この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、基本インターフェイス パラメータを設定する手順について説明します。パラメータは、複数のインターフェイスで共通して使用されます。
(注) レイヤ 2 インターフェイスで独自に使用するパラメータを設定するには、第 3 章「レイヤ 2 インターフェイスの設定」を参照してください(アクセス インターフェイスやトランキング インターフェイス)。レイヤ 3 インターフェイスで独自に使用するパラメータを設定するには、第 4 章「レイヤ 3 インターフェイスの設定」を参照してください(ルーテッド インターフェイス、サブインターフェイス、VLAN インターフェイス、ループバック インターフェイス、IP トンネル)。管理インターフェイスおよび CMP 管理インターフェイスを設定してシステムを起動するには、『Cisco NX-OS Fundamentals Configuration Guide』を参照してください。
• 「説明」
• 「ビーコン」
• 「MDIX」
• 「フロー制御」
• 「帯域幅」
• 「CDP」
イーサネット インターフェイスおよび管理インターフェイスに説明パラメータを設定して、インターフェイスにわかりやすい名前を付けることができます。それぞれのインターフェイスに独自の名前を使用すれば、複数のインターフェイスから探す場合でも必要なインターフェイスをすぐに見つけることができます。
ポートチャネル インターフェイスに説明パラメータを設定する方法については、「ポートチャネルの説明の設定」を参照してください。別のインターフェイスにこのパラメータを設定する方法については、「説明を設定」を参照してください。
ビーコン モードをイネーブルにするとリンク ステート LED が緑に点滅し、物理ポートを識別できます。デフォルトでは、このモードはディセーブルです。インターフェイスの物理ポートを識別するには、インターフェイスのビーコン パラメータを有効にします。
ビーコン パラメータの設定手順については、「ビーコン モードの設定」を参照してください。
Medium Dependent Interface-crossover(MDI-X; メディア依存インターフェイスクロスオーバー)パラメータを使用して、デバイス間のクロスオーバー接続のイネーブル/ディセーブルを切り替えます。このパラメータは銅線インターフェイスだけに適用します。デフォルトでは、このパラメータはイネーブルです。
MDIX パラメータの設定手順については、「基本インターフェイス パラメータの確認」を参照してください。
デバウンス タイマーを設定するとリンク変更の通知が遅くなり、ネットワークの再設定によるトラフィック損失が減少します。デバウンス タイマーはイーサネット ポートごとに個別に設定します。遅延時間はミリ秒単位で指定できます。デフォルトでは、このパラメータは 100 ミリ秒に設定されています。
デバウンスタイマー パラメータの設定手順については、「デバウンス タイマーの設定」を参照してください。
32 ポートの 10 GE イーサネット モジュールでは、4 ポート単位で 10 Gbps(ギガビット/秒)の帯域幅を処理します。レートモード パラメータを使用すれば、この帯域幅を 4 ポートのうちの最初のポート専用にさせることも、4 ポート全体でこの帯域幅を共有させることもできます。
表2-1 に、10 Gbps ごとの帯域幅を共有するポートのグループと、帯域幅全体を利用するために使用するグループの専用ポートを示します。
|
|
---|---|
(注) 各ポート グループのポートはすべて同じ Virtual Device Context(VDC)に属している必要があります。VDC の詳細については、『Cisco NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide, Release 4.0』を参照してください。
速度モードとデュプレックス モードはそれぞれ、イーサネット インターフェイスおよび管理インターフェイスと相関関係にあります。デフォルトでは、これらのインターフェイスの速度およびデュプレックス モードは他のインターフェイスとそれぞれ自動ネゴシエートしますが、設定を変更することもできます。設定を変更する場合は、両方のインターフェイスで同じ速度およびデュプレックス モードを使用するか、少なくともどちらか一方のインターフェイスの自動ネゴシエーションを使用します。 表2-2 に、イーサネットおよび管理インターフェイスのそれぞれのタイプで有効な設定を示します。
|
|
モード設定 |
|
|
---|---|---|---|---|
自動 1 |
||||
