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この章では、IGMP スヌーピング および MVR コマンドについて説明します。
スイッチ で Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)スヌーピングをグローバルにイネーブルにするか、または VLAN 単位でイネーブルにするには、スイッチ スタックまたはスタンドアロン スイッチで ip igmp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping [ vlan vlan-id]
no ip igmp snooping [ vlan vlan-id]
vlan vlan-id | (任意)指定された VLAN で IGMP スヌーピングをイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
スイッチ上で、IGMP スヌーピングはグローバルにイネーブルです。
VLAN インターフェイス上で、IGMP スヌーピングはイネーブルです。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
IGMP スヌーピングがグローバルにイネーブルである場合は、すべての既存 VLAN インターフェイスでイネーブルになります。IGMP スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合、すべての既存 VLAN インターフェイスで IGMP スヌーピングがディセーブルになります。
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
次の例では、IGMP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping
次の例では、IGMP スヌーピングを VLAN 1 でイネーブルにする方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping vlan 1
設定を確認するには、show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
Internet Group Management Protocol(IGMP)スヌーピングが IGMP 脱退メッセージの受信に対してクエリー メッセージを送信する回数を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで ipigmpsnoopinglast-member-query-count コマンドを使用します。count をデフォルト値に設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping [ vlan vlan-id] last-member-query-count count
no ip igmp snooping [ vlan vlan-id] last-member-query-count count
vlanvlan-id | (任意)特定の VLAN ID のカウント値を指定します。範囲は 1 ~ 1001 です。先頭の 0 は入力しないでください。 |
count | クエリー メッセージの送信インターバルを、ミリ秒単位で設定します。指定できる範囲は 1 ~ 7 です。デフォルトは 2 です。 |
クエリーが 2 ミリ秒ごとに送信されます。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
マルチキャスト ホストがグループから脱退すると、ホストは IGMP 脱退メッセージを送信します。このホストがグループを脱退する最終ホストかどうかを確認するために、脱退メッセージが確認されると、last-member-query-interval タイムアウト期間が過ぎるまで IGMP クエリー メッセージが送信されます。タイムアウト期限が切れる前に last-member クエリーへの応答が受信されないと、グループ レコードは削除されます。
タイムアウト期間を設定するには、ip igmp snooping last-member-query-interval コマンドを使用します。
IGMP スヌーピング即時脱退処理とクエリー カウントの両方を設定した場合は、即時脱退処理が優先されます。
(注) |
カウントを 1 に設定しないでください。単一パケットの損失(スイッチからホストへのクエリー パケット、またはホストからスイッチへのレポート パケット)により、受信者がいてもトラフィックの転送が停止される場合があります。トラフィックは、次の一般クエリーがスイッチから送信された後も転送され続けますが、受信者がクエリーを受信しない間隔は 1 分間(デフォルトのクエリー間隔で)となる可能性があります。 |
Cisco IOS ソフトウェアの脱退遅延は、スイッチが last-member-query-interval(LMQI)内で複数の脱退を処理しているときに、1 つの LMQI 値まで増やすことができます。この場合、平均脱退遅延は (カウント数 + 0.5) * LMQI によって決まります。その結果、デフォルトの脱退遅延は 2.0 ~ 3.0 秒の範囲となり、IGMP 脱退処理の負荷が高い状態では平均 2.5 秒となります。100 ミリ秒でカウントが 1 という LMQI の最小値の負荷条件下では、脱退遅延は 100 ~ 200ミリ秒となり、平均は 150 ミリ秒です。これは、高レートの IGMP 脱退メッセージから受ける影響を抑えるために行われます。
次に、最後のメンバ クエリーの数を 5 に設定する例を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping last-member-query-count 5
Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)の設定可能な脱退タイマーをグローバルにイネーブルにするか、または VLAN 単位でイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで ipigmpsnoopinglast-member-query-interval コマンドを使用します。デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping [ vlan vlan-id] last-member-query-interval time
no ip igmp snooping [ vlan vlan-id] last-member-query-interval time
vlanvlan-id | (任意)指定された VLAN で IGMP スヌーピングおよび脱退タイマーをイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
time | 秒単位のタイムアウト間隔。有効値は 100 ~ 32767 ミリ秒です。 |
デフォルトのタイムアウト設定は 1000 ミリ秒です。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
