この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンスの設置方法とネットワークへの接続方法について説明します。
■Cisco SNS-3415/3495 アプライアンス ラックの設置
■Cisco Integrated Management Controller(CIMC)
■Cisco SNS-3415/3495 アプライアンスの接続と電源投入
設置を始める前に、 『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 3415 or 3495 Secure Access Control System 』を参照してください。
警告:この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告:この装置は、立ち入りが制限された場所への設置を前提としています。立ち入りが制限された場所とは、特殊な工具、錠と鍵、またはその他のセキュリティ手段を使用しないと入れない場所を意味します。
ステートメント 1017
ここでは、Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンスをラックに設置する方法について説明します。
警告:ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。安全を確保するために、次のガイドラインを守ってください。
ラックに設置する装置が 1 台だけの場合は、ラックの一番下に取り付けます。
ラックに複数の装置を設置する場合は、最も重い装置を一番下に設置して、下から順番に取り付けます。
ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。
ステートメント 1006
スライド レールとサーバをラックに取り付けるには、次の手順に従います。
1. 前面側の固定ラッチを開きます(図 1 を参照)。スライド レール部品の「FRONT」のマークの付いた端部に、バネ仕掛けの固定ラッチがあります。取り付けペグをラック支柱の穴に挿入する前に、この固定ラッチが開いている必要があります。
a. 固定ラッチ部品の背面側で、「PULL」のマークの付いたクリップを開いた状態に維持します。
b. バネ仕掛けの固定ラッチを取り付けペグから離れる方向にスライドさせます。
c. 開位置で「PULL」クリップを解放して固定ラッチをロックします。
2. 次の手順に従って、スライド レールをラックに取り付けます。
a. 左側の 2 本のラック支柱の内側でスライド レール部品の位置を合わせます(図 2 を参照)。
スライド レール部品上の「FRONT」および「REAR」のマークを使用して、ラックの前後の支柱の向きに部品を正しく合わせます。
b. 前面側のラック支柱の目的の穴に前面から入るように、前面側の取り付けペグの位置を合わせます。
注:ラック支柱の穴を通る取り付けペグは、丸形または正方形の穴か、より小さい #10-32 の丸形の穴(取り付けペグの圧縮時)に適合するように設計されています。ラックに #10-32 のラック支柱の穴がある場合は、取り付けペグをそれらの穴の位置に合わせてから、バネ仕掛けのペグを圧縮して内側の #10-32 ベグを露出させます。
c. 取り付けペグがラックの後側の支柱の目的の穴にはまるまで、長さ調整ブラケットを伸ばします。
穴に背面側の取り付けペグを挿入する際、背面の固定ラッチを指で開いたままにします。ラッチを放すと、ラックの支柱が巻き込まれ、スライド レール部品が固定されます。
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d. 2 つ目のスライド レール部品を、ラックの反対側に取り付けます。2 つのスライド レール部品が水平で同じ高さになっていることを確かめます。
e. 所定の位置に収まって留まるまで、各部品の内側のスライド レールをラック前方へ引き出します。
注:内側のレールは、工場出荷時にサーバの側面にあらかじめ取り付けられています。内側のレールが損傷したり、失われたりした場合は、交換用の内側レールを発注できます(Cisco PID UCSC-RAIL1-I)。
a. サーバ側面にある内側レールを、空のスライド レールの前側に合わせます。
b. 内部の停止位置に収まるまで、サーバをスライド レールに押し込みます。
c. プラスチック製の解除クリップ(「PUSH」のラベルのついた)を内側の各レールに押し込み、次に、全面側のラッチがラック支柱に差し込まれるまでサーバをラックに押し込みます。
4. (オプションの)ケーブル マネジメント アーム(CMA)をスライド レールの後ろ側に取り付けます。
注:CMA は左右どちらのレールにも取り付けられるようになっています。次の手順では、サーバの背面から見て、右側のスライド レールの後部に取り付ける方法について説明します。
a. 内側の CMA アーム上のプラスチック製クリップを、サーバの側面にある取り付けブラケットのフランジ上でスライドさせます。図 3を参照してください。
注:CMA を取り付けるスライド レールが左右どちらにあるかに関係なく、必ず「UP」のマークが CMA の上側になるように注意してください。図 3を参照してください。
b. 外側の CMA アーム上のプラスチック製クリップを、スライド レールのフランジ上でスライドさせます。図 3を参照してください。
c. CMA 固定ブラケットを左側のスライド レールに取り付けます。ブラケット上のプラスチック製クリップを、左側のスライドの端部にあるフランジ上でスライドさせます。