ポートチャネル インターフェイスに速度モードおよびデュプレックス モードを設定する方法については、「ポートチャネル インターフェイスへの速度とデュプレックスの設定」を参照してください。他のインターフェイスに速度モードおよびデュプレックス モードを設定する方法については、「インターフェイス速度およびデュプレックス モードの設定」を参照してください。
1 Gbps 以上で稼働するイーサネット ポートの受信バッファが満杯になると、フロー制御によりそのポートから送信ポートに IEEE 802.3x ポーズ フレームが送信され、指定した時間だけデータの送信を停止するよう要求されます。送信ポートは任意の速度で動作しており、ポーズ フレームを受信してデータの転送を停止することができます。
2 つのポート間のフロー制御を有効にするには、それぞれのポートで対応する受信および送信フロー制御パラメータをイネーブルまたはディセーブルに設定します。パラメータをイネーブルに設定すると、もう一方のポートの設定とは関係なく送信または受信フロー制御機能がアクティブになります。指定したパラメータを設定すると、もう一方のポートの対応するフロー制御状態をイネーブルまたはディセーブルに設定すれば、送信または受信フロー制御機能がアクティブになります。いずれかのフロー制御状態をディセーブルに設定すると、その送信方向のフロー制御がディセーブルになります。異なるポート フロー制御状態がリンク フロー制御状態に与える影響については、 表2-3 を参照してください。
|
|
|
---|---|---|
(ポーズ フレームを送信) |
(ポーズ フレームを受信) |
|
フロー制御パラメータの設定手順については、「フロー制御の設定」を参照してください。
最大伝送ユニット(maximum transmission unit; MTU)サイズは、イーサネット ポートで処理できる最大フレーム サイズを指定します。2 つのポート間で転送するには、どちらのポートにも同じ MTU サイズを設定する必要があります。ポートの MTU サイズを超えたフレームはドロップされます。
デフォルトではそれぞれのポートの MTU は 1500 バイトです。これはイーサネット フレームに関する IEEE 802.3 標準です。これよりも大きい MTU サイズでは、より少ないオーバーヘッドでデータをより効率的に処理できます。このようなフレームをジャンボ フレームと呼び、最大 9216 バイトまで指定できます。これもデフォルトのシステム ジャンボ MTU サイズです。
レイヤ 3 インターフェイスでは、576 ~ 9216 バイトの MTU サイズを設定できます。I/O モジュールごとに最大 64 MTU まで設定できます。
(注) グローバル LAN ポート MTU サイズは、非デフォルト MTU サイズを設定したレイヤ 3 イーサネット LAN ポートを通過するトラフィックに適用します。
レイヤ 2 ポートには、システム デフォルト(1500 バイト)またはシステム ジャンボ MTU サイズ(当初は 9216 バイト)のどちらかの MTU サイズを設定できます。
(注) システム ジャンボ MTU サイズを変更すると、ポートの一部または全部に新しいシステム ジャンボ MTU サイズを指定しないかぎり、レイヤ 2 ポートは自動的にシステム デフォルト MTU サイズ(1500 バイト)を使用します。
MTU サイズの設定手順については、「MTU サイズの設定」を参照してください。
イーサネット ポートには、物理レベルで 1,000,000 KB の固定帯域幅があります。レイヤ 3 プロトコルでは、内部メトリックが計算できるように設定した帯域幅の値が使用されます。設定した値はレイヤ 3 プロトコルで情報目的のみで使用され、物理レベルでの固定帯域幅が変更されることはありません。たとえば、IGRP ではルーティング メトリックを指定するために最小パス帯域幅が使用されますが、物理レベルの帯域幅は 1,000,000 KB のまま変わりません。
ポートチャネル インターフェイスに帯域幅パラメータを設定する方法については、「帯域幅と遅延の割り当て(情報目的)」を参照してください。他のインターフェイスに帯域幅パラメータ設定する方法については、「帯域幅を設定」を参照してください。
スループット遅延パラメータの値を指定するとレイヤ 3 プロトコルで使用する値が指定できますが、インターフェイスの実際のスループット遅延は変更されません。レイヤ 3 プロトコルはこの値を使用して動作を決定します。たとえば、IGRP は、遅延設定を使用して衛星リンクと地上リンクを区別します。設定する遅延値の単位は 10 マイクロ秒です。
ポートチャネル インターフェイスに帯域幅パラメータを設定する方法については、「帯域幅と遅延の割り当て(情報目的)」を参照してください。他のインターフェイスにスループット遅延パラメータ設定する方法については、「スループット遅延の設定」を参照してください。
