Cisco ISR 1800 シリーズ Silicon Labs Si2493 モデム AT コマンド セット/レジスタ サマリ
Product Alert および Field Notice
このマニュアルでは、Cisco ISR 1800 シリーズ Silicon Labs Si2493 モデムのAT コマンドおよびレジスタ設定を使用したモデム機能の制御方法について説明します。
このマニュアルを使用するには、デジタル モデムの原理、および modemcap を使用してデジタル モデムの設定を変更する方法に精通している必要があります。デジタル モデムおよび modemcap の詳細については、次のマニュアルを参照してください。
• 『 Modem Management Commands 』
http://www.cisco.com/en/US/products/ps6350/products_configuration_guide_chapter09186a00800ca6e4.html
• 『 Modem-Router Connection Guide 』
http://www.cisco.com/warp/public/76/9.html
Cisco IOS ソフトウェア コマンドを使用したシスコ アクセス ゲートウェイ上のモデムの管理については、モデムが搭載されているアクセス サーバのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
(注) このマニュアルに記載されているパラメータのデフォルト値および制限は、米国内を対象としたものです。その他の国で使用する場合には、これらのデフォルト値や制限が当てはまらない場合もあります。
• 「関連資料」
Silicon Laboratories, Inc. Si2493 モデム チップセットは、24 ピン TSSOP 低電圧モデム デバイスと、電話ローカル ループ(TIP および RING)に直接接続された 16 ピン SOIC ライン側 Device Access Architecture(DAA)デバイスで構成されます。このモデムのソリューションは、シリアルまたはパラレル インターフェイスを介してホスト プロセッサに接続される、完全なコントローラベース ハードウェア モデムです。トランスフォーマでなく高電圧キャパシタを使用する Silicon Laboratories の絶縁キャパシタ テクノロジーによって絶縁されています。この絶縁テクノロジーは、FCC、CTR21、JATE、および主要な各国固有の要件をすべて含む、国際的なテレコミュニケーション規格に準拠しています。国別レポート、EMI/EMC レポート、および安全性レポートが入手可能です。
必要なすべてのプログラムおよびデータ メモリは、モデム デバイスに内蔵されています。モデムがソフトウェア リセットまたはハードウェア リセットを受信すると、すべてのレジスタ設定が内蔵プログラム メモリに格納されたデフォルト値に戻ります。ホスト プロセッサは AT コマンドを介してモデム コントローラと相互作用し、レジスタ設定の変更やモデム動作の制御を行います。レジスタ設定を変更して、モデムを制御する方法については、『 Software Design Reference 』を参照してください。
詳細については、Silicon Laboratories の販売員や代理店にお問い合わせください。また、次のリンクも参照してください。
• http://www.silabs.com/tgwWebApp/public/index.htm
• http://magno.cisco.com/modems/docs/si2493-designers-guide.pdf
ここでは、Silicon Labs Si2493 モデムの仕様について説明します。
ここでは、エラー訂正について説明し、Silicon Labs Si2493 モデムでエラー訂正およびデータ圧縮をイネーブルにする手順を示します。
• 「エラー訂正」
Si2493 ISO モデムではエラー訂正(信頼性の高い)プロトコルを使用して、2 つのモデム間で送信されるデータ配信からエラーを排除できます。エラー制御方式のベースとなる一連のデータは、各フレームの内容によって決まるチェックサムとともに、フレームに格納されています。受信側モデムはフレームをチェックし、送信側モデムに確認応答を送信します。送信側モデムで障害のあるフレームが検出された場合、受信側モデムは再送信を要求します。フレーム長は、送信されたデータ量、または受信側モデムから要求された再送信回数に応じて変わります。
Si2493 モデムは V.42 および MNP2 ~ 4 エラー訂正プロトコルをサポートします。V.42(LAPM)は最も一般的なプロトコルであり、\N3 および \N4 モードで有効です。デフォルト モード(\N3)の場合、Si2493 モデムは V.42 エラー訂正および V.42bis データ圧縮を使用して接続を試み、必要に応じて V.42 のみ、MNP 2 ~ 5、またはエラー訂正なし(ワイヤ モード)に戻ります。\N4 モードで V.42 接続を確立できない場合は、モデムが切断されます。すべてのデータが正常に送信されたあとに、ISO モデムが V.42 モードで切断された場合は、リザルト コード「OK」が戻されます。すべてのデータが正常に送信される前に、モデムが切断された場合は、リザルト コード「No Carrier」が戻されます。プロトコルを使用しないでモデムが接続している場合は、常に「No Carrier」が送信されます。
V.42 の仕様では、代替エラー訂正プロトコルの MNP2 ~ 4 を使用できます。このプロトコルは \N2 モードで有効です。このモードで MNP2、3、または 4 で接続を確立できない場合は、Si2493 モデムが切断されます。
エラー訂正およびデータ圧縮をイネーブルにするには、 表4 に示された AT コマンドを使用します。
AT コマンドは文字 AT で開始し、CR(復帰)で終了する、大文字と小文字を区別しないストリングです。ただし、1 つのコマンドに大文字と小文字を混在させることはできません。このフォーマットの唯一の例外は、A/ コマンドです。このコマンドには、先頭の AT や 末尾の CR は付加されません。「/」文字が入力されると、即座に前回のコマンドを再実行します。一般に、AT コマンドは制御コマンドと設定コマンドの 2 つのグループに分類できます。ATD などの制御コマンドは、特定の動作(この場合はダイヤル)を実行するようにモデムに指示します。設定コマンドはモデムの特性を変更します。変更された特性は、以降の設定コマンドで変更するか元に戻すまで、あるいはモデムがリセットされるまで有効です。
