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目次
この章では次の項目について説明します。
ここでは、Cisco Unified Communications Manager または IM and Presence サービスをインストールまたはアップグレードするときに、システムが満たす必要のある要件および適用される制限事項について説明します。
注意 |
Cisco Unified CM Administration インターフェイスの [アプリケーション サーバ(Application Server)] または [サーバの設定(Server Configuration)] ページで、IM and Presence サービスのサーバ エントリを変更しないでください。IM and Presence サービスのアップグレード プロセスでは、アップグレード プロセスの最終段階(バージョンの切り替え)で、Cisco Unified Communications Manager クラスタのこれらのエントリが自動的に更新されます。 リリース 8.x または 9.x からリリース 10.x 以降にアップグレードする場合に、アップグレード プロセス中にこれらのエントリを手動変更すると、IM and Presence サービスと Cisco Unified Communications Manager 間でのデータの移行に失敗します。このような障害が発生した場合は、Cisco Unified Communcations Manager と IM and Presence サービスの両方のクラスタに対してすべてのアップグレード プロセスを再実行する必要があります。 |
ここでは、Cisco Unified Communications Manager または IM and Presence サービスをインストールまたはアップグレードする際の制限について説明します。
大量のデバイスを含む大規模な Class A または Class B サブネットに Cisco Unified Communications Manager をインストールしないでください。
クラスタ内の呼処理サブスクライバ ノードの合計数は、8 つ(4 つのサブスクライバ ノードと 4 つのスタンバイ ノード)を超えることはできません。パブリッシャ ノード、TFTP サーバ、メディア サーバなどのクラスタ内のサーバ ノードの合計数は 21 を超えることはできません。
(注) |
クラスタ内の IM and Presence ノードの最大数は 6 です。 |
この IM and Presence のリリースは、Cisco Unified Presence Release 8.6 および IM and Presence Release 9.x を実行するクラスタに対するクラスタ間ピアをサポートします。Release 8.0(x) または Release 8.5(x) を実行するクラスタ間ピアからクラスタへのアップグレードはサポートされていません。
Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスを統合すると、クラスタ内のノード間でエンタープライズ パラメータとサービス パラメータが共有されます。そのため、エンタープライズ パラメータとクラスタ全体のパラメータに対して、両方のタイプのノードで同じ設定が使用されます。リリース 10.0(1) へのアップグレード時には、すべてのパラメータ設定が保持されるわけではないので注意してください。Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスの両方に共通するエンタープライズ パラメータとクラスタ全体のサービス パラメータは、1 つの例外を除き、Cisco Unified Communications Manager で指定された値だけを保持します。アップグレード時に保持されるエンタープライズ パラメータは、[ユーザ割り当てモード(User Assignment Mode)] パラメータだけです。IM and Presence にのみ適用されるサービス パラメータは、アップグレード後も保持されます。
アップグレードを開始する前に、パラメータ設定を書き留め、結合されたクラスタに最適な設定を判断することをお勧めします。これによって、アップグレードの完了後にこれらの設定を簡単に行うことができます。
ここでは、Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスを展開する前に満たす必要があるネットワーク要件を示します。
静的 IP アドレッシングを使用するようにサーバを設定し、サーバが固定 IP アドレスを取得できるようにします。また、静的 IP アドレスを使用することで、Cisco Unified IP Phone をネットワークに接続したときにアプリケーションに登録できるようにもなります。
混合モードの DNS 導入はサポートされません。シスコでは混合モードの導入をサポートしていません。DNS を Cisco Unified Communications Manager(Unified Communications Manager)と IM and Presence の両方で使用するか、両方で使用しない必要があります。
展開で DNS を使用している場合:Unified Communications Manager と IM and Presence で同じ DNS サーバを使用する必要があります。IM and Presence と Unified Communications Manager とで異なる DNS サーバを使用すると、システムの動作に異常が発生する場合があります。
展開で DNS を使用しない場合:Presence and IM UC サービスのサービス プロファイルで、[ホスト名/IP アドレス(Host Name/IP Address)] フィールドを変更する必要があります。DNS がサポートされない場合は、[ホスト名/IP アドレス(Host Name/IP Address)] フィールドを IM and Presence パブリッシャ ノードの IP アドレスに変更する必要があります。サービスの設定の詳細については、『System Configuration Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
マルチノードの考慮事項:IM and Presence でマルチノード機能を使用する場合は、DNS 設定オプションについて、『Deployment Guide for IM and Presence on Cisco Unified Communications Manager』でマルチノード展開に関する項を参照してください。
