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Cisco Nexus 9000 シリーズ デバイスの前面パネルおよびファブリック モジュール ライン カードには、Broadcom Network Forwarding Engines(NFE)が搭載されています。NFE の数は、前面パネルのライン カード(LC)またはファブリック モジュール(FM)のモデルによって異なります。
ここでは、コマンドライン シェル(bcm-shell)のアクセス方法および NFE からの読み出し方法について説明します。
Broadcom シェルの使用には、次の注意事項と制約事項があります。
ここでは、Broadcom シェル(bcm-shell)のアクセス方法について説明します。
bcm-shell コマンドは、Cisco Nexus 9000 シリーズの CLI から特定の T2 ASIC インスタンスに直接渡されます。T2 ASIC インスタンスは、ファブリック モジュールまたは前面パネルのライン カードに配置できます。
コマンド構文は次のとおりです。
bcm-shell modulemodule_number [instance_number:command]
値は次のとおりです。
module_number |
シャーシ内のモジュール番号 |
instance_number |
T2 インスタンス番号 |
command |
Broadcom コマンド |
(注) | 「pipe include」や「redirect output to file」などの Cisco NX-OS コマンド拡張は、コマンド出力の管理に使用できます。 |
(注) | CLI API を使用したコマンドの入力は、監査の目的で、システムのアカウンティング ログに記録されます。bcm-shell から直接入力されたコマンドは、アカウンティング ログに記録されません。 |
8 スロット ライン カード(LC)シャーシは、最大 6 つのファブリック モジュール(FM)をホストできます。これらのスロットには、21 ~ 26 の番号が付けられています。アクセスする bcm-shell のある FM を指定する必要があります。
次の例は、スロット 24 の FM 上の bcm-shell へのアクセス方法、コンテキスト ヘルプのアクセス方法、bcm-shell の終了方法を示しています。
nexus-spine1# show module Mod Ports Module-Type Model Status --- ----- ----------------------------------- ------------------ ---------- 3 36 36p 40G Ethernet Module N9k-X9636PQ ok 4 36 36p 40G Ethernet Module N9k-X9636PQ ok 21 0 Fabric Module Nexus-C9508-FM ok 22 0 Fabric Module Nexus-C9508-FM ok 23 0 Fabric Module Nexus-C9508-FM ok 24 0 Fabric Module Nexus-C9508-FM ok 25 0 Fabric Module Nexus-C9508-FM ok 26 0 Fabric Module Nexus-C9508-FM ok 27 0 Supervisor Module Nexus-SUP-A active * 29 0 System Controller Nexus-SC-A active
nexus-spine1# attach module 24 Attaching to module 24 ... To exit type 'exit', to abort type '$.'
module-24# test hardware internal bcm-usd bcm-diag-shell Available Unit Numbers: 0 1 bcm-shell.0> 1
この時点で、スロット 24 のファブリック モジュールの T2 ASIC インスタンス 1 の Broadcom シェルにアクセスしています。入力したすべてのコマンドは、この特定の ASIC インスタンスに対して特有のコマンドです。
bcm-shell.1> exit module-24# exit rlogin: connection closed.
ライン カード(LC)の T2 ASIC に接続するには、まずモジュールに接続してルート モードに入り、shell access exec を実行した後、接続する ASIC インスタンスを選択します。使用可能な ASIC の数は、接続しているライン カードのモデルによって異なります。
次の例は、スロット 2 の LC 上の ASIC インスタンス 1 の bcm-shell にアクセスし、3 つの T2 インスタンスを含む LC の bcm-shell を終了する方法を示しています。
nexus-spine1# attach module 2
Attaching to module 2 ...
To exit type 'exit', to abort type '$.'
Last login: Wed Aug 7 14:13:15 UTC 2013 from sup27 on ttyp0
module-2# test hardware internal bcm-usd bcm-diag-shell
Available Unit Numbers: 0 1 2
bcm-shell.0> 1
bcm-shell.1>
この時点で、スロット 2 のライン カード モジュールの T2 ASIC インスタンス 1 の Broadcom シェルにアクセスしています。
bcm-shell.1> exit module-2# exit rlogin: connection closed.