PLIM、XENPAK モジュール、またはケーブル マネジメント ブラケットの取り外しと取り付けの前に
XENPAK 光ファイバ モジュールの取り外し方と取り付け方
ケーブル マネジメント ブラケットの取り外しと取り付けの方法
Cisco Technical Support Web サイト
このマニュアルでは、Cisco CRS-1 キャリア ルーティング システム 16 スロット ライン カード シャーシと 8 スロット ライン カード シャーシに使用される 10-Gigabit Ethernet (GE) Physical Layer Interface Module(PLIM; 物理レイヤ インターフェイス モジュール)に焦点を当てて、 PLIM の概要を説明するとともに、PLIM とそのコンポーネントの取り外し方法および取り付け方法について説明します。
• PLIM、XENPAK モジュール、またはケーブル マネジメント ブラケットの取り外しと取り付けの前に
• XENPAK 光ファイバ モジュールの取り外し方と取り付け方
• 製品番号
• 関連資料
製品番号は、Cisco CRS-1に搭載される PLIM のタイプによって異なります。PLIM の製品 ID については、 表 1 を参照してください。
プランニング、インストレーション、およびコンフィギュレーション/設定の詳細については、この項に示すマニュアルの中から、お使いのシャーシ タイプ(16 スロットまたは 8 スロット)に合ったマニュアルを選んで参照してください。Cisco CRS-1 製品のマニュアルは次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/crs/index.htm
• Planning a Cisco CRS-1 Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis Site
• Planning a Cisco CRS-1 Carrier Routing System 8-Slot Line Card Chassis Site
• Cisco CRS-1 Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis System Description
• Cisco CRS-1 Carrier Routing System 8-Slot Line Card Chassis System Description
• Installing the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis
• Installing the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 8-Slot Line Card Chassis
• Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System
Cisco CRS-1 関連の入手可能なソフトウェア マニュアルのリストについては、『 About Cisco IOS XR
Software Documentation 』ガイドを参照してください。このガイドは次の URL からオンラインで入手できます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/iosxr3/xr3about.htm
物理レイヤ インターフェイス モジュール(PLIM)は、ルーティング システムでパケット インターフェイスを処理できるようにするためのモジュールです。PLIM 上の光ファイバモジュールには、光ファイバ ケーブルを接続するためのポートがあります。ユーザ データは PLIM のポートを通して送受信されますが、その過程で光信号(ネットワーク上の信号)と電気信号(Cisco CRS-1 コンポーネントで処理する信号)の間で変換が行われます。
各 PLIM は、シャーシのミッドプレーンを介して Modular Services Card(MSC; モジュラ サービス カード)と対になって動作します。MSC は、ユーザ データを扱うレイヤ 3 のサービスを提供し、PLIM は、レイヤ 1 と 2 のサービスを提供します。MSC は、さまざまなタイプの PLIM と組み合わせることで多様なパケットインターフェイスとポート密度(OC-192 や 10 ギガビット イーサネットなど)に対応できるようになっています。
MSC と PLIM はライン カード シャーシで互いに向き合う側にそれぞれ取り付けられ、シャーシのミッド プレーンを介してペアを組みます。MSC と PLIM は、このペアを単位として、シャーシ内の対応するシャーシ スロットに取り付けます(対応するスロットは、シャーシ内で互いに向き合う位置にあります)。シャーシにミッド プレーンがあるため、MSC の取り外しや交換は、PLIM 側のユーザ ケーブルを外さなくても行えます。
Cisco CRS-1 では、シャーシのタイプに合わせて次の数の PLIM を実装することができます。また、同じシャーシ内に種類の異なる PLIM を混在させることもできます。
MSC と PLIM の動作に関するその他の情報については、『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Line Card Chassis System Description 』を参照してください(16 スロット シャーシ版と 8 スロット シャーシ版があります)。
