この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Catalyst 4948 スイッチのハードウェア インストレーションに関するトラブルシューティングの方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
• 「はじめに」
システムの起動時に問題が発生した場合には、この章の内容を参考にして原因を特定してください。初期起動時の問題は通常、不良または不正な接続が原因です。初期起動時に温度が最大許容レベルを超えることはほとんどありませんが、DC 回線の電圧も監視されるので、ここには環境モニタの説明も含まれています。
(注) 設定に関する疑問点や問題については、『Software Configuration Guide』を参照してください。インターフェイスの設定またはイネーブル化については、『Command Reference』を参照してください。
システムの初期起動が完了した時点で、次のことを確認してください。
これらの条件がすべて満たされ、ハードウェア インストレーションが完了している場合、『 Software Configuration Guide 』および『 Command Reference 』を参照し、ソフトウェアのトラブルシューティングを行ってください。上記のいずれかに問題がある場合は、この章に記載されている手順に従って原因を特定し、可能であれば解決してください。
システムのトラブルシューティングで重要なのは、問題のあるシステム コンポーネントを特定することです。まず、システムの「 現在の状態 」と、「 正常な状態 」を比較します。起動時の問題は 1 つのコンポーネントが原因になっている場合が多いので、システムの各コンポーネントのトラブルシューティングを 1 つずつ行う前に、まずどのサブシステムに問題があるのかを特定する方が効率的です。
• 電源装置 ― 電源装置および電源装置の冷却が含まれます(電源装置のトラブルシューティングを参照)。
• ファン アセンブリ システム ― システムの電源がオンのときは、常にシャーシのファン アセンブリが作動している必要があります。通常、過熱または過電圧の状態により、環境モニタがシステムをシャットダウンした場合でも、ファンは継続的に作動します(電源装置がシャットダウンした場合は、停止します)。ファン アセンブリが作動しているかどうかを判別するには、ファンの動作音を聞きます。FAN LED がオレンジに点灯し、ファン アセンブリが作動していない場合、ただちにサービス担当者に連絡してください。初回起動時にファン アセンブリが正しく作動しない場合、ユーザ側で調整することはできません。
Catalyst 4948 スイッチに電源コードを接続するときは、次の手順に従ってください。
ステップ 1 電源スイッチを ON の位置にします(AC 電源モデルの場合のみ)。
ステップ 2 設置場所の AC 電源または DC 電源から、電源装置に電力供給が可能な状態であることを確認します。必要に応じて、ブレーカーおよびヒューズをオンにします。
ステップ 3 システム ファン アセンブリの動作音を聞きます。システム ファン アセンブリの動作音がすぐに聞こえない場合には、「電源装置のトラブルシューティング」を参照してください。
ステップ 4 電源装置が正常に動作していて、ファン アセンブリに問題がある場合には、サービス担当者に連絡してください。初回起動時にシステムのファン アセンブリが正しく作動しない場合、ユーザ側で調整することはできません。
LED には、起動シーケンスのすべてのシステム ステータスが示されます。LED を確認すれば、起動シーケンスのどの時点で、どこに障害が発生したかを判断できます。LED の検証手順は、次のとおりです。
ステップ 1 LED の状態を 表5-1 と比較します。
• 起動時の診断テスト実行中は、STATUS LED がイエローに点滅します。スイッチが動作可能な状態(オンライン)では、LED はグリーンです。システム ソフトウェアが起動しなかった場合は、オレンジに点灯します。
• モジュールが動作可能な状態(オンライン)では、ポート LED(1 ~ 48)はグリーンに点灯します。信号が検出されない場合、LINK LED は消灯します。(設定変更または対応ポート番号で SFP を使用することによって)ポートをディセーブルにすると、ポート LED はイエローに点灯したままになります。起動時にポート テストに失敗した場合、そのポートの LED はイエローに点滅します。
ステップ 3 STATUS LED がレッドに点灯した場合には、サービス担当者に連絡してください。
ステップ 4 起動情報およびシステム バナーが表示されない場合には、端末が正しく設定され、コンソール ポートに正しく接続されているかどうかを確認してください。
ステップ 1 電源装置が接続され、オン/オフ スイッチが ON の位置になっていることを確認します(AC 電源装置の場合)。
ステップ 2 電源装置 LED(PS1 または PS2)を確認します。LED が消灯しているか、レッドに点灯している場合には、電源コードを取り外し、取り付け直します。電源装置から電源コードを取り外す前に、必ず、オン/オフ スイッチを OFF の位置に戻してください。
ステップ 3 LED が点灯しない場合には、AC 電源ないしは DC 電源か、または電源コードに問題がある可能性があります。
ステップ 4 電源コードを別の電源に接続してみてください(可能な場合)。
ステップ 5 LED が点灯すれば、最初の電源に問題があります。
ステップ 6 別の電源に接続しても LED が点灯しない場合には、電源コードを交換します。
ステップ 7 新しい電源コードを使用して別の電源に接続しても、LED が点灯しない場合には、電源装置に障害があると考えられます。
問題を解決できない場合には、サービス担当者に連絡してください。
ここに記載されているトラブルシューティングを行っても起動時の問題を解決できない場合は、テクニカル サービスにお問い合わせください。連絡する前に、問題を迅速に解決できるよう、あらかじめ次の情報を用意しておいてください。
• シャーシのシリアル番号(シャーシ背面の右側のラベルに記載されています [図 5-1 を参照]。)