IGMP スヌーピングがグローバルにイネーブルである場合は、IGMP スヌーピングはすべての既存 VLAN インターフェイスでイネーブルになります。IGMP スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合は、IGMP スヌーピングはすべての既存 VLAN インターフェイスでディセーブルになります。
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
VLAN 上に Leave タイマーを設定すると、グローバル設定に優先します。
IGMP 設定可能な Leave タイムは、IGMP バージョン 2 を実行するデバイスでだけサポートされます。
設定は、NVRAM に保存されます。
次の例では、IGMP Leave タイマーを 2000 ミリ秒でグローバルにイネーブルにする方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping last-member-query-interval 2000
次の例では、VLAN 1 上で IGMP Leave タイマーを 3000 ミリ秒に設定する方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping vlan 1 last-member-query-interval 3000
次の例では、VLAN 1 上で IGMP Leave タイマーを 3000 ミリ秒に設定する方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping vlan 1 last-member-query-interval 3000
設定を確認するには、show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
レイヤ 2 ネットワークで Internet Group Management Protocol(IGMP)クエリア機能をグローバルにイネーブルにするには、 ip igmp snooping querier グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。キーワードとともにコマンドを入力すると、VLAN インターフェイスの IGMP クエリア機能をイネーブルにし、設定できます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping [ vlan vlan-id] querier [ address ip-address | max-response-time response-time | query-interval interval-count | tcn query { count count | interval interval} | timer expiry expiry-time | version version]
no ip igmp snooping [ vlan vlan-id] querier [ address | max-response-time | query-interval | tcn query { count | interval} | timer expiry | version]
vlanvlan-id | (任意)指定された VLAN で IGMP スヌーピングおよび IGMP クエリア機能をイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
addressip-address | (任意)送信元 IP アドレスを指定します。IP アドレスを指定しない場合、クエリアは IGMP クエリアに設定されたグローバル IP アドレスを使用します。 |
max-response-timeresponse-time | (任意)IGMP クエリア レポートを待機する最長時間を設定します。値の範囲は 1 ~ 25 秒です。 |
query-intervalinterval-count | (任意)IGMP クエリアの間隔を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 18000 秒です。 |
tcn query | (任意)トポロジ変更通知(TCN)に関連するパラメータを設定します。 |
countcount | TCN 時間間隔に実行される TCN クエリの数を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 |
intervalinterval | TCN クエリの時間間隔を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 255 です。 |
timer expiry expiry-time | (任意)IGMP クエリアが期限切れになる時間を設定します。指定できる範囲は 60 ~ 300 秒です。 |
versionversion | (任意)クエリア機能が使用する IGMP バージョン番号を選択します。選択できる番号は 1 または 2 です。 |
IGMP スヌーピング クエリア機能は、スイッチでグローバルにディセーブルに設定されています。
IGMP スヌーピング クエリアは、イネーブルの場合でも、マルチキャスト ルータからの IGMP トラフィックが検出されると、自らをディセーブルにします。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
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Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
クエリアとも呼ばれる IGMP クエリ メッセージを送信するデバイスの IGMP バージョンおよび IP アドレスを検出するために IGMP スヌーピングをイネーブルにするには、このコマンドを使用します。
デフォルトでは、IGMP スヌーピング クエリアは、IGMP バージョン 2(IGMPv2)を使用するデバイスを検出するよう設定されていますが、IGMP バージョン 1(IGMPv1)を使用しているクライアントは検出しません。デバイスが IGMPv2 を使用している場合、max-response-time 値を手動で設定できます。デバイスが IGMPv1 を使用している場合は、max-response-time を設定できません(値を設定できず、0 に設定されています)。
IGMPv1 を実行している RFC に準拠していないデバイスは、max-response-time 値としてゼロ以外の値を持つ IGMP 一般クエリ メッセージを拒否することがあります。デバイスで IGMP 一般クエリ メッセージを受け入れる場合、IGMP スヌーピング クエリアが IGMPv1 を実行するように設定します。
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
次の例では、IGMP スヌーピング クエリア機能をグローバルにイネーブルにする方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping querier
