設置の概要

設置前の設定(任意)

次の手順は、AP の設置と初期操作が正常に行われるようにするためのプロセスを説明するものです。


(注)  


設置前の設定は、オプションの手順です。ネットワークコントローラが適切に設定されている場合は、AP を最終位置に取り付けて、そこからネットワークに接続することができます。
次の図に、設置前の設定を示します。

次の操作を行ってください。

始める前に

シスコのコントローラ分散システム(DS)がネットワークに接続されていることを確認します。該当するリリースの『Cisco Catalyst 9800 Series Wireless Controller Software Configuration Guide』に記載されている CLI または GUI 向けの手順を使用します。
  • AP、シスココントローラ管理、および AP マネージャインターフェイス間のレイヤ 3 接続を有効にします。

  • AP が接続するスイッチを設定します。詳細については、ご使用のリリースの『Cisco Wireless Controller Configuration Guide』を参照してください。

  • 新しい AP が常に参加するように、Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラをプライマリとして設定します。

  • ネットワーク上で DHCP が有効であることを確認します。AP は、DHCP を介して IP アドレスを取得する必要があります。


    (注)  


    802.11ax AP は、デフォルトルータ(ゲートウェイ)が DHCP サーバー上に設定されており(AP が自身のゲートウェイ IP アドレスを受け取れるようにする)、ゲートウェイ ARP が解決される場合のみ、DHCP サーバーから IP アドレスが割り当てられます。
  • CAPWAP UDP ポートがネットワーク内でブロックされないようにします。

  • AP は、コントローラの IP アドレスを検出できる必要があります。これには、DHCP、DNS、または IP サブネットブロードキャストを使用します。このガイドでは、コントローラの IP アドレスを提供する DHCP 方式について説明します。その他の方式については、製品マニュアルを参照してください。


    (注)  


    AP には、イーサネットポートがトラフィックのボトルネックにならないように、マルチギガビット イーサネット(5 Gpbs)リンクが必要です。

手順


ステップ 1

サポートされている電源を使用して AP に電力を供給します。

  • AP がコントローラに接続しようとすると、LED が緑色、赤色、消灯の順に切り替わります。この動作は、最大で 5 分間続きます。

    (注)  

     
    AP が 5 分を超えてもこのモードのままの場合、AP がプライマリ Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラを検出できないことを示します。AP と Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラの接続をチェックし、いずれも同じサブネット上にあることを確認します。
  • AP がシャットダウンした場合は、電源をチェックします。

  • AP は、Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラを検出した後、AP コードバージョンが Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラのコードバージョンと異なる場合、新しいオペレーティング システム コードのダウンロードを試みます。この動作中は、ステータス LED が青色に点滅します。

オペレーティングシステムのダウンロードに成功すると、AP がリブートします。

ステップ 2

(オプション)AP を設定します。コントローラの CLI、GUI、または Cisco DNA Center を使用して、アクセスポイント固有の 802.11ax ネットワーク設定をカスタマイズします。

ステップ 3

設置前の設定に成功すると、ステータス LED が緑色になり、通常の動作を示します。AP を切り離して、ワイヤレスネットワーク上の配置予定場所に取り付けます。

ステップ 4

AP が通常の動作を示さない場合、電源を切り、設置前の設定を繰り返します。

(注)  

 
レイヤ 3 アクセスポイントを Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラとは別のサブネットに設置する場合、次のセットアップが構成されていることを確認します。
  • APをインストールするサブネットから DHCP サーバーに到達できること。

  • コントローラに戻るルートがサブネットにあること。

  • このルートで、CAPWAP 通信用の宛先 UDP ポート 5246 および 5247 が開かれていること。

  • 第 1、第 2、および第 3 のコントローラに戻るルートで、IP パケットのフラグメントが許可されていること。

  • アドレス移動を使用する場合、アクセスポイントおよびコントローラに、外部アドレスへの静的な 1 対 1 の NAT があること。ポートアドレス変換はサポートされていません。


