この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシの外装コンポーネントの取り付けと取り外しを行う方法について説明します。
ここでは、外装コンポーネントに関する一般的な情報について説明します。
ファブリック シャーシには、シャーシ前面(PLIM 側)用(図5-1 参照)とシャーシ背面(MSC 側)用(図5-2 参照)の外装コンポーネントが付属します。
(注) 外装コンポーネントの取り付けは必須ではなく、オプションのコンポーネントとして用意されています。
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシの前面(PLIM 側)に外装カバーとアクセサリを取り付ける方法について説明します(図5-3 を参照)。
(注) 各種外装コンポーネントは異なる順番で取り付けることもできますが、ここで説明する順番に従うと簡単に取り付けることができます。
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
この作業を行う前に、シャーシを開梱して設置する必要があります。『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis Unpacking, Moving, and Securing Guide 』を参照してください。
• 10 mm アレン レンチ(長さは 6 インチ[15 cm]以上)
• ユニストラット(シスコ製品番号 800-23375-01)
• 上部グリル サポートと電源シェルフ停止エクステンダ(AC グリル キット[シスコ製品番号 69-1163-01]または DC グリル キット[シスコ製品番号 69-1164-01])
• 下部グリル フレーム アセンブリ(シスコ製品番号 800-23320-01、下部グリル[シスコ製品番号 800-23487-01]を含む)
• 垂直ケーブル トラフ(シスコ製品番号 69-1199-01)
外装カバーを取り付けるには、次の手順に従います(図5-3 参照)。
ステップ 1 ステップ 2、3、4 の説明に従って上部外装コンポーネント(ユニストラット、グリル サポート、電源停止エクステンダ)を取り付けます(図5-4 参照)。
図5-4 ユニストラット、グリル サポート、電源停止エクステンダのシャーシ上部への取り付け
|
|
||
|
ステップ 2 各ユニストラットを取り付けます(図5-4 の 1 を参照)。
ユニストラットの閉じた側の端をシャーシの前面[PLIM 側]に向けます。
ステップ 3 それぞれのユニストラットにロック/スプリット ワッシャのついた 10 mm ボルトを 6 個使用し、ストラットの内側のボルト穴にそれらを挿入し、ドライバを使ってワッシャの上からボルトを締めてシャーシ上部に固定します。
ヒント 平ワッシャは「D」の形をしています。まっすぐな部分をユニストラットのくぼんだ部分に合せます。
(注) (シャーシ前面 [PLIM 側] から見て)右のユニストラットは電源ケーブルを通すために後部に切り落とし部分があります。左のユニストラットにはありません。
ステップ 4 上部グリル サポート(図5-4の 2 を参照)をユニストラットに取り付けます。M4x14 mm の皿ネジを各ユニストラットに 2 本ずつ挿入し、ドライバで締めます。
ステップ 5 電源シェルフ停止エクステンダ(図5-4 の 3)を取り付けます。2 本の M4 なべネジを挿入して、ドライバで締めます。
ステップ 6 垂直ケーブル トラフ(右に 1 本、左に 1 本)をシャーシ前面(PLIM 側)に取り付けます(図5-5 を参照)。
a. すべてのマジックテープを強く前に引いてケーブル トラフの裏側(トラフをシャーシに取り付ける部分)と高さを合わせ、トラフとシャーシが平らに合うようにします。
b. ケーブル トラフのフックをガイド スロットに挿入してから下にスライドし、所定の位置でロックします。
c. M4x14 mm 皿ネジを 20 本(左右 10 本ずつ)挿入し、ドライバで時計方向に回し、ケーブル トラフをシャーシにしっかり固定します。
d. ケーブル結束用マジックテープを強く引き、トラフをシャーシに引っ掛けます。
ステップ 7 上部グリルを取り付けます。グリル上のタブを上部グリル サポートの上部にあるフック ハンガー ブラケットに慎重に挿入します(図5-6 を参照)。
ステップ 8 カチッという音がしてグリルがボール スタッド スナップにはまるまで、グリルをグリル サポートに強く押し付けます。
(注) 上部グリルを取り付ける場合は、必ず電源停止エクステンダを取り付けてください(ステップ 5)。