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアの最大応答時間を 25 秒に設定する方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping querier max-response-time 25
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアの時間間隔を 60 秒に設定する方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping querier query-interval 60
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアの TCN クエリー カウントを 25 に設定する方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping querier tcn count 25
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアのタイムアウトを 60 秒に設定する方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping querier timer expiry 60
次の例では、IGMP スヌーピング クエリア機能をバージョン 2 に設定する方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping querier version 2
設定を確認するには、show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
Internet Group Management Protocol(IGMP)レポート抑制をイネーブルにするには、スイッチ スタックまたはスタンドアロン スイッチ で ip igmp snooping report-suppression グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。IGMP レポート抑制をディセーブルにして、すべての IGMP レポートをマルチキャスト ルータに転送するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping report-suppression
no ip igmp snooping report-suppression
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
IGMP レポート抑制はイネーブルです。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
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Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
IGMP レポート抑制は、マルチキャスト クエリーに IGMPv1 レポートと IGMPv2 レポートがある場合にだけサポートされます。この機能は、クエリーに IGMPv3 レポートが含まれている場合はサポートされません。
スイッチ は IGMP レポート抑制を使用して、1 つのマルチキャスト ルータ クエリごとに 1 つの IGMP レポートのみをマルチキャスト デバイスに転送します。IGMP レポート抑制がイネーブル(デフォルト)である場合、スイッチ は最初の IGMP レポートをグループのすべてのホストからすべてのマルチキャスト ルータに送信します。スイッチ は、グループの残りの IGMP レポートをマルチキャスト ルータに送信しません。この機能により、マルチキャスト デバイスにレポートが重複して送信されることを防ぎます。
マルチキャスト ルータ クエリに IGMPv1 および IGMPv2 レポートに対する要求のみが含まれている場合、スイッチ は最初の IGMPv1 レポートまたは IGMPv2 レポートのみを、グループのすべてのホストからすべてのマルチキャスト ルータに転送します。マルチキャスト ルータ クエリに IGMPv3 レポートに対する要求も含まれる場合、スイッチ はグループのすべての IGMPv1、IGMPv2、および IGMPv3 レポートをマルチキャスト デバイスに転送します。
no ip igmp snooping report-suppression コマンドを入力して IGMP レポート抑制をディセーブルにした場合、すべての IGMP レポートがすべてのマルチキャスト ルータに転送されます。
次の例では、レポート抑制をディセーブルにする方法を示します。
スイッチ(config)# no ip igmp snooping report-suppression
設定を確認するには、show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
IGMP ロバストネス変数をグローバルにイネーブルにするか、または VLAN 単位でイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで ipigmpsnoopingrobustness-variable コマンドを使用します。デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping [ vlan vlan-id] robustness-variable number
no ip igmp snooping [ vlan vlan-id] robustness-variable number
vlanvlan-id | (任意)指定された VLAN で IGMP スヌーピングおよび脱退タイマーをイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
number | ロバストネス変数の数。範囲は、1 ~ 3 です。 |
なし
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
IGMPv2 の即時脱退処理をイネーブルにするには、スイッチ スタックまたはスタンドアロン スイッチで immediate-leave グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドのno 形式を使用します。
ip igmp snooping vlan vlan-id immediate-leave
no ip igmp snooping vlan vlan-id immediate-leave
vlan-id | 指定した VLAN 上で IGMPv2 即時脱退処理をイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
IGMPv2 即時脱退処理は、デフォルトでオフになっています。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
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Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
