ここでは、シャーシからコンポーネントを取り外す方法と、シャーシにコンポーネントを取り付ける方法について説明します。ここでは、次の内容について説明します。
次の図に、空の Cisco UCS 5108 サーバ シャーシの前面、背面、およびモジュール スロットを示します。
![]() (注) | シャーシからモジュールを長期間取り外しておくときは必ず、そのスロットに適切なブランク パネルを装着してください。そうしないと、熱や EMI の問題が生じるおそれがあります。ブランク パネルはシスコからご購入いただけます。 |
![]() (注) | システムの設置、操作、または保守を行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco UCS』を参照して重要な安全情報を確認してください。 |
![]() 警告 | 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。装置の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止策に留意してください。各警告の最後に記載されているステートメント番号を基に、装置に付属の安全についての警告を参照してください。ステートメント 1071 |
![]() 警告 | この装置は、立ち入りが制限された場所への設置を前提としています。立ち入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。ステートメント 1017 |
![]() 警告 | この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030 |
サポートされるブレード サーバには、ハーフ幅とフル幅の 2 つのタイプがあります。これらの設置方法は似ていますが、重要な違いがいくつかあります。詳細については、使用しているブレード サーバのタイプについては、『Blade Server Installation and Service Note』を参照してください。サーバ ノートは次の URL で入手できます。http://www.cisco.com/en/US/products/ps10280/prod_installation_guides_list.htmlを参照してください。
ブレード サーバのハード ドライブは、ブレード サーバをシャーシから取り外さなくても取り外し可能です。ブレード サーバのそれ以外のすべてのコンポーネントについては、交換時にシャーシからブレードを取り外す必要があります。使用されていないハード ドライブ ベイは、カバー プレート(N20-BBLKD)で常に覆い、適切な通気と冷却を確保する必要があります。ここでは、図を簡潔にするために、シャーシの描写は省略されています。
![]() 注意 | 静電破壊を防止するために、作業中は静電気防止用リスト ストラップを着用し、モジュールを取り扱う際は必ずフレームの端を持つようにしてください。 |
次の図に、ブレー ドサーバ内でのハード ドライブの位置を示します。
![]() (注) | AC 電源装置および DC 電源装置は、それぞれ対応するシャーシ バージョンの配電システムでのみ動作するように接続されます。特定のシャーシ内で AC および DC を混在させることはできません。 |
すべての電源装置(N20-PAC5-2500W、UCSB-PSU-2500ACPL、または UCSB-PSU-2500DC48)は、同じ手順で取り付けます。
ステップ 1 | 電源装置のハンドルを上側に設定します。 | ||
ステップ 2 | 電源装置を両方の手で持ち、電源装置ベイに差し込みます。 | ||
ステップ 3 | ハンドルを押し下げ、電源装置をゆっくりと内部に押し込んで、電源装置を配電ユニット(PDU)に完全に装着します。 | ||
ステップ 4 | 非脱落型ネジを締めます。 | ||
ステップ 5 | AC 電源の設置の場合は、シャーシ背面にある PDU 上の対応する 220 VAC 電源コネクタに電源ケーブルを差し込みます。DC 環境の場合は、DC 電源装置の接続を参照してください。
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ステップ 6 | 電源ケーブルのもう一方の端を AC 電源に接続します。 | ||
ステップ 7 | 電源装置の LED をチェックすることにより、電源装置が作動していることを確認します。LED の位置 およびLED の解釈 を参照してください。
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![]() 注意 | 配電ユニットの交換は、シスコが認定した技術者だけが行ってください。この項は参考までに掲載されています。 |
![]() 注意 | PDU(N01-UAC1)はホットスワップできません。シャーシ全体をシャットダウンする必要があります。また、この手順を実行する前に、すべての電源コードを外してください。 |