ステップ 9 ロゴ ベゼル(図5-6 を参照)をベゼル サポートの上に置き、カチッという音がしてベゼルがボール スタッド スナップにはまるまでベゼルを強く押します。
ステップ 10 外部ドアを取り付けます(図5-7 を参照)。
b. ドアを所定の位置に立てて置き、鍵穴の隣に挿入する最初の 2 本のネジ位置が分るようにします。
c. M4x8 mm 平頭ネジ 4 本(片側に 2 本ずつ)をドアの所定のネジ穴に挿入してドライバで締め、ドアを仮止めします。両方のドアが正常な位置に置かれるまで、ネジを完全には締めないでください。
(注) ネジの場所はドアにより異なります。ドアのネジ穴とシャーシのネジ穴の位置があわない箇所がある場合は、もう一方のドアを使う必要があります。
e. 両方のドアの位置が正しいことを確認してからすべてのネジを完全に締めて、ドアをシャーシにしっかり固定します。ドアの位置が合わない場合は、ネジをゆるめて、8 本のネジ(片側 4 本)のいずれかを調整してドアの位置を合せます。
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシに吸気グリル スクリーンを取り付ける方法について説明します。
• 吸気グリル スクリーン キット(CRS-16-SCREEN-KIT)を既存システムのアップデートとして入手した場合は、吸気グリル フレーム アセンブリをアップデート キットのフレーム アセンブリと交換する必要があります。
• 吸気グリル スクリーン キットを新規出荷システムと一緒に入手した場合、吸気グリル フレーム アセンブリは吸気グリル スクリーンを取り付けられるように構成済みです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着け、コードの他端をシャーシ背面(MSC 側)の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
この作業以降、ここに記述されている全作業は、静電気防止用リスト ストラップを着けて行うことを想定しています。
ステップ 2 吸気グリルの上部をボール スタッド スナップから取り外します(図5-8 を参照)。
|
ステップ 3 グリルをフック ハンガー ブラケットを軸にして手前に傾け、持ち上げて支持部品から外し、慎重に脇に置きます。
吸気グリルを取り外したあとは、下部グリル フレーム アセンブリを取り外す必要があります。その後、元の下部グリル フレーム アセンブリを、スクリーン キットに含まれるフレーム アセンブリと交換します(次のセクションの説明に従って)。
(注) この作業が必要なのは、既存システムを吸気グリル スクリーンにアップグレードする場合のみです。吸気グリル スクリーンを新規システムに取り付ける場合は、このセクションの内容は省略して、次のセクション(吸気グリル フレーム アセンブリおよび吸気スクリーンの取り付け)に進みます。
吸気グリル フレーム アセンブリをシャーシから取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 1 吸気グリル フレーム アセンブリを取り外すには、プラス ドライバを使用してアセンブリをシャーシに固定している非脱落型ネジをゆるめます(図5-9 を参照)。
ステップ 2 アセンブリを前に傾け、持ち上げてシャーシから外し、脇に置きます。
ここでは、新しい吸気グリル フレーム アセンブリと吸気グリル スクリーンを取り付ける方法を説明します。
この作業では、新しい吸気スクリーン アセンブリからの吸気グリル スクリーンの取り外しも行います。この作業が必要なのは、フレーム アセンブリをシャーシに固定しているネジがスクリーンの内側にあるためです。新しいフレーム アセンブリを取り付けたあと、吸気グリル スクリーンをフレームに再度取り付けます。
吸気グリル フレームとスクリーンを取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 CRS-16 スクリーン キットに入っているコンポーネントを取り外します。
ステップ 2 プラス ドライバ(中)を使用して吸気グリル スクリーンをフレーム アセンブリに固定している 4 本のネジを取り外して、スクリーンを慎重に脇に置きます。
図5-10 吸気グリル スクリーンおよびフレーム アセンブリ
ステップ 3 フレームの 8 本の非脱落型ネジをシャーシのネジ穴に合せ、ドライバで締めて、吸気グリル フレーム アセンブリ(図5-10 を参照)を取り付けます。
ステップ 4 スクリーンの 4 つのネジ穴をフレーム アセンブリのネジ穴に合せ、ドライバで締めて、吸気グリル スクリーン(図5-10 を参照)をフレーム アセンブリに取り付けます。
