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目次
この章では、IM and Presence Service の外部データベースの設定について説明します。
IM and Presence Service で外部データベース エントリを設定する際に、次のように、外部データベースをクラスタ内のノード(複数可)に割り当てます。
コンプライアンス機能の場合、クラスタごとに少なくとも 1 つの外部データベースが必要です。 展開の要件に応じて、ノードごとに別の外部データベースを設定することもできます。
永続的なグループ チャット機能の場合、ノードごとに固有の外部データベースが必要です。 クラスタ内のノードごとに、固有の外部データベースを設定し、割り当てます。
IM and Presence Service ノードで、永続的なグループ チャット機能とコンプライアンス機能をどちらも展開する場合、両方の機能に同じ外部データベースを割り当てることができます。
IM and Presence Service でのコンプライアンス機能の設定の詳細については、『Instant Messaging Compliance for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
IM and Presence Service での永続的なグループ チャット機能の設定の詳細については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
IM and Presence サービスは、外部データベース エントリを設定した場合に外部データベースへの接続を確立しません。 外部データベースは、この時点でデータベース スキーマを作成していません。 ノードに外部データベース エントリを割り当てた場合にのみ IM and Presence サービスは外部データベースと ODBC(Open Database Connectivity)接続を確立します。 IM and Presence サービスが接続を確立すると、外部データベースは IM and Presence サービス機能用のデータベース テーブルを作成します。
ノードに外部データベース エントリを割り当てると、IM and Presence サービス管理内で System Troubleshooter を使用して接続を検証できます。
クラスタの IM and Presence Service パブリッシャ ノードで、次の設定を行います。
注意 |
IM and Presence Service ノードを IPv6 を使用して外部データベース サーバに接続する場合は、エンタープライズ パラメータが IPv6 に設定されており、その Eth0 が展開内の各ノードで IPv6 に設定されていることを確認します。そのようにしないと、外部データベース サーバへの接続に失敗します。 Message Archiver および Cisco XCP Text Conference Manager は、外部データベースに接続できずに失敗します。 IM and Presence Service での IPv6 の設定の詳細については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。 |
外部データベースをインストールし、設定します。
外部データベースのホスト名または IP アドレスを取得します。
Oracle を使用している場合は、テーブルスペース値を取得します。 Oracle データベースのテーブルスペースが取得できるかを判断するには、sysdba として次のクエリを実行します。
SELECT DEFAULT_TABLESPACE FROM DBA_USERS WHERE USERNAME = 'USER_NAME';
(注) |
ユーザを小文字で定義していた場合でも、ユーザ名は大文字で、単一引用符(文字列リテラル)で囲む必要があります。そうしないと、このコマンドは失敗します。 |
外部データベースを割り当てた後に、<install_dir>/data/pg_hba.conf ファイルまたは <install_dir>/data/ postgresql.conf ファイルで設定を変更した場合は、外部データベースの接続を検証してください。
外部データベースを割り当てた後に、<install_dir>/data/pg_hba.conf ファイルまたは <install_dir>/data/ postgresql.conf ファイルで設定を変更した場合は、次の手順を実行します。
ステップ 1 | IM and Presence Service ノードへの外部データベースの割り当てを解除し、もう一度割り当てます。 |
ステップ 2 | Cisco XCP Router サービスを再起動します。 Cisco Unified IM and Presence Serviceability のユーザ インターフェイスにログインします。 を選択して、このサービスを再起動します。 |
IM and Presence Service は、外部データベースで次のステータス情報を提供します。
注意 |
IM and Presence Service ノードを IPv6 を使用して外部データベース サーバに接続する場合は、エンタープライズ パラメータが IPv6 に設定されており、その Eth0 が展開内の各ノードで IPv6 に設定されていることを確認します。そうしないと、外部データベース サーバへの接続に失敗します。 Message Archiver および Cisco XCP Text Conference Manager は、外部データベースに接続できずに失敗します。 IM and Presence Service での IPv6 の設定の詳細については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。 |
ステップ 1 | Cisco Unified CM IM and Presence Administration のユーザ インターフェイスにログインします。 を選択します。 |
ステップ 2 | [Find(検索)] をクリックします。 |