管理ステータス パラメータはインターフェイスのアップまたはダウンを指定します。管理的にダウンしたインターフェイスはディセーブルであり、データを転送できません。管理的にアップしたインターフェイスはイネーブルであり、データを転送できます。
ポート チャネル インターフェイスに管理ステータス パラメータを設定する方法については、「ポートチャネル インターフェイスのシャットダウンと再起動」を参照してください。他のインターフェイスに管理ステータス パラメータ設定する方法については、「インターフェイスのシャットダウンおよび再開」を参照してください。
Cisco Discovery Protocol(CDP; シスコ検出プロトコル)は、2 台のデバイスで CDP を実行して相互に学習しあうことができるレイヤ 2 プロトコルです。CDP を使用すれば、お互いのインターフェイスを通じてリンクされているネイバデバイスの情報を表示してネットワークをトラブルシューティングできます。デフォルトでは、CDP はイネーブルです。
CDP パラメータの設定手順については、「CDP のイネーブル化またはディセーブル化」を参照してください。
シスコシステムズ独自の Unidirectional Link Detection(UDLD; 単一方向リンク検出)プロトコルにより、光ファイバまたは銅線(カテゴリ 5 ケーブルなど)イーサネット ケーブルを使用して接続されたデバイスで、ケーブルの物理構成をモニタし、単一方向リンクの存在を検出することができます。デバイスで単一方向リンクが検出されると、UDLD が関係のある LAN ポートをシャットダウンし、ユーザに通知します。単一方向リンクは、スパニング ツリー トポロジ ループをはじめ、様々な問題を引き起こす可能性があります。
UDLD は、レイヤ 1 プロトコルと連動し、リンクの物理的ステータスを判別するレイヤ 2 プロトコルです。レイヤ 1 では、物理的シグナリングおよび障害検出は、自動ネゴシエーションによって処理されます。UDLD は、ネイバの ID の検知、誤って接続された LAN ポートのシャットダウンなど、自動ネゴシエーションでは実行不可能な処理を実行します。自動ネゴシエーションと UDLD の両方をイネーブルにすると、レイヤ 1 とレイヤ 2 の検知機能が連動し、物理的および論理的な単一方向接続、および他のプロトコルの誤動作を防止します。
リンク上でローカルデバイスが送信したトラフィックをネイバが受信するのにネイバから送信されたトラフィックをローカルデバイスが受信しない場合に、単一方向リンクが発生します。対になっているファイバ ケーブルのどちらかの接続が切断された場合、自動ネゴシエーションがアクティブであるかぎり、そのリンクは存続できません。この場合、論理リンクは不定であり、UDLD は何の処理も行いません。レイヤ 1 で両方のファイバが正常に稼働していれば、レイヤ 2 の UDLD はそれらのファイバが正しく接続しているかどうか、また、トラフィックが適切なネイバ間で双方向に流れているかどうかを判別します。自動ネゴシエーションはレイヤ 1 で行われるので、このチェックは自動ネゴシエーションでは実行されません。
Nexus 7000 シリーズのデバイスは、UDLD をイネーブルにした LAN ポート上のネイバデバイスに定期的に UDLD フレームを送信します。このフレームが一定時間内にエコー バックされ、かつ特定の確認応答(エコー)がない場合は、そのリンクは単一方向リンクとしてフラグ付けされ、LAN ポートがシャットダウンされます。プロトコルが単一方向リンクを正しく識別して使用を禁止するには、リンクの両端のデバイスで UDLD をサポートする必要があります。
(注) デフォルトでは、銅線の LAN ポート上の UDLD はローカルでディセーブルに設定されており、同じタイプのメディアに不要な制御トラフィックを送信しないようになっています。
図2-1 に、単一方向リンク条件の例を示します。デバイス B は、ポート上でデバイス A から正常にトラフィックを受信しますが、デバイス A は、同じポート上でデバイス B からのトラフィックを受信しません。UDLD によって問題が検出され、ポートがディセーブルにされます。
表2-4 に、UDLD のデフォルト設定を示します。
|
|
---|---|
デバイスとポートに UDLD を設定する手順については、「UDLD モードの設定」を参照してください。
UDLD アグレッシブ モードはデフォルトではディセーブルに設定されています。UDLD アグレッシブ モードは、そのモードをサポートするネットワークデバイス間のポイントツーポイントのリンク上に限って設定できます。UDLD アグレッシブ モードをイネーブルに設定した場合、UDLD 近接関係が設定されている双方向リンク上のポートが UDLD フレームを受信しなくなったとき、UDLD はネイバとの接続を再確立しようとします。この試行に 8 回失敗すると、ポートはディセーブルになります。