ステップ 5 グリル上のタブを吸気グリル フレームにあるフック ハンガー ブラケットに慎重に挿入して、吸気グリルを取り付けます。
ステップ 6 カチッという音がしてグリルがボール スタッド スナップにはまるまで、グリルをグリル フレームに強く押し付けます。
この作業が終了したら、水平ケーブル トラフ用のマジックテープを挿入できます。シャーシ内の密度が高くない場合には、このストラップは使用しなくてもかまいません。ファイバがトラフの光ファイバ保持板からあふれるほど増えたときは、ストラップが必要になります。
(注) Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシの前面(PLIM 側)には、上部および中央に水平ケーブル トラフがあります。背面には中央にケーブル トラフがあります。
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシの前面(PLIM 側)から外装カバーを取り外す方法について説明します。ここでは、すべての外装部品をシャーシから取り外す方法について説明しますが、これらの作業は必須ではありません。特定の部品を取り外す場合は、以下の手順のうち該当する手順を参照してください。
(注) Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシの大部分の外装部品は個別に取り外せますが、一部の部品(ユニストラットなど)は他の部品を取り外してから取り外す必要があります。
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
外装カバーを取り外すには、次の手順に従います(図5-11 を参照)。
ステップ 1 外装コンポーネントが梱包されていた梱包材が、すべて利用できる状態か確認してください。
ステップ 2 鍵穴の隣のネジを除くすべてのネジを外して、ドアを取り外します(図5-12 を参照)。ドアを支えながら持ち上げ、慎重に脇に置きます。
ステップ 3 下部グリル(図5-13)の上部をグリル フレームのボール スタッド スナップから取り外します。グリルをフック ハンガー ブラケットを軸にして手前に傾け、持ち上げてサポート部品から外し、慎重に脇に置きます。
|
ステップ 4 ベゼル サポート両側のボール スタッド スナップからロゴ ベゼル(図5-14)を取り外し、慎重に脇に置きます。
ステップ 5 ロゴ ベゼル サポート アセンブリのボール スタッド スナップから上部グリル(図5-14)の下部を取り外します。フック ハンガー ブラケットを軸にしてグリルを手前に傾け、持ち上げてサポート部品から取り外し、慎重に脇に置きます。
ステップ 6 垂直ケーブル トラフ(図5-15 を参照、右に 1 本、左に 1 本)をシャーシ前面(PLIM 側)から取り外します。
a. ドライバで 20 本の皿ネジ(片側 10 本ずつ)を左に回してケーブル トラフから取り外し、保管します。
b. ケーブル トラフを上に向かって軽くスライドさせてガイド スロットから外し、シャーシから取り外して脇に置きます。
ステップ 7 下部グリル フレーム アセンブリ(図5-16)を、シャーシに固定している非脱落型ネジをゆるめて取り外し、アセンブリを前に傾け、持ち上げてシャーシから外し、脇に置きます。
ステップ 8 電源シェルフ停止エクステンダ(図5-17 の 3)を取り外します。M4 なべネジ 2 本を外して脇に置き、エクステンダを外します。
ステップ 9 ケーブル結束用マジックテープを、上部および下部のケーブル管理トレイのストラップ スロットから取り外します。
ステップ 10 上部グリル サポート(図5-17 の 2)を、各ユニストラットの 2 個の M4x14 mm 皿ネジをゆるめてユニストラット(図5-17 の 1)から取り外します。ネジは保管し、アセンブリはシャーシから取り外して脇に置きます。
図5-17 ユニストラット、グリル サポート、電源停止エクステンダの取り外し
|
|
||
|
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシの背面(MSC 側)に外装コンポーネントを取り付ける方法について説明します(図5-18 を参照)。
(注) 各種外装コンポーネントは異なる順番で取り付けることもできますが、ここで説明する順番に従うと簡単に取り付けることができます。
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