設定を確認するには、show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
マルチキャスト ルータ ポートの追加またはマルチキャスト学習方式の設定を行うには、スイッチ スタックまたはスタンドアロン スイッチで、ip igmp snooping mrouter グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter { interface interface-id | learn { cgmp | pim-dvmrp} }
no ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter { interface interface-id | learn { cgmp | pim-dvmrp} }
vlan-id | IGMP スヌーピングをイネーブルにして、指定した VLAN のポートをマルチキャスト ルータ ポートとして追加します。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
interface interface-id |
|
learn | マルチキャスト ルータの学習メソッドを指定します。 |
cgmp | Cisco Group Management Protocol(CGMP)パケットでのスヌーピングによりスイッチがマルチキャスト ルータ ポートを学習するように設定します。 |
pim-dvmrp | IGMP クエリーおよびプロトコル独立型マルチキャスト ディスタンス ベクター マルチキャスト ルーティング プロトコル(PIM-DVMRP)パケットでのスヌーピングによりスイッチがマルチキャスト ルータ ポートを学習するように設定します。 |
デフォルトでは、マルチキャスト ルータ ポートはありません。
デフォルトの学習メソッドは pim-dvmrp です。IGMP クエリおよび PIM-DVMRP パケットをスヌーピングします。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
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Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
CGMP の学習方式は制御トラフィックの削減に役立ちます。
設定は、NVRAM に保存されます。
次の例では、ポートをマルチキャスト ルータ ポートとして設定する方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping vlan 1 mrouter interface gigabitethernet1/0/2
次の例では、マルチキャスト ルータの学習方式を CGMP として指定する方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping vlan 1 mrouter learn cgmp
設定を確認するには、show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
Internet Group Management Protocol(IGMP)スヌーピングをイネーブルにし、マルチキャスト グループのメンバとしてレイヤ 2 ポートをスタティックに追加するには、スイッチ スタックまたはスタンドアロン スイッチで ip igmp snooping vlan static グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スタティックなマルチキャスト グループのメンバとして指定されたポートを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping vlan vlan-id static ip-address interface interface-id
no ip igmp snooping vlan vlan-id static ip-address interface interface-id
vlan-id | 指定した VLAN で IGMP スヌーピングをイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
ip-address | 指定のグループ IP アドレスを持ったマルチキャスト グループのメンバとして、レイヤ 2 ポートを追加します。 |
interface interface-id |
|
デフォルトでは、マルチキャスト グループのメンバとしてスタティックに設定されたポートはありません。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
設定は、NVRAM に保存されます。
次の例では、インターフェイス上のホストをスタティックに設定する方法を示します。
スイッチ(config)# ip igmp snooping vlan 1 static 224.2.4.12 interface gigabitEthernet1/0/1
Configuring port gigabitethernet1/0/1 on group 224.2.4.12
設定を確認するには、show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
スイッチでマルチキャスト VLAN レジストレーション(MVR)機能をイネーブルにするには、スイッチ スタックまたはスタンドアロン スイッチでキーワードを指定せずに mvr グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mvr [ group ip-address [ count] | mode [ compatible | dynamic] | querytime value | vlan vlan-id]
no mvr [ group ip-address [ count] | mode [ compatible | dynamic] | querytime value | vlan vlan-id]
デフォルトの MVR の mode は、compatible モードです。
IP マルチキャスト アドレスは、デフォルトではスイッチで設定されます。
デフォルトの group ip-address count は 0 です。
Cisco IOS 15.0(2)EX |
最大 256 の MVR マルチキャスト グループを 1 つのスイッチで設定できます。
このコマンドをキーワードとともに使用すると、スイッチの MVR モードの設定、MVR IP マルチキャスト アドレスの設定、またはグループ メンバーシップからのポートの削除を行う前に、クエリーの返答を待つ最大時間の設定、または MVR マルチキャスト VLAN の指定が行われます。
MVR に属するすべての IP マルチキャスト アドレスをスタティックに設定する場合は、 mvr group コマンドを使用します。設定したマルチキャスト アドレスに送信されたマルチキャスト データは、スイッチのすべての送信元ポートおよびその IP マルチキャスト アドレスでデータを受信するよう登録されたすべてのレシーバ ポートに送信されます。
