上記の図では、PE2 を介して到達可能なルータインターフェイス宛てのトラフィックが PE1 に着信する場合、ルーティングはゲートウェイの設定に基づいて PE(つまり PE2)の出力で行われます。このようなシナリオでは、PE2 に到達するパケットは、常に、送信元
MAC をホスト MAC として持ち、ゲートウェイ MAC(エージングタイム後にエージアウトする)は持ちません。ゲートウェイ MAC がエージアウトすると、逆方向のトラフィックでフラッディングが発生します。したがって、非対称ルーティングの場合は、VPLS
ドメイン内の PE 間でフラッディングが発生しないように、 MAC エージングタイムよりも小さい timer 値を使用して、ipv6 nd cache expire refresh コマンドと ipv6 nd cache expire timer refresh コマンドの両方を設定することを推奨します。
このシナリオ(CE1 からトラフィックが着信するシナリオ)では、入力インターフェイスと出力インターフェイスの両方が PE1 の転送パイプラインの SVI を指します。これは予期された動作ですが、ICMP リダイレクトメッセージが生成されます。したがって、分散型
IRB の場合に ICMP リダイレクトメッセージが生成されないように、インターフェイス コンフィギュレーション モードで SVI に no ip redirects コマンドを設定することを推奨します。