この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco NX-OS デバイス上で仮想 LAN(VLAN)を設定する方法について説明します。
この章は、次の項で構成されています。
ご使用のソフトウェア リリースで、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の警告および機能情報については、https://tools.cisco.com/bugsearch/ の Bug Search Tool およびご使用のソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「新機能および変更された機能に関する情報」の章または以下の「機能の履歴」表を参照してください。
![]() (注) | Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスの Cisco Release 5.2(1) から、Fibre Channel over Ethernet(FCoE)VLAN を作成できるようになりました。詳細については、『Cisco NX-OS FCoE Configuration Guide for Cisco Nexus 7000 and Cisco MDS 9500』を参照してください。 |
VLAN を使用すると、ネットワークを、レイヤ 2 レベルの個別の論理領域として分割できます。VLAN はブロードキャスト ドメインと見なすこともできます。
どのようなスイッチ ポートでも VLAN に属すことができ、ユニキャスト、ブロードキャスト、マルチキャストのパケットは、その VLAN に属する端末だけに転送またはフラッディングされます。各 VLAN は論理ネットワークと見なされ、VLAN に属さないステーション宛てのパケットはルータで転送する必要があります。
VLAN は、ユーザの物理的な場所に関係なく、機能またはアプリケーションによって論理的にセグメント化されるスイッチド ネットワーク内の端末のグループです。VLAN は、物理 LAN と同じ属性をすべて備えていますが、同じ LAN セグメントに物理的に配置されていないエンド ステーションもグループ化できます。
どのようなスイッチ ポートでも VLAN に属すことができ、ユニキャスト、ブロードキャスト、マルチキャストのパケットは、その VLAN に属する端末だけに転送またはフラッディングされます。各 VLAN は 1 つの論理ネットワークであると見なされます。VLAN に属していないステーション宛てのパケットは、ルータを経由して転送する必要があります。次の図は、論理ネットワークとしての VLAN を図示したものです。エンジニアリング部門のステーション、マーケティング部門のステーション、および会計部門のステーションはそれぞれ別の VLAN に割り当てられています。
VLAN は通常、IP サブネットワークに関連付けられますたとえば、特定の IP サブネットに含まれるエンド ステーションはすべて同じ VLAN に属します。VLAN 間で通信するには、トラフィックをルーティングする必要があります。
デフォルトでは、新規に作成された VLAN は動作可能です。つまり、新規に作成された VLAN は、非シャットダウンの状態になります。また、トラフィックを通過させるアクティブ ステート、またはパケットを通過させない一時停止ステートに、VLAN を設定することもできます。デフォルトでは、VLAN はアクティブ ステートでトラフィックを通過させます。
VLAN インターフェイスまたはスイッチ仮想インターフェイス(SVI)は、VLAN 間の通信用として作成されるレイヤ 3 インターフェイスです。VLAN 間でトラフィックをルーティングするには、各 VLAN に VLAN インターフェイスを作成して、設定する必要があります。各 VLAN に必要な VLAN インターフェイスは、1 つだけです。
![]() (注) | VLAN インターフェイス、サブインターフェイスの設定、および IP アドレスの割り当ての詳細については、を参照してください。この機能は、VLAN インターフェイスを設定する前にイネーブルにする必要があります。 |
![]() (注) | Cisco NX-OS デバイスでは、拡張システム ID が常に自動的にイネーブルになります。 |
このデバイスは、IEEE 802.1Q 規格に従って、各 VDC で最大 4094 の VLAN をサポートします。これらの VLAN は、ソフトウェアによっていくつかの範囲に分割され、範囲によって用途が少しずつ異なります。
設定の制限については、スイッチの検証済みの拡張性の制限のマニュアルを参照してください。
ソフトウェアにより、動作するために内部 VLAN を使用する必要があるマルチキャストや診断などの機能に VLAN 番号のグループが割り当てられます。予約グループの VLAN の使用、変更、削除はできません。内部的に割り当てられている VLAN、およびそれに関連した用途は表示できます。
![]() (注) | 予約済み VLAN の範囲を変更すると、新しい VLAN の範囲に対する既存の設定が削除されます。次の例にあるように、警告が表示されます。 switch(config)# system vlan 2000 reserve
This will delete all configs on vlans 2000-2127. Continue anyway? (y/n) [no] y
Note: After switch reload, VLANs 2000-2127 will be reserved for internal use.
