この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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目次
この章は、次の内容で構成されています。
Cisco UCS ドメインのすべてのエンドポイントが完全に機能し、それらのエンドポイントのファームウェアのアップグレードまたはダウングレードを開始する前に、すべてのプロセスが完了している必要があります。 機能状態でないエンドポイントはアップグレードまたはダウングレードすることはできません。 たとえば、検出されていないサーバのファームウェアはアップグレードまたはダウングレードできません。 最大回数の再試行後に失敗した FSM などの未完了のプロセスによって、エンドポイントのアップグレードやダウングレードが失敗する可能性があります。 FSM が実行中の場合、Cisco UCS Manager によって、アップデートとアクティベーションがキューに入れられ、FSM が正常に完了すると、それらが実行されます。
Cisco UCS ドメインのファームウェアをアップグレードまたはダウングレードする前に、次の前提条件を実行します。
リリース ノートの内容を確認します。
適切なハードウェアおよびソフトウェア相互運用性の表を参照し、すべてのサーバのオペレーティング システムドライバのレベルが、アップグレード予定の Cisco UCS のリリースに対して正しいレベルになっていることを確認します。
設定を All Configuration バックアップ ファイルにバックアップします。
クラスタ設定の場合、ファブリック インターコネクトの高可用性ステータスに、両方が稼働中であると示されていることを確認します。
スタンドアロン設定の場合、ファブリック インターコネクトの [全体のステータス] が [操作可能] であることを確認します。
データ パスが稼働中であることを確認します。 詳細については、データ パスの準備が整っていることの確認を参照してください。
すべてのサーバ、I/O モジュール、アダプタが完全に機能することを確認します。 動作不能なサーバはアップグレードできません。
Cisco UCS ドメインに致命的または重大な障害がないことを確認します。 このような障害がある場合は解決してから、システムをアップグレードしてください。 致命的または重大な障害があると、アップグレードが失敗する可能性があります。
すべてのサーバが検出されていることを確認します。 サーバの電源を入れる必要はありません。また、サーバをサービス プロファイルと関連付ける必要もありません。
ラックマウント サーバを Cisco UCS ドメインに統合する場合、Cisco UCS Manager で管理するシステムにラックマウント サーバをインストールし、統合する方法については、該当する C シリーズ ラックマウント サーバのインストール ガイドの指示に従います。
この手順は、All Configuration バックアップ ファイルの既存のバックアップ操作がないことを前提としています。
バックアップ サーバの IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスおよび認証クレデンシャルを取得します。
次の例では、SCP を使用して host35 という名前のホストに All Configuration バックアップ ファイルを作成し、トランザクションをコミットしています。
UCS-A# scope system UCS-A /system* # create backup scp://user@host35/backups/all-config.bak all-configuration enabled Password: UCS-A /system* # commit-buffer UCS-A /system #
Cisco UCS ドメインがハイ アベイラビリティ クラスタ設定で実行されている場合は、両方のファブリック インターコネクトが動作していることを確認する必要があります。
次の例では、両方のファブリック インターコネクトの動作が Operable 状態として表示されています。
UCS-A# scope fabric-interconnect a UCS-A /fabric-interconnect # show Fabric Interconnect: ID OOB IP Addr OOB Gateway OOB Netmask Operability -- --------------- --------------- --------------- ----------- A 192.168.100.10 192.168.100.20 255.255.255.0 Operable UCS-A /fabric-interconnect # exit UCS-A# scope fabric-interconnect b UCS-A /fabric-interconnect # show Fabric Interconnect: ID OOB IP Addr OOB Gateway OOB Netmask Operability -- --------------- --------------- --------------- ----------- B 192.168.100.11 192.168.100.20 255.255.255.0 Operable
高可用性ステータスは、クラスタ設定の両方のファブリック インターコネクトで同じです。
次の例の表示では、両方のファブリック インターコネクトが Up 状態、HA が Ready 状態、ファブリック インターコネクト A がプライマリ ロール、ファブリック インターコネクト B が従属ロールです。
UCS-A# show cluster state Cluster Id: 0x4432f72a371511de-0xb97c000de1b1ada4 A: UP, PRIMARY B: UP, SUBORDINATE HA READY
Cisco UCS がハイ アベイラビリティ クラスタ設定で実行されている場合、すべてのシャーシで両方の I/O モジュールのステータスを確認する必要があります。