設置前の確認と設置のガイドライン

アクセスポイントを取り付けて導入する前に、サイトの調査を行って(またはサイト計画ツールを使用して)アクセスポイントを設置する最適な場所を判断することを推奨します。

ご使用のワイヤレス ネットワークについて次の情報を知っておく必要があります。

  • アクセス ポイントの場所

  • アクセスポイントの取り付けオプション:垂直または水平の壁面または支柱

  • アクセスポイントの電源オプション:次のオプションのいずれかを使用して AP に給電できます。

    • DC 電源入力

    • シスコ認定パワーインジェクタ

    • 802.3at(PoE+)、802.3bt、および Cisco Universal PoE(Cisco UPOE)

  • 動作温度:-40 ~ 70°C(-40 ~ 158°F)、日射負荷あり、エアーフローなし。

  • コンソールポートを使用したコンソールへのアクセス

    長さ 1 メートル以下のコンソールケーブルを使用することをお勧めします。


    (注)  


    終端されていないコンソールケーブル(デバイスまたは端末に接続されていない)、または長さが 1 メートルを超えるコンソールケーブルを使用すると、起動中に AP で問題が発生する可能性があります。

アクセスポイントの場所を示すサイトマップを作成し、各場所のデバイスの MAC アドレスを記録して、その記録をワイヤレスネットワークを計画または管理している担当者に渡すことができるようにすることを推奨します。

アクセス ポイントの取り付け

取り付け用部品

Catalyst IW9167E アクセスポイントには、本体一体型の取り付けフランジがあります。以下の部品も使用できます。

  • DIN レール取り付けブラケット

  • 支柱取り付けブラケット

必要な取り付け用部品は、次のように取り付ける位置によって異なります。

  • 天井、堅い天井面、壁面の場合、本体一体型の取り付けフランジを使用してアクセス ポイントを直接取り付けます。

取り付けフランジは、アクセス ポイントのポートがない辺にあります。

  • 電気キャビネットまたはネットワーク ボックスの場合、取り付けフランジまたは DIN レール取り付けブラケットを使用して、アクセス ポイントを直接取り付けます。

  • 支柱に設置する場合は、支柱取り付けブラケットを使用します。

取り付けブラケットの部品番号


(注)  


これらのブラケットはアクセスポイントに付属していません。個別に注文できます。
表 1. 取り付けブラケットの部品番号

取り付けブラケット

シスコの部品番号

DIN レール取り付けブラケット

AIR-ACCDMK3700=

支柱取り付けブラケット(直径 2 ~ 3.2 インチの支柱用)

AIR-ACCPMK3700=

支柱取り付けブラケット(直径 2 ~ 16 インチの支柱用)

AIR-ACCPMK3700-2=

一体型フランジ マウントの使用

限られたスペースの場合、または強い衝撃や振動が発生する場所に設置する場合には、一体型フランジ マウントを使用して直接取り付ける方法が一般的です。

一体型フランジ マウントを使用してアクセス ポイントを取り付けるには、次のようにします。

手順


ステップ 1

アクセス ポイントの設置には、アクセス ポイントの重量を十分に支えられる場所を選んでください。

ステップ 2

アクセス ポイントの取り付け穴をテンプレートとして使い、取り付け場所に印を付けます。

1

メインマウントフランジ

2

取り付け穴

ステップ 3

取り付け面に、1/4-20 または M6 のボルトに合うプラスチック ウォール アンカー用の穴をあけ、適切なアンカーを取り付けます。

ステップ 4

吊り天井の取り付け穴とアクセス ポイントの取り付け穴の位置を合わせます。

ステップ 5

取り付けネジを取り付け穴 4 箇所のそれぞれに挿入し、締め付けます。

ステップ 6

キーホールを使って、「ハンズフリー」インストールができます。

(注)  

 
アクセス ポイントがしっかりと固定されたことを確認してください。

DIN レール取り付けブラケットの使用

DIN レール取り付けブラケットは、ネットワーククローゼットまたはキャビネット、電気クローゼットまたはキャビネット内で、または軽度の衝撃や振動がある配線室で使用できます。DIN レール取り付けアセンブリに DIN レール、DIN レール取り付けアセンブリを示します。