This requires copy running-config to startup-config before
switch reload. Creating VLANs within this range is not allowed.
switch(config)#
|
Cisco NX-OS Release 5.1(1) 以降では、VLAN を実際に作成していなくても VLAN を設定できます。この手順は、IGMP スヌーピング、VTP、および他の設定に使用されます。
![]() (注) | デフォルトで、すべての Cisco NX-OS ポートはレイヤ 3 ポートです。 |
VLAN は、各 VDC で 1 ~ 4094 の番号が割り当てられます。スイッチ ポートとして設定したポートはすべて、レイヤ 2 デバイスとしてのスイッチの初回起動時に、デフォルト VLAN に割り当てられます。デフォルト VLAN(VLAN1)はデフォルト値だけを使用し、デフォルト VLAN でアクティビティの作成、削除、一時停止を行うことはできません。
VLAN は、番号を割り当てることによって作成します。作成した VLAN は削除したり、アクティブ ステートから一時停止ステートに移行したりできます。既存の VLAN ID を使用して VLAN を作成しようとすると、デバイスで VLAN サブモードが開始されますが、同じ VLAN は再作成されません。
新規に作成した VLAN は、その VLAN にレイヤ 2 ポートが割り当てられるまでは未使用の状態になります。すべてのポートはデフォルトで VLAN1 に割り当てられます。
VLAN の範囲により、次のパラメータを VLAN 用に設定できます(デフォルト VLAN を除く)。
Cisco NX-OS Release 6.1(1)以降では、最大 128 文字の VLAN ロング ネームを設定できます。VLAN ロング ネームを設定するには、VTP はトランスペアレントまたはオフ モードである必要があります。VTP がクライアント モードまたはサーバ モードの場合、VLAN ロング ネーム機能をイネーブルにできません。VTP の詳細については「Configuring VTP」の章を参照してください。
![]() (注) | VLAN アクセス ポートまたはトランク ポートとしてのポートの設定と、VLAN へのポートの割り当ての詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』を参照してください。 |
特定の VLAN を削除すると、その VLAN に関連するポートは非アクティブになり、トラフィックは流れなくなります。トランク ポートから特定の VLAN を削除すると、その VLAN だけがシャットダウンし、トラフィックは引き続き、トランク ポート経由で他のすべての VLAN 上で転送されます。
ただし、削除した VLAN の VLAN とポートのマッピングはシステム上にすべて存続しているため、その VLAN を再イネーブル化または再作成すると、元のポート設定が自動的にその VLAN に戻されます。VLAN のスタティック MAC アドレスとエージング タイムは、VLAN を再イネーブル化しても復元されません。
![]() (注) | Cisco NX-OS Release 5.1,以前では、VLAN コンフィギュレーション サブモードで入力したコマンドはすぐに実行されます。Nexus 7000 シリーズ デバイス用の Cisco NX-OS Release 5.1 以降では、設定の変更を有効にするために、VLAN コンフィギュレーション サブモードを終了する必要があります。 |
このソフトウェアでは、コールド リブート時に、VLAN のステートフルおよびステートレスの両方の再起動で、ハイ アベイラビリティがサポートされます。ステートフルな再起動では、最大 3 回の再試行がサポートされます。再起動から 10 秒以内に 4 回以上の再試行を行うと、スーパーバイザ モジュールがリロードされます。
VLAN を使用しているときに、ソフトウェアのアップグレードまたはダウングレードをシームレスに実行できます。
![]() (注) | ハイ アベイラビリティ機能の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS High Availability and Redundancy Guide』を参照してください。 |
このソフトウェアは、仮想デバイス コンテキスト(VDC)をサポートしているので、VLAN の設定および運用は各 VDC にローカルになります。
![]() (注) | VDC およびリソース割り当ての詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide』を参照してください。 |
各 VLAN では、すべてのポートが同じ VDC に存在している必要があります。VDC に十分なリソースが割り当てられていない場合、ソフトウェアによりエラー メッセージが戻されます。
新規の VDC を作成すると、デバイスは自動的に新しいデフォルト VLAN、VLAN1 を作成し、デバイスが使用する VLAN を内部的に予約します。
別の VDC で使用している VLAN 番号 と同じ番号を再使用できます。
1 つ以上の VLAN を、ユーザによる設定を許可または拒否するロールに関連付けることができます。VLAN をロールに関連付けると、対応するインターフェイスも同じチェックの対象になります。たとえば、ロールに VLAN1 へのアクセスが許可されている場合、VLAN1 を使用するインターフェイスへのアクセスも許可されます。インターフェイスに、ロールに関連付けられた VLAN が設定されていない場合、そのインターフェイスはそのロールにアクセスできません。