AT コマンドの使用法については、Cisco.com で入手可能な『 AT Command Set and Register Summary for Cisco MICA Six-Port Modules』の「 Entering AT Commands 」を参照してください。
ここでは、Silicon Labs Si2493 モデムで使用される AT コマンドについて説明します。
• 「S レジスタ」
• 「U レジスタ」
• 「MOH」
表5 に、Silicon Labs Si2493 モデムの設定ステータスを読み取るために使用される AT コマンドを示します。各コマンドの末尾に CR を入力します。
モデムには 48 文字のバッファが内蔵されているため、1 行に複数の AT コマンドを入力できます。複数のコマンドはスペースまたは改行文字で区切って、読みやすくすることができます。
AT もスペース(または改行文字)もバッファにはロードされず、48 文字には含まれません。コマンドの末尾には、モデムにコマンドを処理するように指示する CR 文字を付加する必要があります。48 文字を超えるコマンド行は無視されて、「ERROR」が報告されます。
表7 に、複数の AT コマンドを 1 行で入力する例を示します。
表8 ~ 12 に、AT コマンドおよびリザルト コードを示します。デフォルト設定は、太字で示しています。
ダイヤルします。ダイヤル コマンドは電話番号をダイヤルします。末尾に 1 つ以上のダイヤル コマンド修飾子を付加できます。 |
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電話投票モード。この修飾子(日本での使用を想定)を指定すると、特定の自動投票システムで使用できる専用ダイヤルイン投票モードがイネーブルになります。 ダイヤル ストリング内の任意の場所にこの修飾子を配置すると(ATDG など)、Si2493 は電話番号をダイヤルし、S7 秒間(デフォルトでは 60 秒間)待機して、ビジー トーンを検出します。ビジー トーンが検出されると、Si2493 は最後のディジットがダイヤルされてから、ビジー トーンが検出されるまでの間に極性が反転したかどうかを報告します。ビジー トーン検出前に S7 タイムアウトが発生した場合は、「NO CARRIER」が報告されます。 極性反転のモニタリングは、最後のディジットがダイヤルされると開始し、ビジー トーンが検出されるか、または S7 タイムアウトが発生すると終了します。Si2493 は「POLARITY REVERSAL」または「NO POLARITY REVERSAL」を報告します。このコマンドの使用中は、モデム接続を確立できません。 |
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S14 秒間が経過するまで、ダイヤル トーンを待機します(デフォルト:12 秒)。ブラインド ダイヤル モード X0、X1、および X3 は、W コマンドに影響しません。DOP ビット(U7A、ビット 7)が設定されている場合に「ATDTW」コマンドを実行すると、Si2457/34/15 はダイヤルを一時停止し、「OK」(ダイヤル トーンが検出された場合)または「NO DIALTONE」(ダイヤル トーンが検出されない場合)を報告します。 |
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切断理由コード( 表13 を参照) |
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S レジスタの動作( 表14 を参照) |
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リザルト コードの種類( 表12 を参照) |
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Call Progress Monitor(CPM) -- Si2493 で監視され、ホストに報告される CPM 信号を制御します( 表12 を参照)。 |
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基本結果。CPM をディセーブル(ブラインド ダイヤル)にします(ダイヤル トーンを待機しません)。CONNECT メッセージに速度は含まれません。 |
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U レジスタ読み取り -- 16 進数の U レジスタ値を読み取ります。 フォーマットは、AT:Raaです(aa は 16 進数の特定の U レジスタ アドレス)。AT:R コマンドを指定すると、すべての U レジスタ値が表示されます。各 AT コマンドラインで指定できる :R コマンドは、1 つのみです。 |
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U レジスタ書き込み -- 16 ビットの U レジスタに書き込みます。フォーマットは |
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イネーブルな場合、エラー制御ネゴシエーション後に、中間リザルト コードが送信されます。 –+DR:V42B -- Rec. V.42bis が双方向で使用中です。 –+DR:V42B RD -- Rec. V.42bis が受信方向でのみ使用中です。 –+DR:V42B TD -- Rec. V.42bis が送信方向でのみ使用中です。 –+DR:V44 -- Rec. V.44 が双方向で使用中です。 |
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–0 = Rec. V.42 がネゴシエーションされていない場合は、切断しません。 |
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Si2493 の V.44 データ圧縮機能のみを制御します。 –0 = Rec. V.42 がネゴシエーションされていない場合は、切断しません。 –1= Rec. V.42 がネゴシエーションされていない場合は、切断します。 • D -- Max_codewords_tx 256 ~ 65536 |
