィードバック
シスコの技術マニュアルに関するフィードバックを提供するには、それぞれのオンラインドキュメントの右側のペインにあるフィードバックフォームを使用してください。
Cisco および Cisco ロゴは、シスコまたはその関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。シスコの商標の一覧については、www.cisco.com/go/trademarks をご覧ください。掲載されている第三者の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語は、シスコと他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1721R)
このマニュアルで使用している IP アドレスおよび電話番号は、実際のアドレスおよび電話番号を示すものではありません。マニュアル内の例、コマンド出力、ネットワークトポロジ図、およびその他の図は、説明のみを目的として使用されています。説明の中に実際のアドレスおよび電話番号が使用されていたとしても、それは意図的なものではなく、偶然の一致によるものです。
© 2025 Cisco Systems, Inc. All rights reserved.