搭載されたハードウェア モジュールに関する情報の表示
スイッチ シャーシに搭載されたスイッチ ハードウェアおよびハードウェア モジュールに関する情報を表示するには、show hardware コマンドを使用します。
手順
show hardware コマンドを入力します。 例:
|
スイッチ シャーシに搭載されたスイッチ ハードウェアおよびハードウェア モジュールに関する情報を表示するには、show hardware コマンドを使用します。
show hardware コマンドを入力します。 例:
|
製品 ID、シリアル番号、バージョン ID などの現場交換可能ユニット(FRU)に関する情報を表示するには、show inventory コマンドを使用します。
show inventory コマンドを入力します。 例:
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show sprom backplane コマンドを使用して、スイッチのシリアル番号を含むバックプレーンの情報を表示できます。
show sprom backplane コマンドを入力します。 例:
|
show environment コマンドを使用して、環境関連のスイッチの情報をすべて表示できます。
show environment コマンドを入力します。 例:
|
各スーパバイザ、I/O、およびファブリック モジュールには、2 つのしきい値のある温度センサーが装備されています。
マイナーしきい値:マイナーしきい値を超えると、マイナー アラームが発生し、4 つのすべてのセンサーで次の処理が行われます。
システム メッセージを表示します。
Call Home アラートを送信します(設定されている場合)。
SNMP 通知を送信します(設定されている場合)。
メジャーしきい値:メジャーしきい値を超えると、メジャー アラームが発生し、次の処理が行われます。
センサー 1、3、4(空気吹き出し口センサーおよびオンボード センサー)に対しては、次の処理が行われます。
システム メッセージを表示します。
Call Home アラートを送信します(設定されている場合)。詳細は、「Associating an Alert Group with a Destination Profile」を参照してください。
SNMP 通知を送信します(設定されている場合)。詳細は、「Enabling SNMP Notifications」を参照してください。
センサー 2(吸気口センサー)に対しては、次の処理が行われます。
スイッチング モジュールのしきい値を超過した場合、モジュールだけがシャットダウンします。
HA-standby または standby が存在するアクティブ スーパーバイザ モジュールのしきい値を超過すると、そのスーパーバイザ モジュールだけがシャットダウンし、スタンバイ スーパーバイザ モジュールが処理を引き継ぎます。
スタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールがスイッチに存在しない場合は、温度を下げるために最大 2 分間待機します。このインターバル中はソフトウェアが 5 秒ごとに温度を監視し、設定に従ってシステム メッセージを送信しつづけます。
![]() ヒント |
デュアル スーパーバイザ モジュールを取り付けることを推奨します。デュアル スーパーバイザ モジュールでないスイッチを使用している場合は、1 つでもファンが動作しなくなったら、ファン モジュールをただちに交換することを推奨します。 |
![]() (注) |
しきい値の -127 は、しきい値が設定または適用されていないことを示します。 |
show environment temperature コマンドを使用し、モジュール温度センサーの温度を表示できます。
show environment temperature コマンドを入力します。 例:
|
attach module コマンドを使用し、任意のモジュールにいつでも接続できます。モジュールのプロンプトが表示されたら、モジュール固有のコマンドを EXEC モードで使用してモジュールの詳細を取得できます。
attach module コマンドを使用してスタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールの情報を表示することもできますが、このコマンドを使用してスタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールを設定することはできません。
ステップ 1 |
attach module slot_number コマンドを入力します。 例:
指定したモジュールに直接アクセスします(この例の場合は、スタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールがスロット 6 にあります)。 |
||
ステップ 2 |
dir bootflash 例:
スタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールの使用可能な領域の情報が表示されます。
|
デフォルトでない VDC 設定とともに新しい設定を不揮発性ストレージに保存するには、copy running-config startup-config vdc-all コマンドを EXEC モードから使用します。これらのコマンドを入力すると、実行中および起動時の設定が同一の内容になります。
次の表に、モジュールの設定が保存されるか、失われるさまざまなシナリオを示します。
シナリオ |
結果 |
---|---|
特定のスイッチング モジュールを取り外し、copy running-config startup-config vdc-all コマンドを再使用。 |