シャーシには 2 つの IOM(FEX)モジュールが収容されており、これにより、シャーシ内のブレード サーバは Cisco UCS ファブリック インターコネクトと通信できます。Cisco UCS 2100 シリーズでは、モデルは Cisco UCS 2104XP です。Cisco UCS 2200 シリーズでは、モデルは UCS 2208XP および UCS 2204XP です。Cisco UCS 2300 シリーズでは、モデルは Cisco UCS 2304 IOM です。
![]() (注) | Cisco UCS 2304 IOM は移行時を除き、UCS 2208XP または UCS 2204XP IOM と同一のシャーシに取り付けることはできません。 |
FEX に使用されるスロットが Cisco UCS 6324 ファブリック インターコネクトにも使用されます。最大 2 つのモジュールをシャーシに設定できます。
UCS 2104XP ペアを使用して既存の UCS シャーシに UCS 2208XP FEX のペアを取り付ける場合、または UCS インスタンスに UCS 2208XP FEX のペアを含む新しいシャーシを追加する場合は、事前に UCS ソフトウェア バージョン 2.0(1) 以降への完全なアップグレードを実行する必要があります。UCS 2208XP FEX は、以前のソフトウェア リリースでは認識されません。
UCS 2104XP ペアを使用して既存の UCS シャーシに UCS 2204XP FEX のペアを取り付ける場合、または UCS インスタンスにUCS 2204XP FEX のペアを含む新しいシャーシを追加する場合は、事前に UCS ソフトウェア バージョン2.0(2) 以降への完全なアップグレードを実行する必要があります。UCS 2204XP I/O モジュールは、以前のソフトウェア リリースでは認識されません。
UCS 2104XP ペアから UCS 2200 シリーズ モジュールのペアへのアップグレードは、スタンバイ ファブリック インターコネクトに接続された FEX 上で最初に行い、スタンバイがアクティブ状態にあり、次に、新しいスタンバイ ファブリック インターコネクトに接続された FEX をアップグレードします。
また、ファブリック インターコネクトのアップグレードも実行する場合は、アップグレードを個別に実行します。1 回のプロセスで FEX とファブリック インターコネクトの両方をアップグレードしようとすると、FI ポートで必要な再構成が複雑になる可能性があります。
M3 モデルのブレード サーバを追加する場合は、UCS 2104XP から UCS 2208 シリーズ FEX へのアップグレードが必要な場合があります。M3 ブレード サーバは、古い FEX モデルとの完全な互換性がない、新しい MLOM およびアダプタ カード モデルを使用しています。
データ ケーブルを取り外す前に、どのファブリック インターコネクト ポートにどの FEX ポートが接続されているかに関する記録を作成してください。
UCS では、FEX とファブリック インターコネクト間での 1 つ、2 つ、4 つ、または 8 つの 10 GB 接続構成がサポートされます。UCS 2104XP に 4 つの物理接続があり、それ以上の数が必要な場合、次に使用可能なアップグレード手順は UCS 2208XP 上で 8 接続すべてを使用する手順です。ポート 5 ~ 8 の接続を追加する前に、FEX のアップグレードが問題なく完了していることを確認する必要があります。
UCS ソフトウェア バージョン 2.0 で使用可能なファブリック ポート チャネル機能を実装する場合は、機能設定を実行する前に FEX とファブリック インターコネクト間のケーブル接続を再配置する必要がある場合があります。ファブリック ポート チャネルでは、特定の FEX からのすべての物理リンクがポートの連続ブロック(1 ~ 8 や 9 ~ 16 など)に物理的に接続されている必要があります。この機能には、少なくとも 1 台のブレード サーバに搭載された Cisco UCS M82-8P 仮想インターフェイス カードと、UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトに接続された UCS 2200 シリーズ I/O モジュールが必要です。詳細については、構成ガイドの「ファブリック ポート チャネル」の項を参照してください。
ステップ 1 | FEX モジュールまたは UCS 6324 ファブリック インターコネクトの前面にある 2 つのレバーが引かれて開けられていることを確認します。 |
ステップ 2 | シャーシ スロットに FEX または UCS 6324 ファブリック インターコネクトをスライドして挿入し、モジュールがしっかりと固定されたことを確認します。
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ステップ 3 | レバーを閉じ、各レバーの非脱落型ネジを締めます。 |
ステップ 4 | ネットワーク ケーブルを接続します(SFP+ トランシーバおよびFEX モジュールとファブリック インターコネクト ポートの適切な接続を参照)。 |
ステップ 5 | モジュールが正しく動作していることを確認します。LED の位置 およびLED の解釈 を参照してください。 |
UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトから UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトに移行できます。UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトへの移行後に、UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトへと戻すこともできます。
UCS 6100 シリーズ ファブリック インターコネクトから UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトには移行できません。
ハードウェアの移行を開始する前に、Cisco UCS Manager ソフトウェアを次のように変更します。
Cisco UCS Manager、リリース 3.1 を UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトにダウンロードして、このバージョンにアップグレードします。
Cisco UCS Manager、リリース 3.1 を UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトにダウンロードします。
すべてのファブリック インターコネクトが同一バージョンのキックスタート、システム、および UCS Manager イメージを備えていることを確認します。
UCS 2304 IOM を使用するよう計画している場合は、バンドル B をアップグレードします。
UCS 6332-16UP ファブリック インターコネクトへの移行を計画している場合は、システムで設定する VSAN の数を決定します。15 を超える VSAN ID を設定している場合は、15 以下にこの数を減らして、UCS 6332-16UP ファブリック インターコネクトのファイバ チャネルまたは FCoE ポートで発生する可能性のある設定の問題を回避します。UCS 6332 ファブリック インターコネクトに移行する前に設定された VSAN の数を減らす必要はありません。
このセクションのステップは、次のシナリオに適用されます。
UCS 6248 ファブリック インターコネクトから UCS 2204 または UCS 2208 IOM を使用する UCS 6332 ファブリック インターコネクトに移行するとき(2 から 3 タプル)
UCS 6248 ファブリック インターコネクトから UCS 2304 IOM を使用する UCS 6332-16UP ファブリック インターコネクトに移行するとき
UCS 6296 ファブリック インターコネクトから UCS 2204 または UCS 2208 IOM を使用する UCS 6332 ファブリック インターコネクトに移行するとき(2 から 3 タプル)
UCS 6296 ファブリック インターコネクトから UCS 2304 IOM を使用する UCS 6332-16UP ファブリック インターコネクトに移行するとき
![]() (注) | 移行後は、ファブリック インターコネクトのポート関連の設定を削除してからポートを再設定します。たとえば、UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトから UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトへの移行後に SPAN 宛先ポートを再設定する必要があります。 |
![]() (注) | 前提条件で説明したように、UCS 6332-16UP への移行を計画している場合は、移行の開始前に UCS システム内の設定済みの VSAN の数を 15 以下に減らしたことを確認してください。UCS 6332 ファブリック インターコネクトに移行する前に設定された VSAN の数を減らす必要はありません。 |
Cisco UCS Manager(GUI と CLI のどちらか)を使用して、次のソフトウェア関連タスクを実行します。詳細については、『Cisco UCS Manager Getting Started Guide』か、『Cisco UCS Manager Infrastructure Management Guide』、および手順のビデオを次の URL から参照してください。 http://www.cisco.com/c/en/us/support/servers-unified-computing/ucs-manager/products-installation-and-configuration-guides-list.html
ステップ 1 | vNIC フェールオーバーがサービス プロファイルで有効化されていることを確認します。 |
ステップ 2 | 下位のファブリック インターコネクトの [Configuration Evacuation] を有効にします。 |
ステップ 3 | 下位のファブリック インターコネクトのポートから、設定を削除します。 |
ステップ 4 | 下位のファブリック インターコネクトと IOM の間のケーブルを取り外します。 |
ステップ 5 | アップリンク ポートを削除します。 |
ステップ 6 | 下位のファブリック インターコネクトの設定を消去し、クラスタ ケーブルを取り外します。 |
