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この章では、IDS-4235 および IDS-4250 について説明し、さらにその設置方法について説明します。また、アクセサリの内容とその取り付け方法についても説明します。
(注) IDS-4235 および IDS-4250 は、IPS-4240 および IPS-4255 に置き換えられており、IPS 5.1 がインストールされていない状態で出荷されます。IDS-4235 および IDS-4250 を IPS 5.1 にアップグレードする必要があります。
• 「仕様」
IDS-4235 は、250 Mbps で動作し、複数の T3 サブネット上に展開することで、スイッチド環境における保護を提供できます。また、10/100/1000 Mbps のインターフェイスをサポートしているため、部分的に使用されているギガビット リンク上にも展開できます。センシング インターフェイスとコマンド/コントロール インターフェイスは、いずれも 10/100/1000BASE-TX です。4FE カードを取り付けると、センシング インターフェイスを 4 つ追加できます。オプションの
10/100/1000BASE-TX アダプタ カードを取り付けることもできます。このカードを取り付けると、インライン機能のオプションを、4FE カードに加えてさらに増やすことができます。オプションの PCI カードを取り付ける手順については、「オプションの PCI カードの取り付け」を参照してください。
(注) IDS-4235 の 250 Mbps のパフォーマンスは、新規 TCP 接続 2500/秒、HTTP トランザクション 2500/秒、平均パケット サイズ 445 バイト、Cisco IPS 5.1 センサー ソフトウェアがシステムで動作中という条件に基づいています。
IDS-4250 は、500 Mbps という速度をサポートしており、ギガビット サブネットの保護および多数のサブネットからトラフィックを集約するのに使用されるトラフィック トラバーシング スイッチの保護に使用できます。センシング インターフェイスとコマンド/コントロール インターフェイスは、いずれも 10/100/1000BASE-TX です。オプションのインターフェイスは、1000BASE-SX(光ファイバ)です。IDS-4250 には、2 枚目の SX カードを取り付けることができます。さらに、IDS Accelerator(XL)カードを使用すると、IDS-4250 の全回線の速度をギガビット性能にアップグレードできます。また、4FE カードを取り付けると、センシング インターフェイスを 4 つ追加できます。オプションの 10/100/1000TX アダプタ カードを取り付けることもできます。このカードを取り付けると、インライン機能のオプションを、4FE カードに加えてさらに増やすことができます。オプションの PCI カードを取り付ける手順については、「オプションの PCI カードの取り付け」を参照してください。
(注) IDS-4250 の 500 Mbps のパフォーマンスは、新規 TCP 接続 2700/秒、HTTP トランザクション 2700/秒、平均パケット サイズ 595 バイト、Cisco IPS 5.1 ソフトウェアがシステムで動作中という条件に基づいています。
必要に応じて、XL カードを取り付け済みの IDS-4250-XL を注文することもできます。IDS 4250-XL は、1 Gbps においてカスタマイズ ハードウェア アクセラレーションを提供し、部分的に使用されている複数のギガビット サブネットだけでなく、全体に導入されているギガビット リンクも保護します。
(注) IDS-4250-XL の 1000 Mbps のパフォーマンスは、新規 TCP 接続 5000/秒、HTTP トランザクション 5000/秒、平均パケット サイズ 595 バイト、Cisco IPS 5.1 センサー ソフトウェアがシステムで動作中という条件に基づいています。
図4-1 に、IDS-4235 と IDS-4250 の前面パネル上でベゼルの背後にあるコントロール、インジケータおよびコネクタを示します。
電源ボタンは、IDS-4235 および IDS-4250 の電源装置への AC 入力電源を制御します。
前面パネルと背面パネルの識別ボタンを使用して、ラック内にある特定の IDS-4235 または IDS-4250 の位置を確認できます。識別ボタンは、どれか 1 つを押すと、前面と背面にある青のシステム ステータス インジケータが点滅し、もう一度どれか 1 つを押すまで続きます。
前面パネルには、モニタを接続するビデオ コネクタとキーボードを接続する PS/2 コネクタもあります。
表4-1 では、IDS-4235 および IDS-4250 用の前面パネル インジケータの表示について説明します。
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システム ステータス インジケータが青で点灯しているときは、システムが正常に動作しています。システム ステータス インジケータがオレンジで点滅しているときは、電源装置、ファン、システムの温度、またはハード ドライブで問題が発生しており、処置が必要です。1 |