ステップ 3 | 表示する外部データベース エントリを選択します。 |
ステップ 4 | [External Database Status(外部データベースのステータス)] の項で、外部データベースの各結果エントリの横にチェック マークがあることを検証します。 |
ステップ 5 | Cisco Unified CM IM and Presence Administration のユーザ インターフェイスで、 を選択します。 |
ステップ 6 | [External Database Troubleshooter(外部データベースのトラブルシュータ)] の項で、外部データベースの各接続エントリのステータスの横にチェック マークがあることを検証します。 |
トラブルシューティングのヒント
外部データベースへの ODBC 接続が切れると、IM and Presence Service はアラームを生成します。
また、psql コマンドを使用すれば、Postgres データベース接続のステータスを検証することもできます。 このコマンドを実行するには、リモートのサポート アカウントから Linux シェルにサインインする必要があります。管理者の CLI からはアクセスできません。 Postgres データベースをインストールした後に、次のコマンドを実行します。ただし、IM and Presence Service ノードにデータベースを割り当てる前に実行してください。 次のように入力します。
$sudo -u xcpuser /usr/local/xcp/bin/psql -U <database user> -h <database server> <database name>次に例を示します。
$sudo –u xcpuser /usr/local/xcp/bin/psql –U postgres -h node1 tcmadbルートから次のコマンドを実行することで、Oracle データベース接続のステータスを検証できます。
export ORACLE_HOME=/usr/lib/oracle/client_1/
export PATH="$ORACLE_HOME/bin:$PATH"
export LD_LIBRARY_PATH="$ORACLE_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH"
sqlplus username/password@dsn
dsn の値は、$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.ora ファイルから取得できます。
コンプライアンス機能を設定している状況で、Cisco XCP Message Archiver サービスの起動に失敗した場合、または、グループ チャット機能と永続的なチャット機能を設定している状況で、Cisco Text Conference Manager の起動に失敗した場合、[System Configuration Troubleshooter(システム設定のトラブルシュータ)] ウィンドウの [External Database Troubleshooter(外部データベースのトラブルシュータ)] の項を確認します。 外部データベース接続のステータスが [ok] でないことが示されている場合は、正しい接続の詳細を記入したこと、および IM and Presence Service ノードと外部データベース ホストの間にネットワークの問題がないことを検証します。 外部データベース接続のステータスが [ok] であるものの、スキーマ検証ステータスがそうでない場合は、外部データベースの割り当てをノードから解除し、もう一度割り当てます。
目次
この章では、IM and Presence Service の外部データベースの設定について説明します。
- 外部データベースの割り当てについて
- IM and Presence Service での外部データベース エントリの設定
- 外部データベースの接続の検証
- IM and Presence Service での外部データベースの接続ステータスの検証
外部データベースの割り当てについて
外部データベースおよびノードの割り当て
IM and Presence Service で外部データベース エントリを設定する際に、次のように、外部データベースをクラスタ内のノード(複数可)に割り当てます。
コンプライアンス機能の場合、クラスタごとに少なくとも 1 つの外部データベースが必要です。 展開の要件に応じて、ノードごとに別の外部データベースを設定することもできます。
永続的なグループ チャット機能の場合、ノードごとに固有の外部データベースが必要です。 クラスタ内のノードごとに、固有の外部データベースを設定し、割り当てます。
IM and Presence Service ノードで、永続的なグループ チャット機能とコンプライアンス機能をどちらも展開する場合、両方の機能に同じ外部データベースを割り当てることができます。
IM and Presence Service でのコンプライアンス機能の設定の詳細については、『Instant Messaging Compliance for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
IM and Presence Service での永続的なグループ チャット機能の設定の詳細については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
関連資料
外部データベースの接続
IM and Presence サービスは、外部データベース エントリを設定した場合に外部データベースへの接続を確立しません。 外部データベースは、この時点でデータベース スキーマを作成していません。 ノードに外部データベース エントリを割り当てた場合にのみ IM and Presence サービスは外部データベースと ODBC(Open Database Connectivity)接続を確立します。 IM and Presence サービスが接続を確立すると、外部データベースは IM and Presence サービス機能用のデータベース テーブルを作成します。