図 3 ケーブル マネジメント アームの取り付け(サーバの後部)
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5. 「Cisco SNS-3415/3495 アプライアンスの接続と電源投入」に進みます。
組み込みの Cisco Integrated Management Controller 1.4.7a(CIMC)GUI または CLI インターフェイスを使用して、サーバ インベントリ、状態、およびシステム イベント ログをモニタできます。次の URL で、使用しているファームウェア リリースのユーザ マニュアルを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10739/products_installation_and_configuration_guides_list.html
CIMC を通じて、Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンスに対するすべての操作を実行できます。これを行うには、最初に Web ベースのブラウザから CIMC にアクセスするための IP アドレスと IP ゲートウェイを設定する必要があります。
3. ブートアップ時に、F8 を押して BIOS CIMC 構成ユーティリティを開きます。次の画面が表示されます。
4. サーバ管理用の CIMC へのアクセスに使用するために選択したポートに応じて NIC モードを設定します(ポートの識別については、図 1 を参照してください)。
–Dedicated:CIMC へのアクセスに 1 Gb イーサネット管理ポートを使用します。[NIC redundancy] の [ None ] を選択し、各種 IP 設定を選択する必要があります。
–Shared LOM(デフォルト):CIMC へのアクセスに 2 つの 1 Gb イーサネット ポートを使用します。これは工場出荷時設定で、NIC 冗長化は Active-active、DHCP はイネーブルに設定されています。
–[Cisco Card]:CIMC へのアクセスに設置されている Cisco UCS P81E VIC のポートを使用します。NIC 冗長化と IP 設定を選択する必要があります。
注:現在、Cisco Card NIC モードは PCIe のスロット 1 に取り付けられている Cisco UCS P81E VIC(N2XX-ACPCI01)のみに対応しています。
5. 必要に応じて NIC 冗長化を変更するには、このユーティリティを使用します。このサーバでは、次の 3 つの NIC 冗長化設定を行うことができます。
–[None]:イーサネット ポートは個別に動作し、問題が発生した場合にフェールオーバーを行いません。
–[Active-standby]:アクティブなイーサネット ポートに障害が発生した場合、スタンバイ ポートにトラフィックがフェールオーバーします。
–[Active-active]:すべてのイーサネット ポートが同時に使用されます。
6. DHCP による動的ネットワーク設定を有効にするか、静的ネットワーク設定を有効にするかを選択します。
注:DHCP を有効にする前に、あらかじめ DHCP サーバの MAC アドレスの範囲を設定しておく必要があります。MAC アドレスはサーバ背面のラベルに印字されています。このサーバでは、CIMC に 6 つの MAC アドレスが割り当てられています。ラベルに印字されている MAC アドレスは、6 つの連続 MAC アドレスのうち最初のものです。
7. 任意:このユーティリティを使用して、VLAN 設定を行います。
8. このユーティリティを使用して、デフォルトの CIMC ユーザ パスワードの設定を行います。
注:設定の変更は約 45 秒後に有効になります。次の手順のサーバの再起動は、F5 を押して更新し、新しい設定が表示されてから行います。
注:DHCP を有効にすると、ブートアップの間、動的に割り当てられた IP アドレスと MAC アドレスがコンソール画面に表示されます。
注:デフォルトでは、シリアル ポートのボー レートは 115200 に設定されます。CIMC を設定したら、CIMC ユーザ インターフェイスにログインし、シリアル ポートのボー レートを 9600 に変更します。
ここでは、Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンスをネットワークおよびアプライアンス コンソールに接続する方法について説明します。この項では、次の内容について説明します。
ケーブル(必要に応じてキーボード、モニタ ケーブルなど)をサーバの背面に接続します。ケーブルを適切に通し、ケーブル ストラップを使用して、ケーブルをしっかりスライド レールに固定します。アプライアンスの背面図については、図 2 Cisco SNS-3415/3495 アプライアンスの背面図を参照してください。
警告:雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001
ここでは、Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンスのイーサネット ポートを接続する方法について説明します。
イーサネット コネクタは、Serial over LAN(SoL)ケーブルをサポートしています。RJ-45 ポートは、標準的なストレートおよびクロス カテゴリ 5 Unshielded Twisted-Pair(UTP; シールドなしツイストペア)ケーブルをサポートしています。シスコではカテゴリ 5 UTP ケーブルを販売していません。市販のケーブルを使用してください。