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1.システムが AC 電源に接続されており、エラーが検出された場合、システム ステータス インジケータは、システムの電源がオンになっていたかどうかに関わらず、オレンジで点滅します。 |
図4-2 に、IDS-4235 と IDS-4250 の背面パネル上にあるコントロール、インジケータおよびコネクタを示します。
(注) 電源装置が 1 台だけのアプライアンスは、電源ケーブルをコネクタ PS1 に接続する必要があります。
表4-2 に、IDS-423 および IDS-4250 の仕様を示します。
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IDS-4235 または IDS-4250 には、ハードディスク ドライブを 2 台取り付けないでください。予備のハードディスク ドライブは、元のハードディスク ドライブと交換するためのものであり、一緒に使用するためのものではありません。IDS-4235 または IDS-4250 は、ハードディスク ドライブが 2 台取り付けられた場合、アプリケーション パーティションを復旧するために使用する recover コマンドを認識しない可能性があります。
元のハードディスク ドライブが使用できなくなった場合、ハードディスク ドライブを取り外して、交換用ハードディスク ドライブを挿入します。手順については、「SCSI ハードディスク ドライブの取り外しと取り付け」を参照してください。
交換用ハードディスク ドライブは、ブランクで工場から出荷されています。イメージをこのドライブに再作成する必要があります。手順については、『 Configuring the Cisco Intrusion Prevention System Sensor Using the Command Line Interface 5.1 』の「Upgrading, Downgrading, and Installing System Images」を参照してください。
IDS-4235 または IDS-4250 の BIOS のバージョンが A04 より前の場合は、BIOS をアップグレードしてから、IPS 5.1 ソフトウェアをインストールする必要があります。
BIOS のバージョンを確認した後で、次の手順を実行してください。アプライアンスをリブートして、BIOS のバージョン番号を表示します。次の例では、BIOS のバージョンは A03 と表示されています。
バージョンが A01、A02、または A03 と表示された場合は、BIOS をバージョン A04 にアップグレードする必要があります。
IDS-4235 および IDS-4250 の BIOS アップグレード ディスクを作成し、ブートするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Windows システムに BIOS_A04.exe をコピーします。
BIOS_A04.exe は、リカバリ/アップグレード CD の /BIOS ディレクトリにあります。ない場合は、Cisco.com からダウンロードします。Cisco.com の Software Center から IPS ソフトウェアをダウンロードする手順については、「Cisco IPS ソフトウェアの入手方法」を参照してください。
(注) Software Center からソフトウェアをダウンロードする前に、暗号化アクセスが可能な Cisco.com アカウントを取得する必要があります。手順については、「暗号化アクセス用 Cisco.com アカウントの申請」を参照してください。
ステップ 2 ブランクの 1.44 MB のフロッピーディスクを Windows システムに挿入します。
ステップ 3 Windows システム上で、ダウンロードした BIOS アップデート ファイル BIOS_A04.exe をダブルクリックして、BIOS アップデート ディスクを作成します。
ステップ 4 新しい BIOS アップデート ディスクを IDS-4235 に挿入します。
ステップ 5 アプライアンスをブートして、画面上に表示される指示を実行します。
ステップ 6 アプライアンスがリブートしている間に、BIOS アップデート ディスクをアプライアンスから取り出します。取り出さないでいると、BIOS アップグレードが再起動します。
IDS-4250-XL には、TCP リセット インターフェイス(INT0)があります。IDS-4250-XL は、センシング ポートに TCP リセットを送信できないので、専用の TCP リセット インターフェイスが用意されています。
IDS-4250-XL においてリセット上の問題が発生した場合は、次の手順を試してください。
• IDS-4250-XL(int0)の TCP リセット インターフェイスが XL カードのセンシング ポート(int2 および int3)と同じスイッチに接続されていることを確認します。
• センシング ポートがアクセス ポート(1 つの VLAN)である場合、リセット ポートが同じ VLAN に存在するように設定する必要があります。