次の例では、シャーシ 1 の両方の I/O モジュールの全体的なステータスが Operable 状態として表示されています。
UCS-A# scope chassis 1 UCS-A /chassis # scope iom 1 UCS-A /chassis/iom # show IOM: ID Side Fabric ID Overall Status ---------- ----- --------- -------------- 1 Left A Operable UCS-A /chassis/iom # exit UCS-A /chassis # scope iom 2 UCS-A /chassis/iom # show IOM: ID Side Fabric ID Overall Status ---------- ----- --------- -------------- 2 Right B Operable
次の例では、シャーシ 1 のサーバ 7 の全体的なステータスが Ok 状態として表示されています。
UCS-A# scope server 1/7 UCS-A /chassis/server # show status detail Server 1/7: Slot Status: Equipped Conn Path: A,B Conn Status: A,B Managing Instance: B Availability: Unavailable Admin State: In Service Overall Status: Ok Oper Qualifier: N/A Discovery: Complete Current Task:
次の例では、シャーシ 1 のサーバ 7 のアダプタの全体的なステータスが Operable 状態として表示されています。
UCS-A# scope server 1/7 UCS-A /chassis/server # show adapter status Server 1/1: Overall Status -------------- Operable
Cisco UCS ドメインが iSCSI ブート用に設定されている場合は、Cisco UCS Release 2.0(1) から Cisco UCS Release 2.0(2) 以降にアップグレードする前に、複数のサービス プロファイルで使用される iSCSI vNIC がすべて一意のイニシエータ名を持っていることを確認する必要があります。
Cisco UCS PowerTool 内で実行するスクリプトを使用して、iSCSI ブート用の Cisco UCS 設定に重複する IQN が含まれているかどうかを確認します。
Cisco UCS ドメインの複数のサービス プロファイルで IQN が重複している場合は、Cisco UCS Release 2.1 以降にアップグレードする前に、Cisco UCS Manager で iSCSI vNIC を再設定し、それぞれが一意の IQN を持つようにします。
アップグレード前に、Cisco UCS ドメインのサービス プロファイル全体においてすべての iSCSI vNIC が一意であることを確認しなかった場合は、IQN の重複を警告するために、Cisco UCS Manager で iSCSI vNIC に関するエラーが発生します。 また、サービス プロファイル内に重複 したIQN 名(同じ名前が両方の iSCSI vNIC で使用されている場合など)がないことを確認しなかった場合は、Cisco UCS によってサービス プロファイルが再設定され、1 つの IQN を持つようになります。 この障害をクリアして重複した IQN を再設定する方法の詳細については、『Cisco UCS B-Series Troubleshooting Guide』を参照してください。
目次
この章は、次の内容で構成されています。
- ファームウェアのアップグレードとダウングレードの前提条件
- すべてのコンフィギュレーション バックアップ ファイルの作成
- ファブリック インターコネクトの動作の確認
- クラスタ設定の高可用性ステータスとロールの確認
- I/O モジュールのステータスの確認
- サーバのステータスの確認
- シャーシのサーバのアダプタのステータスの確認
- Cisco UCS PowerTool の取得と重複した IQN スクリプトの実行
ファームウェアのアップグレードとダウングレードの前提条件
Cisco UCS ドメインのすべてのエンドポイントが完全に機能し、それらのエンドポイントのファームウェアのアップグレードまたはダウングレードを開始する前に、すべてのプロセスが完了している必要があります。 機能状態でないエンドポイントはアップグレードまたはダウングレードすることはできません。 たとえば、検出されていないサーバのファームウェアはアップグレードまたはダウングレードできません。 最大回数の再試行後に失敗した FSM などの未完了のプロセスによって、エンドポイントのアップグレードやダウングレードが失敗する可能性があります。 FSM が実行中の場合、Cisco UCS Manager によって、アップデートとアクティベーションがキューに入れられ、FSM が正常に完了すると、それらが実行されます。
Cisco UCS ドメインのファームウェアをアップグレードまたはダウングレードする前に、次の前提条件を実行します。
リリース ノートの内容を確認します。
適切なハードウェアおよびソフトウェア相互運用性の表を参照し、すべてのサーバのオペレーティング システムドライバのレベルが、アップグレード予定の Cisco UCS のリリースに対して正しいレベルになっていることを確認します。
設定を All Configuration バックアップ ファイルにバックアップします。
クラスタ設定の場合、ファブリック インターコネクトの高可用性ステータスに、両方が稼働中であると示されていることを確認します。
スタンドアロン設定の場合、ファブリック インターコネクトの [全体のステータス] が [操作可能] であることを確認します。
データ パスが稼働中であることを確認します。 詳細については、データ パスの準備が整っていることの確認を参照してください。
