この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章には、IX5000 ソフトウェア機能の概要と設定情報が含まれています。また、概要または詳細な設定手順が必要な機能に関する情報も含まれています。特定の IX ソフトウェア リリースで導入されるすべての機能の説明については、『 Release Notes for Cisco TelePresence Release IX 8 Software 』を参照してください。
IX システムはアドホック会議をサポートしています。アドホック会議では、ビデオおよび音声による参加者を追加することによって既存のポイントツーポイント コールを会議へとエスカレーションすることができます。アドホック会議を開く場合、TelePresence Management Suite などのミーティング スケジューラを使用して事前にミーティングのスケジュールを設定する必要はありません。
アドホック会議のサポートは、Unified CM を使用して設定します。設定作業およびサポートに関する制限事項の詳細については、『 Configuring Cisco Unified Communications Manager for the IX System 』の「Ad Hoc Conferencing」を参照してください。
IX5000 は、TelePresence Management Suite(TMS)のディレクトリを Unified CM のディレクトリの代わりに使用する機能をサポートしています。IX ユーザは、タッチ デバイスで [連絡先(Contact)] アイコンをタップしてディレクトリにアクセスできます。
Unified CM で IX を設定する場合は、[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] 領域の [代替ディレクトリのタイプ(Alternate Directory Type)] フィールドと [代替ディレクトリ サーバ(Alternate Directory Server)] フィールドを [TMS] に設定します。詳細については、『 Configuring Cisco Unified Communications Manager for the IX System 』の「 Product Specific Configuration Layout Area 」を参照してください。
この機能を使用するには、電話帳を TMS 15.3 以降で設定する必要があります。IX システムの TMS を設定する場合は、TMS のセキュリティ モードを [中(Medium)] に設定します。
詳細については、TMS 15.3 以降の『 Cisco TelePresence Management Suite Administrator Guide 』の「Creating and Managing Phone Books」を参照してください。
IX5000 は、ある IX システムから別の IX システムへのポイントツーポイント コールで 2 つのプレゼンテーション ストリームをサポートします。2 つのストリームは、単方向(プレゼンテーション側の参加者から受信側の参加者へ)にすることも、両方向(それぞれの側の参加者からもう一方の側の参加者への同時プレゼンテーション)にすることもできます。
Unified CM で IX を設定する場合は、片側または両側についてプレゼンテーション ストリームの最大数を設定することができます。この機能を使用して、片側のプレゼンテーション ストリーム数を設定すると、IX システムに必要な帯域幅を減らすことができます。
この設定は、[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] 領域の [プレゼンテーション ストリーム数(Presentation Stream Count)] フィールドで指定します。詳細については、『 Configuring Cisco Unified Communications Manager for the IX System 』の「 Product Specific Configuration Layout Area 」を参照してください。
(注) この機能が適用されるのは、ある IX システムから別の IX システムへのポイントツーポイント コールのみです。マルチポイント コールおよび IX システム以外のシステムへのコールの場合、サポートされるプレゼンテーション ストリームは 1 つのみです。
IX システムは、フロー制御を目的として、TMMBR(Temporary Maximum Media Bitrate Request)によるダイナミック レート適合をサポートしています。この実装は RFC5104 に基づくものですが、この RFC 勧告のサブセットのみが実装されます。TMMBR は、ネットワークで障害が発生した場合にリアルタイム ビデオの維持に役立つメディア復元力メカニズムです。これは、ユーザ エクスペリエンス向上のためにネットワークの輻輳を調整するポイントツーポイント シナリオおよびマルチポイント シナリオ用の要求応答メカニズムです。
TMMBR メカニズムは 10% 以上のパケット損失が検出された場合にトリガーされます。パケット損失が検出されると、ローカル エンドポイントはビデオ ビット レートを低減するために TMMBR 要求をリモート エンドポイントに送信します。次に、ユーザ エクスペリエンスの維持に使用される帯域幅が低減されます。リモート エンドポイントは、TMMBN メッセージで応答し、送信しているビデオのビット レートを低減させます。パケット損失が 10% 未満の場合、TMMBR メカニズムはトリガーされません。
TMMBR 要求は、パケット損失が発生しているエンドポイントからビデオを送信しているエンドポイントまたはノードに送信されます。TMMBR 要求は、次のいずれかが発生するまで、受信中のビデオのビデオ ビット レートの低減に役立ちます。
TMMBR による低速化は、次のコール シナリオのメイン メディア帯域幅とセカンダリ メディア帯域幅の両方で発生します。
IX ソフトウェアを実行しているシステムは、H.264 に加え、H.265 ビデオ圧縮標準規格もサポートしています。H.265 では、H.264 と比較して、最適なネットワーク条件下で平均 40% のビット レートが削減されます。
H.265 は、IX5000 および IX5200 と次のシステム間のポイントツーポイント コールでサポートされています。
(注) H.265 を使用するには、IX システムがリリース 10.5 以降のソフトウェアを実行している Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)に登録されている必要があります。詳細については、『Configuring Cisco Unified Communications Manager for the IX System』の「Product Specific Configuration Layout Area」を参照してください。