この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
この章の内容は、次のとおりです。
マーキングは、着信および発信パケットの Quality of Service(QoS)フィールドを変更するために使用する方式です。
マーキングのコマンドは、ポリシー マップ内で参照されるトラフィック クラスで使用できます。 設定できるマーキング機能を次に示します。
Cisco Nexus 5500 シリーズ デバイスでは、IP ヘッダーの DiffServ フィールドの上位 6 ビットで、DSCP 値を指定の値に設定できます。 次の表に示す標準の DSCP 値のほか、0~63 の数値を入力できます。
(注) |
DSCP と IP precedence のいずれかの値は設定できますが、IP パケットの同じフィールドを変更するため、両方の値は設定できません。 |
値 |
DSCP 値のリスト |
---|---|
af11 |
AF11 dscp(001010):10 進数の 10 |
af12 |
AF12 dscp(001100):10 進数の 12 |
af13 |
AF13 dscp(001110):10 進数の 14 |
af21 |
AF21 dscp(010010):10 進数の 18 |
af22 |
AF22 dscp(010100):10 進数の 20 |
af23 |
AF23 dscp(010110):10 進数の 22 |
af31 |
AF31 dscp(011010):10 進数の 26 |
af32 |
AF40 dscp(011100):10 進数の 28 |
af33 |
AF33 dscp(011110):10 進数の 30 |
af41 |
AF41 dscp(100010):10 進数の 34 |
af42 |
AF42 dscp(100100):10 進数の 36 |
af43 |
AF43 dscp(100110):10 進数の 38 |
cs1 |
CS1(優先順位 1)dscp(001000):10 進数の 8 |
cs2 |
CS2(優先順位 2)dscp(010000):10 進数の 16 |
cs3 |
CS3(優先順位 3)dscp(011000):10 進数の 24 |
cs4 |
CS4(優先順位 4)dscp(100000):10 進数の 32 |
cs5 |
CS5(優先順位 5)dscp(101000):10 進数の 40 |
cs6 |
CS6(優先順位 6)dscp(110000):10 進数の 48 |
cs7 |
CS7(優先順位 7)dscp(111000):10 進数の 56 |
default |
デフォルト dscp(000000):10 進数の 0 |
ef |
EF dscp(101110):10 進数の 46 |
次に、DSCP 値を 10 に設定し、qos-group を 2 に指定する例を示します。
policy-map type qos test-bulkdata class type qos bulkdata set dscp 10 set qos-group 2
IP precedence のフィールドの値を、サービス(ToS)フィールド、または IP ヘッダーの IPv6 の同等の [Traffic Class] フィールドの IPv4 タイプの 0 ~ 2 ビットに設定できます。 次の表に、優先順位値を示します。
(注) |
IP precedence と DSCP のいずれかの値は設定できますが、IP パケットの同じフィールドを変更するため、両方の値は設定できません。 |
値 |
優先順位値の一覧 |
---|---|
<0-7> |
IP precedence 値 |
critical |
クリティカル precedence(5) |
flash |
フラッシュ precedence(3) |
flash-override |
フラッシュ上書き precedence(4) |
immediate |
即時 precedence(2) |
internet |
インターネットワーク コントロール precedence(6) |
network |
ネットワーク コントロール precedence(7) |
priority |
優先 precedence(1) |
routine |
ルーチン precedence(0) |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | config t |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | policy-map [type qos] qos-policy-map-name |
policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。 ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。 |
ステップ 3 | class [type qos] {class-map-name | class-default} |
class-map-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、class-default キーワードを使用します。 |
ステップ 4 | set precedence precedence-value |
IP precedence 値を precedence-value に設定します。 優先順位値の一覧に表示されている値の 1 つを入力できます。 |
switch(config)# policy-map type qos my_policy switch(config-pmap-qos)# class type qos my_class switch(config-pmap-c-qos)# set precedence 5 switch(config-pmap-c-qos)#
CoS フィールドの値は、IEEE 802.1Q ヘッダーの VLAN ID タグ フィールドの上位 3 ビットに記録されます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | switch(config) # policy-map [type network-qos] policy-map name |
policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。 ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。 |
||
ステップ 3 | switch(config-pmap-nq) # class [type network-qos] {class-map name |class-default} |
class-map-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、class-default キーワードを使用します。 |
||
ステップ 4 | switch(config-pmap-c-nq) # set cos cos-value |
CoS 値を cos-value に指定します。 cos-value 値は、0 ~ 7 の範囲で指定します。
|
レイヤ 3 トポロジでは、一意の cos 値で network-qos ポリシーに各 QoS グループを設定する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# show policy-map system | 設定済みのポリシー マップおよび CoS 値を表示します。 レイヤ 3 トポロジでは、各 qos-group に一意の CoS 値が必要です。 show policy-map system コマンドを使用して、使用されている CoS 値と、QoS グループには使用できない CoS 値を表示します。 |
||
ステップ 2 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 | switch(config) # policy-map [type network-qos] policy-map name | policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。 ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。 |
||
ステップ 4 | switch(config-pmap-nq) # class [type network-qos] {class-map name |class-default} | class-map-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、class-default キーワードを使用します。 |
||
ステップ 5 | switch(config-pmap-nq-c) # set cos cos-value | CoS 値を指定します。 値の範囲は 0 ~ 7 です。
|
次に、レイヤ 3 トポロジで、CoS 値を 4 に設定する例を示します。
switch# show policy-map system Type network-qos policy-maps =============================== policy-map type network-qos pn-01 class type network-qos cn-01 match qos-group 1 mtu 8500 pause no-drop set cos 2 class type network-qos cn-02 match qos-group 2 set cos 4 mtu 9216 class type network-qos cn-03 match qos-group 3 mtu 8000 set cos 6 class type network-qos cn-04 match qos-group 4 mtu 8750 set cos 7 class type network-qos cn-ip-multicast match qos-group 5 set cos 5 mtu 7500 class type network-qos class-default match qos-group 0 mtu 1500 multicast-optimize set cos 1 ... switch# configure terminal switch(config)# policy-map type network-qos pn-01 switch(config-pmap-nq)# class type network-qos cn-05 switch(config-pmap-c-nq)# set cos 3
設定を確認するには、次のいずれかのコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
---|---|
show class-map |
スイッチで定義されたクラス マップを表示します。 |
show policy-map [name] |
スイッチで定義されたポリシー マップを表示します。 指定したポリシーだけを表示することもできます。 |
running-config ipqos |
QoS の実行コンフィギュレーションに関する情報を表示します。 |
startup-config ipqos |
QoS のスタートアップ コンフィギュレーションに関する情報を表示します。 |