ケーブルをアプライアンスのイーサネット ポートに接続するには、次の手順を実行します。
1. アプライアンスの電源がオフになっていることを確認します。
2. ケーブルの一端をアプライアンスの GigabitEthernet 0 ポートに接続します。
Cisco SNS 3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンスには、2 個の内蔵デュアルポート イーサネット コントローラが搭載されています。ACS 5.8 は複数の NIC をサポートしています。詳細については、「複数のネットワーク インターフェイス コネクタ」を参照してください。これらのコントローラは、10-Mb/s、100-Mb/s、または 1000-Mb/s ネットワークに接続するためのインターフェイスと Full-Duplex(FDX; 全二重)機能を提供し、イーサネット LAN 上でデータを同時に送受信できます。
イーサネット ポートにアクセスするには、カテゴリ 3、4、5、5E、または 6 のシールドなしツイストペア(UTP)ケーブルを、アプライアンスの背面にある RJ-45 コネクタに接続します。
表 1 に、UTP ケーブルのカテゴリを示します。
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EIA カテゴリ 6 UTP(推奨)、カテゴリ 5E UTP または 5 UTP(2 ペア)、最大 100 m(328 フィート) |
図 4 に、イーサネット RJ-45 ポートとプラグを示します。
表 2 では、コネクタで使用される RJ-45 ピン信号について説明します。
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警告:雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001
Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンスには、コンソール端末をアプライアンスに接続するための DCE モードのコンソール ポートがあります。アプライアンスのコンソール ポートでは、DB-9 シリアル コネクタが使用されています。
Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンス上のコンソール ポートには、EIA/TIA-232 非同期シリアル(DB-9)コネクタが含まれています。このシリアル コンソール コネクタ(ポート)を使用することで、端末(ターミナル エミュレーション ソフトウェアが動作する PC か ASCII 端末)をコンソール ポートに接続し、アプライアンスにローカルにアクセスできます。
ターミナル エミュレーション ソフトウェアが動作する PC をコンソール ポートに接続するには、両端が DB-9 メスのストレート ケーブルを使用します。
ASCII 端末をコンソール ポートに接続するには、片方が DB-9 メスでもう一方が DB-25 オスのストレート ケーブルと、DB-25 メスから DB-25 メスへの変換アダプタを使用します。
端末またはターミナル エミュレーション ソフトウェアが動作する PC を、Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンスのコンソール ポートに接続するには、次の手順を実行します。
1. ストレート ケーブルを使用して端末をコンソール ポートに接続します。
2. 端末またはターミナル エミュレーション ソフトウェアを、9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット、ハードウェア フロー制御なしに設定します。
警告:雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001
ここでは、キーボードとビデオ モニタを Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンスに接続するための方法について説明します。
Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンスの前面パネルにある KVM コネクタを使用して、Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンスにキーボードとビデオ モニタを接続できます。KVM ケーブルは、2 個の USB、1 個の VGA、および 1 個のシリアル コネクタを装備しており、アプライアンスに同梱されています。
Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンスはマウスをサポートしていません。
Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 には、アプライアンスの背面に USB ポートがあり、キーボードとビデオ モニタを接続するために使用できます。
キーボードとビデオ モニタをアプライアンスに接続するには、次の手順を実行します。
1. アプライアンスの電源がオフになっていることを確認します。
2. キーボード ケーブルの端を、アプライアンスの背面パネルにある PS/2(キーボード)ポートに接続します。
3. ビデオ モニタ ケーブルの端を、アプライアンスの背面パネルにある PS/2(ビデオ モニタ)ポートに接続します。