図 1. DIN レール取り付けアセンブリ

1

35 mm DIN レール(シスコによる提供なし)

2

DIN レール取り付けブラケット クリップ

アクセス ポイントを DIN レールに取り付けるには、次のようにします。

手順


ステップ 1

次の図に示すように、付属の M6 部品を使用してアクセス ポイントおよび DIN レール取り付けブラケットを組み立てます。

1

スチール製 DIN 取り付けブラケット

3

M6 ネジ(締め付けトルク 6 ~ 7 フィート ポンド(8.1 ~ 9.5 Nm))

2

M6 挿入部

4

アクセス ポイント

ステップ 2

DIN レールの真正面でアクセス ポイント アセンブリの位置を決めます。

ステップ 3

バネ式の上部取り付けクリップの下に DIN レール取り付けブラケットを挿入します。

(注)  

 
スリップ防止クリップに DIN レールが固定されたことを確認してください。

ステップ 4

DIN レール取り付けブラケットの下側のリップが下部取り付けブラケット クリップに固定されるまで、保持ハンドルを引いて下げます。

ステップ 5

保持ハンドルを離します。


支柱取り付けブラケットの使用

アクセス ポイントを取り付ける支柱のサイズに応じて、次の表に挙げる支柱取り付けブラケットのどちらかを選択できます。

表 2. 支柱取り付けブラケット

取り付けブラケット

シスコの部品番号

該当する支柱の直径

支柱取り付けブラケット

AIR-ACCPMK3700=

2 ~ 3.2 インチ

支柱取り付けブラケット 2

AIR-ACCPMK3700-2=

2 ~ 16 インチ

取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700= の使用

取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700= を使用してアクセス ポイントを支柱に取り付けるには、次のようにします。

手順

ステップ 1

付属の U ボルト、座金、ナットを使用して、取り付けブラケットを支柱に取り付けます。

1

直径 2 ~ 3.2 インチ(5 ~ 8 cm)の支柱

3

M8 X 1.25 ナットと座金

2

M8 X 1.25 U ボルト

4

支柱取り付けブラケット

ステップ 2

付属のボルト、座金、ナットを使用して、アクセス ポイントをマウント プレートに取り付けます。

(注)  

 
U ボルトの両方のナットが均等に締め付けられたことを確認してください。片側を締め付けすぎると、U ボルトがゆがみます。

ステップ 3

ナットを 6 ~ 7 フィート ポンド(8.1 ~ 9.5 Nm)のトルクで締め付けます。

1

アクセス ポイント

3

支柱取り付けブラケット

2

M6 ボルトと座金

4

直径 2 ~ 3.2 インチ(5 ~ 8 cm)の支柱

(注)  

 
アクセス ポイントが取り付けブラケットにしっかりと固定されたことを確認してください。

キーホールを使って、「ハンズフリー」インストールができます。ナットを 6 ~ 7 フィート ポンド(8.1 ~ 9.5 Nm)のトルクで締め付けていることを確認します。

注意    

 

取り付け部品を十分なトルクで締め付けないまま、アクセス ポイントから離れないでください。


取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700-2= の使用

取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700-2= は、直径 2 ~ 16 インチの支柱をサポートします。取り付けブラケットを使用してアクセス ポイントを支柱に取り付けるには、次のようにします。

手順

ステップ 1

アクセス ポイントを取り付ける支柱の直径に合わせて、支柱クランプ ブラケットの 2 本のストラップ ブラケットを組み立てます。次の図に、支柱の直径インジケータと支柱クランプ ブラケットのボルト穴を示します。

図 2. 支柱クランプ ブラケットの調整穴の位置

1

支柱サイズのインジケータ

  • 2 ~ 6 インチ

  • 6 ~ 11 インチ

  • 11 ~ 16 インチ

2

支柱の直径に適合するボルト穴(ここでは 11 ~ 16 インチを使用)