• ARPA、IEEE 802.2/SAP、および IEEE 802.3/SNAP のカプセル化
• IEEE 802.1q の VLAN サポート(ジャンボ フレーム使用)
• ソース/デスティネーション MAC および VLAN のアカウンティング
• Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)
• ネットワーク管理:Cisco IOS XR CLI、SNMP、XML、および Craft Works Interface(CWI)
その他の機能と詳細な仕様については、次の URL にあるデータシートを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps5763/products_data_sheets_list.html
• 消費電力:110W(光ファイバ モジュール 8 個使用時)
表 1 に、Cisco CRS-1 で使用可能なすべての PLIM について、その製品 ID のリストを示します。
OC-48c/STM-16c PLIM。small form-factor pluggable(SFP)モジュールを使用。(POS または DPT) PLIM では、1~16 個の長距離および短距離単一モードの光ファイバ モジュールを使用(混在可)。 |
||
10-GE PLIM。XENPAK 光ファイバ モジュールを使用。 |
||
その他の製品仕様は、次の URL にあるデータ シートに記載されています。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps5763/products_data_sheets_list.html
以下の項で、10-GE PLIM と PLIM インピーダンス キャリアについて説明します。
8 ポート 10-Gigabit Ethernet (GE) PLIM には、10-GE インターフェイスが 1~8 個あります。PLIM のカードでは、この 10-GE インターフェイスをサポートするために、着脱可能な XENPAK 光ファイバ モジュールを 1~8 個使用することができます。PLIM では、PLIM に出入りするデータ パケットに適切なヘッダー情報を追加したり削除したりすることで、最大 8 本までの 10-GE データ ストリームに対してレイヤ 1 と 2 の処理を行います。
PLIM で受けることができるトラフィックの最大速度は 80 Gbps ですが、MSC が転送できるトラフィックの速度は 40 Gbps です。そのため、PLIM で処理できるスループットは 40 Gbps で、次に示すように、MSC には 2 本の 20 Gbps データ パケット ストリームとして渡されます。
• ポート 0~3(上位ポートの組)で処理できるスループットが 20 Gbps で、
• ポート 4~7(下位ポートの組)で処理できるスループットが 20 Gbps です。
どちらの組にもいえることですが、同じポートの組に光ファイバ モジュールを 3 個以上取り付けると、その組のすべてのポートでオーバ サブスクリプションが発生します。たとえば、ポート 0 と 1 に光ファイバ モジュールを取り付けた場合、それぞれのインターフェイスで処理できるスループットは 10 Gbps です。この状態でポート 2 に別の光ファイバ モジュールを取り付けると、すべてのインターフェイス(0、1、2)でオーバ サブスクリプションが発生します。
(注) オーバ サブスクリプションをサポートしていない構成では、光ファイバ モジュールの取り付け先となる PLIM スロットを、次のガイドラインに従って選択してください。
• 同じ PLIM には、光ファイバ モジュールを 5 個以上取り付けない。
• 以下に示す PLIM スロットの組のいずれか 1 つに光ファイバ モジュールを取り付ける。
オーバ サブスクリプションをサポートしている構成で 1 つの PLIM に光ファイバ モジュールを 5 個以上取り付けたい場合は、取り付け先ポートを上位/下位交互に変えながら、追加モジュールを空きスロットに取り付けていくことをお勧めします。たとえば、5 番目の光ファイバ モジュールをポートの上位の組(0~3)の空きスロットに取り付けた場合は、6 番目の光ファイバ モジュールをポートの下位の組(4~7)の空きスロットに取り付ける、という具合に追加モジュールを取り付けていきます。
8 ポート 10-GE PLIM は、次のコンポーネントから構成されています。
• 光ファイバモジュール:IEEE 802.3ae 準拠の受信光ファイバ インターフェイス(RX)と送信光ファイバ インターフェイス(SX)。PLIM には、着脱可能な XENPAK 光ファイバ モジュールを 1~8 個取り付けることができ、それぞれの SC 光ファイバ インターフェイスを通して全二重 long-reach(LR; 長距離)光通信が可能です。PLIM では、サポートしていないタイプの光ファイバ モジュールを検出すると、そのモジュールを自動的にシャット ダウンします。
• 物理インターフェイス コントローラ:データ パケットのバッファリング、レイヤ 2 の処理、および 10-GE データ ストリームの多重化/逆多重化を行います。この中には、仮想 LAN の処理と、MSC から送られてくるバック プレッシャ信号の処理も含まれています。
• その他のコンポーネント:電源コンポーネント、クロックコンポーネント、電圧センサー、温度センサー、および、初期設定と PLIM ハードウェア情報を記録している識別用の EEPROM など。
