シャーシの設置

ラックまたはキャビネットの設置

スイッチを設置する前に、ラックおよびキャビネットの要件に記載されている要件を満たす、標準的な 4 支柱の 19 インチ(48.3 cm)EIA データ センター ラック(またはそのようなラックを備えたキャビネット)を設置する必要があります。


警告


ステートメント 1048:ラックの安定性

ラックの安定装置を取り付けるか、ラックを床にボルトで固定してから、設置または保守を行う必要があります。ラックを安定させないと、身体に傷害を負う可能性があります。



警告


ステートメント 1018:電源回路

感電および火災のリスクを軽減するため、装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。


手順


ステップ 1

床にラックをボルトで固定してからシャーシを載せます。

ステップ 2

接合された構造を持つラックの場合は、アースに接続します。この処置により、スイッチおよびそのコンポーネントと、静電放電(ESD)リスト ストラップを簡単にアースできます。この操作により、設置時に接地されていないコンポーネントを扱う際でも、放電を防止できます。

ステップ 3

ラックにある電源にアクセスする必要がある場合は、次のいずれかを含めます。

  • AC 電源の場合は、スイッチの電力仕様を満たす AC 回路を含めます( スイッチ モジュールの所要電力を参照)。この回路には、地域および国の要件を満たし、電源モジュール ユニットで使用する電源ケーブルの仕様を満たすレセプタクルを含める必要があります。

  • DC 電源の場合は、スイッチの電力仕様を満たす DC 回路を含めます。( スイッチ モジュールの所要電力を参照してください)。この回路には、電源ケーブルを電源モジュールに安全に接続できるよう、回路ブレーカーを含める必要があります。


新しいスイッチの検査

新しいシャーシを設置する前に開梱して点検し、注文したすべての品目があることを確認します。出荷中にスイッチが破損していないことを確認します。


注意    


シャーシまたはそのコンポーネントを取り扱うときは、ESD の損傷を防ぐために、ESD プロトコルに従います。この手順には、静電気防止用リスト ストラップを着用してアースに接続する作業が含まれますが、これに限定されません。



ヒント


スイッチを取り出したあと、梱包用の箱は廃棄しないでください。梱包用の箱は平らにして、システム用のパレットとともに保管してください。後日、デバイスを移動または輸送する場合に、この箱が必要になります。


手順


ステップ 1

カスタマーサービス担当者から提供された機器リストと梱包品の内容を比較し、注文した品目を受け取っていることを確認します。出荷には、次のもののためのボックスが含まれています。

  • システム シャーシ。次のコンポーネントが取り付けられています。

    • 次のタイプ(同じタイプであること)のスーパーバイザ モジュール(1 または2):

      • スーパーバイザ A(N9K-SUP-A)

      • スーパーバイザ A+(N9K-SUP-A+)

      • スーパーバイザ B(N9K-SUP-B)(-R ライン カードおよびファブリック モジュールに必要)

      • スーパーバイザ B+(N9K-SUP-B+)(-R、-R2 ライン カードおよび -R、-R2 ファブリック モジュールに必要)

    • システム コントローラ(2)(N9K-SC-A)

    • 第 1 章の「概要」で説明しているライン カード(1 ~ 8 個のライン カード)

    • ファブリック モジュール: 数量とタイプについては、第 1 章の概要を参照してください。スイッチには、取り付けられているライン カードをサポートするファブリック モジュールのタイプが 1 つだけ必要です。

ファブリックモジュールは、特定のスロットに取り付ける必要があります。他のスロットにファブリックモジュールを取り付けると、モジュールの不一致状態が発生する可能性があります。

  • 3 つのモジュールを使用する場合は、FM 2、FM 4、FM 6 のスロットに取り付ける必要があります。

  • 4 つのモジュールを使用する場合は、FM 2、FM 3、FM 4、FM 6 のスロットに取り付ける必要があります。

  • 5 つのモジュールを使用する場合は、FM 2、FM 3、FM 4、FM 5、FM 6 のスロットに取り付ける必要があります。

  • 6 つのモジュールを使用する場合は、FM1、FM 2、FM 3、FM 4、FM 5、FM 6 のスロットに取り付ける必要があります。

  • ファン トレイ(3)