(注) 2 つの XL ポートが別の VLAN のアクセス ポートである場合、いずれか一方の VLAN に対してだけリセット ポートを設定できます。dot1q トランク ポートを使用すると、この制限は解消されます。
• センシング ポートが dot1q トランク ポート(マルチ VLAN)である場合、このセンシング ポートとリセット ポートはすべて同じネイティブ VLAN を持つ必要があり、リセット ポートは両方のセンシング ポートによってトランク接続されている VLAN すべてにトランク接続されている必要があります。
警告 この装置の設置、交換、保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
IDS-4235 および IDS-4250 をネットワークに設置するには、次の手順を実行します。
ステップ 2 IDS-4235 に電源コードを接続し、入力電源(UPS を推奨)にプラグイン接続します。
ステップ 3 デュアル シリアル通信ケーブル(PN 72-1847-01、アクセサリ キットにある)を使用して、ラップトップをアプライアンスの COM1(シリアル)ポートに接続する(端末設定値のリストについては、 表4-3 を参照)か、キーボードとモニタをアプライアンスに接続します。
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(注) 180/ロールオーバー ケーブルまたはストレート パッチ ケーブルを使用して、アプライアンスを RJ-45 またはヒドラ ケーブル アセンブリが付属するターミナル サーバ上のポートに接続できます。M.A.S.H. アダプタ(部品番号 29-4077-02)を使用して、適切なケーブルをターミナル サーバのポートに接続します。ターミナル サーバのセットアップ方法については、「ターミナル サーバのセットアップ」を参照してください。
IDS-4235 および IDS-4250 には、次のインターフェイスがあります。
• GigabitEthernet0/0 は、センシング ポートです。
• GigabitEthernet0/1 は、コマンド/コントロール ポートです。
• GigabitEthernet1/0 および GigabitEthernet2/0 は、SX カードが 2 枚取り付けられたオプションの SX(ファイバ NIC)センシング ポートです。
• GigabitEthernet2/0 および GigabitEthernet2/1 は、オプションの XL カード センシング ポートです。
• FastEthernet1/0、FastEthernet1/1、FastEthernet1/2、および FastEthernet1/3 は、オプションの 4FE カード センシング ポートです。
• GigabitEthernet1/0 または GigabitEthernet2/0(取り付け先のスロットによって異なる)は、TX カードが 1 枚取り付けられたオプションの(銅 NIC)センシング ポートです。オプションの TX アダプタは、1 枚だけサポートされます。
手順については、「センサーの初期化」を参照してください。
ステップ 7 アプライアンスを最新の Cisco IPS ソフトウェアにアップグレードします。
手順については、「Cisco IPS ソフトウェアの入手方法」を参照してください。
これで、アプライアンスにおける侵入防御を設定できるようになりました。
この項では、IDS-4235 および IDS-4250 アクセサリ パッケージの内容とその取り付け方法について説明します。
• 「XL カード ファイバ ポートへの接続を切り離す方法」
• 「SCSI ハードディスク ドライブの取り外しと取り付け」
IDS-4235 および IDS-4250 のアクセサリ パッケージには、次の品目が含まれています。
• Cisco IDS-4235 ベゼルまたは IDS-4250 ベゼル
– 『Documentation Roadmap for Cisco Intrusion Prevention System 4.x』
(注) 5.1 のマニュアルは、IDS-4235 および IDS-4250 のアクセサリ キットに含まれていません。これらのシステムは通常の生産が終了しているため、最新のマニュアルは同梱されていません。5.1 のマニュアルは、次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/iaabu/csids/csids12/index.htm
– 『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco Intrusion Detection and Prevention System 4200 Series Appliance Sensor』
図4-3 に、IDS-4235 および IDS-4250 に取り付け可能な Cisco ベゼルを示します。
IDS-4235 および IDS-4250 においてベゼルの取り付けまたは取り外しを行うには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ベゼルを取り付けるには、次の手順を実行します。
