L3Out の QoS ポリシーを設定するには、次のガイドラインを使用します。

• L3Out がある障壁リーフに適用する QoSポリシーを設定するには、VRF が出力モード（ポリシー制御適用方向は「出力」にする必要があります）である必要があります。

• 適用する QoSポリシーを有効にするには、VRF ポリシー制御適用設定を「適用」にする必要があります。

• L3Out とその他の EPG 間の通信を制御する契約を設定する際に、契約またはサブジェクトの QoS クラスまたはターゲット DSCP を含めます。

（注）	外部 EPG ではなく、契約の QoS クラスまたはターゲット DSCP のみ設定します（ l3extInstP）。

APIC では、ファブリック内で802.1 P クラスのサービス（CoS）設定を保持することができます。ファブリック グローバル QoS ポリシーの dot1p-preserve オプションを有効にすることで、ACI ファブリックを入力し中継するパケット CoS 値の保持が保証されます。

802.1 P CoS の保持は単一のポッドおよび multipod トポロジでサポートされます。

Multipod トポロジは、CoS の保持を使用できますポッド 1 を入力して、ポッド 2 外からの 802.1 P トラフィックの優先順位の QoS の設定を保持したいですが、CoS の保持を行わない/interpod の DSCP 設定のネットワーク (IPN) トラフィックポッド間。マルチポッド トラフィックが IPN に送信される際に CoS/DSCP 設定を保持するには、DSCP ポリシーを使用します。詳細については、マルチポッド ファブリックでの QoS 優先度の設定項目の保持を参照してください。

次に示す 801.1P CoS 保持のガイドラインおよび制限事項に従ってください。

• 現在のリリースでは、VLAN ヘッダー内の 801.1P 値のみ保持可能です。DEI ビットは保持されません。

• VXLAN カプセル化パケットについては、現在のリリースでは外部ヘッダに含まれる CoS 値を保持しません。

• 次の設定オプションを有効にすると、802.1P の保持は行われません。

  • マルチポッド QoS（DSCP ポリシーを使用）を有効にします。

  • コントラクトが QoS を含むように設定されます。

  • ダイナミック パケットのプライオリティが有効。

  • 発信インターフェイスが FEX 上にある。

  • トラフィックが分離が適用されている EPG から分離を適用していない EPG に転送される場合、QoS CoS 優先順位設定の保持はサポートされません。

  • DSCP QoS ポリシーが VLAN EPG 上で設定され、パケットに IP ヘッダがあります。次の項目について、最内部～最外部の優先順位を付けて、DSCP マーキングをフィルタ レベルで設定できます。

    • コントラクト

    • サブジェクト

    • インターム

    • アウトターム

    （注）	コントラクトに vzAny を指定した場合、vzAny はその VRF のすべての EPG の集合であり、EPG の固有の設定が適用できないため、外部 EPG DSCP の値は考慮されません。EPG 固有のターゲット DSCP 値が必要な場合は、外部 EPG で vzAny を使用しないでください。

このトピックでは、マルチポッド トポロジの QoS 優先度の設定項目を保証する方法について説明します。ポッド内ネットワークのデバイスが APIC 管理に存在しておらず、ネットワークを送信するトラフィックの 802. 1P 設定を変更できます。

（注）	ポッド 1 に入りポッド 2 のエングレスを退出する 802.1P トラフィックの QoS 優先度設定を保持しますが、ポッド間でポッド内ネットワーク（IPN）トラフィックの CoS/DSCP 設定を保持しない場合、代わりに CoS 保持を使用できます。詳細については、802.1 P クラスのサービスの設定の保持を参照してください。

この図に示すように、マルチポッド トポロジのポッド間のトラフィックは、APIC 管理の下にない可能性がある IPN を通過します。802.1P フレームがポッド 1 のスパインまたはリーフ スイッチから送信されるとき、IPN 内のデバイスでは 802.1P フレームの CoS を保持することはできませんこの状況では、フレームがポッド 2 スパインまたはリーフ スイッチに達すると、ポッド 1 のソースに割り当てられたレベルの代わりに IPN デバイスにより割り当てられた CoS レベルがありますQoS の優先度レベルがこの状況で保持されることを確認するには、DSCP ポリシーを使用します。

マルチポッド トポロジで QoS の優先度設定を保持する DSCP ポリシを設定し、異なるトラフィック タイプの CoS から DSCP レベルへのマッピングを確定する必要があり、IPN 内のデバイスで設定されているレベルを変更されることを防ぎします。. DSCP ポリシーが有効になっている場合、APIC は CoS レベルを設定するマッピングに対応する DSCP レベルに変換します。ポッド 1 からフレームが送信されるとき（DSCP レベルにマッピングされている PCP レベルとともに）、そしてポッド 2 に到達するとき、マッピングされた DSCP レベルは元の PCP CoS レベルに戻ります。

APIC では、入力 DSCP 値に基づき 802.1P CoS フィールド（サービスのクラス）に変換できます。802.1P CoS 変換は、IP パケットに DSCP が存在し、dot1P がイーサネット フレーム内に存在する場合のみサポートされます。

この機能では、ACI ファブリックがデバイスのトラフィックを分類し、CoS 値のみに基づいてトラフィックを分類できます。これは、入力 dot1P 値に基づいて CoS 値が dot1P をマッピングできるようになります。これは主に、IP ヘッダーを持たないレイヤ 2 のパケットに適用されます。

次の 802.1P CoS 変換の注意事項と制約事項に注意してください。

• ファブリック グローバル QoSポリシー dot1p-preserve オプションを有効にします。

• 802.1 P CoS の変換は、外部の L3 インターフェイスではサポートされていません。

• 802.1 P CoS の変換は、出力フレームが 802.1 q カプセル化された場合にのみサポートされています。

802.1P CoS 変換は、次の設定オプションが有効になっている場合サポートされません。

• 契約は、QoS を含み設定されます。

• 発信インターフェイスが FEX 上にある。

• DSCP ポリシーを使用してマルチポッド QoS を有効にします。

• ダイナミック パケットのプライオリティが有効。

• 内部 EPG エンドポイント分離が実行された状態で EPG が設定される場合。

• EPGがマイクロセグメン手―ションの許可が有効になった状態で設定される場合。