任意の SFTP サーバ製品を使用できますが、Cisco Technology Developer Partner Program(CTDP)を介してシスコが認定する SFTP 製品を使用することをシスコでは推奨します。CTDP パートナー(GlobalSCAPE など)は、特定のバージョンの Cisco Unified Communications Manager で自社製品を認定しています。ご使用のバージョンの Cisco Unified Communications Manager と自社製品の互換性を保証しているベンダーについては、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/pcgi-bin/ctdp/Search.pl
サポートされている Cisco Unified Communications バージョンで GlobalSCAPE を使用する方法の詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.globalscape.com/gsftps/cisco.aspx
シスコでは社内テストに次のサーバを使用しています。いずれかのサーバを使用できますが、サポートについては各ベンダーにお問い合わせください。
Open SSH(http://sshwindows.sourceforge.net/ を参照)
Cygwin(http://www.cygwin.com/ を参照)
Titan(http://www.titanftp.com/ を参照)
シスコでは、SFTP 製品の無料 FTPD の使用はサポートしません。この SFTP 製品では、ファイル サイズが 1GB に制限されているためです。
CTDP プロセスでまだ認定されていないサードパーティ製品で問題が発生した場合、サポートについてはそのサードパーティ ベンダーに問い合わせてください。
このリリースでは、サーバ ハードウェアで Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスを直接インストールまたは実行することはできません。これらのアプリケーションは仮想マシンで実行する必要があります。
仮想マシンでソフトウェアをインストールまたはアップグレードする前に、次の操作を実行する必要があります。
ここでは、仮想マシンに Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスを展開する前に満たす必要があるプラットフォーム要件について説明します。
シスコでは、Cisco Unified Computing System サーバまたはシスコ認定サードパーティのサーバ構成で、Unified Communications Manager と IM and Presence サービスの仮想化展開をサポートしています。
Cisco Unified Computing System サーバまたはシスコ認定サードパーティのサーバ構成のいずれを使用する場合でも、サーバはリリースの構成要件を満たしていなければなりません。次のオプションを使用できます。
CPU、メモリ、ストレージの仕様など、プラットフォームの設定仕様の詳細については、『UC Virtualization Supported Hardware』を参照してください。
VMware ツールに加えて、リリースの要件を満たす vSphere ESXi ハイパーバイザのバージョンをインストールする必要があります。VMware Tools は、仮想化して実行される場合に UC アプリケーションにインストールされる、仮想ハードウェア専用のドライバです。 VMware ツールのバージョンが、使用中の ESXi のバージョンと同期していることが非常に重要です。詳細については、『Cisco Unified Communications Manager on Virtualized Servers』を参照してください。
サーバが VMware EX/ESXi を実行しており、マザーボードに ICH10 オンボード SATA コントローラが搭載されている場合は、BIOS で SATA コントローラを無効にする必要があります。ICH10 オンボード SATA コントローラは、EX/ESXi ではサポートされていません。
ハードウェア プラットフォームで ESXi を実行すると、仮想マシンをホストする準備が整います。最初の手順は、ホストに仮想マシンを作成することです。仮想マシンを作成して Unified Communications Manager アプリケーションを実行するには、シスコによって作成された OVA テンプレートを使用する必要があります。これらの OVA テンプレートには、アラインメント済みディスク パーティションとその他の必要な設定が含まれています。使用するリリースに応じた OVA ファイルのダウンロードについては、『Virtualization for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
バックアップ電源を供給してシステムを保護できるように、各ノードを必ず無停電電源(UPS)に接続してください。UPS に接続していないと、物理メディアが損傷して設置のやり直しが必要になる場合があります。
ノードで UPS シグナリングを自動監視し、停電時にグレースフル シャットダウンを自動的に開始する場合、Cisco Unified Communications Manager の対応は、仮想化ソフトウェアまたは物理サーバのサービス プロセッサの機能によって異なります。サポートについては、製品のマニュアル(存在する場合)を参照してください。
ここでは、展開が満たす必要があるソフトウェア要件に関する情報を提供します。
Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスはどちらも、システムの設定や管理に使用できるインターフェイスを備えています。次の表に示すブラウザおよびオペレーティング システムを使用すると、インターフェイスにアクセスできます。シスコは、その他のブラウザに対するサポートおよび動作検証を行っていません。
使用するオペレーティング システム |
|
---|---|
Microsoft Internet Explorer 8 |
|
Mozilla Firefox 3.x または 4.x(利用可能な場合) |
|
Safari 4.x または 5.x(利用可能な場合) |
Apple MAC OS X(または最新の OS リリース) |
ソフトウェアのアップグレードに必要な時間は一定ではなく、いくつかの要因によって異なります。大規模の導入の場合は、アップグレード ソフトウェアのインストールに数時間かかることもあります。