次の表に、この機能のライセンス要件を示します。
製品 |
ライセンス要件 |
---|---|
Cisco NX-OS |
VLAN にライセンスは必要ありません。ライセンス パッケージに含まれていない機能はすべて Cisco NX-OS システム イメージにバンドルされており、追加費用は一切発生しません。NX-OS ライセンス方式の詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。 |
ただし、VDC を使用するには、Advanced Services ライセンスが必要です。
VLAN には次の前提条件があります。
VLAN 設定時の注意事項と制限事項は次のとおりです。
各 VDC の VLAN の最大数は、4094 です。
1 つの VLAN または VLAN 範囲を設定できます。
多数の VLAN を設定する場合は、最初に vlan コマンドを使用して VLAN を作成します(たとえば、vlan200 to 300, 303 to 500)。VLAN が正常に作成された後、これらの VLAN に順番に名前を付けるか設定します。
VLAN 4094 は予約済みの VLAN です。
内部使用のために予約された VLAN グループ内の VLAN は、作成、変更、または削除することはできません。
VLAN1 は、デフォルト VLAN です。この VLAN の作成、変更、または削除はできません。
VLAN 1006 ~ 4094 は常にアクティブ ステートなので、常にイネーブルです。これらの VLAN のステートを一時停止またはシャットダウンすることはできません。
VLAN 変換には次の注意事項と制限があります。
VLAN 変換の設定は、レイヤ 2 トランクにのみ適用できます。レイヤ 2 トランク以外のポートに適用すると非アクティブになります。
802.1Q トランク上で、ネイティブ VLAN 入力トラフィックの変換を設定しないでください。802.1Q ネイティブ VLAN トラフィックはタグなしのため、変換の際に認識されません。ただし、他の VLAN から 802.1Q トランクのネイティブ VLAN に、トラフィックを変換することはできます。
変換先の VLAN は、トランクの許可される VLAN リストに含まれている必要があります。さらに、VLAN 変換に関与しない、トランク ポートに転送する必要がある VLAN も、そのトランク ポートで許可される VLAN リストに含まれている必要があります。ポートごとに VLAN 変換をイネーブルにすると、ハードウェアでは、トランク ポートで許可される VLAN リスト内のすべての VLAN に対して VLAN 変換エントリが消費されます。
VLAN 変換では、元の VLAN と変換先 VLAN が同じ MST インスタンス内にあるようにする必要があります。
VLAN 変換の設定は、ポート グループ内のすべてのポートに適用されます。VLAN 変換はデフォルトですべてのポートでイネーブルです。
サポートされる VLAN 変換マップの数は 4000 です。複数のレイヤ 2 ポートでは、VLAN マップ、およびトランクで許可される VLAN リストが同じであれば、ハードウェアの変換エントリを共有できます。
モジュールの種類に基づき、ポートごとの変換エントリ数に次の制限が適用されます。
F1 シリーズ モジュール:変換エントリは 2 つのポート上の 512 のエントリに制限され、それらは入力と出力の両方向で共有されます。1 ポートあたり 256 エントリで、2 つのポートで変換エントリを共有できます。
F2 シリーズ モジュール:1 ポートあたり各方向(入力および出力)に最大 4000 の変換を設定できます。
F3 シリーズ モジュール:1 ポートあたり各方向(入力および出力)に最大 4000 の変換を設定できます。
M1 シリーズ モジュール:変換エントリは 1 ポートあたり 8 に制限されます。
M1 シリーズ モジュール:ASIC が共有モードで設定されている場合、VLAN 変換は出力方向でのみサポートされます。ASIC が専用モードで設定されている場合、VLAN 変換は入力と出力の両方向でサポートされます。
M2 シリーズ モジュール:1 ポートあたり最大 4000 の変換を設定できます。
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
VLANs |
イネーブル |
VLAN |
VLAN1:スイッチ ポートとして設定したポートは、VLAN1 に割り当てられます。 |
VLAN ID |
1 |
VLAN 名 |
|
VLAN ステート |
アクティブ |
STP |
イネーブル:Rapid PVST+ がイネーブル |
VTP |
ディセーブル |
VTP バージョン |
1 |
![]() (注) | VLAN へのレイヤ 2 インターフェイスの割り当て(アクセスまたはトランク ポート)の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』を参照してください。デフォルトでは、すべてのインターフェイスが VLAN1 に割り当てられます。 |
![]() (注) | Cisco IOS の CLI に慣れている場合、この機能に対応する Cisco NX-OS コマンドは通常使用する Cisco IOS コマンドと異なる場合があるので注意してください。 |
