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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
(注) |
Microsoft Lync を持つパーティション イントラドメイン フェデレーション TLS を設定する必要があります。TCP はサポートされません。 詳細については、「パーティション イントラドメイン フェデレーション用 Microsoft Lync の設定」の章を参照してください。 |
この章では、 IM and Presence サービスと Microsoft Lync/OCS との間のパーティション イントラドメイン フェデレーションをイネーブルにするための設定手順について説明します。 次の Microsoft サーバ プラットフォームがサポートされます。
Microsoft Lync Server 2010、Standard Edition および Enterprise Edition
Microsoft Lync Server 2013、Standard Edition および Enterprise Edition
Microsoft Office Communications Server 2007 リリース 2、Standard Edition および Enterprise Edition
(注) |
Lync および OCS サーバ両方の混合配置がある場合、Lync ユーザのユーザ移行ツールを実行してから、OCS ユーザのユーザ移行ツールを実行する必要があります。 |
IM and Presence サービスと Lync/OCS 間のパーティション イントラドメイン フェデレーションでは、次に示すシスコ ハードウェアが必要です。
IM and Presence サービス ノード。 IM and Presence サービス ハードウェア サポートについては、IM and Presence サービス 互換性マトリクスを参照してください。
Cisco Unified Communications Manager のノード。 Cisco Unified Communications Manager ハードウェア サポートについては、Cisco Unified Communications Manager 互換性マトリクスを参照してください。
(任意)Cisco CSS11506 Content Services Switch
(注) |
リリース 10.0(1) 以降では、シスコは Cisco Unified Communications Manager(Unified Communications Manager)や Cisco Unified Computing System サーバ上か、シスコ認定サードパーティ サーバ設定の IM and Presence サービス展開のみを仮想化します。 リリース 10.0(1) 以降では、シスコは Cisco Unified Communications Manager または Cisco Media Convergence Server サーバの IM and Presence サービス展開をサポートしません。 仮想化環境での Cisco Unified Communications Manager または IM and Presence サービスの詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_in_a_Virtualized_Environmentを参照してください。 |
次の項では、 IM and Presence サービスと Lync/OCS 間のパーティション イントラドメイン フェデレーションに必要なソフトウェアについて説明しています。
ユーザ移行ツールのいずれかを実行しようとする際に、次のエラーが表示されることがあります: 「アプリケーションは正しく初期化できませんでした。」 このエラーの原因は、.NET 2.0 フレームワークをインストールしていないユーザ移行ツールを実行していることです。 シスコが提供する各ユーザ移行ツールを使用するには、.NET Framework の少なくともバージョン 2.0 が、そのツールを実行しているサーバにインストールされている必要があります。
.NET フレームワークでは、Windows Server 2003 R2 またはそれより新しいものが標準としてインストールされています。
IM and Presence サービスおよび Lync/OCS 間のパーティション イントラドメイン フェデレーション展開に必要なクライアント ソフトウェアは、ご使用の展開によって異なります。 パーティション イントラドメイン フェデレーション展開では、IM and Presence サービス 対応クライアントを任意に組み合わせることができます。
次の IM and Presence サービス クライアントは IM and Presence サービスおよび Lync/OCS 間のパーティション イントラドメイン フェデレーション展開でサポートされます。
Cisco Unified Personal Communicator リリース 8.5
Cisco Jabber for Mac
Cisco Jabber for Windows
モバイル向け Cisco Jabber IM(Cisco Jabber IM for iPhone、Android、Blackberry)
Cisco Jabber for iPad
Cisco Jabber for Cius
(注) |
すべての Cisco Jabber クライアントのバージョンの互換性については、該当する Cisco Jabber クライアントのマニュアルを参照してください。 ディレクトリ URI IM アドレス スキームを展開で使用する場合は、クライアント ソフトウェアはディレクトリ URI をサポートする必要があります。 |
IM and Presence サービス および Lync/OCS 間のパーティション イントラドメイン フェデレーションの設定は、慎重に計画することが大切です。 この統合の設定を開始する前に、この項に記載の項目をお読みください。