設定したモジュール情報は失われる。 |
特定のスイッチング モジュールを取り外して同一のスイッチング モジュールを再び取り付けてから、copy running-config startup-config vdc-all コマンドを再入力。 |
設定したモジュール情報は保存される。 |
特定のスイッチング モジュールを取り外して同じタイプのスイッチング モジュールで交換し、reload module slot_number コマンドを入力。 |
設定したモジュール情報は保存される。 |
reload module slot_number コマンドの入力時に特定のスイッチング モジュールをリロード。 |
設定したモジュール情報は保存される。 |
スイッチ全体の電力使用状況を表示するには、show environment power コマンドを使用します。このコマンドは、スイッチに取り付けられた多くのモジュールの電力消費量を表示します。この情報を出力する機能のない古いモジュールでは、出力は N/A と表示されます。
![]() (注) |
スーパーバイザ モジュールが 1 つしか存在しないか、両方とも存在するかに関係なく、両方のスーパーバイザ モジュールの電力消費量が保存されます。 |
show environment power コマンドを入力します。 |
reload module コマンドを使用し、シャーシのスロット番号によりモジュールを指定することで、モジュールをリセットできます。
![]() 注意 |
モジュールをリロードすると、モジュールを通過するトラフィックが中断されます。 |
ステップ 1 |
configure terminal コマンドを入力して、コンフィギュレーション端末モードを開始します。 例:
|
ステップ 2 |
reload module slot_number コマンドを入力して、リセットするモジュールのスロット番号を指定します。 例:
|
スイッチをリブートまたはリロードするには、reload コマンドをオプションなしで使用します。このコマンドを使用すると、スイッチはリブートします。
![]() (注) |
reload コマンドを使用する必要がある場合は、あらかじめ copy running-config startup-config vdc-all コマンドを使用して実行コンフィギュレーションを保存してください。 |
ステップ 1 |
configure terminal コマンドを入力してコンフィギュレーション モードを開始します。 例:
|
ステップ 2 |
copy running-config startup-config vdc-all コマンドを入力して、実行コンフィギュレーションを保存します。 例:
|
ステップ 3 |
reload コマンドを入力して、スイッチをリロードします。 例:
|
スイッチには次のタイプの 1 つまたは 2 つのスーパーバイザ モジュールがあります
Supervisor 2 Enhanced(N77-SUP2E)
Supervisor 3 Enhanced(N77-SUP3E)
![]() (注) |
スイッチで使用できるスーパバイザ モジュールは 1 種類のみです。 |
スイッチに 2 つのスーパーバイザ モジュールがある場合、片方のスーパーバイザ モジュールは、他方がスタンバイ モードになっている間、自動的にアクティブになります。アクティブなスーパーバイザ モジュールがダウンするか、交換するために接続解除されると、スタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールが自動的にアクティブになります。1 つまたは 2 つの設置されたスーパーバイザ モジュールをの別のモジュールに置き換える必要がある場合、操作に干渉することなく実行できます。交換しないスーパーバイザがアクティブなスーパーバイザになり、他のスーパーバイザを交換する間にキックスタート設定を保持します。
スイッチのスーパーバイザが 1 個のみの場合は、運用中に空きスーパーバイザ スロットに新しいスーパーバイザを取り付け、取り付け後にこのスーパーバイザをアクティブにできます。
スーパーバイザ モジュールの電源はスイッチで自動的に入り、スーパーバイザ モジュールは起動されます。
スーパバイザ モジュールをシャットダウンするには、out-of-service module コマンドを使用して、そのモジュールのシャーシ スロットを指定します。
ステップ 1 |
configure terminal コマンドを入力してコンフィギュレーション モードを開始します。 例:
|
ステップ 2 |
out-of-service module slot_number コマンドを入力して、スーパバイザ モジュールをアウトオブサービス状態にします。 例:
|
次の表は、スイッチによってサポートされる I/O モジュールを示しています。
I/O モジュール |
サポートされる Cisco Nexus FEX モデル | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
2224TP | 2232PP | 2232TM | 2232TM-E | 2248PQ | 2248TP | 2248TP-E | |
XL 付き F2 シリーズ拡張 48 ポート 1-/10-GE(N77-F248XP-23E) |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
XL 付き F3 シリーズ拡張 48 ポート 1-/10-GE(N77-F348XP-23) |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
XL 付き F3 シリーズ拡張 24 ポート 40-GE(N77-F324FQ-25) |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