  • 電源モジュール(1 ~ 8

    • 3 kW AC 電源モジュール(N9K-PAC-3000W-B)

    • 3 kW ユニバーサル AC/DC 電源モジュール(N9K-PUV-3000W-B)

    • 3.15 kW デュアル入力汎用 AC/DC 電源モジュール(N9K-PUV2-3000W-B)

    • 3 kW DC 電源モジュール(N9K-PDC-3000W-B)

  • ラック マウント キット

    • Cisco Nexus 9508(N9K-C9500-RMK)シャーシ用ラック マウント キット

      • 下部支持レール(2)

      • M6 取り付けネジ(20)

      • 10-32 取り付けネジ(20)

      • 12-24 取り付けネジ(20)

  • スイッチ アクセサリ キット(N9K-ACC-KIT)

ステップ 2

それぞれの箱の内容に損傷がないことを確認します。

ステップ 3

不一致または損傷がある場合は、この情報をカスタマー サービス担当者に電子メールで送信します。

  • 発送元の請求書番号(梱包明細を参照)。

  • 欠落または破損している装置のモデル番号およびシリアル番号。

  • 問題の説明と、その問題がインストールにどのように影響するかを示します。

  • 外梱包、内梱包および製品の損傷の画像。


下部支持レールの取り付け

下部支持レールは、ラックまたはキャビネットのスイッチ シャーシの重量を支えます。ラックを安定させるためには、ラック ユニット(RU)の最下部にこのレールを取り付ける必要があります。


警告


ステートメント 1006:ラックへの設置と保守に関するシャーシ警告

ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。これらの注意事項に従ってください。

  • ラックにこの装置を一基のみ設置する場合は、ラックの一番下方に設置します。

  • ラックに別の装置がすでに設置されている場合は、最も重量のある装置を一番下にして、重い順に下から上へ設置します。

  • ラックに安定器具が付属している場合は、その安定器具を取り付けてから、装置をラックに設置するか、またはラック内の装置の保守作業を行ってください。


始める前に

シャーシに下部支持レールを取り付ける前に:

手順


ステップ 1

調整可能な 2 本の下部支持レールのいずれかをラックまたはキャビネットの可能な限り最も下の RU に配置します。前後の縦方向取り付けレールの外側エッジから出るように、各レールの長さを調整します。シャーシを設置するために、レールの上部に少なくとも 13 RU(57.8 cm(22.75 インチ))の空きスペースがあることを確認してください。図を参照してください。

取り付けブラケット間のスペースが 24 ~ 32 インチ(61.0 ~ 81.3 cm)になるように、レールを広げることができます。


下部支持レールの配置

1

ラックの一番下の RU に 2 本の下部支持レールを配置します。

3

前後の垂直レール間の距離は、61.0 ~ 81.3 cm(24 ~ 32 インチ)にする必要があります。

2

各シャーシに対して少なくとも 13 RU(22.7 インチ(57.8 cm))を確保します。

ステップ 2

レールの各端用の 3 本の M6 X 19 mm または 12-24 X 3/4 インチのネジに、プラス トルク ドライバを使用してレールの下部支持レールをラックまたはキャビネットに接続し(次の図に示すように、レールに対して合計 6 本のネジを使用)ます。4.5 Nm(40 インチポンド)のトルクで締めます。

下部支持レールのラックへの取り付け。

1

調整可能な下部支持レール(2)

2

M6 x 19 mm(または 12-24 x 3/4 インチ)プラス ネジ(レールごとに少なくとも 6 個)

(注)  

 

各下部支持レールの両端に少なくとも 3 本のネジを使用します。

ステップ 3

ラックにもう 1 本の下部支持レールを取り付けるために、ステップ 1 および 2 を繰り返して行ってください。

(注)  

