Cisco UCS では、障害は、Cisco UCS によって管理される可変オブジェクトです。それぞれの障害は、Cisco UCS スタンドアロン C シリーズ サーバで発生した障害またはしきい値のアラームを表します。障害のライフ サイクルの間に、障害の状態またはシビラティ(重大度)が変化する場合があります。
各障害には、障害の発生時に影響を受けたオブジェクトの動作状態に関する情報が含まれます。障害の状態が移行して解決すると、そのオブジェクトは機能状態に移行します。
障害は、障害収集ポリシーの設定に従ってクリアおよび削除されるまで、または Cisco Integrated Managment Controller (CIMC) が再起動するまで、Cisco UCS スタンドアロン C シリーズ サーバ内に維持されます。
以下の表では、CISCO-UNIFIED-COMPUTING-NOTIF-MIB に含まれる Cisco UCS トラップを説明します。
表 1. CISCO-UNIFIED-COMPUTING-NOTIF-MIB トラップ
トラップ
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説明
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cucsFaultActiveNotif
この SNMP トラップに対応する OID は .1.3.6.1.4.1.9.9.719.0.1 です。
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この通知は、不具合が発生すると、Cisco UCS インスタンスで生成されます。
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cucsFaultClearNotif
この SNMP トラップに対応する OID は .1.3.6.1.4.1.9.9.719.0.2 です。
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この通知は、不具合がクリアされると、Cisco UCS インスタンスで生成されます。
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すべての Cisco UCS スタンドアロン C シリーズ サーバの障害は、cucsFaultTable テーブルおよび CISCO-UNIFIED-COMUTING-FAULT-MIB. を使用して SNMP で利用できます。テーブルには、障害インスタンスごとに 1 つのエントリが含まれています。各エントリには、シビラティ(重大度)と種類など、問題の性質を示す変数があります。同じオブジェクトを使用して、機器の問題、構成または環境の問題などのすべての
Cisco UCS 障害タイプがモデル化されます。cucsFaultTable テーブルにはアクティブな(つまり発生済みでユーザーの注意を必要とする)すべての障害と、クリア済みで保持期間が残っているため未削除のすべての障害が含まれます。
cucsFaultTableテーブルには、<faultInst> XML APIを介してクエリできるオブジェクト。Cisco UCS スタンドアロン C シリーズサーバの WebUI では、[サーバ( Server )] タブ( ) で障害を確認できます。
次の表は、cucsFaultTable で公開される属性を説明しています。
表 2. cucsFaultTable 属性
属性
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説明
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Fault Instance ID (テーブル インデックス)
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障害を識別する一意の整数。
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Affected Object DN
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障害がある可変オブジェクトの識別名。
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Affected Object OID
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障害がある可変オブジェクトのオブジェクト識別子(OID)。
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Creation Time
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UTC 形式で示される、障害が作成された時刻。
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Last Modification
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いずれかの属性が変更された時刻。
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Code
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障害の性質に固有の情報を提供するコード。
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Type
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障害のタイプ。
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Cause
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考えられる障害の原因。
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Severity
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障害のシビラティ(重大度)。障害のシビラティ(重大度)は障害のライフサイクル中に遷移するので、1 つの障害のライフサイクル中に複数の異なる障害シビラティ(重大度)が報告される可能性があります。次の作業を行います。
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Occurrence
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障害の作成後にその障害が発生した回数。
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Description
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障害に関連するすべての情報を含む、人間が読み取ることのできる文字列。
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障害が発生すると Cisco UCS スタンドアロン C シリーズ サーバで cucsFaultActiveNotif イベント通知を送信します。トラップ変数は、障害タイプなど、問題の性質を示します。障害がクリアになると Cisco UCS スタンドアロン C シリーズ サーバで cucsFaultClearNotif イベント通知を送信します。障害は、基になる問題が解決された時点でクリアされます。
cucsFaultActiveNotif および cucsFaultClearNotif トラップは、CISCO-UNIFIED-COMPUTING-NOTIFS-MIB で定義されます。CISO-UNIFIED-COMPUTING-FAULT-MIBで定義された
cucsFaultTable に対する SNMP GET 操作を使用して、すべての障害をポーリングできます。
Cisco UCS スタンドアロン C シリーズ サーバの障害の詳細については、『Cisco UCS C シリーズ サーバ統合管理コントローラの障害リファレンス ガイド』を参照してください。