この作業を行う前に、シャーシを開梱して設置する必要があります。『 Unpacking, Moving, and Securing the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis 』を参照してください。シャーシの取り付け後に背面の外装パッケージを購入した場合は、背面上部エアー グリルを取り外してから外装パッケージを取り付ける必要があります。「ルーバー グリルの取り外し」を参照してください。
背面(MSC 側)外装コンポーネントを取り付けるには、次の手順に従います(図5-18 を参照)。
ステップ 1 すべての外装部品を開梱して取り出し、取り付けのために準備します。
ステップ 2 垂直ケーブル トラフ(右に 1 本、左に 1 本)をシャーシ背面に取り付けます(図5-19 を参照)。M4x14 mm 皿ネジを 20 本(左右 10 本ずつ)挿入し、ドライバで時計方向に回し、ケーブル トラフをシャーシにしっかり固定します(上部のネジにははしごを使用しないと届かないこともあります)。
(注) トラフの取り付けは 2 人で行うことを推奨します。1 人がトラフを所定の位置で支え、もう 1 人がネジを挿入して締めます。
図5-19 背面(MSC 側)垂直ケーブル トラフの取り付け
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシに背面ドアの導管を取り付ける方法について説明します。
ステップ 1 M4x8 mm 平頭プラス ネジ 4 本を導管の穴とシャーシの背面(MSC 側)に挿入して、背面ドアの導管を取り付けます(図5-20 を参照)。
ステップ 2 プラス ドライバ(中)でネジ 4 本をシャーシに固定します。
(注) 導管の側面上のスロットが、シャーシの背面(MSC 側)から見て右に向くようにしてください。
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシに中央シャーシ用水平ケーブル管理ブラケットを取り付ける方法について説明します。
中央シャーシ用ケーブル管理ブラケットを取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 ブラケットをシャーシを取り付けるための M4x8 mm 平頭プラス ネジ 4 本(片側に 2 本)を挿入して、中央シャーシ用水平ケーブル管理ブラケットを取り付けます(図5-20 を参照)。
図5-20 背面ドアの導管と中央シャーシ用ケーブル管理ブラケットの取り付け
ステップ 2 プラス ドライバ(中)でネジをシャーシに固定します。
ヒント 最初に外側の 2 本のネジを挿入して途中まで締め、その後に内側の 2 本を同様に締めてから、4 本すべてのネジを締めることを推奨します。
ステップ 1 垂直ケーブル トラフの取り付けタブの後ろにドア ストップのタブを配置します(図5-21 を参照)。
ステップ 2 M4x8 mm 平頭プラス ネジ 2 本(片側に 1 本ずつ)を挿入して締め、ブラケットをケーブル トラフに取り付けます。
(注) ネジ頭をつぶす可能性があるので、電動ドライバは使用しないでください。
右のドアは部品番号 800-25724-01、左は 800-24569-01 です。ドア ロックは左のドアにあります。
ステップ 2 ドアを所定の位置に立てて置き、鍵穴の隣に挿入する最初の 2 本のネジ位置が分るようにします(図5-22 を参照)。ドアを脇に置いて、2 本のネジを通します。
ステップ 3 M4x8 mm 平頭ネジ 4 本(片側に 2 本ずつ)をドアの所定のネジ穴に挿入してドライバで締め、ドアを仮止めします。両方のドアが正常な位置に置かれるまで、ネジを完全には締めないでください。
(注) ネジの場所はドアにより異なります。ドアのネジ穴とシャーシのネジ穴の位置があわない箇所がある場合は、もう一方のドアを使う必要があります。
ステップ 4 ドアを垂直ケーブル トラフに固定するためさらに 6 本のネジ(片側に 3 本ずつ)を挿入して少し締めます。
ステップ 5 両方のドアの位置が正しいことを確認してからすべてのネジを完全に締めて、ドアを垂直ケーブル トラフにしっかり固定します。ドアの位置が合わない場合は、ネジをゆるめて、8 本のネジ(片側 4 本)のいずれかを調整してドアの位置を合せます。
この作業が終了したら、背面水平ケーブル ブラケット用のマジックテープを挿入できます。シャーシ内の密度が高くない場合には、このストラップは使用しなくてもかまいません。ファイバがトラフの光ファイバ保持板からあふれるほど増えたときは、ストラップが必要になります。
(注) ファブリック シャーシの前面(PLIM 側)には、上部および中央に水平ケーブル トラフがあります。背面には中央にケーブル トラフがあります。
