Cisco Enterprise Network Function Virtualization Infrastructure ソフトウェアの概要
Cisco Enterprise Network Function Virtualization Infrastructure ソフトウェア(Cisco Enterprise NFVIS)は、サービス プロバイダーやエンタープライズが仮想ルータ、ファイアウォール、WAN 加速化などの仮想化ネットワーク機能をサポート対象のシスコのデバイス上へ容易に動的に導入できるようにする Linux ベースのインフラストラクチャ ソフトウェアす。ネットワーク機能それぞれのための物理デバイスの他に必要なものはありません。自動化されたプロビジョニングと一元化された管理を使用できます。
Cisco Enterprise NFVIS ソリューションは、重要なネットワーク機能をソフトウェアに容易に変換できるようにし、ネットワーク サービスを分散された場所に数分で導入できるようにします。仮想および物理の両方のデバイスから構成される多様なネットワークの上部で実行できる、完全に統合されたプラットフォームを実現します。
Cisco 5400 シリーズのエンタープライズ ネットワーク コンピューティング システムは、ルーティング、スイッチング、ストレージ、処理、ならびにその他のコンピューティングおよびネットワーキング アクティビティのホストを小型の 1-RU ボックス内で実現します。この高性能ユニットは、仮想化されたネットワーク機能を導入するためのインフラストラクチャを提供し、処理、ワークロード、およびストレージに関する課題に対処するサーバとして機能することで、この目標を実現します。
インストール手順
VM ライフ サイクルの管理とは、要件に応じて VM を登録し、導入し、更新し、監視して、それらの VM のサービスをチェーン化するプロセス全体を指しています。Cisco Enterprise NFVIS ポータルを使用して次のタスクを実行できます。
VM イメージの登録
VM イメージを登録するには、関連する VM イメージを最初に NFVIS サーバにコピーまたはダウンロードするか、あるいは HTTP または HTTPS サーバ上でイメージをホストする必要があります。ファイルをダウンロードしたら、登録 API を使用してイメージを登録できます。この API を使用すると、tar.gz ファイルをホストする場所(HTTP または HTTPS サーバ上)へのファイル パスを指定することができます。イメージの登録は 1 回限りのアクティビティです。イメージを HTTP または HTTPS サーバ上に登録し、アクティブな状態になると、登録されたイメージを使用して複数の VM 導入を実行できます。
セットアップのカスタマイズ
イメージ ファイルに定義されているプロファイルが要件に一致しない場合は、VM イメージを登録した後に、VM イメージのカスタム プロファイルまたはフレーバを必要に応じて作成できます。フレーバ作成オプションでは、VM が実行する仮想 CPU など、VM イメージの特定のプロファイリングの詳細や、VM が使用する仮想メモリの量を指定することができます。
トポロジ要件に応じて、導入時に VM に接続する追加のネットワークやブリッジを作成できます。
VM の導入
VM は導入 API を使用して導入できます。この API では、導入時にシステムに渡すパラメータに値を指定できます。導入する VM に応じて、必須のパラメータとオプションのパラメータがあります。
VM の管理とモニタリング
VM ステータスを取得したり、ログをデバッグできるようにするコマンドを使用して VM を監視できます。VM 管理 API を使用すると、VM を起動、停止、またはリブートでき、CPU 使用率などの VM の統計情報を表示できます。
また、VM はプロファイルを変更または更新することで管理することもできます。イメージ ファイル内の既存のプロファイルのいずれかに VM のプロファイルを変更できます。または、新しいカスタム プロファイルを VM に作成できます。VM 上の vNIC は追加または更新することもできます。