アップグレード中のシステムの安定性を維持するために、システムはアップグレード プロセスを抑制します。このため、アップグレード完了までの所要時間が増えることがあります。
アップグレード プロセスに予想以上の時間がかかる場合は、スロットリングを無効にすることができます。スロットルを無効にすると、アップグレードの実行時間が短縮されますが、システムのパフォーマンスが低下することがあります。
スロットリングを無効にするには、アップグレードを開始する前に、CLI で次のコマンドを使用します。
utils iothrottle disable
アップグレードの開始後にスロットリングを再起動する場合は、アップグレードをキャンセルし、スロットリングを再起動してからアップグレードを再開する必要があります。
標準アップグレードの場合、データベースのサイズによっては、アップグレードしたソフトウェアをアクティブにすると、パブリッシャ ノードのシステムが再起動し、最長 30 分間機能しなくなります。サブスクライバ ノードの停止時間は、データベース レプリケーションが完了するまでの時間に応じて異なります。
以前のソフトウェア バージョンに戻す必要がある場合は、システムの再起動が必要になるため、同様の停止時間が発生します。
ここでは、Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスのサポートされているアップグレード パスについて説明します。
クラスタ内のすべてのサーバは、同じリリースの Cisco Unified Communications Manager を実行する必要があります。ただし、クラスタ ソフトウェアのアップグレード中に限り、一時的に不一致が許可されます。
IM and Presence ノードをインストールする場合は、最初にアップグレードする IM and Presence ノード(IM and Presence データベース パブリッシャ ノード)のソフトウェア バージョンが、Unified Communications Manager パブリッシャ ノードにインストールされているソフトウェア バージョンの先頭の 2 つの番号と一致している必要があります。たとえば、IM and Presence サービスのソフトウェア バージョン 10.0.1.10000-1 は、Cisco Unified Communications Manager のソフトウェア バージョン 10.0.1.30000-2 と互換性があります。
最初の IM and Presence ノード をインストールした後にインストールする IM and Presence サブスクライバ ノードのソフトウェア バージョンは、最初の IM and Presence ノードの 5 つのバージョン番号と一致している必要があります。
次の表に、Cisco Unified Communications Manager に対してサポートされるアップグレード パスの範囲を示します。サポートされるアップグレード パスの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Software Compatibility Matrix』を参照してください。
送信元(From) | 移行後 | アップグレード タイプ |
---|---|---|
7.x 以前 | 10.0(1) | 最初に 8.6 へのアップグレードを行ってから、10.0(1) に更新アップグレード |
8.0(x) ~ 8.5(x) | 10.0(1) | 更新アップグレード、COP ファイルが必要 |
8.6(x) ~ 9.x | 10.0(1) | 更新アップグレード |
10.0(1)x | 10.0(1) y | 標準アップグレード |
次の表に、 IM and Presence サービスに対してサポートされるアップグレード パスの範囲を示します。サポートされるアップグレード パスの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Software Compatibility Matrix』を参照してください。
元の Cisco Unified Presence Release | アップグレード先の IM and Presence Release | アップグレード タイプ |
---|---|---|
8.5(4) | 10.0(1) | 更新アップグレード、COP ファイルが必要 |
8.6(3) ~ 9.x | 10.0(1) | 更新アップグレード |
10.0.1.x | 10.0.1.y | 標準アップグレード |
https://tools.cisco.com/bugsearch/bug/CSCuo04591IM and Presence Service 10.0(1) Export Unrestricted からより新しい IM and Presence Service Export Unrestricted リリースに(サービスのアップデートを含めて)アップグレードする場合は、アップグレードを開始する前に、COP ファイル(ciscocm.cup.unrst_upgrade_10_0_1_v1.2.cop.sgn)をインストールする必要があります。このファイルは Cisco.com からダウンロードできます。
Cisco Unified Presence 8.5(4) からアップグレードする場合は、アップグレード プロセスを開始する前に、すべてのノードに COP ファイルをインストールする必要があります。COP は、Cisco.com からダウンロードできます。COPファイルの名前は、cisco.com.cup.refresh_upgrade_v<latest_version>.cop です。この COP ファイルが提供する機能によって、アップグレード パスのサポートが可能になり、さまざまなユーザ エクスペリエンスが向上します。
注意 |
必要なリリースのすべてのノードに COP ファイル(cisco.com.cup.refresh_upgrade_v<latest_version>.cop)をインストールしないと、アップグレードに失敗します。 |
Cisco Unified Presence Release 8.0(x) または 8.5 から最新バージョンにアップグレードする場合は、次の点に注意してください。
Cisco Unified Presence Release 8.0(x) または 8.5 のクラスタへのクラスタ間ピアが存在する場合は、それらのクラスタをすべてリリース 8.6 または 9.x 以降にアップグレードするまで、クラスタ間アベイラビリティはありません。アップグレードが完了すると、以前に設定されたピアが動作を開始し、クラスタ間アベイラビリティが回復します。
