この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
EtherChannel グループにイーサネット ポートを割り当てたり、EtherChannel モードをイネーブルにしたり、この両方を行うには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで channel-group コマンドを使用します。EtherChannel グループからイーサネット ポートを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
channel-group | channel-group-number mode { active | auto [ non-silent ] | desirable [ non-silent ] | on | passive }
no channel-group
channel-group-number | チャネル グループ番号。指定できる範囲は 1 ~ 24 です。 |
mode | EtherChannel モードを指定します。 |
active | 無条件に Link Aggregation Control Protocol(LACP)をイネーブルにします。 |
auto | Port Aggregation Protocol(PAgP)装置が検出された場合に限り、PAgP をイネーブルにします。 |
non-silent | (任意)PAgP 対応のパートナーに接続されたとき、インターフェイスを非サイレント動作に設定します。他の装置からのトラフィックが予想されている場合に PAgP モードで auto または desirable キーワードとともに使用されます。 |
desirable | 無条件に PAgP をイネーブルにします。 |
on | オン モードをイネーブルにします。 |
passive | LACP 装置が検出された場合に限り、LACP をイネーブルにします。 |
チャネル グループは割り当てることができません。
モードは設定されていません。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
LAN Lite フィーチャ セットでは、最大 6 個の EtherChannel をサポートします。
LAN Base フィーチャ セットでは、最大 24 個の EtherChannel をサポートしますが、混合スタック構成では 6 個の EtherChannel しかサポートしません。
レイヤ 2 の EtherChannel では、チャネル グループに最初の物理ポートが追加されると、channel-group コマンドがポートチャネル インターフェイスを自動的に作成します。ポートチャネル インターフェイスを手動で作成する場合は、グローバル コンフィギュレーション モードで interface port-channel コマンドを使用する必要はありません。最初にポートチャネル インターフェイスを作成する場合は、channel-group-number を port-channel-number と同じ番号にしても、新しい番号にしてもかまいません。新しい番号を使用した場合、channel-group コマンドは動的に新しいポート チャネルを作成します。
EtherChannel を設定した後、ポートチャネル インターフェイスに加えられた設定の変更は、そのポートチャネル インターフェイスに割り当てられたすべての物理ポートに適用されます。物理ポートに適用された設定の変更は、設定を適用したポートだけに有効です。EtherChannel 内のすべてのポートのパラメータを変更するには、ポートチャネル インターフェイスに対してコンフィギュレーション コマンドを適用します。たとえば、spanning-tree コマンドを使用して、レイヤ 2 EtherChannel をトランクとして設定します。
active モードは、ポートをネゴシエーション ステートにします。このステートでは、ポートは LACP パケットを送信することによって、他のポートとのネゴシエーションを開始します。チャネルは、active モードまたは passive モードの別のポート グループで形成されます。
auto モードは、ポートをパッシブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは受信する PAgP パケットに応答しますが、PAgP パケット ネゴシエーションを開始することはありません。チャネルは、desirable モードの別のポート グループでだけ形成されます。auto がイネーブルの場合、サイレント動作がデフォルトになります。
desirable モードは、ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは PAgP パケットを送信することによって、他のポートとのネゴシエーションを開始します。EtherChannel は、desirable モードまたは auto モードの別のポート グループで形成されます。desirable がイネーブルの場合、サイレント動作がデフォルトになります。
auto モードまたは desirable モードとともに non-silent を指定しなかった場合は、サイレントが指定されているものと見なされます。サイレント モードを設定するのは、PAgP 非対応で、かつほとんどパケットを送信しない装置にスイッチを接続する場合です。サイレント パートナーの例は、トラフィックを生成しないファイル サーバ、またはパケット アナライザなどです。この場合、物理ポート上で稼働している PAgP は、そのポートを動作可能にしません。ただし、PAgP は動作可能で、チャネル グループにポートを付与したり、伝送用ポートを使用したりできます。リンクの両端はサイレントに設定することはできません。
on モードでは、使用可能な EtherChannel が存在するのは、両方の接続ポート グループが on モードになっている場合だけです。
注意 |
on モードの使用には注意が必要です。これは手動の設定であり、EtherChannel の両端のポートには、同一の設定が必要です。グループの設定を誤ると、パケット損失またはスパニングツリー ループが発生することがあります。 |
passive モードは、ポートをネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは受信した LACP パケットに応答しますが、LACP パケット ネゴシエーションを開始することはありません。チャネルは、active モードの別のポート グループでだけ形成されます。
EtherChannel は、PAgP と LACP の両方のモードには設定しないでください。PAgP および LACP を実行している EtherChannel グループは、同一のスイッチ、またはスタックにある異なるスイッチ上で共存できます(クロススタック構成ではできません)。個々の EtherChannel グループは PAgP または LACP のいずれかを実行できますが、相互運用することはできません。
channel-protocol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してプロトコルを設定した場合、設定値は、channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドによっては優先されません。
アクティブまたはまだアクティブでない EtherChannel メンバとなっているポートを、IEEE 802.1x ポートとして設定しないでください。EtherChannel ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。
セキュア ポートを EtherChannel の一部として、または EtherChannel ポートをセキュア ポートとしては設定しないでください。
設定の注意事項の一覧については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」の章を参照してください。
注意 |
物理 EtherChannel ポート上でブリッジ グループを割り当てることは、ループが発生する原因になるため、行わないでください。 |
この例では、スタック内の 1 つのスイッチに EtherChannel を設定する例を示します。VLAN 10 のスタティックアクセス ポート 2 つを PAgP モード desirable であるチャネル 5 に割り当てます。
スイッチ# configure terminal スイッチ(config)# interface range GigabitEthernet 2/0/1 - 2 スイッチ(config-if-range)# switchport mode access スイッチ(config-if-range)# switchport access vlan 10 スイッチ(config-if-range)# channel-group 5 mode desirable スイッチ(config-if-range)# end
この例では、スタック内の 1 つのスイッチに EtherChannel を設定する例を示します。VLAN 10 のスタティックアクセス ポート 2 つを LACP モード active であるチャネル 5 に割り当てます。
スイッチ# configure terminal スイッチ(config)# interface range GigabitEthernet 2/0/1 - 2 スイッチ(config-if-range)# switchport mode access スイッチ(config-if-range)# switchport access vlan 10 スイッチ(config-if-range)# channel-group 5 mode active スイッチ(config-if-range)# end
次の例では、スイッチ スタックのクロススタック EtherChannel を設定する方法を示します。LACP パッシブ モードを使用して、VLAN 10 内のスタティックアクセス ポートとしてスタック メンバ 2 のポートを 2 つ、スタック メンバ 3 のポートを 1 つチャネル 5 に割り当てます。
スイッチ# configure terminal スイッチ(config)# interface range GigabitEthernet 2/0/4 - 5 スイッチ(config-if-range)# switchport mode access スイッチ(config-if-range)# switchport access vlan 10 スイッチ(config-if-range)# channel-group 5 mode passive スイッチ(config-if-range)# exit スイッチ(config)# interface GigabitEthernet 3/0/3 スイッチ(config-if)# switchport mode access スイッチ(config-if)# switchport access vlan 10 スイッチ(config-if)# channel-group 5 mode passive スイッチ(config-if)# exit
設定を確認するには、show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
ポート上で使用されるプロトコルを制限してチャネリングを管理するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで channel-protocol コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
channel-protocol { lacp | pagp }
no channel-protocol
lacp | Link Aggregation Control Protocol(LACP)で EtherChannel を設定します。 |
pagp | Port Aggregation Protocol(PAgP)で EtherChannel を設定します。 |
EtherChannel に割り当てられているプロトコルはありません。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
channel-protocol コマンドは、チャネルを LACP または PAgP に制限するためだけに使用します。channel-protocol コマンドを使用してプロトコルを設定する場合、設定は channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで上書きされることはありません。
channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、EtherChannel のパラメータ設定に使用してください。また、channel-group コマンドは、EtherChannel に対しモードを設定することもできます。
EtherChannel グループ上で、PAgP および LACP モードの両方をイネーブルにすることはできません。
PAgP と LACP には互換性がありません。両方ともチャネルの終端は同じプロトコルを使用する必要があります。
クロススタック構成の PAgP を設定できません。
次の例では、EtherChannel を管理するプロトコルとして LACP を指定する方法を示します。
スイッチ(config-if)# channel-protocol lacp
設定を確認するには、show etherchannel [channel-group-number] protocol 特権 EXEC コマンドを入力します。
Link Aggregation Control Protocol(LACP)チャネル グループ カウンタをクリアするには、特権 EXEC モードで clear lacp コマンドを使用します。
clear lacp [ channel-group-number ] counters
channel-group-number | (任意)チャネル グループ番号。指定できる範囲は 1 ~ 24 です。 |
counters | トラフィック カウンタをクリアします。 |
なし
特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
すべてのカウンタをクリアするには、clear lacp counters コマンドを使用します。また、指定のチャネル グループのカウンタのみをクリアするには、clear lacp channel-group-number counters コマンドを使用します。
次の例では、すべてのチャネル グループ情報をクリアする方法を示します。
スイッチ# clear lacp counters
次の例では、グループ 4 の LACP トラフィックのカウンタをクリアする方法を示します。
スイッチ# clear lacp 4 counters
情報が削除されたことを確認するには、show lacp counters または show lacp channel-group-number counters 特権 EXEC コマンドを入力します。
Port Aggregation Protocol(PAgP)チャネル グループ情報をクリアするには、特権 EXEC モードで clear pagp コマンドを使用します。
clear pagp [ channel-group-number ] counters
channel-group-number | (任意)チャネル グループ番号。指定できる範囲は 1 ~ 24 です。 |
counters | トラフィック カウンタをクリアします。 |
なし
特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
すべてのカウンタをクリアするには、clear pagp counters コマンドを使用します。また、clear pagp channel-group-number counters コマンドを使用すると、指定したチャネル グループのカウンタのみをクリアできます。
次の例では、すべてのチャネル グループ情報をクリアする方法を示します。
スイッチ# clear pagp counters
次の例では、グループ 10 の PAgP トラフィックのカウンタをクリアする方法を示します。
スイッチ# clear pagp 10 counters
情報が削除されたことを確認するには、show pagp 特権 EXEC コマンドを入力します。
スパニング ツリーのカウンタをクリアするには、特権 EXEC モードで clear spanning-tree counters コマンドを使用します。
clear spanning-tree counters [ interface interface-id]
(任意)指定のインターフェイスのスパニングツリー カウンタをすべてクリアします。有効なインターフェイスとしては、物理ポート、VLAN、ポート チャネルなどがあります。 指定できる VLAN 範囲は 1 ~ 4094 です。 ポート チャネル範囲は 1 ~ 24 です。 |
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
interface-id が指定されていない場合は、すべてのインターフェイスのスパニングツリー カウンタがクリアされます。
次の例では、すべてのインターフェイスのスパニングツリー カウンタをクリアする方法を示します。
スイッチ# clear spanning-tree counters
スイッチでプロトコル移行プロセスを再開して、強制的にネイバーと再ネゴシエーションするには、特権 EXEC モードで clear spanning-tree detected-protocols コマンドを使用します。
clear spanning-tree detected-protocols [ interface interface-id ]
(任意)指定されたインターフェイスでプロトコル移行プロセスを再開します。有効なインターフェイスとしては、物理ポート、VLAN、ポート チャネルなどがあります。 指定できる VLAN 範囲は 1 ~ 4094 です。 ポート チャネル範囲は 1 ~ 24 です。 |
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
Rapid Per-VLAN Spanning-Tree Plus(Rapid PVST+)プロトコルまたは Multiple Spanning Tree Protocol(MSTP)が稼働するスイッチは、組み込み済みのプロトコル移行方式をサポートしています。それによって、スイッチはレガシー IEEE 802.1D スイッチと相互に動作できるようになります。Rapid PVST+ または MSTP スイッチが、プロトコルのバージョンが 0 に設定されているレガシー IEEE 802.1D コンフィギュレーション ブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)を受信した場合、そのスイッチはそのポートで IEEE 802.1D BPDU だけを送信します。マルチ スパニング ツリー(MST)スイッチが、レガシー BPDU、別のリージョンに対応する MST BPDU(バージョン 3)、または高速スパニング ツリー(RST)BPDU(バージョン 2)を受信したときは、そのポートがリージョンの境界にあることを検知します。
スイッチは、IEEE 802.1D BPDU を受信しなくなった場合であっても、自動的には Rapid PVST+ モードまたは MSTP モードには戻りません。これは、レガシー スイッチが指定スイッチでなければ、リンクから削除されたかどうかを学習できないためです。この状況では、clear spanning-tree detected-protocols コマンドを使用します。
次の例では、ポートでプロトコル移行プロセスを再開する方法を示します。
スイッチ# clear spanning-tree detected-protocols interface gigabitethernet2/0/1
EtherChannel のデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで debug etherchannel コマンドを使用します。デバッグをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
debug etherchannel [ all | detail | error | event | idb ]
no debug etherchannel [ all | detail | error | event | idb ]
all | (任意)EtherChannel デバッグ メッセージをすべて表示します。 |
detail | (任意)EtherChannel デバッグ メッセージの詳細を表示します。 |
error | (任意)EtherChannel エラー デバッグ メッセージを表示します。 |
event | (任意)EtherChannel イベント メッセージを表示します。 |
idb | (任意)PAgP インターフェイス記述子ブロック デバッグ メッセージを表示します。 |
デバッグはディセーブルです。
特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
undebug etherchannel コマンドは、no debug etherchannel コマンドと同じです。
(注) |
linecard キー ワードは、コマンドラインのヘルプに表示されますが、サポートされていません。 |
あるスタック上でデバッグをイネーブルにした場合、スタック マスターでのみイネーブルになります。スタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで session switch-number コマンドを使用して スタック マスターからセッションを開始します。スタック メンバのコマンドライン プロンプトで debug コマンドを入力します。
スタック マスターで最初にセッションを開始せずにスタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで remote command switch-number LINE コマンドを使用します。
次の例では、すべての EtherChannel デバッグ メッセージを表示する方法を示します。
スイッチ# debug etherchannel all
次の例では、EtherChannel イベント関連のデバッグ メッセージを表示する方法を示します。
スイッチ# debug etherchannel event
Link Aggregation Control Protocol(LACP)アクティビティのデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで debug lacp コマンドを使用します。LACP のデバッグをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
debug lacp [ all | event | fsm | misc | packet ]
no debug lacp [ all | event | fsm | misc | packet ]
all | (任意)LACP デバッグ メッセージをすべて表示します。 |
event | (任意)LACP イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
fsm | (任意) LACP有限状態マシン内の変更に関するメッセージを表示します。 |
misc | (任意)各種 LACP デバッグ メッセージを表示します。 |
packet | (任意)受信および送信 LACP 制御パケットを表示します。 |
デバッグはディセーブルです。
特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
undebug etherchannel コマンドは、no debug etherchannel コマンドと同じです。
あるスタック上でデバッグをイネーブルにした場合、スタック マスターでのみイネーブルになります。スタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで session switch-number コマンドを使用して スタック マスターからセッションを開始します。スタック メンバのコマンドライン プロンプトで debug コマンドを入力します。
スタック マスターで最初にセッションを開始せずにスタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで remote command switch-number LINE コマンドを使用します。
次の例では、すべての LACP デバッグ メッセージを表示する方法を示します。
スイッチ# debug LACP all
次の例では、LACPイベントに関連するデバッグ メッセージを表示する方法を示します。
スイッチ# debug LACP event
Port Aggregation Protocol(PAgP)アクティビティのデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで debug pagp コマンドを使用します。PAgP のデバッグをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
debug pagp [ all | dual-active | event | fsm | misc | packet ]
no debug pagp [ all | dual-active | event | fsm | misc | packet ]
all | (任意)PAgP デバッグ メッセージをすべて表示します。 |
dual-active | (任意)デュアル アクティブ検出メッセージを表示します。 |
event | (任意)PAgP イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
fsm | (任意)PAgP 有限状態マシン内の変更に関するメッセージを表示します。 |
misc | (任意)各種 PAgP デバッグ メッセージを表示します。 |
packet | (任意)送受信 PAgP 制御パケットを表示します。 |
デバッグはディセーブルです。
特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
undebug pagp コマンドは、no debug pagp コマンドと同じです。
あるスタック上でデバッグをイネーブルにした場合、スタック マスターでのみイネーブルになります。スタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで session switch-number コマンドを使用して スタック マスターからセッションを開始します。スタック メンバのコマンドライン プロンプトで debug コマンドを入力します。
スタック マスターで最初にセッションを開始せずにスタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで remote command switch-number LINE コマンドを使用します。
次の例では、すべての PAgP デバッグ メッセージを表示する方法を示します。
スイッチ# debug pagp all
次の例では、PAgP イベントに関連するデバッグ メッセージを表示する方法を示します。
スイッチ# debug pagp event
プラットフォームに依存する EtherChannel イベントのデバッグをイネーブルにするには、EXEC モードで debug platform etherchannel コマンドを使用します。デバッグをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
debug platform etherchannel { init | link-up | rpc | warnings }
no debug platform etherchannel { init | link-up | rpc | warnings }
init |