背面キック パネルをシャーシに取り付けることもできます。「背面キック パネルの取り付け」を参照してください。
ここでは、排気バッフルと背面ルーバー グリルを新たに取り付ける手順について説明します。背面ルーバー グリルには内部グリルが組み込まれており、通気管理が改善されます。
排気バッフルと背面ルーバー グリルの取り付けが必要なのは、排気バッフルとルーバー グリルを既存の Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシのアップグレードとして発注した場合のみです。新規システムは排気バッフルが取り付けられた状態で出荷されます。
(注) 背面ルーバー グリル(内部グリル付き)は常に内部バッフルが取り付けられた状態で使用する必要があります。排気バッフルなしで新規の背面グリルを使用すると、システムの温度性能が低下します。
新しい排気コンポーネントは、Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシ背面からのエアーフローを目の高さの外に送り出します。この排気転送により、動作中の Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシの後ろで作業を行う必要がある場合、作業環境はより快適なものになります。
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシに取り付けられている上部背面グリル(図5-23 を参照)を取り外して、最新のルーバー グリルと交換する方法について説明します。
排気バッフルの取り付け作業を開始する前に、Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシの すべての 電源をオフにします。
取り付けられている上部背面グリル(図5-23 を参照)を取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 1 Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシの すべての 電源をオフにしてください。
ステップ 2 上部グリルの下部を垂直取り付けブラケットのボール スタッド スナップから取り外します。
ステップ 3 グリルをフック ハンガー ブラケットを軸にして手前に傾け、持ち上げてブラケットから外します。
ステップ 5 取り外したすべての部品を、適切に再梱包して保管してください。
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシから上部ファン トレイ(図5-24 を参照)を取り外す方法について説明します。ファン トレイについては、「外装コンポーネントに関する情報」を参照してください。
ステップ 1 手首に静電気防止用リスト ストラップを着けて、シャーシ前面(PLIM 側)の ESD 接続ソケットの 1 つ、またはシャーシの塗装されていない金属面に、ストラップの装置側を接続します。
ステップ 2 必要に応じて、踏み台を使用すると上部ファン トレイに楽に届きます。
ステップ 3 ファン トレイ カバーの前面プレートにある非脱落型ネジ 2 本をドライバでゆるめます。
ステップ 4 カバーを強く引いて自由に動くようにします。ゴム製のシールがついている可能性があるため、力を入れなければならない場合があります。
ステップ 5 ファン トレイ ハンドルを握り、まっすぐ引き出し、ファン トレイ ベイ(シャーシの背面 [MSC 側])の前面にあるコネクタからファン トレイを外します。ファン トレイをファン トレイ ベイの途中まで引き出します。
ステップ 6 片方の手でファン トレイを持ち、ファン トレイ ベイからファン トレイを完全に引き出します。
新しい排気コンポーネント(排気バッフルと背面ルーバー グリル[製品番号:
CRS-16-LCC-R-GRL=])は、Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシ背面からのエアーフローを目の高さから離して方向を変えます。この排気転送により、動作中のラインカード シャーシの後ろで作業を行う必要がある場合、作業環境はより快適なものになります。
• Cisco CRS-1 グリル キット:CRS-16-LCC-R-GRL=
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着け、シャーシの背面側の ESD 接続ソケットの 1 つにコードを接続します。