ハイ アベイラビリティ(HA)が有効になっている Cisco Unified Presence Release 8.5 クラスタをリリース 9.x 以降にアップグレードする場合は、アップグレードを開始する前に各プレゼンス冗長グループの HA を無効にすることをお勧めします。バージョンの切り替えが完了し、データベース レプリケーションが行われ、すべてのサービスが再起動して動作を始めると、各クラスタの HA を再度イネーブルにできます。
ソフトウェアのアップグレード中は、Cisco Replication Watcher サービスによりパブリッシャ ノードでの機能サービスの起動が最大で 20 分遅らされます。サブスクライバ ノードでの機能サービスの起動は、レプリケーションが確立するまで無制限に遅延します。
(注) |
IM and Presence Release 10.0(1) では、Cisco Replication Watcher サービスの名前が「Cisco IM and Presence Data Monitor」サービスに変更されました。 |
ここでは、Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスのライセンス要件について説明します。
Cisco Unified Communications Manager と、そのアプリケーションやエンドポイントへのライセンス割り当てやモニタを行うには、Cisco Prime License Manager を使用します。ライセンスの生成およびインストールの詳細については、『Cisco Prime License Manager User Guide』を参照してください。
システムをリリース 9.0 以降にアップグレードすると、リリース 9.0 よりも前のバージョンの未使用 PAK やライセンスをインストールできなくなります。PAK をアンインストールした場合は、アップグレードの前に、すべてのライセンスをインストールします。
IM and Presence Service には、サーバのライセンスまたはソフトウェア バージョンのライセンスは必要ありません。ただし、ユーザを割り当て、その各ユーザごとに IM and Presence サービスを有効にする必要があります。
(注) |
Jabber for Everyone Offer を使用している場合、IM and Presence 機能を有効にするためのエンド ユーザ ライセンスは不要です。詳細については、『Jabber for Everyone Quick Start Guide』を参照してください。 |
各ユーザに関連付けられているクライアントの数に関係なく、ユーザ単位で IM and Presence を割り当てることができます。IM and Presence をユーザに割り当てると、そのユーザは IM の送受信が可能になり、アベイラビリティのアップデートも送受信できるようになります。IM and Presence が有効になっていないユーザは、IM and Presence サーバにログインして他のユーザのアベイラビリティを確認したり、IM を送受信したりできません。また、他のユーザはそのアベイラビリティ ステータスを確認できません。
次のオプションのいずれかを使用して、IM and Presence に対してユーザを有効にできます。
Cisco Unified Communications Manager の [エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウ。詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。
一括管理ツール(BAT)
Unified Communications Manager の [ユーザ/電話のクイック追加(Quick User/Phone Add)] ウィンドウから参照できる機能グループ テンプレートに IM and Presence を割り当てます。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』の「IM and Presence」の章を参照してください。
IM and Presence 機能は、User Connect Licensing(UCL)および Cisco Unified Workspace Licensing(CUWL)の両方に含まれます。IM and Presence 機能は、Cisco Unified Communications Manager IP Telephony ユーザではないユーザに対しても、Jabber for Everyone Offer 経由で入手することができます。詳細については、『Jabber for Everyone Quick Start Guide』を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスのこのリリースでは、Export Unrestricted(XU)バージョンをサポートしています。
(注) |
無制限(Unrestricted)バージョンのソフトウェアは、さまざまなセキュリティ機能を必要としない特定のカスタマーのみを対象としています。無制限バージョンは一般的な展開用ではありません。 |
Export Unrestricted バージョンは、次の点で制限(restricted)バージョンと異なります。
(注) |
無制限バージョンのリリースをインストールすると、制限バージョンにアップグレードできなくなるので注意してください。無制限バージョンを含むシステムでは、制限バージョンの更新インストールを実行できません。 |
すべてのグラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)とコマンドライン インターフェイス(CLI)で、管理者は製品バージョン(restricted または export unrestricted)を表示できます。
次の表は、IM and Presence の Export Unrestricted バージョンでは使用できない GUI 項目を示しています。
Export Unrestricted GUI 項目の場所 |
説明 |
Cisco Unified CM IM and Presence の管理 |
|
[XMPP クライアントと IM/P サービス間のセキュア モードの有効化(Enable XMPP Client To IM/P Service Secure Mode)] 設定はオンにできません。 |
|
[XMPP ルータツールータ セキュア モードの有効化(Enable XMPP Router-to-Router Secure Mode)] 設定はオンにできません。 |
|