 

2 本の下部支持レールが同じ高さであることを確認します。高さが異なる場合は、高いほうのレールを低いほうの高さに合わせます。


次のタスク

下部支持レールを最も低い RU に取り付け、水平になっていれば、これで、ラックまたはキャビネットにシャーシを取り付けることができます。

ラックまたはキャビネットへのシャーシの設置

始める前に

  • 出荷されたシャーシが完全で、損傷していないことを確認します。

  • 4 支柱ラックまたはキャビネットが設置され、コンクリート床に固定されていることを確認します。


    警告


    ステートメント 1048:ラックの安定性

    ラックの安定装置を取り付けるか、ラックを床にボルトで固定してから、設置または保守を行う必要があります。ラックを安定させないと、身体に傷害を負う可能性があります。


  • 下部支持レールがラックまたはキャビネットで使用可能な最も下の RU に取り付けられていることを確認します。シャーシを取り付けるレールの上に、13RU(22.7インチ(57.8 cm))の空スペースがあることを確認します。

  • ラックに他のデバイスが取り付けられている場合、より重いデバイスが、シャーシを取り付けようとしている場所よりも下に取り付けられていること。

  • シャーシを設置する場所でデータセンターのアースを利用できることを確認します。

  • 次の工具と部品があることを確認します。

    • シャーシおよび搭載されたモジュールの全重量を持ち上げることができるリフト


      (注)  


      フル装備の場合、シャーシの重量は最大で 395 ポンド(179 kg)になる可能性があります。電源モジュール、ファン トレイ、およびファブリック モジュールを取り外すことで、シャーシを軽くして移動しやすくすることができます。シャーシの全重量とリフトの適切な定格重量を判定するには、シャーシ、モジュール、ファン トレイ、および電源モジュールの重量を参照してください。



      注意    


      120 ポンド(55 kg)を超えるスイッチを持ち上げるときは、リフトを使用する必要があります。


    • プラス トルク ドライバ

    • 下部支持レール キット(アクセサリ キットに付属)

      このキットの一部は、すでに下部支持レールの取り付けに使用しています。シャーシをラックに取り付けるために 8 本の 12-24 X 3/4 インチまたは M6 X 19 mm プラス ネジも必要です。


(注)  


シャーシを押し込むために 2 人、シャーシをラックにスライドさせるときシャーシをガイドするために 1 人が作業できること。



警告


ステートメント 1006:ラックへの設置と保守に関するシャーシ警告

ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。これらの注意事項に従ってください。

  • ラックにこの装置を一基のみ設置する場合は、ラックの一番下方に設置します。

  • ラックに別の装置がすでに設置されている場合は、最も重量のある装置を一番下にして、重い順に下から上へ設置します。

  • ラックに安定器具が付属している場合は、その安定器具を取り付けてから、装置をラックに設置するか、またはラック内の装置の保守作業を行ってください。



警告


ステートメント 1074:地域および国の電気規則への適合

感電または火災のリスクを軽減するため、機器は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。


手順


ステップ 1

シャーシを移動するときには、できる限り軽くしておきます。これらのモジュールは取り外し、そのコネクターが損傷しないような場所に置きます。

  • 電源装置:各電源のイジェクトレバーを押したままにします。電源モジュールの前面にあるハンドルを活用して、モジュールを取り外します。

  • ファン トレイ:4 本の非脱落型ネジを緩めます。ファン トレイの 2 つのハンドルを活用して、モジュールを取り外します。

  • ファブリック モジュール:ファブリックモジュールごとに、前面の両方のイジェクト ボタンを押します。両方のレバーをモジュールの前面から離れるように回転させます。レバーを使用してモジュールを取り外します。

ステップ 2

シャーシをリフトに載せます。

  1. シャーシを載せた輸送用パレットの横にリフトを配置します。

  2. シャーシの最下部(またはシャーシ最下部の下 1/4 インチ(0.635 cm)以内)の高さにリフトを上げます。

  3. 少なくとも 2 人でシャーシをリフト側にスライドさせ、シャーシの側面をリフトの垂直レールに接触させるか、近づけます。シャーシの前面および背面に障害物がなく、シャーシをラックに簡単に押し出せることを確認してください。