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• A -- モデム接続を開始する場合の動作モードを指定します。 –6 = 接続が完了し、データ ステートに移行した場合に、同期アクセス モードをイネーブルにします。 |
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• A -- 透過的なサブモード中にアンダーラン状況が発生した場合の対処法を指定します。 –0 = モデムはアイドル時に 8 ビット SYN シーケンスを送信します(+ESA[G] を参照)。 • B -- フレーミング サブモード中に、フラグ後にアンダーラン状況が発生した場合の対処法を指定します。 –0 = モデムはアイドル時に 8 ビット HDLC フラグを送信します。 • C -- フレーミング サブモード中に、非フラグ後にアンダーランまたはオーバーラン状況が発生した場合の対処法を指定します。 –0 = フレーム中にアンダーランが発生した場合、モデムは中断を送信します。 –1 = フレーム中にアンダーランが発生した場合、モデムはフラグを送信して、ホストにアンダーランまたはオーバーランを通知します。 • D -- V.34 半二重動作を指定します。このパラメータは使用しないでください。 • E -- フレーミング サブモード中に使用する CRC 多項式を指定します。 |
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–2 -- V.21(980 Hz)トーンを 100 ms よりも長い期間検出してから、応答トーン(2100/2225 Hz)を 200 ms 間送信します。 |
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–2 -- V.21(980 Hz)トーンを送信し、(2100/2225 Hz)を検出します。(2100/2225 Hz)が検出されたら、980 Hz の送信を停止します。 –53 -- &T4 と同じですが、V.29 7200 bps を送信します。データ パターンは S40 レジスタで設定されます。テスト後に ISO モデムを標準動作に戻すには、AT+FCLASS = 0 を送信する必要があります。 –54 -- &T4 と同じですが、V.29 9600 bps を送信します。データ パターンは S40 レジスタで設定されます。テスト後に ISO モデムを標準動作に戻すには、AT+FCLASS = 0 を送信する必要があります。 |
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(注) U レジスタは Silicon Laboratories の推奨値に設定されています。変更するには、AT+GCI コマンドを送信したあとに、各レジスタに書き込みます。+GCI コマンドは、U レジスタを各国固有の値に設定する前に、U86、S7、および S6(日本)を使用してデフォルト値にリセットします。 |
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• A = モデムからのデータを制御するためにホストで使用されるフロー制御方式を指定します。 –1 = ローカルな XON/OFF フロー制御。リモート モデムに XON/XOFF 文字を送信しません。 |
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• A = モデムがフロー オフ信号 <0 ~ 511> バイトを生成する上限しきい値 • B = モデムがフロー オン信号 <0 ~ 511> バイトを生成する下限しきい値 |
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イネーブルな場合、接続ネゴシエーション中に、中間リザルト コードが送信されます。このリザルト コードのフォーマットは次のとおりです。 |
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–V22B -- ITU-T V.22bis(Si2404 のデフォルト) –V32B -- ITU-T V.32bis(Si2415 のデフォルト) –V34 -- ITU-T V.34(Si2434 のデフォルト) –V90 -- ITU-T V.90(Si2457 のデフォルト) –V92 -- ITU-T V.92(Si2493 のデフォルト) • C、D = 最小送信レート/最大送信レート。DCE が接続を確立できる最小値を指定するオプション数値です。指定しない場合(0 に設定)、キャリアおよび自動モードの設定に従って決定されます。 • E、F = 最小受信レート/最大受信レート。DCE が接続を確立できる最大値を指定するオプション数値です。指定しない場合(0 に設定)、キャリアおよび自動モードの設定に従って決定されます。 |
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コール ウェイティングが検出された場合の対処法を制御します。 |
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V.92 DCE での PCM アップストリームの使用を制御します。 |
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V.92 MOH フック フラッシュ。このコマンドを使用すると、DCE はオンフックになってから、オフフックに戻ります。このコマンドを開始しても、モデムが保留中にならない場合は、エラーが戻されます。 |
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MOH を開始します。MOH 手順を開始または確認するように、DCE に要求します。MOH がイネーブルな場合のみ有効です。 • 0 = V.92 MOH要求が拒否されているか、または使用できません。 • 1 = タイムアウトが 10 秒の MOH が設定されています。 • 2 = タイムアウトが 20 秒の MOH が設定されています。 • 3 =タイムアウトが 30 秒の MOH が設定されています。 • 4 = タイムアウトが 40 秒の MOH が設定されています。 • 5 = タイムアウトが 1 分の MOH が設定されています。 • 6 = タイムアウトが 2 分の MOH が設定されています。 • 7 = タイムアウトが 3 分の MOH が設定されています。 • 8 = タイムアウトが 4 分の MOH が設定されています。 • 9 = タイムアウトが 6 分の MOH が設定されています。 • 10 = タイムアウトが 8 分の MOH が設定されています。 • 11 = タイムアウトが 12 分の MOH が設定されています。 • 12 = タイムアウトが 16 分の MOH が設定されています。 |