MVR はスイッチのエイリアス IP マルチキャスト アドレスをサポートします。ただし、スイッチが Catalyst 3550 または Catalyst 3500 XL スイッチと連携動作している場合は、それらの間でエイリアスとして使用される IP アドレスや予約済みの IP マルチキャスト アドレス(224.0.0.xxx 範囲内)を設定する必要はありません。
mvr querytime コマンドはレシーバ ポートだけに適用されます。
スイッチ MVR が、Catalyst 2900 XL または Catalyst 3500 XL スイッチと相互動作している場合は、マルチキャスト モードを compatible に設定してください。
compatible モードで動作している場合は、MVR は MVR 送信元ポートでの IGMP ダイナミック加入をサポートしません。
MVR はスイッチで IGMP スヌーピングと共存できます。
マルチキャスト ルーティングおよび MVR はスイッチ上で共存できません。MVR がイネーブルになっている状態で、マルチキャスト ルーティングおよびマルチキャスト ルーティング プロトコルをイネーブルにした場合、MVR はディセーブルになり、警告メッセージが表示されます。マルチキャスト ルーティングおよびマルチキャスト ルーティング プロトコルがイネーブルの状態で、MVR をイネーブルにしようとすると、MVR をイネーブルにする操作はキャンセルされ、エラー メッセージが表示されます。
スイッチ(config)# mvr
show mvr 特権 EXEC コマンドを使用すると、最大のマルチキャスト グループの現在の設定を表示できます。
次の例では、228.1.23.4 を IP マルチキャスト アドレスとして設定する方法を示します。
スイッチ(config)# mvr group 228.1.23.4
次の例では、228.1.23.1 ~ 228.1.23.10 のマルチキャスト アドレスとともに 10 の連続 IP マルチキャスト グループを設定する方法を示します。
スイッチ(config)# mvr group 228.1.23.1 10
スイッチで設定された IP マルチキャスト グループ アドレスを表示する場合は、 show mvr members 特権 EXEC コマンドを使用します。
次の例では、最大クエリー応答時間を 1 秒(10/10)に設定する方法を示します。
スイッチ(config)# mvr querytime 10
次の例では、VLAN 2 をマルチキャスト VLAN として設定する方法を示します。
スイッチ(config)# mvr vlan 2
IP マルチキャスト VLAN と IPアドレスに任意のポートをスタティックに割り当てるには、スイッチ スタックまたはスタンドアロン スイッチで mvr インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mvr [ immediate | type { receiver | source} | vlan vlan-id group [ ip-address]]
no mvr [ immediate | type | vlan vlan-id group [ ip-address]]
Cisco IOS 15.0(2)EX |
ポートが設定されたマルチキャスト グループ向けマルチキャスト データを送受信できるようにする場合は、ポートを送信元ポートとして設定します。マルチキャスト データは送信元ポートとして設定されているすべてのポートで受信されます。
レシーバ ポートはトランク ポートになることはできません。スイッチのレシーバ ポートは異なる VLAN に属していてもかまいませんが、マルチキャスト VLAN に属することはできません。
MVR に参加していないポートは、MVR レシーバ ポートまたは送信元ポートとして設定しないでください。非 MVR ポートは通常のスイッチ ポートであり、通常のスイッチ動作でマルチキャスト データを送受信することができます。
即時脱退機能がイネーブルの場合、レシーバ ポートはより短時間でマルチキャスト グループから脱退します。即時脱退機能がなく、スイッチがレシーバ ポートのグループから IGMP Leave メッセージを受信した場合、スイッチは、そのポートに IGMP MAC(メディア アクセス コントロール)ベースのクエリーを送信し、IGMP グループ メンバーシップ レポートを待ちます。設定された時間内にレポートを受信しなかった場合は、受信ポートがマルチキャスト グループ メンバーシップから削除されます。即時脱退機能では、IGMP Leave を受信したレシーバ ポートから IGMP MAC ベースのクエリーは送信されません。Leave メッセージの受信後ただちに、受信ポートがマルチキャスト グループ メンバーシップから削除されるので、脱退遅延時間が短縮されます。
即時脱退機能をイネーブルにするのは、レシーバ装置が 1 つだけ接続されているレシーバ ポートに限定してください。
mvr vlan group コマンドは、IP マルチキャスト アドレスへ送信されたマルチキャスト トラフィックを受信するようにポートをスタティックに設定します。グループのメンバとしてスタティックに設定されたポートは、スタティックに削除されるまではそのグループのメンバのままです。compatible モードでは、このコマンドはレシーバ ポートだけに適用されます。dynamic モードでは送信元ポートにも適用されます。レシーバ ポートは、IGMP Join メッセージを使用してダイナミックにマルチキャスト グループに加入することもできます。
compatible モードで動作している場合は、MVR は MVR 送信元ポートでの IGMP ダイナミック加入をサポートしません。
次の例では、MVR レシーバ ポートとしてポートを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/1 Switch(config-if)# mvr type receiver
設定されたレシーバ ポートおよび送信元ポートを表示するには、 show mvr interface 特権 EXEC コマンドを使用します。
次の例では、ポートの即時脱退機能をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/1 Switch(config-if)# mvr immediate
次の例では、VLAN 1 のポートを IP マルチキャスト グループ 228.1.23.4 のスタティック メンバとして追加する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/2 Switch(config-if)# mvr vlan1 group 230.1.23.4
設定を確認するには、show mvr members 特権 EXEC コマンドを入力します。
スイッチまたは VLAN の Internet Group Management Protocol(IGMP)スヌーピング構成を表示するには、ユーザまたは特権 EXEC コマンド モードで show ip igmp snooping コマンドを使用します。
show ip igmp snooping [ groups | mrouter | querier] [ vlan vlan-id] [ detail]