EtherChannel モジュール初期化デバッグ メッセージを表示します。 |
link-up |
EtherChannel リンクアップおよびリンクダウンに関連したデバッグ メッセージを表示します。 |
rpc |
EtherChannel リモート プロシージャ コール(RPC)デバッグ メッセージを表示します。 |
warnings |
EtherChannel 警告デバッグ メッセージを表示します。 |
デバッグはディセーブルです。
ユーザ EXEC
特権 EXEC
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
undebug platform etherchannel コマンドは、no debug platform etherchannel コマンドと同じです。
あるスタック上でデバッグをイネーブルにした場合、スタック マスターでのみイネーブルになります。スタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで session switch-number コマンドを使用して スタック マスターからセッションを開始します。スタック メンバのコマンドライン プロンプトで debug コマンドを入力します。
スタック マスターで最初にセッションを開始せずにスタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで remote command switch-number LINE コマンドを使用します。
次に、EtherChannel 初期化に関連するデバッグ メッセージを表示する例を示します。
スイッチ# debug platform etherchannel init
プラットフォーム依存ポート マネージャ ソフトウェア モジュールのデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで debug platform pm コマンドを使用します。デバッグをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
debug platform pm { all | atom | counters | errdisable | etherchnl | exceptions | gvi | hpm-events | idb-events | if-numbers | ios-events | link-status | platform | pm-events | pm-span | pm-vectors [detail] | rpc [ general | oper-info | state | vectors | vp-events ] | soutput-vectors | stack-manager | sync | vlans }
no debug platform pm { all | counters | errdisable | etherchnl | exceptions | hpm-events | idb-events | if-numbers | ios-events | link-status | platform | pm-events | pm-span | pm-vectors [detail] | rpc [ general | oper-info | state | vectors | vp-events ] | soutput-vectors | stack-manager | sync | vlans }
all |
すべてのポート マネージャ デバッグ メッセージを表示します。 |
atom |
AToM 関連イベントを表示します。 |
counters |
リモート プロシージャ コール(RPC)デバッグ メッセージのカウンタを表示します。 |
errdisable |
error-disabled 関連イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
etherchnl |
EtherChannel 関連イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
exceptions |
システム例外デバッグ メッセージを表示します。 |
gvi |
IPe GV 関連メッセージを表示します。 |
hpm-events |
プラットフォーム ポート マネージャ イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
idb-events |
インターフェイス記述ブロック(IDB)関連イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
if-numbers |
インターフェイス番号移動イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
ios-events |
Cisco IOS ソフトウェア イベントを表示します。 |
link-status |
インターフェイス リンク検出イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
platform |
ポート マネージャ関数イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
pm-events |
ポート マネージャ イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
pm-span |
ポート マネージャ スイッチド ポート アナライザ(SPAN)イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
pm-vectors |
ポート マネージャ ベクトル関連イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
detail |
(任意)ベクトル関数の詳細を表示します。 |
rpc |
RPC 関連メッセージを表示します。 |
general |
(任意)一般的な RPC 関連メッセージを表示します。 |
oper-info |
(任意)操作および情報関連 RPC メッセージを表示します。 |
state |
(任意)管理および操作関連 RPC メッセージを表示します。 |
vectors |
(任意)ベクトル関連 RPC メッセージを表示します。 |
vp-events |
(任意)仮想ポート関連 RPC メッセージを表示します。 |
soutput-vectors |
IDB 出力ベクトル イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
stack-manager |
スタック マネージャ関連イベント デバッグ メッセージを表示します。 このキーワードは、スタック対応スイッチでのみサポートされています。 |
sync |
操作同期および VLAN ラインステート イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
vlans |
VLAN 作成および削除イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
デバッグはディセーブルです。
特権 EXEC
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
undebug platform pm コマンドは、no debug platform pm コマンドと同じです。
あるスタック上でデバッグをイネーブルにした場合、スタック マスターでのみイネーブルになります。スタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで session switch-number コマンドを使用して スタック マスターからセッションを開始します。スタック メンバのコマンドライン プロンプトで debug コマンドを入力します。
スタック マスターで最初にセッションを開始せずにスタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで remote command switch-number LINE コマンドを使用します。
次に、VLAN の作成および削除に関するデバッグ メッセージを表示する例を示します。
スイッチ# debug platform pm vlans
スパニングツリー アクティビティのデバッグをイネーブルにするには、EXEC モードで debug spanning-tree コマンドを使用します。デバッグをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
debug spanning-tree { all | backbonefast | bpdu | bpdu-opt | config | csuf /csrt | etherchannel | events | exceptions | general | mstp | pvst+ | root | snmp | synchronization | switch | uplinkfast }
no debug spanning-tree { all | backbonefast | bpdu | bpdu-opt | config | csuf /csrt | etherchannel | events | exceptions | general | mstp | pvst+ | root | snmp | synchronization | switch | uplinkfast }
all |
スパニングツリーのデバッグ メッセージをすべて表示します。 |
backbonefast |
BackboneFast イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
bpdu |
スパニングツリー ブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)デバッグ メッセージを表示します。 |
bpdu-opt |
最適化された BPDU 処理デバッグ メッセージを表示します。 |
config |
スパニングツリー設定変更デバッグ メッセージを表示します。 |
csuf/csrt |
クロススタック UplinkFast およびクロススタック高速遷移アクティビティ デバッグ メッセージを表示します。 |
etherchannel |
EtherChannel サポート デバッグ メッセージを表示します。 |
events |
スパニングツリー トポロジ イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
exceptions |
スパニングツリー例外デバッグ メッセージを表示します。 |
general |
一般的なスパニングツリー アクティビティ デバッグ メッセージを表示します。 |
mstp |
Multiple Spanning Tree Protocol(MSTP)イベントをデバッグします。 |
pvst+ |
Per VLAN Spanning-Tree Plus(PVST+)イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
root |
スパニングツリー ルート イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
snmp |
スパニングツリーの Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)処理デバッグ メッセージを表示します。 |
switch |
スイッチ シム コマンド デバッグ メッセージを表示します。このシムは、一般的なスパニングツリー プロトコル(STP)コードと、各スイッチ プラットフォーム固有コードとの間のインターフェイスとなるソフトウェア モジュールです。 |
synchronization |
スパニングツリー同期イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
uplinkfast |
UplinkFast イベント デバッグ メッセージを表示します。 |
デバッグはディセーブルです。
特権 EXEC
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
undebug spanning-tree コマンドは、no debug spanning-tree コマンドと同じです。
あるスタック上でデバッグをイネーブルにした場合、スタック マスターでのみイネーブルになります。スタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで session switch-number コマンドを使用して スタック マスターからセッションを開始します。スタック メンバのコマンドライン プロンプトで debug コマンドを入力します。
スタック マスターで最初にセッションを開始せずにスタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで remote command switch-number LINE コマンドを使用します。
次の例では、すべてのスパニングツリー デバッグ メッセージを表示する方法を示します。
スイッチ# debug spanning-tree all
プラットフォーム依存の単方向リンク検出(UDLD)ソフトウェアのデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで debug platform udld コマンドを使用します。デバッグをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
debug platform udld [ all | error | switch | rpc { events | | messages } ]
no platform udld [ all | | error | rpc { events | | messages } ]
all |
(任意)UDLD デバッグ メッセージをすべて表示します。 |
error |
(任意)エラー条件デバッグ メッセージを表示します。 |
rpc {events | messages} |
(任意)UDLD リモート プロシージャ コール(RPC)デバッグ メッセージを表示します。キーワードの意味は次のとおりです。 |
デバッグはディセーブルです。
特権 EXEC
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
undebug platform udld コマンドは、no debug platform udld コマンドと同じです。
あるスタック上でデバッグをイネーブルにした場合、スタック マスターでのみイネーブルになります。スタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで session switch-number コマンドを使用して スタック マスターからセッションを開始します。スタック メンバのコマンドライン プロンプトで debug コマンドを入力します。
スタック マスターで最初にセッションを開始せずにスタック メンバ でデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで remote command switch-number LINE コマンドを使用します。
ポート チャネルにアクセスするか、またはポート チャネルを作成するには、グローバル コンフィギュレーション モードで interface port-channel コマンドを使用します。ポート チャネルを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
interface port-channel port-channel-number
no interface port-channel
port-channel-number | (任意)チャネル グループ番号。指定できる範囲は 1 ~ 24 です。 |
ポート チャネル論理インターフェイスは定義されません。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
レイヤ 2 EtherChannel では、物理ポートをチャネル グループに割り当てる前にポートチャネル インターフェイスを作成する必要はありません。代わりに、channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用できます。このコマンドでは、チャネル グループが最初の物理ポートを獲得すると、ポートチャネル論理インターフェイスが自動的に作成されます。最初にポートチャネル インターフェイスを作成する場合は、channel-group-number を port-channel-number と同じ番号にしても、新しい番号にしてもかまいません。新しい番号を使用した場合、channel-group コマンドは動的に新しいポート チャネルを作成します。
チャネル グループ内の 1 つのポート チャネルだけが許可されます。
interface port-channel コマンドを使用する場合は、次の注意事項に従ってください。
Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用する場合には、これを物理ポートで設定してください。ポートチャネル インターフェイスでは設定できません。
EtherChannel のアクティブ メンバであるポートを IEEE 802.1x ポートとしては設定しないでください。まだアクティブになっていない EtherChannel のポートで IEEE 802.1x をイネーブルにしても、ポートは EtherChannel に加入しません。
設定の注意事項の一覧については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」の章を参照してください。
次の例では、ポートチャネル番号 5 でポートチャネル インターフェイスを作成する方法を示します。
スイッチ(config)# interface port-channel 5
設定を確認するには、show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show etherchannel channel-group-number detail 特権 EXEC コマンドを入力します。
Link Aggregation Control Protocol(LACP)のポート プライオリティを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで lacp port-priority コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
lacp port-priority priority
no lacp port-priority
priority | LACP のポート プライオリティ。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
デフォルトは 32768 です。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
lacp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、LACP チャネル グループに 9 つ以上のポートがある場合、バンドルされるポートと、ホットスタンバイ モードに置かれるポートを判別します。
LACP チャネル グループは、同じタイプのイーサネット ポートを 16 個まで保有できます。最大 8 つのポートを active モードに、最大 8 つのポートを standby モードにできます。
ポート プライオリティの比較では、数値が小さいほどプライオリティが高くなります。LACP チャネル グループに 9 つ以上のポートがある場合、LACP ポート プライオリティの数値が小さい(つまり、高いプライオリティ値の)8 つのポートがチャネル グループにバンドルされ、それより低いプライオリティのポートはホットスタンバイ モードに置かれます。LACP ポート プライオリティが同じポートが 2 つ以上ある場合(たとえば、そのいずれもデフォルト設定の 65535 に設定されている場合)、ポート番号の内部値によりプライオリティが決定されます。
(注) |
LACP リンクを制御する スイッチ 上にポートがある場合に限り、LACP ポート プライオリティは有効です。リンクを制御する スイッチ の判別については、lacp system-priority グローバル コンフィギュレーション コマンドを参照してください。 |
LACP ポート プライオリティおよび内部ポート番号値を表示するには、show lacp internal 特権 EXEC コマンドを使用します。
物理ポート上での LACP の設定については、このリリースに対応する構成ガイドを参照してください。
次の例では、ポートで LACP ポート プライオリティを設定する方法を示します。
スイッチ# interface gigabitethernet2/0/1 スイッチ(config-if)# lacp port-priority 1000
設定を確認するには、show lacp [channel-group-number] internal 特権 EXEC コマンドを入力します。
Link Aggregation Control Protocol(LACP)のシステム プライオリティを設定するには、スイッチのグローバル コンフィギュレーション モードで lacp system-priority コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
lacp system-priority priority
no lacp system-priority
priority | LACP のシステム プライオリティ。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
デフォルトは 32768 です。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
lacp system-priority コマンドでは、ポート プライオリティを制御する LACP リンクのスイッチが判別されます。
LACP チャネル グループは、同じタイプのイーサネット ポートを 16 個まで保有できます。最大 8 つのポートを active モードに、最大 8 つのポートを standby モードにできます。LACP チャネル グループに 9 つ以上のポートがある場合、リンクの制御側終端にあるスイッチは、ポート プライオリティを使用して、チャネルにバンドルするポートおよびホットスタンバイ モードに置くポートを判別します。他のスイッチ上のポート プライオリティ(リンクの非制御側終端)は無視されます。
プライオリティの比較においては、数値が小さいほどプライオリティが高くなります。したがって、LACP システム プライオリティの数値が小さい(プライオリティ値の高い)システムが制御システムとなります。どちらのスイッチも同じ LACP システム プライオリティである場合(たとえば、どちらもデフォルト設定の 32768 が設定されている場合)、LACP システム ID(スイッチの MAC アドレス)により制御するスイッチが判別されます。
lacp system-priority コマンドは、スイッチ上のすべての LACP EtherChannel に適用されます。
ホットスタンバイ モード(ポート ステート フラグの H で出力に表示)にあるポートを判断するには、show etherchannel summary 特権 EXEC コマンドを使用します。
次の例では、LACP のシステム プライオリティを設定する方法を示します。
スイッチ(config)# lacp system-priority 20000
設定を確認するには、show lacp sys-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
インターフェイスをリンクステート グループのメンバとして設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで link state group コマンドを使用します。リンクステート グループからインターフェイスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
link state group [ number ] { downstream | upstream }
no link state group [ number ] { downstream | upstream }
number | (任意)リンクステート グループの番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 2 です。デフォルトのグループ番号は 1 です。 |
downstream | インターフェイスをグループのダウンストリーム インターフェイスとして設定します。 |
upstream | インターフェイスをグループのアップストリーム インターフェイスとして設定します。 |
リンクステート グループは設定されていません。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、LAN Base イメージのみでサポートされています。
ダウンストリーム インターフェイスを追加する前に、リンクステート グループにアップストリーム インターフェイスを追加してください。そうでない場合、ダウンストリーム インターフェイスは error-disable モードに移行します。次に、制限事項について説明します。
次の例では、グループ 2 でインターフェイスをアップストリームとして設定する方法を示します。
スイッチ# configure terminal スイッチ(config)# interface range gigabitethernet2/0/1 -2 スイッチ(config-if-range)# link state group 2 upstream スイッチ(config-if-range)# end
リンクステート グループをイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで link state track コマンドを使用します。リンクステート グループをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
link state track [ number ]
no link state track [ number ]
number | (任意)リンクステート グループの番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 2 です。デフォルトは 1 です。 |
リンクステート トラッキングはディセーブルになっています。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、LAN Base イメージのみでサポートされています。
リンクステート グループを作成して設定するには、link state group を使用して、ます。次に、このコマンドを使用してリンクステート グループをイネーブルにします。
次の例では、リンクステート グループ 2 をイネーブルにする方法を示します。
スイッチ# configure terminal スイッチ(config)# link state track 2 スイッチ(config)# end
EtherChannel ポートから受信した着信パケットの送信元アドレスを学習するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで pagp learn-method コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
pagp learn-method { aggregation-port | physical-port }
no pagp learn-method