スパニング ツリー ループを防止するために、デフォルトの 15 秒間隔を使用する通常の UDLD により、(デフォルトのスパニング ツリー パラメータを使用している場合)ブロッキング ポートがフォワーディング ステートに移行する前に、すみやかに単一方向リンクをシャットダウンすることができます。
UDLD アグレッシブ モードをイネーブルに設定すると、次のようになります。
• リンクの一方の側にポート スタックが生じる(送受信どちらも)
• リンクの一方の側がダウンしているにもかかわらず、もう一方の側がアップしたままになる
このような状況では、UDLD アグレッシブ モードにより、リンク上のポートの 1 つがディセーブルになり、トラフィックの廃棄が防止されます。
ポート チャネルは物理インターフェイスの集合体で、論理インターフェイスを構成します。1 つのポート チャネルに最大 8 つの個別インターフェイスをバンドルして、帯域幅と冗長性を向上させることができます。ポート チャネルは、これらの物理インターフェイスのトラフィックのロード バランスも行います。ポート チャネルの物理インターフェイスが少なくとも 1 つ動作していれば、そのポート チャネルは動作しています。
レイヤ 2 ポート チャネルに適合するレイヤ 2 インターフェイスをバンドルすれば、レイヤ 2 ポート チャネルを作成できます。レイヤ 3 ポート チャネルに適合するレイヤ 3 インターフェイスをバンドルすれば、レイヤ 3 ポート チャネルを作成できます。レイヤ 2 インターフェイスとレイヤ 3 インターフェイスを同一のポート チャネルで組み合わせることはできません。
変更した設定をポート チャネルに適用すると、そのポート チャネルのインターフェイス メンバにもそれぞれ変更が適用されます。
ポート チャネルおよびポート チャネルの設定手順については、「ポート チャネルの設定」を参照してください。
基本インターフェイス パラメータを設定する前に、VDC が正しいことを確認します。VDC を変更するには、 switch to vdc command コマンドを使用します。
次の注意事項と制限に従って基本インターフェイス パラメータを設定します。
• 光ファイバ イーサネット ポートでは、シスコがサポートするトランシーバを使用する必要があります。シスコがサポートするトランシーバをポートに使用していることを確認するには、 show interface transceivers コマンドを使用します。シスコがサポートするトランシーバを持つインターフェイスは、機能インターフェイスとして一覧表示されます。
• ポートはレイヤ 2 またはレイヤ 3 インターフェイスのどちらかです。両方が同時に成立することはありません。
デフォルトでは、どのポートもレイヤ 3 インターフェイスです。レイヤ 3 インターフェイスをレイヤ 2 インターフェイスに変更するには、 switchport コマンドを使用します。逆にレイヤ 2 インターフェイスをレイヤ 3 インターフェイスに変更するには、 no switchport コマンドを使用します。
• ローカル ポートにフロー制御を設定する場合は、以下の点に注意します。
–リモート ポート送信パラメータの設定手順が不明の場合にポーズ フレームを受信するには、ローカル ポート受信パラメータを指定済みに設定します。
–リモート ポート送信パラメータがイネーブルまたは指定済みである場合にポーズ フレームを受信するには、ローカル ポート受信パラメータをイネーブルに設定します。
–受信したポーズ フレームを無視するには、ローカル ポート受信パラメータをディセーブルに設定します。
–リモート ポート受信パラメータの設定手順が不明の場合にポーズ フレームを送信するには、ローカル ポート送信パラメータを指定済みに設定します。
–リモート ポート受信パラメータがイネーブルまたは指定済みである場合にポーズ フレームを送信するには、ローカル ポート送信パラメータをイネーブルに設定します。
–ポーズ フレームを送信しないようにするには、ローカル ポート送信パラメータをディセーブルに設定します。
• 通常、イーサネット ポート速度およびデュプレックス モード パラメータは自動に設定し、NX-OS ソフトウェアがポート間で速度およびデュプレックス モードをネゴシエーションできるようにします。これらのポートのポート速度およびデュプレックス モードを手動で設定する場合は、次の点について考慮してください。
–イーサネットまたは管理インターフェイスに速度およびデュプレックス モードを設定する前に、表2-2を参照して同時に設定できる速度およびデュプレックス モードの組み合わせを確認します。
