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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、CSACS-1121 シリーズ アプライアンスを設置しネットワークに接続する方法について説明します。
■4 支柱ラックへのCSACS-1121 シリーズ アプライアンスのマウント
■CSACS-1121 シリーズ アプライアンスの取り外しまたは交換
設置を始める前に、 『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 1121 Secure Access Control System 』を参照してください。
警告:この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告:この装置は、立ち入りが制限された場所への設置を前提としています。立ち入りが制限された場所とは、特殊な工具、錠と鍵、またはその他のセキュリティ手段を使用しないと入れない場所を意味します。
ステートメント 1017
各 CSACS-1121 シリーズ アプライアンスには、ラック ハンドル(工場で取り付け)が備わっています。アプライアンスを 4 支柱ラックに設置する場合は、後でこれらのハンドルを使用します。4 支柱ラック仕様(内側の幅は 44.45 cm(17.5 インチ)であることが必要です)に準拠した 48.3 cm(19 インチ)装置ラックに、アプライアンスをフロント(フラッシュ)マウントまたはミッドマウントできます。
アプライアンスはブラケットにマウントします。アプライアンスをラックに設置する際には、マウントのために 1 つ分の EIA 4.4 cm(1.75 インチ)垂直マウント スペースまたは 1 ラック ユニット(RU)が必要です。
注意:冷却用の空気が前面から取り込まれ、アプライアンス内を循環してアプライアンスの背面から排出されるように、CSACS-1121 シリーズ アプライアンスの前後に空間を確保する必要があります。
ラックへの設置の安全に関するガイドラインおよび次の情報は、装置ラックの構成を計画するために役立ちます。
■アプライアンスを装置ラックにマウントする際には、必ずラックを床にボルトで固定してください。
■複数のアプライアンスをラックに設置できるため、設置された全アプライアンスの重さでラックが不安定にならないようにしてください。
注意:ラック内装置の重量を考慮して、一部の装置ラックでは、天井のブラケットにも固定するようになっています。このタイプの設置を行う場合は、アプライアンスを設置するために使用するラックを建物の構造に必ず固定してください。
■通気に関するガイドラインで説明したように、空気が適切に吸入および排出されるように、アプライアンスの前後に 15.2 cm(6 インチ)の間隔を確保してください。
■アプライアンスを過密状態のラックに設置することはやめてください。ラック内の他のアプライアンスとの間で空気が循環することにより、アプライアンスを通じた正常な冷却空気の流れが妨げられ、アプライアンスの内部が過熱状態になる可能性が高まります。
■アプライアンスの保守のために、ラックの前後に 61 cm(24 インチ)以上の空間を確保してください。
注意:アプライアンスが過熱状態にならないようにするため、密閉型ラックや、適切に換気または空気調整されていない部屋にアプライアンスを設置しないでください。
■ケーブル管理については、各地の慣習に従ってください。アプライアンスに接続されたケーブルが、装置の保守やアップグレードを行うためのアクセスの妨げにならないようにしてください。
警告:ラックに設置したアプライアンスがスライドレール全幅に広がる場合、不安定になるため転倒に注意してください。重大なケガにつながる恐れがあります。レールを伸ばした場合や地震が発生した場合でもラックが不安定にならないようにするため、ラックを床に固定してください。
図 1 に、CSACS-1121 シリーズ アプライアンスを 4 支柱ラックに必要な部品を示します。
次の表で、図 1 の各コンポーネントについて説明します。
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表 1 に、ラックマウント ハードウェア キット(シスコ製品番号 CSACS-1U-RAILS)の内容を示します。
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CSACS-1121 シリーズ アプライアンスをラックに取り付けるには、次の手順を実行します。
1. スライド レールの背面にあるレール調整ブラケット(図 2 を参照)を押して、ブラケットが動かないようにします。
2. 調整タブ 1 と 2(図 2 を参照)を押し、レールロック キャリアを、カチッとはまるまでスライド レールの前面に向けてスライドさせます。