aggregation-port | 論理ポート チャネルでのアドレス ラーニングを指定します。スイッチ は、EtherChannel のいずれかのポートを使用して送信元にパケットを送信します。この設定は、デフォルトです。集約ポート ラーニングの場合、どの物理ポートにパケットが届くかは重要ではありません。 |
physical-port | EtherChannel 内の物理ポートでのアドレス ラーニングを指定します。スイッチ は、送信元アドレスを学習した EtherChannel 内の同じポートを使用して送信元へパケットを送信します。チャネルのもう一方の終端では、特定の宛先 MAC または IP アドレスに対してチャネル内の同じポートが使用されます。 |
デフォルトは、aggregation-port(論理ポート チャネル)です。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
学習方式は、リンクの両端で同一の設定にする必要があります。
コマンドライン インターフェイス(CLI)で physical-port キーワードが指定された場合でも、スイッチ がサポートするのは集約ポートでのアドレス ラーニングのみです。pagp learn-method および pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは スイッチ のハードウェアには影響を及ぼしませんが、物理ポートによるアドレス ラーニングのみをサポートしているデバイスと PAgP の相互運用性を確保するために必要です。
スイッチ のリンク パートナーが物理ラーナーである場合、pagp learn-method physical-port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して物理ポート ラーナーとして スイッチ を設定することを推奨します。また、port-channel load-balance src-mac グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、送信元 MAC アドレスに基づいて負荷分散方式を設定することを推奨します。pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、このような場合にのみ使用してください。
次の例では、EtherChannel 内の物理ポート上のアドレスを学習するように学習方式を設定する方法を示します。
スイッチ(config-if)# pagp learn-method physical-port
次の例では、EtherChannel 内のポート チャネル上のアドレスを学習するように学習方式を設定する方法を示します。
スイッチ(config-if)# pagp learn-method aggregation-port
設定を確認するには、show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show pagp channel-group-number internal 特権 EXEC コマンドを入力します。
EtherChannel を経由してすべての Port Aggregation Protocol(PAgP)トラフィックが送信されるポートを選択するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで pagp port-priority コマンドを使用します。EtherChannel で使用されていないすべてのポートがホットスタンバイ モードにあり、現在選択されているポートやリンクに障害が発生した場合、これらのポートは稼働状態にできます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
pagp port-priority priority
no pagp port-priority
priority | プライオリティ番号。有効な範囲は 0 ~ 255 です。 |
デフォルト値は 128 です。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
同じ EtherChannel 内で動作可能でメンバーシップを持つ物理ポートの中で最も高いプライオリティを持つポートが、PAgP 送信用として選択されます。
コマンドライン インターフェイス(CLI)で physical-port キーワードが指定された場合でも、スイッチ がサポートするのは集約ポートでのアドレス ラーニングのみです。pagp learn-method および pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは スイッチ のハードウェアには影響を及ぼしませんが、Catalyst 1900 スイッチなど、物理ポートによるアドレス ラーニングのみをサポートするデバイスと PAgP の相互運用性を確保するために必要です。
スイッチ のリンク パートナーが物理ラーナーである場合、pagp learn-method physical-port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して物理ポート ラーナーとして スイッチ を設定することを推奨します。また、port-channel load-balance src-mac グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、送信元 MAC アドレスに基づいて負荷分散方式を設定することを推奨します。pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、このような場合にのみ使用してください。
次の例では、ポート プライオリティを 200 に設定する方法を示します。
スイッチ(config-if)# pagp port-priority 200
設定を確認するには、show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show pagp channel-group-number internal 特権 EXEC コマンドを入力します。
PAgP タイマーの有効期限を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで pagp timer コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
pagp timer time
no pagp timer
time | PAgP 情報パケットがタイムアウトするまでの経過時間を秒数で指定します。指定できる範囲は 45 ~ 90 です。 |
なし
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、PAgP ポート チャネルの一部として設定されているすべてのインターフェイスで使用できます。
次に、PAgP タイマーの有効期限を 50 秒に設定する例を示します。
Switch(config-if)# pagp timer 50
EtherChannel のポート間での負荷分散方式を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで port-channel load-balance コマンドを使用します。ロードバランシング機能をデフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
port-channel load-balance { dst-ip | dst-mac | src-dst-ip | src-dst-mac | src-ip | src-mac }
no port-channel load-balance
dst-ip |
宛先ホストの IP アドレスに基づいた負荷分散を指定します。 |
dst-mac |
宛先ホストの MAC アドレスに基づいた負荷分散を指定します。同一の宛先に対するパケットは同一のポートに送信され、異なる宛先のパケットはチャネルの異なるポートに送信されます。 |
src-dst-ip |
送信元および宛先ホストの IP アドレスに基づいた負荷分散を指定します。 |
src-dst-mac |
送信元および宛先ホストの MAC アドレスに基づいた負荷分散を指定します。 |
src-ip |
送信元ホストの IP アドレスに基づいた負荷分散を指定します。 |
src-mac |
送信元の MAC アドレスに基づいた負荷分散を指定します。異なるホストからのパケットは、チャネルで異なるポートを使用し、同一のホストからのパケットは同一のポートを使用します。 |
デフォルトは src-mac です。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
設定を確認するには、show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show etherchannel load-balance 特権 EXEC コマンドを入力します。
次の例では、負荷分散方式を dst-mac に設定する方法を示します。
スイッチ(config)# port-channel load-balance dst-mac
チャネルの EtherChannel 情報を表示するには、ユーザ EXEC モードで show etherchannel コマンドを使用します。
show etherchannel [ channel-group-number | { detail | port | port-channel | protocol | summary } ] | [ detail | load-balance | port | port-channel | protocol | summary ]
channel-group-number | (任意)チャネル グループ番号。指定できる範囲は 1 ~ 24 です。 |
detail | (任意)詳細な EtherChannel 情報を表示します。 |
load-balance | (任意)ポート チャネル内のポート間の負荷分散方式、またはフレーム配布方式を表示します。 |
port | (任意)EtherChannel ポートの情報を表示します。 |
port-channel | (任意)ポート チャネル情報を表示します。 |
protocol | (任意)EtherChannel で使用されるプロトコルを表示します。 |
summary | (任意)各チャネル グループのサマリーを 1 行で表示します。 |
なし
ユーザ EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
チャネル グループ番号を指定しない場合は、すべてのチャネル グループが表示されます。
次の例では、show etherchannel channel-group-number detail コマンドの出力を示します。
スイッチ> show etherchannel 1 detail
Group state = L2
Ports: 2 Maxports = 16
Port-channels: 1 Max Port-channels = 16
Protocol: LACP
Ports in the group:
-------------------
Port: Gi1/0/1
------------
Port state = Up Mstr In-Bndl
Channel group = 1 Mode = Active Gcchange = -
Port-channel = Po1GC = - Pseudo port-channel = Po1
Port index = 0Load = 0x00 Protocol = LACP
Flags: S - Device is sending Slow LACPDUs F - Device is sending fast LACPDU
A - Device is in active mode. P - Device is in passive mode.
Local information:
LACP port Admin Oper Port Port
Port Flags State Priority Key Key Number State
Gi1/0/1 SA bndl 32768 0x1 0x1 0x101 0x3D
Gi1/0/2 A bndl 32768 0x0 0x1 0x0 0x3D
Age of the port in the current state: 01d:20h:06m:04s
Port-channels in the group:
----------------------
Port-channel: Po1 (Primary Aggregator)
Age of the Port-channel = 01d:20h:20m:26s
Logical slot/port = 10/1 Number of ports = 2
HotStandBy port = null
Port state = Port-channel Ag-Inuse
Protocol = LACP
Ports in the Port-channel:
Index Load Port EC state No of bits
------+------+------+------------------+-----------
0 00 Gi1/0/1 Active 0
0 00 Gi1/0/2 Active 0
Time since last port bundled: 01d:20h:24m:44s Gi1/0/2
次の例では、show etherchannel channel-group-number summary コマンドの出力を示します。
スイッチ> show etherchannel 1 summary
Flags: D - down P - in port-channel
I - stand-alone s - suspended
H - Hot-standby (LACP only)
R - Layer3 S - Layer2
u - unsuitable for bundling
U - in use f - failed to allocate aggregator
d - default port
Number of channel-groups in use: 1
Number of aggregators: 1
Group Port-channel Protocol Ports
------+-------------+-----------+----------------------------------------
1 Po1(SU) LACP Gi1/0/1(P) Gi1/0/2(P)
次の例では、show etherchannel channel-group-number port-channel コマンドの出力を示します。
スイッチ> show etherchannel 1 port-channel
Port-channels in the group:
----------------------
Port-channel: Po1 (Primary Aggregator)
------------
Age of the Port-channel = 01d:20h:24m:50s
Logical slot/port = 10/1 Number of ports = 2
Logical slot/port = 10/1 Number of ports = 2
Port state = Port-channel Ag-Inuse
Protocol = LACP
Ports in the Port-channel:
Index Load Port EC state No of bits
------+------+------+------------------+-----------
0 00 Gi1/0/1 Active 0
0 00 Gi1/0/2 Active 0
Time since last port bundled: 01d:20h:24m:44s Gi1/0/2
次の例では、show etherchannel protocol コマンドの出力を示します。
スイッチ# show etherchannel protocol
Channel-group listing:
-----------------------
Group: 1
----------
Protocol: LACP
Group: 2
----------
Protocol: PAgP
Link Aggregation Control Protocol(LACP)チャネル グループ情報を表示するには、ユーザ EXEC モードで show lacp コマンドを使用します。
show lacp [ channel-group-number ] { counters | internal | neighbor | sys-id }
channel-group-number | (任意)チャネル グループ番号。指定できる範囲は 1 ~ 24 です。 |
counters | トラフィック情報を表示します。 |
internal | 内部情報を表示します。 |
neighbor | ネイバーの情報を表示します。 |
sys-id | LACP によって使用されるシステム識別子を表示します。システム識別子は、LACP システム プライオリティと スイッチ MAC アドレスで構成されています。 |
なし
ユーザ EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
show lacp コマンドを入力すると、アクティブなチャネル グループの情報が表示されます。特定のチャネル情報を表示するには、チャネル グループ番号を指定して show lacp コマンドを入力します。
チャネル グループを指定しない場合は、すべてのチャネル グループが表示されます。
channel-group-number を入力すると、sys-id 以外のすべてのキーワードでチャネル グループを指定できます。
次の例では、show lacp counters ユーザ EXEC コマンドの出力を示します。次の表に、この出力で表示されるフィールドについて説明します。
スイッチ> show lacp counters
LACPDUs Marker Marker Response LACPDUs
Port Sent Recv Sent Recv Sent Recv Pkts Err
---------------------------------------------------------------------
Channel group:1
Gi2/0/1 19 10 0 0 0 0 0
Gi2/0/2 14 6 0 0 0 0 0
フィールド |
説明 |
---|---|
LACPDUs Sent および Recv |
ポートによって送受信された LACP パケット数 |
Marker Sent および Recv |
ポートによって送受信された LACP Marker パケット数 |
Marker Response Sent および Recv |
ポートによって送受信された LACP Marker 応答パケット数 |
LACPDUs Pkts および Err |
ポートの LACP によって受信された、未知で不正なパケット数 |
次の例では、show lacp internal コマンドの出力を示します。
スイッチ> show lacp 1 internal
Flags: S - Device is requesting Slow LACPDUs
F - Device is requesting Fast LACPDUs
A - Device is in Active mode P - Device is in Passive mode
Channel group 1
LACP port Admin Oper Port Port
Port Flags State Priority Key Key Number State
Gi2/0/1 SA bndl 32768 0x3 0x3 0x4 0x3D
Gi2/0/2 SA bndl 32768 0x3 0x3 0x5 0x3D
次の表に、出力されるフィールドの説明を示します。
フィールド |
説明 |
||
---|---|---|---|
状態 |
特定のポートの状態。次に使用可能な値を示します。 |
||
LACP Port Priority |
ポートのプライオリティ設定。ハードウェアの制限により互換性のあるすべてのポートを集約できない場合、LACP はポート プライオリティを使用してポートをスタンバイ モードにします。 |
||
Admin Key |
ポートに割り当てられた管理用のキー。LACP は自動的に管理用のキー値を生成します(16 進数)。管理キーにより、他のポートとともに集約されるポートの機能が定義されます。ポートが他のポートと集約できるかどうかは、ポートの物理特性(たとえば、データ レートやデュプレックス機能)と設定に指定された制限によって決定されます。 |
||
Oper Key |
ポートで使用される実行時の操作キー。LACP は自動的に値を生成します(16 進数)。 |
||
Port Number |
ポート番号。 |
||
Port State |
ポートの状態変数。1 つのオクテット内で個々のビットとしてエンコードされ、次のような意味になります。
|
次の例では、show lacp neighbor コマンドの出力を示します。
スイッチ> show lacp neighbor
Flags: S - Device is sending Slow LACPDUs F - Device is sending Fast LACPDUs
A - Device is in Active mode P - Device is in Passive mode
Channel group 3 neighbors
Partner’s information:
Partner Partner Partner
Port System ID Port Number Age Flags
Gi2/0/1 32768,0007.eb49.5e80 0xC 19s SP
LACP Partner Partner Partner
Port Priority Oper Key Port State
32768 0x3 0x3C
Partner’s information:
Partner Partner Partner
Port System ID Port Number Age Flags
Gi2/0/2 32768,0007.eb49.5e80 0xD 15s SP
LACP Partner Partner Partner
Port Priority Oper Key Port State
32768 0x3 0x3C
次の例では、show lacp sys-id コマンドの出力を示します。
スイッチ> show lacp sys-id
32765,0002.4b29.3a00
システム ID は、システム プライオリティおよびシステム MAC アドレスで構成されています。最初の 2 バイトはシステム プライオリティ、最後の 6 バイトはグローバルに管理されているシステム関連の個々の MAC アドレスです。
リンクステート グループに関する情報を表示するには、特権 EXEC モードで show link state group コマンドを使用します。
show link state group [ number ] [ detail ]
number | (任意)リンクステート グループ番号の数を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 2 です。 |
detail | (任意)リンクステート グループに関する詳細な情報を表示します。 |
なし
特権 EXEC
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、LAN Base イメージのみでサポートされています。
すべてのリンクステート グループに関する情報を表示するには、キーワードを指定せずにこのコマンドを入力します。特定のリンクステート グループの情報を表示するには、リンクステート グループの番号を入力します。
show link state group detail の出力では、リンクステート トラッキングがイネーブルになっているか、またはアップストリームまたはダウンストリーム インターフェイスが設定されたリンクステート グループだけの情報が表示されます。グループに設定がない場合、グループはイネーブルまたはディセーブルとして表示されません。
次に、show link state group number コマンドの出力例を示します。
スイッチ# show link state group 1
Link State Group: 1 Status: Enabled. Down
次に、show link state group detail コマンドの出力例を示します。
スイッチ# show link state group detail
(Up):Interface up (Dwn):Interface Down (Dis):Interface disabled
Link State Group: 1 Status: Enabled, Down
Upstream Interfaces : Gi1/0/15(Dwn) Gi1/0/16(Dwn)
Downstream Interfaces : Gi1/0/11(Dis) Gi1/0/12(Dis) Gi1/0/13(Dis) Gi1/0/14(Dis)
Link State Group: 2 Status: Enabled, Down
Upstream Interfaces : Gi1/0/15(Dwn) Gi1/0/16(Dwn) Gi1/0/17(Dwn)
Downstream Interfaces : Gi1/0/11(Dis) Gi1/0/12(Dis) Gi1/0/13(Dis) Gi1/0/14(Dis)
(Up):Interface up (Dwn):Interface Down (Dis):Interface disabled
Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)のチャネル グループ情報を表示するには、EXEC モードで show pagp コマンドを使用します。
show pagp [ channel-group-number ] { counters | dual-active | internal | neighbor }
channel-group-number |
(任意)チャネル グループ番号。指定できる範囲は 1 ~ 24 です。 |
counters |
トラフィック情報を表示します。 |
dual-active |
デュアルアクティブ ステータスが表示されます。 |
internal |
内部情報を表示します。 |
neighbor |
ネイバーの情報を表示します。 |
なし
ユーザ EXEC
特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
show pagp コマンドを入力すると、アクティブなチャネル グループの情報が表示されます。非アクティブ ポート チャネルの情報を表示するには、チャネル グループ番号を指定して show pagp コマンドを入力します。
次の例では、show pagp 1 counters コマンドの出力を示します。
スイッチ> show pagp 1 counters
Information Flush
Port Sent Recv Sent Recv
----------------------------------------
Channel group: 1
Gi1/0/1 45 42 0 0
Gi1/0/2 45 41 0 0
次の例では、show pagp dual-active コマンドの出力を示します。
スイッチ> show pagp dual-active PAgP dual-active detection enabled: Yes PAgP dual-active version: 1.1 Channel group 1 Dual-Active Partner Partner Partner Port Detect Capable Name Port Version Gi1/0/1 No スイッチ Gi3/0/3 N/A Gi1/0/2 No スイッチ Gi3/0/4 N/A <output truncated>
次の例では、show pagp 1 internal コマンドの出力を示します。
スイッチ> show pagp 1 internal
Flags: S - Device is sending Slow hello. C - Device is in Consistent state.
