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この章では、Cisco CRS-1 キャリア ルーティング システム 16 スロット ラインカード シャーシの空気循環コンポーネントの取り付けと交換を行う方法について説明します。
ここでは、空気循環コンポーネントの概要を次の各項で説明します。
Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシ冷却システムの最大の特徴は完全冗長のファン制御アーキテクチャにあります。このアーキテクチャは、シャーシの温度が上昇するさまざまな状況に合わせてファンの回転速度を体系的に制御するもので、電力と冷却の両面で冗長性を備えています。このアーキテクチャは冗長な負荷分散設計をサポートします。Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシの冷却アーキテクチャは、以下で構成されます。
シャーシはファントレイが 2 つ取り付けられた状態で動作するよう設計されています。
シャーシ冷却システムの概要については、「シャーシ冷却システム」を参照してください。
Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシにはファン トレイが 2 つあり(図3-1 を参照)、1 つは下部カード ケージの真下、もう 1 つは上部カード ケージの真上にあります。シャーシは、ファン トレイが 1 つだけ動作している状態でも機能します。一方のファン トレイが故障しても、もう一方のファン トレイが冗長ファン トレイとして機能するので、システムのフォールトトレラント性能は保証されます。故障したファン トレイの交換中もシャーシは動作を続けます。
Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシのファン トレイは上部または下部のファン トレイ スロットで動作します。各ファン トレイは、シャーシの背面(MSC 側)から差し込まれています。トレイ内には次のものがあります。
(注) 上部と下部のファン トレイは取り付け位置を交換できます。また、取り付け方法も同じです。
シャーシには交換可能なエアー フィルタが取り付けられています。このフィルタはシャーシ前面の下部カード ケージの真下にある引き出し式トレイに取り付けられています(図3-1 を参照)。エアー フィルタは、2 つのファン トレイによってルータに引きこまれた室内の空気から埃を除去します。1 カ月に 1 度(または埃の多い環境ではそれ以上の頻度で)、エアー フィルタを点検し、損傷していたり汚れがひどくなっていたら交換してください。
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシにファン トレイ(図3-2 を参照)を取り付ける方法について説明します。ファン トレイについては、「空気循環コンポーネントに関する情報」を参照してください。適合規格および安全性の詳細については、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 』を参照してください。
ステップ 1 手首に静電気防止用リスト ストラップを着けて、シャーシ前面(PLIM 側)の ESD 接続ソケットの 1 つ、またはシャーシの塗装されていない金属面に、ストラップの装置側を接続します。
ステップ 2 両手でファン トレイを持ってファン トレイ ベイの前に置き、ファン トレイ リップの背面のファン トレイ コネクタがファン トレイ ベイの前面(シャーシの背面[MSC 側])のコネクタと並ぶようにします。
ステップ 3 ファン トレイをファン トレイ ベイに差し込みます。ファン トレイがファン トレイ ベイの背面にあるシャーシ コネクタと接触したら差し込むのを止めます。
ステップ 4 ファン トレイ ハンドルを強く押してファン トレイ コネクタをシャーシ コネクタに装着します。完全に装着されると、ファン トレイの前面プレートのフランジがシャーシの前面(PLIM 側)と接触します。
(注) コネクタが接続されると、すべての電気系統と制御系統の接続が自動的に行われます。
ステップ 5 ファン トレイ カバーを元に戻して、ファン トレイ カバーの前面プレートの非脱落型ネジ 2 本を締めます。
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシからファン トレイ(図3-3 を参照)を取り外す方法について説明します。ファン トレイについては、「空気循環コンポーネントに関する情報」を参照してください。適合規格および安全性の詳細については、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 』を参照してください。
ステップ 1 手首に静電気防止用リスト ストラップを着けて、シャーシ前面(PLIM 側)の ESD 接続ソケットの 1 つ、またはシャーシの塗装されていない金属面に、ストラップの装置側を接続します。
ステップ 2 必要に応じて、踏み台を使用すると上部ファン トレイに楽に届きます。
ステップ 3 ファン トレイ カバーの前面プレートにある非脱落型ネジ 2 本をドライバでゆるめます。
ステップ 4 カバーを強く引いて自由に動くようにします。ゴム製のシールがついている可能性があるため、力を入れなければならない場合があります。
ステップ 5 ファン トレイ ハンドルを握り、まっすぐ引き出し、ファン トレイ ベイ(シャーシの背面[MSC 側])の前面にあるコネクタからファン トレイを外します。ファン トレイをファン トレイ ベイの途中まで引き出します。
ステップ 6 片方の手でファン トレイを持ち、ファン トレイ ベイからファン トレイを完全に引き出します。
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシにエアー フィルタを取り付ける方法について説明します。詳細については、「空気循環コンポーネントに関する情報」を参照してください。適合規格および安全性の詳細については、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 』を参照してください。
シャーシには交換可能なエアー フィルタが取り付けられています。このフィルタはシャーシ背面(MSC 側)の下部ファン トレイのすぐ上にある引き出し式トレイに取り付けられています。Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシのエアー フィルタは、図3-4 に示すように、シャーシの背面(MSC 側)から差し込みます。
(注) フィルタ本体の両面に金網が取り付けられています。空気の流れる方向を表す矢印とシート メタル ストラップはフィルタ アセンブリのダウンストリーム側にあります。
この作業を行う前に、まず前面(PLIM 側)のカバー プレートをすべて取り外してください。
ステップ 1 手首に静電気防止用リスト ストラップを着けて、シャーシ前面(PLIM 側)の ESD 接続ソケットの 1 つ、またはシャーシの塗装されていない金属面に、ストラップの装置側を接続します。
ステップ 2 両手でエアー フィルタを持ち、エアー フィルタの前面端がシャーシ前面(PLIM 側)の外を向き、金網背面支持材が上を向くようにします。
ステップ 3 エアー フィルタをエアー フィルタ スロットに完全に固定されるように差し込みます。
ステップ 4 ファン トレイ カバーを元に戻して、前面の非脱落型ネジ 2 本を締めます。
ここでは Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシからエアー フィルタを取り外す方法について説明します。詳細については、「空気循環コンポーネントに関する情報」を参照してください。適合規格および安全性の詳細については、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 』を参照してください。
シャーシには交換可能なエアー フィルタが取り付けられています。このフィルタはシャーシ背面(MSC 側)の下部ファン トレイのすぐ上にある引き出し式トレイに取り付けられています。Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシのエアー フィルタは、図3-5 に示すように、シャーシの背面(MSC 側)から差し込みます。
(注) フィルタ本体の両面に金網が取り付けられています。空気の流れる方向を表す矢印とシート メタル ストラップはフィルタ アセンブリのダウンストリーム側にあります。
この作業を行う前に、まず前面(PLIM 側)のカバー プレートをすべて取り外してください。
ステップ 1 手首に静電気防止用リスト ストラップを着けて、シャーシ前面(PLIM 側)の ESD 接続ソケットの 1 つ、またはシャーシの塗装されていない金属面に、ストラップの装置側を接続します。
ステップ 2 ファン トレイ カバーの前面プレートにある非脱落型ネジ 2 本をドライバでゆるめます。カバーを強く引いて自由に動くようにします。ゴム製のシールがついている可能性があるため、力を入れなければならない場合があります。
ステップ 3 エアー フィルタ前面の端の厚みのある部分をつかみ、注意してスロットから引き出します。