ステップ 2 必要に応じて、踏み台を使用すると上部ファン トレイに楽に届きます。
ステップ 3 排気バッフルの前面および背面にある 4 つの保持ブラケットを確認します(図5-25 を参照)。
ステップ 4 両手で排気バッフルを持ち上げ、空きベイに挿入します(図5-26 を参照)。
ステップ 5 背面保持ブラケットをシャーシ背面から 3 つめのリベットに合わせて(図5-27 を参照)、排気バッフルをリベットの上に配置します。
|
|
||
|
|
ステップ 6 排気バッフルを手前に引いて、保持ブラケットをリベットに合わせます。
ステップ 7 9 インチの No.1 フラットヘッド ドライバを使用して 4 本の保持ブラケット ネジを締めて、排気バッフルをシャーシに固定します(図5-28 を参照)。
ヒント 保持ブラケット ネジを締めている間、排気バッフルを手前に引き続きます。
|
排気バッフルが取り付けられました。これで、上部ファン トレイを再度取り付けることができます。
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシに上部ファン トレイを再度取り付ける方法について説明します。
ステップ 1 必要に応じて、踏み台を使用すると上部ファン トレイに楽に届きます。
ステップ 2 手首に静電気防止用リスト ストラップを着けて、シャーシ前面(PLIM 側)の ESD 接続ソケットの 1 つ、またはシャーシの塗装されていない金属面に、ストラップの装置側を接続します。
ステップ 3 両手でファン トレイを持ってファン トレイ ベイの前に置き、ファン トレイ リップの背面のファン トレイ コネクタがファン トレイ ベイの前面(シャーシの背面)のコネクタと並ぶようにします。
ステップ 4 ファン トレイをファン トレイ ベイに差し込みます。ファン トレイがファン トレイ ベイの背面にあるシャーシ コネクタと接触したら差し込むのを止めます。
ステップ 5 ファン トレイ ハンドルを強く押してファン トレイ コネクタをシャーシ コネクタに装着します。完全に装着されると、ファン トレイの前面プレートのフランジがシャーシの前面(PLIM 側)と接触します。
(注) コネクタが接続されると、すべての電気系統と制御系統の接続が自動的に行われます。
ステップ 6 ファン トレイ カバーを元に戻して、ファン トレイ カバーの前面プレートの非脱落型ネジ 2 本を締めます。
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシに上部背面ルーバー グリルをを取り付ける方法について説明します。ルーバー グリルを取り付けるとシャーシの排気エアーフローが上に送られるので、取り付けることを推奨します。背面ルーバー グリルには内部グリルが組み込まれており、通気管理が改善されます。
ルーバー グリル(図5-29)は、次のいずれかの構成で取り付けできます。シャーシの完全背面外装キットを購入していない場合、シャーシにはデフォルトでルーバー グリルと垂直エアー グリル取り付けブラケットが一組付属しているので、以下の手順に従ってルーバー グリルを取り付ける必要があります。完全外装キットを購入している場合は、ルーバー グリルの取り付けは完全キット取り付けの一環として行います。「背面(MSC 側)外装コンポーネントの取り付け」を参照してください。
電源シェルフの背面とルーバー グリルとの間にわずかなすき間しかないため、付属の固定用具で電源シェルフの背面に電源コードを固定することを推奨します。
ステップ 1 垂直サポート ブラケットの上部にあるフック サポートにグリル上部のハンガー ブラケットをひっかけて、ルーバー グリルを取り付けます(図5-30 を参照)。
(注) ルーバー グリルはシャーシの上部に取り付ける必要があるので、取り付けの際ははしごを使用した方が、簡単かつ安全に作業できます。
(注) ルーバー グリルのための十分なすき間を確保するため、プラスチックのタイ ラップを使用して電源シェルフの電源コードを電源シェルフの背面に取り付ける必要がある場合もあります。
ステップ 2 ルーバー グリルをブラケットにしっかり押しつけ、グリルのボール スタッドが支持ブラケットのボール スタッド スナップにカチッとはまるようにします。
背面キック パネル(シスコ製品番号:CRS-16-LCC-BCK-KP=)はスタンドアロン Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシの下部に取り付けられているパネルであるため、背面コンポーネント(背面グリル)の厚さと一致します。ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシの背面側に背面キック パネルを取り付ける方法について説明します。新しいキック パネルは、垂直ケーブル トラフではなく新しいキック パネル ブラケットに取り付けられます。
Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシにキック パネルとキック パネル ブラケットを取り付けるには、次に手順に従います。
ステップ 1 2.5 mm または 3/32 インチのアレン レンチを使用して、8 本のネジをシャーシ下部の背面ベイから取り外します(図5-31 を参照)。
ヒント 下部のネジを扱うために、アレン レンチの長さは 3 インチ以下でなくてはなりません。
(注) 下部ベイの下部中央の 3 本のネジと、各側の黒い粉でコーティングされた面の後ろにある 2 本のネジを取り外す必要はありません。
ステップ 2 キック パネル ブラケットを、取り外したネジ穴に合わせます。
ステップ 3 アレン レンチを使用して、ネジをキック パネル ブラケットのネジ穴に差し込んで締めます。
キック パネル ブラケットの取り付け後は図5-32 のようになります。
ステップ 4 Cisco CRS-1 16 スロットのキック パネルを両手で持ち上げます。
ステップ 5 キック パネル下部のフック ハンガー ブラケットを、キック パネル ブラケット下部にあるタブに注意深く差し入れます(図5-33 を参照)。
|
|
ステップ 6 上部をしっかり固定するには、カチッという音がしてボール スタッド スナップにはまるまで、キック パネルの上端をキック パネル ブラケット上部に強く押し付けます。
ここでは背面(MSC 側)外装コンポーネント(図5-34)をシャーシから取り外す方法について説明します。ここでは、すべての外装部品をシャーシから取り外す方法について説明しますが、これらの作業は必須ではありません。特定の部品だけを取り外すには、以下の該当する手順を参照してください。
(注) ファブリック シャーシのほとんどの背面外装部品は個々に取り外せますが、ユニストラットなど一部の部品は先に他の部品を取り外す必要があります。
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
背面(MSC 側)外装コンポーネントを取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 1 外装コンポーネントが梱包されていた梱包材が、すべて利用できる状態か確認してください。
ステップ 2 鍵穴(図5-35 を参照)に隣接するものを除くすべてのネジを外して、背面ドアを取り外します。ドアを持ち上げ、慎重に脇に置きます。
ステップ 3 背面キック パネル(図5-36)の上部をキック パネル ブラケットのボール スタッド スナップから取り外します。
ステップ 4 パネルをフック ハンガー ブラケットを軸にして手前に傾け、持ち上げてブラケット下部のタブから外し、慎重に脇に置きます。
|
|
ステップ 5 垂直ケーブル トラフからドア ストップ(図5-37)を取り外します。トラフにドア ストップを固定している平頭プラス ネジ 2 本(片側に 1 本ずつ)をゆるめます。ネジとドア ストップを慎重に脇に置きます。
ステップ 6 中央シャーシ用水平ケーブル管理ブラケット(図5-38)をシャーシに固定している平頭プラス ネジ 4 本(片側に 2 本ずつ)をゆるめて、ブラケットを取り外します。ネジとブラケットを慎重に脇に置きます。
ステップ 7 背面ドアの導管(図5-38)をシャーシに固定している平頭プラス ネジ 4 本をゆるめて、導管を取り外します。ネジと導管を慎重に脇に置きます。
図5-38 背面の中央シャーシ用ケーブル管理ブラケットと導管の取り外し
ステップ 8 ルーバー グリル(図5-39)の下部を垂直ケーブル トラフのボール スタッド スナップから取り外します。フック ハンガー ブラケットを軸にしてグリルを手前に傾け、持ち上げてトラフから取り外し、慎重に脇に置きます。
図5-39 背面(MSC 側)上部ルーバー グリルの取り外し
ステップ 9 シャーシの背面から背面垂直ケーブル トラフ(右に 1 本、左に 1 本)を取り外します(図5-40 を参照)。シャーシに固定している 20 本(左右 10 本ずつ)の平頭プラス ネジを外します(上部のネジにははしごを使用しないと届かないこともあります)。トラフを慎重に脇に置きます。
(注) トラフの取り外しは 2 人で行うことを推奨します。1 人がトラフを所定の位置で支え、もう 1 人がネジを外します。
図5-40 背面(MSC 側)垂直ケーブル トラフの取り外し