a. ベゼルの右側のタブをアプライアンスの取り付けタブ上のスロットに合せます。
b. ベゼルの左側を押して、アプライアンス上の所定の位置に押し込みます。
ステップ 2 ベゼルを取り外すには、左側のタブを押して、引き抜きます。
IDS-4235 および IDS-4250 には、2 台目の冗長電源装置と電源装置冷却ファン(部品番号 IDS-PWR=)を取り付けることができます。
電源停止メッセージが表示されたら、ステップ 3 に進みます。
(注) IDM からアプライアンスの電源を切ることもできます。
ステップ 4 電源コードと他のケーブルをアプライアンスから取り外します。
ステップ 5 ESD 対策が施された環境にアプライアンスを置きます。
詳細については、「ESD 環境での作業」を参照してください。
b. シャーシ リリース ボタンを押して、カバーの左側を外します。
c. アプライアンスの背面にあるタブを使用して、カバーの左側を持ち上げます。
d. アプライアンスの背面にあるタブを使用して、カバーの右側を持ち上げます。
ステップ 7 電源装置冷却ファンを電源装置ベイの後部に取り付けます(図4-4 を参照)。
(注) ファン上のフィンガ ガードがアプライアンスの後方に向いていることと、ファンの電源ケーブルがシステム ボード上のファン電源コネクタの方を向いていることを確認します(図4-4 を参照)。
ステップ 8 ファン電源ケーブルを電源装置ベイの仕切り板の角穴に通し、システム ボード上のファン電源コネクタに接続します(図4-4 を参照)。
ステップ 9 新しい電源装置を取り付けるには、電源装置の側面の突起をシャーシの対応するノッチに合せて、電源装置をシャーシに押し下げます(図4-4 を参照)。
警告 PDB(Power Distribution Board)のコネクタには高電圧がかかっています。PDB の金属カバーを取り外したり、PDB のコネクタや電源装置に触れたりしないでください。
ステップ 10 電源装置を PDB に向けて滑らせて、電源装置のエッジ コネクタが PDB コネクタに正しくはまるようにします(図4-4 を参照)。
b. システム カバーの左側を閉じ、エッジに沿ってしっかりと押し、所定の位置に固定します。
ステップ 12 新しいシステム電源ケーブルをアプライアンスの背面パネル上の電源装置 2 ケーブル コネクタ(PS2)に接続します。
表1-4 で示したとおりに、次のオプションの PCI カードを IDS-4235 および IDS-4250 に取り付けることができます。オプションの PCI カードには、追加のセンシング インターフェイスがあります。
• SX カード(1000BASE-SX センシング インターフェイス、部品番号 IDS-4250-SX-INT=)
IDS-4250 には、1 枚または 2 枚の SX カードを取り付けることができます。
• TX カード(10/100/1000TX センシング インターフェイス、部品番号 IDS-TX-INT=)
TX カードは、IDS-4235 と IDS-4250 の上の PCI スロットに取り付けることができます。
• XL カード(MTRJ 付き高速化 1000BASE-SX インターフェイス、部品番号 IDS-XL-INT=)
XL カードは、IDS-4250 の上の PCI スロットに取り付けることができます。XL カードは、IDS-4250 のパフォーマンスを最大 1 Gbps まで高速にします。MTRJ ケーブル(部品番号 CAB-MTRJ-SC-MM-3M=)を使用して、XL カード上のファイバ ポートをネットワークのスイッチに接続できます。このケーブルは、XL カードと一緒に注文できます。
XL カードを使用して IDS-4250 をアップグレードした後、初めてブートする場合にファイバ ポートへの接続を切り離す方法については、「XL カード ファイバ ポートへの接続を切り離す方法」を参照してください。
• 4FE カード(4 ポート 10/100BASE-TX ファースト イーサネット センシング インターフェイス、部品番号 IDS-4FE-INT=)
4FE カードは、IDS-4235 と IDS-4250 の下の PCI スロットに取り付けることができます。
(注) PCI カードは、コマンド/コントロール インターフェイスをサポートしていません。
電源停止メッセージが表示されたら、ステップ 3 に進みます。
(注) IDM からアプライアンスの電源を切ることもできます。
ステップ 4 電源コードと他のケーブルをアプライアンスから取り外します。
ステップ 5 ESD 対策が施された環境にアプライアンスを置きます。
詳細については、「ESD 環境での作業」を参照してください。
b. シャーシ リリース ボタンを押して、カバーの左側を外します。
c. システムの背面にあるタブを使用して、カバーの左側を持ち上げます。
d. システムの背面にあるタブを使用して、カバーの右側を持ち上げます。
a. シャーシの背面にあるスロット リリース ピンを引いて、PCI スロット カバーのロックを外し、スロット リリースを手前に引きます。
ステップ 8 ライザー カードの適切な PCI スロット(使用するカードによって場所は異なる)に PCI カードを挿入し、パチンと音がして所定の位置に入るまでしっかりと差し込みます。