ケーブル管理は、アプライアンスの設定の中で、最も外観に関係する作業です。しかし、ケーブル管理には時間がかかるため、放置しがちです。
今日の装置ラックは、従来よりも多くの装置を収納するようになっています。このため、ラックの内部と外部で整然としたケーブル管理を行う必要性が高まっています。ケーブル管理が適切でないと、ケーブルが損傷したりケーブルの追加や変更に時間がかかったりするだけでなく、重要な通気やアクセスが妨げられます。これらの問題により、装置のパフォーマンスが低下したり、ダウンタイムが長くなったりするおそれがあります。
ケーブル管理を扱うためのソリューションは多数あります。単純なケーブル管理リングから、垂直または水平収納容器、樋やはしごに至るまで、さまざまなソリューションがあります。
すべての Cisco SNS-3415 または Cisco SNS-3495 アプライアンス ケーブルは、ケーブル同士や装置の他の部分と干渉しないように、適切に整理する必要があります。各地の慣習に従って、アプライアンスに接続されているケーブルを適切に整理してください。
設置手順を続行するには、次のセクションCisco SNS-3415/3495 アプライアンスの接続と電源投入に進んでください。
注:このセクションではサーバの電源投入の方法、IP アドレスの割り当て方法、サーバをスタンドアロン モードで使用する場合のサーバ管理への接続方法について説明します。サーバを UCS 統合で使用する場合は、固有のケーブル接続および設定が必要です。『Installation for Cisco UCS Integration』を参照してください。
注:このサーバにはあらかじめ Shared LOM というデフォルトの NIC モードが設定されています。デフォルトの NIC 冗長化はアクティブ-アクティブで、DHCP は有効化されています。Shared LOM モードでは、2 つの 1 Gb イーサネット ポートが Cisco Integrated Management Interface(CIMC)にアクセスできます。1 Gb イーサネット専用管理ポート、または Cisco UCS P81E 仮想インターフェイス カード(VIC)のポートを使用して CIMC にアクセスする場合は、次の手順のステップ 3 の説明に従って、まずサーバに接続して NIC モードを変更する必要があります。このステップでは、NIC 冗長化を変更し、スタティック IP 設定を設定することもできます。
1. 付属の電源コードをサーバの各電源装置に接続し、次に、接地された AC 電源出力に接続します。電源仕様については、電源仕様を参照してください。最初のブート中、サーバがスタンバイ電源でブートするまでに約 2 分かかります。
電源ステータスは、電源ステータス LED で確認できます( を参照)。
■オレンジ:サーバはスタンバイ電源モードです。CIMC と一部のマザーボード機能にだけ電力が供給されています。
■緑:サーバは主電源モードです。すべてのサーバ コンポーネントに電力が供給されています。
注:ブートアップ中、接続されている USB デバイスの数だけビープ音が鳴ります。外部の USB デバイスが取り付けられていない場合でも、仮想フロッピーディスク、CD/DVD ドライブ、キーボード、またはマウスなどの各仮想 USB デバイスに対して短いビープ音が鳴ります。BIOS 電源投入時自己診断テスト(POST)時に USB デバイスをホットプラグまたはホットアンプラグした場合、または、BIOS セットアップ ユーティリティや EFI シェルにアクセスしている間にもビープ音が鳴ります。
2. 前面パネルの KVM コネクタに接続されている付属の KVM ケーブルを使用して USB キーボードと VGA モニタを接続します(図 1 を参照)。
注:代わりに、背面パネルの VGA および USB ポートを使用することもできます。ただし、前面パネルの VGA と背面パネルの VGA は同時に使用できません。1 つの VGA コネクタに接続している場合に、反対側のコネクタにビデオ デバイスを接続すると、最初の VGA コネクタがディセーブルになります。
3. BIOS CIMC Configuration Utility を起動するには、CIMC の設定を参照してください。このユーティリティを使用して、NIC モードと NIC 冗長化を設定し、DHCP をイネーブルにするか、スタティック ネットワーク設定を設定するかを選択します。
4. サーバ管理用の CIMC に接続します。ステップ 3 で選択したポートを使用して、LAN からサーバにイーサネット ケーブルを接続します。Active-active および Active-passive の NIC 冗長化設定では、2 つのポートに接続する必要があります。
5. ブラウザに CIMC の IP アドレスを入力して、CIMC セットアップ ユーティリティに接続します。CIMC IP アドレスは、ステップ 3 に設定されています(スタティック アドレスまたは DHCP サーバによって割り当てられたアドレス)。
サーバを管理するには、これらのインターフェイスの使用手順について『Cisco UCS C-Series Rack-Mount Server Configuration Guide』または『Cisco UCS C-Series Rack-Mount Server CLI Configuration Guide』を参照してください。これらのマニュアルへのリンクは、次の URL の C シリーズ マニュアル ロードマップ内にあります。
http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/c-series-doc