警告

 

ステートメント 1032:シャーシの持ち上げ

怪我またはシャーシの破損を防ぐために、モジュール(電源装置、ファン、カードなど)のハンドルを持ってシャーシを持ち上げたり、傾けたりすることは絶対に避けてください。これらのハンドルには、ユニットの重量を支える強度はありません。

(注)  

 

シャーシを持ち上げるには、リフトを使用します。シャーシの側面にあるハンドルを使用しないでください。ハンドルは、91 kg(200 ポンド)を超える持ち上げには対応していません。側面のハンドルは、リフトまたはラックかキャビネットにシャーシを載せたあとで、シャーシの位置を調整するために使用します。

ステップ 3

リフトを使用して移動し、4 支柱ラックまたはキャビネットの前面にシャーシの背面を合せます。

下部支持レールまたはブラケットの上 1/4 インチ(0.6 cm)以内の高さに、シャーシの下部を持ち上げます。

ステップ 4

シャーシをラックまたはキャビネットに途中まで押し込みます。

少なくとも 2 人でシャーシを下部支持レールに向かって押し、さらにもう 1 人が、シャーシがレールの中央部に向かうようガイドします。シャーシ前面の下半分を押して、背面をラックに入れます。それからシャーシを押し、半分までラックに入れます。次の図を参照してください。シャーシが下部支持レールの先端に引っかからないことを確認します。

1

シャーシ前面の下半分の両側を押すモジュールまたはモジュールのハンドルを押したり持ち上げたりしないでください。

3

ラックの垂直取り付けレール。

2

シャーシ取り付けブラケット

4

下部支持レール

ヒント

 

下部支持レール上でシャーシの位置を調整するには、シャーシのハンドルを使用します。図の凡例 1 を参照してください。

ステップ 5

リフトが下部支持レールより高く上がっている場合は、レールと水平になるか、レールの下 1/4 インチ(0.6 cm)以内になるまでゆっくり下げます。

この操作は、シャーシの下部が下部支持レールの先端に引っかかるのを防ぐのに役立ちます。

ステップ 6

シャーシ前面の垂直取り付けブラケットがラックの垂直取り付けレールに触れるまでシャーシをラックに完全に押し込みます。

ステップ 7

図に示すように、M6 X 19 mm または 24 X 3/4 インチ ネジを 4 本使用して、シャーシの 2 個の垂直取り付けブラケットを、ラックの 2 本の垂直取り付けレールにそれぞれ取り付けます(合計 8 本のネジ)。

1

シャーシの位置を調整するハンドル

2

4 本の M6 x 19 mm または 10-24 x 3/4 インチのプラス ネジが、両側のブラケットを前面マウント レールに取り付けるのに使用されています。合計 8 本のネジを使用します。


次のタスク

シャーシをラックに固定したら、データセンター アースにシャーシを接続できます。

シャーシのアース接続

スイッチとラックが金属間接続されたアースされたラックにスイッチを適切に取り付けると、スイッチ シャーシは自動的にアースされます。


(注)  


電導経路を必ず本製品のシャーシと製品を搭載するラックまたは筺体の金属面との間に設置するか、またはアース導体に接続するようにしてください。ネジ山を形成するタイプの取り付けネジを使用して塗料または非導電コートを除去し、金属間接点を作ることにより必ず電導経路を確保してください。取り付け金具と筺体またはラックとの接触面の塗料または非導電コートはすべて除去します。表面を清浄にし、取り付け前に腐食防止剤を塗布します。


シャーシを接地します。これは、ラックが接地されていない場合に必要です。お客様が用意したアースケーブルを接続します。ケーブルをシャーシのアース パッドおよび設置場所のアースに接続します。