A - Device is in Auto mode.
Timers: H - Hello timer is running. Q - Quit timer is running.
S - Switching timer is running. I - Interface timer is running.
Channel group 1
Hello Partner PAgP Learning Group
Port Flags State Timers Interval Count Priority Method Ifindex
Gi1/0/1 SC U6/S7 H 30s 1 128 Any 16
Gi1/0/2 SC U6/S7 H 30s 1 128 Any 16
次の例では、show pagp 1 neighbor コマンドの出力を示します。
スイッチ> show pagp 1 neighbor Flags: S - Device is sending Slow hello. C - Device is in Consistent state. A - Device is in Auto mode. P - Device learns on physical port. Channel group 1 neighbors Partner Partner Partner Partner Group Port Name Device ID Port Age Flags Cap. Gi1/0/1 スイッチ-p2 0002.4b29.4600 Gi01//1 9s SC 10001 Gi1/0/2 スイッチ-p2 0002.4b29.4600 Gi1/0/2 24s SC 10001
Flex Link の設定で使用されるプラットフォーム依存バックアップ情報を表示するには、show platform backup interface 特権 EXEC コマンドを使用します。
show platform backup interface [ interface-id | | dummyQ ]
interface-id |
(任意)すべてのインターフェイスまたは指定されたインターフェイスのバックアップ情報を表示します。このインターフェイスには物理インターフェイスまたはポート チャネルを指定できます。 |
dummyQ |
(任意)ダミー キュー情報を表示します。 |
特権 EXEC
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、テクニカル サポート担当者とともに問題解決を行う場合にだけ使用してください。
テクニカル サポート担当者がこのコマンドの使用を推奨した場合以外には使用しないでください。
プラットフォーム依存 EtherChannel 情報を表示するには、特権 EXEC モードで show platform etherchannel コマンドを使用します。
show platform etherchannel { data-structures | flags | time-stamps }
data-structures |
EtherChannel データ構造を表示します。 |
flags |
EtherChannel ポート フラグを表示します。 |
time-stamps |
EtherChannel タイム スタンプを表示します。 |
なし
特権 EXEC
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、テクニカル サポート担当者とともに問題解決を行う場合にだけ使用してください。
テクニカル サポート担当者がこのコマンドの使用を推奨した場合以外には使用しないでください。
プラットフォーム依存のポート マネージャ情報を表示するには、特権 EXEC モードで show platform pm コマンドを使用します。
show platform pm { counters | group-masks | idbs { active-idbs | deleted-idbs } | if-numbers | link-status | module-info | platform-block | port-info interface-id | stack-view | vlan { info | line-state } }
counters |
モジュール カウンタ情報を表示します。 |
group-masks |
EtherChannel グループ マスク情報を表示します。 |
idbs {active-idbs | deleted-idbs} |
Interface Data Block(IDB)情報を表示します。キーワードの意味は次のとおりです。 |
if-numbers |
インターフェイス番号情報を表示します。 |
link-status |
ローカル ポート リンク ステータス情報を表示します。 |
module-info |
モジュールのステータス情報を表示します。 |
platform-block |
プラットフォーム ポート ブロック情報を表示します。 |
port-infointerface-id |
指定されたインターフェイスのポート管理フィールドおよび動作フィールドを表示します。 |
stack-view |
スタックのステータス情報を表示します。 このキーワードは、LAN Lite イメージではサポートされません。 |
vlan {info | line-state} |
プラットフォーム VLAN 情報を表示します。キーワードの意味は次のとおりです。 |
なし
特権 EXEC
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
stack-view キーワードは、LAN Lite イメージを実行するスイッチでは、サポートされません。
このコマンドは、テクニカル サポート担当者とともに問題解決を行う場合にだけ使用してください。
テクニカル サポート担当者がこのコマンドの使用を推奨した場合以外には使用しないでください。
プラットフォーム依存スパニングツリー情報を表示するには、show platform spanning-tree 特権 EXEC コマンドを使用します。
show platform spanning-tree synchronization [ detail | vlan vlan-id ]
synchronization |
スパニングツリー ステート同期情報を表示します。 |
detail |
(任意)スパニングツリーの詳細情報を表示します。 |
vlanvlan-id |
指定した VLAN の VLAN スイッチ スパニングツリー情報を表示します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
特権 EXEC
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、テクニカル サポート担当者とともに問題解決を行う場合にだけ使用してください。
テクニカル サポート担当者がこのコマンドの使用を推奨した場合以外には使用しないでください。
指定されたスパニングツリー インスタンスのスパニングツリー情報を表示するには、特権 EXEC モードまたはユーザ EXEC モードで show spanning-tree コマンドを使用します。
show spanning-tree [ active | backbonefast | blockedports | bridge | detail | inconsistentports | interface interface-type interface-number | mst | pathcost | root | summary [totals] | uplinkfast | vlan vlan-id ]
active |
(任意)アクティブ インターフェイスに関するスパニングツリー情報だけを表示します。 |
backbonefast |
(任意)スパニングツリー BackboneFast ステータスを表示します。 |
blockedports |
(任意)ブロックされたポート情報を表示します。 |
bridge |
(任意)このスイッチのステータスおよび設定を表示します。 |
detail |
(任意)詳細情報を表示します。 |
inconsistentports |
(任意)不整合ポートに関する情報を表示します。 |
interfaceinterface-typeinterface-number |
(任意)インターフェイスのタイプおよび番号を指定します。 |
mst |
(任意)複数のスパニングツリーを指定します。 |
pathcost |
(任意)スパニングツリーの pathcost オプションを表示します。 |
root |
(任意)ルートスイッチのステータスおよび設定を表示します。 |
summary |
(任意)ポート ステートのサマリーを指定します。 |
totals |
(任意)スパニングツリー ステート セクションのすべての行を表示します。 |
uplinkfast |
(任意)スパニングツリー UplinkFast ステータスを表示します。 |
vlanvlan-id |
(任意)VLAN ID を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
ユーザ EXEC
特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
vlan キーワードを使用するときに vlan-id 値を指定しないと、コマンドはすべての VLAN のスパニングツリー インスタンスに適用されます。
次の例では、show spannning-tree active コマンドの出力を示します。
スイッチ# show spanning-tree active
VLAN0001
Spanning tree enabled protocol ieee
Root ID Priority 32768
Address 0001.42e2.cdd0
Cost 3038
Port 24 (GigabitEthernet2/0/1)
Hello Time 2 sec Max Age 20 sec Forward Delay 15 sec
Bridge ID Priority 49153 (priority 49152 sys-id-ext 1)
Address 0003.fd63.9580
Hello Time 2 sec Max Age 20 sec Forward Delay 15 sec
Aging Time 300
Uplinkfast enabled
Interface Role Sts Cost Prio.Nbr Type
---------------- ---- --- --------- -------- --------------------------------
Gi2/0/1 Root FWD 3019 128.24 P2p
Gi0/1 Root FWD 3019 128.24 P2p
<output truncated>
次の例では、show spanning-tree detail コマンドの出力を示します。
スイッチ# show spanning-tree detail
Bridge Identifier has priority 49152, sysid 1, address 0003.fd63.9580
Configured hello time 2, max age 20, forward delay 15
Current root has priority 32768, address 0001.42e2.cdd0
Root port is 1 (GigabitEthernet2/0/1), cost of root path is 3038
Topology change flag not set, detected flag not set
Number of topology changes 0 last change occurred 1d16h ago
Times: hold 1, topology change 35, notification 2
hello 2, max age 20, forward delay 15
Timers: hello 0, topology change 0, notification 0, aging 300
Uplinkfast enabled
Port 1 (GigabitEthernet2/0/1) of VLAN0001 is forwarding
Port path cost 3019, Port priority 128, Port Identifier 128.24.
Designated root has priority 32768, address 0001.42e2.cdd0
Designated bridge has priority 32768, address 00d0.bbf5.c680
Designated port id is 128.25, designated path cost 19
Timers: message age 2, forward delay 0, hold 0
Number of transitions to forwarding state: 1
Link type is point-to-point by default
BPDU: sent 0, received 72364
<output truncated>
次の例では、show spanning-tree summary コマンドの出力を示します。
スイッチ# show spanning-tree interface mst configuration
Switch is in pvst mode
Root bridge for: none
EtherChannel misconfiguration guard is enabled
Extended system ID is enabled
Portfast is disabled by default
PortFast BPDU Guard is disabled by default
Portfast BPDU Filter is disabled by default
Loopguard is disabled by default
UplinkFast is enabled
BackboneFast is enabled
Pathcost method used is short
Name Blocking Listening Learning Forwarding STP Active
---------------------- -------- --------- -------- ---------- ----------
VLAN0001 1 0 0 11 12
VLAN0002 3 0 0 1 4
VLAN0004 3 0 0 1 4
VLAN0006 3 0 0 1 4
VLAN0031 3 0 0 1 4
VLAN0032 3 0 0 1 4
<output truncated>
---------------------- -------- --------- -------- ---------- ----------
37 vlans 109 0 0 47 156
Station update rate set to 150 packets/sec.
UplinkFast statistics
-----------------------
Number of transitions via uplinkFast (all VLANs) : 0
Number of proxy multicast addresses transmitted (all VLANs) : 0
BackboneFast statistics
-----------------------
Number of transition via backboneFast (all VLANs) : 0
Number of inferior BPDUs received (all VLANs) : 0
Number of RLQ request PDUs received (all VLANs) : 0
Number of RLQ response PDUs received (all VLANs) : 0
Number of RLQ request PDUs sent (all VLANs) : 0
Number of RLQ response PDUs sent (all VLANs) : 0
次の例では、show spanning-tree mst configuration コマンドの出力を示します。
スイッチ# show spanning-tree interface mst configuration
Name [region1]
Revision 1
Instance Vlans Mapped
-------- ------------------
0 1-9,21-4094
1 10-20
----------------------------
次の例では、show spanning-tree interface mst interface interface-id コマンドの出力を示します。
スイッチ# show spanning-tree interface mst configuration
GigabitEthernet2/0/1 of MST00 is root forwarding
Edge port: no (default) port guard : none (default)
Link type: point-to-point (auto) bpdu filter: disable (default)
Boundary : boundary (STP) bpdu guard : disable (default)
Bpdus sent 5, received 74
Instance role state cost prio vlans mapped
0 root FWD 200000 128 1,12,14-4094
次の例では、show spanning-tree interface mst instance-id コマンドの出力を示します。
スイッチ# show spanning-tree interface mst 0
GigabitEthernet2/0/1 of MST00 is root forwarding
Edge port: no (default) port guard : none (default)
Link type: point-to-point (auto) bpdu filter: disable (default)
Boundary : boundary (STP) bpdu guard : disable (default)
Bpdus sent 5, received 74
Instance role state cost prio vlans mapped
0 root FWD 200000 128 1,12,14-4094
すべてのポートまたは指定されたポートの単方向リンク検出(UDLD)の管理ステータスおよび運用ステータスを表示するには、ユーザ EXEC モードで show udld コマンドを使用します。
show udld [ interface_id | neighbors ]
interface-id | (任意)インターフェイスの ID およびポート番号です。有効なインターフェイスとしては、物理ポート、VLAN、ポート チャネルなどがあります。 |
neighbors | (任意)ネイバー情報だけを表示します。 |
なし
ユーザ EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
インターフェイス ID を入力しない場合は、すべてのインターフェイスの管理上および運用上の UDLD ステータスが表示されます。
次の例では、show udld interface-id コマンドの出力を示します。ここでは、UDLD はリンクの両端でイネーブルに設定されていて、リンクが双方向であることを UDLD が検出します。次の表に、この出力で表示されるフィールドについて説明します。
スイッチ> show udld gigabitethernet2/0/1
Interface gi2/0/1
---
Port enable administrative configuration setting: Follows device default
Port enable operational state: Enabled
Current bidirectional state: Bidirectional
Current operational state: Advertisement - Single Neighbor detected
Message interval: 60
Time out interval: 5
Entry 1
Expiration time: 146
Device ID: 1
Current neighbor state: Bidirectional
Device name: Switch-A
Port ID: Gi2/0/1
Neighbor echo 1 device: Switch-B
Neighbor echo 1 port: Gi2/0/2
Message interval: 5
CDP Device name: Switch-A
フィールド |
説明 |
---|---|
Interface |
UDLD に設定されたローカル デバイスのインターフェイス。 |
Port enable administrative configuration setting |
ポートでの UDLD の設定方法。UDLD がイネーブルまたはディセーブルの場合、ポートのイネーブル設定は運用上のイネーブル ステートと同じです。それ以外の場合、イネーブル動作設定は、グローバルなイネーブル設定によって決まります。 |
Port enable operational state |
このポートで UDLD が実際に稼働しているかどうかを示す動作ステート。 |
Current bidirectional state |
リンクの双方向ステート。リンクがダウンしているか、または UDLD 非対応デバイスに接続されている場合は、unknown ステートが表示されます。リンクが UDLD 対応デバイスに通常どおり双方向接続されている場合は、bidirectional ステートが表示されます。その他の値が表示されている場合は、正しく配線されていません。 |
Current operational state |
UDLD ステート マシンの現在のフェーズ。通常の双方向リンクの場合、多くは、ステート マシンはアドバタイズ フェーズです。 |
Message interval |
ローカル デバイスからアドバタイズ メッセージを送信する頻度。単位は秒です。 |
Time out interval |
検出ウィンドウ中に、UDLD がネイバー デバイスからのエコーを待機する期間(秒)。 |
Entry 1 |
最初のキャッシュ エントリの情報。このエントリには、ネイバーから受信されたエコー情報のコピーが格納されます。 |
Expiration time |
このキャッシュ エントリの期限が切れるまでの存続期間(秒)。 |
Device ID |
ネイバー デバイスの ID。 |
Current neighbor state |
ネイバーの現在の状態。ローカル デバイスおよびネイバー装置の両方で UDLD が通常どおり稼働している場合、ネイバー ステートおよびローカル ステートは双方向です。リンクがダウンしているか、またはネイバーが UDLD 対応でない場合、キャッシュ エントリは表示されません。 |
Device name |
装置名またはネイバーのシステム シリアル番号。装置名が設定されていないか、またはデフォルト(Switch)に設定されている場合、システムのシリアル番号が表示されます。 |
Port ID |
UDLD に対してイネーブルに設定されたネイバーのポート ID。 |
Neighbor echo 1 device |
エコーの送信元であるネイバーのネイバー デバイス名。 |
Neighbor echo 1 port |
エコーの送信元であるネイバーのポート番号 ID。 |
Message interval |
ネイバーがアドバタイズ メッセージを送信する速度(秒)。 |
CDP device name |
CDP デバイス名またはシステム シリアル番号。装置名が設定されていないか、またはデフォルト(Switch)に設定されている場合、システムのシリアル番号が表示されます。 |
次の例では、show udld neighbors コマンドの出力を示します。
スイッチ# show udld neighbors
Port Device Name Device ID Port-ID OperState
-------- -------------------- ---------- -------- --------------
Gi2/0/1 Switch-A 1 Gi2/0/1 Bidirectional
Gi3/0/1 Switch-A 2 Gi3/0/1 Bidirectional
BackboneFast をイネーブルにして、スイッチ上のブロックされたポートを即座にリスニング モードに切り替えられるようにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree backbonefast コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree backbonefast
no spanning-tree backbonefast
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
BackboneFast はディセーブルです。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
BackboneFast をイネーブルにすることで、スイッチは間接リンク障害を検出し、通常のスパニングツリー ルールを使用している場合よりも早く、スパニングツリーの再設定を開始できるようになります。
BackboneFast は、Rapid PVST+ またはマルチ スパニングツリー(MST)モード用に設定できますが、スパニングツリー モードを PVST+ に変更するまでこの機能はディセーブルのままです。