ステップ 9 シャーシの背面をチェックし、カードと PCI スロットが同じ面になっていることを確認します。次に、PCI スロット リリースを元の位置に戻し、PCI スロットを所定の位置に固定します。
b. システム カバーの左側を閉じ、エッジに沿ってしっかりと押し、所定の位置に固定します。
(注) センシング インターフェイス コネクタは、現在 XL カード上にあります。
• SX カード:GigabitEthernet1/0 または GigabitEthernet2/0(SX カード 1 枚)、GigabitEthernet1/0 および GigabitEthernet2/0(SX カード 2 枚)
• TX カード:GigabitEthernet1/0 または GigabitEthernet2/0
• XL カード:GigabitEthernet2/0 および GigabitEthernet2/1
• 4FE カード:FastEthernet1/0、FastEthernet1/1、FastEthernet1/2、および FastEthernet1/3
手順については、『 Configuring the Cisco Intrusion Prevention System Sensor Using the Command Line Interface 5.1 』の「Configuring Interfaces」、または『 Installing and Using Cisco Intrusion Prevention System Device Manager Version 5.1 』の「Configuring Interfaces」を参照してください。
XL カードを使用して IDS-4250-TX と IDS-4250-SX をアップグレードした場合、ファイバ ポートに光ファイバが接続されていると、IDS-4250-TX と IDS-4250-SX がブートしないことがあります。ファイバ ポートへの接続を切り離してから、IDS-4250-TX と IDS-4250-SX をブートしてください。IDS-4250-TX と IDS-4250-SX が初めて起動した後、ファームウェアのバージョンがアップグレードされるので、問題が再発することはありません。
(注) XL カードが取り付けられている IDS-4250-XL を注文した場合は、IDS-4250-XL が工場出荷前にリブートされているので、この問題は発生しません。
XL カードを取り付けた後で、IDS-4250 をリブートできるようにするには、次の手順を実行します。
電源停止メッセージが表示されたら、ステップ 3 に進みます。
(注) IDM から IDS-4250 の電源を切ることもできます。
ステップ 4 接続されている光ファイバを XL カードから抜き取ります。
IDS-4250 のブートが完了するまで待ちます。ログイン プロンプトが表示されます。
ステップ 6 XL カードに光ファイバを挿入して接続します。
IPS アプリケーションの起動中に、XL カードは最新のファームウェアにアップグレードされます。
IDS-4235 と IDS-4250 には、取り外しできる SCSI ハードディスク ドライブがあります。ドライブが故障した場合は、ハードディスク ドライブを交換することができます。また、予備のドライブ(部品番号 IDS-SCSI=)を注文すること、構成に適用すること、ドライブをリモート サイトに発送することができます。リモート サイトの管理者は、構成済みのドライブを取り付けることができます。
図4-5 に、SCSI ハードディスク ドライブ インジケータを示します。
新しいハードディスク ドライブを取り付けたら、リカバリ/アップグレード CD を使用して、そのドライブにイメージを再作成する必要があります。手順については、『 Configuring the Cisco Intrusion Prevention System Sensor Using the Command Line Interface 5.1 』の「Using the Recovery/Upgrade CD」を参照してください。
SCSI ハードディスク ドライブを取り外すには、次の手順を実行します。
電源停止メッセージが表示されたら、ステップ 3 に進みます。
(注) IDM を使用してセンサーの電源を切ることもできます。
ステップ 3 電源ボタンを押して、アプライアンスの電源を切ります。
手順については、「ベゼルの取り付けと取り外し」を参照してください。
ステップ 5 ハードディスク ドライブ ハンドルを開いて、ドライブのロックを外します。
ステップ 6 ハードディスク ドライブを滑らせながら、ドライブ ベイから外れるまで引き出します。
SCSI ハードディスク ドライブを取り付けるには、次の手順を実行します。
電源停止メッセージが表示されたら、ステップ 3 に進みます。
(注) IDM を使用してセンサーの電源を切ることもできます。
ステップ 3 電源ボタンを押して、アプライアンスの電源を切ります。
手順については、「ベゼルの取り付けと取り外し」を参照してください。
ステップ 5 ハードディスク ドライブ ハンドルを開きます。