[Web クライアントと IM/P サービス間のセキュア モードの有効化(Enable Web Client to IM/P Service Secure Mode)] 設定はオンにできません。 |
|
[SIP クラスタ間プロキシツープロキシ転送プロトコル(SIP Intra-cluster Proxy-to-Proxy Transport Protocol)] を TLS に設定するオプションは削除されました。 |
|
Transport Preferred Order パラメータの TLS オプションはすべて削除されました。 |
|
TLS オプションは SIP Route Header Transport Type パラメータから削除されました。 |
|
OCS/Lync とのドメイン間フェデレーションを設定するとポップアップが表示され、エンタープライズ内の別の OCS/Lync とのみ直接フェデレーションを行うことができるとの警告が出されます。エンタープライズ外の OCS/Lync とのドメイン間フェデレーションは、無制限モードではサポートされません。 |
|
セキュリティ モードは設定できません。「NO TLS」に設定されます。 |
|
優先プロキシ リスナーとして TLS または HTTPS リスナーを設定できません。 |
目次
- アップグレードの計画
- 要件および制約事項
- システムの制限
- サブネットの制限
- クラスタ サイズ
- クラスタ間ピアのサポート
- パラメータの設定
- ネットワークの要件
- IP アドレス要件
- DNS の要件
- SFTP サーバのサポート
- プラットフォーム要件
- 対応プラットフォーム
- ESXi および VMware ツール
- OVA テンプレート
- 電源モジュール
- ソフトウェア要件
- ブラウザ要件
- アップグレードの時間の要件
- アップグレード所要時間に対するスロットリングの影響
- アップグレード後のシステム可用性
- サポートされているアップグレード パス
- バージョン要件
- Cisco Unified Communications Manager のアップグレード パス
- IM and Presence サービスのアップグレード パス
- Cisco Unified Presence Release 8.5(4) からのアップグレード
- ライセンシング
- Cisco Unified Communications Manager のライセンス要件
- IM and Presence ライセンスの要件
- Export Unrestricted バージョン
この章では次の項目について説明します。
要件および制約事項
ここでは、Cisco Unified Communications Manager または IM and Presence サービスをインストールまたはアップグレードするときに、システムが満たす必要のある要件および適用される制限事項について説明します。
注意
Cisco Unified CM Administration インターフェイスの [アプリケーション サーバ(Application Server)] または [サーバの設定(Server Configuration)] ページで、IM and Presence サービスのサーバ エントリを変更しないでください。IM and Presence サービスのアップグレード プロセスでは、アップグレード プロセスの最終段階(バージョンの切り替え)で、Cisco Unified Communications Manager クラスタのこれらのエントリが自動的に更新されます。
リリース 8.x または 9.x からリリース 10.x 以降にアップグレードする場合に、アップグレード プロセス中にこれらのエントリを手動変更すると、IM and Presence サービスと Cisco Unified Communications Manager 間でのデータの移行に失敗します。このような障害が発生した場合は、Cisco Unified Communcations Manager と IM and Presence サービスの両方のクラスタに対してすべてのアップグレード プロセスを再実行する必要があります。
システムの制限
パラメータの設定
Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスを統合すると、クラスタ内のノード間でエンタープライズ パラメータとサービス パラメータが共有されます。そのため、エンタープライズ パラメータとクラスタ全体のパラメータに対して、両方のタイプのノードで同じ設定が使用されます。リリース 10.0(1) へのアップグレード時には、すべてのパラメータ設定が保持されるわけではないので注意してください。Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスの両方に共通するエンタープライズ パラメータとクラスタ全体のサービス パラメータは、1 つの例外を除き、Cisco Unified Communications Manager で指定された値だけを保持します。アップグレード時に保持されるエンタープライズ パラメータは、[ユーザ割り当てモード(User Assignment Mode)] パラメータだけです。IM and Presence にのみ適用されるサービス パラメータは、アップグレード後も保持されます。
アップグレードを開始する前に、パラメータ設定を書き留め、結合されたクラスタに最適な設定を判断することをお勧めします。これによって、アップグレードの完了後にこれらの設定を簡単に行うことができます。
ネットワークの要件
DNS の要件
混合モードの DNS 導入はサポートされません。シスコでは混合モードの導入をサポートしていません。DNS を Cisco Unified Communications Manager(Unified Communications Manager)と IM and Presence の両方で使用するか、両方で使用しない必要があります。
展開で DNS を使用している場合:Unified Communications Manager と IM and Presence で同じ DNS サーバを使用する必要があります。IM and Presence と Unified Communications Manager とで異なる DNS サーバを使用すると、システムの動作に異常が発生する場合があります。
展開で DNS を使用しない場合:Presence and IM UC サービスのサービス プロファイルで、[ホスト名/IP アドレス(Host Name/IP Address)] フィールドを変更する必要があります。DNS がサポートされない場合は、[ホスト名/IP アドレス(Host Name/IP Address)] フィールドを IM and Presence パブリッシャ ノードの IP アドレスに変更する必要があります。サービスの設定の詳細については、『System Configuration Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