3. 調整タブ 1 と 2 を押し、レールロック キャリアを、カチッとはまるまでスライド レールの背面に向けてスライドさせます。
次の表で、図 2 の各コンポーネントについて説明します。
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スライドレールの長さを調整する必要がある場合は、リリース タブ(図 3 を参照)を持ち上げ、カチッとはまるまでスライド レールの背面からレール調整ブラケットを完全に伸ばします。
4. 背面レールロック キャリアのピンを、後面マウント フランジの穴に合わせます。
5. 調整タブ(図 3 を参照)を押して、スライド レールの背面を背面マウント フランジに固定します。
注:ピンは、マウント フランジとスライド レールに完全に差し込んでください。
次の表で、図 3 の各コンポーネントについて説明します。
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6. 前面レールロック キャリア上のピン(図 4 を参照)を、前面マウント フランジに合わせます。
レール長を調整した場合は、レールロック キャリアをスライド レールの背面に向けて押し、スライド レールをマウント フランジに合わせます。
7. 調整タブを押して、スライド レールの前面を前面マウント フランジに固定します。
注:ピンは、マウント フランジとスライド レールに完全に差し込んでください。
8. もう 1 つのスライド レールに対してこれらのステップを繰り返します。
次の表で、図 4 の各コンポーネントについて説明します。
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CSACS-1121 シリーズ アプライアンスをスライド レールに取り付けるには、次の手順を実行します。
1. サーバをスライド レールに合わせ、ラック キャビネットに完全に収まるまで押します。
2. 取り付けネジで、サーバを前面マウント フランジに固定します(図 5 を参照)。
注:サーバがラックのキャビネットに挿入される際の妨げとなる場合を除き、輸送用ブラケットはスライドレールに付けたままにします。輸送用ブラケットを取り外すときは、手順 3 を参照してください。
次の表で、図 5 の各コンポーネントについて説明します。
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3. 輸送用ブラケット上で、図のようにリリース タブ(図 6 を参照)を押し、スライド レールから輸送用ブラケットを取り外します。
4. もう 1 つの輸送用ブラケットで手順 3 を繰り返します。輸送用ブラケットは、将来使用するために保管しておきます。
注:サーバが取り付けられた状態でラック キャビネットを輸送する場合は、その前に輸送用ブラケットをスライド レールに再度取り付ける必要があります。輸送用ブラケットを再度取り付けるには、逆の手順を実行します。
次の表で、図 6 のコンポーネントについて説明します。
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ここでは、CSACS-1121 シリーズ アプライアンスをネットワークおよびアプライアンス コンソールに接続する方法について説明します。この項では、次の内容について説明します。
図 7 CSACS-1121 シリーズ アプライアンスの背面図
次の表で、図 7 の各コンポーネントについて説明します。
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ケーブル(必要に応じてキーボード、モニタ ケーブルなど)をサーバの背面に接続します。ケーブルはサーバの左隅にまとめ(背面から見たときに図 8 のようにします)、ケーブル ストラップを使用してスライド レールに固定します。
警告:雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001
ここでは、CSACS-1121 シリーズ アプライアンス イーサネット ポートを接続する方法について説明します。
イーサネット コネクタは、Serial over LAN(SoL)ケーブルをサポートしています。RJ-45 ポートは、標準的なストレートおよびクロス カテゴリ 5 Unshielded Twisted-Pair(UTP; シールドなしツイストペア)ケーブルをサポートしています。シスコではカテゴリ 5 UTP ケーブルを販売していません。市販のケーブルを使用してください。
ケーブルをアプライアンスのイーサネット ポートに接続するには、次の手順を実行します。
1. アプライアンスの電源がオフになっていることを確認します。
2. ケーブルの一端をアプライアンスの GigabitEthernet 0 ポートに接続します。