デフォルトの VLAN およびデバイス用に内部的に割り当てられた VLAN 以外は、すべての VLAN を作成または削除できます。
VLAN を作成すると、その VLAN は自動的にアクティブ ステートになります。
![]() (注) | VLAN を削除すると、その VLAN に関連するポートは非アクティブになります。したがって、廃棄されるトラフィック フローやパケットはありません。トランク ポートの場合、ポートはオープンしたたままで、削除した VLAN を除く他のすべての VLAN からのトラフィックが引き続き転送されます。 |
作成する VLAN の範囲内に作成できない VLAN が含まれていると、作成できない VLAN がリストされたメッセージが戻されますが、指定範囲内の他の VLAN はすべて作成されます。
![]() (注) | VLAN コンフィギュレーション サブモードで VLAN の作成と削除を行うこともできます。 |
正しい VDC を開始していること(または switchto vdc コマンドを入力済みであること)を確認してください。VDC が異なっていても同じ VLAN 名と ID を使用できるので、正しい VDC で作業していることを確認する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | config t 例: switch# config t switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | vlan {vlan-id | vlan-range} 例: switch(config)# vlan 5 switch(config-vlan)# |
VLAN または VLAN の範囲を作成します。割り当て済みの VLAN 番号を入力すると、その VLAN の VLAN コンフィギュレーション サブモードが開始されます。内部的に割り当てられている VLAN に割り当てられている番号を入力すると、エラー メッセージが返されます。VLAN の範囲を入力し、指定 VLAN の 1 つ以上が、内部的に割り当てられた VLAN の範囲外である場合、コマンドは範囲外の VLAN だけで有効になります。指定できる範囲は 2 ~ 4094 です。VLAN1 はデフォルト VLAN であり、作成や削除はできません。内部使用のために予約されている VLAN の作成や削除はできません。 |
ステップ 3 | exit 例: switch(config-vlan)# exit switch(config)# |
VLAN モードを終了します。 |
ステップ 4 | show vlan 例: switch# show vlan | (任意)
VLAN に関する情報を表示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config | (任意)
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次の例は、15 ~ 20 の範囲で VLAN を作成する方法を示しています。
switch# config t switch(config)# vlan 15-20 switch(config-vlan)# exit switch(config)#
VLAN の次のパラメータの設定または変更を行うには、VLAN コンフィギュレーション サブモードを開始する必要があります。
正しい VDC を開始していること(または switchto vdc コマンドを入力済みであること)を確認してください。VDC が異なっていても同じ VLAN 名と ID を使用できるので、正しい VDC で作業していることを確認する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | config t 例: switch# config t switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | vlan {vlan-id | vlan-range} 例: switch(config)# vlan 5 switch(config-vlan)# |
VLAN コンフィギュレーション サブモードにします。このサブモードでは、VLAN または VLAN 範囲に対して、名前の指定、ステートの設定、ディセーブル化、およびシャット ダウンを実行できます。 VLAN1 または内部的に割り当てられた VLAN に対しては、これらの値を変更できません。 |
ステップ 3 | exit 例: switch(config-vlan)# exit switch(config)# |
VLAN コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 4 | show vlan 例: switch# show vlan | (任意)
VLAN の情報およびステータスを表示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config | (任意)
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次に、VLAN コンフィギュレーション サブモードを開始して、終了する例を示します。
switch# config t switch(config)# vlan 15 switch(config-vlan)# exit switch(config)#