注意:BIOS ファームウェアを更新する際には CIMC ファームウェアも同一のバージョンにアップグレードする必要があります。そうしないと、サーバが起動しません。BIOS と CIMC のファームウェアが一致するまで電源をオフにしないでください。オフにすると、サーバが起動しません。
シスコは、BIOS、CIMC、およびその他のファームウェアを互換性のあるレベルに同時にアップグレードできるよう支援するために、Cisco Host Upgrade Utility を提供しています。
サーバには、シスコが提供し、承認しているファームウェアが使用されています。シスコは、各ファームウェア イメージと共にリリース ノートを提供しています。ファームウェアを更新するには、いくつかの方法があります。
■ファームウェア レベル 1.2 以降を実行するシステムの場合の推奨方法:Cisco Host Upgrade Utility を使用して、CIMC 1.4.7a、BIOS 1.4.7b.0、LOM、LSI ストレージ コントローラ、および Cisco UCS P81E VIC ファームウェアを同時に互換性のあるレベルにアップグレードします。
ファームウェア レベルについては、下記のマニュアル ロードマップ リンクにある『Cisco Host Upgrade Utility Quick Reference Guide』を参照してください。
注:Cisco Host Upgrade Utility を使用するには、システム ファームウェアがレベル 1.2 以降である必要があります。ファームウェアがレベル 1.2 よりも前のレベルである場合は、次の方法で BIOS および CIMC ファームウェアを個別に更新する必要があります。
■EFI インターフェイスを使用して BIOS をアップグレードするか、Windows または Linux プラットフォームからアップグレードします。『 Cisco UCS C-Series Rack-Mount Server BIOS Upgrade Guide』を参照してください。
■CIMC GUI インターフェイスを使用して CIMC と BIOS のファームウェアをアップグレードできます。『Cisco UCS C-Series Rack-Mount Servers Configuration Guide』を参照してください。
■CIMC CLI インターフェイスを使用して CIMC と BIOS のファームウェアをアップグレードできます。『Cisco UCS C-Series Rack-Mount Servers CLI Configuration Guide』を参照してください。
サーバの BIOS 設定を変更するには、次の手順に従います。詳しい手順は、BIOS 画面にも表示されます。
1. ブート中にメッセージが表示されたら、F2 キーを押して BIOS Setup ユーティリティに切り替えます。
注:現在の BIOS のバージョンとビルドはユーティリティの [Main] ページに表示されます。
2. 矢印キーを使って、BIOS メニュー ページを選択します。
3. 矢印キーを使って、変更するフィールドを反転表示にします。
4. Enter キーを押して変更するフィールドを選択し、そのフィールドの値を変更します。
5. Exit メニュー画面が表示されるまで右矢印キーを押します。
6. Exit メニュー画面の指示に従って変更内容を保存し、セットアップ ユーティリティを終了します(または、F10 キーを押します)。Esc キーを押すと、変更内容を保存せずにユーティリティを終了できます。
図 5を参照してください。ヘッダーのブロックが赤色で表示されます。それぞれのヘッダーは拡大ビューに表示されます。ピン番号はブロックのすべてのヘッダーで同じです。
どのステージで BIOS が破損しているかにより、さまざまな動作が発生することがあります。
■BIOS BootBlock が破損すると、システムが次のメッセージで停止する場合もあります。
■BootBlock の破損ではない場合、次のメッセージが表示されます。
注:上部に表示されるメッセージによって示されるように BIOS を回復するには、2 種類の方法があります。手順 1 を試して BIOS が回復しない場合は、手順 2 を使用します。
注:これらの手順を使用するには、サーバの CIMC が バージョンが 1.4(6) 以降でなければなりません。
1. BIOS 更新パッケージをダウンロードし、一時的な場所に保存して展開します。
2. 展開した [Initializing and configuring memory/hardware] フォルダの内容を USB メモリのルート ディレクトリにコピーします。リカバリ フォルダには、この手順に必要なリカバリ ファイルが含まれます。
注:recovery.cap ファイルは USB ドライブのルート ディレクトリにある必要があります。このファイルの名前を変更しないでください。USB ドライブは、FAT16 または FAT32 ファイル システムでフォーマットする必要があります。
3. USB メモリをサーバの USB ポートに接続します。
5. 前面パネルの電源ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。
サーバが、更新された BIOS ブート ブロックでブートします。BIOS が USB メモリの有効な recovery.cap ファイルを検出すると、次のメッセージが表示されます。
6. サーバの BIOS 更新が完了するのを待ってから、USB メモリをサーバから取り外します。