マルチノードの考慮事項:IM and Presence でマルチノード機能を使用する場合は、DNS 設定オプションについて、『Deployment Guide for IM and Presence on Cisco Unified Communications Manager』でマルチノード展開に関する項を参照してください。
SFTP サーバのサポート
任意の SFTP サーバ製品を使用できますが、Cisco Technology Developer Partner Program(CTDP)を介してシスコが認定する SFTP 製品を使用することをシスコでは推奨します。CTDP パートナー(GlobalSCAPE など)は、特定のバージョンの Cisco Unified Communications Manager で自社製品を認定しています。ご使用のバージョンの Cisco Unified Communications Manager と自社製品の互換性を保証しているベンダーについては、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/pcgi-bin/ctdp/Search.pl
サポートされている Cisco Unified Communications バージョンで GlobalSCAPE を使用する方法の詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.globalscape.com/gsftps/cisco.aspx
シスコでは社内テストに次のサーバを使用しています。いずれかのサーバを使用できますが、サポートについては各ベンダーにお問い合わせください。
Open SSH(http://sshwindows.sourceforge.net/ を参照)
Cygwin(http://www.cygwin.com/ を参照)
Titan(http://www.titanftp.com/ を参照)
シスコでは、SFTP 製品の無料 FTPD の使用はサポートしません。この SFTP 製品では、ファイル サイズが 1GB に制限されているためです。
CTDP プロセスでまだ認定されていないサードパーティ製品で問題が発生した場合、サポートについてはそのサードパーティ ベンダーに問い合わせてください。
プラットフォーム要件
対応プラットフォーム
シスコでは、Cisco Unified Computing System サーバまたはシスコ認定サードパーティのサーバ構成で、Unified Communications Manager と IM and Presence サービスの仮想化展開をサポートしています。
Cisco Unified Computing System サーバまたはシスコ認定サードパーティのサーバ構成のいずれを使用する場合でも、サーバはリリースの構成要件を満たしていなければなりません。次のオプションを使用できます。
CPU、メモリ、ストレージの仕様など、プラットフォームの設定仕様の詳細については、『UC Virtualization Supported Hardware』を参照してください。
関連タスク
ESXi および VMware ツール
VMware ツールに加えて、リリースの要件を満たす vSphere ESXi ハイパーバイザのバージョンをインストールする必要があります。VMware Tools は、仮想化して実行される場合に UC アプリケーションにインストールされる、仮想ハードウェア専用のドライバです。 VMware ツールのバージョンが、使用中の ESXi のバージョンと同期していることが非常に重要です。詳細については、『Cisco Unified Communications Manager on Virtualized Servers』を参照してください。
サーバが VMware EX/ESXi を実行しており、マザーボードに ICH10 オンボード SATA コントローラが搭載されている場合は、BIOS で SATA コントローラを無効にする必要があります。ICH10 オンボード SATA コントローラは、EX/ESXi ではサポートされていません。
関連タスク
関連資料
OVA テンプレート
ハードウェア プラットフォームで ESXi を実行すると、仮想マシンをホストする準備が整います。最初の手順は、ホストに仮想マシンを作成することです。仮想マシンを作成して Unified Communications Manager アプリケーションを実行するには、シスコによって作成された OVA テンプレートを使用する必要があります。これらの OVA テンプレートには、アラインメント済みディスク パーティションとその他の必要な設定が含まれています。使用するリリースに応じた OVA ファイルのダウンロードについては、『Virtualization for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
ソフトウェア要件
ブラウザ要件
Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスはどちらも、システムの設定や管理に使用できるインターフェイスを備えています。次の表に示すブラウザおよびオペレーティング システムを使用すると、インターフェイスにアクセスできます。シスコは、その他のブラウザに対するサポートおよび動作検証を行っていません。
アップグレードの時間の要件
アップグレード所要時間に対するスロットリングの影響
アップグレード中のシステムの安定性を維持するために、システムはアップグレード プロセスを抑制します。このため、アップグレード完了までの所要時間が増えることがあります。
アップグレード プロセスに予想以上の時間がかかる場合は、スロットリングを無効にすることができます。スロットルを無効にすると、アップグレードの実行時間が短縮されますが、システムのパフォーマンスが低下することがあります。
スロットリングを無効にするには、アップグレードを開始する前に、CLI で次のコマンドを使用します。
utils iothrottle disable
アップグレードの開始後にスロットリングを再起動する場合は、アップグレードをキャンセルし、スロットリングを再起動してからアップグレードを再開する必要があります。
サポートされているアップグレード パス
バージョン要件