パーティション イントラドメイン フェデレーションは、その特性上、両方のシステム上で設定される共通プレゼンス ドメイン内で IM and Presence サービス および Microsoft サーバ間の統合をサポートします。 IM and Presence サービスと Microsoft サーバの両方が、複数ドメインの設定をサポートします。 ただし、一致する IM and Presence サービス ドメインに対して設定されていない Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator のユーザはパーティション イントラドメイン フェデレーションの通信に参加できません。
たとえば、次の図では、synergy.online.com ドメインが IM and Presence サービスで設定されていないため、synergy.online.com ドメインに設定されているユーザは、synergy.com と synergy.co.uk ドメインに設定されている IM and Presence サービス ユーザと IM 可用性や電子メールを共有できません。 ユーザがイントラドメイン フェデレーションの他のユーザと可用性を共有する前に、IM and Presence サービスに synergy.online.com ドメインを追加する必要があります。
ユーザが、この統合の一環として Lync/OCS から IM and Presence サービスに移行中の場合、次の点を考慮します。
Microsoft サーバのユーザ ID は、Lync SIP URI にマッピングできるように Directory URI IM アドレス スキームが IM and Presence サービスに設定される場合、IM and Presence サービスで保持されます。
(注) |
Directories URI IM アドレス スキームを使用するには、すべてのクライアントの IM and Presence サービス クラスタは Directories URI をサポートする必要があります。 |
ユーザ移行計画の詳細については、ユーザ移行計画に関連するトピックを参照してください。
ドメイン ネーム システム(DNS)の "A" レコードは、すべての IM and Presence サービス ノードおよび Lync/OCS サーバについて、企業内で公開する必要があります。
Microsoft サーバは、すべての IM and Presence サービス ノードの完全修飾ドメイン名(FQDN)および IP アドレスを解決できなければなりません。
同様に、IM and Presence サービス ノードは、すべての Microsoft サーバおよびプール FQDN の FQDN および IP アドレスを解決できなければなりません。
このパーティション イントラドメイン フェデレーションの一環として TLS 暗号化が有効になっている場合、外部または内部の認証局(CA)を使用して、IM and Presence サービス および Lync/OCS のセキュリティ証明書に署名できます。 同じ CA を使用して Microsoft サーバおよび IM and Presence サービス証明書に署名することを推奨します。 そうでない場合、ルート証明書を CA ごとに Microsoft サーバおよび IM and Presence サービス ノードにアップロードする必要があります。
パーティション イントラドメイン フェデレーション展開で、どのようにしてアベイラビリティを設定するか考える必要があります。
IM and Presence サービス パーティション イントラドメイン フェデレーション機能を高度に利用可能にする場合、指定の(ルーティング)IM and Presence サービス ノードの前にロード バランサを展開できます。 Cisco CSS 11500 Content Services Switch を使用することをお勧めします。
Cisco CSS 11500 Content Services Switch ドキュメントは次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/contnetw/ps792/products_installation_and_configuration_guides_list.html
パーティション イントラドメイン フェデレーションの設定を開始する前に、IM and Presence Service で次のタスクを実行する必要があります。
マルチ サーバ構成では、IM and Presence サービス ノードは IM and Presence サービスのルーティング ノードとして専用にする必要があります。 つまり、このサーバは Lync/OCS からすべての新しい着信 SIP 要求を受け取り、要求の受信者がホームとしている IM and Presence サービス ノードにルーティングするフロントエンド サーバになります。
ユーザは一切ルーティング IM and Presence サービス ノードに割り当てないことをお勧めします。これによりルーティング IM and Presence サービス ノードは、Microsoft からの大量の SIP トラフィックを処理する能力を備えることができます。
ルーティング IM and Presence サービス ノードにはユーザは割り当てられないため、多数の機能サービスを非アクティブ化して、ルーティング IM and Presence サービス ノード上のリソースを解放できます。 ルーティング IM and Presence サービス ノードで次の機能サービスを非アクティブ化します。
パーティション イントラドメイン フェデレーションをサポートするには、次のサービスが IM and Presence サービス ノードごとに実行している必要があります。
Cisco XCP Router はネットワーク サービスであるため、デフォルトで開始されます。 Cisco SIP Proxy および Cisco SIP Federation Connection Manager は、開始しなければならない機能サービスです。
次の手順では、Cisco SIP Proxy および Cisco SIP Federation Connection Manager 機能サービスを開始する方法について説明します。 すべての IM and Presence サービス ノードでこの手順を実行する必要があります。
(注) |
専用ルーティング IM and Presence サービス ノードについては、Cisco XCP SIP Federation Connection Manager サービスをアクティブにしないでください。専用ルーティング IM and Presence サービス ノードにはユーザは割り当てられていないためです。 |