図1 に、10-GE PLIM の前面パネルを示します。
8 ポート 10-GE PLIM には、次のコンポーネントが含まれています。
• XENPAK 光ファイバ モジュールが取り付け可能なスロット(8 個)。XENPAK 光ファイバ モジュールの SC 光ファイバ インターフェイスを通して長距離(LR)光通信が可能です。
• STATUS LED:この LED が緑色になっている場合は、PLIM が確実に装着されていて正常に動作していることを示します。
この LED が黄色または橙色になっている場合は、PLIM に問題が発生していることを示します。この LED が消えている場合(暗くなります)は、ボードが確実に装着されているかどうかと、システムに電源が入っているかどうかをチェックしてください。
• ポート LED:そのポートが論理的にアクティブになっていることを示します。レーザーがオンになっています。
–寸法:高さ 52.3 Cm(20.6 インチ)、奥行き 28.5 Cm(11.2 インチ)、幅 4.6 Cm(1.8 インチ)
PLIM インピーダンス キャリアは、Cisco CRS-1 シャーシのすべての空き PLIM スロットに取り付ける必要があります。(図2 を参照)。インピーダンス キャリアはシャーシがその役目を完全に果たすためのものであり、 EMI に対する準拠性やシャーシ内を適度に冷却するために必要です。
PLIM、XENPAK モジュール、またはケーブル マネジメント ブラケットの取り外しと取り付けを行う前に、次の項をよく読んでください。
• 静電気放電の防止
このマニュアルに記載されている作業を実施する前に、ここで説明する安全に関する注意事項を確認して、人身事故または機器の損傷を防いでください。これらの注意事項は、安全に作業を行うためのものです。ただし、この注意事項には、起こりうる危険な状況がすべて網羅されているわけではありません。作業時には十分に注意してください。
(注) カードの取り付け、設定、または取り付けたカードのトラブルシューティングを行う前に、
『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System』に記載されている安全上の警告を確認してください。
• 重くて一人では持ち上げられそうにない機器は、一人で持ち上げようとしないでください。
• 取り付け作業中および取り付け作業後は、作業領域をきれいな状態に保ち、埃などがないようにしてください。また、レーザーを使用しているコンポーネントに埃やゴミが入らないようにしてください。
• 工具およびルータのコンポーネントが通行の妨げにならないようにしてください。
• MSC、PLIM、またはその関連コンポーネントを扱う際には、たるみの多い衣服や装身具など、ルータに引っかかるおそれのあるものを身に着けないでください。
• シスコの機器は、その仕様や使用手順に従って使用してください。
• 取り付けは、その国および地域の電気規約に従って行ってください。
–米国:National Fire Protection Association (NFPA) 70, United States National Electrical Code
–カナダ:Canadian Electrical Code, part I, CSA C22.1
–その他の国:International Electrotechnical Commission (IEC) 364, part 1~part 7
装置や電子回路は、Electrostatic discharge(ESD; 静電気放電)によって損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。ESD による損傷を防ぐために、次の注意事項を守ってください。
• ネットワーク機器またはコンポーネントを取り扱うときは、静電気防止用のリスト ストラップまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。接続コードの装置側を、ルータの ESD 接続ソケット、またはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
• カードを取り扱うときは、必ずイジェクト レバー(ある場合)または金属製キャリアだけを持ってください。基板またはコネクタ ピンには手を触れないでください。
• 取り外したライン カードは、基板側を上向きにして、静電気防止面に置くか、静電気防止用袋に収めます。コンポーネントを返却する場合は、取り外した後、ただちに静電気防止用袋に入れてください。
• カードと衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気から基板を保護するだけです。衣服の静電気が静電破壊の原因になることがあります。
カードの取り付けと取り外しに関する注意事項には次のものがあります。
• Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)がサポートされているので、ルータが動作中でもカードの取り外しと取り付けは可能です。OIR を使用すれば、ネットワーク上のユーザから見て何事もなかったかのように、すべてのルーティング情報を維持しながら確実にセッションを保持できます。ソフトウェアへの通知や電源のリセットは必要ありません。ただし、カードを取り外す前に shutdown コマンドを使用することもできます。
• PLIM は、それぞれが自分の相手となる MSC とペアになって機能します。このペアの一方のカードを取り外すと、基本的にはもう一方のカードの電源が切れるようになっています(ただしその場合でも、ルータはそれらのカードを識別して目録を作ることができます)。