警告


ステートメント 1024:アース導体

この装置は、接地させる必要があります。感電のリスクを軽減するため、絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。



警告


ステートメント 1046:装置の設置または交換

感電のリスクを軽減するため、装置を設置または交換するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。


始める前に

シャーシのアース接続をするには、まずデータ センターのビルのアースに接続してください。

手順


ステップ 1

ワイヤ ストリッパを使用して、アース線の端から 0.75 インチ(19 mm)ほど、被膜をはがします。米国で設置する場合は、6-AWG 線をお勧めします。

ステップ 2

アース線の被覆をはぎとった端をアース ラグの開口端に挿入します。圧着工具を使用し、アース線をアース ラグに圧着します。図を参照してください。アース線をアース ラグから引っ張り、アース線がアース ラグにしっかりと接続されていることを確認します(タグ テスト)。

1

シャーシのアース パッド

3

2 本の M4 ネジを使用してアース ラグをシャーシに固定します

2

アース ケーブル。一方の端から 0.75 インチ(19 mm)絶縁体がはがされ、アース ラグに挿入され、所定の位置に圧着します

ステップ 3

2 本の M4 ネジでシャーシのアース パッドにアース ラグを固定します(図 1 を参照)。1.24 ~ 1.69 Nm(11 ~ 15 インチポンド)のトルクでネジを締めます。

ステップ 4

アース線のもう一方の端を処理し、設置場所のアースに接続します。


スイッチの起動

スイッチを起動する前に、以下のことを確認してください。

  • そのスイッチには、スイッチに取り付けられているすべてのモジュールが必要とする電力を出力できるだけの電源があること。スイッチで使用する電源モードに応じて、次の点を考慮してください。

    • コンバインド パワー モード(電源冗長性なし)の場合、シャーシ内のすべてのモジュールに電力を供給するのに十分な電源が必要です。冗長性を確保するために追加の電源装置は必要ありません。

    • n+ 1 冗長モードの場合は、シャーシ内のすべてのモジュールに電力を供給するのに十分な電源が必要です。一方の電源モジュールがダウンした場合、または交換された場合に冗長性を提供するために、1 台の追加の電源が必要です。必要な最大電源数は、コンバインド パワー モードで使用する電源数に加えて、冗長性のためのもう 1 台です(n+1)。

    • n+n冗長モードの場合は、2つの同等の電源装置セットが必要です。それぞれのセットが、シャーシ内のすべてのモジュールに電源を供給できること、そしてそれぞれのセットを別個の電源に接続することが必要です。1 台の電源モジュールがダウンした場合、他方の電源に接続された電源モジュールがスイッチに電力を供給できます。電源の最大数は、コンバインド パワー モードで使用する電源数に加えて、冗長性のためのそれと同じ台数です(n+n)。


      (注)  


      DC 電源モジュールには 2 つの給電があり、それぞれにプラス(+)線とマイナス(-)線があります。電源ケーブルをシンプルにルーティングするには、両方のフィードを同じ電源に接続します。それぞれの給電を別の電源に接続することもできますが、電源ケーブルの配線がより複雑になります。



      (注)  


      この機器は、隣接するデバイスが完全に起動して実行されているかどうかに応じて、30 分未満で起動するように設計されています。


  • 2 つの電源を使用する場合は、電源ケーブルのルーティングを個別に管理するのが最も簡単です。シャーシの左側にある一方の電源に電源ケーブルをルーティングします。シャーシの右側にあるもう一方の電源に電源ケーブルをルーティングします。左側の電源ケーブルは、左端の電源スロットの電源装置に接続します。右側の電源ケーブルは、右端の電源スロットの電源装置に接続します。すべての電源モジュールスロットを取り付けない場合は、今のところ両端のみに取り付けて、その間は空けておきます。電源装置を追加するまで、設計された通気を維持するために、電源スロット ブランクで、それぞれの空きスロットをカバーします。