XL 付き F3 シリーズ拡張 12 ポート 100-GE(N77-F312CK-26) |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
F4 シリーズ 30 ポート 100 ギガビット イーサネット I/O モジュール(N77-F430CQ-36) |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
M3 シリーズ 48 ポート 1-/10-GE(N77-M348XP-23L) |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
M3 シリーズ 24 ポート 40-GE(N77-M324FQ-25L) |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
M3 シリーズ 12 ポート 100-GE(N77-M312CQ-26L) |
なし |
なし |
なし |
なし |
なし |
なし |
なし |
次の F3 シリーズ モジュールが、Cisco Nexus 7700 シリーズ スイッチでサポートされています。
XL 付き F3 シリーズ拡張 48 ポート 1-/10-G イーサネット(N77-F348XP-23)
XL 付き F3 シリーズ拡張 24 ポート 40-G イーサネット(N77-F324FQ-25)
XL 付き F3 シリーズ拡張 12 ポート 100-G イーサネット(N77-F312CK-26)
次の F4 シリーズ モジュールが、Cisco Nexus 7700 シリーズ スイッチでサポートされています。
F4 シリーズ 30 ポート 100-G イーサネット(N77-F430CQ-36)
次の M3 シリーズ モジュールは、Cisco Nexus 7700 シリーズ スイッチでのみサポートされています。
M3 シリーズ 48 ポート 1-/10-G イーサネット(N77-M348XP-23L)
M3 シリーズ 24 ポート 40-G イーサネット(N77-M324FQ-25L)
M3 シリーズ 12 ポート 100-G イーサネット(N77-M312CQ-26L)
コンソール ポートからモジュールにアクセスすることにより、I/O モジュールのブートアップの問題を解決できます。このアクションは、他の Cisco NX-OS コマンドを使用する場合には終了する必要のある、コンソール モードを確立します。
I/O モジュールのコンソール ポートに接続するには、attach console module コマンドを使用して、作業対象のモジュールを指定します。スロット 1 ~ 2 または 5 ~ 6 を指定します。
![]() (注) |
コンソール モードを終了するには、 ~ , コマンドを入力します。 |
attach console module slot_number コマンドを入力して、I/O モジュールのコンソール ポートに接続します。 例:
|
show module コマンドを使用して、スイッチ シャーシに取り付けたモジュールに関する情報を表示できます。この情報には、モジュール タイプ、ブートアップ ステータス、MAC アドレス、シリアル番号、ソフトウェア バージョン、ハードウェア バージョンが含まれます。このコマンドを次のように使用して、取り付けられているモジュールまたは特定のモジュールに関する情報を表示できます。
すべてのモジュールに関する情報の場合は、show module コマンドを使用します。
特定のスーパバイザまたは I/O モジュールに関する情報については、show module slot_number コマンドを使用してスロット番号を指定します。
特定のファブリック モジュールに関する情報については、show module xbar slot_number コマンドを使用してスロット番号を指定します。
上記の show module コマンドのいずれかによって示されたモジュール ステータスの説明については、以下の表を参照してください。
I/O モジュールの状態 | 説明 |
---|---|
powered up |
ハードウェアの電源が入っています。ハードウェアの電源が入ると、ソフトウェアはブートを始めます。 |
testing |
モジュールはスーパーバイザ モジュールとの接続を確立し、ブート診断を実行しています。 |
initializing |
この診断が正常に完了し、設定がダウンロードされています。 |
failure |
スイッチは初期化中にモジュールの障害を検出しました。スイッチはモジュールの電源の再投入を 3 回自動的に試します。3 回の試行後、モジュールの電源はダウンします。 |
ok |
スイッチを設定できます。 |
power-denied |
スイッチは I/O モジュールの電源を投入するための電力が不足していることを検出しています。 |
active |
このモジュールはアクティブなスーパーバイザ モジュールであり、スイッチを設定できます。 |
HA-standby |
HA スイッチオーバー メカニズムが、スタンバイ状態のスーパーバイザ モジュールでイネーブルです。 |
switch# show module
Mod Ports Module-Type Model Status
--- ----- ----------------------------------- ------------------ ----------
1 48 1/10 Gbps Ethernet Module N77-M348XP-23L ok
2 24 10/40 Gbps Ethernet Module N77-M324FQ-25L ok
3 0 Supervisor Module-3 N77-SUP3E active *