–イーサネット ポート速度を自動に設定すると、デバイスは自動的にデュプレックス モードを自動に設定します。
–no speed コマンドを開始すると、デバイスは速度およびデュプレックス パラメータの両方を自動的に自動に設定します( no speed コマンドを入力すると speed auto コマンドを入力した場合と同じ結果になります)。
–イーサネット ポート速度を自動以外の値(10 Mbps、100 Mbps、1000 Mbps など)に設定する場合は、それに合わせて接続先ポートを設定してください。接続先ポートが速度をネゴシエーションするように設定しないでください。
(注) 接続先ポートが自動以外の値に設定されている場合、デバイスはイーサネット ポート速度およびデュプレックス モードを自動的にネゴシエーションできません。
インターフェイスを設定する場合、パラメータを設定する前にインターフェイスを指定する必要があります。
ここでは、インターフェイスを指定してそれぞれの基本パラメータを設定する方法について説明します。
• 「説明を設定」
• 「インターフェイス速度およびデュプレックス モードの設定」
• 「帯域幅を設定」
同じタイプの 1 つまたは複数のインターフェイスにパラメータを設定する前に、インターフェイスのタイプと ID を指定する必要があります。 表2-5 に、イーサネットおよび管理インターフェイスを指定するためのインターフェイスのタイプおよび ID を示します。
|
|
---|---|
インターフェイスの現在の設定を確認するには、プロパティを表示します。 show interface コマンドを使用し、インターフェイス タイプと ID を指定します。
|
|
|
---|---|---|
|
||
switch(config)# interface ethernet 2/1 |
設定するインターフェイスを指定します。インターフェイス タイプと ID を指定できます。イーサネット ポートの場合、[ethernet slot / port ] を使用します。管理インターフェイスの場合、[mgmt0] を使用します。 |
(注) インターフェイス タイプと ID の間に空白を追加する必要はありません(ポートまたはスロット/ポート番号)。たとえば、イーサネット スロット 4、ポート 5 のインターフェイスの場合、[ethernet 4/5] または [ethernet4/5] と指定できます。管理インターフェイスは [mgmt0] または [mgmt 0] です。
インターフェイス コンフィギュレーション モードの場合、コマンドを入力するとこのモードに指定したインターフェイスが設定されます。次に、基本パラメータを設定するために使用するコマンドを説明します。
イーサネットおよび管理インターフェイスの説明を文字で設定します。使用できるのは英数字 80 字以内で、大文字と小文字は区別されます。
イーサネットおよび管理インターフェイスの説明を設定するには、次のステップを実行します。
次に、モジュール 3 のイーサネット ポート 24 にインターフェイスの説明を設定する例を示します。
2. interface ethernet slot / port
|
|
|
---|---|---|
|
||
|
||
|
||
|
||
copy running-config startup-config |
次に、イーサネット ポート 3/1 のビーコン モードをイネーブルにする例を示します。
次に、イーサネット ポート 3/1 のビーコン モードをディセーブルにする例を示します。
32 ポート 10 GE イーサネット モジュールの 10 GB ごとの帯域幅を 1 ポート専用にするのか同じポート グループの 4 つのポートで共有させるのかを指定できます。
帯域幅を 1 つのポート専用にする場合、最初にそのグループの 4 つのポートを管理シャットダウンしてレート モードを専用に変更し、専用ポートを管理的にアップする必要があります。
2. interface ethernet slot / port, ethernet slot/port, ethernet slot/port, ethernet slot/port
4. interface ethernet slot/port
次に、ポート 4/17、4/19、4/21、4/23 を含むグループでイーサネット ポート 4/17 の専用モードを設定する例を示します。
10 GB の帯域幅を 32 ポート 10 GB イーサネット モジュールのポート グループ(4 ポート)で共有できます。帯域幅を共有するには、専用ポートを管理的にダウンさせて帯域幅を共有するポートを指定し、レート モードを共有に変更してからポートを管理的にアップします。
2. interface ethernet slot / port