ノードに外部データベース エントリを割り当てると、IM and Presence サービス管理内で System Troubleshooter を使用して接続を検証できます。
IM and Presence Service での外部データベース エントリの設定
クラスタの IM and Presence Service パブリッシャ ノードで、次の設定を行います。
注意
IM and Presence Service ノードを IPv6 を使用して外部データベース サーバに接続する場合は、エンタープライズ パラメータが IPv6 に設定されており、その Eth0 が展開内の各ノードで IPv6 に設定されていることを確認します。そのようにしないと、外部データベース サーバへの接続に失敗します。 Message Archiver および Cisco XCP Text Conference Manager は、外部データベースに接続できずに失敗します。 IM and Presence Service での IPv6 の設定の詳細については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
はじめる前に手順
外部データベースをインストールし、設定します。
外部データベースのホスト名または IP アドレスを取得します。
Oracle を使用している場合は、テーブルスペース値を取得します。 Oracle データベースのテーブルスペースが取得できるかを判断するには、sysdba として次のクエリを実行します。
SELECT DEFAULT_TABLESPACE FROM DBA_USERS WHERE USERNAME = 'USER_NAME';
(注)
ユーザを小文字で定義していた場合でも、ユーザ名は大文字で、単一引用符(文字列リテラル)で囲む必要があります。そうしないと、このコマンドは失敗します。
ステップ 1 Cisco Unified CM IM and Presence Administration のユーザ インターフェイスにログインします。 を選択します。 ステップ 2 [Add New(新規追加)] をクリックします。 ステップ 3 外部データベースのインストールで定義した、データベースの名前を入力します。例:tcmadb。 ステップ 4 ドロップダウン リストから、データベースの種類(Postgres または Oracle)を選択します。 ステップ 5 データベースの種類として Oracle を選択した場合は、テーブルスペース値を入力します。
(注) データベースの種類として Oracle を選択した場合は、[Enable SSL(SSL の有効化)] チェック ボックスがアクティブになります。 ステップ 6 外部データベースのインストールで定義した、データベース ユーザ(所有者)のユーザ名を入力します。例:tcuser。 ステップ 7 データベース ユーザのパスワードを入力し、確認します。例:mypassword。 ステップ 8 外部データベースのホスト名または IP アドレスを入力します。 ステップ 9 外部データベースのポート番号を入力します。 Postgres(5432)、Oracle(1521)、SSL が有効な Oracle(2482)のデフォルトのポート番号が、[Port Number(ポート番号)] フィールドにあらかじめ追加されています。 必要に応じて、別のポート番号を入力することを選択できます。
ステップ 10 データベースの種類として Oracle を選択した場合は、[Enable SSL(SSL の有効化)] チェック ボックスがアクティブになります。 SSL を有効にするには、そのチェックボックスを選択します。 [Certificate Name(証明書の名前)] ドロップダウン リストがアクティブになります。 ドロップダウン リストから証明書を選択します。
(注)
- [Enable SSL(SSL の有効化)] チェックボックスまたは [Certificate(証明書)] ドロップダウン フィールドが修正された場合は、外部データベースに割り当てられている該当するサービスを再起動する通知が送信されます。 Cisco XCP Message Archiver または Cisco XCP Text Conference Manager のいずれかに関するメッセージが生成されます。
- SSL を有効にする必要がある証明書は、cup-xmpp-trust ストアにアップロードする必要があります。
- 証明書が cup-xmpp-trust ストアにアップロードされたら、証明書が IM and Presence Service クラスタのすべてのノードに伝達されるまで、15 分間待機する必要があります。 待機しなければ、証明書が伝達されていないノードで SSL 接続は失敗します。
- 証明書がないか、cup-xmpp-trust ストアから削除されている場合は、XCPExternalDatabaseCertificateNotFound のアラームが Cisco Unified Communications Manager Real Time Monitoring Tool(RTMT)で発生します。
ステップ 11 [Save(保存)] をクリックします。
外部データベースを割り当てた後に、<install_dir>/data/pg_hba.conf ファイルまたは <install_dir>/data/ postgresql.conf ファイルで設定を変更した場合は、外部データベースの接続を検証してください。
関連タスク
外部データベースの接続の検証
手順外部データベースを割り当てた後に、<install_dir>/data/pg_hba.conf ファイルまたは <install_dir>/data/ postgresql.conf ファイルで設定を変更した場合は、次の手順を実行します。
ステップ 1 IM and Presence Service ノードへの外部データベースの割り当てを解除し、もう一度割り当てます。 ステップ 2 Cisco XCP Router サービスを再起動します。 Cisco Unified IM and Presence Serviceability のユーザ インターフェイスにログインします。 を選択して、このサービスを再起動します。
