ソフトウェアのアップグレード

ソフトウェアアップグレードプロセスの前提条件

この項では、VM 上の既存のコントローラのインストールの場合の Cisco IOS XE ソフトウェアのアップグレード方法について説明します。

（注）

この手順では、同じ VM 上での新しいソフトウェアバージョンのコントローラへのアップグレードの詳細を示します。
アップグレードプロセスを高速化するには、Web UI 方式を使用することをお勧めします。

コントローラのソフトウェアイメージの Cisco IOS XE バージョンをアップグレードする前に、次の前提条件が満たされていることを確認します。

使用しているハイパーバイザベンダーおよびバージョンとの互換性現在のバージョンのコントローラでサポートされていない新しいハイパーバイザバージョンにアップグレードする場合は、新しいハイパーバージョンにアップグレードする前にコントローラのバージョンをアップグレードする必要があります。
コントローラソフトウェアイメージの VM のメモリ要件
- 新しいコントローラバージョンには以前のバージョンよりも多いメモリが必要な場合は、アップグレードプロセスを開始する前に VM 上でメモリの割り当てを引き上げる必要があります。
- ソフトウェアをアップグレードまたはダウングレードするには、.bin ファイルを使用する必要があります。初回インストールにのみ、.iso ファイルと .ova ファイルを使用します。

インストールモードでのアップグレード

次の手順に従い、インストールモードで、あるリリースから別のリリースにアップグレードします。

TFTP を介して大きなファイルを転送するプロセスには、時間がかかることに注意してください。

ソフトウェアイメージのアップグレードを実行するには、boot flash:packages.conf コマンドを使用して Cisco IOS にブートする必要があります。

手順

ステップ 1

次のコマンドを実行して以前のインストールファイルをクリーンアップします。 install remove inactive

フラッシュに新しいイメージを拡張するために 1 GB 以上の領域があることを確認します。

Device# install remove inactive

ステップ 2

copy tftp:imageflash: コマンドを実行して、新しいイメージをフラッシュにコピーします。

Device# copy tftp://10.8.0.6//C9800-universalk9_wlc.16.10.01.SPA.bin flash:

Destination filename [C9800-universalk9_wlc.16.10.01.SPA.bin]?
Accessing tftp://10.8.0.6//C9800-universalk9_wlc.16.10.01.SPA.bin...
Loading /C9800-universalk9_wlc.16.10.01.SPA.bin from 10.8.0.6 (via GigabitEthernet0/0): 
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
[OK - 601216545 bytes]
 
601216545 bytes copied in 50.649 secs (11870255 bytes/sec)

ステップ 3

次のコマンドを実行して、イメージがフラッシュに正常にコピーされていることを確認します。 dir flash:

Device# dir flash:*.bin

ステップ 4

install add file bootflash:imageactivate commit コマンドを実行して、ソフトウェアイメージをフラッシュにインストールします。

Device# install add file bootflash:C9800-universalk9_wlc.16.10.01.SPA.bin activate commit

install_add_activate_commit: START Thu Dec  6 15:43:57 UTC 2018
Dec  6 15:43:58.669 %INSTALL-5-INSTALL_START_INFO: R0/0: install_engine: Started install one-shot bootflash:C9800-CL-universalk9.16.10.01.SPA.bin
install_add_activate_commit: Adding PACKAGE
 
--- Starting initial file syncing ---
Info: Finished copying bootflash:C9800-CL-universalk9.16.10.01.SPA.bin to the selected chassis
Finished initial file syncing
 
--- Starting Add ---
Performing Add on all members
  [1] Add package(s) on chassis 1
  [1] Finished Add on chassis 1
Checking status of Add on [1]
Add: Passed on [1]
Finished Add
 
Image added. Version: 16.10.1.0.216
install_add_activate_commit: Activating PACKAGE
Following packages shall be activated:
/bootflash/C9800-CL-rpboot.16.10.01.SPA.pkg
/bootflash/C9800-CL-mono-universalk9.16.10.01.SPA.pkg
 