CSACS 1121 シリーズ アプライアンスには、2 つの統合型デュアル ポート イーサネット コントローラが搭載されています。SNS-3400 シリーズ アプライアンスには、4 つの統合型デュアル ポート イーサネット コントローラが搭載されています。ACS は複数の NIC をサポートしています。詳細については、「複数のネットワーク インターフェイス コネクタ」を参照してください。これらのコントローラは、10-Mb/s、100-Mb/s、または 1000-Mb/s ネットワークに接続するためのインターフェイス提供し、Full-Duplex(FDX、全二重)に対応しているためイーサネット LAN 上でデータを同時に送受信できます。
イーサネット ポートにアクセスするには、カテゴリ 3、4、5、5E、または 6 のシールドなしツイストペア(UTP)ケーブルを、アプライアンスの背面にある RJ-45 コネクタに接続します。
表 2 に、UTP ケーブルのカテゴリを示します。
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EIA カテゴリ 6 UTP(推奨)、カテゴリ 5E UTP または 5 UTP(2 ペア)、最大 100 m(328 フィート) |
図 9 に、イーサネット RJ-45 ポートとプラグを示します。
表 3 では、コネクタで使用される RJ-45 ピン信号について説明します。
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Cisco SNS-3415、Cisco SNS-3495、仮想マシンまたは CSACS-1121 プラットフォームと ACS 5.8 の組み合わせでは、イーサネット 0、イーサネット 1、イーサネット 2、イーサネット 3、イーサネット 4、イーサネット 5 の 6 種類のネットワーク インターフェイスが使用できます。
注:システム障害を防ぐため、イーサネット インターフェイス 0 がオンになっており、正常に動作していることを確認します。
表 4 に、ネットワーク インターフェイス間に分散された ACS 5.8 サービスを示します。
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ACS の管理機能ではイーサネット インターフェイス 0 だけが使用されますが、認証、許可、およびアカウンティング(AAA)プロトコルでは、設定されているすべてのネットワーク インターフェイスが使用されます。分散導入では、ACS ノードをイーサネット 0 だけに接続する必要があります。syslog メッセージは、ログ コレクタのイーサネット 0 インターフェイスで送受信されます。潜在的なセキュリティ上の問題を防止するため、あるインターフェイスから別のインターフェイスへのデータ転送は禁止されています。外部 ID ストアはイーサネット 0 インターフェイスだけでサポートされます。ACS 5.8 では、RADIUS および TACACS+ プロキシ機能用にも複数のネットワーク インターフェイスがサポートされます。
シスコでは、ACS で異なるインターフェイスごとに異なるサブネットの IP アドレスを使用することを推奨しています。ACS で異なるインターフェイスに同じサブネットの IP アドレスを使用すると、同じサブネットの IP アドレスに対して同じ MAC アドレスをもつ ARP 応答を送信することになります。この推奨は NIC ボンディング機能には適用されません。イーサネット 0 とイーサネット 1 インターフェイスの両方を同じサブネットから IP アドレスを使用して設定すると、CLI および ACS 管理インターフェイスにイーサネット 0 とイーサネット 1 の両方のインターフェイスからアクセスできるようになります。そのため、イーサネット インターフェイス 0 のみを使用して ACS(CLI および ACS Web インターフェイス)を制限するには、イーサネット 0 とイーサネット 1 インターフェイスの IP アドレスが別のサブネットから設定される必要があります。
デフォルトでは、イーサネット インターフェイス 0 は ACS に割り当てられた IP アドレスを取得します。一方、他のイーサネット ポートには IP アドレスを手動で設定する必要があります。
イーサネット ポート用の IP アドレスを設定するには、次の手順を実行します。
1. CLI ユーザ名とパスワードを使用して、ACS CLI にログインします。
2. config t を入力して ACS CLI のコンフィギュレーション モードを開始します。
3. interface GigabitEthernet number コマンドを入力します。
4. インターフェイスをアップにするには、no shutdown コマンドを入力します。
5. ip address ip address subnet mask コマンドを入力します。
Changing the IP may result in undesired side effects on any installed application(s).
