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この章では、Cisco ONS 15454 SDH および Cisco ONS 15600 SDH で使用する TL1 プロシージャ、およびプロビジョニングについて説明します。
ユーザが ONS 15454 SDH または ONS 15600 SDH にログインしている期間を、セッションといいます。セッションを開始する(ログインする)ために使用できる、3 つのオプションがあります。
• Cisco Transport Controller(CTC)
これらのオプションのいずれかを使用して TL1 セッションにアクセスする場合、TL1 パスワード(PID)はマスクされます。これらのオプションのいずれかからログアウトする時点で、セッションが終了します。ONS 15454 SDH では、上記のいずれかのオプションまたはオプションの組み合わせを使用して、最大 20 の同時 TL1 セッション(19 の Telnet セッションおよび 1 つの クラフト セッション)が実行できます。ONS 15600 SDH では、カスタマー アクセス パネル(CAP)上で最大 20 の同時 TL1 セッション(18 の Telnet セッションおよび 2 つの クラフト セッション)が実行できます。複数のノードにコマンドを発行する方法については、「TL1 ゲートウェイ」を参照してください。
CTC、Telnet、または Craft インターフェイスを使用して TL1 セッションを開始する手順は、次のとおりです。これらの手順では、Activate および Cancel User コマンドは入力形式で示しています。これらのコマンドを含めてコマンドおよびメッセージについての詳細は、『 Cisco ONS 15454 SDH and Cisco ONS 15600 SDH TL1 Command Guide 』を参照してください。
ステップ 1 ONS 15454 SDH または ONS 15600 SDH に接続された PC で、Netscape または Internet Explorer を起動します。
ステップ 2 Netscape または Internet Explorer の Web アドレス(URL)フィールドに、通信先ノードの IP アドレスを入力します。
ステップ 3 CTC にログインします。タイトル バーに表示される IP アドレスが、ステップ 2 で入力したノードの IP アドレスと一致している必要があります。
ステップ 4 CTC にログインしたあと、TL1 セッションを開始する方法は 2 通りあります。
• Tools > Open TL1 Connection の順にクリックします。
• ツールバーの Open TL1 Connection ボタン をクリックします。
ステップ 5 Select Node ダイアログ ボックスから、通信先のノードを選択します。
TL1 インターフェイス ウィンドウが表示されます。この TL1 インターフェイス ウィンドウには、3 つのサブウィンドウ(Request History、Message Log/Summary Log、および TL1 Request)があります。TL1 Request ウィンドウにコマンドを入力します。Message Log ウィンドウに応答が表示されます。Request History ウィンドウで前に入力したコマンドをダブルクリックすることにより、そのコマンドを再度入力できます。
ステップ 7 Connect ボタンが選択されていること(グレイ表示)を確認します。
ステップ 8 TL1 Request ウィンドウで Activate User コマンドを入力し、 Enter を押して TL1 セッションを開始します。
ACT-USER:[<TID>]:<UID>:<CTAG>::<PID>;
(注) TL1 コマンドごとに、セミコロンの後ろで Enter キーを押す必要があります。そうしないとコマンドが発行されません。
ステップ 9 TL1 Request ウィンドウで Cancel User コマンドを入力し、 Enter を押して TL1 セッションを終了します。
CANC-USER:[<TID>]:<USERID>:<CTAG>;
別の方法として、 Disconnect ボタンを押してセッションを終了することもできます。
クラフト インターフェイス、または LAN 接続を介した Telnet 接続により、TL1 コマンドを使用して ONS ネットワーク エレメント(NE)とやり取りする場合は、次のいずれかのポートを選択することができます。
• ポート番号 3083 は Telnet ポートであり、Telnet プロトコルおよび関連する Telnet エスケープ シーケンスを使用します。
• ポート番号 2361 は旧リリースとの下位互換性のためにサポートされており、動作はポート 3083(Telnet ポート)と同じです。Windows OS(オペレーティング システム)で動作する PC で、次の手順を行います。
(注) ポート番号 3082 は TCP/IP の Raw ポートです。インタラクティブなポートではないため、代替用の Telnet ポートとして使用することは推奨しません。
ステップ 1 DOS プロンプトで cmd と入力し、 Enter キーを押します(UNIX プロンプトでも同じステップを行うことができます)。
ステップ 2 DOS コマンド プロンプトで次のように入力します。
Telnet <Node IP Address または Node Name> <Port Number> 最後に Enter キーを押します。
Node IP Address または Node Name は、通信先ノードの IP アドレスまたはノード名です。Port Number は、TL1 コマンドが認識されるポート(2361 または 3083)です。接続が確立されると、画面が開いてプロンプトが表示されます。
ステップ 3 Activate User コマンドを入力し、TL1 セッションを開始します。
ACT-USER:[<TID>]:<UID>:<CTAG>::<PID>;
(注) セミコロンを入力すると、コマンドがただちに発行されます。
ステップ 4 Cancel User コマンドを入力し、TL1 セッションを終了します。
CANC-USER:[<TID>]:<USERID>:<CTAG>;
TCC2/TCC2P カードには、ONS 15454 SDH にアクセスするための 2 つの組み込みインターフェイス ポートがあります。1 つの RJ-45 LAN 接続で、標準のブラウザ インターフェイスを使用してシステムにアクセスできます。このブラウザ インターフェイスで、ローカルおよびリモートの Operations, Administration, Maintenance, and Provisioning(OAM&P)機能を実行し、VT100 エミュレーション ウィンドウを開いて TL1 コマンドを入力できます。ブラウザが使用できない場合は、9 ピン EIA/TIA-232 ポートを使用してシステムにアクセスできます。EIA/TIA-232 ポートは、ブラウザを使用せずに TL1 コマンドを直接入力できる VT100 エミュレーションをサポートしています。TL1 クラフト インターフェイスのインストレーション手順については、『 Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide 』または『 Cisco ONS 15600 SDH Procedure Guide 』を参照してください。
ステップ 1 アクティブな TCC2/TCC2P カードの EIA/TIA-232 ポートに、シリアル ケーブルを接続します。
ステップ 2 端末エミュレーション ソフトウェア(HyperTerminal)を設定します。
ステップ 3 Enter キーを押します。かぎカッコのプロンプト(>)が表示されます。
ステップ 4 > プロンプトで Activate User コマンドを入力し、TL1 セッションを開始します。
ACT-USER:[<TID>]:<UID>:<CTAG>::<PID>;
(注) セミコロンを入力すると、TL1 コマンドがただちに発行されます。
ステップ 5 Cancel User コマンドを入力し、TL1 セッションを終了します。
CANC-USER:[<TID>]:<USERID>:<CTAG>;
TSC カードには、前面プレートに RJ-45 ポートが 1 個付いています。RJ-45 ポートにより、標準的な Web ブラウザを使用してシステムにアクセスすることができます。アクティブな TSC の RJ-45 ポートを使用する必要があります。Web ブラウザを使用している間に、ローカルおよびリモートの OAM&P 機能を実行することができます。
ブラウザが使用できない場合は、CAP にある 2 つの EIA/TIA-232 ポートのいずれかを使用してシステムにアクセスできます。いずれの EIA/TIA-232 ポートも VT100 エミュレーションをサポートするため、Web ブラウザを使用せずに、TL1 コマンドを直接入力することができます。各 EIA/TIA-232 ポートは、それぞれ独自の TL1 セッションをサポートします。
CAP EIA/TIA-232 ポートは、データ端末装置(DTE)インターフェイスとして設定されるため、シリアル ポートへの接続時に TXD/RXC、DSR/DTR、および CTS/RTS のピンがスワップできるように、3 ペア スワップ型ヌル モデム アダプタを使用する必要があります。ヌル モデム アダプタでは、CAP EIA/TIA-232 ポート と シリアル ケーブル(メス型)を接続します。 表2-1 にヌル モデム アダプタのピンの割り当てを示します。
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NC 1 |
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ステップ 1 3 ペア スワップ型ヌル モデム アダプタを CAP の EIA/TIA-232 ポートに接続します。
ステップ 2 シリアル ケーブルをヌル モデム アダプタと、PC またはワークステーション上のシリアル ポートに接続します。
• PC を使用している場合は、端末エミュレーション ソフトウェア(HyperTerminal)を設定します。
• UNIX ワークステーションを使用している場合は、tip コマンドを使用して、X Windows または 端末の接続を設定します。
(注) シリアル ケーブルが接続された場所によっては、ttyb の代わりに ttya を使用する場合があります。
ステップ 4 Enter キーを押します。> プロンプトが表示されます。
ステップ 5 > プロンプトで Activate User コマンドを入力し、TL1 セッションを開始します。
ACT-USER:[<TID>]:<UID>:<CTAG>::<PID>;
(注) セミコロンを入力すると、TL1 コマンドがただちに実行されます。
ステップ 6 Cancel User コマンドを入力し、TL1 セッションを終了します。
CANC-USER:[<TID>]:<USERID>:<CTAG>;
Test Access(TACC)機能により、ONS 15454 SDH または ONS 15600 SDH の回線にエラーがないかどうかをモニタするための非侵入的な Test Access Point(TAP)を、サードパーティ製の Broadband Remote Test Unit(BRTU)で作成できます。また、Test Access 機能により、各種のビット テスト パターンを使用して伝送パスのビット エラーをテストできるよう、回線を分割することも可能です(侵入的)。ONS 15454 SDH でサポートされる BRTU は、Hekimian/Spirent BRTU-93(6750)および TTC/Acterna Centest 650 の 2 種類です。
Test Access 機能は、TAP の作成と削除、回線クロスコネクトへの TAP の接続または接続解除、ONS 15454 SDH および ONS 15600 SDH 上での Test Access モードの変更を行う TL1 コマンドを提供しています。CTC で Test Access 情報を表示できます。ノード ビューで Maintenance >Test Access タブをクリックしてください。
TAP は、テストする回線を BRTU に接続する機能を提供します。この接続は、テストする回線がアイドルかどうかを判別するためのインサービス モニタリング機能を最初に提供します。モニタ接続は、テストする回線に支障を来たしません。アクセス ポイントおよび Remote Test Unit(RTU)も、テストする回線を分割する機能を提供します。分割は、テストする回線の伝送パスの分割から成り立ちます。これはサービス外で行われます。アクセス ポイントの 2 つの方向を、Equipment(E)方向および Facility(F)方向といいます。4 ワイヤおよび 6 ワイヤの回線の場合、アクセス ポイント内の伝送ペアは、A および B ペアと定義されます。A ペアの伝送方向が E から F で、B ペアの伝送方向が F から E になるように、テストする回線をアクセス ポイントに接続する必要があります(図2-1)。
図2-1 No Access 状態の回線(デュアル FAD TAP)
デュアル Facility Access Digroup(FAD)TAP は、テストする回線の 2 倍の帯域幅を使用します。これは ED-<MOD2> コマンド構文の TAPTYPE パラメータで指定できます(「TAP の作成および削除」を参照)。値は SINGLE と DUAL です。デフォルト設定は DUAL です。
シングル FAD TAP が使用する帯域幅は、デュアル FAD の半分です。つまり、TAP 作成のためにアクセスする回線と同じ帯域幅を使用します。これは TAPTYPE パラメータで指定できます(「TAP の作成および削除」を参照)。値は SINGLE と DUAL です。シングル FAD TAP では、MONEF、SPLTEF、および LOOPEF モードはサポートされません(図2-2)。
図2-2 No Access 状態の回線(シングル FAD TAP)
表2-2 に Test Access に関連する用語を示します。
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Test Access には次のパス ネーミング規則を適用します。
• E ― Equipment テスト アクセス ポイント方向
既存のポート/Virtual Container(VC)を TAP に変更するには、edit コマンド(ED-<rr>)を使用します。
(注) <rr> は、次のいずれかのパラメータを表します。E1、E3、DS3I、VC12、VC3、VC4、VC42C、VC43C、VC44C、VC48C、VC416C、VC464C
ED-(E1, E3, DS3I, VC12, VC3, VC4, VC42C, VC43C, VC44C, VC48C, VC416C, VC464C):[<TID>]:<AID>:<CTAG>[:::TACC=<TACC>],[TAPTYPE=<TAPTYPE>];
既存のポート/VC を編集して TAP に変更し、TACC 接続を要求するときに使用できるようにします。このコマンドに含まれる省略可能なパラメータ TACC=n を使用して、指定する一意の TAP 番号を持つテスト アクセス ポイントとしてポート/VC を定義します。この TAP 番号は、テスト対象の回線クロスコネクトへのテスト アクセス接続を要求するときに使用します。すでにポート/VC にクロスコネクトがある場合、TAP の作成は失敗します。
TAPTYPE パラメータ値は、SINGLE と DUAL です。シングル FAD TAP では、MONEF、SPLTEF、および LOOPEF モードはサポートされません。デフォルト設定は DUAL です。
(注) • このコマンドは、REPT DBCHG メッセージを生成します。
• TACC パスに関するアラームおよび条件は、RTRV-ALM-ALL または RTRV-ALM-<MOD2> コマンドで取得できます。
• TAP は永続的なオブジェクトであり、ユーザが TL1 セッションからログアウトしたあとも存在します。
• TAP 番号は 1 ~ 999 の範囲の整数です。TACC=0 を指定すると、TAP が(すでに存在する場合)削除されます。
• TAP 番号は、システム内の E1、E3、DS3I、VC12、VC3、VC4、VC42C、VC43C、VC44C、VC48C、VC416C、VC464C TAP で一意です。
特定の E1 ポート/ファシリティについて特定の TACC 値を使用して ED-E1 コマンドを実行すると、指定したポート/ファシリティおよび連続するポート/ファシリティを使用して Dual Facility Access Digroup(DFAD)が作成されます。
例2-1 のコマンドでは、FAC-1-1 および FAC-1-2 に DFAD が作成されます。
例2-1 FAC-1-1 および FAC-1-2 での DFAD の作成
(注) これらのポート/ファシリティは、TAP を削除するまで、クロスコネクトの作成に使用できません。
特定の E3 ポート/ファシリティについて特定の TACC 値を使用して ED-E3 を実行すると、指定したポート/ファシリティおよび連続するポート/ファシリティを使用して DFAD が作成されます。
例2-2 のコマンドでは、FAC-2-1 および FAC-2-2 に E3 DFAD が作成されます。
例2-2 FAC-2-1 および FAC-2-2 での E3 DFAD の作成
(注) これらのポート/ファシリティは、TAP を削除するまで、クロスコネクトの作成に使用できません。
ED-DS3I コマンドは、DS3i カードの DS3 アクセスに使用します。特定の DS3i カードについて特定の TACC 値を使用して ED-DS3I を実行すると、指定したファシリティおよび連続するポート/ファシリティを使用して DFAD が作成されます。
例2-3 のコマンドでは、FAC-16-1 および FAC-16-1 に DFAD が作成されます。
例2-3 FAC-16-1 および FAC-16-1 での DFAD の作成