• PLIM は、イジェクト レバーと非脱落型ネジでシャーシに取り付けます。ミッドプレーン コネクタから PLIM を取り外す場合は、2 つのイジェクト レバーを使用します。イジェクト レバーと非脱落型ネジは、カード前面の上端と下端にあります(図3 を参照)。
PLIM にはルーティング システムのためのデータ インターフェイスがあり、シャーシのミッドプレーンを介して、対応する MSC とペアになっています。PLIM にはタイプの異なるものがいくつかあり、そのインターフェイスのタイプやポート密度もさまざまです( 表 1 を参照)。
PLIM を取り外すには、図4 を参照してステップに従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用し、その使い方に従います。
(注) 新規または再設定した PLIM を再度取り付ける場合は、PLIM を取り外す前に shutdown コマンドを使用して異常が生じないようにすることを強くお勧めします。
ステップ 3 カードに接続されているインターフェイス ケーブルを取り外します。PLIM のポートに現在接続されているケーブルの情報をメモに取ってください。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていないポートの開口部からは、目に見えないレーザー光線が放射されている可能性があります。レーザー光線に身をさらしたり、開口部をのぞき込んだりしないでください。警告 No. 125
(注) レーザー光ボアにダスト キャップやダスト カバーを被せておくことでも、レーザー光線から身を守ることができます。
ステップ 4 カードから XENPAK 光ファイバ モジュールを取り外して脇に置きます。「XENPAK 光ファイバ モジュールの取り外し方と取り付け方」を参照してください。
ステップ 5 カードを固定している 2 本の非脱落型ネジをゆるめます。
ステップ 6 2 つのカード イジェクト レバーを両方つかみ、カード キャリアの前端から離れる方向に同時に 90 度(新しい PLIM では 70 度)回転させて、バックプレーンからカードを外します。
ステップ 7 金属製のカード キャリアだけを持ってカードをスロットから引き出し、すぐに静電気防止用袋または同様の静電気防止用容器に入れます。
ステップ 8 別の PLIM またはインピーダンス キャリアをその空きスロットに挿入します。
ここでは、ライン カード シャーシに PLIM を取り付ける方法について説明します。PLIM は、RP カード(またはファン コントローラ カード、ただし 16 スロット シャーシの場合だけ)が取り付けられていないスロットであれば、どのスロットにも取り付けることができます。新しい MSC または PLIM を取り付ける場合は、その前に、使用するスロットからインピーダンス キャリア カードを取り外す必要があります。
PLIM を取り付けるには、図4 を参照して次のステップに従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用し、その使い方に従います。
ステップ 2 PLIM を静電気防止用パッケージから取り出します。
ステップ 3 PLIM を取り付けるスロットから PLIM のインピーダンス キャリアを取り外して、脇に置きます。
(注) インピーダンス キャリアの取り外しと PLIM の取り付けは、一度につき 1 つずつ行ってください。また、別のカードを取り付ける前に、各 PLIM が完全に取り付けられて固定されているかどうかを確認してください。
ステップ 4 カード キャリアの取っ手を片手で持ち、もう片方の手でキャリアの下を支えて、正しいスロットに差し込みます。カードをスロットの半ばまでスライドさせます。カードの回路やコネクタには手を触れないでください。
ステップ 5 カードの上下にあるカード イジェクト カムの開口部が、カード ケージ スロットの両端にあるタブの上を通過するように、両方のイジェクト レバーを回します。
ステップ 6 カードをそのままカード ケージ スロットにスライドし、カード イジェクト カムの開口部がカード ケージ スロットの両端のタブにかみ合うようにします。
(注) カードをスロットにスライドすると、最初に、ガイド ピンがバックプレーン コネクタと接触します。ガイド ピンが接触したら、カード イジェクト レバーが向う側へ(カード キャリアの取っ手の方向へ)動き出すまで、カード キャリアを押し続けます。
ステップ 7 ミッドプレーンのコネクタにカードを固定するため、カード イジェクト レバーを両方持ってカード キャリアの取っ手に向かって倒し、イジェクト レバーがカード キャリアの前面と平行になるようにします。
ステップ 8 両方の非脱落型ネジで PLIM を留め、そのネジを固く締めます。
ステップ 9 XENPAK 光ファイバ モジュールを取り付けます。「XENPAK 光ファイバ モジュールの取り外し方と取り付け方」を参照してください。
ステップ 10 インターフェイス ケーブルを取り付けます。ケーブルを接続する前に、光ファイバの接続部をきれいにしておくことをお勧めします。(クリーニングの方法については、
http://www.cisco.com/warp/public/127/cleanfiber2.html を参照してください)。