Are you sure you want to proceed? (Y/N) [N]:
指定したインターフェイスは、所定の IP アドレスを使用して設定されています。
ACS は自動的に再起動します。しばらく待ってから、すべてのプロセスが正常に稼働していることを確認します。
IPv6 対応のネットワークでは、イーサネット インターフェイス 0 はデュアル スタックのインターフェイスとして機能できますが、IPv4 アドレスを設定する必要があります。イーサネット 0 以外のイーサネット インターフェイスでは、IPv6 アドレスまたは IPv4 アドレスのいずれかまたは両方を使用します。他のイーサネット ポートで IPv4 アドレスを使用するには、上記の ip address Ipv4 address ip-mask コマンドを使用して IPv4 アドレスを設定する必要があります。
注:ACS 5.8 は、IPv4 と IPv6 のデュアル スタック ネットワーキングをサポートしていますが、純粋な IPv6 ネットワークをサポートしていません。
ACS は、2 つの物理インターフェイスから 1 つの仮想インターフェイスへのボンディングをサポートしています。この機能は、ネットワーク インターフェイス カード(NIC)のボンディングと呼ばれます。2 つの物理インターフェイスから 1 つの仮想インターフェイスへのこのボンディングは、2 つのインターフェイスのいずれかがダウンしたときに、ACS がアクセス要求を処理するのを支援します。ボンドで 1 つの物理インターフェイスがダウンすると、同じボンドのもう一方の物理インターフェイスが他方のバックアップとして機能し、このボンディングに送信されるすべての要求を処理します。ACS の NIC ボンディング機能は、もう一方のインターフェイスがダウンした場合に 1 つの物理インターフェイスのバックアップのみを提供します。ロード バランシングなどの NIC ボンディングの他の一般的な機能は、サポートされていません。ACS 5.8 には 6 つの イーサネット インターフェイスが使用可能なので、3 つのボンドを作成できます。
■ボンド 0:イーサネット インターフェイス 0 とイーサネット インターフェイス 1 を組み合わせて、ボンド 0 を作成できます。イーサネット インターフェイス 0 と 1 は、ボンド 0 のスレーブとして動作します。ボンド 0 では、イーサネット インターフェイス 0 はプライマリ スレーブであり、イーサネット インターフェイス 1 はセカンダリ スレーブです。そのため、イーサネット インターフェイス 0 がダウンすると、イーサネット インターフェイス 1 がイーサネット インターフェイス 0 のバックアップとして機能し、すべての要求を処理します。イーサネット インターフェイス 1 は、ボンド 0 のプライマリ スレーブにすることはできません。ボンド 0 はイーサネット インターフェイス 0 の IP アドレスを取得し、イーサネット インターフェイス 1 の IP アドレスを削除します。ボンド 0 はイーサネット インターフェイス 0 の MAC アドレスを取得し、同じアドレスをイーサネット インターフェイス 1 に割り当てます。
■ボンド 1:イーサネット インターフェイス 2 とイーサネット インターフェイス 3 を組み合わせて、ボンド 1 を作成できます。イーサネット インターフェイス 2 と 3 は、ボンド 1 のスレーブとして動作します。ボンド 1 では、イーサネット インターフェイス 2 はプライマリ スレーブであり、イーサネット インターフェイス 3 はセカンダリ スレーブです。そのため、イーサネット インターフェイス 2 がダウンすると、イーサネット インターフェイス 3 がイーサネット インターフェイス 2 のバックアップとして機能し、すべての要求を処理します。イーサネット インターフェイス 3 は、ボンド 1 のプライマリ スレーブにすることはできません。ボンド 1 はイーサネット インターフェイス 2 の IP アドレスを取得し、イーサネット インターフェイス 3 の IP アドレスを削除します。ボンド 1 はイーサネット インターフェイス 2 の MAC アドレスを取得し、同じアドレスをイーサネット インターフェイス 3 に割り当てます。
■ボンド 2:イーサネット インターフェイス 4 とイーサネット インターフェイス 5 を組み合わせて、ボンド 2 を作成できます。イーサネット インターフェイス 4 と 5 は、ボンド 2 のスレーブとして動作します。ボンド 2 では、イーサネット インターフェイス 4 はプライマリ スレーブであり、イーサネット インターフェイス 5 はセカンダリ スレーブです。そのため、イーサネット インターフェイス 4 がダウンすると、イーサネット インターフェイス 5 がイーサネット インターフェイス 4 のバックアップとして機能し、すべての要求を処理します。イーサネット インターフェイス 5 は、ボンド 2 のプライマリ スレーブにすることはできません。ボンド 2 はイーサネット インターフェイス 4 の IP アドレスを取得し、イーサネット インターフェイス 5 の IP アドレスを削除します。ボンド 2 はイーサネット インターフェイス 4 の MAC アドレスを取得し、同じアドレスをイーサネット インターフェイス 5 に割り当てます。
■前述のように、ACS ではボンド 0、ボンド 1、ボンド 2 の 3 つのボンドのみ持つことができます。インターフェイス 1 と 2、3 と 4、1 と 5 をボンディングすることはできません。イーサネット 2 またはイーサネット 3 インターフェイスをイーサネット0 のバックアップ インターフェイスとすることはできません。他も同様です。
■1 つのボンド内では、関わっている 2 つの物理イーサネット インターフェイスが同じサブネットにある必要があります。異なるサブネットからイーサネット インターフェイスとのインターフェイス ボンディングを作成できません。ボンド 0 を作成する前に、イーサネット インターフェイス 0 に IPv4 アドレスが割り当てられている必要があります。同様に、IPv4 または IPv6 アドレスがイーサネット 2 インターフェイスに割り当てられずに、ボンド 1 を作成できません。
