Embedded Event Manager の概要
Embedded Event Manager(EEM)は、Cisco IOS デバイス内でイベント検出および回復のために配布されカスタマイズされたアプローチです。EEM はイベントを監視する機能を提供します。また、監視されたイベントが発生するかしきい値に達した場合に情報を得たり、是正措置を行ったり、または他の EEM 処理を実行したりする機能も提供します。EEM ポリシーは、イベントおよびイベントが発生した場合に行う処理を定義します。
EEM はキー システムのイベントを監視し、セット ポリシーを通してイベントに作用します。このポリシーはプログラムされたスクリプトで、これを使用して、発生した特定の一連のイベントに基づいて処理を呼び出すように、スクリプトをカスタマイズできます。このスクリプトは、カスタム Syslog または簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)トラップの生成、CLI(コマンドライン インターフェイス)コマンドの呼び出し、フェールオーバーの強制などの処理を生成します。スイッチからすべてのイベント管理を管理できるわけではなく、何らかの問題によって、スイッチと外部ネットワーク管理デバイス間の通信に障害が発生することがあるため、EEM のイベント管理機能は役立ちます。スイッチをリブートすることなく自動回復処理が行われる場合、ネットワークのアベイラビリティは向上します。
次に、EEM サーバ、コア イベント パブリッシャ(イベント検出器)、およびイベント サブスクライバ(ポリシー)の関係の例を示します。イベント パブリッシャはイベントを選別し、イベント サブスクライバによって提供されたイベント仕様と一致するイベントがいつ発生するかを決定します。イベントが発生すると、イベント検出器が EEM サーバに通知します。次に、システムの現在の状態と特定のイベントに対してポリシーで指定された処理に基づいて、EEM ポリシーが回復を実行します。
(注) |
EEM をサポートするのは、Cisco Catalyst 3560-CX スイッチのみです。 EEM をサポートするのは、IP Base ライセンスおよび IP Services ライセンスを実行する Catalyst スイッチのみです。 |