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MOH 要求へのアクセスを制御し、タイムアウト値を設定します。 • 1 = タイムアウトが 10 秒の MOH を設定します。 • 2 = タイムアウトが 20 秒の MOH を設定します。 • 3 = タイムアウトが 30 秒の MOH を設定します。 • 4 = タイムアウトが 40 秒の MOH を設定します。 • 5 = タイムアウトが 1 分の MOH を設定します。 • 6 = タイムアウトが 2 分の MOH を設定します。 • 7 = タイムアウトが 3 分の MOH を設定します。 • 8 = タイムアウトが 4 分の MOH を設定します。 • 9 = タイムアウトが 6 分の MOH を設定します。 • 10 = タイムアウトが 8 分の MOH を設定します。 • 11 = タイムアウトが 12 分の MOH を設定します。 |
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V.92 フェーズ 1 および フェーズ 2 を制御します。 |
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タイプ II CLID 情報 -- 「+VCIDR:」のあとには、チェックサムを含む未加工の CLID 情報が続きます。タイプ II データを使用できない場合は、「No Data」が表示されます。 |
表9 に、使用可能な AT& コマンドを示します。
表10 に、使用可能な 拡張 AT% コマンドを示します。
表12 に、有効なリザルト コードを示します。
表13 に、有効な切断コードを示します。
• 「S レジスタ」
• 「U レジスタ」
• 「MOH」
「+++」エスケープ コードはデフォルトでイネーブル化されていて、U70[13](TES)で制御されます。S レジスタ S12 によって、「+++」の前(先行)および後(後続)に同等なガード期間が設定されていて、その期間中に UART 動作が発生することはありません。この基準が満たされている場合、Si2493 は「+++」の後続の S12 期間が終了した時点で、コマンド モードにエスケープします。先行または後続のガード期間中に UART 動作が発生した場合、ISO モデムはエスケープ要求を無視して、データ モードを継続します。図1 に、このエスケープ シーケンスのタイミングを示します。
S レジスタは通常、初期化中にモデム設定パラメータを設定するために使用され、通常のモデム動作中は変更されません。S レジスタにデフォルト以外の値を書き込むには、各リセット イベント後に ATSn=x コマンドを使用する必要があります。S レジスタは 10 進数(S01 など)で指定します。レジスタの内容は常に 10 進数です。 表14 に、Si2493 で使用可能な S レジスタ、その機能、デフォルト値、値の範囲、および単位を示します。
S0(自動応答の呼び出し回数)、S1(呼び出しカウント)、S2(エスケープ文字)など、S レジスタの多くは業界標準になっています。ただし、S レジスタの機能(およびアベイラビリティ)は、通常、チップセット間またはチップセット メーカー間で異なります。これは、機能のアベイラビリティとチップ設計時の選択内容の組み合わせが異なるためです。既存の設計に合わせて Si2493 を調整する場合は、S レジスタの機能、デフォルト、範囲、および値を確認してください。この単純な手順を実行するだけで時間は節約され、製品を短期間で開発できます。Si2493 で特定の S レジスタを使用できない場合は、このレジスタが不要であるか、またはこの S レジスタの機能が U レジスタ(以下で説明)によって利用できるか、AT コマンドで使用できるかです。
表14 に、S レジスタの説明を示します。
U レジスタ(ユーザアクセス レジスタ)は 16 ビット レジスタです。AT:Uaa コマンドで直接書き込まれ、AT:R(すべての U レジスタの読み取り)または AT:Raa(U レジスタ aa の読み取り)コマンドで読み取られます( 表8 の AT コマンドを参照)。U レジスタの番号は、レジスタの 16 進アドレスの末尾の 2 桁です。U レジスタに対応するすべての値、アドレス、およびレジスタに対する読み書き値は、16 進数です。
ユーザが使用できない予約済み U レジスタがあります。したがって、使用可能な U レジスタ アドレスは不連続になります。また、使用可能な U レジスタ内のビットの一部は予約されています。指定外の U レジスタに書き込んだり、予約済みビットに 0b 以外の値を書き込んだりしようとすると、モデムが予期せぬ動作を行います。
U レジスタには次の 2 つのタイプがあります。1 番めのタイプは、フィルタ係数、しきい値、遅延、その他の数量など、単一の 16 ビット条件を表します。このタイプのレジスタは、単一の 16 ビット値として読み書きできます。2 番めのタイプの U レジスタは ビットマッピングされます。ビットマッピングされたレジスタは 16 進形式で読み書きされますが、レジスタ内の各ビットまたはその組み合わせは、独立した値またはステータス情報を表します。これらの各ビットは、機能をイネーブル化またはディセーブル化するために、および状態を指定するために使用されます。ビットマッピングされたレジスタのビット グループを使用して、特定の値を表すことができます。これらのレジスタ内のビットは、読み書き可能、読み取り専用、または予約済みのいずれかです。1 または 0 に設定しなければならないこともあります。ほとんどの予約済みビットは、読み取り時に 0 を戻します。ビットマッピングされたレジスタに書き込む場合は、予約済みビットが上書きされないように注意してください。すべての U レジスタは、リセットするとデフォルト設定に戻ります。
U86 U レジスタは 1333 bps 単位の V.90 レート削減をサポートしています。ネゴシエーション中の V.90 接続レートはこの数量単位で低下します。サポートされる属性は次のとおりです。