■イーサネット インターフェイス 0 は管理インターフェイス、ランタイム インターフェイスの両方として動作しますが、他のインターフェイスはランタイム インターフェイスとしてのみ動作します。ACS では、ボンド 0 を作成し、他のイーサネット インターフェイスをそのままの状態にしておくことができます。この場合、ボンド 0 は管理インターフェイス、ランタイム インターフェイスの両方として機能し、他のイーサネットはランタイム インターフェイスとなります。ボンド 0、ボンド 1、ボンド 2 の 3 つのボンドを作成すると、ボンド 0 は管理インターフェイス、ランタイム インターフェイスの両方として機能し、ボンド 1、ボンド 2 はランタイム インターフェイスとなります。
■ボンディングでは、プライマリ スレーブ インターフェイスの IP アドレスを変更できます。ボンディングはプライマリ スレーブの IP アドレスを取得するので、新しい IP アドレスがボンディング インターフェイスに割り当てられます。
■インターフェイスのボンディングを中断すると、ボンディング インターフェイスに割り当てられた IP アドレスは、プライマリ スレーブ インターフェイスに再び割り当てられます。IP アドレスがなければ、セカンダリ スレーブはダウンします。セカンダリ スレーブに対して IP アドレスを手動で設定する必要があります。
■分散展開で ACS インスタンスに対してインターフェイス ボンディングを設定する場合、この展開から ACS インスタンスの登録を解除し、インターフェイスのボンディングを設定してから、再び ACS インスタンスをこの展開に登録します。
■ show running-config および show interface コマンドを使用して、ボンディング インターフェイスの情報を参照してください。
1. CLI ユーザ名とパスワードを使用して、ACS CLI にログインします。
2. config t を入力してコンフィギュレーション モードを開始します。
3. interface GigabitEthernet 0 コマンドを入力します。
4. インターフェイスをアップにするには、no shutdown コマンドを入力します。
5. backup interface GibabitEthernet 1 コマンドを入力します。
WARN: IP address of interface eth1 will be removed once NIC bonding is enabled.
Configuring backup interface may result in undesired side effects on any installed application(s).
Are you sure you want to proceed? (Y/N) [N]:
ACS は自動的に再起動します。しばらく待ってから、すべてのプロセスが正常に稼働していることを確認します。
1. CLI ユーザ名とパスワードを使用して、ACS CLI にログインします。
2. config t を入力してコンフィギュレーション モードを開始します。
3. interface GigabitEthernet 2 コマンドを入力します。
4. インターフェイスをアップにするには、no shutdown コマンドを入力します。
5. backup interface GigabitEthernet 3 コマンドを入力します。
WARN: IP address of interface eth3 will be removed once NIC bonding is enabled.
Configuring backup interface may result in undesired side effects on any installed application(s).
Are you sure you want to proceed? (Y/N) [N]:
1. CLI ユーザ名とパスワードを使用して、ACS CLI にログインします。
2. config t を入力してコンフィギュレーション モードを開始します。
3. interface GigabitEthernet 4 コマンドを入力します。
4. インターフェイスをアップにするには、no shutdown コマンドを入力します。
5. backup interface GigabitEthernet 5 コマンドを入力します。
WARN: IP address of interface eth5 will be removed once NIC bonding is enabled.
Configuring backup interface may result in undesired side effects on any installed application(s).
Are you sure you want to proceed? (Y/N) [N]:
backup interface コマンドの no 形式を使用して、ACS から NIC ボンディングを削除します。
1. CLI ユーザ名とパスワードを使用して、ACS CLI にログインします。
2. config t を入力してコンフィギュレーション モードを開始します。
3. interface GigabitEthernet 0 コマンドを入力します。
4. no backup interface GigabitEthernet 1 コマンドを入力します。
Removing backup interface configuration may result in undesired side effects on any installed application(s).
Are you sure you want to proceed? (Y/N) [N]:
ACS は自動的に再起動します。しばらく待ってから、すべてのプロセスが正常に稼働していることを確認します。
1. CLI ユーザ名とパスワードを使用して、ACS CLI にログインします。
2. config t を入力してコンフィギュレーション モードを開始します。
3. interface GigabitEthernet 2 コマンドを入力します。
4. no backup interface GigabitEthernet 3 コマンドを入力します。
Removing backup interface configuration may result in undesired side effects on any installed application(s).