4. interface ethernet slot/port , ethernet slot/port , ethernet slot/port , ethernet slot/port
次に、ポート 4/17、4/19、4/21、4/23 を含むグループでイーサネット ポート 4/17 の共有モードを設定する例を示します。
接続のタイプ(クロスオーバーまたはストレート)を他の銅線イーサネット ポート専用にする必要がある場合は、ローカル ポートの Medium Dependent Independent Crossover(MDIX)パラメータをイネーブルにします。デフォルトでは、このパラメータはイネーブルです。
2. interface ethernet slot/port
3. { mdix auto } | { no mdix }
|
|
|
---|---|---|
|
||
interface ethernet slot / port |
||
|
||
show interface ethernet slot / port |
||
|
||
copy running-config startup-config |
次に、イーサネット ポート 3/1 の MDIX をイネーブルにする例を示します。
次に、イーサネット ポート 3/1 の MDIX をディセーブルにする例を示します。
イーサネット ポートのデバウンス タイマーをイネーブルにするには、デバウンス時間をミリ秒(ms)で指定します。ディセーブルにするにはデバウンス時間を 0 に指定します。
イーサネット ポートのすべてのデバウンス時間を表示するには、 show interface debounce コマンドを使用します。
2. interface ethernet slot/port
|
|
|
---|---|---|
|
||
interface ethernet slot / port |
||
link debounce time milliseconds |
||
|
||
|
||
copy running-config startup-config |
次に、イーサネット ポート 3/1 のデバウンス タイマーをイネーブルにし、デバウンス時間を 1,000 ms に設定する例を示します。
次に、イーサネット ポート 3/1 のデバウンス タイマーをディセーブルにする例を示します。
インターフェイス速度とデュプレックス モードは相関関係にあります。このため、両方のパラメータを同時に設定する必要があります。イーサネット インターフェイスおよび管理インターフェイスに同時に設定できる速度およびデュプレックス モードにつては、表2-2を参照してください。
(注) 指定するインターフェイス速度はインターフェイスで使用するデュプレックス モードに影響を与えます。このため、デュプレックス モードを設定する前に速度を設定する必要があります。自動ネゴシエーションの速度を設定する場合、デュプレックス モードは自動的に自動ネゴシエーションに設定されます。速度を 10 または 100 Mbps に指定すると、ポートでは半二重モードを使用するように自動的に設定されますが、全二重モードを指定することもできます。1000 Mbps(1 Gbps)以上の速度に設定すると、自動的に全二重モードが使用されます。
リモート ポートの速度設定はローカル ポートへの変更をサポートします。ローカル ポートを固有の速度で使用するには、リモート ポートにも同じ速度を設定するか、ローカル ポートがその速度を自動ネゴシエートするように設定する必要があります。
3. speed {{ 10 | 100 | 1000 | { auto [ 10 100 [ 1000 ]]}} | { 10000 | auto }}
次に、スロット 3 の 48 ポート 10/100/1000 モジュールのイーサネット ポート 1 の速度を 1000 Mbps に設定し、全二重モードに設定する例を示します。
1 Gbps 以上で動作するイーサネット ポートの場合、フロー制御ポーズ フレームを送受信するポートをイネーブルまたはディセーブルにできます。1 Gbps 未満で動作するイーサネット ポートの場合、ポーズ フレームを受信するポートの性能だけをイネーブルまたはディセーブルにできます。
ローカル ポートのフロー制御をイネーブルにすると、リモート ポートでのフロー制御設定にかかわらずローカル ポートでのフレームの送受信を完全にイネーブルにするか、リモート ポートで指定して使用する設定をローカルポートで使用するように設定します。ローカルおよびリモート ポートのフロー制御をどちらもイネーブルにする、一方のポートのフロー制御を指定して設定する、あるいはこの 2 つの状態を組み合わせて設定する場合、それらのポートではフロー制御がイネーブルです。