各 AT コマンド行で指定できる :U または :R コマンドは、1 つのみです。コマンドラインに複数のコマンドを指定する場合は、:U または :R コマンドを 1 つのみ指定できます。このコマンドは、ストリング内の最後のコマンドでなければなりません。たとえば、ATS0=3M1X1:U42,0022 のように指定します。
連続 U レジスタは、「AT:Uaa,xxxx,yyyy,zzzz」などの 1 つのコマンドで書き込むことができます。ここで、aa は、3 つの連続するレジスタ内の最初の U レジスタ アドレスです。このコマンドは Uaa,に値 xxxxを、Uaa+1 に値 yyyy を、Uaa+2 に値 zzzz を書き込みます。連続値は、最大 48 文字まで書き込むことができます。 表15 に、連続 U レジスタの例を示します。
この制限は、「+」文字(+VCID など)で開始するすべてのコマンドにも適用されます。たとえば、AT:U42,0022:U43,0010<CR> は不正なコマンドであり、予期せぬ動作を招きます。また、\Tn コマンドを :U または :R コマンドと同じコマンドラインで使用することはできません。AT コマンドの実行時間は 200 ms 未満です。ホストはコマンドを実行するたびに応答(「OK」など)を待機してから、追加コマンドを発行する必要があります。リセット リカバリ時間(ハードウェア リセットまたは ATZ コマンドの復帰を実行してから、次の AT コマンドを実行するまでの期間)は、300 ms 未満です。ATDT コマンドとプロトコル メッセージの間に、文字列を送信しないでください。モデムはこの期間中にコマンド モードとデータ モードを切り替えます。この期間中に文字列を送信すると、接続試行に失敗します。
ブラインド ダイヤル(ダイヤル トーンを待機しないダイヤル)をイネーブルにするには、ATX0、ATX1、および ATX3 を使用します。W ダイヤル修飾子を使用した場合は、ブラインド ダイヤルがイネーブルかどうかに関係なく、モデムはダイヤル トーンを検索してから、W 後に記述された番号にダイヤルします。たとえば、AT コマンド ストリングが「ATX1 DT 9, W123456<CR>」の場合、モデムはダイヤルトーンを検出しないで即座に 9 にダイヤルします。ただし、123456 には、ダイヤル トーンが検出されるまでダイヤルしません。
Short Message Service(SMS)は、SMS サービス センターを介して電話間でテキスト メッセージを送受信できるサービスです。Si2493 には複数の SMS 標準を極めて柔軟に処理できるインターフェイスが備わっています。この柔軟性が実現されるのは、標準間の違いのほとんどが、ホストによってデータ自体で処理されるためです。Si24xx は必要なデータ変調を実行し、メッセージ パケット構造に関するオプションを 2 つ提供します(ETSI ES 201 912 で定義されたプロトコル 1 およびプロトコル 2)。残りのデータ リンク レイヤおよび転送レイヤは、ホスト システムで定義されます。Si24xx は V.23 半二重変調を使用して、PSTN 経由でデータを送受信します。2 つのパケット構造(プロトコル 1 およびプロトコル 2)が用意されています。プロトコル 2 は プロトコル 1 と異なり、チャネル起動信号に関する 300 ビットがパケットの先頭に付加されます。プロトコル 1 と 2 のその他の違いについては、ETSI ES 201 912 を参照してください。ただし、パケット内にデータを構築する場合、これらの違いはホスト プロセッサで処理されます。
Si24xx で SMS 機能をイネーブルにするには、SMS コールを処理する前にモデムに「AT+FCLASS = 256」を送信する必要があります。ホストは「ATDTxxxx;」(xxx はダイヤルする番号)、または「ATDT;」コマンドをそれぞれ使用して、SMS コールにダイヤルまたは応答できます。このコマンドの末尾のセミコロンに注意してください。このセミコロンがあると、モデムはダイヤル直後にコマンド モードになって、「OK」を応答します。その後、ホストは SMS データの送受信のためにモデムを準備することができます。
プロトコル 1 またはプロトコル 2 データを受信するには、ホストから「AT+FRM = 200」を送信する必要があります。これにより、モデムは自動的にデータ モードに戻り、リモート SMS サーバからのデータを待ち受けます。有効なプロトコル 1 またはプロトコル 2 パケットを検出したモデムは、「CONNECT」メッセージで応答し、続けて SMS メッセージ(チャネル起動信号およびマークは含まない)を送信します。キャリアが停止すると、モデムはコマンド モードに戻り、「OK」で応答します。
プロトコル 1 またはプロトコル 2 データを送信するには、ホストから「AT+FTM = 201」または「AT+FTM = 202」をそれぞれ送信する必要があります。これにより、モデムはデータ モードに戻り、ホスト プロセッサからデータを受信して送信できるようになるまで自動的に待機します。ホストからデータを受信すると、モデムはチャネル起動信号ビットおよびマーク ビットを適切な個数だけ送信し、そのあとにホストから受信したデータを送信します。モデムが送信を開始したあとに、送信するデータがなくなると、モデムはマークを送信します。この処理は、ホストがコマンド モードにエスケープするまで、継続されます。
データ メッセージの内容は、チェックサムまたは CRC を含めて、完全にホストに依存します。ETSI ES 201 912 に、一般に使用される 2 つの標準データおよび転送レイヤが記載されています。SMS は通常、CLID 情報を使用して、SMS デバイスを使用してコールに応答する必要があるかどうかを判別します。CLID を検出するようにモデムを設定する方法については、CLID のセクションを参照してください。
表16 に、サポート対象の SMS プロトコルを示します。
表17 に、SMS 機能を制御するコマンドを示します。
Si2493 は ITU-T V.92 仕様で定義された MOH をサポートしています。この機能を使用すると、電話回線が別のコール(通常はボイス コール)で使用される場合に、接続された Si2493 からサーバを MOH にできます。モデムを保留状態にできる最大期間は、MOH 要求の受信側モデムで制御されます。2 つのモデムでネゴシエーションされた期間内に別のコールが完了した場合、Si2493 はデータ接続を開始し直します。リモート モデムから Si2493 を保留状態にして、遠端ユーザにボイス コールの送受信を許可することもできます。MOH がサポートされているのは、V.34(14400 ~ 33600 bps)以上の速度変調に対応した Si2493 のみです。MOH をイネーブル(+PMH = 0)またはディセーブル(+PMH = 1)にするには、AT+PMH コマンドを使用します。