(注) これらのポート/ファシリティは、TAP を削除するまで、クロスコネクトの作成に使用できません。
TACC に ED-VC4n を実行すると、最初の 2 ウェイ Test Access 接続に VC パス、2 番めの 2 ウェイ接続に VC+1 が割り当てられます。VC42c、VC43c、VC44c、VC48c、VC416c の場合も同様に、同じ幅の連続する次の VC が選択されます。連続する VC のいずれかが使用不可能な場合、TAP の作成は失敗します。
例2-4 のコマンドでは、VC4-5-1-1 および VC4-5-1-2 に TAP が作成されます。
例2-4 VC4-5-1-1 および VC4-5-1-2 での TAP の作成
(注) これらの VC パスは、TAP を削除するまで、クロスコネクトの作成に使用できません。
例2-5 のコマンドでは、VC4-6-1-1 および VC4-6-1-25 に VC48C デュアル TAP が作成されます。
例2-5 VC4-6-1-1 および VC4-6-1-25 での VC48C デュアル TAP の作成
(注) これらの VC パスは、TAP を削除するまで、クロスコネクトの作成に使用できません。
TACC に ED-VC12 を実行すると、VC12 TAP が作成されます。指定する VC12 Access Identifier(AID)が最初の VC12 接続に使用され、連続する VC12 接続が TAP の 2 番めのパスとして使用されます。
例2-6 のコマンドでは、VC12-1-1-1-1-1 および VC12-1-1-1-2-1 に VC12 TAP が作成されます。
例2-6 VC12-1-1-1-1-1 および VC12-1-1-1-2-1 での VC12 TAP の作成
(注) これらの VC パスは、TAP を削除するまで、クロスコネクトの作成に使用できません。
TACC に ED-VC3 を実行すると、VC3 TAP が作成されます。指定する VC3 AID が最初の VC3 接続に使用され、連続する VC3 接続が TAP の 2 番めのパスとして使用されます。
例2-7 のコマンドでは、VC3-1-1-1 および VC3-1-1-2 に VC3 TAP が作成されます。
例2-7 VC3-1-1-1 および VC3-1-1-2 での VC3 TAP の作成
(注) これらの VC パスは、TAP を削除するまで、クロスコネクトの作成に使用できません。
TAP とテスト対象の回線またはクロスコネクトの間に接続を設定するには、TAP の接続コマンド(CONN-TACC-<rr>)を使用します。
(注) <rr> は、次のいずれかのパラメータを表します。E1、E3、DS3I、VC12、VC3、VC4、VC42c、VC43c、VC44c、VC48c、VC416c、VC464c
CONN-TACC-(E1, E3, DS3I, VC12, VC3, VC4, VC42c, VC43c, VC44c, VC48c, VC416c, VC464c):[<TID>]:<AID>:<CTAG>::<TAP>:MD=<MD>;
<AID> で定義するポート/VC4n/VC3 を、<TAP> 番号で定義するポート/VC4n/VC3 に接続します。回線/クロスコネクトの Mode of Test Access は、<MD> で指定します。モードとしては、Monitor(非侵入的)、Split、または Loop(侵入的)モードのいずれかを指定できます。各種のモードについては、「TACC モードの定義」を参照してください。
(注) 接続が維持されるのは、TL1 セッション(非永続的)の間だけです。
(注) CONN-TACC コマンドが正常に終了すると、TAP 番号が出力に表示されます。
• RTBY ― Requested Tap Busy(要求した TAP がビジーです。)
• RTEN ― Requested TAP does not exist(要求した TAP が存在しません。)
• SCAT ― Circuit is already connected to another TAP(回線がすでに別の TAP に接続されています。)
• SRCN ― Requested condition already exists(要求した条件がすでに存在します。)
• IIAC ― Invalid access identifier(AID)(アクセス ID [AID] が無効です。)
• EANS ― Access not supported(アクセスがサポートされません。)
• SRAC ― Requested access configuration is invalid(要求したアクセス設定が無効です。)
例2-8 に示すコマンドにより、TAP 番号 1 とポート/ファシリティ FAC-1-3 の間に、MONE と定義されたアクセス モードで接続が作成されます。各種のモードについては、「TACC モードの定義」を参照してください。
アクセス モード変更コマンド(CHG-ACCMD-<rr>)を使用して、アクセス モードを変更します。
(注) <rr> は、次のいずれかのパラメータを表します。E1、E3、DS3I、VC12、VC3、VC4、VC42c、VC43c、VC44c、VC48c、VC416c、VC464c
CHG-ACCMD- (E1, E3, DS3I, VC12, VC3, VC4, VC42c, VC43c, VC44c, VC48c, VC416c, VC464c):[<TID>]:<TAP>:<CTAG>::<MD>;
このコマンドにより、テスト アクセスのタイプを変更します。データのモニタから、VC へのデータの挿入への変更も可能です。このコマンドは、既存の TAP 接続にしか適用できません。TAP 接続が存在しない場合、RTEN エラーが返されます。
• SRCN ― Requested condition already exists(要求した条件がすでに存在します。)
• SRAC ― Requested access configuration is invalid(要求したアクセス設定が無効です。)
• RTEN ― Requested TAP does not exist(要求した TAP が存在しません。)
例2-9 に示すコマンドにより、TAP 1 のアクセス モードを LOOPE に変更します。
例2-9 TAP 1 から LOOPE へのアクセス モード変更
(注) TAP が未接続の場合、アクセス モードの変更はできません。
(注) このコマンドは、REPT DBCHG メッセージを生成します。
ここでは、RTRV-<rr> および RTRV-TACC コマンドを使用して TAP 情報を取得します。具体的なコマンドのフォーマット、および例については『 Cisco ONS 15454 SDH and Cisco ONS 15600 SDH TL1 Command Guide 』を参照してください。
RTRV-<rr> コマンドにより、TAP 情報を取得します。
(注) 汎用 ALL AID をサポートする RTRV-<rr> コマンドではいずれも、汎用 ALL AID は SLOT-ALL、FAC-1-ALL などの ALL AID と同様に動作します。
(注) <rr> は、次のいずれかのパラメータを表します。E1、E3、DS3I、VC12、VC3、VC4、VC42c、VC43c、VC44c、VC48c、VC416c、VC464c
RTRV- (E1, E3, DS3I, VC12, VC3, VC4, VC42c, VC43c, VC44c, VC48c, VC416c, VC464c):[<TID>]:<AID>:<CTAG>;
このコマンドは、要求した <AID> が TAP として定義されている場合、TAP 番号を返すように変更されています。要求した <AID> が TAP として定義されている場合、オプションの
TACC=<TAPNUMBER> が出力リストに表示されます。例2-10 に示す例では、FAC-1-1 の TAP 情報を取得します。
RTRV-TACC コマンドを使用して、TAP の詳細情報を取得することもできます。
RTRV-TACC:[<TID>]:<TAP>:<CTAG>;
TAP は TAP 番号によって識別されます。ALL という入力 TAP 値は、NE に設定されているすべての TACC を返すことを意味します。例2-11 にRTRV-TACC コマンドの例を示します。
• ログアウト、または Telnet セッションを含め、何らかの方法で TL1 セッションをドロップする。
• TCC2/TCC2P/TSC カードを切り換える、またはリセットする。
TAP 接続解除コマンド(DISC-TACC)により、TAP の接続が解除され、接続が元の状態(No Access)に戻されます。
DISC-TACC:[<TID>]:<TAP>:<CTAG>;
このコマンドは、TAP 1 をテスト対象の回線/クロスコネクトから接続解除します。
例2-12 テスト対象の回線/クロスコネクトと TAP 1 の接続解除
(注) このコマンドは、REPT DBCHG メッセージを生成します。
TAP を削除するには、TACC をゼロにセットした状態で TAP 編集コマンドを実行します。
ED-<VC_PATH>:[<[TID>]:<AID>:<CTAG>:::TACC=0:;
(注) TAP を削除するには、TACC 番号を 0 に設定する必要があります。
(注) TAP を削除しない場合、VC 帯域幅が取り残されます。
ここでは、シングルモードとマルチノードの Test Access の設定について説明します。図2-3 にシングルノードによる Test Access の設定を示します。図2-4 にマルチノード(MONE)による Test Access の設定を示します。
次のコマンドを使用して、Test Access を設定します。
ステップ 1 ED-VC4::VC4-1-1-1:90:::TACC=1;
このコマンドにより、スロット 1 の VC4-1 と VC4-2 が TAP に変更されます。CTAG は 90 です。TAP 番号を 1 に設定します。
ステップ 2 CONN-TACC-VC4:: <AID for E or F depending on MD> :91::1:MONE
このコマンドにより、<AID> を E 側の TAP 1 で定義される TACC に接続します。CTAG は 91 です。
(注) CONN-TACC コマンドで作成された接続は、MONE を使用して F 側の AID に接続できます。提供した AID は E 側を表し、反対側が自動的に F 側になります。たとえば、MONE 接続に <AID F> を提供する場合、一番上の回線はパスの反対側(図2-3 では F 側)に接続されます。CONN-TACC を一度設定すると、DISC-TACC コマンドまたは別の CONN-TACC コマンドを実行するまで、これらの指定は変更できません。この接続は、提供した AID に基づいています。
図2-3 の設定では、14 のデュアル FAD(28 VT)として構成した DS-3 シングルポートの接続を行うことができます。
ENT-CRS-VC4::<AID I-G>:100::2WAY;
ENT-CRS-VC4::<AID J-H>:101::2WAY;
図2-4 で A から B までのパスがすでに入力され、A と B の点がノード上、または別のカード上の入力点と出力点を指すものとします。E/F 指定子は、NE3 からの 2 ウェイ接続を表します。
次のコマンドにより、NE1 を介して VC4-1-1-1 と VC4-1-1-2 の TAP が作成されます。TAP 番号は 4 を割り当てます。
CONN-TACC-VC4::<AID A or B>:102::4:<MD>
(注) 上記の I および J 接続は、図2-3 では TAP ですが、図2-4 設定では通常の接続です。
次の各図に、各種の TACC モード <MD> を示します。図2-5 はデュアル FAD TAP で No Access 状態の回線、また 図2-6 はシングル FAD TAP で No Access 状態の回線を示しています。そのあと、各 TACC モードの回線を示します。QRS は外部のソース(たとえば、BRTU の空白の接続)から生成できます。
• MONE、MONF、および MONEF アクセス モードはサービスに影響せず、ロックされた(In Service)ポート状態に適用できます。
• LOOPE、LOOPF、SPLTE、SPLTF、SPLTEF、SPLTA、SPLTB、および SPLTAB アクセス モードは侵入的であり、ポートが Unlocked_Maintenance の状態になっている回線/ポートにのみ適用されます。TACC の実行中、NE はテストされる回線の状態を Unlocked_Maintenance に変更し、TAP と回線の接続が解除された時点で元の状態に戻します。
図2-5 No Access 状態の回線(デュアル FAD TAP)
図2-6 No Access 状態の回線(シングル FAD TAP)
Monitor E(MONE)モードは、Facility Access Digroup(FAD)からアクセス対象の回線の A 伝送パスへ提供されるモニタ接続を表します(図2-7 および 図2-8)。これは非侵入モードです。
Monitor F(MONF)モードは、FAD がアクセス対象の回線の B 伝送パスにモニタ接続を提供することを表します(図2-9 および 図2-10)。これは非侵入モードです。
(注) MONE および SPLTA モードは、E から F の単一方向の回線に適用できます。MONF および SPLTB モードは、F から E の単一方向の回線に適用できます。
Monitor EF(MONEF)モードは、DFAD の FAD1(奇数ペア)から A 伝送パスへ、および同じ DFAD の FAD2(偶数ペア)からアクセス対象の回線の B 伝送パスへ提供されるモニタ接続です。これは非侵入モードです(図2-11)。
T3(DS3 HCDS)の MONEF は、Facility Access Path(FAP)の奇数ペアが A 伝送パスへ、および Facility Access Path(FAP)の偶数ペアからアクセス対象の回線の B 伝送パスへモニタ接続を提供することを表します。
Split E(SPLTE)モードは、A および B の両方のパスを分割し、アクセス対象の回線の E 側を FAD に接続します(図2-12 および 図2-13)。
(注) QRS はサポートされていません。接続はそのまま保持されます。
Split F(SPLTF)モードは、A および B の両方のパスを分割し、アクセス対象の回線の F 側を FAD に接続します(図2-14 および 図2-15)。
(注) QRS はサポートされていません。接続はそのまま保持されます。
T1(DS1 HCDS)の Split EF(SPLTEF)は、A および B の両方のパスを分割し、アクセス対象の回線の E 側を FAD1 およびデュアル FAD(DFAD)ペアに、F 側を同じ DFAD ペアの FAD2 に接続します(図2-16)。
T3(DS3 HCDS)の SPLTEF は、A および B の両方のパスを分割し、アクセス対象の回線の E 側を FAP の奇数ペアに、F 側を FAP の偶数ペアに接続することを表します。
図2-16 SPLTEF アクセス モードのデュアル TAP
Loop E(LOOPE)は、A および B の両方のパスを分割し、E 方向からの着信回線を E 方向の発信回線に接続し、このループ構成を FAD に接続します(図2-17 および 図2-18)。LOOP E および F モードは、発信信号が着信信号であり Remote Test Unit(RTU)からの信号ではない点を除いて、SPLT E および F モードと基本的に同じです。
(注) QRS はサポートされていません。接続はそのまま保持されます。
Loop F(LOOPF)は、A および B の両方のパスを分割し、F 方向からの着信回線を F 方向の発信回線に接続し、このループ構成を FAD に接続します(図2-19 および 図2-20)。
(注) QRS はサポートされていません。接続はそのまま保持されます。
Split A(SPLTA)モードは、テスト対象の回線の A 伝送パスの E および F の両側から FAD への接続を提供し、A 伝送パスを分割することを表します(図2-21 および 図2-22)。これらのモードは、信号がNE 信号構成ではなく RTU に送られる点を除き、SPLTE および SPLTF の各モードと同じです。
Split B(SPLTB) モードは、テスト対象の回線の B 伝送パスの E および F の両側から FAD への接続を提供し、B 伝送パスを分割することを表します(図2-23 および 図2-24)。
Cisco ONS 15454 SDH および ONS 15600 SDH では、対応付けのない AID(対応付けのない回線)への接続がサポートされます。たとえば、TAP を対応付けのない AID(クロスコネクトがない AID)に接続できます。サポートされるアクセス モードは MONE、SPLTE、および LOOPE です。
例2-13 では、VC4-5-1-1 に TAP を作成します。
例2-14 では、MONE アクセス モードを使用する対応付けのない AID 接続が作成されます。
例2-14 MONE アクセス モードによる対応付けのない AID 接続の作成
(注) VC4-5-1-3 には、クロスコネクトがありません。DISC-TACC コマンドによって接続が解除されるまで、VC4-5-1-3 は使用不可能になります。
(注) CONN-TACC コマンドで指定する AID により E 側が指定され、もう一方が自動的に F 側となります。
(注) 1 ウェイ回線(単方向の SNCP_HEAD、SNCP_DROP、SNCP_DC、SNCP_EN)の場合、指定した AID が送信元 AID であれば、方向は、表2-3 に示すとおり、From E と指定します。指定する AID が宛先 AID またはドロップ側である場合、表2-3 で方向は From F で表されます。
ここに示す例は、VC TAP がすでに TAP 番号 1 で作成されていることを前提としています。
ENT-CRS-VC3::VC-5-1,VC-5-2:12::1WAY;
DV9-99 1970-07-01 20:29:06
M 12 COMPLD;