ステップ 2

次の図に示すように、使用する柱の直径に応じて、支柱クランプ ブラケットにストラップ ブラケットの位置を合わせ、各ストラップ ブラケットを 2 本の M8 x16 のボルトで(ばね座金を併用して)固定します。ボルトを 13 ~ 15 フィート ポンド(17.6 ~ 20.3 Nm)で締め付けます。

図 3. 組み立てられた支柱クランプ ブラケットとストラップ ブラケット

1

M8 x1.25x16 ボルト(ばね座金付き)

3

ストラップ ブラケット(直径 11 ~ 16 インチの支柱に合わせた場合)

2

支柱クランプ ブラケット

ステップ 3

M8 ナットを支柱クランプ ブラケットの支持ボルトにねじ込み、ボルトが脱落しないようナットを十分に締め付けます。

ステップ 4

アクセス ポイントを垂直の支柱に取り付ける場合は、2 本の金属帯を支柱に巻き付けてアクセス ポイントをサポートする必要があります。この手順を実行するには、柱取り付けキットに付属していない工具や資材が別途必要です(詳細については、次の表を参照)。

表 3. アクセス ポイントを支柱に取り付けるために必要な資材

取り付け方法

必要な資材

キットに付属

垂直支柱

0.75 インチ(1.9 cm)のステンレス スチール製バンド 2 個

はい

結束ストラップ用工具(BAND IT)(Cisco AIR-BAND-INST-TL=)

いいえ

アース ラグ(アクセス ポイントに付属)

はい

アース ラグ用の圧着工具(CD-720-1 ダイ付きの Panduit CT-720)(http://onlinecatalog.panduit.com)

いいえ

#6 AWG アース線

いいえ

ステップ 5

アクセス ポイントを取り付ける支柱上の位置を選択します。アクセス ポイントは、直径が 5.1 ~ 40.6 cm(2 ~ 16 インチ)の支柱に取り付けることができます。

ステップ 6

支柱が 3.5 インチ(8.9 cm)より太い場合は、2 本の金属製ストラップを使用して支柱クランプ ブラケット アセンブリを支柱に取り付けます(次の図を参照)。ストラップ用工具(BAND IT)(AIR-BAND-INST-TL=)に同梱されている手順に従い、ストラップ ブラケットのスロットを通して、各金属製ストラップを 2 回巻きます。

注意    

 

支柱クランプ ブラケットとストラップ ブラケットの間の広いすき間を通して金属製ストラップを巻かないでください。アクセス ポイントを適切に固定できなくなります。

図 4. 3.5 インチ(8.9 cm)よりも太い支柱に取り付けたクランプ ブラケット アセンブリ

1

支柱クランプ ブラケット

3

金属製の取り付けストラップ

2

ストラップ ブラケットのストラップ スロット

4

支柱

ステップ 7

直径が 3.5 インチ(8.9 cm)以下の支柱の場合は、支柱クランプ ブラケットとストラップ ブラケットの間のすき間を通して巻いた 2 本の金属製ストラップを使用して、支柱クランプ ブラケット アセンブリを支柱に取り付けます。これにより、極端な環境下でも最大強度で固定できます。ストラップ用工具(BAND IT)(AIR-BAND-INST-TL=)に同梱されている手順に従い、各金属ストラップを 2 回巻きます。

注意    

 

支柱クランプ ブラケットとストラップ ブラケットの間の広いすき間を通して金属製ストラップを巻かないでください。アクセス ポイントを適切に固定できなくなります。

ステップ 8

必要に応じて、金属製ストラップを締める前に、支柱クランプ ブラケットを支柱に設置します。

(注)  

 
金属製ストラップを完全に締め付けると、金属製ストラップを切断または分解しない限り、支柱クランプ ブラケットを調整できなくなります。

ステップ 9

結束ストラップ用工具(BAND IT)(Cisco AIR-BAND-INST-TL=)を使用し、工具に同梱されている手順書に従って金属ストラップを締めます。金属バンドはできる限り固く締めてください。