ステップ 6 ハードディスク ドライブ ベイにハードディスク ドライブを挿入します。
ステップ 7 ハードディスク ドライブ ハンドルを閉じて、ドライブを所定の位置に固定します。
ステップ 8 電源ボタンを押して、アプライアンスの電源を入れます。
手順については、「ベゼルの取り付けと取り外し」を参照してください。
(注) 交換用ドライブは、イメージが作成されていない状態で出荷されています。ハードディスク ドライブにイメージを再作成する必要があります。詳細については、『Configuring the Cisco Intrusion Prevention System Sensor Using the Command Line Interface 5.1』の「Upgrading, Downgrading, and Installing System Images」を参照してください。
アプライアンスを 4 本支柱ラック(部品番号 IDS-RAIL-4=)に搭載することができます。
ラックは、ラック単位(RU)で測定します。1 RU は、44 mm つまり 1.75 インチです。
スライド アセンブリを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ラック キャビネットに添付されているマニュアルに従って、ラック ドアを取り外します。
ステップ 2 ラックの前部垂直レールに、ラック キャビネットに搭載するアプライアンスの底面の位置をマークします。
(注) 各 1 RU 間隔の下端は穴と穴の間の狭い金属部分の中央です(水平の線でマークしてあるラック キャビネットもあります)。
ステップ 3 最初に付けたマークから上 44 mm(1.75 インチ)にマークを付けます(つまり穴 3 つ分上)。ラックの前部垂直レールに、垂直レール上でアプライアンスの上端の位置になる場所にマークを付けます。
(注) ラックに搭載するアプライアンスそれぞれに対して、垂直方向に 1 RU(44 mm つまり 1.75 インチ)の間隔を置くようにマークを付けます。
ステップ 4 ラック キャビネットの前面において、マウントブラケットのフランジがラックにつけたマークの間に正しく合うように、スライド アセンブリを 1 つ配置します(図4-6 を参照)。
(注) マウントブラケット前面の 3 つの穴は、垂直レールにつけたマークの間の 3 つの穴と中心が合っている必要があります。
ステップ 5 マウントフランジの上下の穴に 10-32 x 0.5 インチ フランジ付きプラス ネジを 2 本挿入し、スライド アセンブリを前部垂直レールに固定します(図4-6 を参照)。
ステップ 6 キャビネットの背面で、マウントブラケットのフランジを引っ張って、取り付け穴が背面の垂直レールの対応する穴と中心が合うまで、伸ばします。
ステップ 7 マウントフランジの穴に 10-32 x 0.5 インチ フランジ付きプラス ネジを 3 本挿入し、スライド アセンブリを背面の垂直レールに固定します。
ステップ 8 ステップ 3 ~ 7 を繰り返して、残りのスライド アセンブリをラックの反対側に取り付けます。
ステップ 9 スライド アセンブリが、ラック両側の垂直レール上で同じ位置に取り付けられていることを確認します。
アプライアンスを 2 台以上搭載する場合は、最初のアプライアンスをラックの一番下に搭載します。
アプライアンスをラックに搭載するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 スライド アセンブリを 2 つ、ラックの外に引っ張り、完全に引き出した位置で固定するようにします。
ステップ 2 アプライアンスの前面ベゼルは、左側のタブを押し、ベゼルを引っ張りながら取り外します。
ステップ 3 アプライアンスを持ち上げて、引き出したスライドの直前に置きます。
ステップ 4 アプライアンスの前部底面に片手を置き、もう一方の手をアプライアンスの後部底面に置きます。
ステップ 5 アプライアンスの後部を下に傾け、傾けている間にアプライアンスの両側にある後部の肩付きネジをスライド アセンブリの後部スロットと位置が合うようにします。
ステップ 6 後部の肩付きネジをそのスロットにはめ込みます。
ステップ 7 アプライアンスの前部を下げて、前部の肩付きネジをアプライアンス リリース ラッチの後ろにある前部スロットにはめ込みます(図4-7 を参照)。
アプライアンス リリース ラッチは、前方に移動し、肩付きネジが通り過ぎて前部スロットに入ると、カチッと元に戻ります。
(注) アプライアンス リリース ラッチは、アプライアンスをスライド アセンブリから取り外すときに使用します。
ステップ 8 各ラッチの側面にあるスライド リリース ラッチを押し、アプライアンスを滑らせながら、完全にラックの中に入るように押します(図4-7 を参照)。
ステップ 9 前面シャーシ パネルの両側にある非脱落型つまみネジを押し込んで回し、アプライアンスをラックに固定します。
ケーブル マネージャ アームは、ラック キャビネットの右側にも左側にも取り付けることができます。この手順では、ケーブル マネージャ アームをラック キャビネットの背面から見て右側に取り付ける方法を説明します。