ステップ 7 | クラスタ内のプライマリ UCS 6248 ファブリック インターコネクトに UCS 6332 ファブリック インターコネクトを接続します。 |
ステップ 8 | UCS 6332 ファブリック インターコネクトの 4x10 ブレークアウト ケーブルを UCS 2204 または UCS 2208 IOM に接続します。 |
ステップ 9 | クラスタに下位のファブリック インターコネクトを参加させます。 |
ステップ 10 | 新しい Cisco UCS Manager GUI ウィンドウを起動します。 |
ステップ 11 | 40 のインターフェイスで 10 Gbps として動作するように下位のファブリック インターコネクトのブレークアウト ポートを設定します。 |
ステップ 12 | サーバとアップリンク ポートを設定します。Cisco UCS Manager によって IOM が検出されることを確認します。 |
ステップ 13 | IOM が起動すると、自動アップグレードが開始されます。アップグレードが完了するまで待ってから、続行します。 |
ステップ 14 | IOM が動作可能な状態であることを確認します。 |
ステップ 15 | IOM のバックプレーン ポートが Cisco UCS 6332 の下位のファブリック インターコネクトに接続されていることを確認します。すべてのポートがアップしている場合は、次のステップに進みます。ポートがアップしていない場合は、[Acknowledge IO Module] をクリックします。 |
ステップ 16 | 下位のファブリック インターコネクトの [Configuration Evacuation] を無効にします。 |
ステップ 17 | HA の準備ができたら、プライマリのロールを Cisco UCS 6332 ファブリック インターコネクト クラスタ リードに変更します。 |
ステップ 18 | ステップ 2 から 16 を繰り返して、Cisco UCS 6248 ファブリック インターコネクトを Cisco UCS 6332 ファブリック インターコネクトで置き換えます。 |
Cisco UCS 2204 または 2208 UCS IOM から Cisco UCS 2304 IOM に移行する場合、次のステップを適用します。
![]() (注) | プライマリおよび下位の IOM が異なるモデル(Cisco UCS 2204、UCS 2208、または UCS 2304)の場合、IOM 全体のステータスは [Peer Comm Problem] として示されます。ただし、それでも IOM は交換できます。 |
ステップ 1 | 下位のファブリック インターコネクトの Cisco UCS 2204 または UCS 2208 IOM に接続されているサーバ ポートの設定を削除します。 |
ステップ 2 | ケーブルを取り外し、Cisco UCS 2204 または UCS 2208 IOM をシャーシ内の Cisco UCS 2304 IOM と置き換えます。 |
ステップ 3 | UCS 2304 IOM および UCS 6332 ファブリック インターコネクトに、40 Gbps ケーブルを接続します。 |
ステップ 4 | ポートをサーバ ポートとして設定します。 |
ステップ 5 | 自動アップグレードが IOM で完了するのを待ちます。 |
Cisco Nexus 2232PP FEX から Cisco Nexus 2348UPQ FEX に移行する方法について、次のステップで説明します。
![]() (注) | Cisco Nexus 2232PP FEX には、10 Gbps アップリンク ポートがあります。Cisco Nexus 2348UPQ FEX には、Cisco UCS 2304 IOM でのみサポートされる 40 Gbps ポートがあります。 |
ファン モジュール(N20-FAN5)はホットスワップ可能であり、その際にシステムに電気的障害や損傷が起こることはありません。ただし、システムの動作中に取り外すことができるファン モジュールは 1 つだけです。複数のファン モジュールを取り外すと、過熱が起こるおそれがあります。
![]() (注) | ファンを取り外したときは、シャーシ内のルーバーがシステムへの空気の再循環または冷却の損失を防ぎます。ただし、一部のファン モジュールを適切に装着しないまま長期間運用を続けないでください。 |
ステップ 1 | バネ式ラッチが上になるようにファン モジュールを持ちます。 |
ステップ 2 | ファン モジュールをシャーシに差し込んで、モジュールが適切に装着されてバネ式ラッチがかかるまで押し込みます。 |
ステップ 3 | シャーシの電源が入っている場合は、ファンの音を聞きます。問題がなければすぐに動作音が聞こえます。動作音が聞こえない場合は、ファン モジュールがシャーシに完全に挿入されていて、前面プレートがシャーシの外面と面一になっているかどうかを確認します。 |
ステップ 4 | LED の動作が期待どおりであることを確認します。LED の位置 およびLED の解釈 を参照してください。
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