(注) 10 Gbps で動作するポートの場合、状態を指定してパラメータを送受信することはできません。
必要なフロー制御に対応する設定がリモート ポートにあることを確認します。ローカル ポートからフロー制御ポーズ フレームを送信するには、リモート ポートの受信パラメータをオンまたは指定に設定します。ローカル ポートでフロー制御ポーズ フレームを受信するには、リモート ポートの送信パラメータがオンまたは指定なっていることを確認します。フロー制御を使用しない場合は、リモート ポートの送信パラメータおよび受信パラメータをオフにします。
次に、イーサネット ポート 3/1 を設定してフロー制御ポーズ フレームを送信する例を示します。
レイヤ 2 およびレイヤ 3 イーサネット インターフェイスの MTU サイズを設定できます。レイヤ 3 インターフェイスでは、576 ~ 9216 バイトの MTU を設定できます(偶数値にする必要があります)。レイヤ 2 インターフェイスでは、システム デフォルト MTU(1500 バイト)またはシステム ジャンボ MTU サイズ(デフォルト サイズは 9216 バイト)の MTU を設定できます。
(注) システム ジャンボ MTU サイズは変更できますが、この値を変更した場合は、値を使用するレイヤ 2 インターフェイスもアップデートして、新しいシステム ジャンボ MTU 値を使用する必要があります。レイヤ 2 インターフェイスの MTU 値をアップデートしない場合、これらのインターフェイスはシステム デフォルト MTU(1500 バイト)を使用します。
デフォルトでは、DCNM はレイヤ 3 パラメータを設定します。レイヤ 2 パラメータを設定するには、ポート モードをレイヤ 2 に切り替える必要があります。ポート モードを変更するには switchport コマンドを使用します。ポート モードをレイヤ 2 に変更したあとでレイヤ 3 に戻ってレイヤ 3 インターフェイスを設定するには、 no switchport コマンドを使って再びポート モードを変更します。
レイヤ 3 インターフェイスでは、576 ~ 9216 バイトの MTU サイズを設定できます。
レイヤ 2 インターフェイスでは、すべてのレイヤ 2 インターフェイスをデフォルト MTU サイズ(1500 バイト)またはシステム ジャンボ MTU サイズ(デフォルト サイズは 9216 バイト)を使用するように設定できます。レイヤ 2 インターフェイスとは異なるシステム ジャンボ MTU サイズを使用する場合は、「システム ジャンボ MTU サイズの設定」を参照してください。
2. interface ethernet slot / port
3. switchport | { no switchport }
|
|
|
---|---|---|
|
||
|
||
|
レイヤ 2 インターフェイスでは、デフォルト MTU サイズ(1500)またはシステム ジャンボ MTU サイズ(システム ジャンボ サイズを変更していない場合は 9216)を指定します。 |
|
show interface ethernet slot/port |
||
|
||
copy running-config startup-config |
次に、レイヤ 2 イーサネット ポート 3/1 にデフォルト MTU サイズ(1500)を設定する例を示します。
システム ジャンボ MTU サイズを設定するとレイヤ 2 インターフェイスの MTU サイズを指定できます。1500 ~ 9216 の偶数値を指定できます。システム ジャンボ MTU サイズを設定しない場合のデフォルトは 1500 バイトです。
システム ジャンボ MTU サイズを設定するステップは次のとおりです。
|
|
|
---|---|---|
|
||
|
||
|
||
レイヤ 2 インターフェイスでは、デフォルト MTU サイズ(1500)または以前指定したシステム ジャンボ MTU サイズを指定します。 |
||
|
||
copy running-config startup-config |
次に、システム ジャンボ MTU を 8000 バイトに設定し、以前ジャンボ MTU サイズに設定したインターフェイスの MTU に変更する例を示します。
イーサネット インターフェイスの帯域幅を設定できます。物理レベルでは 1 GB の変更不可能な帯域幅を使用しますが、レベル 3 プロトコルには 1 ~ 10,000,000 KB の値を設定できます。
2. interface ethernet slot / port
|
|
|
---|---|---|
|
||
|
||
|
||
show interface ethernet slot/port |
||
|
||
copy running-config startup-config |