ヒント 複数のアプライアンスをラックに搭載する場合は、ケーブルを通すのが容易になるように、ケーブル マネージャ アームをラックに左右交代に取り付けることを検討してください。
ケーブル マネージャ アームを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ラック キャビネットの背面に向かい、背面の垂直レールに固定した右側のスライド アセンブリの端にあるラッチの位置を確認します。
ステップ 2 ケーブル マネージャ アームの後端にあるタブを、スライド アセンブリの端にあるラッチに押し込みます(図4-8 を参照)。
ステップ 3 もう一方の固定されていないタブ(先端)を、スライド アセンブリの内側セグメントの対になるラッチに押し込みます(図4-8 を参照)。
ステップ 4 ストッパ ブロックを、反対側のスライド アセンブリの端にあるラッチに挿入します(図4-8 を参照)。
(注) ストッパ ブロックは、ケーブル マネージャ アームが後方へ移動しないようにし、配線されたケーブルの荷重がかかったアームの重さを支えます。
(注) 2 本支柱ラック キットには、ストッパ ブロックが 2 つあります。1 つは右側取り付け用、もう 1 つは左側取り付け用です。正しいストッパ ブロックだけを取り付けることができます。
ステップ 5 ステータス インジケータ ケーブルのプラグをコネクタに挿入します(図4-9 を参照)。
ステップ 6 アーム前部正面の盛り上がった丸ボタンの上にあるケーブルの中央部分とアーム後部の同様な丸ボタンの上にあるケーブルを持ち上げて、ケーブル マネージャ アームのワイヤ カバーを開きます。
ワイヤ カバーを開くと、アームの内側にケーブルを通すことができます。
ステップ 7 ケーブル アセンブリのステータス インジケータ側の端をケーブル マネージャ アームに通し、ケーブル マネージャ アームの後部のスロットにインジケータを挿し込みます(図4-9 を参照)。
ステップ 8 電源コードを背面パネルのレセプタクルに接続します。
(注) ストレイン レリーフは、曲げ半径が 19 mm(0.75 インチ)までの電源コードに対応できますが、電源コードはアプライアンスに付属しているものだけを使用します。
ステップ 9 ストレイン レリーフ タブのスロットにタイラップを取り付けます(図4-10 を参照)。
ステップ 10 電源コードを電源レセプタクル ハウジングの脇に戻るように曲げ、小さな輪を作ります。ストレイン レリーフ タイラップを、輪にした電源コードに緩めに結び付けます(図4-10 を参照)。
ステップ 1 I/O ケーブル コネクタを、アプライアンスの背面パネル上の対応するコネクタに接続します。
ケーブル接続の詳細については、「IDS-4235 および IDS-4250 の設置」を参照してください。
ステップ 2 緩めに固定した取り外し可能なタイラップを 4 本(ケーブル マネージャ アームの中央部分に 2 本と両端に 1 本ずつ)使用して、電源ケーブルおよび I/O ケーブルをケーブル マネージャ アームに通します。
(注) この時点で、タイラップは完全には締めません(図4-11 を参照)。ケーブル マネージャ アームでは、ケーブルにたるみを持たせてケーブルの損傷を防ぎます。
ステップ 3 ケーブルをケーブル マネージャ アームに固定します。
a. ケーブルをアプライアンスに接続した後、アプライアンスの前面を垂直レールの前面に固定しているつまみネジを外します。
b. アプライアンスを滑らせながら、完全に引き出せる位置まで前方に引き出します。
c. ケーブル マネージャ アームに沿ってケーブルを通し、ヒンジの位置でケーブルのたるみを調整します。次に、取り外し可能なタイラップおよびワイヤ カバーを使用してケーブルをケーブル マネージャ アームに固定します。
(注) アプライアンスを最も引き出した位置まで引き出すと、スライド アセンブリはその位置で固定されます。アプライアンスをラックに押して戻すには、スライドの側面にあるスライド リリース ラッチを押し、アプライアンスを滑らせながらラックの中に完全に入れます。
ステップ 4 アプライアンスをラックの外と中に滑らせて、ケーブルが正しく配線され、ケーブル マネージャ アームの動きによってケーブルが締まったり、引っ張られたり、挟まったりしないことを確認します。
ステップ 5 アプライアンスがラックの外と中を移動したときに、ケーブルのたるみがきつすぎたり、緩すぎたりせず、ケーブルが所定の位置に保持されるように必要な調整を行います。
(注) ラック キャビネットに添付されているマニュアルに記載されているラック ドアの取り付け方法を参照してください。
警告 ラック キャビネット ドアは大きく重いため、取り付けまたは取り外す作業は、絶対に 1 人ではしないようにしてください。
2 本支柱ラック(部品番号 IDS-RAIL-2=)は、センターマウント構成またはフラッシュマウント構成で設置できます。2 本支柱キットには、保守のためにアプライアンスをラックの外に引き出すことができるスライド アセンブリが含まれています。
2 本支柱オープン フレーム リレー ラックは、床、天井または壁の上部、および可能であれば、隣接するラックに、ラックの製造会社が指定または承認している床および壁用の留め具やつなぎ金具を使用して、しっかり固定する必要があります。