VLAN の次のパラメータの設定または変更を行うには、VLAN コンフィギュレーション サブモードを開始する必要があります。
![]() (注) | デフォルト VLAN または内部的に割り当てられた VLAN の作成、削除、変更はできません。また、一部の VLAN では変更できないパラメータがあります。 |
正しい VDC を開始していること(または switchto vdc コマンドを入力済みであること)を確認してください。VDC が異なっていても同じ VLAN 名と ID を使用できるので、正しい VDC で作業していることを確認する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | config t 例: switch# config t switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 | ||
ステップ 2 | vlan {vlan-id | vlan-range} 例: switch(config)# vlan 5 switch(config-vlan)# |
VLAN コンフィギュレーション サブモードにします。既存の VLAN ではない場合、指定した VLAN が作成され、VLAN コンフィギュレーション サブモードが開始されます。 | ||
ステップ 3 | namevlan-name 例: switch(config-vlan)# name accounting |
VLAN に名前を付けます。32 文字までの英数字を入力して VLAN に名前を付けることができます。VLAN1 または内部的に割り当てられている VLAN の名前は変更できません。デフォルト値は VLANxxxx であり、xxxx は、VLAN ID 番号と等しい 4 桁の数字(先行ゼロも含む)を表します。 system vlan name コマンドにより、最大 128 文字の VLAN 名をイネーブルにすることができます。 | ||
ステップ 4 | state {active | suspend} 例: switch(config-vlan)# state active |
VLAN のステート(アクティブまたは一時停止)を設定します。VLAN ステートを一時停止にすると、その VLAN に関連付けられたポートが非アクティブになり、VLAN のトラフィック転送が停止します。デフォルト ステートはアクティブです。デフォルト VLAN および VLAN 1006 ~ 4094 のステートを一時停止にすることはできません。 | ||
ステップ 5 | no shutdown 例: switch(config-vlan)# no shutdown |
VLAN をイネーブルにします。デフォルト値は no shutdown(イネーブル)です。デフォルト VLAN の VLAN1、または VLAN 1006 ~ 4094 はシャットダウンできません。 | ||
ステップ 6 | exit 例: switch(config-vlan)# exit switch(config)# |
VLAN コンフィギュレーション サブモードを終了します。 | ||
ステップ 7 | show vlan 例: switch# show vlan | (任意)
VLAN に関する情報を表示します。 | ||
ステップ 8 | show vtp status 例: switch# show vtp status | (任意)
VLAN トランキング プロトコル(VTP)に関する情報を表示します。 | ||
ステップ 9 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config | (任意)
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
|
次の例は、VLAN 5 のオプション パラメータを設定する方法を示しています。
switch# config t switch(config)# vlan 5 switch(config-vlan)# name accounting switch(config-vlan)# state active switch(config-vlan)# no shutdown switch(config-vlan)# exit switch(config)#
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | config t 例: switch# config t switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 | ||
ステップ 2 | system vlanstart-vlanreserve 例: switch(config)# system vlan 3968 reserve |
目的の範囲の開始 VLAN ID を指定することにより、予約済みの VLAN の範囲を変更できます。 予約済みの VLAN を、128 の隣接する他の VLAN 範囲に変更できます。このような範囲を予約すると、デフォルトで内部使用のために予約されていた VLAN の範囲が解放され、この範囲のうち、VLAN 4094 を除くすべての VLAN が、ユーザの設定対象として使用可能になります。すべての VDC は予約された新しい VLAN の範囲を継承します。
| ||
ステップ 3 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config |