ステップ 11 取り付けた PLIM が新しい場合は、動作のための設定が必要です。その手順については、『 Cisco IOS XR Interface and Hardware Component Configuration Guide 』と『 Cisco IOS XR Interface and Hardware
Component Command Reference 』を参照してください。これらのマニュアルは、次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/iosxr/index.htm
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていないポートの開口部からは、目に見えないレーザー光線が放射されている可能性があります。レーザー光線に身をさらしたり、開口部をのぞき込んだりしないでください。警告 No. 125
(注) レーザー光ボアにダスト キャップやダスト カバーを被せておくことでも、レーザー光線から身を守ることができます。
ここでは、PLIM が正しく取り付けられたかどうかを確認する方法を説明します。
図5 に、10-GE PLIM の前面パネルを示します。
PLIM が動作しない場合や、電源が入らない場合は、次の項目を確認してください。
• PLIM がライン カード シャーシのスロットにしっかりと装着されていることを確認します。物理的な取り付けを確認する簡単な方法として、PLIM の前面プレートとカード ケージ内の他の PLIM の前面が同一平面に揃っていることを確認します。
• 対応する MSC(ペアを組んでいる MSC)が取り付けられていて正常に動作していることを確認します。
• イジェクト レバーが閉じているかどうか、また非脱落型ネジがしっかり締まっているかどうかを確認します。はっきり分からない場合はレバーを外し、ネジをゆるめてから、 PLIM を装着し直してください。
• アラーム モジュール(16 スロットの場合)またはルート プロセッサ(8 スロットの場合)のアラーム LED を見て、アラームが出ていないかどうかを調べます。詳細は、『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Line Card Chassis System Description 』を参照してください。
• 電源シェルフ(16 スロット シャーシの場合)または配電ユニット(PDU)(8 スロット シャーシの場合)を調べて、シャーシ全体に電力が供給されていることを確認します。
PLIM の LED を見て、カードが正しく取り付けられているかどうか、また正常に動作しているかどうかを確認します。
• STATUS:カードが確実に装着されていて正常に動作しているかどうかを示します。次の状態があります。
• 緑色:カードは確実に装着されていて正常に動作しています。
• オフ(暗くなっています):カードが正しく取り付けられているかどうかを確認してください。また、電源シェルフ(16 スロットの場合)または PDU(8 スロットの場合)にあるインジケータを見て、カードに電力が供給されていることを確認してください。
8 ポート 10-GE PLIM では、XENPAK 光ファイバ モジュール(XENPAK-10GB-LR)を 1~8 個 使用することができます。光ファイバ モジュールは、PLIM のスロットに取り付けます。このモジュールが、PLIM に光ファイバを接続するためのコネクタ インターフェイスとなります。
図6 に、XENPAK 光ファイバ モジュールを示します。
ここでは、PLIM から XENPAK 光ファイバ モジュールを取り外す方法について説明します。
ステップ 1 光ファイバ モジュールに接続されているネットワーク インターフェイス ケーブルを取り外して、光ファイバ ボアにダスト プラグを取り付けます。
ステップ 2 PLIM に光ファイバ モジュールを固定している 2 本の非脱落型ネジをゆるめます。
ステップ 3 注意しながら 2 本の非脱落型ネジを引き、PLIM スロット内のコネクタから光ファイバ モジュールを引き離します。
ステップ 4 光ファイバ モジュールのエッジ部分をつかみ、慎重にスライドさせながら PLIM のスロットから取り出します。
ステップ 5 取り出した光ファイバ モジュールを、静電気防止の施されている場所に置きます。
ここでは、PLIM に XENPAK 光ファイバ モジュールを取り付ける方法について説明します。
ステップ 1 光ファイバ モジュールを保護パッケージから取り出します。
ステップ 2 光ファイバ モジュールの方向を PLIM のスロットに合わせた後、光ファイバ モジュールの前面プレートの裏面が PLIM の前面プレートの位置にくるまでスライドさせます。このステップは確実に行ってください。このステップの指示を守らないと、PLIM 側のコネクタと光ファイバ モジュール側のコネクタを確実に接続することができません。
ステップ 3 この状態で 2 本の非脱落型ネジを締めて、光ファイバ モジュールを固定します。非脱落型ネジは、斜めに締めたり固く締めすぎたりしないでください。
(注) 光ファイバ インターフェイス ケーブルを光ファイバ モジュールのコネクタに接続する前に、光ファイバ モジュールが PLIM のスロットに完全に挿入されていることと、非脱落型ネジが確実に締まっていることを必ず確認してください。
ステップ 4 光ファイバ ボアからダスト プラグを取り外し、ネットワーク インターフェイス ケーブルを光ファイバ モジュールに接続します。