クラスタ内のすべてのサーバは、同じリリースの Cisco Unified Communications Manager を実行する必要があります。ただし、クラスタ ソフトウェアのアップグレード中に限り、一時的に不一致が許可されます。
IM and Presence ノードをインストールする場合は、最初にアップグレードする IM and Presence ノード(IM and Presence データベース パブリッシャ ノード)のソフトウェア バージョンが、Unified Communications Manager パブリッシャ ノードにインストールされているソフトウェア バージョンの先頭の 2 つの番号と一致している必要があります。たとえば、IM and Presence サービスのソフトウェア バージョン 10.0.1.10000-1 は、Cisco Unified Communications Manager のソフトウェア バージョン 10.0.1.30000-2 と互換性があります。
最初の IM and Presence ノード をインストールした後にインストールする IM and Presence サブスクライバ ノードのソフトウェア バージョンは、最初の IM and Presence ノードの 5 つのバージョン番号と一致している必要があります。
Cisco Unified Communications Manager のアップグレード パス
IM and Presence サービスのアップグレード パス
次の表に、 IM and Presence サービスに対してサポートされるアップグレード パスの範囲を示します。サポートされるアップグレード パスの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Software Compatibility Matrix』を参照してください。
表 3 IM and Presence サービスのアップグレード パス 元の Cisco Unified Presence Release アップグレード先の IM and Presence Release アップグレード タイプ 8.5(4) 10.0(1) 更新アップグレード、COP ファイルが必要 8.6(3) ~ 9.x 10.0(1) 更新アップグレード 10.0.1.x 10.0.1.y 標準アップグレード https://tools.cisco.com/bugsearch/bug/CSCuo04591IM and Presence Service 10.0(1) Export Unrestricted からより新しい IM and Presence Service Export Unrestricted リリースに(サービスのアップデートを含めて)アップグレードする場合は、アップグレードを開始する前に、COP ファイル(ciscocm.cup.unrst_upgrade_10_0_1_v1.2.cop.sgn)をインストールする必要があります。このファイルは Cisco.com からダウンロードできます。
Cisco Unified Presence 8.5(4) からアップグレードする場合は、アップグレード プロセスを開始する前に、すべてのノードに COP ファイルをインストールする必要があります。COP は、Cisco.com からダウンロードできます。COPファイルの名前は、cisco.com.cup.refresh_upgrade_v<latest_version>.cop です。この COP ファイルが提供する機能によって、アップグレード パスのサポートが可能になり、さまざまなユーザ エクスペリエンスが向上します。
注意
必要なリリースのすべてのノードに COP ファイル(cisco.com.cup.refresh_upgrade_v<latest_version>.cop)をインストールしないと、アップグレードに失敗します。Cisco Unified Presence Release 8.5(4) からのアップグレード
Cisco Unified Presence Release 8.0(x) または 8.5 から最新バージョンにアップグレードする場合は、次の点に注意してください。
Cisco Unified Presence Release 8.0(x) または 8.5 のクラスタへのクラスタ間ピアが存在する場合は、それらのクラスタをすべてリリース 8.6 または 9.x 以降にアップグレードするまで、クラスタ間アベイラビリティはありません。アップグレードが完了すると、以前に設定されたピアが動作を開始し、クラスタ間アベイラビリティが回復します。
ハイ アベイラビリティ(HA)が有効になっている Cisco Unified Presence Release 8.5 クラスタをリリース 9.x 以降にアップグレードする場合は、アップグレードを開始する前に各プレゼンス冗長グループの HA を無効にすることをお勧めします。バージョンの切り替えが完了し、データベース レプリケーションが行われ、すべてのサービスが再起動して動作を始めると、各クラスタの HA を再度イネーブルにできます。
ソフトウェアのアップグレード中は、Cisco Replication Watcher サービスによりパブリッシャ ノードでの機能サービスの起動が最大で 20 分遅らされます。サブスクライバ ノードでの機能サービスの起動は、レプリケーションが確立するまで無制限に遅延します。
(注)
IM and Presence Release 10.0(1) では、Cisco Replication Watcher サービスの名前が「Cisco IM and Presence Data Monitor」サービスに変更されました。ライセンシング
Cisco Unified Communications Manager のライセンス要件
Cisco Unified Communications Manager と、そのアプリケーションやエンドポイントへのライセンス割り当てやモニタを行うには、Cisco Prime License Manager を使用します。ライセンスの生成およびインストールの詳細については、『Cisco Prime License Manager User Guide』を参照してください。
重要:システムをリリース 9.0 以降にアップグレードすると、リリース 9.0 よりも前のバージョンの未使用 PAK やライセンスをインストールできなくなります。PAK をアンインストールした場合は、アップグレードの前に、すべてのライセンスをインストールします。
IM and Presence ライセンスの要件
IM and Presence Service には、サーバのライセンスまたはソフトウェア バージョンのライセンスは必要ありません。ただし、ユーザを割り当て、その各ユーザごとに IM and Presence サービスを有効にする必要があります。
(注)