CONN-TACC-VC3::VC-5-1:12::1:MD=MONF;
DV9-99 1970-01-01 20:29:47
M 12 DENY
EANS
VC-5-1
/*INCORRECT TAP MODE*/
上記の CONN-TACC コマンドで指定されている AID は、1 ウェイ回線の送信元 AID です。1 ウェイ回線の場合は B パスがないため、ここでは MONE と SPLTA モードしか使用できません(サポートされるモード(回線タイプ別)を参照)。
CONN-TACC-VC3::VC-5-1:12::1:MD=MONE;
DV9-99 1970-01-01 20:30:09
M 12 COMPLD
DISC-TACC::1:12;
DV9-99 1970-01-01 20:30:20
M 12 COMPLD
;
一方、次のように、指定する AID が宛先 AID である場合、使用できるモードは MONF および SPLTB です。
CONN-TACC-VC3::VC-5-2:12::1:MD=MONF;
DV9-99 1970-01-01 20:30:32
M 12 COMPLD
(注) • SNCP_HEAD、SNCP_DROP、SNCP_DC、および SNCP_EN(いずれも 1 ウェイ回線)の場合も、同じ例が当てはまります。
• 現在どのパスがアクティブであるかとは無関係に、現用パスだけに接続が行われます。
2 ウェイ回線の場合、 表2-3 に示すとおり、すべてのモードが許可されます。SNCP_SNCP および SNCP の回線タイプについても同じことがあてはまります。SNCP_SNCP および SNCP 回線の場合、現在どのパスがアクティブかとは無関係に、現用パスが接続されます。
「対応付けのない AID の TAP 接続」で説明したように、クロスコネクトのない AID への接続を作成できます。サポートされるモードは、MONE、SPLTE、および LOOPE です( 表2-3 を参照)。
(注) CONN-TACC コマンドで指定する AID により E 側が指定され、もう一方が自動的に F 側となります。
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1 ウェイ(from E 2 ) |
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1 ウェイ(from F 3 ) |
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ここでは TL1 ゲートウェイについて説明し、ONS 15454 SDH および ONS 15600 SDH に TL1 ゲートウェイを実装する手順と例を示します。
TL1 ゲートウェイを経由する 1 つの接続を使用して、TL1 コマンドを複数のノードに発行できます。任意のノードを Gateway Network Element(GNE; ゲートウェイ ネットワーク エレメント)、End Network Element(ENE; エンド ネットワーク エレメント)、または Intermediate Network Element(INE; 中間ネットワーク エレメント)として使用できます。TL1 ユーザがノードに接続し、他のノードへのコマンドを入力すると、そのノードは GNE になります。ENE は、他のノードから渡された TL1 コマンドを処理するので、エンド ノードです。INE は、トポロジー上の理由から中間ノードです。INE には特殊なハードウェア、ソフトウェア、またはプロビジョニングはありません。
TL1 ゲートウェイを実装するには、ACT-USER コマンドで希望する ENE の TID を使用し、GNE と ENE の間のセッションを開始します。セッションの確立後、ENE を宛先とする以降のすべてのコマンドに、ENE の TID を入力する必要があります。GNE から、ENE になるいくつかのリモート ノードにアクセスできます。ENE は、メッセージの宛先または発信元です。INE は、データ通信チャネル(DCC)TCP/IP パケット交換を処理します。
GNE セッションは、Operations Support System(OSS)/技術者と GNE の間で TL1 メッセージを多重化する接続です。GNE は着信する OSS TL1 コマンドを逆多重化し、リモート ENE に転送します。また、GNE は GNE セッションに着信する応答および自律メッセージを多重化します。ENE セッションは、GNE とリモート ENE の間でメッセージを交換する接続です。図2-25 に、GNE のトポロジーを示します。
ONS 15454 SDH に TCC2/TCC2P カードを搭載した場合、各 GNE は 11(10+1)の同時ゲートウェイ通信セッション(OS から GNE への接続)をサポートできます。これらのうち 10 セッションは LAN(ワイヤラップ、アクティブ TCC2/TCC2P LAN ポート、または DCC)経由であり、残り 1 セッションはアクティブ TCC2/TCC2P シリアル ポート用に予約されています。
各 GNE は 11 の同時通信ゲートウェイ セッションと、最大 176 の ENE をサポートすることができます。ENE を動的に分散して、同時ゲートウェイ通信セッション数と、DCC 上の NE 数を均衡化することができます。GNE は 11(10+1)の同時ゲートウェイ通信セッションを、リソース プールとして GNE ごとに 176 の ENE という上限で処理し( 表2-4 )、このプールが使い尽くされるまでリソースの割り当てを続けます(割り当ての例は 表2-5 を参照)。プールが使い尽くされると、GNE は「All Gateways in Use」(すべてのゲートウェイが使用中です。)メッセージまたは「All ENE Connections in Use」(すべての ENE 接続が使用されています。)メッセージを返します。
各 GNE では、LAN(CAP、TSC、または DCC)を介して 11(9+2)の同時ゲートウェイ通信セッション(OS から GNE への接続)をサポートできます。GNE では、9 つの Telnet セッションと 2 つのシリアル ポート セッションがサポートされます。 表2-4 に各プラットフォームのゲートウェイ リソース プールを示します。また 表2-5 には、GNE/ENE のリソース割り当てを示します。
(注) ネットワーク上の特定のノードにコマンドを発行するには、各 TL1 メッセージの TID フィールドに一意のノード名を入力します。TID フィールドはノード名と同義であり、TL1 コマンド内で 2 番めのトークンです。
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(注) ネットワーク上の特定のノードにコマンドを発行するには、各 TL1 メッセージの TID フィールドに一意のノード名を入力します。TID フィールドはノード名と同義であり、TL1 コマンド内で 2 番めのトークンです。
ここでは、次の 4 つのノードからなるリングでの TL1 ゲートウェイを示します(図2-26 には TL1 ゲートウェイがなく、図2-27 には TL1 ゲートウェイがあります)。
ステップ 1 ノード 0 に Telnet またはシリアル ポート経由で接続します。このノードが GNE になります。
ステップ 2 ENE 1 ノードに接続するため、次のように TL1 ログイン コマンドを入力します。
ACT-USER:NODE1:<USERNAME>:1234:<PASSWORD>;
GNE は ENE 1 にログインを転送します。ログインが成功すると、ENE 1 は COMPLD 応答を送信します。
ステップ 3 ENE 1 にログインしたあと、次の TL1 ログイン コマンドを入力して ENE 3 に接続します。
ACT-USER:NODE3:<USERNAME>:1234:<PASSWORD>;
GNE は ENE 3 にログインを転送します。ログインが成功すると、ENE 3 は COMPLD 応答を送信します。
ENE 1 および ENE 3 にログインしたあと、コマンドを転送するには、次の例のように、コマンドを入力して特定の TID を指定します。
次のコマンドを入力して、ノード 1 のヘッダーを検索します。
リモート ENE から自律メッセージを受信するには、そのリモート ENE にログインする必要があります。ログインした時点で、自律メッセージの受信が開始されます。メッセージの送信元は、そのメッセージのヘッダーで識別されます。
リモート ENE との接続を解除するには、CANC-USER コマンドを使用する必要があります。ENE1 の接続を解除するには、次のコマンドを入力します。
ここでは、TL1 を使用して既存の Subnetwork Connection Protection(SNCP; サブネットワーク接続保護)リングおよび Multiplex Section-Shared Protection Ring(MS-SPRing; 多重化セクション共有保護リング)構成に VC 回線を設定するための情報および手順例を示します。内容は次のとおりです。
2.4.4 から 2.4.10 までで、たとえば「5/1/1」という表記は「スロット 5、ポート 1、VC 1」を表します。VC の場合、通常の VC グループおよび VC ID 拡張子を追加します。また、これらの例では、スロット/ポートが(プラグイン イベントにより)自動プロビジョニングされており、関連するポートは ED-STMn などのポート コンフィギュレーション コマンドによりインサービス(IS)状態になっていることを前提とします。
物理 SNCP トポロジーについては、希望するノードの希望するポートへの光ファイバ接続を除いて、特別な構成は必要ありません。イースト パスおよびウェスト パスは、(リンクの多様性を確保するため)ノードのそれぞれ異なるポートから出る必要がありますが、それ以外に物理トポロジーに関する制約はありません。
ONS 15454 SDH および ONS 15600 SDH ネットワークでは、Path-Protected Mesh Network(PPMN)の設定が可能です。PPMN は、基本的なリング構成から、いくつかの相互接続されたリングからなるメッシュ アーキテクチャへ、SNCP 保護方式を拡張します。PPMN の詳細については、『 Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide 』または『 Cisco ONS 15600 SDH Procedure Guide 』を参照してください。
TL1 を使用して SNCP クロスコネクトを作成する場合、そのクロスコネクトが 1 ウェイまたは 2 ウェイのどちらであるかを指定するだけで済みます。AID はさらに明示的に指定する必要があります。たとえば、図2-28 に示すように、ノード A、B、C、D およびセグメント A-B、B-D、A-C、C-D のあるネットワークに 1 ウェイ SNCP 回線を作成するには、次のコマンドを入力します(ノード A が送信元ノード、ノード D が宛先ノードです)。
ENT-CRS-VC1:A:FROM,TO1&TO2:CTAG1::1WAY;
ENT-CRS-VC1:B:FROM,TO:CTAG2::1WAY;
ENT-CRS-VC1:C:FROM,TO:CTAG3::1WAY;
ENT-CRS-VC1:D:FROM1&FROM2,TO:CTAG4::1WAY;
図2-28 1 ウェイ SNCP 回線を設定したネットワーク
ここでは、両方のリングが 1 つのノードを通過します。したがって、リング間接続を作成するために必要なクロスコネクトは 1 つだけです。これを 図2-29 に示します。ノード「Cisco」が接点です。
図2-29 Cisco ノードのあるネットワーク マップ ― リング間の相互接続
図2-30 の例では、STM-3-4 を使用してリング 2 を供給しています。リング 1 には任意の STM-N トランク カードを使用できますが、一般的にはトランク カードはシングルポート STM-16 または STM-4 です。
(注) VC の計算式は、(((ポート番号 - 1)×ポートごとの VC 数)+VC 番号)です。
VC 12/3/2 は、VC-12-8 (((3-1)×3) +2) にマップされます。
図2-30 Cisco ノードでのSNCP から SNCP への接続の指定
次のコマンドを使用して、リング 2(12/3/2 と 13/3/2)にブリッジする 5/1/1 と 6/1/1 の間のセレクタを作成します。
ENT-CRS-VC1:CISCO:VC-5-1&VC-6-1,VC-12-8&VC-13-8:CTAG1::2WAY;
これを 図2-31 に示します。
このコマンドは、リング 1(5/1/1 と 6/1/1)にブリッジする 12/3/2 と 13/3/2 の間のセレクタも作成します(図2-32を参照)。
図2-33 の例では、2 ファイバ MS-SPRing にドロップのある SNCP エンドポイントを使用し、この 2 ファイバ MS-SPRingのウェスト スパン(リング 2)を回線のアクティブ パスに使用しています。この例では、リング 2 にマルチポート アドレッシングを使用し、13/3/2 = VC-13-26(ここで 26 = (((3 - 1)×12) + 2) )という構成のマルチポート STM-4 カードが搭載されています。(これは、マルチポート カードの VC AID を計算するときに重要になります。)
図2-33 SNCP から 2 ファイバ MS-SPRing
次のコマンドを使用して、リング 2 の 12/3/2 に接続する 5/1/1 と 6/1/1 の間のセレクタを作成します。
ENT-CRS-VC1:CISCO:VC-5-1&VC-6-1,VC12-26:CTAG2::2WAY;
これを 図2-34 に示します。
このコマンドは、12/3/2 からリング 1(5/1/1 および 6/1/1)へのブリッジも作成します(図2-35 を参照)。
この構成では、2 ファイバ MS-SPRing スイッチは必要に応じて、イースト ポートの保護パス(STM-4 の場合 12/3/2)にセレクタ出力を自動的に再接続できます。
図2-36 の例では、2 ファイバ MS-SPRing にドロップのある SNCP エンドポイントを使用し、この 2 ファイバ MS-SPRingのイースト スパン(リング 1)を回線のアクティブ パスに使用しています。VC アドレッシング用として、SNCP には STM-1(たとえば、VC-13-8)を使用します。
図2-36 2 ファイバ MS-SPRing から SNCP
次のコマンドを使用して、6/1/1 からリング 2(12/3/2 および 13/3/2)へのブリッジを作成します。
ENT-CRS-VC1:CISCO:VC-6-1,VC-12-8&VC-13-8:CTAG3::2WAY;
これを 図2-37 に示します。
このコマンドは、リング 1(6/1/1)への 12/3/2 と 13/3/2 の間のセレクタも作成します(図2-38を参照)。
図2-38 リング 1 への 12/3/2 と 13/3/2 の間のセレクタ
2 ファイバ MS-SPRing に相互接続する 2 ファイバ MS-SPRing の保護はすべて、回線レベルで実行されます。リング 1 の 2 ファイバ MS-SPRing スパンの現用側の VC から、リング 2 の 2 ファイバ MS-SPRing スパンの現用側の VC への 2 ウェイ クロスコネクトを使用して、接続を作成できます。この接続は、イーストからイースト、イーストからウェスト、ウェストからイースト、およびウェストからウェストとすることができます。図2-39 の例では、リング 1 ウェストから リング 2 イーストを使用し、2 ファイバ MS-SPRing(リング 2)への拡張のためにスロット 12 および 13 に STM-12-4 が装着されていることを前提としています。
図2-39 2 ファイバ MS-SPRing から 2 ファイバ MS-SPRing
次のコマンドを使用して、5/1/1 から 13/3/2 を 2 ウェイで接続します。
ENT-CRS-VC1:CISCO:VC-5-1,VC-13-26:CTAG4::2WAY;
これを 図2-40 に示します。
図2-40 5/1/1 から 13/3/2 への 2 ウェイ接続
4 ファイバ MS-SPRing に相互接続する 2 ファイバ MS-SPRing の保護はすべて、回線レベルで実行されます。2 ファイバ MS-SPRing の適切な側(イーストまたはウェスト)から、4 ファイバ MS-SPRing の適切な側(イーストまたはウェスト)の現用ファイバへの単純な 2 ウェイ クロスコネクトを使用して、接続を作成できます(図2-41 を参照)。
図2-41 2 ファイバ MS-SPRing から 4 ファイバ MS-SPRing
次のコマンドを使用して、1/1/1 から 5/1/1 への 2 ウェイ接続を作成します。
ENT-CRS-VC1:CISCO:VC-1-1,VC-5-1:CTAG5::2WAY;
これを 図2-42 に示します。
図2-42 1/1/1 から 5/1/1 への 2 ウェイ接続
この例では、4 ファイバ MS-SPRing(リング 2)のウェスト スパンを回線のアクティブ パスに使用します。また、この例では 4 ファイバ MS-SPRing が STM-64 スパンを通過することを前提としています(図2-43 を参照)。
図2-43 SNCP から 4 ファイバ MS-SPRing
次のコマンドを使用して、リング 2(5/1/190)に接続する 1/1/1 または 2/1/1 のセレクタを作成します。
ENT-CRS-VC1:CISCO:VC-1-1&VC-2-1&VC-5-190:CTAG6::2WAY;
これを 図2-44 に示します。
図2-44 リング 2(5/1/190)への 1/1/1 と 2/1/1 の間のセレクタ
このコマンドは、5/1/190 からリング 1(1/1/1 および 2/1/1)へのブリッジも作成します(図2-45 を参照)。
図2-45 5/1/190 からリング1(1/1/1 および 2/1/1)へのブリッジ
ここでは、1 ウェイ ドロップ アンド コンティニュー クロスコネクトを作成する例を示します。これらの例では、リング構成の 3 つのノード(ノード 1、ノード 2、ノード 3)を使用します(図2-46)。ノード 1 が送信元ノードであり、ノード 2 にドロップ アンド コンティニューがあり、ノード 3 が宛先です。