MOH は通常、接続先クライアント モデムが SAS(Subscriber Alert Signal)トーンを受信すると開始されます。ただし、モデムがコマンド モードでオンライン状態になっている場合は、いつでも MOH を開始できます。MOH 要求を開始するには、コマンド AT+PMHR を使用します。このコマンドを発行すると、モデムはサーバに MOH 要求を送信します。コマンド応答 +PMHR:は要求に対するサーバの応答を示します。 表18 に有効な応答を示します。サーバが MOH 要求への同意を拒否した場合、モデムは +PMHT 設定を使用して、実行する動作を判別します。+PMHT = 0 の場合、モデムはサーバに接続した状態を継続します。+PMHT がゼロ以外の値に設定されている場合、モデムは切断されます。Si2493 は次のリザルト コードでこれらの状態を示します。
MOH の開始後に、Si2493 はフックフラッシュを実行して、着信コールを受信できることをセントラル オフィスに通知する必要があります。この処理を開始するには、AT+PMHF コマンドを使用します。Si2493 は、ユーザ レジスタ U4F の期間中はオンフックになり、MOH 中はオフフック状態を継続します。通常、リモート モデムとのデータ接続を再確立するには、2 度目のフックフラッシュが必要です。Si2493 は ATO コマンドを受信すると、リモート モデムとのデータ接続の再確立を試行し、接続が再確立されると CONNECT メッセージを送信します。モデムが接続を再ネゴシエーションできない場合、Si2493 は NO CARRIER メッセージを送信します。
表18 に、PMHR コマンドに対するリモート モデムからの有効な応答を示します。
+PMH=1 コマンドを介して MOH をイネーブルにすると、リモート モデムから Si2493 を保留状態にすることができます。モデムが保留状態を継続する最大期間は、+PMHT で設定します。 表19 に +PMHT の有効値を示します。MOH 要求を受信した場合、Si2493 は +PMHR: のあとに設定されたタイムアウトに対応するコードを示します。モデムが保留状態の間、DCD ピンはアサートが解除され、CONNECT リザルト コードでデータ モードに戻ることが示されます。タイムアウトまたはネゴシエーション失敗によってモデムが切断すると、NO CARRIER リザルト コードが送信されます。
Si2493 は ITU-T V.92 ショート フェーズ 1 およびフェーズ 2 をサポートしているため、V.90 変調を使用してサーバ モデムとの接続に要する時間を短縮できます。最初のコール後も Si2493 では回線パラメータが維持されるため、ショート フェーズ 1 および 2 を使用して合計ネゴシエーション時間を短縮できます。回線状態が変わるか、またはリモート サーバがこれらのフェーズの短縮をサポートしていない場合は、特に指示しないかぎり、モデムは標準のフェーズ 1 およびフェーズ 2 ネゴシエーションによって自動接続します。この機能は、AT+PQC および AT+PSS の 2 つの AT コマンドで制御されます。AT+PQC コマンドは、 表20 に従って、ショート フェーズ 1 および 2 のイネーブル化およびディセーブル化を個別に制御します。両方のショート フェーズを使用して、接続時間を最大限に短縮することを推奨します。 表21 に AT+PSS コマンドの有効設定を示します。AT+PSS コマンドを使用して AT+PSS = 1 を設定することにより、短時間接続を強制的に実行できます。ただし、この機能をサポートしないサーバを呼び出すと接続に失敗するため、この方法は推奨しません。
表19 に、有効な +PMHT 設定を示します。
表20 に、AT+PQC コマンドのパラメータを示します。
表21 に、AT+PSS コマンドのパラメータを示します。
• 『 Access-Dial Technical Tips 』
• 『 Access Product Support Page 』
• 『 Access Technology Support Page 』
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、Cisco.com で入手できます。ここでは、シスコが提供する製品マニュアルのリソースについて説明します。
シスコの最新のマニュアルは、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/techsupport
シスコの Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
Product Documentation DVD は、ポータブル メディアに収容された、技術的な製品マニュアルのライブラリです。この DVD を使用すると、シスコのハードウェア製品のインストレーション、ソフトウェア製品のインストール、設定、およびコマンドに関するガイドにアクセスできます。DVD を使用することで、次の URL にあるシスコの Web サイトに収録されている、HTML 形式のマニュアルおよび一部の PDF ファイルにアクセスできます。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
Product Documentation DVD は定期的に作成およびリリースされます。DVD は単独または購読契約で入手できます。Cisco.com に登録されている場合、次の URL にある Cisco Marketplace の Product Documentation Store から Product Documentation DVD(Customer Order Number DOC-DOCDVD= または DOC-DOCDVD=SUB)を発注できます。
Cisco Marketplace にアクセスするには、Cisco.com にユーザ登録されている必要があります。登録されている場合、次の URL にある Product Documentation Store からシスコ製品のマニュアルを発注できます。
http://www.cisco.com/go/marketplace/docstore