統合プロセス中に、Lync/OCS サーバ フロントエンド サービスを再起動する必要があります。 ユーザへの影響を最小限に抑えるため、メンテナンス時間帯になどのオフピーク期間中にサービスの再起動を実行するように計画します。 詳細は、パーティション イントラドメイン フェデレーション設定ワークフローと、サーバのタイプに応じたサービスの再起動に関連するトピックを参照してください。
目次
- 統合の計画
- サポート対象のパーティション イントラドメイン フェデレーションの統合
- ハードウェア要件
- ソフトウェア要件
- サーバ ソフトウェア
- クライアント ソフトウェア
- IM and Presence サービス対応クライアント
- Microsoft サーバ対応クライアント
- 統合の準備
- プレゼンス ドメイン
- ユーザの移行
- DNS 設定
- 認証権限サーバ
- ハイ アベイラビリティ
- IM and Presence Service の前提条件の設定
- IM and Presence サービス ノードのルーティングの追加構成
- IM and Presence サービス機能サービスの開始
- オフピーク期間中のサービス再起動の計画
- サポート対象のパーティション イントラドメイン フェデレーションの統合
- ハードウェア要件
- ソフトウェア要件
- 統合の準備
- IM and Presence Service の前提条件の設定
- IM and Presence サービス ノードのルーティングの追加構成
- IM and Presence サービス機能サービスの開始
- オフピーク期間中のサービス再起動の計画
サポート対象のパーティション イントラドメイン フェデレーションの統合
(注)
Microsoft Lync を持つパーティション イントラドメイン フェデレーション TLS を設定する必要があります。TCP はサポートされません。 詳細については、「パーティション イントラドメイン フェデレーション用 Microsoft Lync の設定」の章を参照してください。
この章では、 IM and Presence サービスと Microsoft Lync/OCS との間のパーティション イントラドメイン フェデレーションをイネーブルにするための設定手順について説明します。 次の Microsoft サーバ プラットフォームがサポートされます。
Microsoft Lync Server 2010、Standard Edition および Enterprise Edition
Microsoft Lync Server 2013、Standard Edition および Enterprise Edition
Microsoft Office Communications Server 2007 リリース 2、Standard Edition および Enterprise Edition
(注)
Lync および OCS サーバ両方の混合配置がある場合、Lync ユーザのユーザ移行ツールを実行してから、OCS ユーザのユーザ移行ツールを実行する必要があります。
ハードウェア要件
IM and Presence サービスと Lync/OCS 間のパーティション イントラドメイン フェデレーションでは、次に示すシスコ ハードウェアが必要です。
IM and Presence サービス ノード。 IM and Presence サービス ハードウェア サポートについては、IM and Presence サービス 互換性マトリクスを参照してください。
Cisco Unified Communications Manager のノード。 Cisco Unified Communications Manager ハードウェア サポートについては、Cisco Unified Communications Manager 互換性マトリクスを参照してください。
(任意)Cisco CSS11506 Content Services Switch
(注)
リリース 10.0(1) 以降では、シスコは Cisco Unified Communications Manager(Unified Communications Manager)や Cisco Unified Computing System サーバ上か、シスコ認定サードパーティ サーバ設定の IM and Presence サービス展開のみを仮想化します。 リリース 10.0(1) 以降では、シスコは Cisco Unified Communications Manager または Cisco Media Convergence Server サーバの IM and Presence サービス展開をサポートしません。
仮想化環境での Cisco Unified Communications Manager または IM and Presence サービスの詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_in_a_Virtualized_Environmentを参照してください。
関連資料
ソフトウェア要件
サーバ ソフトウェア
その他のソフトウェア
ユーザ移行ツールのいずれかを実行しようとする際に、次のエラーが表示されることがあります: 「アプリケーションは正しく初期化できませんでした。」 このエラーの原因は、.NET 2.0 フレームワークをインストールしていないユーザ移行ツールを実行していることです。 シスコが提供する各ユーザ移行ツールを使用するには、.NET Framework の少なくともバージョン 2.0 が、そのツールを実行しているサーバにインストールされている必要があります。
.NET フレームワークでは、Windows Server 2003 R2 またはそれより新しいものが標準としてインストールされています。
クライアント ソフトウェア
IM and Presence サービス対応クライアント
次の IM and Presence サービス クライアントは IM and Presence サービスおよび Lync/OCS 間のパーティション イントラドメイン フェデレーション展開でサポートされます。
シスコ ソフトウェア
Cisco Unified Personal Communicator リリース 8.5
