アクセスポイントの設定と配置

ここでは、AP で最初のディスカバリが正常に完了した後の Day-1 の後続検出プロセスについて説明します。AP を設定する方法の詳細については、該当するリリースの『Cisco Wireless Controller Configuration Guide』を参照してください。


(注)  


  • 初期状態の AP を Cisco Meraki ダッシュボードまたは Cisco Catalyst 9800 コントローラに設定する方法については、『Cisco Wireless Global Use AP Deployment Guide』[英語] を参照してください。

  • 組織のポリシーで許可されていない場合、AP はコントローラに接続しようとする際に高速オフライン移行技術を使用します。


コントローラ検出プロセス

CW9172I AP をサポートするには、コントローラで Cisco IOS XE 17.15.2b 以降のリリースが実行されている必要があります。詳細については、『Cisco Catalyst 9172 Series Access Points Data Sheet』[英語] を参照してください。

注意事項と制約事項

  • アクセスポイントの名前にスペースが含まれていると、コントローラの CLI を使用してアクセスポイントを編集したり、アクセスポイントにクエリを送信したりすることができません。

  • コントローラが現在の時刻に設定されていることを確認してください。コントローラをすでに経過した時刻に設定すると、その時刻には証明書が無効である可能性があり、アクセス ポイントがコントローラに join できない場合があります。

AP がネットワークでアクティブになるには、AP がコントローラを検出する必要があります。AP では、次のコントローラ ディスカバリ プロセスがサポートされています。

  • ローカルに保存されたコントローラ IP アドレスの検出:アクセスポイントが以前にコントローラに接続していた場合、第 1、第 2、第 3 のコントローラの IP アドレスがアクセスポイントの不揮発性メモリに保存されています。今後の展開用にアクセス ポイントにコントローラの IP アドレスを保存するこのプロセスは、「アクセス ポイントのプライミング」と呼ばれます。プライミングの詳細については、設置前の設定 を参照してください。

  • DHCP サーバーの検出:この機能では、DHCP オプション 43 を使用してアクセスポイントにコントローラの IP アドレスを割り当てます。Cisco スイッチでは、通常この機能に使用される DHCP サーバ オプションをサポートしています。DHCP オプション 43 の詳細については、DHCP オプション 43 の設定 を参照してください。

  • DNS の検出:アクセスポイントでは、ドメインネームサーバー(DNS)を介してコントローラを検出できます。アクセス ポイントでこれを実行するには、CISCO-CAPWAP-CONTROLLER.localdomain への応答としてコントローラの IP アドレスを返すよう、DNS を設定する必要があります。ここで、localdomain はアクセス ポイント ドメイン名です。CISCO-CAPWAP-CONTROLLER を設定することにより、お客様の既存の環境で下位互換性が実現します。アクセス ポイントは、DHCP サーバから IP アドレスと DNS の情報を受信すると、DNS に接続して CISCO-CAPWAP-CONTROLLER.localdomain を解決します。DNS からコントローラの IP アドレスのリストを受信すると、アクセスポイントはそれらのコントローラに検出要求を送信します。

ワイヤレスネットワークへのアクセスポイントの展開

アクセスポイントを取り付けた後、次の手順に従ってアクセスポイントをワイヤレスネットワークに展開します。

手順


ステップ 1

アクセス ポイントを接続し、電源を入れます。

ステップ 2

アクセス ポイントの LED を確認します。

LED のステータスについては、アクセスポイントの LED の確認を参照してください。

  • アクセス ポイントの電源を入れると、電源投入シーケンスが開始されたことをアクセス ポイントの LED で確認できます。電源投入シーケンスに成功すると、検出および接続プロセスが開始されます。このプロセスの間、LED は緑色、赤色、オフの順序で点滅します。アクセスポイントがコントローラに接続したときに、クライアントが関連付けられていない場合は LED が緑色になり、1 つ以上のクライアントが関連付けられている場合は青色になります。

  • LED が点灯していない場合は、おそらくアクセスポイントに電力が供給されていません。

  • LED が 5 分以上順次点滅している場合、アクセスポイントは第 1、第 2、および第 3 のコントローラを検出できていません。アクセスポイントとシスコ ワイヤレス コントローラの接続をチェックし、アクセスポイントとシスコ ワイヤレス コントローラがいずれも同じサブネット上にあること、または、アクセスポイントに第 1、第 2、および第 3 のシスコ ワイヤレス コントローラに戻るルートが存在することを確認します。また、アクセスポイントがシスコ ワイヤレス コントローラと同じサブネット上にない場合、適切に設定された DHCP サーバーがアクセスポイントと同じサブネット上にあることを確認します。


アクセスポイントの LED の確認

アクセス ポイントのステータス LED の位置を、AP 上のポートおよびコネクタ に示します。


(注)  


  • LED ステータスの色は、装置ごとに色の強さおよび色彩が若干異なります。これは、LED メーカーの仕様の正常な範囲内であり、障害ではありません。ただし、LED の強さはコントローラから変更できます。

  • AP が Meraki 管理モードの場合、LED ステータスインジケータで示される内容が Cisco AP とは異なります。詳細については、*** Cisco Meraki CW9172I 設置ガイドリンク(未完)*** を参照してください。


アクセスポイントのステータス LED はさまざまな状態を示します。次の表で詳細を説明します。

表 1. LED ステータスの表示

メッセージタイプ

LED の状態

メッセージの意味

アソシエーションの状態

緑色

通常の動作状態(ワイヤレスクライアントのアソシエーションなし)

青色

通常の動作状態(少なくとも 1 つのワイヤレスクライアントのアソシエーションあり)

ブートローダの状態

緑色

ブートローダを実行中

ブートローダエラー

緑色に点滅

ブートローダの署名検証が失敗

動作状態

青色に点滅

ソフトウェアのアップグレード中

緑色と赤色に交互に変わる

検出または接続プロセスが進行中

アクセス ポイントのオペレーティング システム エラー

赤色、オフ、緑色、オフ、青色、オフに順に切り替わる

一般的な警告。インライン電力不足

右上のイーサネット LED

オフ

リンク速度が 10 Mb、100 Mb であるか、切断されている

リンク速度が 1000 Mb

グリーン

リンク速度が 2.5 Gb、5 Gb、または 10 Gb

左上のイーサネット LED

緑色に点滅

受信信号または送信信号のアクティビティインジケータ