シスコでは、無償の Security Vulnerability Policy ポータルを次の URL で提供しています。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html
• シスコからのセキュリティ情報を入手するために登録を行う。
シスコ製品に関するセキュリティ勧告、セキュリティ上の注意事項、およびセキュリティ応答のリストが以下の URL で確認できます。
セキュリティ勧告、セキュリティ上の注意事項、およびセキュリティ応答の更新をリアルタイムで確認するには、Product Security Incident Response Team Really Simple Syndication(PSIRT RSS)フィードに登録します。PSIRT RSSフィードの加入に関する詳細については、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_psirt_rss_feed.html
シスコでは、安全な製品を提供することを目指しています。製品のリリース前に社内でテストを実施し、すべての脆弱性を迅速に修正するように努めております。お客様がシスコ製品の脆弱性を発見したと思われる場合は、次の PSIRT にご連絡ください。
• 緊急度の高い問題 -- security-alert@cisco.com
緊急度の高い問題とは、システムが攻撃を受けている状態、または急を要する深刻なセキュリティの脆弱性を報告する必要がある状態を指します。それ以外の状態はすべて、緊急度の低い問題とみなされます。
• 緊急度の低い問題 -- psirt@cisco.com
緊急度の高い問題の場合、次の電話番号で PSIRT に問い合わせることができます。
ヒント お客様が第三者に知られたくない情報をシスコに送信する場合、Pretty Good Privacy(PGP)または PGP と互換性のある製品(GnuPG など)を使用して情報を暗号化することを推奨します。PSIRT は、PGP バージョン 2.x ~ 9.x で暗号化された情報を取り扱うことができます。
無効な暗号鍵または失効した暗号鍵は使用しないでください。PSIRT への連絡時には、次の URL にある Security Vulnerability Policy ページの Contact Summary にリンクされている有効な公開鍵を使用してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html
このページのリンクに、現在使用されている PGP 鍵の ID があります。
PGP を所有または使用していない場合は、機密情報を送信する前に PSIRT に連絡し、他のデータ暗号化方法についてご確認ください。
シスコ製品に関する変更やアップデートは、Cisco Product Alert および Cisco Field Notice で発表されます。Cisco Product Alert および Cisco Field Notice を受信するには、Cisco.com で Product Alert Tool を使用してください。このツールでプロファイルを作成し、情報の配信を希望する製品を選択できます。
Product Alert Tool にアクセスするには、Cisco.com にユーザ登録されている必要があります。登録ユーザは、次の URL からこのツールにアクセスできます。
http://tools.cisco.com/Support/PAT/do/ViewMyProfiles.do?local=en
Cisco Technical Support では、評価の高い 24 時間体制のテクニカル サポートを提供しています。Cisco.com の Cisco Support Web サイトでは、広範囲にわたるオンラインでのサポート リソースを提供しています。さらに、シスコシステムズとサービス契約を結んでいる場合は、Technical Assistance Center(TAC)のエンジニアによる電話サポートも提供されます。シスコシステムズとサービス契約を結んでいない場合は、リセラーにお問い合わせください。
Cisco Support Web サイトでは、オンラインで資料やツールを利用して、トラブルシューティングやシスコ製品およびテクノロジーに関する技術上の問題の解決に役立てることができます。Cisco Support Web サイトは 24 時間ご利用いただけます。次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/support/index.html
Cisco Support Web サイト上のツールにアクセスする際は、いずれも Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログイン ID またはパスワードを取得していない場合は、次の URL で登録手続きを行ってください。
http://tools.cisco.com/RPF/register/register.do
(注) テクニカル サポートにオンラインまたは電話でお問い合わせいただく前に、Cisco Product
Identification Tool を使用して、製品のシリアル番号をご確認ください。このツールにアクセスするには、Cisco Support Web サイトの Get Tools & Resources リンク、All Tools (A-Z) タブをクリックし、アルファベット順の一覧から Cisco Product Identification Tool を選択します。このツールは、製品 ID またはモデル名、ツリー表示、または特定の製品に対する show コマンド出力のコピー & ペーストによる 3 つの検索オプションを提供します。検索結果には、シリアル番号のラベルの場所がハイライトされた製品の説明図が表示されます。テクニカル サポートにお問い合わせいただく前に、製品のシリアル番号のラベルを確認し、メモなどに控えておいてください。
ヒント Cisco.com での表示と検索
ブラウザで Web ページが更新されていないと思われる場合は、Ctrl キーを押しながら F5 キーを押して、Web ページを強制的に更新してください。
技術情報を検索する場合は、Cisco.com Web サイト全体ではなく、技術マニュアルに限定して検索してください。具体的には、Cisco.com ホーム ページの Search ボックスを使用したら、検索結果ページの Search ボックスの横にある Advanced Search リンクをクリックし、Technical Support & Documentation オプション ボタンをクリックします。