すべてのサーバ、I/O モジュール、アダプタが完全に機能することを確認します。 動作不能なサーバはアップグレードできません。
Cisco UCS ドメインに致命的または重大な障害がないことを確認します。 このような障害がある場合は解決してから、システムをアップグレードしてください。 致命的または重大な障害があると、アップグレードが失敗する可能性があります。
すべてのサーバが検出されていることを確認します。 サーバの電源を入れる必要はありません。また、サーバをサービス プロファイルと関連付ける必要もありません。
ラックマウント サーバを Cisco UCS ドメインに統合する場合、Cisco UCS Manager で管理するシステムにラックマウント サーバをインストールし、統合する方法については、該当する C シリーズ ラックマウント サーバのインストール ガイドの指示に従います。
すべてのコンフィギュレーション バックアップ ファイルの作成
手順
ファブリック インターコネクトの動作の確認
手順
次の例では、両方のファブリック インターコネクトの動作が Operable 状態として表示されています。
UCS-A# scope fabric-interconnect a UCS-A /fabric-interconnect # show Fabric Interconnect: ID OOB IP Addr OOB Gateway OOB Netmask Operability -- --------------- --------------- --------------- ----------- A 192.168.100.10 192.168.100.20 255.255.255.0 Operable UCS-A /fabric-interconnect # exit UCS-A# scope fabric-interconnect b UCS-A /fabric-interconnect # show Fabric Interconnect: ID OOB IP Addr OOB Gateway OOB Netmask Operability -- --------------- --------------- --------------- ----------- B 192.168.100.11 192.168.100.20 255.255.255.0 Operableクラスタ設定の高可用性ステータスとロールの確認
手順
I/O モジュールのステータスの確認
手順
次の例では、シャーシ 1 の両方の I/O モジュールの全体的なステータスが Operable 状態として表示されています。
UCS-A# scope chassis 1 UCS-A /chassis # scope iom 1 UCS-A /chassis/iom # show IOM: ID Side Fabric ID Overall Status ---------- ----- --------- -------------- 1 Left A Operable UCS-A /chassis/iom # exit UCS-A /chassis # scope iom 2 UCS-A /chassis/iom # show IOM: ID Side Fabric ID Overall Status ---------- ----- --------- -------------- 2 Right B Operableサーバのステータスの確認
手順
次の例では、シャーシ 1 のサーバ 7 の全体的なステータスが Ok 状態として表示されています。
UCS-A# scope server 1/7 UCS-A /chassis/server # show status detail Server 1/7: Slot Status: Equipped Conn Path: A,B Conn Status: A,B Managing Instance: B Availability: Unavailable Admin State: In Service Overall Status: Ok Oper Qualifier: N/A Discovery: Complete Current Task:シャーシのサーバのアダプタのステータスの確認
手順
Cisco UCS PowerTool の取得と重複した IQN スクリプトの実行
手順Cisco UCS ドメインが iSCSI ブート用に設定されている場合は、Cisco UCS Release 2.0(1) から Cisco UCS Release 2.0(2) 以降にアップグレードする前に、複数のサービス プロファイルで使用される iSCSI vNIC がすべて一意のイニシエータ名を持っていることを確認する必要があります。
Cisco UCS PowerTool 内で実行するスクリプトを使用して、iSCSI ブート用の Cisco UCS 設定に重複する IQN が含まれているかどうかを確認します。
次の作業
Cisco UCS ドメインの複数のサービス プロファイルで IQN が重複している場合は、Cisco UCS Release 2.1 以降にアップグレードする前に、Cisco UCS Manager で iSCSI vNIC を再設定し、それぞれが一意の IQN を持つようにします。
アップグレード前に、Cisco UCS ドメインのサービス プロファイル全体においてすべての iSCSI vNIC が一意であることを確認しなかった場合は、IQN の重複を警告するために、Cisco UCS Manager で iSCSI vNIC に関するエラーが発生します。 また、サービス プロファイル内に重複 したIQN 名(同じ名前が両方の iSCSI vNIC で使用されている場合など)がないことを確認しなかった場合は、Cisco UCS によってサービス プロファイルが再設定され、1 つの IQN を持つようになります。 この障害をクリアして重複した IQN を再設定する方法の詳細については、『Cisco UCS B-Series Troubleshooting Guide』を参照してください。