Cisco Jabber for Mac
Cisco Jabber for Windows
モバイル向け Cisco Jabber IM(Cisco Jabber IM for iPhone、Android、Blackberry)
Cisco Jabber for iPad
Cisco Jabber for Cius
(注)
すべての Cisco Jabber クライアントのバージョンの互換性については、該当する Cisco Jabber クライアントのマニュアルを参照してください。
ディレクトリ URI IM アドレス スキームを展開で使用する場合は、クライアント ソフトウェアはディレクトリ URI をサポートする必要があります。
統合の準備
プレゼンス ドメイン
パーティション イントラドメイン フェデレーションは、その特性上、両方のシステム上で設定される共通プレゼンス ドメイン内で IM and Presence サービス および Microsoft サーバ間の統合をサポートします。 IM and Presence サービスと Microsoft サーバの両方が、複数ドメインの設定をサポートします。 ただし、一致する IM and Presence サービス ドメインに対して設定されていない Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator のユーザはパーティション イントラドメイン フェデレーションの通信に参加できません。
たとえば、次の図では、synergy.online.com ドメインが IM and Presence サービスで設定されていないため、synergy.online.com ドメインに設定されているユーザは、synergy.com と synergy.co.uk ドメインに設定されている IM and Presence サービス ユーザと IM 可用性や電子メールを共有できません。 ユーザがイントラドメイン フェデレーションの他のユーザと可用性を共有する前に、IM and Presence サービスに synergy.online.com ドメインを追加する必要があります。
ユーザの移行
ユーザが、この統合の一環として Lync/OCS から IM and Presence サービスに移行中の場合、次の点を考慮します。
Microsoft サーバのユーザ ID は、Lync SIP URI にマッピングできるように Directory URI IM アドレス スキームが IM and Presence サービスに設定される場合、IM and Presence サービスで保持されます。
(注)
Directories URI IM アドレス スキームを使用するには、すべてのクライアントの IM and Presence サービス クラスタは Directories URI をサポートする必要があります。
ユーザ移行計画の詳細については、ユーザ移行計画に関連するトピックを参照してください。
ハイ アベイラビリティ
パーティション イントラドメイン フェデレーション展開で、どのようにしてアベイラビリティを設定するか考える必要があります。
IM and Presence サービス パーティション イントラドメイン フェデレーション機能を高度に利用可能にする場合、指定の(ルーティング)IM and Presence サービス ノードの前にロード バランサを展開できます。 Cisco CSS 11500 Content Services Switch を使用することをお勧めします。
Cisco CSS 11500 Content Services Switch ドキュメントは次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/contnetw/ps792/products_installation_and_configuration_guides_list.html
IM and Presence Service の前提条件の設定
IM and Presence サービス ノードのルーティングの追加構成
マルチ サーバ構成では、IM and Presence サービス ノードは IM and Presence サービスのルーティング ノードとして専用にする必要があります。 つまり、このサーバは Lync/OCS からすべての新しい着信 SIP 要求を受け取り、要求の受信者がホームとしている IM and Presence サービス ノードにルーティングするフロントエンド サーバになります。
ユーザは一切ルーティング IM and Presence サービス ノードに割り当てないことをお勧めします。これによりルーティング IM and Presence サービス ノードは、Microsoft からの大量の SIP トラフィックを処理する能力を備えることができます。
ルーティング IM and Presence サービス ノードにはユーザは割り当てられないため、多数の機能サービスを非アクティブ化して、ルーティング IM and Presence サービス ノード上のリソースを解放できます。 ルーティング IM and Presence サービス ノードで次の機能サービスを非アクティブ化します。
IM and Presence サービス機能サービスの開始
手順パーティション イントラドメイン フェデレーションをサポートするには、次のサービスが IM and Presence サービス ノードごとに実行している必要があります。
Cisco XCP Router はネットワーク サービスであるため、デフォルトで開始されます。 Cisco SIP Proxy および Cisco SIP Federation Connection Manager は、開始しなければならない機能サービスです。
次の手順では、Cisco SIP Proxy および Cisco SIP Federation Connection Manager 機能サービスを開始する方法について説明します。 すべての IM and Presence サービス ノードでこの手順を実行する必要があります。
(注)
専用ルーティング IM and Presence サービス ノードについては、Cisco XCP SIP Federation Connection Manager サービスをアクティブにしないでください。専用ルーティング IM and Presence サービス ノードにはユーザは割り当てられていないためです。