設定を確認するには、show spanning-tree 特権 EXEC コマンドを使用します。
次に、スイッチで BackboneFast をイネーブルにする例を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree backbonefast
インターフェイス上でブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)フィルタリングをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-tree bpdufilter コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree bpdufilter { enable | disable }
no spanning-tree bpdufilter
enable |
インターフェイスでの BPDU フィルタリングをイネーブルにします。 |
disable |
インターフェイスでの BPDU フィルタリングをディセーブルにします。 |
spanning-tree portfast bpdufilter default コマンドを入力する時点で存在している設定。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドには次の 3 つの状態があります。
spanning-tree bpdufilter enable:インターフェイス上で BPDU フィルタリングが無条件にイネーブルになります。
spanning-tree bpdufilter disable:インターフェイス上で BPDU フィルタリングが無条件にディセーブルになります。
no spanning-tree bpdufilter:インターフェイスが PortFast 動作状態にあり、spanning-tree portfast bpdufilter default コマンドを設定する場合、インターフェイス上で BPDU フィルタリングがイネーブルになります。
注意 |
spanning-tree bpdufilter enable コマンドを入力する場合は、慎重に行ってください。インターフェイス上で BPDU フィルタリングをイネーブルにすることは、このインターフェイスのスパニングツリーをディセーブルにすることと類似しています。このコマンドを正しく使用しない場合、ブリッジング ループが発生する可能性があります。 |
スイッチ が Per-VLAN Spanning-Tree Plus(PVST+)モード、Rapid-PVST モード、またはマルチ スパニング ツリー(MST)モードで動作している場合は、BPDU フィルタリングをイネーブルにできます。
すべての PortFast 対応インターフェイス上で BPDU フィルタリングをグローバルにイネーブルにするには、spanning-tree portfast bpdufilter default コマンドを使用します。
spanning-tree bpdufilter enable コマンドは、PortFast の設定に優先します。
次に、現在のインターフェイス上で BPDU フィルタリングをイネーブルにする例を示します。
スイッチ(config-if)# spanning-tree bpdufilter enable スイッチ(config-if)#
インターフェイス上で Bridge protocol data unit (BPDU) Guard をイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-tree bpduguard コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree bpduguard { enable | disable }
no spanning-tree bpduguard
enable |
インターフェイス上での BPDU ガードをイネーブルにします。 |
disable |
インターフェイス上での BPDU ガードをディセーブルにします。 |
spanning-tree portfast bpduguard default コマンドを入力したときに、すでに設定されていた設定です。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
サービスプロバイダー環境内で任意のアクセス ポートがスパニングツリーに参加しないようにするには、BPDU ガード機能を使用します。ポートが引き続き BPDU を受信する場合は、保護対策としてポートが error-disabled ステートに置かれます。このコマンドには次の 3 つの状態があります。
次の例では、インターフェイス上で BPDU ガードをイネーブルにする方法を示します。
スイッチ(config-if)# spanning-tree bpduguard enable スイッチ(config-if)#
ネットワークで Bridge Assurance をイネーブルにするには、spanning-tree bridge assurance コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree bridge assurance
no spanning-tree bridge assurance
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
Bridge Assurance はイネーブルにされています。
グローバル コンフィギュレーション モード
リリース | 変更内容 |
---|---|
3.8.0E および 15.2.(4)E | このコマンドがサポートされるようになりました。 |
この機能により、ネットワークがブリッジング ループから保護されます。この機能では、すべてのネットワーク ポートでのポイントツーポイント リンクの BPDU の受信がモニタされます。ポートが割り当てられた hello タイム期間内に BPDU を受信しない場合、ポートはブロック状態(フレームの転送が停止するポート不整合状態と同じ)になります。ポートが BPDU の受信を再開すると、ポートは通常のスパニング ツリー動作を再開します。
デフォルトでは、Bridge Assurance は動作中のすべてのネットワーク ポート(代替ポートとバックアップ ポートを含む)でイネーブルになっています。接続されたレイヤ 2 スイッチまたはブリッジであるすべての必須ポートで spanning-tree portfast network コマンドを設定した場合、Bridge Assurance はこれらすべてのネットワーク ポートで自動的に有効になります。
Bridge Assurance をサポートするのは、Rapid PVST+ および MST スパニング ツリー プロトコルのみです。PVST+ は Bridge Assurance をサポートしません。
Bridge Assurance が正しく動作するには、ポイントツーポイント リンクの両端で Bridge Assurance がサポートおよび設定されている必要があります。リンクの一端のデバイスで Bridge Assurance がイネーブルであっても、他端のデバイスでイネーブルになっていない場合、接続ポートはブロックされます(Bridge Assurance 不整合状態)。Bridge Assurance は、ネットワーク全体でイネーブルにすることを推奨します。
ポート上で Bridge Assurance をイネーブルにするには、BPDU フィルタリングと BPDU Guard をディセーブルにする必要があります。
Bridge Assurance は、Loop Guard とともにイネーブルにできます。
Bridge Assurance は、ルート ガードとともにイネーブルにできます。後者は、ネットワークでのルート ブリッジの配置を強制する方法を提供するように設計されています。
ブリッジ保証をディセーブルにすると、すべての設定済みネットワーク ポートが標準のスパニングツリー ポートとして動作します。
この機能がポートでイネーブルになっているかどうかを確認するには、show spanning-tree summary コマンドを使用します。
次の例では、スイッチのすべてのネットワーク ポートで Bridge Assurance をイネーブルにし、ネットワーク ポートを設定する方法を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree bridge assurance スイッチ(config)# interface gigabitethernet 5/8 スイッチ(config-if)# spanning-tree portfast network スイッチ(config-if)# exit
スイッチ# show spanning-tree summary
Switch is in rapid-pvst mode
Root bridge for: VLAN0199-VLAN0200, VLAN0128
EtherChannel misconfig guard is enabled
Extended system ID is enabled
Portfast Default is network
Portfast Edge BPDU Guard Default is disabled
Portfast Edge BPDU Filter Default is disabled
Loopguard Default is enabled
PVST Simulation Default is enabled but inactive in rapid-pvst mode
Bridge Assurance is enabled
UplinkFast is disabled
BackboneFast is disabled
Configured Pathcost method used is short
Name Blocking Listening Learning Forwarding STP Active
---------------------- -------- --------- -------- ---------- ----------
VLAN0199 0 0 0 5 5
VLAN0200 0 0 0 4 4
VLAN0128 0 0 0 4 4
---------------------- -------- --------- -------- ---------- ----------
3 vlans 0 0 0 13 13
スパニング ツリー プロトコル(STP)計算に使用するインターフェイスのパス コストを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-tree cost コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree [ vlan vlan-id ] cost cost
no spanning-tree cost
vlan vlan-id |
(任意)スパニングツリー インスタンスに対応させる VLAN 範囲を指定します。VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。 |
cost |
パス コスト。有効値は 1 ~ 200,000,000 です。 |
デフォルト パス コストは、インターフェイスの帯域幅設定から計算されます。デフォルト パス コストは次のとおりです。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
スパニングツリー インスタンスに対応させる VLAN を指定する場合、VLAN ID 番号により識別される単一の VLAN、ハイフンで区切られた VLAN の範囲、またはカンマで区切られた一連の VLAN ID を指定できます。
引数 cost の値を指定する場合、値が大きいほどコストは高くなります。指定されたプロトコル タイプに関係なく、この値が適用されます。
次の例では、インターフェイスのパス コストの値を 250 に設定する方法を示します。
スイッチ(config)# interface gigabitethernet2/0/1 スイッチ(config-if)# spanning-tree cost 250
次の例では、VLAN 10、12 ~ 15、20 にパス コストとして 300 を設定する方法を示します。
スイッチ(config-if)# spanning-tree vlan 10,12-15,20 cost 300
スイッチが EtherChannel の設定ミスを検出したときにエラー メッセージを表示するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree etherchannel guard misconfig コマンドを使用します。エラー メッセージをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree etherchannel guard misconfig
no spanning-tree etherchannel guard misconfig
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
エラー メッセージが表示されます。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
スイッチが EtherChannel の設定ミスを検出すると、次のエラー メッセージが表示されます。
PM-4-ERR_DISABLE: Channel-misconfig error detected on [chars], putting [chars] in err-disable state.
設定ミスに関連するローカル ポートを判別するには、 show interfaces status err-disabled コマンドを入力します。リモート デバイスの EtherChannel 設定を調べるには、リモート デバイス上で show etherchannel summary コマンドを入力します。
設定を修正したら、対応するポートチャネル インターフェイス上で shutdown コマンドと no shutdown コマンドを入力します。
次に、EtherChannel ガードの設定ミス機能をイネーブルにする例を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree etherchannel guard misconfig
拡張システム ID をイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree extend system-id コマンドを使用します。拡張システム ID をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree extend system-id
no spanning-tree extend system-id
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
拡張システム ID はイネーブルです。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
スパニングツリーは、ブリッジ ID が VLAN またはマルチ スパニングツリー インスタンスごとに一意となるように、拡張システム ID、スイッチ プライオリティ、および割り当てられたスパニングツリー MAC アドレスを使用します。スイッチ スタックは他のネットワークからは単一のスイッチとして認識されるため、スタック内のすべてのスイッチは、指定のスパニングツリーに対して同一のブリッジ ID を使用します。スタック マスターに障害が発生した場合、スタック メンバは、スタック マスターの新しい MAC アドレスに基づいて、実行しているスパニングツリーすべてのブリッジ ID を再計算します。
拡張システム ID のサポートにより、ルート スイッチ、セカンダリ ルート スイッチ、および VLAN のスイッチ プライオリティの手動での設定方法に影響が生じます。
ネットワーク上に拡張システム ID をサポートするスイッチとサポートしないスイッチが混在する場合は、拡張システム ID をサポートするスイッチがルート スイッチになることはほぼありません。拡張システム ID によって、接続されたスイッチのプライオリティより VLAN 番号が大きくなるたびに、スイッチ プライオリティ値が増大します。
次に、拡張システム ID をイネーブルにする例を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree extend system-id
インターフェイスに対応する VLAN でルート ガード モードまたはループ ガード モードをイネーブルまたはディセーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-tree guard コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree guard { loop | root | none }
no spanning-tree guard
loop |
インターフェイスでループ ガード モードをイネーブルにします。 |
root |
インターフェイスでルートガード モードをイネーブルにします。 |
none |
ガード モードを None に設定します。 |
ルート ガード モードはディセーブルです。
ループ ガード モードは、グローバル コンフィギュレーション モードの spanning-tree loopguard default コマンドによって設定されます。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
スイッチ が Per-VLAN Spanning-Tree Plus(PVST+)モード、Rapid-PVST+ モード、またはマルチ スパニングツリー(MST)モードで動作している場合は、ルート ガードまたはループ ガードをイネーブルにできます。
ルート ガードとループ ガードの両方を同時にイネーブルにすることはできません。
スパニングツリー ループ ガードのデフォルト設定を上書きするには、spanning-tree guard loop コマンドを使用します。
ルート ガードがイネーブルの場合に、スパニングツリーを計算すると、インターフェイスがルート ポートとして選択され、root-inconsistent(ブロック)ステートに移行します。これにより、スイッチ がルート スイッチになったり、ルートへのパスになったりすることはなくなります。ルート ポートは、スイッチからルート スイッチまでの最適パスを提供します。
no spanning-tree guard または no spanning-tree guard none コマンドを入力すると、ルート ガードは選択されたインターフェイスのすべての VLAN でディセーブルになります。このインターフェイスが root-inconsistent(ブロック)ステートの場合、インターフェイスはリスニング ステートに自動的に移行します。
UplinkFast 機能で使用するインターフェイスでは、ルート ガードをイネーブルにしないでください。UplinkFast を使用すると、障害発生時に(ブロック ステートの)バックアップ インターフェイスがルート ポートになります。ただし、同時にルート ガードもイネーブルになっていた場合は、UplinkFast 機能が使用するすべてのバックアップ インターフェイスが root-inconsistent(ブロック)ステートになり、フォワーディング ステートに移行できなくなります。スイッチ が Rapid-PVST+ モードまたは MST モードで動作している場合、UplinkFast 機能は使用できません。
次の例では、指定されたインターフェイスに対応するすべての VLAN で、ルート ガードをイネーブルにする方法を示します。
スイッチ(config)# interface gigabitethernet1/0/1 スイッチ(config-if)# spanning-tree guard root
ポートにリンク タイプを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-tree link-type コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree link-type { point-to-point | shared }
no spanning-tree link-type
point-to-point |
インターフェイスがポイントツーポイント リンクになるように指定します。 |
shared |
インターフェイスが共有メディアになるように指定します。 |
リンク タイプは、明示的に設定しなければ、デュプレックス設定から自動的に生成されます。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
Rapid Spanning Tree Protocol Plus(RSTP+)高速トランジションが機能するのは、2 つのブリッジ間のポイントツーポイント リンク上だけです。
デフォルトでは、スイッチはデュプレックス モードからポートのリンク タイプを判断します。つまり、全二重ポートはポイントツーポイント リンクと見なされ、半二重設定は共有リンク上にあると見なされます。
ポートを共有リンクとして指定した場合は、デュプレックス設定に関係なく、RSTP+ 高速トランジションは禁止されます。
次に、ポートを共有リンクとして設定する例を示します。
スイッチ(config-if)# spanning-tree link-type shared
指定されたブリッジのすべてのポート上でループ ガードをデフォルトでイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree loopguard default コマンドを使用します。ループ ガードをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します
spanning-tree loopguard default
no spanning-tree loopguard default
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
ループ ガードはディセーブルです。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
ループ ガードを使用すると、ブリッジ ネットワークのセキュリティを高めることができます。また、単方向リンクの原因となる障害によって代替ポートまたはルート ポートが指定ポートとして使用されることがなくなります。
ループ ガードは、スパニングツリーがポイントツーポイントであると見なすポート上でのみ動作します。
ループガード ポートを個別に設定すると、このコマンドが上書きされます。
次に、ループ ガードをイネーブルにする例を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree loopguard default
Per-VLAN Spanning Tree+(PVST+)、Rapid-PVST+、およびマルチ スパニングツリー(MST)モードの間で切り替えるには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree mode コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mode { pvst | mst | rapid-pvst }
no spanning-tree mode
pvst |
PVST+ モードをイネーブルにします。 |
mst |
MST モードをイネーブルにします。 |
rapid-pvst |
Rapid-PVST+ モードをイネーブルにします。 |
デフォルト モードは PVST+ です。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
一度にアクティブにできるのは 1 つのモードだけです。
すべてのスタック メンバは、同一のスパニングツリー モードを実行します。
注意 |
spanning-tree mode コマンドを使用して PVST+、Rapid-PVST+、および MST モードを切り替える場合は、慎重に行ってください。このコマンドを入力すると、以前のモードのスパニングツリー インスタンスはすべて停止し、新しいモードで再開されます。このコマンドを使用すると、ユーザ トラフィックが中断されることがあります。 |
次に、MST モードをイネーブルにする例を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree mode mst
次に、デフォルト モード(PVST+)に戻す例を示します。
スイッチ(config)# no spanning-tree mode
MST コンフィギュレーション モードを開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree mst configuration コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドのno 形式を使用します。
spanning-tree mst configuration
no spanning-tree mst configuration
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
デフォルトでは、マルチ スパニングツリー(MST)の設定値がすべてのパラメータのデフォルト値になります。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
MST コンフィギュレーションには、次のコマンドを使用できます。