グループ | (任意)IGMP スヌーピング マルチキャスト テーブルを表示します。 |
mrouter | (任意)IGMP スヌーピング マルチキャスト ルータ ポートを表示します。 |
querier | (任意)IGMP クエリアの設定情報と動作情報を表示します。 |
vlan vlan-id | (任意)VLAN を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
detail | (任意)動作状態の情報を表示します。 |
なし
ユーザ EXEC
特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
文字列では、大文字と小文字が区別されます。たとえば、| exclude output と入力した場合、output を含む行は表示されませんが、Output を含む行は表示されます。
次の例では、show ip igmp snooping vlan 1 コマンドの出力を示します。ここでは、特定の VLAN のスヌーピング特性を表示します。
スイッチ# show ip igmp snooping vlan 1
Global IGMP Snooping configuration:
-------------------------------------------
IGMP snooping : Enabled
IGMPv3 snooping (minimal) : Enabled
Report suppression : Enabled
TCN solicit query : Disabled
TCN flood query count : 2
Robustness variable : 2
Last member query count : 2
Last member query interval : 1000
Vlan 1:
--------
IGMP snooping : Enabled
IGMPv2 immediate leave : Disabled
Multicast router learning mode : pim-dvmrp
CGMP interoperability mode : IGMP_ONLY
Robustness variable : 2
Last member query count : 2
Last member query interval : 1000
次の例では、show ip igmp snooping コマンドの出力を示します。ここでは、スイッチ上の VLAN すべてのスヌーピング特性を表示します。
スイッチ# show ip igmp snooping
Global IGMP Snooping configuration:
-------------------------------------------
IGMP snooping : Enabled
IGMPv3 snooping (minimal) : Enabled
Report suppression : Enabled
TCN solicit query : Disabled
TCN flood query count : 2
Robustness variable : 2
Last member query count : 2
Last member query interval : 1000
Vlan 1:
--------
IGMP snooping : Enabled
IGMPv2 immediate leave : Disabled
Multicast router learning mode : pim-dvmrp
CGMP interoperability mode : IGMP_ONLY
Robustness variable : 2
Last member query count : 2
Last member query interval : 1000
Vlan 2:
--------
IGMP snooping : Enabled
IGMPv2 immediate leave : Disabled
Multicast router learning mode : pim-dvmrp
CGMP interoperability mode : IGMP_ONLY
Robustness variable : 2
Last member query count : 2
Last member query interval : 1000
<output truncated>
スイッチまたはマルチキャスト情報の Internet Group Management Protocol(IGMP)スヌーピング マルチキャスト テーブルを表示するには、show ip igmp snooping groups 特権 EXEC コマンドを使用します。
show ip igmp snooping groups [ vlan vlan-id ] [ [ dynamic | user ] [ count] | ip_address]
vlan vlan-id | (任意)VLAN を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。指定されたマルチキャスト VLAN のマルチキャスト テーブル、または特定のマルチキャスト情報を表示するには、このオプションを使用します。 |
dynamic | (任意)IGMP スヌーピング学習グループ情報を表示します。 |
user | (任意)ユーザ設定のグループ情報を表示します。 |
count | (任意)実エントリの代わりに、指定のコマンド オプションのエントリ総数を表示します。 |
ip_address | (任意)指定グループ IP アドレスのマルチキャスト グループの特性を表示します。 |
特権 EXEC
ユーザ EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
文字列では、大文字と小文字が区別されます。たとえば、| exclude output と入力した場合、output を含む行は表示されませんが、Output を含む行は表示されます。
次の例では、キーワードの指定をしない show ip igmp snooping groups コマンドの出力を示します。スイッチのマルチキャスト テーブルが表示されます。
スイッチ# show ip igmp snooping groups
Vlan Group Type Version Port List
-------------------------------------------------------------
1 224.1.4.4 igmp Gi1/0/11
1 224.1.4.5 igmp Gi1/0/11
2 224.0.1.40 igmp v2 Gi1/0/15
104 224.1.4.2 igmp v2 Gi2/0/1, Gi2/0/2
104 224.1.4.3 igmp v2 Gi2/0/1, Gi2/0/2
次の例では、show ip igmp snooping groups count コマンドの出力を示します。スイッチ上のマルチキャスト グループの総数が表示されます。
スイッチ# show ip igmp snooping groups count
Total number of multicast groups: 2