注:BIOS の更新中に、CIMC はサーバをシャット ダウンし、画面には約 10 分間何も表示されません。更新中は、電源コードを外さないでください。更新が完了すると、CIMC はサーバの電源を投入します。
手順 2:リカバリ ジャンパおよび recovery.cap ファイルの使用
J41 ヘッダーの位置については、図 5 を参照してください。
1. BIOS 更新パッケージをダウンロードし、一時的な場所に保存して展開します。
2. 展開したリカバリ フォルダ内のファイルを、USB メモリのルート ディレクトリにコピーします。リカバリ フォルダにはこの手順に必要な recovery.cap ファイルが含まれます。
注:recovery.cap ファイルは USB ドライブのルート ディレクトリにある必要があります。このファイルの名前を変更しないでください。USB ドライブは、FAT16 または FAT32 ファイル システムでフォーマットする必要があります。
3. 「サーバのシャットダウンおよび電源オフ」の説明に従って、サーバの電源をオフにします。
5. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
注意:コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
6. 「サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け」の説明に従って、上部カバーを取り外します。
7. J41 ヘッダーのピン 2 および 3 に、ショート ジャンパを移動します(図 2-5 を参照)。
8. AC 電源コードをサーバに再度取り付けます。サーバの電源がスタンバイ電源モードになります。
9. ステップ 2 で準備した USB メモリをサーバの USB ポートに接続します。
10. 前面パネルの電源ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。
サーバが、更新された BIOS ブート ブロックでブートします。BIOS が USB メモリの有効な recovery.cap ファイルを検出すると、次のメッセージが表示されます。
11. サーバの BIOS 更新が完了するのを待ってから、USB メモリをサーバから取り外します。
注:BIOS の更新中に、CIMC はサーバをシャット ダウンし、画面には約 10 分間何も表示されません。更新中は、電源コードを外さないでください。更新が完了すると、CIMC はサーバの電源を投入します。
12. サーバが完全にブートした後に、サーバの電源を再び切り、すべての電源コードを外します。
13. J41 ヘッダーのデフォルトのピン 1 および 2 に戻るジャンパを移動します。
注:ジャンパを移動しないと、リカバリ完了後にメッセージ「Please remove the recovery jumper.」が表示されます。
14. 上部カバーを交換し、ラックのサーバを交換し、電源コードおよびその他のケーブルを交換したら、電源ボタンを押してサーバの電源をオンにします。
このヘッダーの位置については図 5 を参照してください。このヘッダーのジャンパで、システムがハング アップしたときにサーバの CMOS 設定をクリアできます。たとえば、設定が正しくないためにサーバがハング アップしてブートしなくなった場合に、このジャンパを使って設定を無効化し、デフォルト設定を使って再起動できます。
注意:CMOS をクリアするとすべてのカスタム設定が消去され、データ損失の原因となることがあります。この CMOS のクリア手順を使用する前に BIOS に必要なカスタマイズされた設定を書き留めます。
1. 「サーバのシャットダウンおよび電源オフ」の説明に従って、サーバの電源をオフにします。
3. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
注意:コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
4. 「サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け」の説明に従って、上部カバーを取り外します。
5. J37 ヘッダーのピン 2 および 3 に、ショート ジャンパを移動します(図 2-5 を参照)。
6. 上部カバーと AC 電源コードをもう一度サーバに取り付けます。サーバの電源がスタンバイ電源モードになり、前面パネルの電源 LED がオレンジ色に点灯します。
7. 前面パネルの電源ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。電源 LED が緑色になれば、サーバは主電源モードです。
注:リセットを完了するには、修復作業中のプロセッサだけでなく、サーバ全体がリブートして主電源モードになるようにする必要があります。これは、ホスト CPU が実行されていないとジャンパの状態を判別できないからです。
8. 電源ボタンを押し、サーバをシャットダウンしてスタンバイ電源モードにし、電流が流れないようにするために AC 電源コードを抜きます。
10. ショート ジャンパをヘッダー ピン 2 および 3 からデフォルト位置のピン 1 および 2 に戻します。
注:ジャンパを移動しないと、サーバの電源を投入するたびに CMOS 設定がデフォルトにリセットされます。
11. 上部カバーを交換し、ラックのサーバを交換し、電源コードおよびその他のケーブルを交換したら、電源ボタンを押してサーバの電源をオンにします。