MST モードでは、1 つのスイッチ スタックは最大 65 個の MST インスタンスをサポートします。特定の MST インスタンスにマッピング可能な VLAN 数に制限はありません。
2 台以上のスイッチが同一 MST リージョン内に存在する場合、同じ VLAN マッピング、同じコンフィギュレーション名、および同じコンフィギュレーション リビジョン番号が設定されている必要があります。
VLAN を MST インスタンスにマッピングすると、マッピングは増分で実行されます。コマンドで指定された VLAN は、すでにマッピング済みの VLAN に対して追加または削除されます。範囲を指定する場合はハイフンを使用します。たとえば、instance 1 vlan 1-63 を指定した場合、VLAN 1 ~ 63 を MST インスタンス 1 にマッピングされます。列挙して指定する場合は、カンマを使用します。たとえば instance 1 vlan 10, 20, 30 と指定すると、VLAN 10、20、30 が MST インスタンス 1 にマッピングされます。
明示的に MST インスタンスにマッピングされていないすべての VLAN は、Common and Internal Spanning Tree(CIST)インスタンス(インスタンス 0)にマッピングされます。このマッピングは、このコマンドの no 形式では CIST から解除できません。
MST コンフィギュレーション モード パラメータを変更すると、接続が失われることがあります。サービスの中断を最小限に抑えるために、MST コンフィギュレーション モードを開始したら、現在の MST コンフィギュレーションのコピーに変更を行ってください。コンフィギュレーションの編集が終了したら、exit キーワードを使用してすべての変更内容を一度に適用するか、または abort キーワードを使用して変更をコンフィギュレーションにコミットせずにモードを終了します。
次の例は、MST コンフィギュレーション モードを開始し、VLAN 10 ~ 20 を MSTI 1 にマッピングし、リージョンに region1 という名前を付けて、コンフィギュレーション リビジョンを 1 に設定し、保留中の設定を表示する方法を示しています。
スイッチ(config)# spanning-tree mst configuration スイッチ(config-mst)# instance 1 vlan 10-20 スイッチ(config-mst)# name region1 スイッチ(config-mst)# revision 1 スイッチ(config-mst)# show pending Pending MST configuration Name [region1] Revision 1 Instance Vlans Mapped -------- ------------------ 0 1-9,21-4094 1 10-20 -----------------------------
次の例では、MST コンフィギュレーションをデフォルト設定にリセットする方法を示します。
スイッチ(config)# no spanning-tree mst configuration
マルチ スパニング ツリー(MST)計算に使用するインターフェイスのパス コストを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-tree mst cost コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst instance-id cost cost
no spanning-tree mst instance-id cost
instance-id |
スパニングツリー インスタンス範囲。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
cost |
パス コスト。指定できる範囲は 1 ~ 200000000 です。 |
デフォルト パス コストは、インターフェイスの帯域幅設定から計算されます。デフォルト パス コストは次のとおりです。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
引数 cost の値を指定する場合、値が大きいほどコストは高くなります。
次の例では、MST インスタンス 2 および 4 に対応するインターフェイスのパス コストを 50 に設定する方法を示します。
スイッチ(config)# interface gigabitethernet2/0/1 スイッチ(config-if)# spanning-tree mst 2,4 cost 250
転送遅延タイマーを MST インスタンスに設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree mst forward-time コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst forward-time seconds
no spanning-tree mst forward-time
seconds |
すべての MST インスタンスに設定される転送遅延タイマーの秒数。範囲は 4 ~ 30 です。 |
デフォルトは 15 秒です。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
次の例では、すべての MST インスタンスに転送遅延タイマーを設定する方法を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree mst forward-time 20
hello タイム遅延タイマーを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree mst hello-time コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst hello-time seconds
no spanning-tree mst hello-time
seconds |
hello BPDUの間隔(秒数)。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 |
デフォルトは 2 です。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
hello-time 値を指定しない場合は、ネットワーク直径から値が計算されます。
このコマンドの使用には注意してください。hello タイムを変更する場合は通常、 spanning-tree vlan vlan-id root primary および spanning-tree vlan vlan-id root secondary グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用することを推奨します。
次に、hello タイム遅延タイマーを 3 秒に設定する例を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree mst hello-time 3
スパニングツリーがルート スイッチからメッセージを受信する間隔を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree mst max-age コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst max-age seconds
no spanning-tree mst max-age
seconds |
スパニングツリーがルート スイッチからメッセージを受信する間隔(秒単位)です。指定できる範囲は 6 ~ 40 です。 |
デフォルトは 20 です。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
次の例では、max-age タイマーを 40 秒に設定する方法を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree mst max-age 40
ブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)が廃棄されるまでの領域内の最大ホップ数を指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree mst max-hops コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst max-hops hop-count
no spanning-tree mst max-hops
hop-count |
BPDU が廃棄されるまでに領域内で可能なホップ数。指定できる範囲は 1 ~ 255 です。 |
デフォルトは 20 です。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
次に、許容されるホップ数を 25 に設定する例を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree mst max-hops 25
インターフェイスのプライオリティを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-tree mst port-priority コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst instance-id port-priority priority
no spanning-tree mst instance-id port-priority
instance-id |
スパニングツリー インスタンス範囲。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
priority |
プライオリティ。指定できる範囲は 0 ~ 240 で、16 ずつ増加します。 |
デフォルト値は 128 です。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
最初に選択されるインターフェイスには高いプライオリティ値(小さい数値)を割り当て、最後に選択されるインターフェイスには低いプライオリティ値(高い数値)を割り当てることができます。すべてのインターフェイスに同じプライオリティ値が付けられている場合、Multiple Spanning-Tree(MST)はインターフェイス番号が最小のインターフェイスをフォワーディング ステートにし、他のインターフェイスをブロックします。
スイッチがスイッチ スタックのメンバーである場合、spanning-tree mst instance_id cost cost コマンドを使用して、フォワーディング ステートにするインターフェイスを選択する必要があります。
次の例では、ループが発生した場合に、スパニングツリー インスタンス 20 および 22 に対応するインターフェイスがフォワーディング ステートになる可能性を高める方法を示します。
スイッチ(config)# interface gigabitethernet2/0/1 スイッチ(config-if)# spanning-tree mst 20,24 port-priority 0
先行標準のブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)だけを送信するようにポートを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-tree mst pre-standard コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst pre-standard
no spanning-tree mst pre-standard
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
デフォルトでは、先行標準ネイバーを自動的に検出します。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
ポートでは、先行標準と標準の両方の BPDU を受け入れることができます。ネイバー タイプが不一致の場合、Common and Internal Spanning Tree(CIST)だけがこのインターフェイスで実行されます。
(注) |
スイッチポートが、先行標準の Cisco IOS ソフトウェアを実行しているスイッチに接続されている場合には、ポートに対して spanning-tree mst pre-standard インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用する必要があります。先行標準 BPDU だけを送信するようにポートを設定していない場合、Multiple STP(MSTP)のパフォーマンスが低下することがあります。 |
自動的に先行標準ネイバーを検出するようにポートが設定されている場合、show spanning-tree mst コマンドに prestandard フラグが常に表示されます。
次に、先行標準 BPDU だけを送信するようにポートを設定する例を示します。
スイッチ(config-if)# spanning-tree mst pre-standard
インスタンスのブリッジ プライオリティを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree mst priority コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst instance priority priority
no spanning-tree mst priority
instance |
インスタンス ID 番号。指定できる範囲は 0 ~ 4094 です。 |
prioritypriority |
ブリッジ プライオリティを指定します。指定できる範囲は 0 ~ 614440 で、4096 ずつ増加します。 |
デフォルトは 32768 です。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
ブリッジ プライオリティは、4096 ずつ増分して設定できます。有効な値は 0、4096、8192、12288、16384、20480、24576、28672、32768、40960、45056、49152、53248、57344 および 61440 です。
instance は、単一インスタンスまたはインスタンス範囲(0 ~ 3、5、7 ~ 9 など)として入力できます。
次に、MST インスタンスのスパニングツリー プライオリティを 0 から 4096 に設定する例を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree mst 0 priority 4096
インスタンスのプライマリ ルートスイッチおよびセカンダリ ルート スイッチを指定し、タイマー値を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree mst root コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst instance root { primary | secondary }
no spanning-tree mst instance root
instance |
インスタンス ID 番号。範囲は 0 ~ 4094 です。 |
primary |
このスイッチを強制的にルート スイッチに設定します。 |
secondary |
プライマリ ルートに障害が発生した場合に、このスイッチがルート スイッチとして機能するように指定します。 |
なし
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、バックボーン スイッチ上だけで使用します。instance-id は、単一インスタンスまたはインスタンス範囲(0 ~ 3、5、7 ~ 9 など)として入力できます。
spanning-tree mst instance-id root コマンドを入力すると、ソフトウェアはこのスイッチをスパニングツリー インスタンスのルートに設定するのに十分なプライオリティを設定しようとします。拡張システム ID がサポートされているため、スイッチはインスタンスのスイッチ プライオリティを 24576 に設定します(この値によってこのスイッチが指定されたインスタンスのルートになる場合)。指定されたインスタンスのルート スイッチに、24576 に満たないスイッチ プライオリティが設定されている場合は、スイッチは自身のプライオリティを最小のスイッチ プライオリティより 4096 だけ小さい値に設定します(4096 は 4 ビット スイッチ プライオリティの最下位ビットの値です)。
spanning-tree mstinstance-id root secondary コマンドを入力すると、拡張システム ID がサポートされているため、ソフトウェアはスイッチ プライオリティをデフォルト値(32768)から 28672 に変更します。ルート スイッチに障害が発生した場合は、このスイッチが次のルート スイッチになります(ネットワーク内の他のスイッチがデフォルトのスイッチ プライオリティである 32768 を使用しているため、ルート スイッチになる可能性が低い場合)。
次の例は、インスタンス 10 のルート スイッチとしてスイッチを設定する方法を示しています。
スイッチ(config)# spanning-tree mst 10 root primary
PVST+ シミュレーションをグローバルにイネーブルにするには、spanning-tree mst simulate pvst global コマンドを使用します。この設定はデフォルトでイネーブルになっています。PVST+ シミュレーションをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst simulate pvst global
no spanning-tree mst simulate pvst global
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
PVST+ シミュレーションは、デフォルトでイネーブルになっています。
グローバル コンフィギュレーション モード
リリース | 変更内容 |
---|---|
3.8.0E および 15.2.(4)E | このコマンドがサポートされるようになりました。 |
この機能は、(同一リージョン内の)MST スイッチが PVST+ スイッチとシームレスに対話するように設定します。機能がイネーブルかどうかを確認するには、show spanning-tree summary コマンドを使用します。
ポート上の PVST+ シミュレーションをイネーブルにするには、spanning-tree mst simulate pvst(インターフェイス コンフィギュレーション)を参照してください。
次に、MSTP モードで PVST+ シミュレーションがイネーブルな場合のスパニングツリーの概要の例を示します。
スイッチ# show spanning-tree summary
Switch is in mst mode (IEEE Standard)
Root bridge for: MST0
EtherChannel misconfig guard is enabled
Extended system ID is enabled
Portfast Default is disabled
PortFast BPDU Guard Default is disabled
Portfast BPDU Filter Default is disabled
Loopguard Default is disabled
UplinkFast is disabled
BackboneFast is disabled
Pathcost method used is long
PVST Simulation Default is enabled
Name Blocking Listening Learning Forwarding STP Active
---------------------- -------- --------- -------- ---------- ----------
MST0 2 0 0 0 2
---------------------- -------- --------- -------- ---------- ----------
1 mst 2 0 0 0 2
次に、スイッチが MSTP モードでない、つまりスイッチが PVST または Rapid PVST モードの場合のスパニングツリーの概要の例を示します。出力文字列は現在の STP モードを表示します。
スイッチ# show spanning-tree summary
Switch is in rapid-pvst mode
Root bridge for: VLAN0001, VLAN2001-VLAN2002
EtherChannel misconfig guard is enabled
Extended system ID is enabled
Portfast Default is disabled
PortFast BPDU Guard Default is disabled
Portfast BPDU Filter Default is disabled
Loopguard Default is disabled
UplinkFast is disabled
BackboneFast is disabled
Pathcost method used is short
PVST Simulation Default is enabled but inactive in rapid-pvst mode
Name Blocking Listening Learning Forwarding STP Active
---------------------- -------- --------- -------- ---------- ----------
VLAN0001 2 0 0 0 2
VLAN2001 2 0 0 0 2
VLAN2002 2 0 0 0 2
---------------------- -------- --------- -------- ---------- ----------
3 vlans 6 0 0 0 6
任意のポートで PVST+ シミュレーションをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-tree mst simulate pvst コマンドを使用します。この設定はデフォルトでイネーブルになっています。PVST+ シミュレーションをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用するか、または spanning-tree mst simulate pvst disable コマンドを入力します。
spanning-tree mst simulate pvst [disable]
no spanning-tree mst simulate pvst
disable | PVST+ シミュレーション機能をディセーブルにします。このコマンドを実行すると、ポートは Rapid PVST+ を実行している接続先デバイスと自動的に相互運用できなくなります。 |
PVST+ シミュレーションは、デフォルトでイネーブルになっています。
インターフェイス コンフィギュレーション モード
リリース | 変更内容 |
---|---|
3.8.0E および 15.2.(4)E | このコマンドのサポートが追加されました。 |
この機能を使用すると、(同一リージョン内の)MST スイッチをPVST+ スイッチとシームレスに対話するように設定できます。この機能がイネーブルになっているかどうかを確認するには、show spanning-tree interfaceinterface-iddetail を使用します。
PVST+ シミュレーションをグローバルにイネーブルにするには、spanning-tree mst simulate pvst global を参照してください。
次の例に、PVST+ シミュレーションがポートで明示的にイネーブルになっている場合のインターフェイスの詳細情報を示します。
スイッチ# show spanning-tree interface gi3/13 detail
Port 269 (GigabitEthernet3/13) of VLAN0002 is forwarding
Port path cost 4, Port priority 128, Port Identifier 128.297.
Designated root has priority 32769, address 0013.5f20.01c0
Designated bridge has priority 32769, address 0013.5f20.01c0
Designated port id is 128.297, designated path cost 0
Timers: message age 0, forward delay 0, hold 0
Number of transitions to forwarding state: 1
Link type is point-to-point by default
PVST Simulation is enabled
BPDU: sent 132, received 1
次の例に、PVST+ シミュレーション機能がポートでディセーブルになっており、PVST ピアが不整合になっている場合のインターフェイスの詳細情報を示します。
スイッチ# show spanning-tree interface gi3/13 detail
Port 269 (GigabitEthernet3/13) of VLAN0002 is broken (PVST Peer Inconsistent)
Port path cost 4, Port priority 128, Port Identifier 128.297.