ステップ 10

取り付けブラケットを支柱クランプ ブラケットの支持ボルトに載せます。

ステップ 11

4 本の M8 x16 ボルト(平座金とばね座金付き)をボルト穴に取り付けます。

図 5. 取り付けブラケットと支柱クランプ ブラケット アセンブリ

1

支柱クランプ ブラケット アセンブリ

3

ボルト穴

2

アクセス ポイント支持ボルト

4

取り付けブラケット

ステップ 12

ボルトとナットを手で締めます(強く締めすぎないでください)。

ステップ 13

取り付けブラケット ユニットの上端が水平になるように調節し、ボルトとフランジ ナットを 13 ~ 15 フィート ポンド(17.6 ~ 20.3 Nm)で締めます。

ステップ 14

付属のボルト、座金、ナットを使用して、アクセス ポイントをマウント プレートに取り付けます。

ステップ 15

ナットを 6 ~ 7 フィート ポンド(8.1 ~ 9.5 Nm)のトルクで締め付けます。

図 6. 取り付けブラケットに取り付けたアクセス ポイント

1

アクセス ポイント

3

支柱取り付けブラケット

2

M6 ボルトと座金

4

支柱

(注)  

 
アクセス ポイントが取り付けブラケットにしっかりと固定されたことを確認してください。

注意    

 

取り付け部品を十分なトルクで締め付けないまま、アクセス ポイントから離れないでください。


電源アダプタの取り付け

取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700= または AIR-ACCPMK3700-2= を使用して電源アダプタ(IW-PWRADPT-MFIT4P=)を支柱上のアクセスポイントに取り付けるには、以下のセクションの手順を実行します。

取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700= を使用した電源アダプタの取り付け

取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700= を使用して電源アダプタ(IW-PWRADPT-MFIT4P=)を支柱上のアクセスポイントに取り付けるには、以下の手順を実行します。

手順


ステップ 1

取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700= の使用のステップ 1 の説明に従って取り付けブラケットを設置済みであることを確認します。

ステップ 2

次の図に示されているように、電源を 4 本の 6-32 ネジで取り付け、ネジを 8.3 ~ 11 インチポンド(0.9 ~ 1.2 Nm)のトルクで締め付けます。

図 7. 取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700= を使用して取り付けられた電源アダプタ

1

電源アダプタ

3

DC 出力ケーブル

2

結束バンド

4

10 インチ以上

ステップ 3

ケーブルの余長が束ねられ、取り付けブラケットに結束バンドで固定されていることを確認します。ステップ 2 の図に示すようにケーブルを配線します。

ステップ 4

ステップ 2 の図に示されているように、電源の下端からコネクタの端までの長さが 10 インチ以上になっていることを確認します。

ステップ 5

取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700= の使用 のステップ 2 およびステップ 3 で説明されているように、アクセスポイントをマウントプレートに取り付けます。


取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700-2= を使用した電源アダプタの取り付け

取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700-2= を使用して電源アダプタ(IW-PWRADPT-MFIT4P=)を支柱上のアクセスポイントに取り付けるには、以下の手順を実行します。

手順


ステップ 1

取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700-2= の使用のステップ 1 ~ 13 の説明に従って取り付けブラケットを設置済みであることを確認します。ただしステップ 11 については、下側の 2 本のボルトを、次の図の No. 6 に示す位置に変更する必要があります。

ステップ 2

次の図に示されているように、電源を 4 本の 6-32 ネジで取り付け、ネジを 8.3 ~ 11 インチポンド(0.9 ~ 1.2 Nm)のトルクで締め付けます。

図 8. 取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700-2= を使用して取り付けられた電源アダプタ

