ピアのルーティング ポリシーには、インバウンドまたはアウトバウンドのルーティング テーブル アップデートに影響する可能性のある設定がすべて含まれています。インバウンドおよびアウトバウンドの Border Gateway Protocol(BGP)アップデートに対してルート
ターゲットの置換を有効にすると、MPLS VPN ルート ターゲット書き換え機能がルーティング テーブル アップデートに影響する可能性があります。BGP バーチャル プライベート ネットワーク IP バージョン 4(VPNv4)のアップデートでは、ルート
ターゲットが拡張コミュニティ属性として送信されます。ルート ターゲット拡張コミュニティ属性を使用して、一連のサイト、および設定されたルート ターゲットを使用するルートを受信できる VPN ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスが識別されます。
MPLS VPN ルート ターゲットの書き換え機能は、プロバイダー エッジ(PE)デバイスで設定できます。
次の図に、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)VPN の単一自律システム トポロジ内の PE デバイスでルート ターゲットを置換する例を示します。この例には、次の設定が含まれています。
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PE1 は、VRF カスタマー A の RT 65000:1 をインポートおよびエクスポートして、RT 65000:1 のすべてのインバウンド VPNv4 プレフィックスを RT 65000:2 に書き換えるように設定されています。
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PE2 は、VRF カスタマー B の RT 65000:2 をインポートおよびエクスポートして、RT 65000:2 のすべてのインバウンド VPNv4 プレフィックスを RT 65000:1 に書き換えるように設定されています。