図2-47 に、ドロップ アンド コンティニュー接続の確立に使用する ENT-CRS コマンドに対応する AID の方向を示す回線図の例を示します。
図2-47 ドロップ アンド コンティニュー接続の確立に使用する AID の方向
1 ウェイ ドロップ アンド コンティニューの例でノード 1 を設定するには、ノード 1 に次のコマンドを実行します(図2-48 参照)。
ENT-CRS-VCn::VC-1-1,VC-5-1&VC-6-1:CTAG::1WAY;
図2-48 1/1/1 から 5/1/1 および 6/1/1 へのブリッジ
1 ウェイ ドロップ アンド コンティニューの例でノード 2 を設定するには、ノード 2 に次のコマンドを実行します(図2-49 参照)。
ENT-CRS-VCn::VC-5-1&VC-6-1,VC-1-1:CTAG::1WAYDC;
図2-49 1/1/1 への 5/1/1 と 6/1/1 の間のセレクタ
1 ウェイ ドロップ アンド コンティニューの例でノード 3 を設定するには、ノード 3 に次のコマンドを実行します(図2-50 参照)。
ENT-CRS-VCn::VC-5-1&VC-6-1,VC-1-1:CTAG::1WAY;
図2-50 1/1/1 への 5/1/1 と 6/1/1 の間のセレクタ
2 ファイバおよび 4 ファイバ MS-SPRing トポロジーで、Protection Channel Access(PCA; 保護チャネル アクセス)クロスコネクトをプロビジョニングまたは取得できます。これらのトポロジーでサポートされる VC レートは、STM-4(2 ファイバのみ)、STM-16、および STM-64 です。保護チャネル上のトラフィックは余剰トラフィックと呼ばれ、プライオリティ レベルは最低です。余剰トラフィックは、保護チャネルの使用を必要とする現用トラフィックによって先取りされます。
2 ファイバ MS-SPRing では、余剰トラフィックは帯域パスの上半分にプロビジョニングされます。4 ファイバ MS-SPRing では、余剰トラフィックは保護ファイバ上にプロビジョニングされます。PCA プロビジョニング機能では、クエリーが明示的な要求である場合にかぎり、2 ファイバ MS-SPRing の保護パス、および 4 ファイバ MS-SPRing の保護チャネルに、PCA クロスコネクトを確立できます。
PCA 接続には、1WAYPCA および 2WAYPCA の 2 タイプがあります。ユーザが ENT-CRS-VCp/VC12 コマンドを使用して明示的な要求を提供する場合にのみ、PCA クロスコネクトがプロビジョニングされます。クロスコネクトが PCA クロスコネクトである場合、RTRV-CRS-VCp/VC12 コマンド出力の クロスコネクト タイプ フィールドに、1WAYPCA または 2WAYPCA のいずれかが表示されます。
1WAYPCA および 2WAYPCA は、TL1 ユーザ インターフェイスでのみ使用し、TL1 クロスコネクト関連のコマンドで、PCA クロスコネクトのタイプをユーザが簡単に指定できるようにすることを目的としています。
(注) ネットワークは 2 ファイバまたは 4 ファイバの STM-4、STM-16、または STM-64 MS-SPRing として構成されている必要があります。
(注) VC パス クロスコネクトは、TL1 コマンド(ENT-CRS-xxx)で確立できます。
(注) RTRV-CSR-xxx コマンドには接続タイプを指定するオプションの CTYPE フィールドがないため、出力結果では照会した AID に基づいてマッチするクロスコネクトが報告されます。したがって、取得されるクロスコネクト インベントリには、PCA クロスコネクトと PCA 以外のクロスコネクトの両方が含まれる場合があります。
例2-15 に PCA クロスコネクトをプロビジョニングするための入力形式を示します。
例2-15 PCA クロスコネクトのプロビジョニング入力形式
• VC は すべての VC 帯域幅のクロスコネクトを表します。
例2-16 に VC4 PCA クロスコネクトをプロビジョニングする入力例を示します。
(注) このクロスコネクト プロビジョニング コマンドのクロスコネクト タイプ(CCT)が 1WAYPCA または 2WAYPCA のいずれかであり、なおかつ <FROM> および <TO> AID のいずれの値も PCA AID でない場合、IIAC(Input, Invalid PCA AIDs)エラー メッセージが返されます。
(注) PCA 以外の CCT を指定してこのコマンドを送信し、1 つまたは 2 つの AID が PCA AID である場合、IIAC(The PCA AID Is Not Allowed for the Queried CCT Type)エラー メッセージが返されます。
例2-17 の入力形式を使用して、PCA クロスコネクトを取得します。
PATH が VC である場合、照会した AID に基づいてすべての VC クロスコネクトが取得されます。
<AID>={FacilityAIDs, VCAIDs, VC12AIDs, ALL}
例2-18 に PCA VCp クロスコネクト取得コマンドの出力形式を示します。
例2-18 PCA STSp クロスコネクト取得コマンドの出力形式
例2-19 に PCA VC クロスコネクト取得コマンドの出力形式を示します。
例2-19 PCA VT クロスコネクト取得コマンドの出力形式
(注) FTP タイムアウトは 30 秒です。これはユーザ側で設定することはできません。
FTP(ファイル転送プロトコル)ソフトウェア ダウンロード機能は、TCC2/TCC2P/TSC カード上の非アクティブなフラッシュ パーティションに、ソフトウェア パッケージをダウンロードします。FTP ソフトウェア ダウンロードでは、シンプレックスおよびデュプレックスの TCC2/TCC2P/TSC カード ダウンロード、成功および失敗のステータス、および進行状況(20% ずつ)が提供されます。
COPY-RFILE コマンドは、TCC2/TCC2P/TSC カード上の非アクティブなフラッシュ パーティションに、FTP URL で指定される場所から新しいソフトウェア パッケージをダウンロードします。COPY-RFILE を使用して、データベース ファイルのバックアップおよび復元を行うこともできます。
(注) Software Release 5.0 以降では、PACKAGE_PATH は NE のルート ディレクトリからの絶対パスではなく、ユーザのホーム ディレクトリからの相対パスです。絶対パスを指定する場合は、パスの先頭を文字列 %2F にしてください。
COPY-RFILE:[<TID>]:[<SRC>]:<CTAG>::TYPE=<XFERTYPE>,[SRC=<SRC1>,]
[DEST=<DEST>,][OVWRT=<OVWRT>];
• <SRC1> は、転送するファイルの送信元を指定します。<SRC1> は文字列です。FTP URL のみサポートされます。非ファイアウォール環境では、URL の形式は次のとおりです。
"FTP://FTP_USER[:FTP_PASSWORD]]@FTP_HOST_IP[:FTP_PORT]
/PACKAGE_PATH[:TYPE=I]"
–FTP_USER は、パッケージ ファイルのあるコンピュータに接続するためのユーザ ID です。
–FTP_PASSWORD は、パッケージ ファイルのあるコンピュータに接続するためのパスワードです。
–FTP_HOST_IP は、パッケージ ファイルのあるコンピュータの IP アドレスです。ホスト名のドメイン ネーム サーバ(DNS)ルックアップはサポートされていません。
–PACKAGE_PATH は、ログイン ユーザのホーム ディレクトリから始まる、パッケージ ファイルのロング パス名です。
ファイアウォール環境では、ホスト名は単価記号(@)で区切った IP アドレスのリストに置き換える必要があります。最初の IP アドレスは、パッケージ ファイルを保存しているコンピュータの IP アドレスです。その後ろの IP アドレスは、ネットワークのエッジへ向かって外側に移動していく一連のファイアウォール コンピュータの IP アドレスであり、最後にリストする IP アドレスは、外部ユーザがネットワークに最初にアクセスするために使用するコンピュータです。
"FTPHOST <-> GNE3 <->GNE2 <-> GNE1 <-> ENE"
FTP://FTP_USER:FTP_PASSWORD@FTP_HOST_IP@GNE3@GNE2@GNE1/
PACKAGE_PATH
• <DEST> は、転送するファイルの宛先を指定します。SRC パラメータの注釈もここで使用できます。<DEST> は文字列です。
• <OVWRT> が YES の場合、ファイルは上書きされます。現時点では YES のみサポートされています。<OVWRT> に NO の値を使用すると、エラー メッセージが返されます。
(注) • ファイル転送方式としては、FTP だけが使用可能です。
• COPY-RFILE 構文では、SWDL および拡張 FTP URL 構文の使用が必須です。
APPLY コマンドは、アクティブ フラッシュおよび保護フラッシュにロードされたソフトウェアのバージョンに応じて、ソフトウェアをアクティブにするか元の状態に戻します。古いソフトウェア ロードをアクティブにしようとしたり、新しいソフトウェア ロードを元の状態に戻そうとすると、エラーが返されます。このコマンドが成功すると、適切なフラッシュが選択され、TCC2/TCC2P2/TSC カードが再起動します。
REPT EVT FXFR は、FTP ソフトウェア ダウンロードの開始、終了、および処理済みパーセンテージをレポートする自律メッセージです。REPT EVT FXFR は、ソフトウェア アップグレードで発生したエラー(無効なパッケージ、無効なパス、無効なユーザ ID/パスワード、およびネットワーク接続の切断)もレポートします。
(注) "FXFR_RSLT" は、"FXFR_STATUS" が COMPLD の場合にのみ転送されます。
"BYTES_XFRD" は、"FXFR_STATUS" が IP または COMPLD の場合にのみ転送されます。
REPT EVT FXFR メッセージの出力形式は次のとおりです。
SID DATE TIME
A ATAG REPT EVT FXFR
"<FILENAME>,<FXFR_STATUS>,[<FXFR_RSLT>],[<BYTES_XFRD>]"
;
• <FILENAME> は、転送するファイルのパス名を表す文字列です。FTP サーバとコントローラ カードの間でパッケージを転送する場合、ファイル名には文字列「active」が含まれます。この転送後、ノードに 2 番めのコントローラ カードがある場合、ファイルはそのカードにコピーされます。この処理の実行中、REPT EVT FXFR メッセージがファイル名「standby」で生成されます。
• <FXFR_STATUS> は、ファイルの転送ステータスを表します。Start、IP(in progress)、または COMPLD のいずれかです。
• <FXFR_RSLT> は、ファイル転送の結果を表します。success または failure のいずれかです。<FXFR_RSLT> は省略可能です。
• <BYTES_XFRD> は、転送されたバイト数を表します。<BYTES_XFRD> は文字列であり、省略可能です。
(注) ソフトウェアをダウンロードしてアクティブにできるのは、スーパーユーザに限られます。
ステップ 1 FTP ホストに新しいソフトウェア パッケージ(たとえば 15XXXSDH-0340-X02E-2804.pkg)をコピーします。
ステップ 2 ターゲット NE との TL1 セッションを確立します。
ステップ 3 ACT-USER コマンドを使用してログインします。
ステップ 4 たとえば、RTRV-NE-GEN コマンドを使用して、NE 上の現用および保護ソフトウェアをチェックします。
VA454-94 1970-01-06 22:22:12
M 1 COMPLD
"IPADDR=10.82.87.94,IPMASK=255.255.255.224,DEFRTR=10.82.86.1,
ETHIPADDR=10.82.87.94,ETHIPMASK=255.255.255.224,NAME=VA454-94,
SWER=3.40.00,LOAD=03.40-002G-14.21,PROTSWVER=4.00.00,
PROTLOAD=04.00-X02G-25.07,DEFDESC=\"FACTORY DEFAULTS\""
;
ステップ 5 COPY-RFILE コマンドを発行します。このコマンドはダウンロード プロセスを開始します。コマンド構文については、「COPY-RFILE」を参照してください。
例2-20 では、ホスト 10.77.22.199 の「/%2FUSR/CET/VINTARA」にパッケージが保存されています。ユーザ ID およびパスワードは、TL1 および CISCO454SDH です。パッケージのディレクトリ パスは、FTP セッション中に表示されるものと同じです。
ステップ 6 いずれかのパラメータが不正な場合、またはホストにアクセスできない場合、REPT EVT FXFR メッセージによってエラーが報告されます。ダウンロードが失敗する原因は、次のとおりです。
• パッケージのディレクトリ パスが無効であるか、見つからない場合
• ファイアウォール ユーザ ID/パスワードまたはホスト名が無効な場合
• ダウンロード中にノードが再起動されたり、接続が切断された場合
• FTP プロトコルでノードまたはホストがタイムアウトした場合(例2-21 を参照)
例2-21 FTP プロトコルでノードまたはホストがタイムアウトした場合の REPT EVT FXFR
ステップ 7 ダウンロードが成功すると、例2-22 のような REPT EVT FXFR メッセージで active start が報告されます。
例2-22 Active Start を報告する REPT EVT FXFR メッセージ
ステップ 8 SFTDOWN マイナー アラームが生成され、ソフトウェア ダウンロードを実行中であることが示されます(例2-23 を参照)。ダウンロードが終了すると、SFTDOWN アラームが解除されます。
ソフトウェア ダウンロード中に随時、in-progress ステータスを使用して、RTRV-NE-GEN コマンドを確認します(例2-24 を参照)。
ステップ 9 ダウンロードの進行状況は、REPT EVT FXFR メッセージでレポートされます。ダウンロードが 20% 処理されるたびに、次のようにメッセージが表示されます(例2-25 を参照)。
例2-25 ソフトウェア ダウンロード中の REPT EVT FXFR メッセージ
ステップ 10 ダウンロード中に TL1 セッションがタイムアウトした場合、またはユーザが TL1 セッションを終了した場合、ダウンロードは続行されます。ダウンロードの終了を確認するには、RTRV-NE-GEN コマンドを発行し、PROTLOAD を確認します(例2-26 を参照)。
ステップ 11 REPT EVT FXFR は、ソフトウェア ダウンロードの終了を確認します(例2-27 を参照)。
ステップ 12 ダウンロードが終了すると、SFTDOWN アラームが解除されます(例2-28 を参照)。
ソフトウェアを正常にダウンロードしたあと、保護ロードに保存された新しいソフトウェアをアクティブにして、NE 上で実行する必要があります。APPLY コマンドにより、保護ソフトウェアおよび新しくダウンロードしたソフトウェアのバージョンに応じて、アクティブ化または元に戻す処理を実行できます(APPLY の構文については、APPLYを参照)。
ステップ 1 保護ソフトウェアが現用ソフトウェアよりも新しい場合、次の方法でソフトウェアをアクティブにします。
APPLY::1::ACT;
DEV208 1970-01-10 13:40:53
M 1 COMPLD
;
保護ソフトウェアのほうが新しい場合に、元に戻す処理を試みると、エラーになります。
ステップ 2 APPLY コマンドが成功したら、CANC-USER コマンドを使用して TL1 セッションからログアウトします。
CANC-USER::CISCO15:1;
VA454-94 1970-01-07 01:18:18
M 1 COMPLD
;
ステップ 3 APPLY コマンドが正常に終了したあと、NE が再起動し、TL1 セッションが接続解除されます。NE は再起動後、新しいソフトウェアを実行します。アクティブ化の実行中に、トラフィックの切り替えが発生する可能性があります。
リジェネレータ セクション データ通信チャネル(RS-DCC)に接続された ONS 15454 SDH および ONS 15600 SDH で構成したネットワークの場合、TL1 でサポートされる GNE/ENE 機能を使用してリモートのダウンロードやアクティブ化が可能になります。GNE は LAN で接続されている必要があり、残りの ENE が GNE から光ファイバ経由で新しいソフトウェア パッケージをダウンロードできます。
リモートへのソフトウェア ダウンロードを実行するには、「新しいソフトウェアのダウンロード」および「新しいソフトウェアのアクティブ化」に記載されている手順を実行します。各コマンドの TID には、ENE ノード名を指定してください。
GNE ごとに 11 の(TCC2/TCC2P)同時通信ゲートウェイ セッションと、最大 176 の(TCC2/TCC2P)ENE をサポートできます。TL1 ゲートウェイについての詳細は、「TL1 ゲートウェイ」を参照してください。
各ノードをアクティブ化したあと(例2-29)、例2-30 に示すとおり、適切な TID を指定した COPY-RFILE コマンドにより、5 件のソフトウェア ダウンロードを同時に実行することができます。ダウンロードはいずれも相互に独立していて、ダウンロード速度もそれぞれ異なる場合があります。
例2-29 ノードのアクティブ化によるソフトウェアの同時ダウンロード
GNE により ENE へソフトウェアをダウンロードする場合、COPY-RFILE コマンド中の FTTD URL は、例2-31 のように指定する必要があります。FTTD パラメータの形式は次のとおりです。「FTTD://USERID:PASSWORD@TL1 GNE NODENAME:21」。Release 6.0 より前のリリースでは、ポート 21 が必須になります。Release 6.0 以降の場合、ポート 21 は省略可能です。