1

電源アダプタ

4

10 インチ以上

2

結束バンド

5

6-32 ネジ 4 本

3

DC 出力ケーブル

6

ボルトの位置を変更

ステップ 3

ケーブルの余長が束ねられ、取り付けブラケットに結束バンドで固定されていることを確認します。ステップ 2 の図に示すようにケーブルを配線します。

ステップ 4

ステップ 2 の図に示されているように、電源の下端からコネクタの端までの長さが 10 インチ以上になっていることを確認します。

ステップ 5

取り付けブラケット AIR-ACCPMK3700-2= の使用 のステップ 14 およびステップ 15 で説明されているように、アクセス ポイントをマウント プレートに取り付けます。


アクセス ポイントの接地

すべての設置で、アクセス ポイントを取り付けた後、電源ケーブルに接続する前にユニットを適切に接地する必要があります。


警告


ステートメント 1024 - アース導体

この装置は、接地させる必要があります。感電のリスクを軽減するため、絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。



警告


ステートメント 1074 - 地域および国の電気規則への適合

感電または火災のリスクを軽減するため、機器は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。


アクセス ポイントには、アース キットが同梱されています。

図 9. アクセス ポイントのアース キットの内容

1

アースラグ

2

ネジ(M4、6mm)X 2


(注)  


アース キットには、チューブ状の酸化防止ペーストも含まれています。

アクセス ポイントを接地する手順は、次のとおりです。

手順


ステップ 1

圧着工具を使用して、6-AWG(13.3 mm2)アース線(アースキットには含まれない)をアースラグにしっかりと接続します。

ステップ 2

同梱されたネジを使用して、同じく同梱されたアース ラグを、アクセス ポイントのアース接続ポイントに接続します。アース ラグとアクセス ポイントのアース接続の間に、酸化防止ペーストを塗布します。

1

AP アース接続ポイント

ステップ 3

ネジを 20 ~ 25 インチポンドのトルクで締め付けます。

ステップ 4

必要に応じて、アース線のもう一方の端の絶縁被覆を取り除いて、接地ロッドなどの信頼できる接地点または接地された支柱の適切な接地点に接続します。アース ケーブルの長さは、1 m を超えないようにします。推奨は 0.5 m です。接地されたインターフェイスに、同梱の酸化防止ペーストを使用します。


アクセスポイントへの電源供給

AP は次の電源に対応しています。

  • DC 電源:24 ~ 48 VDC

  • Power-Over-Ethernet(PoE)

AP には、インライン パワー インジェクタまたは適切に電力が供給されるスイッチポートから PoE 入力を通して電源が供給されます。設定および規制ドメインによっては、フル稼働に必要な電力は 802.3bt または UPoE です。

詳細については、電源を参照してください。

電源機能対照表

次の表に、AP の電源と機能の対照を示します。

表 4. Catalyst IW9167EH アクセスポイントの電源機能対照表

電源入力

2.4 GHz 無線機

パスあたり dBm

5 GHz 無線機

パスあたり dBm

6 GHz 無線機

パスあたり dBm

Aux 無線機

GNSS

mGig Eth

SFP

24 ~ 48 V

4 X 4

24

4 X 4

24

4 X 4

17

対応

対応

最大 5G

対応

802.3bt/ UPOE

4 X 4

24

4 X 4

24

4 X 4

17

対応

対応

最大 5G

対応

802.3at

2 X 2

23

2 X 2

23

2 X 2

17

対応

対応

最大 1G

対応/1G

パワー インジェクタの接続

AP は、次のパワーインジェクタをサポートしています。

表 5. サポートされるパワーインジェクタ

電源

説明

AIR-PWRINJ-60RGD1=

屋外用 60 W パワーインジェクタ(北米用 AC プラグ付き)

AIR-PWRINJ-60RGD2=

60 W 定格屋外用パワーインジェクタ、AC プラグなしのグローバルバージョン

IW-PWRINJ-60RGDMG=

60 W 定格屋外用パワーインジェクタ、5GE

パワーインジェクタは、イーサネットケーブル経由で AP に DC 電圧を供給し、スイッチから AP までの全長 100 m(328 フィート)のエンドツーエンド イーサネット ケーブルをサポートします。