4 0 Supervisor Module-3 N77-SUP3E ha-standby
5 30 100 Gbps Ethernet Module N77-F430CQ-36 ok
6 48 1/10 Gbps Ethernet Module N77-F348XP-23 ok
Mod Sw Hw
--- -------------- ------
1 8.3(0)SK(0.47) 0.203
2 8.3(0)SK(0.47) 0.203
3 8.3(0)SK(0.47) 0.909
4 8.3(0)SK(0.47) 0.203
5 8.3(0)SK(0.47) 0.203
6 8.3(0)SK(0.47) 0.203
Mod MAC-Address(es) Serial-Num
--- -------------------------------------- ----------
1 50-06-ab-91-05-a0 to 50-06-ab-91-05-d3 JAE194108S6
2 00-57-d2-0a-9c-c0 to 00-57-d2-0a-9d-23 JAE194507M4
3 0c-68-03-28-d9-58 to 0c-68-03-28-d9-6a JAE172704C3
4 1c-df-0f-79-17-6d to 1c-df-0f-79-17-7f JAE171807ZJ
5 00-27-90-a1-9a-20 to 00-27-90-a1-9a-83 JAE214303MP
6 e8-ed-f3-e4-c8-e8 to e8-ed-f3-e4-c9-1f JAE17360CZA
Mod Online Diag Status
--- ------------------
1 Pass
2 Pass
3 Pass
4 Pass
5 Pass
6 Pass
Xbar Ports Module-Type Model Status
--- ----- ----------------------------------- ------------------ ----------
1 0 Fabric Module 3 N77-C7706-FAB-3 ok
2 0 Fabric Module 3 N77-C7706-FAB-3 ok
3 0 Fabric Module 3 N77-C7706-FAB-3 ok
4 0 Fabric Module 3 N77-C7706-FAB-3 ok
5 0 Fabric Module 3 N77-C7706-FAB-3 ok
6 0 Fabric Module 3 N77-C7706-FAB-3 ok
Xbar Sw Hw
--- -------------- ------
1 NA 0.705
2 NA 0.703
3 NA 0.703
4 NA 0.703
5 NA 0.703
6 NA 0.703
Xbar MAC-Address(es) Serial-Num
--- -------------------------------------- ----------
1 NA JAE213604M9
2 NA JAE212106WA
3 NA JAE212106VM
4 NA JAE212106W6
5 NA JAE212106WX
6 NA JAE212106X3
* this terminal session
switch#
switch# show module 1
Mod Ports Module-Type Model Status
--- ----- --------------------------------- ---------------- ------
1 30 100 Gbps Ethernet Module N77-F430CQ-36 ok
Mod Sw Hw
--- -------------- ------
1 8.3(0)SK(0.47) 0.203
Mod MAC-Address(es) Serial-Num
--- -------------------------------------- ----------
1 00-27-90-a1-ab-50 to 00-27-90-a1-ab-b3 JAE214303LW
Mod Online Diag Status
--- ------------------
1 Pass
Chassis Ejector Support: Enabled
Ejector Status:
Left ejector CLOSE, Right ejector CLOSE, Module HW does support
ejector based shutdown, Ejector policy enabled.
switch#
switch# show module xbar 1
Xbar Ports Module-Type Model Status
--- ----- ----------------------------------- ------------------ ------
1 0 Fabric Module 3 N77-C7706-FAB-3 ok
Xbar Sw Hw
--- -------------- ------
1 NA 0.705
Xbar MAC-Address(es) Serial-Num
--- -------------------------------------- ----------
1 NA JAE213604M9
Chassis Ejector Support: Enabled
Ejector Status:
Top ejector OPEN, Bottom ejector OPEN, Module HW does not support ejector
based shutdown, Ejector policy disabled.