例2-31 GNE による ENE へのソフトウェア ダウンロード
ノード名を使用して、個々の REPT EVT FXFR メッセージを取得することができます。
RTRV-NE-GEN で特定のダウンロード ステータスを表示する目的でも、個々のノード名を入力する必要があります。
GNE ノードを使用したすべてのノードについて APPLY コマンド(例2-32)を実行してソフトウェアをアクティブにできます。
(注) すべての ENE をアクティブにしたあと、最後に GNE をアクティブにしてください。そうしないと、GNE がアクティブ化のための再起動を開始した時点で、ENE との接続が切断されます。
Performance Monitoring(PM)レポートのスケジュール機能は、Cisco ONS 15454 および ONS 15600 SDH に関する PM レポート機能を拡張します。PM レポートのスケジュールを設定すると、指定したファシリティまたはクロスコネクトの PM レポートが自動的かつ定期的に生成されます。パフォーマンス モニタリングの詳細については、Cisco ONS 15454 SDH および Cisco ONS 15600 SDH の各ユーザ マニュアルを参照してください。
スケジュールを設定した PM レポートを作成する場合、次のルールが適用されます。
• 現時点で NE に関して作成できるスケジュールの最大数は 1000 です。この数のスケジュールが NE に作成されている場合に、さらにスケジュールを設定しようとすると、エラー メッセージ「Reach Limits Of MAX Schedules Allowed. Can Not Add More」(許容される最大スケジュール数に達しました。これ以上追加できません。)が表示されます。
• 1 つの NE にまったく同一のスケジュールを設定することはできません。同じ AID、MOD2 タイプ、パフォーマンス モニタ タイプ、パフォーマンス モニタ レベル、場所、方向、期間が設定された 2 つのスケジュールは、同じものとみなされます。
• 既存のスケジュールと重複するスケジュールを作成すると、エラー メッセージ「Duplicate Schedule」(スケジュールが重複しています。)が返されます。ただし、既存のスケジュールが期限切れになると(RTRV-PMSCHED コマンドで取得したパラメータ <NUMINVL> が 0 に等しい場合、それ以降は送信すべきパフォーマンス モニタリング レポートがないことを意味します)、同じパラメータを指定した新しいスケジュールで、既存のスケジュールが置き換えられます。
• PM スケジュールを作成する場合、最小のレポート インターバルは 5 分以上にする必要があります。
次のコマンドを使用して、PM レポートのスケジュール設定や管理を行います。コマンドの形式および構文については、『 Cisco ONS 15454 SDH and Cisco ONS 15600 SDH TL1 Command Guide 』の各コマンドの説明を参照してください。
PM スケジュールを作成するには、SCHED-PMREPT-<MOD2> コマンドを発行します。
(注) PM スケジュールの間隔は、5 分以下に設定することはできません。
現在の TL1 セッションで自律 PM レポートを受信できるようにするには、ALW-PMREPT-ALL コマンドを発行します。
• PM スケジュールを作成するには、SCHED-PMREPT-<MOD2> コマンドを発行します。
• PM スケジュールを削除するには、<NUMREPT> パラメータを 0 にして SCHED-PMREPT-<MOD2> コマンドを発行します。
(注) ファシリティまたはクロスコネクトに対して作成した PM スケジュールは、該当するカードまたはクロスコネクトをプロビジョニング解除した時点で、自動的に削除されます。
• ノードで作成されているすべての PM スケジュールを取得するには、RTRV-PMSCHED-ALL コマンドを発行します。特定の MOD2 タイプの PM スケジュールを取得するには、
RTRV-PMSCHED-<MOD2> コマンドを発行します。
(注) 期限を過ぎたスケジュールが自動的に削除されることはありません。たとえば、PM について 10 回報告を行うスケジュールを作成したとします。10 個の PM レポートが送信されると、そのスケジュールは期限切れになります。期限切れになったスケジュールは、RTRV-PMSCHED コマンドの応答で <NUMINVL> フィールドが 0 に等しいことで識別できます。
TL1 セッションでスケジュールされた PM レポートの受信をイネーブルにするには、ALW-PMREPT-ALL コマンドを発行します。
(注) TL1 セッションはデフォルトでは、PM レポートの受信がディセーブルに設定されています。
ALW-PMREPT-ALL コマンドを使用すると、TL1 ユーザは自分でスケジュールを作成したか、それとも他の TL1 ユーザが作成したかとは無関係に、スケジュールされたすべての PM レポート、およびシステムで自動的に生成される自律パフォーマンス モニタリング(AutoPM)を受信できます。
TL1 セッションでスケジュールされた PM レポートの受信をディセーブルにするには、INH-PMREPT-ALL コマンドを発行します。
オートマチック自律パフォーマンス モニタリング(AutoPM)レポートは、Cisco ONS 15454、ONS 15310-CL、ONS 15310-MA、および ONS 15600 の PM レポート機能を拡張するための機能です。この機能をイネーブルにすると、システムはすべてクロスコネクトについて PM レポートを自動的に作成します。AutoPM は、デフォルトでディセーブルになります。イネーブルにすると、オートマチック レポートが 15 分間隔(デフォルトの間隔)で作成されます。
AutoPM は、CTC により、イネーブルまたはディセーブルを切り換えることができます。手順については、『 Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide 』の「Monitor Performance」を参照してください。
AutoPM の設定を取得するには、ノードに RTRV-NE-GEN TL1 コマンドを発行します。
AutoPM レポートを作成する TL1 セッションのイネーブルまたはディセーブルを切り換える手順については、「TL1 セッションでの自律 PM レポート受信のイネーブル化またはディセーブル化」を参照してください。
ブリッジ アンド ロール機能を使用して、トラフィックを 1 つのエンティティから別のエンティティに移動(ロール)することができます。ここでは、TL1 コマンドを使用して、1 ウェイまたは 2 ウェイ回線で、シングル ロール、デュアル ロール、および保護ロールを行う方法および手順の例を示します。内容は次のとおりです。
• パス レベルのロール ― サポートされるすべての時分割多重(TDM)ドロップ(STM1、STM4、STM16、および STM64)で、VC11、VC12、VC3、および VCNc レートのクロスコネクトをロールします。個々のロールは、パス レベルで実行されます。
• 回線レベルのロール ― 1 つのポート/ファシリティのすべてのクロスコネクトを、別のポート/ファシリティにロールします。
• バルク ロール ― 1 つのポート/ファシリティのクロスコネクトのサブセットを、別のポート/ファシリティにロールします。
• 自動モードでは、新しいパス上で有効な入力信号が検出されたとき、ロールすべきレグが自動的にドロップされます。
• 手動モードでは、新しいパス上で有効な信号が検出されたとき、ロールすべきレグが保持されます。レグを手動でドロップする必要があります。
(注) 回線の作成に関するパス幅のルールは、回線をロールする場合にも当てはまります。たとえば、VC#1 から始めて VC4 をロールする場合、これを他のポートにロールして VC#2 から始めることはできません。VC#1 から始める必要があります。
このリリースの TL1 を使用するブリッジ アンド ロールには、次の制約があります。
• 電気回路カードまたはイーサネット カード上でのロールは認められません。
• Test Access に関与するクロスコネクトでのロールは認められません。
• クロスコネクト ループバックに関与するクロスコネクトでのロールは認められません。
• ファシリティまたは機器ループバックに関与するポートでのロールは認められません。この制約は、「roll from」および「roll to」の両方に当てはまります。
• 1+1 保護回線でロールする場合、「roll to」は保護グループの保護ポートに対して指定できません。
• MS-SPRing で保護された回線でロールしても、MS-SPRing 回線に関するルールに違反しません。MS-SPRing を通過する回線は、送信元と宛先の間にあるリングで同じ STS 番号を使用する必要があります。
• リングに既存の保護切り替えがある場合、MS-SPRing で保護された回線のロールが拒否されます。ロールが開始されたあとで保護切り替えが発生すると、その保護切り替えが解除されるまで、「roll to」パス上の有効な信号がモニタされません。
• SNCP で保護された回線でロールしても、SNCP 回線に関するルールに違反しません。SNCP 回線には、1 つのブリッジおよび 1 つのセレクタが必要です。
• SNCP で保護された回線のブリッジおよびセレクタは、ロールで移動することはできません。
• SNCP で保護された回線でのデュアル ロールの場合、両方のロール ポイントが回線の現用パスまたは保護パスのどちらかに存在する必要があります。たとえば、一方のロール ポイントを回線の現用パス上に、もう一方のロール ポイントを保護パス上に指定することはできません。
• SNCP で保護された回線をロールする場合、「roll to」で保護付きの回線(1+1 または MS-SPRing 保護)を指定することはできません。TL1 では、これはブリッジおよびセレクタ ノードの場合のみ保証され、中間ノードでは保証されません。
• 混合保護の回線でロールする場合、ロール ポイントはどちらも同じ保護ドメイン内に存在する必要があります。
• CTC で作成したクロスコネクトに対して、TL1 によるロールを実行できます。
(注) TL1 を使用して作成したロールは、CTC によって編集または削除することはできません。
• TL1 クロスコネクトに対して、TL1 によるロールを実行できます。
(注) CTC を使用して作成したロールは、TL1 によって編集または削除することはできません。
• 回線の中間パスを別の回線にロールすると、2 番めの回線はライブ トラフィックをまったく伝送できません。
(注) ロールが完了したあと、2 番めの回線が元の回線の新しい中間パスを形成します。
• 通過するノード数が 4 未満の低次パス トンネルまたは VC 低次パス アグリゲーション ポイント(VAP)回線には、ロールを実行できません。
このリリースの TL1 仮想連結(VCAT)を使用するブリッジ アンド ロールには、次の制約があります。
• オープン エンドでない VCAT 回線の場合、回線の送信元と宛先を変更することはできません。
• オープン エンドの VCAT 回線の場合、オープン側に限って、回線の送信元と宛先を変更できます。
このリリースの TL1 共通ファイバ ルーテッド VCAT 回線を使用するブリッジ アンド ロールには、次の制約があります。
• 共通ファイバ ルーテッド VCAT 回線の共通ファイバ プロパティを、ロールによって変更することはできません。
• VCAT メンバー回線でロールする場合、共通ファイバ ルーテッド VCAT 回線の共通ファイバ プロパティを変更しないようにするには、メンバーを同じファイバの 1 つのタイム スロットから別のタイム スロットにロールします。
ブリッジ アンド ロールでは、次のコマンドを使用します。入力形式、出力形式、および例も含めコマンドの全面的な説明については、『 Cisco ONS 15454 SDH and Cisco ONS 15600 SDH TL1 Command Guide 』を参照してください。
このコマンドは、試行されたロール動作を削除するか完了します。このコマンドは、回線レベルのロールとバルク ロールをサポートしますが、パス レベルのロールには使用できません。ENT-BULKROLL-<STM_TYPE> コマンドで作成したロールは、DLT-BULKROLL-<STM_TYPE> コマンドで削除できます。
このコマンドは、試行されたロール動作を削除するか完了します。
このコマンドは、サービスを中断させることなく、1 つのエンドポイントから別のエンドポイントへのトラフィックのロールに関する情報を編集します。このコマンドでは CMDMDE オプションを使用して有効な信号を強制することができます。編集可能なパラメータは CMDMDE だけです。タイム スロットは編集できません。このコマンドは、回線レベルのロールとバルク ロールをサポートしますが、パス レベルのロールには使用できません。
このコマンドは、サービスを中断させることなく、1 つのエンドポイントから別のエンドポイントへのトラフィックのロールに関する情報を編集します。このコマンドでは CMDMDE オプションを使用して有効な信号を強制することができます。編集可能なパラメータは CMDMDE だけです。タイム スロットは編集できません。
このコマンドは、サービスを中断させることなく、1 つのエンドポイントから別のエンドポイントへのトラフィックのロールに関する情報を入力します。このコマンドは、回線レベルのロールとバルク ロールをサポートしますが、単一パス レベルのロールには使用できません。
このコマンドは、サービスを中断させることなく、1 つのエンドポイントから別のエンドポイントへのトラフィックのロールに関する情報を入力します。このコマンドは、VC パス レベルのロールだけをサポートします。
このコマンドは、ロール データのパラメータを取得します。このコマンドは、回線レベルのロールとバルク ロールをサポートしますが、パス レベルのロールには使用できません。
シングル ロール動作では、回線の送信元、または宛先のいずれかが同じノード、または異なるノードにある別のエンドポイントに転送されます。シングル ロール動作用にユーザが選択するのは、1 つのロール ポイントのみです。
デュアル ロール動作は、回線の 2 つのロール ポイント間のセグメントを新しいルートに変更します。デュアル ロール動作用には、ユーザは 2 つのロール ポイントを選択します。新しいルートは次のいずれかに設定できます。
2 ウェイ回線のシングル ロールまたはデュアル ロールを作成するには、実行するロールのタイプに応じて、ENT-ROLL-<MOD_PATH> コマンドまたは ENT-BULKROLL-<STM_TYPE> コマンドを入力します。
• ENT-ROLL-<MOD_PATH>:[<TID>]:<FROM>,<TO>:<CTAG>:::RFROM=<RFROM>,
RTO=<RTO>,RMODE=<RMODE>,[CMDMDE=<CMDMDE>];
• ENT-BULKROLL-<STM_TYPE>:[<TID>]:<FROM>:<CTAG>:::RTOSTART=<RTOSTART>,
[RFROMSTART=<RFROMSTART>],[RFROMEND=<RFROMEND>],RMODE=<RMODE>,
[CMDMDE=<CMDMDE>];
ステップ 1 実行するロールのタイプを選択し、対応するコマンドを入力します。
• 同じファシリティで異なる STS に自動ロール(パス ロール)する場合は、次の例のように ENT-ROLL-<MOD_PATH> コマンドを使用します。
ENT-ROLL-VC3:CISCO:VC4-1-1-1,VC4-2-1-1:1:::RFROM=VC4-2-1-1,RTO=VC4-3-1-1,
RMODE=MAN,CMDMDE=FRCD;
• 同じファシリティで異なる VC に手動ロール(パス ロール)する場合は、次の例のように ENT-ROLL-<MOD_PATH> コマンドを使用します。
ENT-ROLL-VC3:CISCO:VC4-1-1-1,VC4-2-1-1:1:::RFROM=VC4-2-1-1,RTO=VC4-3-1-1,
RMODE=MAN,CMDMDE=FRCD;
• 異なるファシリティで、同じ VC または異なる VC にロール(回線ロール)する場合は、次の例のように ENT-BULKROLL-<STM_TYPE> コマンドを使用します。
ENT-BULKROLL-STM16:CISCO:FAC-5-1:123:::RTOSTART=VC4-6-1-1,
RFROMSTART=VC4-5-1-1,RFROMEND=VC4-5-1-4,RMODE=AUTO,CMDMDE=FRCD;
このコマンドは、同じ VC のあるスロット 6 のファシリティにすべての VC パスをロールします( 表2-6 を参照)。
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• 一連の回線を別のファシリティにロール(バルク ロール)する場合は、次の例のように ENT-BULKROLL-<STM_TYPE> コマンドを使用します。
ENT-BULKROLL-STM16:CISCO:FAC-5-1:123:::RTOSTART=VC4-6-1-1,
RFROMSTART=VC4-5-1-1,RFROMEND=VC4-5-1-4,RMODE=AUTO,CMDMDE=FRCD;
このコマンドは、 表2-7 に示すパスをロールします。
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ステップ 2 手動ロールを実行した場合、RTRV-BULKROLL-<STM_TYPE> コマンドを発行して、回線が有効かどうかを確認する必要があります。コマンドの入力形式は次のとおりです。
RTRV-BULKROLL-<STM_TYPE>:[<TID>]:<SRC>:<CTAG>;
RTRV-BULKROLL-STM4:CISCO:FAC-3-1:1;