オプションのパワーインジェクタで AP を動作させる場合は、次の手順に従って設置します。

手順


ステップ 1

AP に PoE で給電する前に、AP が接地済みであることを確認します(アクセス ポイントの接地 を参照)。

ステップ 2

CAT5e 以上のイーサネット ケーブルを有線 LAN ネットワークからパワー インジェクタに接続します。

(注)  

 

設置者には、このタイプのパワーインジェクタによる AP への電源供給が、地方または国の安全検査と通信機器の基準を満たしていることを確認する責任があります。

ステップ 3

AP の電源を入れる前に、AP にアンテナが接続され、アースが取り付けられていることを確認します。

ステップ 4

シールド付き屋外用イーサネットケーブル(CAT5e 以上)で、パワーインジェクタと AP の PoE 入力コネクタ間を接続します。

ステップ 5

イーサネットケーブルを AP の PoE 入力ポートに接続します。


ケーブルグランドを使用した DC 電源ポートへの接続

ケーブルグランドを使用して DC 電源ポートに接続するには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1

PG13 ケーブルグランドを分解し、次の図に示す順序で部品を DC ケーブル上にスライドさせます。

1

DC ケーブル

4

グロメット

2

ガスケット

5

フェルール

3

PG13 本体

6

クランプナット

ステップ 2

4P コネクタケーブルをシャーシの DC コネクタに差し込みます。

ステップ 3

PG13 本体(ガスケット付き)をシャーシにねじ込みます。

ステップ 4

グロメットをフェルールに挿入し、PG13 本体に押し込みます。

ステップ 5

グロメットが DC ケーブルを圧迫するまで、PG13 本体にクランプナットを締めます。

1

ケーブルグランドを使用して接続された SFP ポート

2

ケーブルグランドを使用して接続された RJ-45 ポート

3

ケーブルグランドを使用して接続された DC 電源ポート


M12 アダプタを使用した DC 電源ポートの接続

M12 アダプタを使用して DC 電源ポートに接続するには、次の手順に従います。

始める前に

O リングは、M12 アダプタとは別に出荷されます。M12 アダプタをシャーシに取り付ける前に、アダプタに O リングを配置する必要があります。

図 10. M12 アダプタへの O リングの取り付け

1

M12 アダプタ

2

O リング

3

M12 アダプタに取り付けられた O リング

手順


ステップ 1

M12-PWR アダプタに O リングがあることを確認します。

ステップ 2

DC コネクタをシャーシに差し込みます。M12-PWR アダプタをシャーシに押し込み、ワイヤが挟まっていないことを確認します。

1

DC コネクタ

3

非脱落型ネジ

15 ~ 20 インチポンド(1.695 ~ 2.261 Nm)のトルクで締めます。

2

M12-PWR アダプタ

ステップ 3

M12-PWR アダプタの非脱落型ネジを締め、シャーシに固定します。

15 ~ 20 インチポンド(1.695 ~ 2.261 Nm)のトルクで M12 非脱落型ネジを締めます。

1

M12 アダプタを使用して接続された SFP ポート

3

M12 アダプタを使用して接続された DC 電源ポート

2

M12 アダプタを使用して接続された RJ-45 ポート


データ ケーブルの接続

この AP では、イーサネットポートと Small Form-Factor Pluggable(SFP)ポート経由のデータ接続がサポートされています。

SFP ポートを使用して光ファイバケーブル経由でデータを配信する場合、AP には DC 電源、電源アダプタ、PoE+ 電源、またはパワーインジェクタから電源を供給する必要があります。

イーサネットケーブルを使用した接続

ケーブルグランドを使用した RJ-45 ポートへの接続

ケーブルグランドを使用して RJ-45 ポートに接続するには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1