IM and Presence Service での外部データベースの接続ステータスの検証
手順IM and Presence Service は、外部データベースで次のステータス情報を提供します。
- データベースの到達可能性 - IM and Presence Service が、外部データベースを ping できることを検証します。
- データベースの接続性 - IM and Presence Service が、外部データベースとの ODBC 接続を正常に確立したことを検証します。
- データベース スキーマの検証:外部データベース スキーマが有効であることを検証します。
注意
IM and Presence Service ノードを IPv6 を使用して外部データベース サーバに接続する場合は、エンタープライズ パラメータが IPv6 に設定されており、その Eth0 が展開内の各ノードで IPv6 に設定されていることを確認します。そうしないと、外部データベース サーバへの接続に失敗します。 Message Archiver および Cisco XCP Text Conference Manager は、外部データベースに接続できずに失敗します。 IM and Presence Service での IPv6 の設定の詳細については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
ステップ 1 Cisco Unified CM IM and Presence Administration のユーザ インターフェイスにログインします。 を選択します。 ステップ 2 [Find(検索)] をクリックします。 ステップ 3 表示する外部データベース エントリを選択します。 ステップ 4 [External Database Status(外部データベースのステータス)] の項で、外部データベースの各結果エントリの横にチェック マークがあることを検証します。 ステップ 5 Cisco Unified CM IM and Presence Administration のユーザ インターフェイスで、 を選択します。 ステップ 6 [External Database Troubleshooter(外部データベースのトラブルシュータ)] の項で、外部データベースの各接続エントリのステータスの横にチェック マークがあることを検証します。
トラブルシューティングのヒント
外部データベースへの ODBC 接続が切れると、IM and Presence Service はアラームを生成します。
また、psql コマンドを使用すれば、Postgres データベース接続のステータスを検証することもできます。 このコマンドを実行するには、リモートのサポート アカウントから Linux シェルにサインインする必要があります。管理者の CLI からはアクセスできません。 Postgres データベースをインストールした後に、次のコマンドを実行します。ただし、IM and Presence Service ノードにデータベースを割り当てる前に実行してください。 次のように入力します。
$sudo -u xcpuser /usr/local/xcp/bin/psql -U <database user> -h <database server> <database name>次に例を示します。
$sudo –u xcpuser /usr/local/xcp/bin/psql –U postgres -h node1 tcmadbルートから次のコマンドを実行することで、Oracle データベース接続のステータスを検証できます。
export ORACLE_HOME=/usr/lib/oracle/client_1/
export PATH="$ORACLE_HOME/bin:$PATH"
export LD_LIBRARY_PATH="$ORACLE_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH"
sqlplus username/password@dsn
dsn の値は、$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.ora ファイルから取得できます。
コンプライアンス機能を設定している状況で、Cisco XCP Message Archiver サービスの起動に失敗した場合、または、グループ チャット機能と永続的なチャット機能を設定している状況で、Cisco Text Conference Manager の起動に失敗した場合、[System Configuration Troubleshooter(システム設定のトラブルシュータ)] ウィンドウの [External Database Troubleshooter(外部データベースのトラブルシュータ)] の項を確認します。 外部データベース接続のステータスが [ok] でないことが示されている場合は、正しい接続の詳細を記入したこと、および IM and Presence Service ノードと外部データベース ホストの間にネットワークの問題がないことを検証します。 外部データベース接続のステータスが [ok] であるものの、スキーマ検証ステータスがそうでない場合は、外部データベースの割り当てをノードから解除し、もう一度割り当てます。
- 証明書が cup-xmpp-trust ストアにアップロードされたら、証明書が IM and Presence Service クラスタのすべてのノードに伝達されるまで、15 分間待機する必要があります。 待機しなければ、証明書が伝達されていないノードで SSL 接続は失敗します。
- 証明書がないか、cup-xmpp-trust ストアから削除されている場合は、「XCPExternalDatabaseCertificateNotFound」のアラームが Cisco Unified Communications Manager Real Time Monitoring Tool(RTMT)で発生します。