シングル ロール動作では、回線の送信元、または宛先のいずれかが同じノード、または異なるノードのいずれかにある別のエンドポイントに転送されます。シングル ロール動作用にユーザが選択するのは、1 つのロール ポイントのみです。
デュアル ロール動作は、回線の 2 つのロール ポイント間のセグメントを新しいルートに変更します。デュアル ロール動作用には、ユーザは 2 つのロール ポイントを選択します。新しいルートは次のいずれかに設定できます。
1 ウェイ回線のシングル ロールを作成するには、実行するロールのタイプに応じて、ENT-ROLL-<MOD_PATH> コマンドまたは ENT-BULKROLL-<STM_TYPE> コマンドを入力します。これらのコマンドの入力形式は次のとおりです。
• ENT-ROLL-<MOD_PATH>:[<TID>]:<FROM>,<TO>:<CTAG>:::RFROM=<RFROM>,
RTO=<RTO>,RMODE=<RMODE>,[CMDMDE=<CMDMDE>];
(注) 1 ウェイの宛先ロールの場合、ロール モード(RMODE)は手動(MAN)でなければなりません。
• ENT-BULKROLL-<STM_TYPE>:[<TID>]:<FROM>:<CTAG>:::RTOSTART=<RTOSTART>,
[RFROMSTART=<RFROMSTART>],[RFROMEND=<RFROMEND>],RMODE=<RMODE>,
[CMDMDE=<CMDMDE>];
ステップ 1 実行するロールのタイプを選択し、対応するコマンドを入力します。
• 同じファシリティで異なる VC に自動ロール(パス ロール)する場合は、次の例のように ENT-ROLL-<MOD_PATH> コマンドを使用します。
ENT-ROLL-VC3:CISCO:VC4-1-1-1,VC4-2-1-1:1:::RFROM=VC4-2-1-1,RTO=VC4-3-1-1,
RMODE=MAN,CMDMDE=FRCD;
• 同じファシリティで異なる VC に手動ロール(パス ロール)する場合は、次の例のように ENT-ROLL-<MOD_PATH> コマンドを使用します。
ENT-ROLL-VC3:CISCO:VC4-1-1-1,VC4-2-1-1:1:::RFROM=VC4-2-1-1,RTO=VC4-3-1-1,
RMODE=MAN,CMDMDE=FRCD;
• 異なるファシリティで、同じ VC または異なる VC にロール(回線ロール)する場合は、次の例のように ENT-ROLL-<MOD_PATH> コマンドを使用します。
ENT-ROLL-VC3:CISCO:VC4-1-1-1,VC4-2-1-1:1:::RFROM=VC4-2-1-1,RTO=VC4-3-1-1,
RMODE=MAN,CMDMDE=FRCD;
このコマンドは、同じ STS のあるスロット 6 のファシリティにすべての VC パスをロールします( 表2-8 を参照)。
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• 一連の回線を別のファシリティにロール(バルク ロール)する場合は、次の例のように ENT-BULKROLL-<STM_TYPE> コマンドを使用します。
ENT-BULKROLL-STM16:CISCO:FAC-5-1:123:::RTOSTART=VC4-6-1-1,
RFROMSTART=VC4-5-1-1,RFROMEND=VC4-5-1-4,RMODE=AUTO,CMDMDE=FRCD;
このコマンドは、 表2-9 に示すパスをロールします。
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ステップ 2 手動ロールを実行した場合、次の形式の RTRV-BULKROLL-<STM_TYPE> コマンドを発行して、回線が有効かどうかを確認する必要があります。
RTRV-BULKROLL-<STM_TYPE>:[<TID>]:<SRC>:<CTAG>;
次に RTRV-BULKROLL-<STM_TYPE> の入力例を示します。
RTRV-BULKROLL-STM4:CISCO:FAC-3-1:1;
この手順では、送信元ノードと宛先ノードの両方をロールします。デュアル ロールには次の 2 タイプがあります。
• 同じファシリティ内の異なるタイム スロットへの単一回線のデュアル ロール
• 1 つのスパン カードから別のスパン カードへの単一回線のデュアル ロール
ステップ 1 送信元ノードで実行するロールのタイプを決定し、「1 ウェイ回線のシングル ロールの作成」に記載されている手順に従います。
ステップ 2 宛先ノードで実行するロールのタイプを決定し、「1 ウェイ回線のシングル ロールの作成」に記載されている手順に従います。
保護ロールを実行するには、「2 ウェイ回線のシングル ロールおよびデュアル ロール手順」および「1 ウェイ回線のシングル ロールおよびデュアル ロール手順」に記載されている手順に従います。
(注) 1 つの保護グループから別のグループまたは同じ保護グループ内で、保護ロールを実行するには、事前に保護グループがプロビジョニングされている必要があります。
表2-10 に、1 つのドメインから別のドメインにサポートされている保護ロールの種類を示します。表で X はロールが許可され、ダッシュ(―)はロールが許可されないという意味です。
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ここでは、Cisco ONS 15454 SDH 上の Remote Monitoring(RMON)で管理されるすべての PM データの取得、スレッシュホールド設定、スレッシュホールド超過アラート(TCA)、および PM レポートのスケジュール設定について説明します。
RMON PM をサポートするカードとしては、G1K-4、CE-1000-4、ML1000-2/ML100T-12、FC_MR-4、MXP_MR_2.5G/MXPP_MR_2.5G、ML-100T-8/CE-100T-8 があります。これらのカードの PM タイプとしては、標準 SNMP/RMON MIB で定義されるイーサネット統計タイプのほかに、RMON で管理されるその他の統計タイプ(Fibre Channel 統計タイプなど)があります。
RMON スレッシュホールドを作成する場合、指定する必要のあるスレッシュホールド値が 2 つあります。上限スレッシュホールドおよび下限スレッシュホールドです。RMON スレッシュホールドを作成する場合、そのほかにも指定すべきパラメータ(スタートアップ タイプ、サンプル タイプなど)があります。
(注) RMON 統計タイプごとに複数のスレッシュホールドを定義できます。
現在のバケットは、RMON によって定義されません。RMON マネージド PM は、PM の履歴データと、最後にカウンタがクリアされてから累積されたデータ(RAW-DATA)だけを示します。
RMON TCA では、この累積期間は PM バケット累積時間(15-MIN、1-DAY など)によってあらかじめ定義されるのではなく、RMON スレッシュホールドの作成時に定義する任意の整数(10 秒より大きい任意の時間)とすることができます。
RTRV-PM-<MOD2> コマンドは、RMON マネージド PM を取得します。
イーサネット ポートが FSTE、GIGE、POS ポート タイプの場合、TL1 修飾子 FSTE、GIGE、POS を使用して、RMON マネージドのイーサネット PM を取得します。FC 修飾子は、RMON マネージドの Fibre Channel PM を取得します。
RMON 統計には、3 種類の累積期間(1-MIN、1-HR、および RAW-DATA)があります。RMON マネージド PM では、履歴 PM バケットおよび RAW-DATA だけがサポートされ、RMON マネージド PM 用に定義される現在のバケットはありません。RTRV-PM の入力で RAW-DATA を指定した場合、入力で指定された日付および時刻は無視されます。出力の MONDAT および MONTM は、最後にカウンタがクリアされた時刻になります。RMON マネージド PM の取得では、RAW-DATA がデフォルトの TMPER 値になります。
RMON PM は累積期間が 1-MIN、15-MIN、1-HR、または 1-DAY の場合にのみ履歴データをサポートするので、RTRV-PM コマンドを正しく実行するには、正しい履歴 PM バケットを指定する必要があります。
RTRV-PM-<MOD2>:[<TID>]:<AID>:<CTAG>::[<MONTYPE>],[<MONLEV>],[<lSTM>],
[<DIRECTION>],[<TMPER>],[<DATE>],[<TIME>];
RTRV-PM-GIGE:TID:FAC-2-1:123::ETHERSTATSOCTETS,,,,1-MIN,04-11,12-45;
SID DATE TIME
M CTAG COMPLD
"<AID>,[<AIDTYPE>]:<MONTYPE>,<MONVAL>,[<VLDTY>],[<LOCN>],
[<DIRECTION>],[<TMPER>],[<MONDAT>],[<MONTM>]"
;
TID-000 1998-06-20 14:30:00
M 001 COMPLD
"FAC-2-1,GIGE:etherStatsOctets,21,COMPL,,,1-MIN,04-11,12-45"
;
表2-11 に、RTRV-PM-<MOD2> コマンドのエラー メッセージを示します。
ENT-RMONTH-<MOD2_RMON> コマンドは、RMON 統計の RMON マネージド PM のスレッシュホールド タイプ(RMON アラーム テーブル内のエントリ)を作成します。サンプリング期間中にスレッシュホールドを該当する方向で超過した場合、イベント(TCA)が生成およびレポートされます。MONTYPE ごとに各種のパラメータ(上限/下限スレッシュホールド)を使用して、複数のスレッシュホールドを作成できます。
ENT-RMONTH-<MOD2>:[<TID>]:<AID>:<CTAG>::<MONTYPE>,,,,<INTVL>:RISE=<RISE>,
FALL=<FALL>,[SAMPLE=<SAMPLE>,][STARTUP=<STARTUP >][:];
次の例では、etherStatsOctets 統計タイプの RMON スレッシュホールド テーブルのエントリを、インターバル 100 秒、上限スレッシュホールド 1000、下限スレッシュホールド 100、サンプリング タイプ DELTA、スタートアップ タイプ RISING-OR-LTING で作成します。
ENT-RMONTH-GIGE:CISCO:FAC-2-1:123::ETHERSTATSOCTETS,,,,100:RISE=1000,
FALL=100,SAMPLE=DELTA,STARTUP=RISING-OR-LTING;
表2-12 に、ENT-RMONTH-<MOD2_RMON> コマンドのエラー メッセージを示します。
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Cannot Create More RMON Threshold(これ以上 RMON スレッシュホールドを作成できません。) |
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DLT-RMONTH-<MOD2_RMON> コマンドは、MONTYPE(RMON 統計タイプ)に作成したスレッシュホールド タイプ(RMON アラーム テーブル内のエントリ)を削除します。特定の MONTYPE に複数のスレッシュホールドを作成している場合があるので、削除するスレッシュホールドを特定するには、スレッシュホールドの必要なパラメータをすべて指定する必要があります。
DLT-RMONTH-<MOD2>:[<TID>]:<AID>:<CTAG>::<MONTYPE>,,,,<INTVL>:RISE=<RISE>,
FALL=<FALL>,[SAMPLE=<SAMPLE>,][STARTUP=<STARTUP>][:];
次の例では、etherStatsOctets 統計タイプの RMON スレッシュホールド テーブルのエントリで、インターバル 100 秒、上限スレッシュホールド 1000、下限スレッシュホールド 100、サンプリング タイプ DELTA、スタートアップ タイプ BOTH のものを削除します。
DLT-RMONTH-GIGE:CISCO:FAC-2-1:123::ETHERSTATSOCTETS,,,,100:RISE=1000,FALL=100,
SAMPLE=DELTA,STARTUP=BOTH;
表2-13 に、DLT-RMONTH-<MOD2_RMON> コマンドのエラー メッセージを示します。
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RTRV-RMONTH-<MOD2_RMON> コマンドは、RMON アラーム テーブルに定義されているスレッシュホールドを取得します。
RTRV-RMONTH-<MOD2>:[<TID>]:<AID>:<CTAG>::[<MONTYPE>]>,,,,[<INTVL>]:
[RISE=<RISE>,][FALL=<FALL>,][SAMPLE=<SAMPLE>,][STARTUP=<STARTUP>];
次の例では、etherStatsOctets 統計タイプで RMON スレッシュホールド テーブルに定義されているすべてのスレッシュホールドを取得します。
RTRV-RMONTH-GIGE:TID:FAC-2-1:123::ETHERSTATSOCTETS;
次の例では、サンプリング タイプ DELTA、スタートアップ タイプ RISING、および etherStatsOctets 統計タイプで RMON スレッシュホールド テーブルに定義されているすべてのスレッシュホールドを取得します。
RTRV-RMONTH-GIGE:CISCO:FAC-2-1:123::ETHERSTATSOCTETS:SAMPLE=DELTA,
STARTUP=RISING;
SID DATE TIME
M CTAG COMPLD
"<AID>,[<AIDTYPE>]:<MONTYPE>,,,,[<INTVL>]:INDEX=<INDEX>,RISE=<RISE>,
FALL=<FALL>,SAMPLE=<SAMPLE>,STARTUP=<STARTUP>"
;
TID-000 1998-06-20 14:30:00
M 001 COMPLD
"FAC-2-1,GIGE:ETHERSTATSOCTETS,,,,100:INDEX=2,RISE=1000,FALL=100,
SAMPLE=DELTA,STARTUP=RISING"
;
表2-14 に、RTRV-RMONTH-<MOD2_RMON> コマンドのエラー メッセージを示します。
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REPT EVT <MOD2ALM> 自律メッセージは、RMON 統計のスレッシュホールド超過イベントを報告します。
上限または下限スレッシュホールドを超過すると、CONDTYPE に HT または LT が付加されます。
TCA の説明テキストには、RMON アラーム テーブル内のスレッシュホールドに対応するテーブル インデックスが含まれています。このテーブル インデックスは、RTRV-RMONTH コマンドの出力にも表示されます。TCA を生成したスレッシュホールドに関するさらに詳しい情報を取得するには、RTRV-RMONTH コマンドを発行し、出力を対応するテーブル インデックスと比較します。
SID DATE TIME
M CTAG COMPLD
"<AID>:<CONDTYPE>,[<CONDEFF>],[<OCRDAT>],[<OCRTM>],[<LOCN>],,[<MONVAL>],
[<THLEV>],[<TMPER>]:[<DESC>],[<AIDDET>]"
;
VA454-23 2000-02-20 08:47:03
A 512.512 REPT EVT G1000
"FAC-2-1,G1000:T-ETHERSTATSOCTETS-HT,TC,09-30,23-59-59,,,1003,
1000,:\"RMON THRESHOLD CROSSING ALARM # 1 \",G1000-4"
;
このコマンドは、PM レジスタを初期化します。このコマンドは、G1K-4、GIGE、FSTE、および FC データ オブジェクトに適用されます。
INIT-REG-<MOD2> では、RMON マネージド PM の履歴データはクリアされないので、TMPER に指定できるのは RAW-DATA だけです。
このコマンドは、NE が PM データをレポートするスケジュールを設定または変更します。RMON 統計には、3 種類の累積期間(1-MIN、1-HR、および RAW-DATA)があります。
このコマンドは、SCHED-PMREPT-<MOD2> コマンドによって NE に設定されている RMON 統計レポートのスケジュールを取得します。
RTRV-PMSCHED-<MOD2> の出力では LOCN パラメータは省略可能であり、RMON PM スケジュールに関する RTRV-PMSCHED の出力では LOCN の情報は提供されません。
このメッセージは、SCHED-PMREPT-<MOD2> で作成したスケジュールの結果として自律モニタンリング統計をレポートします。
REPT PM <MOD2> メッセージの出力では LOCN パラメータは省略可能であり、REPT PM <MOD2> の出力では LOCN 情報は提供されません。
次のコマンドを発行した結果、NE に発生した変更をレポートします。
また、SCHED-PMREPT-<MO2> コマンドによって RMON PM スケジュールがいつ作成または削除されたかもレポートします。
イーサネットおよび Fibre Channel の MONTYPE の名前は、対応する SNMP MIB 統計グループで定義されているものとまったく同じです。たとえば、etherStatsUndersizePkts は、RFC 1757 で定義されている同名の RMON 統計の名前として使用します。
他の SDH エンティティ(VC パス、STM など)の PM とは異なり、RMON マネージドの各統計タイプ(イーサネットまたは Fibre Channel の MONTYPE)の TCA には、2 つの条件タイプが定義されています。1 つは上限スレッシュホールドであり、もう 1 つは下限スレッシュホールドです。たとえば、etherStatsUndersizePkts 統計タイプには、次の 2 つの条件タイプがあります。上限スレッシュホールドを表す T-etherStatsUndersizePkts-HT と、下限スレッシュホールドを表す