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
| ||
ステップ 4 | reload 例: switch(config)# reload |
ソフトウェアをリロードし、VLAN の範囲の変更が有効になります。 このコマンドの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Fundamentals Configuration Guide, Release 6.x』を参照してください。 | ||
ステップ 5 | show system vlan reserved 例: switch(config)# show system vlan reserved | (任意)
VLAN 範囲に対して設定された変更を表示します。 |
switch# configuration terminal switch(config)# system vlan 2000 reserve This will delete all configs on vlans 2000-2081. Continue anyway? (y/n) [no] y Note: After switch reload, VLANs 2000-2081 will be reserved for internal use. This requires copy running-config to startup-config before switch reload. Creating VLANs within this range is not allowed. switch(config)#
![]() (注) | この変更を有効にするには、デバイスをリロードする必要があります。 |
![]() (注) | show vlan コマンドでは、vlan コマンドを使用して VLAN を作成しない限り、これらの VLAN は表示されません。 |
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
switch# config t switch(config)# vlan configuration 20 switch(config-vlan-config)#
![]() (注) | VTP は、イネーブルの場合、トランスペアレントまたはオフ モードである必要があります。VTP は、クライアントまたはサーバ モードにすることはできません。VTP の詳細については「VTP の設定」の章を参照してください。 |
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 | ||
ステップ 2 | system vlan long-name 例: switch(config)# system vlan long-name 最大 128 文字の長さの VLAN 名を設定可能にします。
system vlan long-name コマンドがすでにイネーブルまたはディセーブルのときに、これをイネーブルまたはディセーブルにしようとすると、システムはエラー メッセージを表示します。このコマンドをイネーブルまたはディセーブルにする前に、VLAN ロング ネームのノブのステータスを表示することを推奨します。 この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。 | ||
ステップ 3 | (任意)copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を継続的に保存します。 | ||
ステップ 4 | show running-config | sec long-name 例: switch(config)# show running-config | sec long-nameVLAN ロング ネームのステータス情報を表示します。
|
switch# configure terminal switch(config)# system vlan long-name !2001 Sep 29 02:24:11 N72-3 %$ VDC-1 %$ %VLAN_MGR-2-CRITICAL_MSG: VLAN long name is Enabled! switch(config)# copy running config startup config switch(config)# show running-config | sec long-name switch# configure terminal switch(config)# vlan 2 switch(config-vlan)# name VLAN128Char000000000000000040000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000002 switch(config-vlan)# exit switch# show vlan id 2 VLAN Name Status Ports ---- -------------------------------- --------- ------------------------------- 2 VLAN128Char000000000000000040000 active 00000000000000000000000000000000 00000000000000000000000000000000 00000000000000000000000000000002 . . .