次の例では、show ip igmp snooping groups vlan vlan-id ip-address コマンドの出力を示します。指定された IP アドレスのグループのエントリを表示します。
スイッチ# show ip igmp snooping groups vlan 104 224.1.4.2
Vlan Group Type Version Port List
-------------------------------------------------------------
104 224.1.4.2 igmp v2 Gi2/0/1, Gi1/0/15
スイッチまたは指定されたマルチキャスト VLAN の Internet Group Management Protocol(IGMP)スヌーピングの動的に学習され、手動で設定されたマルチキャスト ルータ ポートを表示するには、show ip igmp snooping mrouter 特権 EXEC コマンドを使用します。
show ip igmp snooping mrouter [ vlan vlan-id]
vlan vlan-id | (任意)VLAN を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
ユーザ EXEC
特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
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Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
マルチキャスト VLAN レジストレーション(MVR)がイネーブルの場合、show ip igmp snooping mrouter コマンドは MVR マルチキャスト ルータの情報および IGMP スヌーピング情報を表示します。
文字列では、大文字と小文字が区別されます。たとえば、| exclude output と入力した場合、output を含む行は表示されませんが、Output を含む行は表示されます。
次の例では、show ip igmp snooping mrouter コマンドの出力を示します。スイッチのマルチキャスト ルータ ポートを表示する方法を示します。
スイッチ# show ip igmp snooping mrouter
Vlan ports
---- -----
1 Gi2/0/1(dynamic)
スイッチ に設定されている IGMP クエリアの設定情報と動作情報を表示するには、show ip igmp snooping querier ユーザ EXEC コマンドを使用します。
show ip igmp snooping querier [ vlan vlan-id] [ detail ]
vlan vlan-id | (任意)VLAN を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
detail | (任意)IGMP クエリアの詳細情報を表示します。 |
ユーザ EXEC
特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
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Cisco IOS 15.0(2)EX |
このコマンドが導入されました。 |
IGMP クエリ メッセージを送信する検出デバイス(クエリアとも呼ばれます)の IGMP バージョンと IP アドレスを表示するには、show ip igmp snooping querier コマンドを使用します。サブネットは複数のマルチキャスト ルータを保有できますが、IGMP クエリアは 1 つしか保有できません。IGMPv2 を実行しているサブネットでは、マルチキャスト ルータの 1 つがクエリアとして設定されます。クエリアには、レイヤ 3 スイッチ を指定できます。
show ip igmp snooping querier コマンドの出力にも、クエリアが検出された VLAN およびインターフェイスが表示されます。クエリアが スイッチ の場合、出力の Port フィールドには「Router」と表示されます。クエリアがルータの場合、出力の Port フィールドにはクエリアを学習したポート番号が表示されます。
show ip igmp snooping querier detail ユーザ EXEC コマンドは、show ip igmp snooping querier コマンドに類似しています。ただし、show ip igmp snooping querier コマンドでは、スイッチ クエリアによって最後に検出されたデバイスの IP アドレスのみが表示されます。
文字列では、大文字と小文字が区別されます。たとえば、| exclude output と入力した場合、output を含む行は表示されませんが、Output を含む行は表示されます。
次の例では、show ip igmp snooping querier コマンドの出力を示します。
スイッチ> show ip igmp snooping querier
Vlan IP Address IGMP Version Port
---------------------------------------------------
1 172.20.50.11 v3 Gi1/0/1
2 172.20.40.20 v2 Router
次の例では、show ip igmp snooping querier detail コマンドの出力を示します。
スイッチ> show ip igmp snooping querier detail Vlan IP Address IGMP Version Port ------------------------------------------------------------- 1 1.1.1.1 v2 Fa8/0/1 Global IGMP スイッチ querier status -------------------------------------------------------- admin state : Enabled admin version : 2 source IP address : 0.0.0.0 query-interval (sec) : 60 max-response-time (sec) : 10 querier-timeout (sec) : 120 tcn query count : 2 tcn query interval (sec) : 10 Vlan 1: IGMP スイッチ querier status -------------------------------------------------------- elected querier is 1.1.1.1 on port Fa8/0/1 -------------------------------------------------------- admin state : Enabled admin version : 2 source IP address : 10.1.1.65 query-interval (sec) : 60 max-response-time (sec) : 10 querier-timeout (sec) : 120 tcn query count : 2 tcn query interval (sec) : 10 operational state : Non-Querier operational version : 2 tcn query pending count : 0