switch#
EXEC モードで purge module コマンドを使用して、動作していない I/O スロットの実行コンフィギュレーションを消去できます。
![]() (注) |
このコマンドは、スーパーバイザ スロットでも、モジュールの電源が現在投入されている I/O スロットでも動作しません。 |
I/O スロットが空であるか、スロットに取り付けられている I/O モジュールの電源がオフになっていることを確認します。
purge module slot_number running-config コマンドを使用して、実行コンフィギュレーションを消去します。 例: |
たとえば、スイッチ A のスロット 3 において、48 ポート 10/100/1000 イーサネット I/O モジュールで IP ストレージ設定を作成したとします。このモジュールでは IP アドレスを使用します。この I/O モジュールは取り外してスイッチ B に移動することにしたので IP アドレスが必要なくなったとします。この未使用 IP アドレスを設定しようとすると、設定を阻止するエラー メッセージが表示されます。この場合は purge module 3 running-config コマンドを入力して、スイッチ A の古い設定をクリアしてから、IP アドレスを使用する必要があります。
poweroff module または no poweroff module コマンドを使用し、シャーシのスロット番号によってモジュールを指定することで、I/O モジュールをシャットダウンしたり、電源を投入したりできます。
ステップ 1 |
configure terminal コマンドを入力してコンフィギュレーション モードを開始します。 例:
|
ステップ 2 |
[no] shutdown module slot_number コマンドを入力してモジュールをシャットダウンします。 例:
例:
|
このスイッチは、以下のファブリック モジュールをサポートします。
ファブリック 2(N77-C7706-FAB-2)
ファブリック 3(N77-C7706-FAB-3)
![]() (注) |
操作中にファブリック 2 モジュールとファブリック 3 モジュールを交換できますが、ファブリック モジュールのタイプが混在していてもファブリック モジュールはすべてファブリック 2 モジュールとして動作します。ファブリック 2 モジュールとファブリック 3 モジュールが取り付けられているスイッチをリロードすると、ファブリック 3 モジュールだけが起動します。ファブリック 3 モジュールの機能を利用するには、インストールされているすべてのファブリック モジュールがファブリック 3 モジュールである必要があります。 |
デフォルトでは、各スイッチはシャーシに取り付け可能なファブリック モジュールの最大容量に十分な電力を予約します。取り付けたファブリック モジュールが最大数より少ないため、I/O モジュール用に未使用の予備電力を解放する必要がある場合は、未使用のスロットの電源をオフにして、指定するモジュールの最大数を小さくすることができます。
システムに別の最大ファブリック モジュール数を指定するには、hardware fabrics max number コマンドを使用します。取り付け済みのファブリック モジュールのステータスを確認するには、show module xbar コマンドを使用します。予約電力量を確認するには、show environment power コマンドを使用します。
使用するファブリック モジュールがスロット 1 から x に取り付けられていることを確認します。ここで、x はファブリック モジュールの新しい最大数です。
ファブリック スロットすべてを埋める必要はありませんが、ファブリック モジュールを取り付ける場合はスロット 1 から x に取り付ける必要があります。たとえば、ファブリック モジュールの新しい最大数として 4 を指定すると、使用しているファブリック モジュールがスロット 1 ~ 4 に存在することを確認する必要があります。
no poweroff xbar slot_number コマンドを使用して、取り付けられている各ファブリック モジュールに電源が投入されていることを確認します(ファブリック モジュールのシャットダウンまたは電源投入を参照)。
poweroff xbar slot_number コマンドを使用して、未使用のスロットの電源をオフにします(ファブリック モジュールのシャットダウンまたは電源投入を参照)。
ステップ 1 |
configure terminal コマンドを入力してコンフィギュレーション モードを開始します。 例:
|
ステップ 2 |
hardware fabrics max quantity コマンドを使用して、特定のファブリック モジュールの電源をオフにします。1 ~ 6 の数字を使用します。 例:
|
ファブリック モジュールをシャットダウンするには、out-of-service xbar コマンドまたは poweroff xbar コマンドを使用します。poweroff xbar コマンドを使用すると、no poweroff コマンドを使用するまで、スロットはその状態を維持します。out-of-service xbar コマンドを使用すると、モジュールを取り外し、別のモジュールに置き換えるなどの作業を行うまで、アウトオブサービス状態のままになります。