次に、イーサネット スロット 3 ポート 1 インターフェイス帯域パラメータに情報用の値 1,000,000 KB を設定する例を示します。
イーサネット インターフェイスのインターフェイス スループット遅延を設定できます。実際の遅延時間は変わりませんが、1 ~ 16777215 の情報値を設定できます。単位は 10 マイクロ秒です。
2. interface ethernet slot / port
|
|
|
---|---|---|
|
||
interface ethernet slot / port |
||
|
||
show interface ethernet slot / port |
||
|
||
copy running-config startup-config |
次に、スロット 3 ポート 1 イーサネット インターフェイスに 100,000 マイクロ秒のスループット遅延時間を設定する例を示します。
イーサネットまたは管理インターフェイスはシャットダウンして再起動できます。インターフェイスはシャットダウンするとディセーブルになり、すべてのモニタ画面にはダウン状態で表示されます。この情報は、あらゆるダイナミック ルーティング プロトコルを通じて、他のネットワーク サーバに伝達されます。シャットダウンしたインターフェイスはどのルーティング アップデートにも含まれません。インターフェイスを再開するには、デバイスを再起動する必要があります。
次に、イーサネット ポート 3/1 の管理ステータスをディセーブルからイネーブルに変更する例を示します。
イーサネットまたは管理インターフェイスの CDP をイネーブルまたはディセーブルにできます。このプロトコルは、同じリンクの両方のインターフェイスでイネーブルにした場合にのみ動作します。
次に、イーサネット スロット 3、ポート 1 インターフェイスの CDP をイネーブルにする例を示します。
次に、イーサネット スロット 3、ポート 1 インターフェイスの CDP をディセーブルにする例を示します。
UDLD を実行する設定になっているデバイスのイーサネット インターフェイスに、ノーマルまたはアグレッシブ UDLD モードを設定できます。インターフェイスの UDLD モードをイネーブルにする前に、インターフェイスを含むデバイスの UDLD がイネーブルになっていることを確認します。UDLD は他方のリンク先インターフェイスおよびデバイスでもイネーブルになっている必要があります。
ノーマル UDLD モードを使用するには、ポートの一方をノーマル モードに、他方をノーマルまたはアグレッシブ モードに設定する必要があります。アグレッシブ UDLD モードを使用するには、両方のポートをアグレッシブ モードに設定する必要があります。
デフォルトでは、48 ポート 10/100/1000 イーサネット モジュール ポートでは UDLD がディセーブルですが、32 ポート 10 ギガビット イーサネット モジュール ポートではノーマル UDLD モードがイネーブルです。
2. feature udld
no feature udld
4. interface ethernet slot / port
5. udld { enable | disable | aggressive }
次に、デバイスの UDLD をイネーブルにする例を示します。
次に、イーサネット ポート 3/1 のノーマル UDLD モードをイネーブルにする例を示します。
次に、イーサネット ポート 3/1 のアグレッシブ UDLD モードをイネーブルにする例を示します。
次に、イーサネット ポート 3/1 の UDLD をディセーブルにする例を示します。
次に、デバイスの UDLD をディセーブルにする例を示します。
基本インターフェイス パラメータは、値を表示して確認します。パラメータ値を表示してカウンタのリストをクリアすることもできます。
(注) システムには、作業中の VDC に割り当てられているポートだけが表示されます。
レイヤ 2 ポートの設定内容を表示するには、表示する必要があるパラメータに対応する show コマンドを使用します。
|
|
---|---|
これらのコマンドの出力フィールドに関する詳細については、『 Cisco NX-OS Interfaces Configuration Command Reference 』を参照してください。
show interfaces コマンドで表示したイーサネットおよび管理インターフェイス カウンタをクリアできます。この作業は、EXEC モード、コンフィギュレーションモード、またはインターフェイス コンフィギュレーション モードで実行できます。
|
|
|
---|---|---|
|
||
次に、イーサネット ポート 5/5 のカウンタをクリアしてリセットする例を示します。