MVR がイネーブルであるかどうか、MVR マルチキャスト VLAN、最大クエリー応答時間、マルチキャスト グループ数、および MVR モード(dynamic または compatible)を含めて、現在のマルチキャスト VLAN レジストレーション(MVR)グローバル パラメータ値を表示するには、キーワードを指定しないで show mvr 特権 EXEC コマンドを使用します。
show mvr
Cisco IOS 15.0(2)EX |
Switch# show mvr MVR Running: TRUE MVR multicast VLAN: 1 MVR Max Multicast Groups: 256 MVR Current multicast groups: 0 MVR Global query response time: 5 (tenths of sec) MVR Mode: compatible
上記の例では、マルチキャスト グループの最大数は 256 です。MVR モードは、compatible(Catalyst 2900 XL および Catalyst 3500 XL スイッチと連動する場合)または dynamic(動作が IGMP スヌーピング動作と一貫性があり、送信元ポート上でダイナミック MVR メンバーシップがサポートされている場合)のいずれかです。
マルチキャスト VLAN レジストレーション(MVR)のレシーバ ポートと送信元ポートを表示するには、キーワードを指定せずに show mvr interface 特権 EXEC コマンドを使用します。特定のレシーバ ポートの MVR パラメータを表示するには、キーワードを指定してコマンドを使用します。
show mvr interface [ interface-id [ members [ vlan vlan-id]]]
(任意)インターフェイスの MVR タイプ、ステータス、および即時脱退設定を表示します。 有効なインターフェイスは物理ポート(タイプ、スタック メンバ(スタック構成可能なスイッチのみ)、モジュール、ポート番号を含む)を含みます。 |
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Cisco IOS 15.0(2)EX |
入力したポートが非 MVR ポートまたは送信元ポートの場合は、エラー メッセージが戻されます。入力したポートがレシーバ ポートの場合は、ポート タイプ、ポート単位のステータス、および即時脱退設定が表示されます。
members キーワードを入力すると、インターフェイス上の MVR グループ メンバがすべて表示されます。VLAN ID を入力すると、VLAN の MVR グループ メンバがすべて表示されます。
次の例では、 show mvr interface コマンドの出力を示します。
Switch# show mvr interface Port Type Status Immediate Leave ---- ---- ------- --------------- Gi1/0/1 SOURCE ACTIVE/UP DISABLED Gi1/0/2 RECEIVER ACTIVE/DOWN DISABLED
次の例では、指定されたポートに対する show mvr interface コマンドの出力を示します。
Switch# show mvr interface gigabitethernet1/0/2 Type: RECEIVER Status: ACTIVE Immediate Leave: DISABLED
次の例では、 show mvr interface interface-id members コマンドの出力を示します。
Switch# show mvr interface gigabitethernet1/0/2 members 239.255.0.0 DYNAMIC ACTIVE 239.255.0.1 DYNAMIC ACTIVE 239.255.0.2 DYNAMIC ACTIVE 239.255.0.3 DYNAMIC ACTIVE 239.255.0.4 DYNAMIC ACTIVE 239.255.0.5 DYNAMIC ACTIVE 239.255.0.6 DYNAMIC ACTIVE 239.255.0.7 DYNAMIC ACTIVE 239.255.0.8 DYNAMIC ACTIVE 239.255.0.9 DYNAMIC ACTIVE
現在 IP マルチキャスト グループのメンバであるすべてのレシーバおよび送信元ポートを表示するには、 show mvr members 特権 EXEC コマンドを使用します。
show mvr members [ ip-address] [ vlan vlan-id]
(任意)IP マルチキャスト アドレスです。アドレスを入力すると、マルチキャスト グループのメンバであるすべてのレシーバおよび送信元ポートが表示されます。アドレスを入力しない場合は、すべての Multicast VLAN Registration(MVR)グループのすべてのメンバがリストされます。グループ内にメンバがない場合は、グループは Inactive として表示されます。 |
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Cisco IOS 15.0(2)EX |
show mvr members コマンドは、レシーバおよび送信元ポートに適用されます。MVR 互換モードの場合、すべての送信元ポートは、すべてのマルチキャスト グループのメンバです。
次の例では、 show mvr members コマンドの出力を示します。
Switch# show mvr members MVR Group IP Status Members ------------ ------ ------- 239.255.0.1 ACTIVE Gi1/0/1(d), Gi1/0/5(s) 239.255.0.2 INACTIVE None 239.255.0.3 INACTIVE None 239.255.0.4 INACTIVE None 239.255.0.5 INACTIVE None 239.255.0.6 INACTIVE None 239.255.0.7 INACTIVE None 239.255.0.8 INACTIVE None 239.255.0.9 INACTIVE None 239.255.0.10 INACTIVE None <output truncated>
次の例では、 show mvr members ip-address コマンドの出力を示します。次のアドレスを持った IP マルチキャスト グループのメンバを表示します。
Switch# show mvr members 239.255.0.2 239.255.003.--22 ACTIVE Gi1//1(d), Gi1/0/2(d), Gi1/0/3(d), Gi1/0/4(d), Gi1/0/5(s)