![]() (注) |
ファブリック モジュールの最大数を制限する場合は、n をファブリック モジュールの新しい最大数として、電源が入っているファブリック モジュールが最初の n 個のファブリック モジュール スロットに挿入されていることを確認してください。たとえば、ファブリック モジュールの最大数を 4 に制限する場合、電源が入っている 4 台のファブリック モジュールがファブリック スロット 1 ~ 4 にあることを確認する必要があります。 現在の最大数で許可されるファブリック モジュールよりも多くのファブリック モジュールに電源を投入する場合、電源を投入するファブリック モジュールが最初の n 個のファブリック スロットに装着されていることを確認します(スロット 1 ~ n)。no poweroff xbar コマンドでこれらのモジュールに電源を投入し、ファブリック モジュールの最大数を n に変更します(ファブリック モジュール用に予約された電力量の変更を参照)。 |
ステップ 1 |
configure terminal コマンドを入力してコンフィギュレーション モードを開始します。 例:
|
ステップ 2 |
[no] shutdown xbar slot_number コマンドを入力して、指定したファブリック モジュールのシャットダウンまたは電源投入を行います。 例:
例:
|
次の電源モードのいずれかを設定して、取り付けた各電源モジュール ユニット(電力冗長性なし)から供給される電力を合わせて利用したり、電源ロスが発生した際の電源の冗長性を備えたりできます。
このモードは、すべての電源モジュールの複合電源をスイッチ動作用のアクティブな電源に割り当てます。このモードは、停電または電源モジュールの障害が発生した場合に、電源の冗長性のための予備電力を割り当てません。
このモードは、使用可能な電源モジュールが故障した場合に備えて、予備電源モジュールとして 1 台の電源モジュールを割り当てます。残りの電源モジュールが使用可能電力に割り当てられます。予備電源モジュールは、使用可能電力に使用される各電源モジュールと少なくとも同じ能力が要求されます。
このモードは、電力の半分を使用可能電力に、残りの半分を予備電力に割り当てます。アクティブな電源に使用する電源が故障した場合、予備電力に使用される他の電源がスイッチに給電できるように、アクティブと予備の電源用に異なる電源を使用する必要があります。
このモードは両方の電源モジュール(n+1)と入力電源(グリッド)冗長性を提供します。入力電源冗長性モードと同様、このモードは電源モジュールの半分を使用可能電力に、残りの半分の電源モジュールを予備電力に提供します。使用可能電力を提供する電源モジュールに障害が発生した場合、予備電源モジュールのいずれかを代わりに電力供給に使用することもできます。
使用可能電力量と予備電力量は、指定する電源の冗長性モードと、スイッチに取り付けられている電源モジュールの数によって決まります。各冗長性モードで、次のことを考慮してください。
使用可能電力は、取り付けられているすべての電源モジュールによる出力の複合と等しくなります。予備電力はありません。このモードは、power redundancy-mode combined コマンドを使用してアクティブにします。
故障した他の任意の電源モジュールを引き継ぐことができるように、最大電力を出力する電源モジュールが予備電力となり、取り付けられている他のすべての電源モジュールが使用可能電力を提供します。この電源モードは、power redundancy-mode ps-redundant コマンドを使用してアクティブにします。
使用可能電力が 1 つの電源で供給され、予備電力が別の電源によって供給されます。使用可能な電力を供給する電源が故障した場合、スイッチは必要な電力を提供するために予備電源を使用します。この電源モードは、power redundancy-mode insrc_redundant コマンドを使用してアクティブにします。
完全な冗長性モードは電源モジュールの冗長性と入力電源の冗長性の両方を提供します。電源モジュールの冗長性では、大部分の出力を持つ電源モジュールが予備電力を提供し、他の電源モジュールが使用可能電力を提供します。入力電源の冗長性では、使用可能電力は 1 つの電源で提供され、予備電力は別の電源によって提供されます。この電源モードは、power redundancy-mode redundant コマンドを使用してアクティブにします。
power redundancy-mode コマンドを使用して電源モードを設定できます。
![]() (注) |
現在の電源モジュールの設定を表示するには、show environment power コマンドを使用します。 |
ステップ 1 |
configure terminal コマンドを入力してコンフィギュレーション モードを開始します。 例:
|
ステップ 2 |
power redundancy-mode mode コマンドを入力して、次のいずれかの電源モードを指定します。
例:
|
動作に使用できる最大電力量は、電源からの入力電力、電源モジュールの数と出力性能、および使用する電源の冗長化モードによって異なります。次の表は、電源入力、電源モジュールの数、および使用するモードに応じて、3 kW AC 電源モジュールで使用可能な電力量を示します。
電源入力 |
電源モジュール |
複合モード |
電源の冗長性モード |