Are you sure you want to proceed? (Y/N) [N]:
1. CLI ユーザ名とパスワードを使用して、ACS CLI にログインします。
2. config t を入力してコンフィギュレーション モードを開始します。
3. interface GigabitEthernet 4 コマンドを入力します。
4. no backup interface GigabitEthernet 5 コマンドを入力します。
Removing backup interface configuration may result in undesired side effects on any installed application(s).
Are you sure you want to proceed? (Y/N) [N]:
警告:雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001
CSACS-1121 シリーズ アプライアンスには、コンソール端末をアプライアンスに接続するための DCE モードのコンソール ポートがあります。アプライアンスのコンソール ポートでは、DB-9 シリアル コネクタが使用されています。
CSACS-1121 シリーズ アプライアンス上のコンソール ポートには、EIA/TIA-232 非同期シリアル(DB-9)コネクタが含まれています。このシリアル コンソール コネクタ(ポート)を使用することで、端末(ターミナル エミュレーション ソフトウェアが動作する PC か ASCII 端末)をコンソール ポートに接続し、アプライアンスにローカルにアクセスできます。
ターミナル エミュレーション ソフトウェアが動作する PC をコンソール ポートに接続するには、両端が DB-9 メスのストレート ケーブルを使用します。
ASCII 端末をコンソール ポートに接続するには、片方が DB-9 メスでもう一方が DB-25 オスのストレート ケーブルと、DB-25 メスから DB-25 メスへの変換アダプタを使用します。
端末またはターミナル エミュレーション ソフトウェアが動作する PC を、CSACS-1121 シリーズ アプライアンスのコンソール ポートに接続するには、次の手順を実行します。
1. ストレート ケーブルを使用して端末をコンソール ポートに接続します。
2. 端末またはターミナル エミュレーション ソフトウェアを、9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット、ハードウェア フロー制御なしに設定します。
CSACS 1121 シリーズ アプライアンスでは、1 個のシリアル ポート コネクタが、アプライアンスの背面パネルにあります。
図 10 に、アプライアンスの背面パネルにある 9 ピン、オス D シェル シリアル ポート コネクタのピン番号の割り当てを示します。これらのピン番号の割り当ては、RS-232-C で定義されており、業界標準に準拠しています。
表 5 には、シリアル(コンソール)ポートのピンアウトが説明されています。
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警告:雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001
ここでは、キーボードとビデオ モニタを CSACS-1121 シリーズ アプライアンスに接続するための方法について説明します。
キーボードとビデオ モニタの代わりに、シリアル コンソールを使用して CSACS-1121 アプライアンスに接続できます。
CSACS-1121 アプライアンスはマウスをサポートしていません。
CSACS-1121 には、アプライアンスの前面と背面に USB ポートがあり、キーボードとビデオ モニタを接続するために使用できます。
キーボードとビデオ モニタをアプライアンスに接続するには、次の手順を実行します。
1. アプライアンスの電源がオフになっていることを確認します。
2. キーボード ケーブルの端を、アプライアンスの背面パネルにある PS/2(キーボード)ポートに接続します。
3. ビデオ モニタ ケーブルの端を、アプライアンスの背面パネルにある PS/2(ビデオ モニタ)ポートに接続します。
ケーブル管理は、アプライアンスの設定の中で、最も外観に関係する作業です。しかし、ケーブル管理には時間がかかるため、放置しがちです。
今日の装置ラックは、従来よりも多くの装置を収納するようになっています。このため、ラックの内部と外部で整然としたケーブル管理を行う必要性が高まっています。ケーブル管理が適切でないと、ケーブルが損傷したりケーブルの追加や変更に時間がかかったりするだけでなく、重要な通気やアクセスが妨げられます。これらの問題により、装置のパフォーマンスが低下したり、ダウンタイムが長くなったりするおそれがあります。
ケーブル管理を扱うためのソリューションは多数あります。単純なケーブル管理リングから、垂直または水平収納容器、樋やはしごに至るまで、さまざまなソリューションがあります。