Japan TAC Web サイトでは、利用頻度の高い TAC Web サイト( http://www.cisco.com/tac )のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Web サイトのドキュメントにアクセスできます。
Japan TAC Web サイトにアクセスするには、Cisco.com のログイン ID とパスワードが必要です。ログイン ID とパスワードを取得していない場合は、次の URL にアクセスして登録手続きを行ってください。
オンラインの TAC Service Request ツールを使えば、S3 および S4 の問題について最も迅速にテクニカル サポートを受けられます(ネットワークの障害が軽微である場合、あるいは製品情報が必要な場合)。TAC Service Request ツールに状況を入力すると、推奨される解決方法が提示されます。これらの推奨リソースを使用しても問題が解決しない場合は、TAC の技術者が対応します。TAC Service Request ツールは次の URL からアクセスできます。
http://www.cisco.com/techsupport/servicerequest
問題が S1 または S2 であるか、インターネットにアクセスできない場合は、電話で TAC にご連絡ください(運用中のネットワークがダウンした場合、あるいは重大な障害が発生した場合)。S1 および S2 の問題にはシスコの技術者がただちに対応し、業務を円滑に運営できるよう支援します。
電話でテクニカル サポートを受ける際は、次の番号のいずれかをご使用ください。
アジア太平洋:+61 2 8446 7411
オーストラリア:1 800 805 227
EMEA:+32 2 704 55 55
米国:1 800 553 2447
すべての問題を標準形式で報告するために、問題の重大度を定義しました。
重大度 1(S1) -- 既存ネットワークがダウンし、業務に致命的な損害が発生する場合。24 時間体制であらゆる手段を使用して問題の解決にあたります。
重大度 2(S2) -- ネットワークのパフォーマンスが著しく低下、またはシスコ製品のパフォーマンス低下により業務に重大な影響がある場合。通常の業務時間内にフルタイムで問題の解決にあたります。
重大度 3(S3) -- ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用が機能している場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。
重大度 4(S4) -- シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要で、業務への影響がほとんどまたはまったくない場合。
シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手することができます。
• Cisco Online Subscription Center は、シスコの各種 E メール ニュースレターなどの配信を申し込むことができる Web サイトです。プロファイルを作成し、配信を希望する内容を選択します。Cisco Online Subscription Center には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/offer/subscribe
• 『 Cisco Product Quick Reference Guide 』は、手軽に使えるコンパクトなリファレンス ツールで、チャネル パートナーを通じて販売されている多くのシスコ製品に関する製品概要、主な機能、製品番号、および簡単な技術仕様が記載されています。年に 2 回更新され、シスコの最新のチャネル製品が掲載されています。『 Cisco Product Quick Reference Guide 』の発注および詳細については、次の URL にアクセスしてください。
• Cisco Marketplace では、シスコのさまざまな書籍、参考資料、およびロゴ入り商品を提供しています。Cisco Marketplace には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/marketplace/
• Cisco Press では、ネットワーク、トレーニング、認定関連の出版物を幅広く発行しています。初心者から上級者まで、さまざまな読者向けの出版物があります。Cisco Press の最新の出版情報などについては、次の URL からアクセスしてください。
• 『 Internet Protocol Journal 』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニア向けに、シスコシステムズが発行する季刊誌です。『 Internet Protocol Journal 』には、次のURLからアクセスしてください。
• シスコシステムズが提供するネットワーク製品およびカスタマー サポート サービスについては、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/products/index.html
• Networking Professionals Connection は、ネットワークの専門家がネットワーク製品やネットワーク技術に関する質問、提案、情報をシスコの専門家および他のネットワーク専門家と共有するためのインタラクティブな Web サイトです。ディスカッションに参加するには、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/discuss/networking
• 『 What's New in Cisco Documentation 』は、シスコ製品の最新マニュアル リリースに関する情報を提供するオンライン資料です。毎月更新されるこの資料は、製品カテゴリ別にまとめられているため、目的の製品マニュアルを簡単に見つけることができます。最新の『 What's New in Cisco Documentation 』には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/abtunicd/136957.htm
• シスコシステムズは最高水準のネットワーク関連のトレーニングを実施しています。トレーニングの最新情報については、次の URL からアクセスしてください。