スイッチの電源を 1 つまたは 2 つの電源に接続したら、スイッチをオンにします。


警告


ステートメント 1004:設置手順

設置手順を読んでから、システムを使用、取り付け、または電源に接続してください。



警告


ステートメント 1018:電源回路

感電および火災のリスクを軽減するため、装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。


AC 電源への 3 kW AC 電源モジュールの接続

手順


ステップ 1

3 kW AC 電源モジュールのそれぞれで、AC 電源および電源モジュールの電源レセプタクルに AC 電源ケーブルを接続します。

ステップ 2

出力電力 LED が点灯し、グリーンになることを確認します。


次のタスク

電源モジュールが稼働して、スイッチに完全に電源が投入されたら、スイッチをネットワークに接続できます。

AC 電源への 3 kW ユニバーサル AC/DC 電源モジュールの接続

3 kW ユニバーサル AC/DC 電源モジュールを使用すると、Saf-D-Grid レセプタクルを備えた 200 - 277 V AC 回路に接続できます。これは、AC 電源に電源モジュールを接続するための手順です。

始める前に

電源モジュールの電源スイッチをオフにする必要があります(電源スイッチを 0 に設定)。

手順


ステップ 1

電源モジュールの電源スイッチがオフ(0)になっていることを確認します。

ステップ 2

AC 電源の Saf-D-Grid レセプタクルに AC 電源ケーブルの Saf-D-Grid コネクタを接続します。

ステップ 3

電源モジュールの Saf-D-Grid レセプタクルに、電源ケーブルのもう一方の端にある Saf-D-Grid コネクタを接続します。

ステップ 4

電源スイッチを押してオン(1)にし、電源モジュールの電源をオンにします。

ステップ 5

出力電力 LED が点灯し、グリーンになることを確認します。


次のタスク

電源装置を電源へ接続し終えて、電源が動作している場合は、スイッチをネットワークに接続します。

DC 電源への 3 kW ユニバーサル AC/DC 電源モジュールの接続

3 kW ユニバーサル AC/DC 電源モジュールを使用すると、プラス、マイナス、およびアース端子を備えた 240 - 380 V DC 回路のどちらにも接続できます。これは、DC 電源に電源モジュールを接続するための手順です。

始める前に

  • DC 電源の回路ブレーカーをオフにする必要があります。

  • 電源モジュールの電源スイッチをオフにする必要があります(電源スイッチを 0 に設定)。

手順


ステップ 1

DC 電源の回路ブレーカーがオフになっていることを確認します。

ステップ 2

電源モジュールの電源スイッチがオフ(0)になっていることを確認します。

ステップ 3

電源ケーブルのアース端子リングを DC 電源のアース端子に接続します。適切なトルク設定でナットを締め、端子支柱にしっかりと固定します。

ステップ 4

電源ケーブルのマイナス端子リングを DC 電源のマイナス(-)端子に接続します。適切なトルク設定でナットを締め、端子支柱にしっかりと固定します。

ステップ 5

電源ケーブルのプラス端子リングを DC 電源のプラス(+)端子に接続します。適切なトルク設定でナットを締め、端子支柱にしっかりと固定します。

ステップ 6

電源モジュールの Saf-D-Grid レセプタクルに、電源ケーブルのもう一方の端にある Saf-D-Grid コネクタを接続します。

ステップ 7

DC 電源回路の回路ブレーカーをオンにします。

ステップ 8

電源スイッチを押してオン(1)にし、電源モジュールの電源をオンにします。

ステップ 9

出力電力 LED が点灯し、グリーンになることを確認します。


次のタスク

電源装置を電源へ接続し終えて、電源が動作している場合は、スイッチをネットワークに接続します。

DC 電源への 3 kW DC 電源モジュールの接続

電源の長化を使用しないか、n+1 の電源冗長化を使用する場合、スイッチの電源を同じ電源グリッドに接続します。n+n の電源冗長化を使用する場合、1 つ目のグリッドに電源装置の半分を接続し、2 つ目めのグリッドには残りの半分の電源装置を接続します。グリッド A の電源装置はスイッチの左側にあり、グリッド B の電源装置はスイッチの右側にあります)。