入力電源の冗長性モード |
完全な冗長性モード |
---|---|---|---|---|---|
1 つの入力(220 V) |
1 |
3000 W |
— |
— |
— |
2 |
6000 W |
3000 W |
3000 W |
3000 W |
|
3 |
9000 W |
6000 W |
3000 W |
3000 W |
|
4 |
12000 W |
9000 W |
6000 W |
6000 W |
|
1 つの入力(110 V) |
1 |
1450 W |
— |
— |
— |
2 |
2900 W |
1450 W |
1450 W |
1450 W |
|
3 |
4350 W |
2900 W |
1450 W |
1450 W |
|
4 |
5800 W |
4350 W |
2900 W |
2900 W |
動作に使用できる最大電力量は、電源からの入力電力、電源モジュールの数と出力性能、および使用する電源の冗長化モードによって異なります。次の表は、電源入力、電源モジュールの数、および使用するモードに応じて、3 kW DC 電源モジュールで使用可能な電力量を示します。
電源入力 |
電源モジュール |
複合モード |
電源の冗長性モード |
入力電源の冗長性モード |
完全な冗長性モード |
---|---|---|---|---|---|
1 つの入力 |
1 |
3000 W |
— |
— |
— |
2 |
6000 W |
3000 W |
3000 W |
3000 W |
|
3 |
9000 W |
6000 W |
3000 W |
3000 W |
|
4 |
12000 W |
9000 W |
6000 W |
6000 W |
動作に使用できる最大電力量は、電源からの入力電力、電源モジュールの数と出力性能、および使用する電源の冗長化モードによって異なります。次の表は、AC 電源入力、電源モジュールの数、および使用するモードに応じて、3.5 kW HVAC/HVDC 電源モジュールで使用可能な電力量を示します。
電源入力 |
電源モジュール |
複合モード |
電源の冗長性モード |
入力電源の冗長性モード |
完全な冗長性モード |
---|---|---|---|---|---|
1 つの入力(277 V) |
1 |
3500 W |
— |
— |
— |
2 |
7000 W |
3500 W |
3500 W |
3500 W |
|
3 |
10,500 W |
7000 W |
3500 W |
3500 W |
|
4 |
14,000 W |
10,500 W |
7000 W |
7000 W |
|
1 つの入力(220/230 V) |
1 |
3500 W |
— |
— |
— |
2 |
7000 W |
3500 W |
3500 W |
3500 W |
|
3 |
10,500 W |
7000 W |
3500 W |
3500 W |
|
4 |
14,000 W |
10,500 W |
7000 W |
7000 W |
|
1 つの入力(210 V) |
1 |
3100 W |
— |
— |
— |
2 |
6200 W |
3100 W |
3100 W |
3100 W |
|
3 |
9300 W |
6200 W |
3100 W |
3100 W |
|
4 |
12,400 W |
9300 W |
6200 W |
6200 W |
|
1 つの入力(110 V) |
1 |
1500 W |
— |
— |
— |
2 |
3000 W |
1500 W |
1500 W |
1500 W |
|
3 |
4500 W |
3000 W |
1500 W |
1500 W |
|
4 |
6000 W |
4500 W |
3000 W |
3000 W |
![]() (注) |
3 kW AC および 3.5 kW HVAC/HVDC の電源モジュールの組み合わせを使用できます。 |
動作に使用できる最大電力量は、電源からの入力電力、電源モジュールの数と出力性能、および使用する電源の冗長化モードによって異なります。次の表は、DC 電源入力、電源モジュールの数、および使用するモードに応じて、3.5 kW HVAC/HVDC 電源モジュールで使用可能な電力量を示します。
電源入力 |
電源モジュール |
複合モード |
電源の冗長性モード |
入力電源の冗長性モード |
完全な冗長性モード |
---|---|---|---|---|---|
1 つの入力(380 V) |
1 |
3,500 W |
— |
— |
— |
2 |
7,000 W |
3,500 W |
3,500 W |
3,500 W |
|
3 |
10,500 W |
7,000 W |
3,500 W |
3,500 W |
|
4 |
14,000 W |
10,500 W |
7,000 W |
7,000 W |
|
1 つの入力(220/240 V) |
1 |
3,500 W |
— |
— |
— |
2 |
7,000 W |
3,500 W |
3,500 W |
3,500 W |
|
3 |
10,500 W |
7,000 W |
3,500 W |
3,500 W |
|
4 |
14,000 W |
10,500 W |
7,000 W |
7,000 W |
|
1 つの入力(210 V) |
1 |
3,100 W |
— |
— |
— |
