トラブルシューティングのガイドライン
Cisco UCS Manager またはこれが管理するコンポーネントに関する問題のトラブルシューティングを行う場合は、次のガイドラインに従うことを推奨します。
表 3-1 トラブルシューティングのガイドライン
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リリース ノートをチェックして、この問題が既知の問題かどうかを確認する。 |
リリース ノートは、『 Cisco UCS B-Series Servers Documentation Roadmap 』から入手できます。 |
障害またはエラー メッセージのダイアログボックス、コンポーネントの FSM、およびその他の関連する領域のスクリーンショットを取得する。 |
これらのスクリーンショットは、問題が発生したときの Cisco UCS Manager の状態に関する、目に見える手掛かりになります。コンピュータにスクリーンショットを撮るソフトウェアがない場合は、オペレーティング システムのマニュアルをチェックしてください。このような機能が含まれている場合があります。 |
問題が発生する前に自分が直接実行した手順を記録する。 |
画面またはキー入力を記録するソフトウェアにアクセスできる場合は、実行した手順を繰り返して、Cisco UCS Manager で発生した内容を記録します。 このようなソフトウェアを持っていない場合は、実行した手順を繰り返して、その手順およびそれぞれの手順の後に Cisco UCS Manager で発生した内容を詳しくメモします。 |
show tech-support コマンドを実行する。 |
Cisco UCS インスタンスの現在の状態に関する情報は、シスコ サポートにとって非常に役立ちます。そのため、問題の原因を識別するために必要な情報を頻繁に提供します。 |
Cisco UCS インスタンスに関する情報の収集
トラブルシューティングが必要な問題、またはシスコのテクニカル サポートにサポートを依頼する必要があるような問題が発生した場合は、影響を受ける Cisco UCS インスタンスに関して、できるだけ多くの情報を収集する必要があります。
この項の内容は次のとおりです。
• 「show tech-support コマンドの実行」
show tech-support コマンドの実行
show tech-support コマンドは、問題のトラブルシューティングのサポートを依頼するためにシスコのサポートに送信できる Cisco UCS インスタンスの情報を出力します。Cisco UCS Manager は show tech support コマンドの出力をファイルに格納します。
(注) ユーザは Cisco UCS Manager CLI で show tech-support コマンドを実行するだけです。
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ステップ 1 |
Fabric-A# connect local-mgmt { a | b } |
ローカル管理モードを開始します。 |
ステップ 2 |
Fabric-A(local-mgmt) # show tech-support {chassis < chassis-id > { all | bmc < slot > [ adapter < adapter-id >] | iom < iom-id >} | ucsm } [< verbosity >] 例: Fabric-A(local-mgmt)# show tech-support chassis 1 all detail |
選択したオブジェクトに関する情報をファイルに出力します。このファイルをシスコのサポートに送信できます。 |
ステップ 3 |
Fabric-A #copy workspace:techsupport { scp | ftp } : Enter the source filename: <workspace/ filename.tar > Enter hostname for the scp server: < IP_address > Enter username: < user_name > password: < password > |
SCP または FTP を使用して、出力ファイルを外部の場所にコピーします。 SCP および FTP コマンドにはコピー先の場所の絶対パスが必要です。home ディレクトリのパスには、「~」などの特殊記号を含めることはできません。 |
起動ローダー プロンプトからのファブリック インターコネクトの回復
問題
ファブリック インターコネクトの起動に失敗した。
考えられる原因
この問題は、次のいずれかの問題によって発生している可能性があり、起動ローダー プロンプトを使用してファブリック インターコネクトを回復させる必要があります。
• キックスタート イメージが破損しているか、その他の理由で機能していない
• ブートフラッシュ メモリのファイル システムが破損している
推奨処置
この問題が発生した場合は、次の処理を実行します。
開始する前に
1. ファブリック インターコネクトで、次の物理的な接続を確認します。
– 最初のファブリック インターコネクトのコンソール ポートが、コンピュータ ターミナルまたはコンソール サーバに物理的に接続されている
– 管理イーサネット ポート(mgmt0)が外部のハブ、スイッチ、またはルータに接続されている
– クラスタ構成の場合は、両方のファブリック インターコネクトの L1 ポートが相互に直接接続され、両方のファブリック インターコネクトの L2 ポートが相互に直接接続されている
2. コンソール ポートに接続されたコンピュータ ターミナル(またはコンソール サーバ)のコンソール ポート パラメータが次のようになっていることを確認します。
– 9600 ボー
– 8 データ ビット
– パリティなし
– 1 ストップ ビット
3. 次のファームウェア イメージを確認してダウンロードし、それを TFTP サーバに配置します。
– キックスタート
– システム
– Cisco UCS Manager
手順
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ステップ 1 |
コンソール ポートに接続します。 |
ステップ 2 |
次のように、ファブリック インターコネクトの電源を再投入します。 1. ファブリック インターコネクトの電源をオフにします。 2. ファブリック インターコネクトの電源をオンにします。 |
ファブリック インターコネクトが起動するときに、電源投入時自己診断テストのメッセージが表示されます。 |
ステップ 3 |
コンソールで次のいずれかのキーの組み合わせを押して、起動時にローダー プロンプトを表示させます。 • Ctrl+l • Ctrl+Shift+r |
ローダー プロンプトを画面に表示するには、選択したキーの組み合わせを複数回押さなければならない場合があります。 |
ステップ 4 |
loader > set ip ip_addr netmask |
ファブリック インターコネクトの IP アドレスとネットマスクを設定します。 |
ステップ 5 |
loader > set gw gateway |
ファブリック インターコネクトのゲートウェイを設定します。 |
ステップ 6 |
loader > boot tftp:// tftp_server_ip / path_relative_to_tftp_root / kickstart_filename |
ファブリック インターコネクトに使用するキックスタート イメージを指定すると、キックスタート プロンプトが表示されます。 |
ステップ 7 |
switch(boot)# init system |
ファブリック インターコネクトを初期化して、ブートフラッシュにパーティションを作成します。 |
ステップ 8 |
switch(boot)# config t |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 9 |
switch(config)# int mgmt 0 |
管理 0 インターフェイス モードを開始します。 |
ステップ 10 |
switch(config)# ip address ip_address netmask |
ファブリック インターコネクトの IP アドレスとネットマスクを設定します。 |
ステップ 11 |
switch(config)# no shut |
シャットダウンしないようにして、管理上はインターフェイスを起動します。 |
ステップ 12 |
switch(config)# ip default-gateway gateway |
ファブリック インターコネクトのデフォルト ゲートウェイを設定します。 |
ステップ 13 |
switch(config)# end |
ファブリック インターコネクトの IP アドレスの設定を完了します。 |
ステップ 14 |
switch(boot)# copy scp: bootflash: |
ブートフラッシュの管理イメージをコピーする処理を開始します。Cisco UCS によって一連の質問が表示され、回答するためのプロンプトが表示されます。 |
ステップ 15 |
switch(boot)# copy bootflash: management_image 例: switch(boot)# copy bootflash: ucs-manager-k9.1.1.0.279.bin |
ブートフラッシュの管理イメージをコピーし、それが Cisco UCS Manager に準拠していることを確認します。 |
ステップ 16 |
switch(boot)# load bootflash: system_image 例: switch(boot)# load bootflash: ucs-6100-k9-system.4.1.3.N2.1.0.211.bin |
ブートフラッシュからシステム イメージをロードします。 |