すべての CSACS-1121 シリーズ アプライアンス ケーブルは、ケーブル同士や装置の他の部分と干渉しないように、適切に整理する必要があります。各地の慣習に従って、アプライアンスに接続されているケーブルを適切に整理してください。
設置手順を続行するには、次のセクションCSACS-1121 シリーズ アプライアンスの電源投入に進んでください。
警告:電源コードが接続されている場合、電源に触れないでください。電源スイッチを備えたシステムの場合、電源スイッチがオフになっていても、電源コードが接続されていれば、電源装置内部に入力電圧がかかっています。電源スイッチのないシステムの場合、電源コードが接続されていれば、電源装置内部に入力電圧がかかっています。ステートメント 4
警告:この装置は接地されることを前提としています。通常の使用時にホストが接地されていることを確認してください。ステートメント 39
CSACS-1121 シリーズ アプライアンスの電源を投入し、その初期化とセルフテストを確認するには、次の手順を実行します。手順が完了すると、アプライアンスを設定する準備ができます。
1. 安全に関する注意事項の情報を確認してください。
2. AC 電源コードを、アプライアンスの背面にある電源コード レセプタクルに差し込みます(図 7 の 1 番を参照)。
4. アプライアンスの前面にある電源ボタンを押します(図 11 の 2 番を参照)。
アプライアンスが起動を開始します。オペレーティング システムが起動したら、基本的なソフトウェアの設定を初期化できます。設定手順については、ソフトウェア インストール ガイドまたはユーザ ガイドを参照してください。
図 11 CSACS-1121 シリーズ アプライアンスの正面図
次の表で、図 11 の各コンポーネントについて説明します。
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CSACS-1121 シリーズ アプライアンスが起動したら、前面パネルの LED を観察します。次の LED は、電源、アクティビティ、ステータス情報を提供します。
–電源がオフか、動作電圧内でエラー条件が検出された場合に消灯。
–アプライアンス ソフトウェアが起動し、アプライアンスが動作可能な場合に点灯。
–アプライアンスがまだ起動していないか、起動プロセスでエラー条件が検出された場合に消灯。
LED の詳細については、トラブルシューティングを参照してください。
CSACS-1121 シリーズ アプライアンスを、サーバが取り付けられた状態で別の場所に輸送するには、次の手順を実行します。
1. 大きなネジ(図 12 を参照)を取り外し、廃棄します。
4. レールを一杯に伸ばし、保管しておいたネジを大きなネジがあった場所に挿入します。
6. 反対側のレールに対してステップ 大きなネジ(図 12(20 ページ) を参照)を取り外し、廃棄します。 ~ すべてのネジを締めてレールを固定します。 を繰り返します。
次の表で、図 12 の各コンポーネントについて説明します。
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7. 次のようにしてサーバをラックに固定する必要があります。
b. サーバをラックの外に 150 mm(6 インチ)スライドさせ、M6 ネジを各スライド レールに挿入します。
c. M6 ネジでサーバをラック キャビネットに固定します。図 13 を参照してください。ラック キャビネットを別の場所に移動するための準備ラック キャビネットを別の場所に移動するための準備
8. レールがラック キャビネットの背面に向けて完全に伸びていることを確認します。
スライド レールから輸送用ブラケットを取り外してある場合は、サーバが取り付けられた状態でラック キャビネットを輸送する前に、輸送用ブラケットを再度取り付ける必要があります。図 6 に示した手順と逆の手順を実行して、輸送用ブラケットを取り付けます。
図 13 ラック キャビネットを別の場所に移動するための準備
警告:電源スイッチのあるシステムの作業を行う前に電源をオフにし、電源コードを抜いてください。ステートメント 1
警告:本製品の最終処分の際は、各国の法律や規制に従ってください。ステートメント 1040
CSACS-1121 シリーズ アプライアンスをネットワークから取り除くには、次の手順を実行します。
アプライアンスはネットワーク上で定期的に通信しているため、ネットワークは、アプライアンスが応答しなくなったことを検出すると、アプライアンスへの要求の送信を停止します。この変化はユーザに見えます。
注:別のアプライアンスがネットワークに接続されている場合、ネットワークは別のアプライアンスに要求を送信し続けます。
2. 以前のアプライアンスに対して使用したのと同じ設置手順を使用して、新しいアプライアンスを設置します。
3. 取り除いたアプライアンスに使用したのと同じ設定パラメータを使用して、新しいアプライアンスを設定します。