2 |
6,200 W |
3,100 W |
3,100 W |
3,100 W |
|
3 |
9,300 W |
6,200 W |
3,100 W |
3,100 W |
|
4 |
12,400 W |
9,300 W |
6,200 W |
6,200 W |
![]() (注) |
3 kW DC および 3.5 kW HVAC/HVDC の電源モジュールの組み合わせを使用できます。 |
38 mm Gen 1 ファン トレイ(N77-C7706-FAN)
76 mm Gen 2 ファン トレイ(N77-C7706-FAN-2)— Cisco Nexus 7700 M3 シリーズ 12 ポート 100 ギガビット イーサネット I/O モジュール(N77-M312CQ-26L)または Cisco Nexus 7700 F4 シリーズ 30 ポート 100 ギガビット イーサネット I/O モジュール(N77-F430CQ-36)がスイッチに取り付けられている場合、Network Equipment Building System(NEBS)に適合するにはこのファン トレイを使用してください。
![]() (注) |
通常のスイッチ動作では、スイッチにある 3 個のファン トレイはすべて同じタイプである必要があります。 |
ファン トレイは、スイッチに冷却するためのエアーフローを提供します。それぞれのファン トレイには複数のファンが含まれており、冗長性が提供されます。次のような状況下では、スイッチの機能は停止しません。
ファン トレイの 1 つ以上のファンが故障:複数のファンが故障していても、のスイッチは機能を継続できます。トレイのファンが故障すると、モジュール内で機能しているファンが速度を上げて、故障したファンを補います。故障したファンは交換する必要があります。
switch# show environment fan
Fan:
------------------------------------------------------
Fan Model Hw Status
------------------------------------------------------
Fan1(sys_fan1) N77-C7706-FAN-2 1.0 Failure(Failed Fanlets: 2 )
Fan2(sys_fan2) N77-C7706-FAN-2 1.0 Ok
Fan3(sys_fan3) N77-C7706-FAN-2 1.0 Ok
Fan_in_PS1 -- -- Ok
Fan_in_PS2 -- -- Ok
Fan_in_PS3 -- -- Shutdown
Fan_in_PS4 -- -- Ok
--More--2017 Mar 15 01:45:40 switch-m3100scale %$ VDC-1 %$ %PLATFORM-1-PFM_ALERT: FAN_BAD: fan1
Fan Zone Speed %(Hex): Zone 1: 100.00(0xff)
switch#
![]() (注) |
Gen 1(N77-C7706-FAN)と Gen 2(N77-C7706-FAN-2)のファン トレイが同じスイッチ上に混在している状態が 21600 秒以上(6 時間)続くと、スイッチはシャットダウンします。Gen 1 と Gen 2 のファン トレイの両方が同じスイッチ上にある場合、syslog メッセージ「PLATFORM-0-FAN_MISMATCH_TIME: Mismatch of Fan modules. Both Gen1 and Gen2 fans are present in the fantray for <number> seconds」が定期的に表示されます。 |
![]() (注) |
|
![]() 注意 |
ファン トレイの 1 つ以上のファンが故障すると、ファン ステータス LED が赤く点灯します。すぐに解消しない場合、ファン障害によって温度アラームが発生する可能性があります。 |
ファンのステータスは、ソフトウェアによって継続的に監視されます。ファンが故障した場合は、次の処理が行われます。
システム メッセージが表示されます。
Call Home アラートが送信されます(設定されている場合)。詳細は、「Associating an Alert Group with a Destination Profile」を参照してください。
SNMP 通知が送信されます(設定されている場合)。詳細は、「Enabling SNMP Notifications」を参照してください。
.次のように、3 つのファン トレイはそれぞれ 2 つのファブリック モジュールを覆います。
スロット 41 のファン トレイはスロット 21 と 22 のファブリック モジュールを覆います。
スロット 42 のファン トレイはスロット 23 と 24 のファブリック モジュールを覆います。
スロット 43 のファン トレイはスロット 25 と 26 のファブリック モジュールを覆います。
ファブリック モジュールを交換する必要がある場合は、ファブリック モジュールを交換する前に、ファブリック モジュールを覆っているファン トレイを取り外してください。ファブリック モジュールとそれを覆うファン トレイは、3 分以内に交換しないと過熱状態になる可能性があります。
show environment fan コマンドを入力します。 例:
|