付録 C:言語のアップグレードの準備
Cisco Unity Express ソフトウェア バージョンのアップグレード時に、サポートされるデフォルトのシステム言語を変更できます。アップグレードの一環としてシステムの言語サポートを更新するためです。ユーザ、音声プロンプト、トリガー、または選択したカスタム スクリプトの手順で、システムのデフォルト言語とは異なる言語が定義されている場合は、システムのそれらの要素も更新する必要があります。更新しないと、ボイスメール ユーザがメールボックスにアクセスできなくなる場合があります。
アップグレード中にデフォルトのシステム言語を変更する場合は、software install clean コマンドを使用する必要があります。詳細については、「次の作業」を参照してください。
特定ボイスメール ユーザの言語サポートの更新
次の手順を使用して、特定ユーザのボイスメール言語サポートを更新します。
手順の概要
1. show users
2. show user detail username userid
3. username userid language xx_YY
手順の詳細
ステップ 1 show users コマンドを入力して、ユーザのリストを取得します。
ステップ 2 ユーザごとに、 show user detail username userid コマンドを入力します。
画面にボイスメール加入者と、その加入者のプロンプトに使用されている言語が表示されます。
言語サポートが、インストールする新しい言語と異なるユーザごとに、次の手順に進みます。
ステップ 3 username userid language xx_YY コマンドを入力し、言語を systemDefault に変更します。
username johnsmith language en_US
システムの音声プロンプト言語の更新
次の手順を使用して、システムの音声プロンプト言語を更新します。
手順の概要
1. show ccn prompts
2. ccn copy prompt prompt-filename url ftp:// destination-ip-address/prompt-filename [ language xx_YY ] [ username name password password ]
3. システムのアップグレードを実行します。
4. ccn copy url ftp :// source-ip-address/prompt-filename.wav prompt prompt-filename.wav [ language xx_YY ] [ username name password password ]
手順の詳細
ステップ 1 show ccn prompts コマンドを入力して、音声プロンプトのリストを取得します。
表示された各音声プロンプトは、個別にバックアップする必要があります。プロンプトは GUI を使用してバックアップできます。次の手順の CLI を使用することもできます。
ステップ 2 次のコマンド構文を使用して、各ファイルを FTP サーバにコピーします。
ccn copy prompt prompt-filename url ftp:// destination-ip-address/prompt-filename [ language xx_YY ] [ username name password password ]
注意 この手順を実行しないと、音声プロンプトが消え、通常の復元手順では復元できなくなります。
ステップ 3 システムのアップグレードを実行します。「次の作業」の手順を実行します。
ステップ 4 新しい言語でシステムを初期化した後、GUI または次のコマンド構文を使用して各プロンプトをアップロードします。
ccn copy url ftp :// source-ip-address/prompt-filename.wav prompt prompt-filename.wav [ language xx_YY ] [ username name password password ]
トリガーのアプリケーション プロンプト言語の更新
異なる言語にアップグレードする前に、まずすべてのトリガーがシステムのデフォルト値に設定されていることを確認する必要があります。次の手順を使用して、設定済みのトリガーのアプリケーション プロンプト言語を更新します。
手順の概要
1. show ccn trigger
2. configure terminal
3. ccn trigger {jtapi | sip} phonenumber number
4. locale xx_YY
手順の詳細
ステップ 1 show ccn trigger コマンドを入力して、システム上の設定済みトリガーに割り当てられている電話番号のリストを取得します。
ステップ 2 config t を入力してコンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 ccn trigger {jtapi | sip} phonenumber number と入力して、JTAPI または SIP トリガー コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 4 locale xx_YY コマンドを入力して、電話番号に対して JTAPI または SIP トリガーが起動されたときに発信者が聞く言語をシステムのデフォルト値に変更します。
新しい言語サポートの確認
アップグレードを実行し、古い設定ファイルとデータを復元した後、自動応答および選択したボイスメール ボックスをテストします。ボイスメールのメールボックスにログインしたときに、正しいシステム グリーティングが聞こえることを確認します。自動応答で、すべてのプロンプトが正しくアップロードされるかどうかをチェックしてください。