Designated root has priority 32769, address 0013.5f20.01c0
Designated bridge has priority 32769, address 0013.5f20.01c0
Designated port id is 128.297, designated path cost 0
Timers: message age 0, forward delay 0, hold 0
Number of transitions to forwarding state: 1
Link type is point-to-point by default
PVST Simulation is disabled
BPDU: sent 132, received 1
デフォルトのパス コスト計算方式を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree pathcost method コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree pathcost method { long | short }
no spanning-tree pathcost method
long |
デフォルト ポート パス コスト用の 32 ビット ベース値を指定します。 |
short |
デフォルト ポート パス コスト用の 16 ビット ベース値を指定します。 |
short
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
long パス コスト計算方式では、パス コスト計算に 32 ビットをすべて利用して、1 ~ 200000000 の値を生成します。
short パスコスト計算方式(16 ビット)では、1 ~ 65535 の値を生成します。
次に、デフォルトのパス コスト計算方式を long に設定する例を示します。
スイッチ(config)#spanning-tree pathcost method long
次に、デフォルトのパス コスト計算方式を short に設定する例を示します。
スイッチ(config)#spanning-tree pathcost method short
2 つのブリッジがルート ブリッジとなるために競合している場合に、インターフェイスにプライオリティを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-treeport-priority コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree [ vlan vlan-id ] port-priority port-priority
no spanning-tree [ vlan vlan-id ] port-priority
vlan vlan-id |
(任意)スパニングツリー インスタンスに対応する VLAN 範囲を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
port-priority |
ポート プライオリティは 16 単位で指定します。指定できる範囲は 0 ~ 240 です。 デフォルト値は 128 です。 |
port priority は 128 です。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
設定されたプライオリティによって、差が生じます。
次の例では、ループが発生した場合にポートがフォワーディング ステートになる可能性を高める方法を示します。
スイッチ(config)# interface gigabitethernet2/0/2 スイッチ(config-if)# spanning-tree vlan 20 port-priority 0
PortFast エッジ対応インターフェイスでブリッジ プロトコル データ ユニット(BDPU)フィルタリングをイネーブルにする場合、PortFast エッジ対応インターフェイスで BDPU ガード機能をイネーブルにする場合、またはすべての非トランキング インターフェイス上で PortFast エッジ機能をイネーブルにする場合は、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treeportfast edge コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree portfast edge { bpdufilter default | bpduguard default | default }
no portfast edge { bpdufilter default | bpduguard default | default }
bdpufilter default |
PortFast エッジ対応インターフェイス上で BPDU フィルタリングをイネーブルにし、エンド ステーションに接続されたスイッチ インターフェイスでの BPDU の送受信を禁止します。 |
bdpuguard default |
PortFast エッジ対応インターフェイス上で BPDU ガード機能をイネーブルにし、BPDU を受信する PortFast エッジ対応インターフェイスを error-disabled ステートにします。 |
デフォルト |
すべての非トランキング インターフェイス上で PortFast エッジ機能をグローバルにイネーブルにします。 |
ディセーブル
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
Cisco IOS XE 3.8.0E および Cisco IOS 15.2.(4)E |
このリリース以降、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree portfast [trunk] コマンドを入力すると、spanning-tree portfast edge [trunk] として自動的に保存されます。 |
スイッチが Per-VLAN Spanning-Tree Plus(PVST+)モード、Rapid-PVST+ モード、または Multiple Spanning-Tree(MST)モードで稼働している場合は、これらの機能をイネーブルにできます。
PortFast 対応インターフェイス(PortFast 動作ステートのインターフェイス)上で BPDU フィルタリングをグローバルにイネーブルにするには、spanning-tree portfast edge bpdufilter default グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ただし、リンクが確立してからスイッチが発信 BPDU のフィルタリングを開始するまでの間に、このインターフェイスから BPDU がいくつか送信されます。スイッチ インターフェイスに接続されたホストが BPDU を受信しないようにするには、スイッチ上で BPDU フィルタリングをグローバルにイネーブルにする必要があります。PortFast エッジ対応インターフェイスでは、BPDU を受信すると、PortFast エッジ動作ステートが解除され、BPDU フィルタリングがディセーブルになります。
spanning-tree portfast edge bpdufilter default コマンドを上書きするには、spanning-tree portfast edge bpdufilter を使用します。
注意 |
このコマンドを使用するときは注意してください。BPDU フィルタリングを特定のインターフェイス上でイネーブルにすることは、そのインターフェイス上でスパニングツリーをディセーブルにすることと同じであり、スパニングツリー ループが発生することがあります。 |
PortFast エッジ動作ステートのインターフェイス上で BPDU ガードをグローバルにイネーブルにするには、spanning-tree portfast edge bpduguard default グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。有効な設定では、PortFast エッジ対応インターフェイスは BPDU を受信しません。PortFast エッジ対応インターフェイスが BPDU を受信した場合は、許可されていないデバイスの接続などの無効な設定が存在することを示しており、BPDU ガード機能によってインターフェイスは error-disabled ステートになります。インターフェイスを手動で再び動作させなければならない場合、無効な設定を防ぐには、BPDU ガード機能が役に立ちます。サービスプロバイダー ネットワーク内でアクセス ポートがスパニングツリーに参加しないようにするには、BPDU ガード機能を使用します。
spanning-tree portfast edge bpduguard default コマンドを上書きするには、spanning-tree portfast edge bpduguard コマンドを使用します。
すべての非トランキング インターフェイス上で PortFast エッジ機能をグローバルにイネーブルにするには、spanning-tree portfast edge default グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。PortFast エッジは、エンド ステーションに接続するインターフェイスのみに設定します。それ以外に設定すると、予期しないトポロジ ループが原因でデータのパケット ループが発生し、スイッチおよびネットワークの動作が妨げられることがあります。リンクが確立すると、PortFast エッジ対応インターフェイスは標準の転送遅延時間の経過を待たずに、ただちにスパニングツリー フォワーディング ステートに移行します。
spanning-tree portfast edge default コマンドを上書きするには、spanning-tree portfast edge を使用します。no spanning-tree portfast edge default グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、spanning-tree portfast edge インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して個別に設定した場合を除き、すべてのインターフェイス上で PortFast エッジをディセーブルにできます。
次の例では、BPDU フィルタリングをデフォルトでグローバルにイネーブルにする方法を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree portfast edge bpdufilter default
次の例では、BPDU ガード機能をデフォルトでグローバルにイネーブルにする方法を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree portfast edge bpduguard default
次の例では、すべての非トランキング インターフェイス上で PortFast 機能をグローバルにイネーブルにする方法を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree portfast edge default
リンクがアップした時点で、インターフェイスがタイマーの経過を待たずにただちにフォワーディング ステートに移行した場合に、PortFast エッジ モードをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-tree portfast edge コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree portfast edge [ disable | trunk ]
no spanning-tree portfast edge
disable |
(任意)インターフェイス上で PortFast エッジをディセーブルにします。 |
trunk |
(任意)インターフェイス上で PortFast エッジ モードをイネーブルにします。 |
これは、spanning-treeportfast edgedefault コマンドにより設定されます。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
Cisco IOS XE 3.8.0E および Cisco IOS 15.2.(4)E |
このリリース以降、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree portfast [trunk] コマンドを入力すると、このコマンドが spanning-tree portfast edge [trunk] として自動的に保存されます。 |
スイッチが Per-VLAN Spanning-Tree Plus(PVST+)モード、Rapid PVST+ モード、またはマルチ スパニングツリー(MST)モードで稼働している場合は、その機能をイネーブルにできます。
この機能はインターフェイス上のすべての VLAN に影響します。
このコマンドは、端末に接続されているインターフェイスでのみ使用してください。そうでない場合、予想外のトポロジ ループが原因でデータパケット ループが発生し、スイッチおよびネットワークの動作が中断する可能性があります。
トランク ポートで PortFast エッジをイネーブルにするには、spanning-tree portfast edge trunk インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用する必要があります。spanning-tree portfast edge コマンドは、トランク ポートではサポートされません。
PortFast エッジ機能がイネーブルに設定されているインターフェイスは、標準の転送遅延時間の経過を待たずに、ただちにスパニングツリー フォワーディング ステートに移行します。
spanning-tree portfast edge default グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、すべての非トランク インターフェイス上で PortFast エッジ機能をグローバルにイネーブルにできます。spanning-tree portfast edge インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、グローバル設定を上書きするために使用します。
spanning-tree portfast edge default グローバル コンフィギュレーション コマンドを設定する場合は、spanning-tree portfast edge disable インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、トランク インターフェイス以外のインターフェイス上で PortFast エッジ機能をディセーブルにできます。
次の例では、ポート上で PortFast エッジ機能をイネーブルにする方法を示します。
スイッチ(config)# interface gigabitethernet1/0/2 スイッチ(config-if)#spanning-tree portfast edge
送信ホールド カウントを指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree transmit hold-count コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree transmit hold-count value
no spanning-tree transmit hold-count
value |
毎秒送信されるブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)の数。範囲は 1 ~ 20 です。 |
デフォルト値は 6 です。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、すべてのスパニングツリー モードでサポートされています。
送信ホールド カウントは、一時停止するまで 1 秒間に送信される BPDU の数を決定します。
(注) |
特に Rapid Per-VLAN Spanning Tree(PVST+)モードの場合、送信ホールド カウント値を増やすと、CPU 使用率に重大な影響を与える可能性があります。この値を減らすと、コンバージェンスの速度が低下します。デフォルト設定を使用することを推奨します。 |
次の例では、送信ホールド カウントを 8 に指定する方法を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree transmit hold-count 8
UplinkFast をイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree uplinkfast コマンドを使用します。UplinkFast をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree uplinkfast [ max-update-rate packets-per-second ]
no spanning-tree uplinkfast [max-update-rate]
max-update-ratepackets-per-second |
(任意)更新パケット送信時の送信速度(1 秒あたりのパケット数)を指定します。指定できる範囲は 0 ~ 320000 です。 デフォルト値は 150 です。 |
UplinkFast はディセーブルです。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
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Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドは、アクセス スイッチ上だけで使用します。
UplinkFast 機能は、Rapid PVST+ モードまたは Multiple Spanning-Tree(MST)モードで設定できますが、スパニングツリー モードを PVST+ に変更するまでこの機能はディセーブル(非アクティブ)のままです。
UplinkFast をイネーブルにすると、スイッチ全体に対してイネーブルになります。VLAN 単位でイネーブルにすることはできません。
UplinkFast をイネーブルまたはディセーブルにすると、すべての非スタック ポートのインターフェイス上で、Cross-Stack UplinkFast(CSUF)も自動的にイネーブルまたはディセーブルになります。CSUF は、リンクやスイッチに障害が発生した場合、またはスパニングツリーが自動的に再設定された場合に、新しいルート ポートを短時間で選択できるようにします。
UplinkFast をイネーブルにすると、すべての VLAN のスイッチ プライオリティは 49152 に設定されます。UplinkFast をイネーブルにする場合、または UplinkFast がすでにイネーブルに設定されている場合に、パス コストを 3000 未満の値に変更すると、すべてのインターフェイスおよび VLAN トランクのパス コストが 3000 だけ増加します(パス コストを 3000 以上の値に変更した場合、パス コストは変更されません)。スイッチ プライオリティおよびパス コストを変更すると、スイッチがルート スイッチになる可能性が低下します。
デフォルト値を変更していない場合、UplinkFast をディセーブルにすると、すべての VLAN のスイッチ プライオリティとすべてのインターフェイスのパス コストがデフォルト値に設定されます。
ルート ポートに障害が発生していることがスパニングツリーで検出されると、UplinkFast はスイッチをただちに代替ルート ポートに変更して、新しいルート ポートを直接フォワーディング ステートに移行させます。この間、トポロジ変更通知が送信されます。
UplinkFast 機能で使用するインターフェイスでは、ルート ガードをイネーブルにしないでください。UplinkFast を使用すると、障害発生時に(ブロック ステートの)バックアップ インターフェイスがルート ポートになります。しかし、同時にルート ガードもイネーブルになっていた場合は、UplinkFast 機能で使用されるすべてのバックアップ インターフェイスが root-inconsistent(ブロック)ステートになり、フォワーディング ステートに移行できなくなります。
max-update-rate を 0 に設定すると、ステーションを学習するフレームが生成されず、接続の切断後、スパニングツリー トポロジのコンバージェンスに要する時間が長くなります。
次の例では、UplinkFast をイネーブルにして、最大速度を 200 パケット/秒に設定する方法を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree uplinkfast max-update-rate 200
仮想 LAN(VLAN)単位でスパニングツリー プロトコル(STP)を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-tree vlan コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree vlan vlan-id [ forward-time seconds | hello-time seconds | max-age seconds | priority priority | [ root { primary | secondary } [ diameter net-diameter ] ] ]
no spanning-tree vlan vlan-id [ forward-time | hello-time | max-age | priority | root ]
vlan-id |
スパニングツリー インスタンスに対応する VLAN 範囲です。範囲は 1 ~ 4094 です。 |
forward-time seconds |
(任意) STP 転送遅延時間を秒単位で設定します。指定できる範囲は 4 ~ 30 です。 デフォルトは 15 です。 |
hello-time seconds |
(任意)ルート スイッチが設定メッセージを生成する間隔を秒単位で指定します。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 デフォルトは 2 です。 |
max-age seconds |
(任意)ブリッジ パケット データ ユニット(BPDU)で情報が有効な最大秒数を指定します。指定できる範囲は 6 ~ 40 です。 デフォルトは 20 です。 |
prioritypriority |
(任意)STP ブリッジ プライオリティを設定します。指定できる範囲は 0 ~ 61440 で、4096 ずつ増加します。 プライマリ ルート スイッチのデフォルトは 24576 です。 セカンダリ ルート スイッチのデフォルトは 28672 です。 |
rootprimary |
(任意)このスイッチを強制的にルート スイッチに設定します。 |
rootsecondary |
(任意)プライマリ ルートに障害が発生した場合に、このスイッチがルート スイッチとして機能するように指定します。 |
diameternet-diameter |
(任意)端末の 2 つの接続ポイントの間に存在するスイッチの最大数を指定します。指定できる範囲は 2 ~ 7 です。 |
すべての VLAN でスパニングツリーがイネーブルです。
グローバル コンフィギュレーション
リリース | 変更内容 |
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このコマンドが導入されました。 |
スイッチが max-age seconds で指定された時間内に BPDU を受信しなかった場合、スパニングツリー トポロジが再計算されます。
spanning-tree vlan vlan-id root は、バックボーン スイッチのみで使用してください。
spanning-tree vlan vlan-id root secondary コマンドを使用すると、このスイッチのプライオリティが 32768 から 28672 変更されます。ルート スイッチに障害が発生した場合は、このスイッチが次のルート スイッチになります。
注意 |
物理的なループの存在しないトポロジーであっても、スパニングツリーをディセーブルにすることは推奨しません。スパニング ツリーは誤設定やケーブル障害を防ぐ役割を果たします。VLAN に物理ループが存在しないことを確認せずに、VLAN でスパニング ツリーをディセーブルにしないでください。 |
次に、VLAN 200 でスパニングツリーをイネーブルにする例を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree vlan 200
次に、スイッチを VLAN 10 のルート スイッチとして設定し、ネットワーク直径を 4 に設定する例を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree vlan 10 root primary diameter 4
次に、スイッチを VLAN 10 のセカンダリ ルート スイッチとして設定し、ネットワーク直径を 4 に設定する例を示します。
スイッチ(config)# spanning-tree vlan 10 root secondary diameter 4
ポートをスタティック アクセス ポート ポートとして設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで switchport access vlan コマンドを使用します。アクセス モードをデフォルトの VLAN モードにリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
switchport access vlan { vlan-id }
no switchport access vlan
vlan-id |
(任意)アクセス モードにあるインターフェイス上の VLAN の番号。有効な値は 1 ~ 4094 です。 |
デフォルトのアクセス VLAN およびトランク インターフェイス ネイティブ VLAN は、プラットフォームまたはインターフェイス ハードウェアに対応したデフォルト VLAN です。
ダイナミック アクセス ポートは、最初はどの VLAN のメンバにも属さず、受信したパケットに基づいて割り当てを受信します。
インターフェイス コンフィギュレーション モード
リリース | 変更内容 |
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switchport access vlan コマンドを有効にするには、事前にポートをアクセス モードにする必要があります。
スイッチポートのモードが access vlan vlan-id に設定されている場合、ポートは指定された VLAN のメンバとして動作します。access vlan dynamic に設定されている場合、ポートは受信した着信パケットに基づいて VLAN 割り当ての検出を開始します。アクセス ポートは 1 つの VLAN のみに割り当てることができます。
no switchport access コマンドを使用すると、アクセス モード VLAN がデバイスに適したデフォルト VLAN にリセットされます。
次の例では、最初に VLAN ID と VLAN 名を対応させて、その情報を VLAN データベースに格納し、その後、アクセス モードにあるインターフェイス上の VLAN を設定します(名前を使用)。設定を確認するには、show interfacesinterface-idswitchport 特権 EXEC コマンドを入力して、Access Mode VLAN: 行の情報を調べます。
手順 1:VLAN データベースでのエントリの作成
スイッチ# configure terminal スイッチ(config)# vlan 33 スイッチ(config-vlan)# name test スイッチ(config-vlan)# end スイッチ#
手順 2:VLAN データベースの確認
スイッチ # show vlan id 33
VLAN Name Status Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
33 test active
VLAN Type SAID MTU Parent RingNo BridgeNo Stp BrdgMode Trans1 Trans2
---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------
33 enet 100033 1500 - - - - - 0 0
Remote SPAN VLAN
----------------
Disabled
Primary Secondary Type Ports
------- --------- -------------- ------------------------------------------
手順 3:インターフェイス上の VLAN の設定(vlan_name「test」を使用)
スイッチ # configure terminal スイッチ(config)# interface GigabitEthernet5/1 スイッチ(config-if)# switchport mode access スイッチ(config-if)# switchport access vlan name test スイッチ(config-if)# end スイッチ#
手順 4:実行コンフィギュレーションの確認
スイッチ # show running-config interface GigabitEthernet5/1
Building configuration...