光ファイバを接続する(たとえば、光ファイバのコネクタを光ファイバのコンセントに挿す場合など)際は、その前に、光ファイバ コンポーネントを調べてきれいにしておくことが重要です。光ファイバの接続に汚れが混入すると、コンポーネントの障害だけにとどまらず、システム全体が障害に陥ることもあります。汚れが目に見えないような細かい塵や人の手から移る油脂、あるいは(空気中の水蒸気から濃縮された)フィルム状の残留物や(水や溶媒の蒸発でできた)粉状の被膜であっても、光ファイバ接続の場合にはさまざまな問題の原因となります。
光ファイバー コンポーネントのクリーニング方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/warp/public/127/cleanfiber2.html
光ファイバをクリーニングする場合は、必ずこの手順を守ってください。最終的には、すべての埃や汚れをなくして、光ファイバ接続に必要なクリーンな環境を作り出すことが重要です。光ファイバを接続する前に検査、クリーニング、再検査の手順を必ず実施してください。この作業がその後の成否に大きく関係します。
Cisco CRS-1には、ケーブル マネジメント ブラケットが付属しています。このブラケットを使用することで、シャーシのカードに出入りするインターフェイス ケーブルを整理して邪魔にならないようにするとともに、ケーブルが過度に折り曲がらないようにすることができます。(図7 を参照)。
• 16 スロット ライン カード シャーシのミッドシャーシ ケーブル マネジメント ブラケットとアッパー シャーシ ケーブル マネジメント ブラケットは、シャーシの前面に取り付けられた状態で出荷されます。シャーシの背面にもアッパー シャーシケーブル マネジメント ブラケット取り付ける場合は、オプションのアッパー シャーシケーブル マネジメント ブラケットを購入してください。
• 8 スロット シャーシのケーブル マネジメント ブラケットは、シャーシの PLIM 側にあるカード ケージの上に取り付けられた状態で出荷されます。
ケーブル マネジメント ブラケットを取り外すには、次のステップに従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用し、その使い方に従います。
ステップ 2 ケーブル マネジメント ブラケットの両側にある非脱落型ネジをゆるめます。
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シスコでは、標準のフォーマットですべてのサービス リクエストを受け付けるために、問題の重大度を次のように設定しています。
重大度 1(S1):ネットワークが「ダウン」している場合、または、業務に致命的な支障をきたしている場合。24 時間体制であらゆる手段を使用して問題の解決にあたります。
重大度 2(S2):運用しているネットワークのパフォーマンスが著しく低下している場合、または、シスコ製品のパフォーマンスの低下により業務の主要部分に悪影響がでている場合。通常の業務時間内にフルタイムで問題の解決にあたります。
重大度 3(S3):運用しているネットワークのパフォーマンスは低下しているが、ほとんどの業務に支障がない場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。
重大度 4(S4):シスコ製品の機能、設置、または設定に関する情報またはサポートが必要で、業務への影響がほとんどまたは全くない場合。
シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報については、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手することができます。
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• Cisco Press では、ネットワーキング、トレーニング、および資格関連の出版物を幅広く発行しています。初心者から上級者まで、幅広い読者に対応しています。Cisco Press の最新の出版情報などについては、次の URL からアクセスしてください。
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• 『 iQ Magazine 』はシスコシステムズが発行する季刊誌で、成長企業がどのようにテクノロジーを利用すれば増収、業務の合理化、およびサービスの増加を図れるか、という情報を提供しています。 この雑誌では、読者が技術投資の判断を正しく下せるように、実際の事例研究やビジネス戦略を用いて、企業の直面する課題やその解決に役立つ技術を明らかにしています。『iQ Magazine』には、次の URL からアクセスしてください。
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• 『 Internet Protocol Journal 』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニア向けに、シスコが発行する季刊誌です。『Internet Protocol Journal』には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/about/ac123/ac147/about_cisco_the_internet_protocol_journal.html
• シスコシステムズでは、国際的なレベルのネットワーク関連トレーニングを実施しています。トレーニングの最新情報については、次の URL で確認してください。