T-etherStatsUndersizePkts-LT です。
(注) プラットフォーム固有の PM 情報については、使用するプラットフォームの『Procedure Guide』および『Reference Manual』を参照してください。
表2-15 に TMPER として使用できる値を示します。
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SAMPLE_TYPE( 表2-16 )は、サンプリング期間中におけるデータの計算方法を表します。
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STARTUP_TYPE( 表2-17 )は、最初の有効なサンプルが上限スレッシュホールドまたは下限スレッシュホールドを超過したときにイベントを生成するかどうかを表します。
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次のカードでクライアント ペイロードが 1GFC、2GFC、10GFC、1GFICON、2GFICON、GIGE、または 10GIGE としてプロビジョニングされている場合、クライアント ポートおよび/またはチャンク ポート(OCH)の PM には、RMON マネージド PM および SDH PM の両方が含まれる可能性があります。
高密度波長分割多重(DWDM)カードのクライアント ポートが 1GFC、2GFC,、10GFC、1GFICON、2GFICON、GIGE、または 10GIGE としてプロビジョニングされている場合、そのクライアント ポートの該当する PM には、RMON マネージド PM および SDH PM の両方が含まれます。したがって、RTRV-PM-<MOD2>、INIT-REG-<MOD2>、および SCHED-PMREPT-<MOD2> コマンドの動作は、RMON PM しか適用できない他のカードのイーサネット ポートまたはファイバ チャネル ポートとは異なります。相違点は次のとおりです。
• LOCN および DIRN パラメータは SDH PM に適用可能なので、これらはRTRV-PM-<MOD2>、INIT-REG-<MOD2>、および SCHED-PMREPT-<MOD2> コマンドで使用できます。LOCN または DIRN パラメータを指定した場合、そのパラメータは SDH PM にのみ適用されます。
• 1-MIN、1-HR、および RAW-DATA は SDH PM には適用できないので、RTRV-PM の出力では SDH PM は返されません。INIT-REG コマンドの入力で RAW-DATA を指定しても、SDH PM カウンタはクリアされません。
• 累積期間を 15-MIN または 1-DAY と指定し、PM 履歴バケットを 0(現在のバケット)と指定した場合、RTRV-PM コマンドの出力では SDH PM だけが返されます。RMON PM には現在のバケットがないので、RTRV-PM コマンドの出力には RMON マネージド PM は含まれません。
• INIT-REG コマンドの入力に SDH PM MONTYPE を指定することはできません。SDH PM カウンタだけがクリアされます。ALL MONTYPE を指定すると、RMON および SDH PM の両方のカウンタがクリアされます。
• RMON スレッシュホールドを管理するコマンド(ENT-RMONTH、DLT-RMONTH、および
RTRV-RMONTH)は、クライアント ポートの RMON PM にのみ適用可能です。クライアント ポートの SDH PM スレッシュホールドは、引き続き SET-TH および RTRV-TH コマンドによって管理されます。たとえば、MXP_MR_2.5G カードのクライアント ポート タイプが GIGE としてプロビジョニングされている場合、次のコマンドを使用して RMON スレッシュホールドを作成します。
ENT-RMONTH-GIGE::FAC-2-1-1:1::IFINOTETS,,,,1000:RISE=1000,FALL=900;
TXP_MR_10G および TXP_MR_10E カードの光チャネル(OCH)ポートは、クライアント ポートが GIGE、10GIGE、1GFC、2GFC、または 10GFC としてプロビジョニングされている場合、RMON マネージドの 8B10B PM のほかに他の SDH PM を含みます。
RTRV-PM-OCH、INIT-REG-OCH、SCHED-PMREPT-OCH、および REPT PM OCH コマンドの動作は、「DWDM カードのクライアント ポート」に記載されている動作と同じです。
E1、E3、および DS3i カードはフレーム構成を自動的に検知し、それに応じてフォーマットを設定します。ただし、このフレーミング自動検知機能は CTC を使用する場合にしか設定できません。E1、E3、および DS3i カードで CTC を使用してフレーム フォーマット(FMT)アトリビュートを autoprovision に設定します。カードが特定のポートから受信したフレーミング モードを判別している間、FMT フィールドは数秒間、空白になります。その結果に応じて、FMT フィールドは unframed、M23、または CBit に設定されます。カードが存在しない(事前プロビジョニングされていない)場合、FMT フィールドを autoprovision に設定すると、FMT フィールドはデフォルトで unframed になります。
TL1 インターフェイスは E1、E3、および DS3i カードの autoprovision オプションをサポートせず、unframed、M23、または CBit だけをサポートします。CTCから autoprovision を選択するとともに TL1 コマンド RTRV-E3 を発行すると、カード(存在する場合)がフレーム フォーマットを自動検知している間、TL1 の出力には FMT フィールドが unframed と表示されます。カードが存在しない(事前プロビジョニングされている)場合、(CTC が FMT を autoprovision に設定したあとの)RTRV-E3 コマンドの応答では、FMT フィールドが unframed と表示されます。
ここでは、次のカードおよび Pluggable Port Module(PPM)に対応するプロビジョニングのルールを示します。
PPM をプロビジョニングする必要があります。ENT-EQPT コマンドを使用して PPM をプロビジョニングします。たとえば、スロット 2 の最初の PPM のプロビジョニングには、次のコマンドを使用します。
• ペイロードのデータ タイプを変更するための要件は、次のとおりです。
–編集するすべてのポートが OutOfServiceandManagement,Disabled ステートであること(この変更はトラフィックに影響するので)。
–編集するすべてのポートがタイミング ソースの一部でないこと。
–編集するすべてのポートのセクション トレース モードが OFF であること。
–リジェネレーションと時刻変更(2R)のペイロード タイプについてはいずれも、トランク ポートで汎用通信チャネル(GCC)の終端、または光転送ネットワーク/前方エラー訂正(OTN/FEC)がイネーブルになっていてはなりません。
–編集するポートのいずれかが Y 字ケーブル保護グループに属する場合、ペイロードを変更することはできません。
–10GIGE ペイロードには、TXP カードしか使用できません。終端モードは必ず、
TRANSPARENT-ALARM INDICATION SIGNAL(AIS)または TRANSPARENT-SQUELCH に設定します(TRANSPARENT-SQUELCH は TXP_MR_10E でのみサポートされます)。
• ペイロードを STM1、STM4、STM16、または STM64 以外に設定するには、終端モードを TRANSPARENT-AIS または TRANSPARENT-SQUELCH に設定する必要があります
(TRANSPARENT-SQUELCH は TXP_MR_10E でのみサポートされます)。Fibre Channel カードおよびすべての 2R ペイロード タイプには、終端モードは適用できず、TRANSPARENT(AIS または SQUELCH)に設定する必要があります。
• リジェネレーション グループに属しているときにペイロードを変更するには、最初に リジェネレーション グループをプロビジョニング解除し、ペイロードをプロビジョニング解除し、ペイロードを再プロビジョニングしてから、リジェネレーション グループを再プロビジョニングする必要があります。
ペイロード プロビジョニングの TL1 コマンドは次のとおりです。
SDH ペイロードは、DWDM カードでサポートされます( 表2-18 を参照)。これらのペイロードは、Section および Line レイヤについてのみ設定可能です。STM レイヤをプロビジョニングまたは取得することはできません。
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1GIGE、1GF、1GFICON、2GFICON、ESCON、ISC1、ISC3、ETRCLO、DV6000、HDTV、D1VIDEO |
REGEN グループの場合:DWDM-TRANS-AIS は DWDM-TRANS-AIS でなければなりません。ネットワーク/OCH ポートで DWRAP および FEC がディセーブルに設定されている必要があります。 |
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DWDM-TRANS-AIS |
||
ポート 2:1GFC、2GFC、1GFICON、2GFICON、GIGE 4 |
FCGE 5 |
4.ポート 2 に 2GFC または 2GFICON がある場合、ポート 1 はプロビジョニング解除する必要があります。ポート 1 がプロビジョニングされている場合、帯域幅の制約から、ポート 2 に 2GFC または 2GFICON を搭載できません。ポート 3 ~ 8 は使用できません。ESCON ペイロードはサポートされていません。 |
STM ポートの設定パラメータを編集および取得するには、ED-<STM_TYPE> および RTRV-<STM_TYPE> コマンドを使用します。これらのコマンドのパラメータを使用するときの制約事項を次に示します。
• RS-DCC および MS-DCC の機能をイネーブル/ディセーブルにするには、リジェネレータ セクションDCC(RS-DCC)および多重化セクション DCC(MS-DCC)のパラメータを使用します。
• 同期パラメータは、同期をサポートするカード(MXP-2.5G-10G、TXP-MR-10E、およびMXP-2.5G-10E)にのみ適用可能です。SYNMSG および SENDDUS パラメータだけがサポートされます。
• 信号障害と信号劣化をプロビジョニングするには、それぞれ SFBER and SDBER パラメータを使用します。
• ソーク時間および管理/サービス ステート パラメータは、SOAK、SOAKLEFT、PST、SST、および CMDMDEパラメータを使用してプロビジョニングします。
• SONET/SDH 選択は、MODE パラメータを使用してプロビジョニングします。
• ファシリティ名は、NAME パラメータを使用してプロビジョニングします。
• J0 セクション パラメータは、EXPTRC、TRC、INCTRC、TRCMODE、および TRCFORMAT パラメータを使用してプロビジョニングします。
終端モードのプロビジョニング時には次のルールが適用されます。
• 終端モードのプロビジョニングは、STM1、STM4、STM16、および STM64 のペイロード タイプにのみ適用されます。
a. すべてのポートが OutOfService ステートであること(この変更はトラフィックに影響するので)。
b. すべてのポートに DCC 終端があってはなりません(GCC は適用できません)。
c. すべてのモードでセクション トレース モードが <OFF> になっている必要があります。
d. トランク ポートはタイミング ソースの一部分であってはなりません。
e. いずれかのポートに Y 字ケーブル保護が設定されている場合、これらのルールはピア スロットにも適用されます。
• STM1、STM4、STM16、および STM64 のペイロードではセクション終端モードと回線終端モードがサポートされます。
• ポートが Y 字ケーブル保護またはリジェネレーション グループに属している場合、終端モードを変更することはできません。
• 終端モードのプロビジョニングは、MXP_MR_2.5G および MXPP_MR_2.5G カードには適用されません。
例2-33 では、スロット 1 カードの終端モードを DWDM-LINE に設定します。
• トランクの波長を変更する場合は、すべてのトランク ポートが Locked-Disabled ステートであること(この変更はトラフィックに影響するため)。
• 波長を調節可能な最初の波長に設定すると、カード製造データからの最初の波長が、動作波長として使用されます。
• プロビジョニングした波長が調節可能な最初の波長に設定されている場合、運用中のカードを取り外し、波長の異なるカードに交換しても、ミスマッチ アラームは発生しません。
• ミスマッチ アラームの通知を受信するには、波長を明示的にプロビジョニングするとともに、調節可能な最初の波長を使用しないようにする必要があります。
カード レベルの波長をプロビジョニングするには、ENT-EQPT および ED-EQPT のコマンドを使用します。次の例では、スロット 1 カードの波長を 1530.33 に設定します。
リジェネレーション グループのプロビジョニング時には次のルールを使用します。
• リジェネレーション グループでは、トランスポンダ カードの TXPP バージョンと TXP バージョンを使用できます。
• TXPP カードをリジェネレーション グループとして使用すると、現用トランク ポートに LOCKOUT_OF_PROTECTION、スイッチング抑制コマンドが発行されます。
• TXPP のリジェネレーション グループのプロビジョニングが解除されるまで、このスイッチング抑制コマンドをロック解除することはできません。
• TXPP のトランク ポートに FORCE または MANUAL スイッチング コマンドがすでにプロビジョニングされている場合、リジェネレーション グループのプロビジョニングは拒否されます。
• リジェネレーション グループにより、クライアント信号が複数のスパンに延長可能になります。
• ピア スロットは最低でもプリプロビジョニングされている必要があります。
• ピア スロットは別のリジェネレーション グループに属していてはなりません。
• ピア スロットは Y 字ケーブル保護グループの一部分であってはなりません。
• 終端モードはトランスペアレント(AIS または SQUELCH)モードに設定されている必要があります。
カード レベルのリジェネレーション グループを設定するには、ED-EQPT および ENT-EQPT のコマンドを使用します。次のコマンドにより、スロット 2 についてカード レベルのリジェネレーション グループを設定します。
DCC および GCC のプロビジョニング時には次のルールを使用します。
• TXP または MXP カードのクライアント ポートに DCC をプロビジョニングできます。
• GCC をサポートする 2R ペイロード タイプはありません。
• DCC をプロビジョニングするための要件は、次のとおりです。
–ペイロード データ タイプは、STM1、STM4、STM16、または STM64 に設定されます。
–カードでプロビジョニング可能な終端モードがサポートされる場合、終端モードは回線終端、またはセクション終端に設定されます。
• ITU-T G.709 がプロビジョニング可能で、ITU-T G.709 OTN ステータスがオフの場合、トランク回線に DCC をプロビジョニングできます。
–トランク ポートに GCC をプロビジョニングするには、ITU-T G.709 をイネーブルに設定する必要があります。
–トランク ポートに DCC をプロビジョニングするには、ITU-T G.709 をイネーブルに設定する必要があります。
• Y 字ケーブル保護スキームの場合、DCC でプロビジョニングできるのは現用クライアント ポートだけです。
• スプリッタ保護スキームの場合、DCC または GCC でプロビジョニングできるのは現用トランク ポートだけです。
DCC をプロビジョニングするには、次のように ED-(STM, nGIGE, nGFC) コマンドを使用します。
ED-STM64::FAC-1-1-1:100:::COMM=DCC:OutOfService,AutomaticInService;
GCC をプロビジョニングするには、次のように ED-OCH コマンドを使用します。
ED-OCH::CHAN-6-2:114::COMM=GCC:OutOfService,AutomaticInService;
ITU-T G.709 OTN、FEC、および OTN SDBER/SFBER のプロビジョニング時には次のルールを使用します。
• ITU-T G.709 OTN、FEC、および OTN SDBER/SFBER は、トランク ポートにのみプロビジョニング可能です。
• 2R(トランスペアレント)ペイロード タイプ(HDTV、パススルー)ではいずれも、ITU-T G.709 OTN または FEC をサポートしません。
• ITU-T G.709 OTN をイネーブルにするには:
–すべてのトランク ポートが OutOfService ステートでなければなりません。
–トランク ポートはいずれも、RS-DCC がプロビジョニングされていてはなりません。
• ITU-T G.709 OTN をディセーブルにするには:
–すべてのトランク ポートが OutOfService ステートでなければなりません。