Jabber for Everyone Offer を使用している場合、IM and Presence 機能を有効にするためのエンド ユーザ ライセンスは不要です。詳細については、『Jabber for Everyone Quick Start Guide』を参照してください。
各ユーザに関連付けられているクライアントの数に関係なく、ユーザ単位で IM and Presence を割り当てることができます。IM and Presence をユーザに割り当てると、そのユーザは IM の送受信が可能になり、アベイラビリティのアップデートも送受信できるようになります。IM and Presence が有効になっていないユーザは、IM and Presence サーバにログインして他のユーザのアベイラビリティを確認したり、IM を送受信したりできません。また、他のユーザはそのアベイラビリティ ステータスを確認できません。
次のオプションのいずれかを使用して、IM and Presence に対してユーザを有効にできます。
Cisco Unified Communications Manager の [エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウ。詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。
一括管理ツール(BAT)
Unified Communications Manager の [ユーザ/電話のクイック追加(Quick User/Phone Add)] ウィンドウから参照できる機能グループ テンプレートに IM and Presence を割り当てます。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』の「IM and Presence」の章を参照してください。
IM and Presence 機能は、User Connect Licensing(UCL)および Cisco Unified Workspace Licensing(CUWL)の両方に含まれます。IM and Presence 機能は、Cisco Unified Communications Manager IP Telephony ユーザではないユーザに対しても、Jabber for Everyone Offer 経由で入手することができます。詳細については、『Jabber for Everyone Quick Start Guide』を参照してください。
Export Unrestricted バージョン
Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスのこのリリースでは、Export Unrestricted(XU)バージョンをサポートしています。
(注)
無制限(Unrestricted)バージョンのソフトウェアは、さまざまなセキュリティ機能を必要としない特定のカスタマーのみを対象としています。無制限バージョンは一般的な展開用ではありません。Export Unrestricted バージョンは、次の点で制限(restricted)バージョンと異なります。
- ユーザ ペイロード(情報交換)の暗号化はサポートされません。
- Microsoft OCS/Lync または AOL との外部 SIP ドメイン間フェデレーションはサポートされません。
- 無制限バージョンのリリースをインストールすると、制限バージョンにアップグレードできなくなります。無制限バージョンを含むシステムでの制限バージョンの更新インストールもサポートされません。
- 単一クラスタ内のすべてのノードを同じモードにする必要があります。たとえば、同じクラスタ内の Cisco Unified Communications Manager ノードと IM and Presence ノードは、すべてが無制限モードまたは制限モードでなければなりません。
- IP フォンのセキュリティ設定が変更され、シグナリングおよびメディアの暗号化(VPN Phone 機能で提供される暗号化を含む)が無効になります。
必要な UCSInstall ファイルをダウンロードすることにより、無制限バージョンの更新インストールを実行できます。
(注)
無制限バージョンのリリースをインストールすると、制限バージョンにアップグレードできなくなるので注意してください。無制限バージョンを含むシステムでは、制限バージョンの更新インストールを実行できません。
すべてのグラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)とコマンドライン インターフェイス(CLI)で、管理者は製品バージョン(restricted または export unrestricted)を表示できます。
次の表は、IM and Presence の Export Unrestricted バージョンでは使用できない GUI 項目を示しています。
Export Unrestricted GUI 項目の場所
説明
Cisco Unified CM IM and Presence の管理
[XMPP クライアントと IM/P サービス間のセキュア モードの有効化(Enable XMPP Client To IM/P Service Secure Mode)] 設定はオンにできません。
[XMPP ルータツールータ セキュア モードの有効化(Enable XMPP Router-to-Router Secure Mode)] 設定はオンにできません。
[Web クライアントと IM/P サービス間のセキュア モードの有効化(Enable Web Client to IM/P Service Secure Mode)] 設定はオンにできません。
[SIP クラスタ間プロキシツープロキシ転送プロトコル(SIP Intra-cluster Proxy-to-Proxy Transport Protocol)] を TLS に設定するオプションは削除されました。
Transport Preferred Order パラメータの TLS オプションはすべて削除されました。
TLS オプションは SIP Route Header Transport Type パラメータから削除されました。
OCS/Lync とのドメイン間フェデレーションを設定するとポップアップが表示され、エンタープライズ内の別の OCS/Lync とのみ直接フェデレーションを行うことができるとの警告が出されます。エンタープライズ外の OCS/Lync とのドメイン間フェデレーションは、無制限モードではサポートされません。
セキュリティ モードは設定できません。「NO TLS」に設定されます。
優先プロキシ リスナーとして TLS または HTTPS リスナーを設定できません。