This operation requires a reload of the system. Do you want to proceed? [y/n]y
--- Starting Activate ---
Performing Activate on all members
  [1] Activate package(s) on chassis 1
    --- Starting list of software package changes ---
    Old files list:
      Removed C9800-CL-mono-universalk9.BLD_V1610_THROTTLE_LATEST_20181022_153332.SSA.pkg
      Removed C9800-CL-rpboot.BLD_V1610_THROTTLE_LATEST_20181022_153332.SSA.pkg
    New files list:
      Added C9800-CL-mono-universalk9.16.10.01.SPA.pkg
      Added C9800-CL-rpboot.16.10.01.SPA.pkg
    Finished list of software package changes
  [1] Finished Activate on chassis 1
Checking status of Activate on [1]
Activate: Passed on [1]
Finished Activate
 
--- Starting Commit ---
Performing Commit on all members
  [1] Commit package(s) on chassis 1
  [1] Finished Commit on chassis 1
Checking status of Commit on [1]
Commit: Passed on [1]
Finished Commit
 
Install will reload the system now!
SUCCESS: install_add_activate_commit  Thu Dec  6 15:49:21 UTC 2018
Dec  6 15:49:21.294 %INSTALL-5-INSTALL_COMPLETED_INFO: R0/0: install_engine: Completed install one-shot PACKAGE bootflash:C9800-CL-universalk9.16.10.01.SPA.bin

（注）

install add file activate commit コマンドを実行した後に、システムは自動的にリロードします。システムを手動でリロードする必要はありません。

ステップ 5

次のコマンドを実行して、インストールを確認します。 show version

（注）

新しいイメージをブートするとブートローダはが自動的に更新されますが、次にリロードされるまでは新しいブートローダバージョンは出力に表示されません。

ステップ 6

システム内のアクティブなパッケージの概要を表示するには、次のコマンドを実行します。 show install summary

Device# show install summary
[ Chassis 1 2 ] Installed Package(s) Information:
State (St): I - Inactive, U - Activated & Uncommitted,
            C - Activated & Committed, D - Deactivated & Uncommitted
--------------------------------------------------------------------------------
Type  St   Filename/Version
--------------------------------------------------------------------------------
IMG   I    <v1>
IMG   C    <v2>

GUI を使用したデバイスでのソフトウェアのアップグレード

手順

ステップ 1	GUI で [Administration] > [Software Upgrade] を選択します。
ステップ 2	[Transport Type] ドロップダウンリストで、[TFTP]、[FTP]、[Device]、または [Desktop (HTTP)] としてデバイスにソフトウェアイメージを転送します。転送タイプとして [TFTP] を選択した場合は、使用する TFTP サーバのサーバ IP アドレスを入力します。また、完全なファイルパスも入力します。コントローラでは、デフォルトでは IP TFTP の送信元が送信元ポートにマッピングされます。転送タイプとして [FTP] を選択する場合は、使用する FTP サーバのサーバ IP アドレスを入力します。また、FTP のユーザ名、FTP のパスワード、および完全なファイルパスも入力します。転送タイプとして [SFTP] を選択する場合は、使用する SFTP サーバのサーバ IP アドレスを入力します。また、SFTP のユーザ名、SFTP のパスワード、および完全なファイルパスも入力します。転送タイプとして [Device] を選択する場合は、宛先を選択します。[File Path] フィールドでデバイスから使用可能なイメージまたはパッケージを参照し、オプションのいずれかを選択して [Select] をクリックします。転送タイプとして [Desktop (HTTPS)] を選択する場合は、宛先を選択します。[Source File Path] フィールドで、[Select File] をクリックしてファイルを選択し、[Open] をクリックします。
ステップ 3	[Download & Install] をクリックします。
ステップ 4	新しいソフトウェアイメージでデバイスをブートするには、[Save Configuration & Reload] をクリックします。

コントローラのリブート

新しいシステムイメージをブートフラッシュメモリにコピーし、新しいシステムイメージをロードし、新しいイメージと設定のバックアップコピーを保存したら、reload コマンドを使用して VM をリブートします。

（注）

アクティブなデバイスをリロードすると、スタック全体がリロードされます。

VM のリブートの詳細については、VMware のドキュメントを参照してください。

リブート後、コントローラ VM には、新たにインストールした Cisco IOS XE ソフトウェアバージョンとともに新しいシステムイメージを含める必要があります。

（注）

16.11 から以降のリリースにアップグレードした後、新しいログインページを表示できるようになります。

表示されていない場合は、次のいずれかを実行してログインページにリダイレクトします。

GUI を更新します。
キャッシュをクリアします。

Cisco Catalyst 9800-CL Cloud ワイヤレスコントローラ設置ガイド

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