–トランク ポートはいずれも、GCC またはアクティブな Trail Trace Identification(TTI; 後続トレース ID)モードがプロビジョニングされていてはなりません。
• ITU-T G.709 がイネーブルの場合にのみ、FEC ステータスをイネーブルにできます。
• FEC ステータスを変更するには、すべてのトランク ポートが OutOfService ステートでなければなりません。
• TXP の保護バージョンでは、現用トランク ポートの ITU-T G.709 OTN、FEC ステータス、および SDBER/SFBER の設定しか変更できません。現用トランク ポートにプロビジョニングした値は、保護トランク ポートに反映されます。
• ITU-T G.709 OTN は、非 2R(または unframed)ペイロード タイプでのみプロビジョニング可能です。
• ITU-T G.709 がオンの場合、OTN SFBER 値は常に 1E-5 に設定され、それ以外のビット誤り率(BER)値はプロビジョニングできません。
ITU-T G.709、FEC、および OTN SDBER/SFBER をプロビジョニングするには、次の例のように ED-OCH コマンドを使用します。
ED-OCH::CHAN-6-2:114:::OSDBER=1E-6,DWRAP=Y,FEC=Y,:
OutOfService,AutomaticInService;
• TXP_MR_10G, TXP_MR_2.5G および TXPP_MR_2.5G にはスルー タイミング(パススルー)が適用されるため、タイミング ソースとして使用することはできません。
• TXP_MR_10E はタイミング基準として使用できます(トランク ポートではなく、クライアント ポートのみ)。
• MXP_MR_2.5G または MXPP_MR_2.5G カードのトランク ポートは、タイミング ソースとして使用できます。
• MXP ポートのみ、タイミング ソースに使用できます。ITU-T G.709 がオフで、終端モードが回線またはセクションの場合のみ、トランク ポートがタイミング基準として認められます。
• MXP カードの場合、終端モードにかかわらず、すべてのクライアント ポートがタイミング ソースに使用できます。
ポート レベルの同期アトリビュートをプロビジョニングするには、次の例のように ENT-STM、ED-STM、および ED-OCH の各コマンドを使用します。
セクション トレース(J0)のプロビジョニング時には次のルールを使用します。
• クライアント ポートおよびトランク ポートは、ペイロードが STM1、STM4、STM16、または STM64 の場合にのみ、セクション トレースをサポートします。
• クライアント ポートおよびトランク ポートは、終端モードが回線、またはセクション の場合にのみ、セクション トレースをサポートします。
• 回線終端モードの場合、サポートされるトレース モードは、MANUAL および MANUAL_NO_AIS トレース モードです。
• セクション終端モードの場合、サポートされるトレース モードは、MANUAL_NO_AIS トレース モードのみです。
• セクション トレースでは、長さ 1 バイトまたは 16 バイトのトレース形式がサポートされます。
• トレース モード AUTO および AUTO-NO-AIS は、サポートされません。
• 2R(unframed)ペイロード タイプ(たとえば、DV-6000、HDTV、ESCON)には、トレースは適用できません。
• カードが TRANSPARENT-AIS または TRANSPARENT-SQUELCH 終端モードで、ペイロードが STM1、STM4、STM16、または STM64 の場合、セクション トレース受信文字列が表示されます。
• クライアント ポートが Y 字ケーブル保護グループに設定されている場合、受信文字列は常にアクティブ クライアント ポートから取得されます。
• 回線に Y 字ケーブル保護が適用されている場合、セクション トレースは、現用ポートでのみプロビジョニングできます。ただし、プロビジョニングは 2 つのポートの間で複製されます。両方のポートに同じ値が含まれます。このルールは、Mode、Format、Send String、および Expected String の各パラメータに当てはまります。
• クライアント ポートのクライアント テスト接続には、MXP_2.5G_10E カードを使用します。トランク ポートには、TTI が使用されます。
• クライアント トランク ポートのテスト接続には、TXP_MR_10E カードを使用します。
• MXP_MR_2.5G/MXPP_MR_2.5G カードでは、回線終端 SDH に関するルールに従って、トランク ポートのセクション トレースをプロビジョニングできます。
STM ペイロードにプロビジョニングされたクライアント ポートのセクション トレースにプロビジョニングを行うには、次の例のように ED-STM コマンドを使用します。
ED-STM16::FAC-6-1-1:10:::EXPTRC="AAA",TRC="AAA",TRCMODE=MAN,
TRCFORMAT=16-BYTE;
トランク/OCH DWDM ポートのセクション トレースにプロビジョニングを行うには、次の例のように ED-TRC-OCH コマンドを使用します。
ED-TRC-OCH::CHAN-6-2:10:::EXPTRC="AAA",TRC="AAA",TRCMODE=MAN,
TRCLEVEL-J0,TRCFORMAT=64-BYTE;
後続トレース ID(TTI)のプロビジョニング時には次のルールを使用します。
• TXPP_MR_2.5G カードの場合、TTI は現用トランク ポートにのみプロビジョニングできます。ただし、プロビジョニングは 2 つのポートの間で複製されます。両方のポートに同じ値が含まれます。このルールは、Mode、Format、Send String、および Expected String の各パラメータに当てはまります。
• TTI レベルのトレースでは、長さ 64 バイトのトレース フォーマットだけがサポートされます。
• TTI レベルのトレースでは、MANUAL および MANUAL_NO_AIS のトレース モードだけがサポートされます。
• TTI 受信文字列は、常にアクティブなトランク ポートから取得されます。
• TTI レベルのトレースは、セクションおよびパス モニタリング用にプロビジョニングできます。
• MXP_MR_2.5G および MXPP_MR_2.5G カードは、TTI をサポートしていません。
ポート レベルのトレースをプロビジョニングするには、次のように ED-TRC-OCH コマンドを使用します。
ED-TRC-OCH::CHAN-6-2:10:::EXPTRC="AAA",TRC="AAA",TRCMODE=MAN,
TRCLEVEL=TTI-PM,TRCFORMAT=64-BYTE;
PM パラメータ、およびアラーム スレッシュホールドのプロビジョニング時には次のルールを使用します。
• たとえば、フレーミング タイプが unframed の HDTV または DV6000 の場合、光スレッシュホールドと PM のみが適用されます。光スレッシュホールドのプロビジョニングと PM のサポートは、ESCON SFP タイプに依存します。
• 光 PM は、Near End、15MIN および 1DAY のインターバル バケットだけをサポートします。
• フレーミング タイプが Fibre Channel または イーサネットの場合(たとえば、1GFC または 1G のイーサネット):
–(TXP_MR_2.5G/TXPP_MR_2.5G、MXP_2.5G_10G、および TXP_MR_10G のみ):8B10B のスレッシュホールド プロビジョニングと PM のみが適用されます。
–2G Fibre Channel は、8B10B スレッシュホールドのプロビジョニングおよび PM をサポートしません。
• (TXP_MR_2.5G/TXPP_MR_2.5G, MXP_2.5G_10G、および TXP_MR_10G のみ):送信(Tx)と受信(Rx)の両方向に 8B10B が適用されます。
• 8B10B PM は、Near End、15MIN および 1DAY のインターバル バケットだけをサポートします。
• 8B10B レイヤは、MXP_2.5G_10E および TXP_MR_10E カードでは使用されません。
• フレーミング タイプが SONET/SDH の場合、モニタ対象となる PM パラメータの用語は、現在のシャーシ タイプに従います。
• OTN スレッシュホールドは、ITU-T G.709 OTN ステータスがイネーブルの場合にのみ適用可能です。
• FEC スレッシュホールドは、ITU-T G.709 および FEC がイネーブルの場合にのみ適用可能です。
• 回線が Y 字ケーブルまたはスプリッタ保護グループに設定されている場合、現用回線のスレッシュホールドのみプロビジョニング可能です。現用回線のスレッシュホールドは、保護回線のスレッシュホールドに反映されます。このルールは、ITU-T G.709 OTN および FEC スレッシュホールドを含むすべてのスレッシュホールド タイプに適用されます。
• ペイロード PM は、現用ポートと保護ポートの両方について個別に取得できます。
ポート レベルのスレッシュホールドを設定するには、次のように SET-TH-(STM, nGIGE, nGFC, OCH) コマンドを使用します。
SET-TH-STM16::FAC-1-1-1:123::CVL,12,NEND,,15-MIN;
SET-TH-OCH::CHAN-6-1:123::ES-PM,12,NEND,,15-MIN;
ポート レベルのスレッシュホールドを取得するには、次のように RTRV-PM-(STM, nGIGE, nGFC, OCH) コマンドを使用します。
RTRV-PM-STM16::FAC-1-1-1:123::CVL,10-UP,NEND,BTH,15-MIN,04-11,12-45;
RTRV-PM-OCH::CHAN-6-1:123::ES-PM,10-UP,NEND, BTH,15-MIN,04-11,12-45:
Y 字ケーブル保護グループのプロビジョニング時には次のルールを使用します。
• Y 字ケーブル保護グループは、2 つの保護されていない TXP のクライアント ポート間にのみ作成可能です。
• Y 字ケーブル保護では、TXP カードをリジェネレーション グループの一部分にすることはできません。
• 現用クライアント ポートにのみ、RS-DCC をプロビジョニングできます。
• TXP_MR_2.5G カードの保護バージョンには、Y 字ケーブルをプロビジョニングできません。
• (保護ポートではなく)現用ポートにのみ、DCC およびタイミング基準をプロビジョニングできます。
Y 字ケーブル保護グループをプロビジョニングするには、次の例のように、ENT-FFP-(STM, nGIGE, nGFC)、DLT-FFP-(STM, nGIGE, nGFC)、および ED-FFP-(STM, nGIGE, nGFC) の各コマンドを使用します。
ENT-FFP-STM16::FAC-1-1-1,FAC-2-1-1:100:::PROTTYPE=Y-CABLE,
PROTID=DC-METRO-1,RVRTV=Y,RVTM=1.0,PSDIRN=BI:
ENT-FFP-10GIGE::FAC-1-1-1,FAC-2-1-1:100:::PROTTYPE=Y-CABLE,
PROTID=DC-METRO-2,RVRTV=Y,RVTM-1.0,PSDIRN=BI;
スプリッタ保護のプロビジョニング時には次のルールを使用します。
(注) スプリッタ保護グループのプロビジョニングに関するルールは、TXP カードの保護バージョンにのみ適用されます。
• スプリッタ保護グループは、保護TXP カードをプロビジョニングする時点で自動的に作成されます。
• スプリッタ保護グループで編集可能なアトリビュートは、リバーティブ、リバーティブ時間、およびトランスポンダの各モードだけです。
スプリッタ保護グループ(例2-34)をプロビジョニングするときの TL1 コマンドは次のとおりです。
例2-34 スプリッタ保護グループ アトリビュートのプロビジョニング
ループバックのプロビジョニング時には次のルールを使用します。
• ループバックは、クライアント ポートおよびトランク ポートにプロビジョニングできます。
• ループバック タイプとしては端末およびファシリティの両方をプロビジョニングできます。
• フレーミング タイプが UNFRAMED(HDTV または DV6000)の場合、ループバックは適用できません。
• 保護 TXP の場合、トランク ポートには次のループバック ルールが適用されます。
–トランク ポートに一度にプロビジョニングできるループバックは 1 つだけです。
–ループバックは、兄弟トランク ポートが OutOfService-Maintenance ステートになっている場合にかぎり、可能になります。
–トランク ポートにループバックをプロビジョニングすることにより、現用ポートまたは保護ポートのいずれがループバックの対象となるか応じて、LOCKOUT_OF_PROTECTION または LOCKOUT_OF_WORKING のスイッチング抑制コマンドがトリガーされます。
–トランク ポートにループバックをプロビジョニングすると、両方のトランク ポートがループバック ポートの信号を送信するようになります。
–トランク ポートに FORCE または MANUAL スイッチング コマンドが存在する場合、ループバックが拒否されます。
–ループバックの結果として発行されたスイッチング抑制コマンドを削除することはできません。このスイッチング抑止コマンドが削除されるのは、ループバックが削除される場合だけです。
自動レーザー遮断(ALS)のプロビジョニング時には次のルールを使用します。
• ALS は、クライアント ポートおよびトランク ポートにプロビジョニングできます。
• トランク ポートがスプリッタ保護グループに設定されている場合、現用トランクにのみ ALS をプロビジョニングできます。ただし、現用トランク ポートのプロビジョニングは、保護ポートに反映されます。
• 保護 TXP の場合、両方のポートが信号消失(LOS)を受信した場合にのみ ALS モードが有効になります。
ALS アトリビュートを編集するには、次の例のように、ED-ALS および ED-ALS-(STM, nGIGE, nGFC, OTS, OMS, OCH) の各コマンドを使用します。
ED-ALS::FAC-1-1-1:100:::ALSMODE=Y,ALSRCINT=130,ALSRCPW=35.1,RLASER=Y;
ED-ALS-STM64::FAC-1-1-1:100:::ALSMODE=Y,ALSRCINT=130,ALSRCPW=35.1,
RLASER=Y:
ポート ステート モデルのプロビジョニング時には次のルールを使用します。
• ペイロード タイプ が 1GigE および 2GigE の場合、OutOfService,AutomaticInService ステートはサポートされません。
• 現用ポートおよび保護ポートをそれぞれ InService と OutOfService にすることができます。
–保護トランク ポートを OutOfService にすることにより、そのポートでのアラームを抑制でき、そのカードを非保護カードのように使用できるようになります。ただし、その場合もカードを Y 字ケーブル保護グループに使用することはできません。
–保護トランク ポートを OutOfService にしても、両方のトランク ポートを OutOfService にしないかぎり、送信レーザーはオフになりません。
–ループバックまたはリジェネレーション グループがプロビジョニングされている場合、保護トランク ポートを InService にすることはできません。
DCC をプロビジョニングするには、次のように ED-(STM, nGIGE, nGFC, OCH) コマンドを使用します。
ED-STM16::FAC-6-1-1:114::::OutOfService,AutomaticInService;
SDH トランク ポート アトリビュートの編集時には次のルールを使用します。
1. SDBER および SFBER は、保護 TXP カードの現用トランク ポート(OCH)にのみプロビジョニング可能です。現用ポートに設定した値は、トランク ポートに反映されます。
トランク ポート アトリビュートを編集するには、次のように ED-OCH コマンドを使用します。
ED-OCH::CHAN-6-2:114:::RDIRN=W-E,EXPWLEN=1530.32,VOAATTN=2.5,VOAPWR=7.5,
CALOPWR=0,CHPOWER=2.0,NAME="NYLINE",SFBER=1E-5,SDBER=1E-6,
ALSMODE=MAN,ALSRCINT=60,ALSRCPW=35.1,COMM=DCC,GCCRATE=192K,
OSDBER=1E-6,DWRAP=Y,FEC=Y,MACADDR=OO-OE-AA-BB-CC-DD,SYNCMSG=N,
SENDDUS=Y,RLASER=Y,SOAK=10,OSPF=Y:OutOfService,AutomaticInService;
オーバーヘッド回線のプロビジョニング時には次のルールを使用します。
• ローカル オーダーワイヤ/エクスプレス オーダーワイヤ(LOW/EOW)は、回線終端モードで AIC-I、STM、および TXP/TXPP カードの任意の組み合わせで可能です。
• F1/D4-D12 ユーザ データ チャネル(UDC)の作成:
–回線終端モードで TXP/TXPP カードと AIC-I カードの間では不可能です。
–回線終端モードで TXP/TXPP カードと STM カードの間では不可能です。
• すべてのオーバーヘッド(OH)バイトは、クライアントおよびトランスペアレント モードの DWDM ポート経由で渡されます。
• RS-DCC および MS-DCC トンネリングは回線終端モードでは不可能です。
• エンドツーエンドの OH 回線プロビジョニングは認められません。
• MXP_MR_2.5G および MXPP_MR_2.5G カードの場合、これらのルールはトランク ポートにのみ適用されます。
ON 15454 SDH には次のハードウェアの制約が適用されます。
• ESCON SFP は、モニタリングをサポートしていません。