PG13 ケーブルグランドを分解し、次の図に示す順序で部品を RJ-45 ケーブル上にスライドさせます。

1

RJ-45 ケーブル

4

グロメット

2

ガスケット

5

フェルール

3

PG13 本体

6

クランプナット

ステップ 2

RJ-45 ケーブルをシャーシの RJ-45 コネクタに差し込みます。

ステップ 3

PG13 本体(ガスケット付き)をシャーシにねじ込みます。

ステップ 4

グロメットをフェルールに挿入し、PG13 本体に押し込みます。

ステップ 5

グロメットが RJ-45 ケーブルを圧迫するまで、PG13 本体にクランプナットを締めます。

1

ケーブルグランドを使用して接続された SFP ポート

2

ケーブルグランドを使用して接続された RJ-45 ポート

3

ケーブルグランドを使用して接続された DC 電源ポート


M12 アダプタを使用した RJ-45 ポートへの接続

M12 アダプタを使用して RJ-45 ポートに接続するには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1

M12 アダプタに O リングがあることを確認します。

1

M12 アダプタ

2

O リング

ステップ 2

RJ-45 タブをシャーシの RJ-45 コネクタに合わせ、M12 アダプタをシャーシに差し込みます。

1

RJ-45 タブ

3

非脱落型ネジ

15 ~ 20 インチポンド(1.695 ~ 2.261 Nm)のトルクで締めます。

2

M12-RJ45 アダプタ

ステップ 3

M12 アダプタの非脱落型ネジを締め、シャーシに固定します。

1

M12 アダプタを使用して接続された SFP ポート

3

M12 アダプタを使用して接続された DC 電源ポート

2

M12 アダプタを使用して接続された RJ-45 ポート


光ファイバケーブルを使用した接続

ケーブルグランドを使用した SFP ポートへの接続

ケーブルグランドを使用して SFP ポートに接続するには、次の手順に従います。


(注)  


銅線 SFP またはファイバ SFP は、電源の再投入後にのみシステムによって検出されます。

手順


ステップ 1

シャーシにファイバ SFP を挿入します。

ステップ 2

ファイバアダプタを分解し、次の図に示す順序で部品をファイバケーブル上にスライドさせます。

1

ファイバ SFP

5

グロメット

2

ファイバケーブル

6

フェルール

3

O リング

7

クランプナット

4

アダプタ本体

ステップ 3

ファイバケーブルを SFP に差し込みます。

ステップ 4

アダプタ本体(O リング付き)をシャーシにねじ込みます。

ステップ 5

グロメットをフェルールに挿入し、アダプタ本体に押し込みます。

ステップ 6

グロメットがファイバケーブルを圧迫するまで、アダプタ本体にクランプナットを締めます。

1

ケーブルグランドを使用して接続された SFP ポート

2

ケーブルグランドを使用して接続された RJ-45 ポート

3

ケーブルグランドを使用して接続された DC 電源ポート


SFP ポートでの M12 アダプタの使用

M12 アダプタは、銅線 SFP でのみ使用でき、ファイバ SFP ではサポートされていません。


(注)  


銅線 SFP またはファイバ SFP は、電源の再投入後にのみシステムによって検出されます。

M12 アダプタを SFP ポートに接続するには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1

シャーシに銅線 SFP を挿入します。

ステップ 2

M12 アダプタとスペーサに O リングがあることを確認します。

1

M12 アダプタ

2

O リング

1

スペーサ

2

O リング

ステップ 3

付属のネジでスペーサをシャーシに取り付けます(次の図の 2)。

1

スペーサ

4

非脱落型ネジ

15 ~ 20 インチポンド(1.695 ~ 2.261 Nm)のトルクで締めます。

2

スペーサネジ、M3

8 ~ 10 インチポンド(0.904 ~ 1.131 Nm)の最小トルクで、または平らになるまで締めます。

5

M12-RJ45 アダプタ

3

RJ-45 タブ

6

銅線 SFP

ステップ 4

RJ-45 タブをシャーシの RJ-45 コネクタに合わせ、M12 アダプタをシャーシに差し込みます。

ステップ 5

M12 アダプタの非脱落型ネジを締め、シャーシに固定します(上の図の 4)。

1

M12 アダプタを使用して接続された SFP ポート

3

M12 アダプタを使用して接続された DC 電源ポート

2

M12 アダプタを使用して接続された RJ-45 ポート