Current configuration : 113 bytes
!
interface GigabitEthernet5/1
switchport access vlan 33
switchport mode access
Switch#
手順 5:インターフェイスのスイッチ ポートで設定を確認
スイッチ # show interface GigabitEthernet5/1 switchport
Name: Gi5/1
Switchport: Enabled
Administrative Mode: static access
Operational Mode: static access
Administrative Trunking Encapsulation: dot1q
Operational Trunking Encapsulation: native
Negotiation of Trunking: Off
Access Mode VLAN: 33 (test)
Trunking Native Mode VLAN: 1 (default)
Administrative Native VLAN tagging: enabled
Voice VLAN: None
Administrative private-vlan host-association: none
Administrative private-vlan mapping: none
Administrative private-vlan trunk native VLAN: none
Administrative private-vlan trunk Native VLAN tagging: enabled
Administrative private-vlan trunk encapsulation: dot1q
Administrative private-vlan trunk normal VLANs: none
Administrative private-vlan trunk associations: none
Administrative private-vlan trunk mappings: none
Operational private-vlan: none
Trunking VLANs Enabled: ALL
Pruning VLANs Enabled: 2-1001
Capture Mode Disabled
Capture VLANs Allowed: ALL
Unknown unicast blocked: disabled
Unknown multicast blocked: disabled
Appliance trust: none
Switch#
ポートの VLAN メンバーシップ モードを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで switchport mode コマンドを使用します。モードをデバイスに適したデフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
switchport mode { access | dynamic | { auto | desirable } | trunk }
noswitchport mode { access | dynamic | { auto | desirable } | trunk }
access |
ポートをアクセス モードに設定します(switchport access vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドの設定に応じて、スタティック アクセスまたはダイナミック アクセスのいずれか)。ポートは無条件にアクセスするように設定され、非カプセル化(タグなし)フレームを送受信する単一の非トランク VLAN インターフェイスとして動作します。アクセス ポートを割り当てることができるのは、1 つの VLAN だけです。 |
dynamic auto |
ポート トランキング モードのダイナミック パラメータを auto に設定して、インターフェイスがリンクをトランク リンクに変換するように指定します。これがデフォルトのスイッチポート モードになります。 |
dynamic desirable |
ポート トランキング モードのダイナミック パラメータを desirable に設定して、インターフェイスがリンクをトランク リンクにアクティブに変換するように指定します。 |
trunk |
ポートを無条件にトランクに設定します。ポートはトランキング VLAN レイヤ 2 インターフェイスです。ポートは、送信元の VLAN を識別するカプセル化(タグ付き)フレームを送受信します。トランクは、2 つの スイッチ 間、または スイッチ とルータ間のポイントツーポイント リンクです。 |
デフォルト モードは dynamic auto です。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
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このコマンドが導入されました。 |
access または trunk キーワードによる設定が有効となるのは、switchport mode コマンドを使用して適切なモードでポートを設定した場合のみです。スタティック アクセスおよびトランクの設定は保存されますが、同時にアクティブにできるのはいずれかの設定だけです。
access モードを開始すると、インターフェイスは永続的な非トランキング モードになり、隣接インターフェイスがリンクから非トランク リンクへの変換に合意しない場合でも、この変換を行うようにネゴシエートします。
trunk モードを開始すると、インターフェイスは永続的なトランキング モードになり、接続先のインターフェイスがリンクからトランク リンクへの変換に合意しない場合でも、この変換を行うようにネゴシエートします。
dynamic auto モードを開始すると、隣接インターフェイスが trunk または desirable モードに設定された場合に、インターフェイスはリンクをトランク リンクに変換します。
dynamic desirable モードを開始すると、隣接インターフェイスが trunk、desirable、または auto モードに設定された場合に、インターフェイスはトランク インターフェイスになります。
トランキングを自動ネゴシエーションするには、インターフェイスが同じ VLAN トランキング プロトコル(VTP)ドメインに存在する必要があります。トランク ネゴシエーションは、ポイントツーポイント プロトコルである Dynamic Trunking Protocol(DTP)によって管理されます。ただし、一部のインターネットワーキング デバイスによって DTP フレームが不正に転送されて、矛盾した設定となる場合があります。この問題を避けるには、DTP をサポートしないデバイスに接続されたインターフェイスが DTP フレームを転送しないように設定し、DTP をオフにします。
アクセス ポートとトランク ポートは、互いに排他的な関係にあります。
IEEE 802.1x 機能は、次の方法でスイッチポート モードに作用します。
設定を確認するには、show interfacesinterface-idswitchport 特権 EXEC コマンドを入力して、Administrative Mode 行と Operational Mode 行の情報を調べます。
次の例では、ポートをアクセス モードに設定する方法を示します。
スイッチ(config)# interface gigabitethernet2/0/1 スイッチ(config-if)# switchport mode access
次の例では、ポートを dynamic desirable モードに設定する方法を示します。
スイッチ(config)# interface gigabitethernet2/0/1 スイッチ(config-if)# switchport mode dynamic desirable
次の例では、ポートをトランク モードに設定する方法を示します。
スイッチ(config)# interface gigabitethernet2/0/1 スイッチ(config-if)# switchport mode trunk
Dynamic Trunking Protocol(DTP)ネゴシエーション パケットがレイヤ 2 インターフェイス上で送信されないように指定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで switchport nonegotiate コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
switchport nonegotiate
no switchport nonegotiate
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
デフォルトでは、トランキング ステータスを学習するために、DTP ネゴシエーションを使用します。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
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このコマンドが導入されました。 |
no switchport nonegotiate コマンドは nonegotiate ステータスを解除します。
このコマンドが有効なのは、インターフェイス スイッチポート モードがアクセスまたはトランク(switchport mode access または switchport mode trunk インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで設定)の場合だけです。dynamic(auto または desirable)モードでこのコマンドを実行しようとすると、エラーが返されます。
DTP をサポートしないインターネットワーキング デバイスでは、DTP フレームが正しく転送されず、設定に矛盾が生じることがあります。この問題を回避するには、switchport nonegotiate コマンドを使用して DTP をオフにし、DTP をサポートしていないデバイスに接続されたインターフェイスが DTP フレームを転送しないように設定します。
switchport nonegotiate コマンドを入力した場合、このインターフェイスでは DTP ネゴシエーション パケットが送信されません。デバイスがトランキングを実行するかどうかは、mode パラメータ(access または trunk)によって決まります。
次の例では、ポートに対してトランキング モードのネゴシエートを制限し、(モードの設定に応じて)トランク ポートまたはアクセス ポートとして動作させる方法を示します。
スイッチ(config)# interface gigabitethernet2/0/1 スイッチ(config-if)# switchport nonegotiate
設定を確認するには、show interfaces interface-id switchport 特権 EXEC コマンドを入力します。
単方向リンク検出(UDLD)で、アグレッシブモードまたは通常モードをイネーブルにし、設定可能なメッセージ タイマーの時間を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで udld コマンドを使用します。すべての光ファイバ ポート上でアグレッシブ モード UDLD または通常モード UDLDをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
udld { aggressive | enable | message time message-timer-interval }
no udld { aggressive | enable | message }
aggressive | すべての光ファイバ インターフェイスにおいて、アグレッシブ モードで UDLD をイネーブルにします。 |
enable | すべての光ファイバ インターフェイスにおいて、通常モードで UDLD をイネーブルにします。 |
message time message-timer-interval | アドバタイズメント フェーズにあり、双方向と判別されたポートにおける UDLD プローブ メッセージ間の時間間隔を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 90 秒です。デフォルトは 15 秒です。 |
すべてのインターフェイスで UDLD はディセーブルです。
メッセージ タイマーは 15 秒に設定されます。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
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このコマンドが導入されました。 |
UDLD は、2 つの動作モードをサポートしています。通常(デフォルト)とアグレッシブです。ノーマル モードでは、UDLD は、光ファイバ接続において誤って接続されたインターフェイスによる単一方向リンクを検出します。アグレッシブ モードでは、UDLD はまた、光ファイバおよびツイストペア リンクの単一方向トラフィックによる単一方向リンク、および光ファイバ リンクにおいて誤って接続されたインターフェイスによる単一方向リンクを検出します。通常モードおよびアグレッシブ モードについては、Catalyst 2960-X Switch Layer 2 Configuration GuideCatalyst 2960-XR Switch Layer 2 Configuration Guideを参照してください。
プローブ パケット間のメッセージ時間を変更する場合、検出速度と CPU 負荷との折り合いをつけることになります。時間を減少させると、検出応答を高速にすることができますが、CPU の負荷も高くなります。
このコマンドが作用するのは、光ファイバ インターフェイスだけです。他のインターフェイス タイプで UDLD をイネーブルにする場合は、udld インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
UDLD によってシャットダウンされたインターフェイスをリセットするのに、次のコマンドを使用します。
udld reset 特権 EXEC コマンド:UDLD によってシャットダウンされたすべてのインターフェイスをリセットします。
shutdown および no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンド。
no udld enable グローバル コンフィギュレーション コマンドの後に udld {aggressive | enable} グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力:グローバルに UDLD を再びイネーブルにします。
no udld port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドの後に udld port または udld port aggressive インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力:指定されたインターフェイスの UDLD を再びイネーブルにします。
errdisable recovery cause udld および errdisable recovery interval interval グローバル コンフィギュレーション コマンド:自動的に UDLD error-disabled ステートから回復します。
次の例では、すべての光ファイバ インターフェイスで UDLD をイネーブルにする方法を示します。
スイッチ(config)# udld enable
設定を確認するには、show udld 特権 EXEC コマンドを入力します。
個々のインターフェイスで単方向リンク検出(UDLD)をイネーブルにするか、または光ファイバ インターフェイスが udld グローバル コンフィギュレーション コマンドによってイネーブルになるのを防ぐには、インターフェース コンフィギュレーション モードで udld port コマンドを使用します。udld グローバル コンフィギュレーション コマンド設定に戻すか、または非光ファイバ ポートで入力された場合に UDLD をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
udld port [aggressive]
no udld port [aggressive]
aggressive | (任意)指定されたインターフェイスにおいて、アグレッシブ モードで UDLD をイネーブルにします。 |
光ファイバ インターフェイスでは、UDLD はディセーブルになっていますが、光ファイバ インターフェイスは、udld enable または udld aggressive グローバル コンフィギュレーション コマンドのステートに応じて UDLD をイネーブルにします。
非光ファイバ インターフェイスでは、UDLD はディセーブルです。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
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Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
UDLD 対応ポートが別のスイッチの UDLD 非対応ポートに接続されている場合、このポートは単一方向リンクを検出できません。
UDLD は、2 つの動作モードをサポートしています。通常(デフォルト)とアグレッシブです。ノーマル モードでは、UDLD は、光ファイバ接続において誤って接続されたインターフェイスによる単一方向リンクを検出します。アグレッシブ モードでは、UDLD はまた、光ファイバおよびツイストペア リンクの単一方向トラフィックによる単一方向リンク、および光ファイバ リンクにおいて誤って接続されたインターフェイスによる単一方向リンクを検出します。
UDLD を通常モードでイネーブルにするには、udld port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。UDLD をアグレッシブ モードでイネーブルにするには、udld port aggressive インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
UDLD の制御を udld enable グローバル コンフィギュレーション コマンドに戻したり、UDLD を非光ファイバ ポートでディセーブルにしたりする場合は、光ファイバ ポートで no udld port コマンドを使用します。
udld enable または udld aggressive グローバル コンフィギュレーション コマンドの設定を上書きする場合は、光ファイバ ポートで udld port aggressive コマンドを使用します。この設定を削除して UDLD イネーブル化の制御を udld グローバル コンフィギュレーション コマンドに戻したり、UDLD を非光ファイバ ポートでディセーブルにしたりする場合は、光ファイバ ポートで no 形式を使用します。
UDLD によってシャットダウンされたインターフェイスをリセットするのに、次のコマンドを使用します。
udld reset 特権 EXEC コマンド:UDLD によってシャットダウンされたすべてのインターフェイスをリセットします。
shutdown および no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンド
no udld enable グローバル コンフィギュレーション コマンドの後に udld {aggressive | enable} グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力:グローバルに UDLD を再度イネーブルにします。
no udld port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドの後に udld port または udld port aggressive インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力:指定したインターフェイスで UDLD を再度イネーブルにします。
errdisable recovery cause udld および errdisable recovery interval interval グローバル コンフィギュレーション コマンド:自動的に UDLD errdisable ステートから回復します。
次の例では、ポート上で UDLD をイネーブルにする方法を示します。
スイッチ(config)# interface gigabitethernet6/0/1 スイッチ(config-if)# udld port
次の例では、udld グローバル コンフィギュレーション コマンドの設定に関係なく、光ファイバ インターフェイス上で UDLD をディセーブルにする方法を示します。
スイッチ(config)# interface gigabitethernet6/0/1 スイッチ(config-if)# no udld port
設定を確認するには、show running-config または show udld interface 特権 EXEC コマンドを入力します。
単方向リンク検出(UDLD)によりディセーブルにされたインターフェイスをすべてリセットし、インターフェイスのトラフィックを再開させるには、特権 EXEC モードで udld reset コマンドを使用します(イネーブルの場合には、スパニングツリー、Port Aggregation Protocol(PAgP)、Dynamic Trunking Protocol(DTP)などの他の機能を介することで有効になります)。
udld reset
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
なし
特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
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Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
インターフェイスの設定で、UDLD がまだイネーブルである場合、これらのポートは再び UDLD の稼働を開始し、問題が修正されていない場合には同じ理由でディセーブルになります。
次の例では、UDLD によってディセーブルにされたすべてのインターフェイスをリセットする方法を示します。
スイッチ# udld reset
1 ports shutdown by UDLD were reset.