始める前に

  • シャーシに電源モジュールが取り付け済みである必要があります。

  • 電源モジュールは、お客様によって提供された電源コードを使用して DC 電源に接続するために十分に近い場所に配置する必要があります。

  • 4 つの 6-AWG ラグがスイッチに付属します。

  • お客様によって提供される機器およびツールには、次のものが含まれている必要があります。

    • 4 本の電源ケーブル(6-AWG ケーブルを推奨)


      (注)  


      色付きのケーブルを使用して、プラスとマイナスの極性を指定します。プラス極性の色が付いた2本のケーブルと、マイナス極性の色が付いた2本のケーブルを選択してください。


    • ワイヤ ストリッパ

    • 圧着工具

    • ドライバとレンチ

手順


ステップ 1

スイッチと回路ブレーカをオフにします。

  1. 電源モジュールの電源スイッチをスタンバイ(電源モジュールの 0 の位置)に切り替えます。

  2. DC 電源からの 2 つの入力それぞれについて、回路ブレーカをオフにします。

    警告

     

    ステートメント 1003:DC 電源の切断

    任意の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。

ステップ 2

お客様から提供された電源ケーブルを、電源モジュールと電源に差し込みます。

  1. ワイヤストリッパを使用して、4 本の電源ケーブルの端の絶縁体をそれぞれ 0.75 インチ(19 cm)はがします。

    色付きのケーブルを使用して、プラスとマイナスの極性を指定します。プラス極性の色が付いた2本のケーブルと、マイナス極性の色が付いた2本のケーブルを選択してください。

  2. 圧着工具を使用して、4 つのラグ(各電源モジュール用にスイッチに付属)をそれぞれ、端をはがした各ケーブルの端に取り付けます。

    ケーブルを引っ張って、圧着したラグをそれぞれテストします。

  3. 端子ボックスのカバーの 3 本のネジを、ドライバを使用して緩めます。カバーは電源モジュールの前面にあり、カバーから持ち上げます。図を参照してください。



    1

    保護カバーから 3 本のネジを取り外します。

    2

    カバーを取り外します。

    (注)  

     

    端子ボックスには、4 つの電源端子に対応する 4 つのスロットがあります(マイナス [-]、プラス [+]、プラス [+]、マイナス [-] の順に並んでいます)。各端子には 2 つのナットがあります。これらを活用して、電源ケーブルを端子に固定します。

  4. 端子ボックスの各スロットの各端子ポストから 2 つのナットを取り外します。

  5. 2 本のプラス ケーブルの各ラグを、中央の 2 本の端子支柱に配置し、2 つのナットを使用して各ラグを固定します。それから 4.5 Nm (40 インチポンド) のトルクで締めます。

  6. 2 本のマイナス ケーブル用の各ラグを、端側の 2 本の端子支柱に配置し、2 つのナットを使用して各ラグを固定します。それから 4.5 Nm (40 インチポンド) のトルクで締めます。

  7. 保護カバーを端子ボックスに戻し、3 本のネジで所定の位置に固定します。

  8. 電源ケーブルのもう一方の端を、2 つの DC 電源回路に接続します。

    電源装置の一方の側に接続されているプラス ケーブルとマイナス ケーブルが、同じ DC 電源回路に接続されていることを確認します。各マイナス ケーブルがマイナス端子に接続され、各プラス ケーブルがプラス端子に接続されていることを確認します。

ステップ 3

電源モジュールに電源を投入します。

  1. 両方の入力ラインの電源の回路ブレーカをオンにします。

    入力 1(IN1)および入力 2(IN2)の LED が電源モジュールで点灯していることを確認します。

  2. 電源モジュールの電源スイッチをオン(電源モジュールの 1 の位置)に切り替えます。

    LED が点滅し、Input LED のほかに、OK LED もオン(緑色)になります。


次のタスク

ネットワークにスイッチを接続します。