警告 アプライアンスは、確実に固定されていない 2 本支柱オープン フレーム ラックには、搭載しないでください。アプライアンスの損傷およびけがの原因になります。
アプライアンスを 2 本支柱オープンフレーム リレー ラックに搭載するには、次の工具と部品が必要です。
2 本支柱ラックに搭載するアプライアンスそれぞれに対して、垂直方向に 1 RU(44 mm つまり 1.75 インチ)の間隔を置きます。
ステップ 1 ラックの前部垂直レールに、2 本支柱ラックに搭載するアプライアンスの底面の位置をマークします。
(注) 各 1-RU 間隔の下端は、穴と穴の間の狭い金属部分の中央です。
ステップ 2 最初に付けたマークから上 44 mm(1.75 インチ)にマークを付けます。
(注) 汎用穴間隔のラックの垂直方向の 1 RU(44 mm つまり 1.75 インチ)間隔には、それぞれ 3 つの穴があります。この 3 つの穴は、中心から中心までの間隔で(1 RU 間隔の上から始まり)、15.9 mm、15.9 mm、12.7 mm(0.625 インチ、0.625 インチ、0.5 インチ)です。
スライド アセンブリは、汎用穴間隔 2 本支柱オープン フレーム リレー ラックにも、幅広穴間隔 2 本支柱オープン フレーム リレー ラックにも取り付けることができます。1 RU スライド アセンブリは、フラッシュマウント構成用にも、センターマウント構成用にも取り付けることができます。
2 本支柱ラック キットには、センターマウント搭載用のブラケットが含まれています。
センターマウント ブラケットを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 右側のスライド アセンブリの位置を決め、後ろのブラケットをスライド アセンブリの後方に向かって押します(図4-12 を参照)。
ステップ 2 右側のスライド アセンブリを、2 本支柱ラック内でマークを付けた場所に位置を合せ、後ろのブラケットを垂直の 2 本支柱ラックに対して前方に押し、前部および後部のセンターマウント ブラケットを 12-24 x 0.5 インチ平型プラス ネジでラックに固定します(図4-12)。
ステップ 3 ステップ 1 と 2 を繰り返して、左側のスライド アセンブリをラックに取り付けます。
フラッシュマウント ブラケットを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 2 つのスライド アセンブリを見つけ出し、平らな作業台の上に、スライド アセンブリの先端を手前に向けて並べて置きます。センターブラケットが上を向くように、両方のスライド アセンブリを配置します(図4-13 を参照)。
(注) このスライドをフラッシュマウント搭載用に準備するには、フロントマウント ブラケットを外し、180 度回転させて反対側のスライド アセンブリに取り付けます。
ステップ 2 #2 プラス ネジ用ドライバおよび 11/32 インチのレンチまたはナット ドライバを使用して、前部のセンター ブラケットそれぞれから、12-24 x 0.5 インチ平型プラス ネジ 2 個、ナット 2 個、肩付きワッシャ 2 個を外します(図4-13 を参照)。
ステップ 3 フロントブラケットを両側のスライド アセンブリから外します。
ステップ 4 一方のスライド アセンブリからのブラケットを、反対側のスライド アセンブリ上のネジ付きスタッド上に置きます。ブラケットは 180 度回転させ、マウントフランジが前方を向くようにします(図4-13 を参照)。
ステップ 5 前部のセンターマウント ブラケットは(ナットと肩付きワッシャで)それぞれ留め、反対側のスライド アセンブリ上で指で締めて固定します。肩付きワッシャ 2 個とナット 2 個はステップ 2 で外したものを使用します(図4-13 を参照)。
ステップ 6 ステップ 2 で外した 12-24 x 0.5 インチ平型プラス ネジ 2 個を使用して、取り付けたばかりのフロントブラケットをスライド アセンブリのブラケットに結合します(図4-13 を参照)。
この結合したブラケットが新しい拡張背面ブラケットになります。
図4-13 フロントマウント ブラケットをフラッシュマウント搭載用に回転させる
ステップ 7 ステップ 4 ~ 6 を繰り返して、もう一方のスライド アセンブリを構成します。
ステップ 8 2 本支柱ラックのマークを付けた位置で左側のスライド アセンブリを支え、拡張背面ブラケットが垂直の 2 本支柱ラックの後部に密着するように調整し、2 本支柱のレールに 12-24 x 0.5 インチ平型プラス ネジ 2 個で固定します(図4-14 を参照)。
ステップ 9 スライド アセンブリのフロントブラケットを 2 本支柱のレールに 12-24 x 0.5 インチ平型プラス ネジ 2 個で固定します(図4-14 を参照)。
ステップ 10 ステップ 8 と 9 を繰り返して右側のスライド アセンブリをラックに取り付けます。
ステップ 11 11/32 インチ レンチまたはナット ドライバを使用して、両側のスライド アセンブリに取り付けたマウントブラケット上にある、指で締めたナットを完全に締めます。
図4-14 フラッシュマウント構成用のスライド アセンブリの取り付け