次の例では、128 文字を超える VLAN ロング ネームを設定しようとした場合のエラー出力を示します。
switch# system vlan long-name switch(config)# vlan 2 switch(config-vlan)# name 129Char123456789000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000987654321CiscoBangalore !% String exceeded max length of (128) at '^' marker.! Switch(config-vlan)# exit
次の例では、system vlan long- name コマンドをイネーブルにせずに 32 文字 を超える VLAN 名を設定しようとした場合のエラー出力を示します。
switch# configure terminal switch(config)# vlan 2 switch(config-vlan)# name 33Char1234567890987CiscoBangalore !ERROR: Long VLAN name is not enabled: Vlan name greater than 32 is not allowed! Switch(config-vlan)# exit
入力 VLAN とポート上のローカル VLAN 間の VLAN 変換を設定できます。入力 VLAN に到着するトラフィックは、トランク ポートの入力時にローカル VLAN にマッピングされ、変換先 VLAN ID で内部的にタグ付けされたトラフィックは、スイッチ ポートを離れる前に元の VLAN ID にマッピングされます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 | ||
ステップ 2 | switch(config)# interfacetypeport |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 | ||
ステップ 3 | switch(config-if)# [no] switchport vlan mapping enable | (任意)
VLAN 変換が明示的にディセーブルになった後に、スイッチ ポートでの VLAN 変換をイネーブルにします。VLAN 変換は、デフォルトでイネーブルになっています。
| ||
ステップ 4 | switch(config-if)# [no] switchport vlan mappingvlan-idtranslated-vlan-id |
VLAN を他の VLAN に変換します。
| ||
ステップ 5 | switch(config-if)# [no] switchport vlan translation all |
インターフェイスで設定されたすべての VLAN 変換を削除します。 | ||
ステップ 6 | switch(config-if)# copy running-config startup-config | (任意)
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
| ||
ステップ 7 | switch(config-if)# show interface [if-identifier] vlan mapping | (任意)
すべてのインターフェイスまたは指定されたインターフェイスの VLAN マッピング情報を表示します。 |
次の例では、(入力)VLAN 10 と(ローカル)VLAN 100 間の VLAN 変換を設定する方法を示します。
switch# config t switch(config)# interface ethernet1/1 switch(config-if)# switchport vlan mapping 10 100 switch(config-if)# show interface ethernet1/1 vlan mapping Interface eth1/1: Original VLAN Translated VLAN ------------------ --------------- 10 100
コマンド |
目的 |
---|---|
show running-config vlanvlan-id |
VLAN 情報を表示します。 |
show vlan [all-ports | brief | idvlan-id | namename | dot1q tag native] |
VLAN 情報を表示します。 |
show vlan summary |
VLAN 情報の要約を表示します。 |
show vtp status |
VTP 情報を表示します。 |
show system vlan reserved |
システムに予約されている VLAN 範囲を表示します。 |
これらのコマンドの出力の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Command Reference』を参照してください。
コマンド |
目的 |
---|---|
clear vlan [idvlan-id] counters |
すべての VLAN または指定した VLAN のカウンタをクリアします。 |
show vlan counters |
各 VLAN のレイヤ 2 パケット情報を表示します。 |
次に、VLAN を作成して名前を指定し、ステートをアクティブにして、管理上のアップに設定する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# vlan 10 switch(config-vlan)# name test switch(config-vlan)# state active switch(config-vlan)# no shutdown switch(config-vlan)# exit switch(config)#
関連項目 |
マニュアル タイトル |
---|---|
コマンド リファレンス |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Command Reference』 |
NX-OS レイヤ 2 スイッチングの設定 |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Configuration Guide』 |
インターフェイス、VLAN インターフェイス、IP アドレス指定、ポート チャネル |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』 |
マルチキャスト ルーティング |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Multicast Routing Configuration Guide』 |
NX-OS の基礎 |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Fundamentals Configuration Guide』 |
ハイ アベイラビリティ |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS High Availability and Redundancy Guide』 |
システム管理 |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS System Management Configuration Guide』 |
VDC |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide』 |
ライセンス |
『Cisco NX-OS Licensing Guide』 |
リリース ノート |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Release Notes』 |
標準 |
タイトル |
---|---|
この機能でサポートされる新規の標準または変更された標準はありません。また、既存の標準のサポートは変更されていません。 |
— |
MIB |
MIB のリンク |
---|---|
|
MIB を検索およびダウンロードするには、次の URL にアクセスしてください。http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml |
機能名 |
リリース |
機能情報 |
---|---|---|
VLAN 変換 |
6.2(6) |
VLAN のペア間のマッピングを設定できます。 |
VLAN ロング ネーム設定します。 |
6.1(1) |
VLAN ロング ネームを設定できます。 |
ダイナミック システムに予約されている VLAN 範囲 |
5.2(1) |
システムが予約する VLAN の範囲を変更できます。 |
VLAN を作成する前に、VLAN を設定します。 |
5.1(1) |
VLAN を作成する前に、VLAN を設定できます。 |
変更なし |
4.2(1) |
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VLAN Trunking Protocol; VLANトランキング プロトコル |
4.1(2) |
デバイスは VTP をトランスペアレント モードで実行します。 |